JPH09167216A - 個人認証システム - Google Patents

個人認証システム

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JPH09167216A
JPH09167216A JP7328501A JP32850195A JPH09167216A JP H09167216 A JPH09167216 A JP H09167216A JP 7328501 A JP7328501 A JP 7328501A JP 32850195 A JP32850195 A JP 32850195A JP H09167216 A JPH09167216 A JP H09167216A
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JP
Japan
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unit
signal
block
image
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JP7328501A
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English (en)
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Kensuke Yamada
健介 山田
Takaharu Iwasaki
隆治 岩崎
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TEC CORP
Original Assignee
TEC CORP
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Abstract

(57)【要約】 【課題】限られた符号化量において顔の再生カラー画像
を高品質に再生でき、確実な個人認証ができる個人識別
カードを作成する。 【解決手段】カラー顔写真画像信号を輝度信号及び色差
信号に変換する色空間変換部21と、輝度信号、色差信
号をブロックに分割するブロック分割部22と、画質選
択テーブル25を参照してブロックが高画質部のときは
サブサンプリング比Aを選択し、低画質部のときはサブ
サンプリング比Bを選択する画質選択部24と、高画質
部はサブサンプリング比Aを用いてサンプリングし、低
画質部はサブサンプリング比Bを用いてサンプリングす
るサブサンプリング部23と、サブサンプリングしたブ
ロックに対して直交変換を行う直交変換部29と、直交
変換出力をブロック毎に量子化する量子化部30と、量
子化出力をブロック毎にハフマン符号化するハフマン符
号化部32とを設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顔写真を符号化し
て2次元コードとして個人識別カードに記録すると共
に、個人識別カードから2次元コードを読み取って顔写
真を再生する個人認証システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、個人識別カード(以下、IDカー
ドと称する。)を利用した個人認証システムは、IDカ
ードに所有者の顔写真を貼り付けて所有者本人であるこ
とを確認するようにしている。しかし、このような方法
では顔写真を貼り替えることで容易にIDカードの偽造
ができるという問題がある。そこで、特開平6−155
971号公報では、顔写真や個人情報などを2次元コー
ドとしてIDカードに記録することで個人認証を行い、
これによりIDカードの偽造を防止するようにしてい
る。
【0003】すなわち、この公報のものは、IDカード
として、図9の(a) に示すように表面に所有者の顔写真
を貼付けると共に名前や住所などの個人情報を記載し、
図9の(b) に示すように裏面に顔写真画像や個人情報等
の2次元バーコードを印刷している。そして、2次元バ
ーコードを2次元バーコードリーダで読み取って顔写真
画像を再生し、この顔写真画像を表示装置に表示させる
ことで、表示した顔写真とIDカードの表面に貼られて
いる顔写真とを比較することでIDカードが本物か否か
を見分けるようになっている。
【0004】ところで、IDカードに顔写真を2次元コ
ード化して記録する場合、数百バイト程度の限られた記
憶容量に顔写真画像を収めなければならないので、画像
データを圧縮するために符号化することが行われる。す
なわち、図10に示すように、画像入力装置1から入力
したIDカード所有者の顔写真の画像データは、画像符
号化装置2で圧縮符号化し、2次元コードエンコーダ3
で2次元コードに変換してから2次元コードプリンタ4
でIDカード5上に印刷することになる。そして、ID
カード5から2次元コードを読み取って再生する場合
は、2次元コードスキャナ6によりIDカード5から2
次元コードを読み取り、これを2次元コードデコーダ7
でデコードしてから画像復号化装置8で画像データに復
号し、画像出力装置9で出力表示することになる。
【0005】ところで、カラー画像データを符号化する
場合、大きな圧縮率を得るためにカラー静止画国際標準
符号化方式に代表される変換符号化方式が使用される。
RGBで表されるカラー画像データは、一般的に輝度信
号及び色差信号に変換して符号化する。この変換符号化
方式は、図11に示すように、入力する画像信号、すな
わち、輝度信号あるいは色差信号をブロック分割部11
により、例えば1ブロックが8×8画素からなるブロッ
ク群に分割し、続いて各ブロック毎に直交変換部12で
離散コサイン変換等の直交変換を行う。この直交変換部
12からの出力はブロックの左上に低周波成分が現れ、
ブロックの右下に高周波成分が現れる。この直交変換出
力を量子化部13で量子化テーブル14を使用して量子
化する。この量子化はブロック内の各出力値を量子化テ
ーブル14内の同位置にある量子化ステップサイズで量
子化することにより行っている。そして、量子化部13
からの出力をハフマン符号化部15においてハフマンテ
ーブル16を使用して符号化し、符号化データとして出
力する。ハフマン符号化部15は、図12に示すよう
に、8×8画素からなるブロック内をジグザグスキャン
を行って2次元配列を1次元配列に並べ替え、非0の量
子化出力と0ランの組み合わせを事象としてハフマン符
号により符号化するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような変換符号化
は、画像の一般的な性質を利用し、量子化操作によって
電力の小さい高周波成分を削減してデータ圧縮を実現し
ている。ところで、個人認証システムにおいては、カラ
ー顔写真画像の符号化データを数百バイトという限られ
た記憶容量の2次元コードに収めるために、量子化テー
ブルの各量子化ステップサイズを大きくして高い圧縮率
で符号化する必要がある。しかし、このように符号化す
ると、符号化データを復号して得た再生画像は量子化操
作により高周波成分が大幅に削減されているため、目、
鼻、口などがはっきりせず、顔の特徴がつかみにくくな
ったり、色のにじみなどが生じたりして、個人認証が正
確にできなくなる問題があった。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、カラー顔
写真画像の輝度信号と色差信号のうち、中央部に位置す
る顔の部分については輝度信号と色差信号を同じ解像度
で符号化し、周辺部に位置する背景部分については色差
信号の符号量を削減した2次元コードを個人識別カード
に記録することで、限られた符号化データ量において顔
の部分についての再現性を保ち、これにより、顔の再生
カラー画像を高品質に再生でき、より確実な個人認証が
できる個人識別カードの作成ができる個人認証システム
を提供する。
【0008】請求項2記載の発明は、カラー顔写真画像
の輝度信号と色差信号のうち、中央部に位置する顔の部
分については輝度信号と色差信号を同じ解像度で符号化
し、周辺部に位置する背景部分については色差信号の符
号量を削減した2次元コードを記録した個人識別カード
から2次元コードを読取り、得られる符号化データを復
号して顔写真を再生することで、限られた符号化データ
量において顔の部分についての再現性を保ち、これによ
り、顔のカラー再生画像を高品質に再生でき、より確実
な個人認証ができる個人認証システムを提供する。
【0009】請求項3記載の発明は、カラー顔写真画像
の輝度信号と色差信号のうち、中央部に位置する顔の部
分については輝度信号と色差信号の両方を符号化し、周
辺部に位置する背景部分については輝度信号のみを符号
化した2次元コードを個人識別カードに記録すること
で、限られた符号化データ量において顔の部分について
の再現性を保ち、これにより、顔のカラー再生画像を高
品質に再生でき、より確実な個人認証ができる個人識別
カードの作成ができる個人認証システムを提供する。
【0010】請求項4記載の発明は、カラー顔写真画像
の輝度信号と色差信号のうち、中央部に位置する顔の部
分については輝度信号と色差信号の両方を符号化し、周
辺部に位置する背景部分については輝度信号のみを符号
化した2次元コードを記録した個人識別カードから2次
元コードを読取り、得られる符号化データを復号して顔
写真を再生することで、限られた符号化データ量におい
て顔の部分についての再現性を保ち、これにより、顔の
カラー再生画像を高品質に再生でき、より確実な個人認
証ができる個人認証システムを提供する。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所有者の顔写真を符号化した符号化データを2次元コー
ドとして個人識別カードに記録し、かつ、この記録した
個人識別カードから2次元コードを読取って符号化デー
タを得、この符号化データを復号して顔写真を再生する
個人認証システムにおいて、カラー顔写真画像信号を輝
度信号及び色差信号に変換する色空間変換部と、この色
空間変換部で変換した輝度信号及び色差信号を信号別に
複数画素のブロックに分割するブロック分割部と、ブロ
ックが顔写真画像上の中央部に位置している場合は高画
質部とし、それ以外の周辺部に位置している場合は低画
質部として記述した画質選択テーブルと、この画質選択
テーブルを参照してブロック分割部で分割した各ブロッ
クが高画質部か低画質部かを判断し、高画質部のときに
は高画質用サブサンプリング比を選択し、低画質部のと
きには低画質用サブサンプリング比を選択する画質選択
部と、ブロック分割部で分割したブロックに対して画質
選択部が高画質用サブサンプリング比を選択したときに
はこのブロックを高画質用サブサンプリング比を用いて
サブサンプリングし、画質選択部が低画質用サブサンプ
リング比を選択したときにはこのブロックを低画質用サ
ブサンプリング比を用いてサブサンプリングするサブサ
ンプリング部と、このサブサンプリング部でサブサンプ
リングしたブロックに対して直交変換を行う直交変換部
と、この直交変換部からの直交変換出力をブロック毎に
量子化する量子化部と、この量子化部からの量子化出力
をブロック毎に符号化する符号化部とを設け、画像符号
化部で符号化した符号化データを2次元コードとして個
人識別カードに記録するものである。このような構成に
おいては、画質選択テーブルを参照して各ブロックが高
画質部か低画質部かを判断し、高画質部のときには高画
質用サブサンプリング比を選択し、低画質部のときには
低画質用サブサンプリング比を選択する。そして、高画
質用サブサンプリング比を選択したときにはブロックを
高画質用サブサンプリング比を用いてサブサンプリング
し、低画質用サブサンプリング比を選択したときにはブ
ロックを低画質用サブサンプリング比を用いてサブサン
プリングする。このサブサンプリングしたブロックに対
して直交変換を行ってから量子化し、さらに符号化す
る。こうしてカラー顔写真画像を符号化する。この符号
化した符号化データを2次元コードとして個人識別カー
ドに記録する。すなわち、人間の視覚は輝度の変化に対
しては敏感であるが、色差についてはそれほどでもな
い。そこで、高画質部では輝度信号と色差信号は同じ解
像度で符号化するが、低画質部では色差信号をサブサン
プリングして例えば1/2の解像度に落として符号化す
る。このようにして元の信号の情報量を減らし符号化効
果を高める。
【0012】請求項2記載の発明は、所有者の顔写真を
符号化した符号化データを2次元コードとして個人識別
カードに記録し、かつ、この記録した個人識別カードか
ら2次元コードを読取って符号化データを得、この符号
化データを復号して顔写真を再生する個人認証システム
において、個人識別カードを読取って得た符号化データ
をブロック毎に復号して量子化データを得る復号部と、
この復号部からの量子化データをブロック毎に逆量子化
する逆量子化部と、この逆量子化部で逆量子化した出力
をブロック毎に逆直交変換する逆直交変換部と、ブロッ
クが顔写真画像上の中央部に位置している場合は高画質
部とし、それ以外の周辺部に位置している場合は低画質
部として記述した画質選択テーブルと、この画質選択テ
ーブルを参照して逆直交変換したブロックが高画質部か
低画質部かを判断し、高画質部のときには高画質用サブ
サンプリング比を選択し、低画質部のときには低画質用
サブサンプリング比を選択する画質選択部と、逆直交変
換部が逆直交変換したブロックに対して画質選択部が高
画質用サブサンプリング比を選択したときにはこのブロ
ックを高画質用サブサンプリング比を用いてアップサン
プリングし、画質選択部が低画質用サブサンプリング比
を選択したときにはこのブロックを低画質用サブサンプ
リング比を用いてアップサンプリングするアップサンプ
リング部と、このアップサンプリング部からのブロック
毎のデータを輝度信号及び色差信号の信号別の画像とし
て組立てるブロック組立部と、このブロック組立部で組
立てた信号別の画像をカラー顔写真画像信号に変換して
出力する色空間変換部とを設け、色空間変換部からのカ
ラー顔写真画像信号を表示して個人認証を行うものであ
る。このような構成においては、個人識別カードから2
次元コードを読取って復号して量子化データを得、この
量子化データを逆量子化し、さらに逆直交変換する。そ
して、画質選択テーブルを参照して逆直交変換したブロ
ックが高画質部か低画質部かを判断し、高画質部のとき
には高画質用サブサンプリング比を選択し、低画質部の
ときには低画質用サブサンプリング比を選択する。高画
質用サブサンプリング比を選択したときにはこのブロッ
クを高画質用サブサンプリング比を用いてアップサンプ
リングし、低画質用サブサンプリング比を選択したとき
にはこのブロックを低画質用サブサンプリング比を用い
てアップサンプリングする。このアップサンプリングし
たデータを輝度信号及び色差信号の信号別の画像として
組立て、この組立てた信号別の画像をカラー顔写真画像
信号に変換して出力する。こうして再生したカラー顔写
真画像信号を表示して個人認証を行う。
【0013】請求項3記載の発明は、所有者の顔写真を
符号化した符号化データを2次元コードとして個人識別
カードに記録し、かつ、この記録した個人識別カードか
ら2次元コードを読取って符号化データを得、この符号
化データを復号して顔写真を再生する個人認証システム
において、カラー顔写真画像信号を輝度信号及び色差信
号に変換する色空間変換部と、画素が顔写真画像上の中
央部に位置している場合は輝度信号及び色差信号の両方
を符号化する画素とし、それ以外の周辺部に位置してい
る場合は輝度信号のみを符号化する画素として記述した
画素選択テーブルと、この画素選択テーブルを参照して
色空間変換部で変換した各画素が輝度信号及び色差信号
の両方を符号化する画素か輝度信号のみを符号化する画
素かを判定する画素判定部と、この画素判定部の判定結
果に基づいて画像符号化を行う画像符号化部とを設け、
画像符号化部で符号化した符号化データを2次元コード
として個人識別カードに記録するものである。このよう
な構成においては、カラー顔写真画像信号を輝度信号及
び色差信号に変換し、画素が顔写真画像上の中央部に位
置している場合は輝度信号及び色差信号の両方を符号化
し、それ以外の周辺部に位置している場合は輝度信号の
みを符号化する。そして、符号化した符号化データを2
次元コードとして個人識別カードに記録する。すなわ
ち、顔写真画像は画像サイズが固定されている。従っ
て、どの顔写真画像においても顔はおおよそ画像中央部
に位置する。そこで顔のある位置に対応した画素は輝度
信号及び色差信号の両方を符号化し、それ以外は輝度信
号のみを符号化する。
【0014】請求項4記載の発明は、所有者の顔写真を
符号化した符号化データを2次元コードとして個人識別
カードに記録し、かつ、この記録した個人識別カードか
ら2次元コードを読取って符号化データを得、この符号
化データを復号して顔写真を再生する個人認証システム
において、個人識別カードを読取って得た符号化データ
を復号する復号部と、画素が顔写真画像上の中央部に位
置している場合は輝度信号及び色差信号の両方を復号す
る画素とし、それ以外の周辺部に位置している場合は輝
度信号のみを復号する画素として記述した画素選択テー
ブルと、この画素選択テーブルを参照して復号部で復号
した画素が輝度信号のみ復号した画素か輝度信号及び色
差信号の両方を復号した画素かを判定し、画像をカラー
顔写真画像信号に変換して出力する色空間変換部とを設
け、色空間変換部からのカラー顔写真画像信号を表示し
て個人認証を行うものである。このような構成において
は、個人識別カードを読取って得た符号化データを復号
し、画素選択テーブルを参照して復号した画素が輝度信
号のみ復号した画素か輝度信号及び色差信号の両方を復
号した画素かを判定し、画像をカラー顔写真画像信号に
変換して出力する。こうして再生したカラー顔写真画像
信号を表示して個人認証を行う。そして、符号化時、復
号時とも同じ画素選択テーブルを使用するので符号化デ
ータに選択情報を付加する必要はない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。 (第1の実施の形態)IDカード所有者のカラー顔写真
を画像入力装置に入力し、この画像入力装置からのRG
B画像信号を画像符号化装置で圧縮符号化するが、この
画像符号化装置は図1に示す構成となっている。すなわ
ち、画像入力装置からのRGB画像信号を色空間変換部
21に供給し、この色空間変換部21でR(レッド)、
G(グリーン)、B(ブルー)の濃度別の色表現から輝
度信号Y、色差信号Cb、Crなどに変換している。こ
の変換は次式に基づいて行う。
【0016】 Y = 0.299R+0.587G+0.114B Cb=−0.169R−0.331G+0.500B Cr= 0.500R−0.419G−0.081B この色空間変換部21で色空間変換した画像信号を信号
別に符号化する。すなわち、輝度信号Y、色差信号C
b、Crをそれぞれブロック分割部22に供給して、例
えば8×8画素を1ブロックとするブロックに分割し、
この分割した各ブロックをサブサンプリング部23に供
給している。また、前記ブロック分割部22からのブロ
ック分割出力を画質選択部24に供給している。
【0017】前記画質選択部24は、画質選択テーブル
25を参照して前記ブロック分割部22からのブロック
の位置が高画質部であるか低画質部であるかを判断す
る。前記画質選択テーブル25にはブロックが顔写真画
像上の中央部に位置している場合は高画質部とし、それ
以外の周辺部に位置している場合は低画質部として記述
されている。すなわち、図2に斜線で示すように、画像
中央部のブロックには目や鼻などの特徴的な部分が多い
ので高画質部とし、それ以外の周辺のブロックを低画質
部として記述している。
【0018】前記画質選択部24は、切替スイッチ26
を駆動し、高画質部を判断したときにはメモリ27の高
画質用サブサンプリング比Aを切替スイッチ26を介し
て前記サブサンプリング部23に供給し、低画質部を判
断したときにはメモリ28の低画質用サブサンプリング
比Bを切替スイッチ26を介して前記サブサンプリング
部23に供給するようになっている。
【0019】前記サブサンプリング部23は入力するサ
ブサンプリング比に基いてサブサンプリングするもの
で、サブサンプリングの比率は、高画質用のサブサンプ
リング比Aでは例えば図3の(a) に示すように、Y:C
b:Cr=1:1:1とし、入力した解像度のまま出力
し、低画質用のサブサンプリング比Bでは例えば図3の
(b) に示すように、Y:Cb:Cr=4:1:1とし、
水平方向と垂直方向に1/2のサブサンプリングを施し
て解像度を落とすようになっている。すなわち、高画質
部では輝度信号Yと色差信号Cb,Crを同じ解像度に
し、低画質部では色差信号Cb,Crを水平方向と垂直
方向に解像度を1/2に落とすようになっている。そし
て、前記サブサンプリング部23でサブサンプリングを
施した画像データを直交変換部29に供給している。
【0020】前記直交変換部29は、サブサンプリング
部23からの画像データを各ブロック毎に離散コサイン
変換等の直交変換を行うようになっている。そして、こ
の直交変換部29からの直交変換出力を量子化部30に
供給している。前記量子化部30は、ブロック内の各直
交変換出力値を、量子化テーブル31を使用して量子化
するようになっている。すなわち、量子化テーブル31
内の同位置にある量子化ステップサイズで量子化するよ
うになっている。
【0021】前記量子化部30からの量子化出力をハフ
マン符号化部32に供給している。前記ハフマン符号化
部32は、図12に示すように、8×8画素からなるブ
ロック内をジグザグスキャンを行って2次元配列を1次
元配列に並べ替え、非0の量子化出力と0ランの組み合
わせを事象としてハフマンテーブル33を使用してハフ
マン符号により符号化するようになっている。そして、
前記ハフマン符号化部32で符号化したデータを符号化
データとして出力している。この符号化データは、2次
元コードエンコーダで2次元コードに変換してから2次
元コードプリンタでIDカード上に印刷することにな
る。
【0022】こうしてIDカードに印刷した2次元コー
ドは、個人認証時に、2次元コードスキャナで読み取ら
れた後、2次元コードデコーダでデコードしてから画像
復号化装置で画像信号に復号化するが、この画像復号化
装置は図4に示す構成になっている。すなわち、2次元
コードデコーダからの符号化データをハフマン復号部3
4でハフマンテーブル35を使用して復号し、逆量子化
部36に供給している。
【0023】前記逆量子化部36は、ハフマン復号部3
4からの出力を量子化テーブル37を使用して逆量子化
する。そして、前記逆量子化部36で逆量子化したデー
タを逆直交変換部38によって逆離散コサイン変換等の
逆直交変換を行って画像データに戻した後、アップサン
プリング部39に供給している。
【0024】また、前記逆量子化部36で逆量子化した
出力を画質選択部40に供給している。前記画質選択部
40は、画質選択テーブル41を参照して前記逆量子化
部36からの復号データが高画質部であるか低画質部で
あるかを判断する。前記画質選択部40は、切替スイッ
チ42を駆動し、高画質部を判断したときにはメモリ4
3の高画質用サブサンプリング比Aを切替スイッチ42
を介して前記アップサンプリング部39に供給し、低画
質部を判断したときにはメモリ44の低画質用サブサン
プリング比Bを切替スイッチ42を介して前記アップサ
ンプリング部39に供給するようになっている。前記ハ
フマンテーブル35、量子化テーブル37、画質選択テ
ーブル41及びサブサンプリング比A,Bは、符号化で
使用した前記ハフマンテーブル33、量子化テーブル3
1、画質選択テーブル25及びサブサンプリング比A,
Bと同じである。
【0025】こうして、前記逆直交変換部38からの画
像データの解像度を前記アップサンプリング部39でサ
ブサンプリング比A,Bを使用して元に戻すようになっ
ている。前記アップサンプリング部39からの画像デー
タをブロック組立部45に供給している。前記ブロック
組立部45は、ブロックに分割していた画像データを元
の信号の順番に並び換えて色空間変換部46に供給して
いる。前記空間変換部46は、輝度信号及び色差信号を
濃度信号に変換しRGB画像信号として出力するように
なっている。そして、このRGB画像信号を例えば表示
装置によって表示する。
【0026】このような構成においては、画像入力装置
で入力したカラー顔写真画像の画像信号を画像符号化装
置で符号化するが、この画像符号化装置では、先ず、色
空間変換部21で入力するRGB画像信号を輝度信号
Y、色差信号Cb、Crに変換する。そして、この輝度
信号Y、色差信号Cb、Crをブロック分割部22で1
ブロックが8×8画素からなるブロックに分割してから
サブサンプリング部23に供給する。また、画質選択部
24は、画質選択テーブル25を参照してブロックの位
置が高画質部であるか低画質部であるかを判断する。そ
して、高画質部を判断したときにはメモリ27の高画質
用サブサンプリング比Aを切替スイッチ26を介してサ
ブサンプリング部23に供給し、低画質部を判断したと
きにはメモリ28の低画質用サブサンプリング比Bを切
替スイッチ26を介してサブサンプリング部23に供給
する。
【0027】サブサンプリング部23はブロックが顔写
真画像上の中央部に位置している場合は高画質用サブサ
ンプリング比Aを使用してサブサンプリングし、ブロッ
クが顔写真画像上の周辺部に位置している場合は低画質
用サブサンプリング比Bを使用してサブサンプリングす
る。すなわち、高画質部ではY:Cb:Cr=1:1:
1として入力した解像度のまま出力し、低画質部では
Y:Cb:Cr=4:1:1として水平方向と垂直方向
に1/2のサブサンプリングを施して解像度を落してか
ら出力する。そして、サブサンプリング部23でサブサ
ンプリングを施した画像データを次段の直交変換部29
に供給する。
【0028】直交変換部29では、ブロックに対して離
散コサイン変換等の直交変換を行う。そして、直交変換
部29からの直交変換出力を量子化部30に供給し、こ
の量子化部30は、ブロック内の各直交変換出力値を量
子化テーブル31を使用して量子化する。量子化部30
からの量子化出力は、ハフマン符号化部32に供給し、
このハフマン符号化部32は、ハフマンテーブル33を
使用してハフマン符号により符号化する。こうして符号
化した符号化データは、2次元コードエンコーダで2次
元コードに変換された後、2次元コードプリンタでID
カード上に印刷されることになる。
【0029】このように、顔写真画像のうち、顔が位置
する中央部については輝度信号Y及び色差信号Cb,C
rの解像度を維持して符号化し、それ以外の背景部分に
ついでは色差信号Cb,Crの解像度を水平方向と垂直
方向に1/2落として符号化する。ところで、人間の視
覚は輝度成分の変化に対しては敏感であるが、色差につ
いてはそれほどでもない。従って、このような符号化処
理を行うことで、限られた符号化データ量において顔の
部分についての再現性を保ちつつ符号化したデータに基
いた2次元コードをIDカード上に印刷できる。すなわ
ち、顔の再生カラー画像を高品質に再生でき、より確実
な個人認証ができる個人識別カードの作成ができる。
【0030】こうして作成したIDカードから個人認証
を行う場合は、このIDカードから2次元コードスキャ
ナで2次元コードを読取った後、2次元コードデコーダ
でデコードする。そして、2次元コードデコーダからの
符号化データをハフマン復号部34でハフマンテーブル
35を使用して復号し、さらに逆量子化部36で量子化
テーブル37を使用して逆量子化する。そして、逆量子
化部36からの逆量子化したデータを逆直交変換部38
で逆直交変換を行ってからアップサンプリング部39に
供給する。一方、画質選択部40は、画質選択テーブル
41を参照して逆量子化部36からの復号データが高画
質部であるか低画質部であるかを判断し、高画質部の場
合は高画質用サブサンプリング比Aを選択してアップサ
ンプリング部39に供給させ、低画質部の場合は低画質
用サブサンプリング比Bを選択してアップサンプリング
部39に供給させる。
【0031】こうして、アップサンプリング部39は、
逆直交変換部38からの画像データの解像度をサブサン
プリング比A,Bを使用して元に戻す。そして、アップ
サンプリング部39からの画像データをブロック組立部
45で元の信号の順番に並び換え、色空間変換部46で
輝度信号及び色差信号を濃度信号に変換しRGB画像信
号として再生する。そして、この再生した画像信号を表
示装置で表示する。
【0032】この表示した顔写真画像とIDカードに貼
ってある写真を比較してIDカードとこのカード持参し
た本人との照合を行って個人認証を行う。このように、
顔写真画像のうち顔の部分については輝度信号と色差信
号の解像度を落とさずに符号化した2次元コードを記録
したIDカードから2次元コードを読取って復号化して
顔写真画像を得ているので、例えば、限られた符号量で
あったとしても顔の部分については高画質を保持でき、
顔のカラー再生画像の品質を高めることができる。すな
わち、顔の輪郭、目、鼻、口等、顔の特徴部分がカラー
として鮮明に表示されることになる。従って、より確実
な個人認証ができ、しかも認証作業が容易となる。
【0033】(第2の実施の形態)なお、前記実施例と
同一の部分は同一の符号を付して詳細な説明は省略す
る。この実施の形態における画像符号化装置は図5に示
す構成となっている。すなわち、画像入力装置からのR
GB画像信号を色空間変換部21に供給し、この色空間
変換部21でR(レッド)、G(グリーン)、B(ブル
ー)の濃度別の色表現から輝度信号Y、色差信号Cb、
Crに変換する。
【0034】この色空間変換部21で色空間変換した画
像信号を信号別に符号化する。すなわち、輝度信号Y、
色差信号Cb、Crをそれぞれブロック分割部22に供
給して、例えば8×8画素を1ブロックとするブロック
に分割し、この分割した各ブロックを画素判定部である
ブロック選択部51に供給している。
【0035】前記ブロック選択部51は、ブロック選択
テーブル52を参照してブロックの位置が顔写真画像上
の中央部に位置しているかそれ以外の周辺部に位置して
いるかを判定する。すなわち、ブロックが顔写真画像上
の中央部に位置している場合は輝度信号及び色差信号の
両方を符号化するブロックとし、それ以外の周辺部に位
置している場合は輝度信号のみを符号化するブロックと
して判定する。
【0036】そして、輝度信号及び色差信号の両方を符
号化するブロックとして判定した場合はこのブロックの
全ての信号を直交変換部29に供給し、輝度信号のみを
符号化するブロックとして判定した場合はこのブロック
の輝度信号のみを直交変換部29に供給し、色差信号の
供給を行わないようにしている。図6は、前記ブロック
選択テーブル52に記述した内容を示すもので、斜線の
部分は輝度信号のみを符号化する周辺部のブロックを示
し、それ以外は輝度信号及び色差信号の両方を符号化す
る中央部のブロックを示している。
【0037】前記直交変換部29は、前記ブロック選択
部51からのブロックに離散コサイン変換等の直交変換
を行うようになっている。そして、前記直交変換部29
からの直交変換出力を量子化部53に供給している。前
記量子化部53は、輝度信号の直交変換出力を例えば図
7の(a) に示すような輝度用量子化テーブル54内の同
位置にある量子化ステップサイズで量子化し、色差信号
の直交変換出力を例えば図7の(b) に示すような色差用
量子化テーブル55内の同位置にある量子化ステップサ
イズで量子化するようになっている。
【0038】前記量子化部53からの量子化出力をハフ
マン符号化部56に供給している。前記ハフマン符号化
部56は、図12に示すように、8×8画素からなるブ
ロック内をジグザグスキャンを行って2次元配列を1次
元配列に並べ替え、非0の量子化出力と0ランの組み合
わせを事象として、輝度信号ならば輝度用ハフマンテー
ブル57を使用してハフマン符号により符号化し、色差
信号ならば色差用ハフマンテーブル58を使用してハフ
マン符号により符号化するようになっている。そして、
前記ハフマン符号化部56で符号化したデータを符号化
データとして出力している。
【0039】この符号化データは、2次元コードエンコ
ーダで2次元コードに変換してから2次元コードプリン
タでIDカード上に印刷することになる。こうしてID
カードに印刷した2次元コードは、個人認証時に、2次
元コードスキャナで読み取られた後、2次元コードデコ
ーダでデコードしてから画像復号化装置で画像信号に復
号化するが、この画像復号化装置は図8に示す構成にな
っている。すなわち、2次元コードデコーダからの符号
化データをハフマン復号部59で輝度信号については輝
度用ハフマンテーブル60を使用して復号し、色差信号
については色差用ハフマンテーブル61を使用して復号
し、この復号した信号を逆量子化部62に供給してい
る。
【0040】前記逆量子化部62は、ハフマン復号部5
9からの出力を輝度信号については輝度用量子化テーブ
ル63を使用して逆量子化し、色差信号については色差
用量子化テーブル64を使用して逆量子化するようにな
っている。そして、前記逆量子化部62で逆量子化した
データを逆直交変換部38によって逆離散コサイン変換
等の逆直交変換を行って画像データに戻した後、色空間
変換部65に供給している。
【0041】前記色空間変換部65は、ブロック選択テ
ーブル66を参照して復号したブロックが画像のどの位
置かを判断し、輝度信号と色差信号からRGB画像信号
に変換し出力するようになっている。このRGB画像信
号は、輝度信号、色差信号ともに符号化した領域のみカ
ラー化した顔写真画像を再生する信号になる。そして、
このRGB画像信号を例えば表示装置によって表示す
る。
【0042】このような構成においては、画像入力装置
で入力したカラー顔写真画像の画像信号を画像符号化装
置で符号化するが、この画像符号化装置では、先ず、色
空間変換部21で入力するRGB画像信号を輝度信号
Y、色差信号Cb、Crに変換する。そして、この輝度
信号Y、色差信号Cb、Crをブロック分割部22で1
ブロックが8×8画素からなるブロックに分割してから
ブロック選択部51に供給する。
【0043】ブロック選択部51はブロック選択テーブ
ル52を参照しブロックの位置が輝度信号及び色差信号
の両方とも符号化するブロックか、輝度信号のみを符号
化するブロックかを判定する。そして、輝度信号及び色
差信号の両方を符号化するブロックの場合はこのブロッ
クの全ての信号を直交変換部29に供給し、輝度信号の
みを符号化するブロックの場合はこのブロックの輝度信
号のみを直交変換部29に供給する。
【0044】直交変換部29では、ブロックに対して離
散コサイン変換等の直交変換を行い、続いて量子化部5
3では、輝度信号の直交変換出力を輝度用量子化テーブ
ル54を使用して量子化し、色差信号の直交変換出力を
色差用量子化テーブル55を使用して量子化する。そし
て、量子化部53からの量子化出力をハフマン符号化部
56で輝度信号については輝度用ハフマンテーブル57
を使用してハフマン符号により符号化し、色差信号につ
いては色差用ハフマンテーブル58を使用してハフマン
符号により符号化する。
【0045】こうして、符号化したデータを符号化デー
タとして出力し、この符号化データを2次元コードエン
コーダで2次元コードに変換した後、2次元コードプリ
ンタでIDカード上に印刷する。このように、顔写真画
像のうち、顔が位置する中央部については輝度信号Y及
び色差信号Cb,Crの両方が符号化され、それ以外の
背景部分についでは輝度信号Yのみが符号化されるの
で、従来に比べて符号化対象となるブロック数が削減さ
れ、限られた符号化データ量において顔の部分について
の再現性を保ちつつ符号化したデータに基いた2次元コ
ードをIDカード上に印刷できる。すなわち、顔の再生
カラー画像を高品質に再生でき、より確実な個人認証が
できる個人識別カードの作成ができる。
【0046】こうして作成したIDカードから個人認証
を行う場合は、このIDカードから2次元コードスキャ
ナで2次元コードを読取った後、2次元コードデコーダ
でデコードする。そして、2次元コードデコーダからの
符号化データをハフマン復号部59で輝度信号について
は輝度用ハフマンテーブル60を使用して復号し、色差
信号については色差用ハフマンテーブル61を使用して
復号する。さらに、逆量子化部36で輝度信号について
は輝度用量子化テーブル63を使用して逆量子化し、色
差信号については色差用量子化テーブル64を使用して
逆量子化する。
【0047】そして、逆量子化部62で逆量子化したデ
ータを逆直交変換部38によって逆直交変換を行って画
像データに戻した後、色空間変換部65でブロック選択
テーブル66を参照して復号したブロックが画像のどの
位置かを判断し、輝度信号と色差信号からRGB画像信
号に変換し出力する。こうして再生したRGB画像信号
を表示装置で表示する。この表示した顔写真画像とID
カードに貼ってある写真を比較してIDカードとこのカ
ード持参した本人との照合を行って個人認証を行う。
【0048】このように、顔写真画像のうち顔の部分に
ついては輝度信号と色差信号の両方を符号化した2次元
コードを記録したIDカードから2次元コードを読取っ
て復号化してカラー顔写真画像を得ているので、例え
ば、限られた符号量であったとしても顔の部分について
は高画質を保持でき、顔のカラー再生画像の品質を高め
ることができる。すなわち、顔の輪郭、目、鼻、口等、
顔の特徴部分がカラーとして鮮明に表示されることにな
る。従って、より確実な個人認証ができ、しかも認証作
業が容易となる。
【0049】また、画像符号化装置でも画像復号化装置
でも色差信号を符号化するブロックか否かの選択は、ブ
ロック選択テーブル52,66に予めブロックの位置に
より設定しているので、符号化データにブロック選択情
報を付加する必要がない。従って、画像符号化装置から
出力するデータは符号化データのみでよく、符号化効果
が十分に高められる。また、ブロック選択情報が2次元
コード内にないので、画像データの秘匿性という点でも
有効である。
【0050】なお、この実施の形態ではRGB画像信号
を輝度信号と色差信号に変換したものをブロック分割し
てからブロック選択部でブロック単位で輝度信号及び色
差信号の両方を符号化するか輝度信号のみを符号化する
かを選択したが必ずしもこれに限定するものではなく、
ブロック分割せずに画素単位で輝度信号及び色差信号の
両方を符号化するか輝度信号のみを符号化するかを選択
してもよい。なお、前述した各実施の形態では、離散コ
サイン変換等を用いた変換符号化に適用したものについ
て述べたが必ずしもこれに限定するものではなく、ベク
トル量子化、フラクタル符号化等にも有効である。
【0051】
【発明の効果】以上、請求項1記載の発明によれば、カ
ラー顔写真画像の輝度信号と色差信号のうち、中央部に
位置する顔の部分については輝度信号と色差信号を同じ
解像度で符号化し、周辺部に位置する背景部分について
は色差信号の符号量を削減した2次元コードを個人識別
カードに記録することで、限られた符号化データ量にお
いて顔の部分についての再現性を保ち、これにより、顔
の再生カラー画像を高品質に再生でき、より確実な個人
認証ができる個人識別カードの作成ができる。
【0052】また、請求項2記載の発明によれば、カラ
ー顔写真画像の輝度信号と色差信号のうち、中央部に位
置する顔の部分については輝度信号と色差信号を同じ解
像度で符号化し、周辺部に位置する背景部分については
色差信号の符号量を削減した2次元コードを記録した個
人識別カードから2次元コードを読取り、得られる符号
化データを復号して顔写真を再生することで、限られた
符号化データ量において顔の部分についての再現性を保
ち、これにより、顔のカラー再生画像を高品質に再生で
き、より確実な個人認証ができる。
【0053】また、請求項3記載の発明によれば、カラ
ー顔写真画像の輝度信号と色差信号のうち、中央部に位
置する顔の部分については輝度信号と色差信号の両方を
符号化し、周辺部に位置する背景部分については輝度信
号のみを符号化した2次元コードを個人識別カードに記
録することで、限られた符号化データ量において顔の部
分についての再現性を保ち、これにより、顔のカラー再
生画像を高品質に再生でき、より確実な個人認証ができ
る個人識別カードの作成ができる。
【0054】さらに、請求項4記載の発明によれば、カ
ラー顔写真画像の輝度信号と色差信号のうち、中央部に
位置する顔の部分については輝度信号と色差信号の両方
を符号化し、周辺部に位置する背景部分については輝度
信号のみを符号化した2次元コードを記録した個人識別
カードから2次元コードを読取り、得られる符号化デー
タを復号して顔写真を再生することで、限られた符号化
データ量において顔の部分についての再現性を保ち、こ
れにより、顔のカラー再生画像を高品質に再生でき、よ
り確実な個人認証ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像符号化
装置の構成を示すブロック図。
【図2】同実施の形態における画質選択テーブルの高画
質部及び低画質部の領域を示す図。
【図3】同実施の形態における高画質用サブサンプリン
グ比A及び低画質用サブサンプリング比Bを模式的に示
す図。
【図4】同実施の形態における画像復号化装置の構成を
示すブロック図。
【図5】本発明の第2の実施の形態における画像符号化
装置の構成を示すブロック図。
【図6】同実施の形態におけるブロック選択テーブルの
輝度信号、色差信号の両方を符号化するブロック及び輝
度信号のみを符号化するブロックの領域を示す図。
【図7】同実施の形態における輝度用量子化テーブル及
び色差用量子化テーブルの構成を示す図。
【図8】同実施の形態における画像復号化装置の構成を
示すブロック図。
【図9】従来のIDカードの構成を示す図。
【図10】従来の個人認証システムの構成を示すブロッ
ク図。
【図11】従来の画像符号化装置の構成を示すブロック
図。
【図12】ハフマン符号化部によるハフマン符号処理を
説明するための図。
【符号の説明】
21…色空間変換部 22…ブロック分割部 23…サブサンプリング部 24…画質選択部 25…画質選択テーブル 27,28…メモリ 29…直交変換部 30…量子化部 31…量子化テーブル 32…ハフマン符号化部 33…ハフマンテーブル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所有者の顔写真を符号化した符号化デー
    タを2次元コードとして個人識別カードに記録し、か
    つ、この記録した個人識別カードから2次元コードを読
    取って符号化データを得、この符号化データを復号して
    顔写真を再生する個人認証システムにおいて、 カラー顔写真画像信号を輝度信号及び色差信号に変換す
    る色空間変換部と、この色空間変換部で変換した輝度信
    号及び色差信号を信号別に複数画素のブロックに分割す
    るブロック分割部と、ブロックが顔写真画像上の中央部
    に位置している場合は高画質部とし、それ以外の周辺部
    に位置している場合は低画質部として記述した画質選択
    テーブルと、この画質選択テーブルを参照して前記ブロ
    ック分割部で分割した各ブロックが高画質部か低画質部
    かを判断し、高画質部のときには高画質用サブサンプリ
    ング比を選択し、低画質部のときには低画質用サブサン
    プリング比を選択する画質選択部と、前記ブロック分割
    部で分割したブロックに対して前記画質選択部が高画質
    用サブサンプリング比を選択したときにはこのブロック
    を高画質用サブサンプリング比を用いてサブサンプリン
    グし、前記画質選択部が低画質用サブサンプリング比を
    選択したときにはこのブロックを低画質用サブサンプリ
    ング比を用いてサブサンプリングするサブサンプリング
    部と、このサブサンプリング部でサブサンプリングした
    ブロックに対して直交変換を行う直交変換部と、この直
    交変換部からの直交変換出力をブロック毎に量子化する
    量子化部と、この量子化部からの量子化出力をブロック
    毎に符号化する符号化部とを設け、前記画像符号化部で
    符号化した符号化データを2次元コードとして個人識別
    カードに記録することを特徴とする個人認証システム。
  2. 【請求項2】 所有者の顔写真を符号化した符号化デー
    タを2次元コードとして個人識別カードに記録し、か
    つ、この記録した個人識別カードから2次元コードを読
    取って符号化データを得、この符号化データを復号して
    顔写真を再生する個人認証システムにおいて、 前記個人識別カードを読取って得た符号化データをブロ
    ック毎に復号して量子化データを得る復号部と、この復
    号部からの量子化データをブロック毎に逆量子化する逆
    量子化部と、この逆量子化部で逆量子化した出力をブロ
    ック毎に逆直交変換する逆直交変換部と、ブロックが顔
    写真画像上の中央部に位置している場合は高画質部と
    し、それ以外の周辺部に位置している場合は低画質部と
    して記述した画質選択テーブルと、この画質選択テーブ
    ルを参照して逆直交変換したブロックが高画質部か低画
    質部かを判断し、高画質部のときには高画質用サブサン
    プリング比を選択し、低画質部のときには低画質用サブ
    サンプリング比を選択する画質選択部と、前記逆直交変
    換部が逆直交変換したブロックに対して前記画質選択部
    が高画質用サブサンプリング比を選択したときにはこの
    ブロックを高画質用サブサンプリング比を用いてアップ
    サンプリングし、前記画質選択部が低画質用サブサンプ
    リング比を選択したときにはこのブロックを低画質用サ
    ブサンプリング比を用いてアップサンプリングするアッ
    プサンプリング部と、このアップサンプリング部からの
    ブロック毎のデータを輝度信号及び色差信号の信号別の
    画像として組立てるブロック組立部と、このブロック組
    立部で組立てた信号別の画像をカラー顔写真画像信号に
    変換して出力する色空間変換部とを設け、前記色空間変
    換部からのカラー顔写真画像信号を表示して個人認証を
    行うことを特徴とする個人認証システム。
  3. 【請求項3】 所有者の顔写真を符号化した符号化デー
    タを2次元コードとして個人識別カードに記録し、か
    つ、この記録した個人識別カードから2次元コードを読
    取って符号化データを得、この符号化データを復号して
    顔写真を再生する個人認証システムにおいて、 カラー顔写真画像信号を輝度信号及び色差信号に変換す
    る色空間変換部と、画素が顔写真画像上の中央部に位置
    している場合は輝度信号及び色差信号の両方を符号化す
    る画素とし、それ以外の周辺部に位置している場合は輝
    度信号のみを符号化する画素として記述した画素選択テ
    ーブルと、この画素選択テーブルを参照して前記色空間
    変換部で変換した各画素が輝度信号及び色差信号の両方
    を符号化する画素か輝度信号のみを符号化する画素かを
    判定する画素判定部と、この画素判定部の判定結果に基
    づいて画像符号化を行う画像符号化部とを設け、前記画
    像符号化部で符号化した符号化データを2次元コードと
    して個人識別カードに記録することを特徴とする個人認
    証システム。
  4. 【請求項4】 所有者の顔写真を符号化した符号化デー
    タを2次元コードとして個人識別カードに記録し、か
    つ、この記録した個人識別カードから2次元コードを読
    取って符号化データを得、この符号化データを復号して
    顔写真を再生する個人認証システムにおいて、 前記個人識別カードを読取って得た符号化データを復号
    する復号部と、画素が顔写真画像上の中央部に位置して
    いる場合は輝度信号及び色差信号の両方を復号する画素
    とし、それ以外の周辺部に位置している場合は輝度信号
    のみを復号する画素として記述した画素選択テーブル
    と、この画素選択テーブルを参照して前記復号部で復号
    した画素が輝度信号のみ復号した画素か輝度信号及び色
    差信号の両方を復号した画素かを判定し、画像をカラー
    顔写真画像信号に変換して出力する色空間変換部とを設
    け、前記色空間変換部からのカラー顔写真画像信号を表
    示して個人認証を行うことを特徴とする個人認証システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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