JPH09166738A - レーザ加工機用レンズマウント - Google Patents

レーザ加工機用レンズマウント

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Publication number
JPH09166738A
JPH09166738A JP32888295A JP32888295A JPH09166738A JP H09166738 A JPH09166738 A JP H09166738A JP 32888295 A JP32888295 A JP 32888295A JP 32888295 A JP32888295 A JP 32888295A JP H09166738 A JPH09166738 A JP H09166738A
Authority
JP
Japan
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lens
window
gas
mount
pressure
Prior art date
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Pending
Application number
JP32888295A
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English (en)
Inventor
Keiji Ehata
恵司 江畑
Manabu Shiozaki
学 塩崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アシストガスを併用して切断加工等を行うレ
ーザ加工機においては、アシストガスの圧力で最終段の
集光レンズが変形し、加工特性が悪くなるので、この問
題をレンズマウントを改善して解決することである。 【解決手段】 マウント本体1の内部に組付ける非球面
レンズ3と、アシストガスを導入するノズル6との間に
平板ウインド4を配置し、このウインド4でアシストガ
スを遮断してそのガスの圧力が非球面レンズ3に作用し
ないようにしたので、ガス圧によるレンズ変形が防止さ
れてレンズの集光特性が悪くならない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、CO2 レーザ、
YAGレーザなどのレーザ光線で切断、溶接などを行う
レーザ加工機用のレンズマウントに関する。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工機は、発振器から送られてき
たレーザ光を導光路の終端近くで集束して被加工物に照
射する。集光には、例えばCO2 レーザによる切断加工
の場合、ZnSeの球面レンズが用いられている。
【0003】また、軟鋼材のレーザ切断は、レーザ光を
火源とした酸化燃焼反応を利用するので、反応を促進す
るために酸素を被加工部へ大量に供給しながら行われ
る。この酸素は、集光レンズを組付けたレンズマウント
の本体にノズルを接続し、このノズル内に導入してノズ
ル先端から被加工部に向けて吹き出す。この場合、ノズ
ルの内部空間が集光レンズの出射面側空間につながって
いるので、集光レンズに対して酸素の圧力が加わる。そ
の酸素の供給圧力は、通常、6mm厚までの薄板切断では
5kg/cm2 、6〜20mm厚の厚板切断では10kg/cm2
にも達する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】レーザ光は、集束密度
を高めるほど加工特性が向上する。この点で集光レンズ
は、球面レンズに比べて集光特性に優れる非球面レンズ
の方が望ましい。球面レンズと非球面レンズの集光特性
の一例を図3に比較して示す。これから判るように、非
球面レンズであればレーザ光を大きく絞り込んでスポッ
トサイズを小さくし、光のピーク強度を高めることがで
きる。
【0005】ところが、従来のレンズマウントによるレ
ンズ保持であると上述したようにアシストガス(酸素な
ど)の圧力が集光レンズに作用し、その圧力でレンズが
変形するため、非球面レンズの集光特性の良さが生かさ
れないと言う問題がある。この非球面レンズは、変形に
よる集光特性の劣化もまた球面レンズに比べて大きく、
従って、ガス圧による変形が不可避の従来のレンズマウ
ントに組付けると、本来、集光特性が良いにもかかわら
ず、その利点が変形によって帳消しになり、加工特性は
向上しない。
【0006】そこで、この発明は、アシストガスの圧力
による集光特性の悪化を無くすことを課題としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するため、導光路を有するマウント本体の内部に
レーザ光の集光レンズを組付け、このレンズの出射面側
でマウント本体に接続したノズル内にアシストガスを導
入し、このガスを被加工物に対するレーザ光照射点の周
りに吹き出すようにしてあるレーザ加工機用レンズマウ
ントにおいて、前記集光レンズとアシストガス導入部と
の間にレンズ側へのガス移動を遮断するウインドを付加
したのである。
【0008】なお、集光レンズは非球面レンズ、ウイン
ドは平板ウインドとするのが望ましい。
【0009】また、集光レンズとウインドを同一ホルダ
に組付けてレンズユニットを構成し、このユニットをマ
ウント本体に取付ける構造にするのも好ましい。
【0010】
【作用】集光レンズとアシストガス導入部との間にウイ
ンドを配置すると、アシストガスの圧力がウインドに受
け止められるのでレンズの変形が起こらず、レンズ変形
による集光特性(加工特性)の悪化がなくなる。
【0011】ウインドの設置効果は、変形による集光特
性の変化が著しい非球面レンズであるとより顕著に現れ
るが、ウインド設置は球面レンズの場合にも有効であ
る。この球面レンズも、変形すると非球面レンズほどで
はないが集光特性が悪くなるので、ガス圧が作用しない
ようにしておくに越したことはない。
【0012】また、ウインドの強度次第では、そのウイ
ンドがガス圧によって変形することが考えられる。この
変形は、平板ウインドであると平面が球面に変化するよ
うに起こるが、平板ウインドを例えばOリングなどの軟
質材で保持して不均一な抵抗が加わらないようにした場
合、構造解析などから両面の変形量は同じになることが
判っている。従って、平板ウインドがガス圧で変形して
も両面の曲率半径が等しい無限焦点レンズ(これは光学
的に平板と同じ特性をもつ)が構成されるだけであっ
て、ウインドの設置による集光特性の変化は生じない。
【0013】このほか、集光レンズとウインドを同一ホ
ルダに組付けてユニット化したものは、レンズマウント
に対する組付けが簡単になる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1に、この発明のレンズマウン
トの実施形態を示す。図の1は導光路2を有するマウン
ト本体であり、その内部に非球面レンズ3を組付けてあ
る。また、このレンズ3の出射面側に平板ウインド4が
設けられている。5は、ノズル6を一体に形成した(勿
論別体でもよい)押えリングであり、この押えリング5
をマウント本体1の先端外周に螺合させ(ボルト等によ
る締結も可)、このリング5で平板ウインド4を締付け
てマウント本体の先端に固定している。また、マウント
本体と平板ウインド間の界面はOリング7によって封止
している。
【0015】ノズル6にはガス導入口8が設けられてお
り、ここからノズル内に導入されたアシストガスBがノ
ズル先端からレーザ光Aの照射点Pの周りに吹き出され
る。アシストガスBの圧力は、遮蔽材として働く平板ウ
インド4に受け止められる。従って、非球面レンズ3に
はガス圧が作用せず、そのレンズの圧力変形が防止され
る。また、平板ウインド4は、圧力変形を起こしても上
述したように平板と同じ特性を保ち、これにより、非球
面レンズ3の本来の特性がそのまま生かされる。
【0016】図2は、他の実施形態である。このレンズ
マウントは、非球面レンズ3、平板ウインド4、Oリン
グ7の3者を筒状のホルダ9に組付けてレンズユニット
10を構成し、このレンズユニット10を、マウント本
体1の内部に、ホルダ9の外周をOリング11等で封止
して組込むようにしている。
【0017】レンズユニット10は、ここではノズル6
の上端のフランジ12をマウント本体の先端のフランジ
にボルトで締結してそのフランジ12で押圧固定してい
るが、これ以外の構造で固定してもよい。
【0018】−実施例− 図1の構造のレンズマウントを試作した。非球面レンズ
3は、ZnSe製、直径50.8mm、焦点距離127mm
とし、平板ウインド4は、ZnSe製、直径63.5m
m、板厚6.35mmとした。
【0019】このレンズマウントをレーザ加工機に装着
してCO2 レーザを集光し、ノズル6から被加部に酸素
を供給しながら鋼板の切断を行った。このときの酸素供
給圧を最大で10kg/cm2 まで高めたが、非球面レンズ
3は変形せず、その結果、非球面レンズの利点が生かさ
れ、球面レンズをウインドなしで用いたものよりも良好
な集光特性(加工特性)が得られた。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のレンズ
マウントは、アシストガスの移動をウインドで遮断して
そのガスの圧力が集光レンズに加わらないようにしたも
のであるから、レンズの圧力変形による集光特性の悪化
が防止され、レーザ加工機の加工特性が向上する。
【0021】集光レンズとして非球面レンズを用いたも
のは、そのレンズの集光特性の良さが生かされ、また、
平板ウインドを用いたものは、そのウインドの変形によ
る影響もなく、加工特性の向上効果が特に著しい。
【0022】また、集光レンズとウインドをユニット化
して組込むものは、組付けも簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のレンズマウントの実施形態を示す断
面図
【図2】他の実施形態の要部を示す断面図
【図3】球面レンズと非球面レンズの集光特性の一例を
比較して示す図表
【符号の説明】
1 マウント本体 2 導光路 3 非球面レンズ 4 平板ウインド 5 押えリング 6 ノズル 7、11 Oリング 8 ガス導入口 9 ホルダ 10 レンズユニット 12 フランジ A レーザ光 B アシストガス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導光路を有するマウント本体の内部にレ
    ーザ光の集光レンズを組付け、このレンズの出射面側で
    マウント本体に接続したノズル内にアシストガスを導入
    し、このガスを被加工物に対するレーザ光照射点の周り
    に吹き出すようにしてあるレーザ加工機用レンズマウン
    トにおいて、前記集光レンズとアシストガス導入部との
    間にレンズ側へのガス移動を遮断するウインドを付加し
    たことを特徴とするレーザ加工機用レンズマウント。
  2. 【請求項2】 集光レンズを非球面レンズ、ウインドを
    平板ウインドとしてある請求項1記載のレーザ加工機用
    レンズマウント。
  3. 【請求項3】 集光レンズとウインドを同一ホルダに組
    付けてレンズユニットを構成し、このユニットをマウン
    ト本体に取付けるようにしてある請求項1又は2記載の
    レーザ加工機用レンズマウント。
JP32888295A 1995-12-18 1995-12-18 レーザ加工機用レンズマウント Pending JPH09166738A (ja)

Priority Applications (1)

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JP32888295A JPH09166738A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 レーザ加工機用レンズマウント

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JP32888295A JPH09166738A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 レーザ加工機用レンズマウント

Publications (1)

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JPH09166738A true JPH09166738A (ja) 1997-06-24

Family

ID=18215157

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JP32888295A Pending JPH09166738A (ja) 1995-12-18 1995-12-18 レーザ加工機用レンズマウント

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JP (1) JPH09166738A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10144089B2 (en) 2014-01-22 2018-12-04 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Laser processing apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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