JPH0916636A - 配線識別装置 - Google Patents

配線識別装置

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JPH0916636A
JPH0916636A JP7163790A JP16379095A JPH0916636A JP H0916636 A JPH0916636 A JP H0916636A JP 7163790 A JP7163790 A JP 7163790A JP 16379095 A JP16379095 A JP 16379095A JP H0916636 A JPH0916636 A JP H0916636A
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wiring
unit
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lines
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JP7163790A
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Inventor
Takayasu Asai
孝康 浅井
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DAITETSUKU KK
Original Assignee
DAITETSUKU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気設備の設計作業用のCAD図面につき、
電気設備の配線識別作業、さらにその付帯的作業である
配線の条数決定を自動的におこなうことにより、オペレ
−タ−による電気設備の設計作業時の負担を軽減し得る
配線識別装置を提供する。 【構成】 電気設備の設計作業用のCAD図面に配置さ
れた配線用単位線が電気的に接続される他の配線用単位
線を有するか否かの判定(M10)に基づいて各電気設
備間の単位配線を構成する配線用単位線を決定し(M2
0)、これによって前記電気設備の回路を構成する配線
を前記単位配線毎に識別する(M30)ことを特徴とす
る配線識別装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気設備の設計作業用
のCAD図面における配線識別技術に関する。
【0002】
【主たる用語の意味】本明細書における主たる用語の意
味を、図1(CAD図面1における電気設備の回路21
が模式的に表示されている)を参照しながら説明する。 (1)「電気設備」とは、例えば蛍光灯,コンセント,
スイッチ、分電盤等のように、広く電気を利用する設備
を含むものとする。図1では、電気設備の一例として蛍
光灯11およびスイッチ13が示されている。 (2)「単位線」とは、例えば線分,円弧等のように、
図形を構成する最小単位の線をいい、かかる単位線のう
ち配線を構成するものを「配線用単位線」という。従っ
て、配線は配線用単位線またはその集合によって構成さ
れ、図1では、符号25で示される線分,円弧がこれに
該当する。 (3)「単位配線」とは、一の電気設備と、この電気設
備と隣合う関係にある他の電気設備との間を電気的に接
続する最小単位の配線をいい、単位配線によって接続さ
れる電気設備の集合が電気回路を構成する。図1では、
スイッチ13および3つの蛍光灯11との間をそれぞれ
接続する3つの単位配線23が示されており、また、単
位配線23自体は配線用単位線25の集合として構成さ
れている。 (4)「隠線」とは、一の単位配線が他の単位配線また
は電気設備との干渉を回避するために見かけ上分断され
ていることをいう。図1では、回路21の略中央部にお
いて、単位配線23が他の単位配線24によって分断さ
れた状態、すなわち単位配線23を構成する配線用単位
線25が離間して配置された状態(符号31)が示され
ている。
【0003】
【従来の技術】電気設備の設計図面作成作業を支援する
技術として、今日、CADシステムが多用されている。
これは、キ−ボ−ド,マウス,スキャナ−等の入力手段
を介してオペレ−タが入力した所定の情報や命令等をコ
ンピュ−タ−が適宜処理してCAD図面を作成し、CR
T等の表示手段に表示し、あるいはプリンタ等の出力手
段に出力することによって、オペレ−タ−の図面作成作
業の支援をおこなう技術である。ところで、近年のCA
Dシステムの性能向上は著しく、電気設備の設計作業用
のCAD図面を作成する際、線分や円弧等の単位線を単
に「線」としてCAD図面中に配置するだけではなく、
一定の属性を付与しながら配置する機能が多く採用され
ている。例えば、所定の電気設備とこれに隣接する電気
設備との間を接続する単位配線を一例に掲げると、所定
の単位配線を構成する各配線用単位線全てに対して予め
「配線用単位線」の属性を付与しておく。そして、例え
ば設計作業時にCAD図面中にて所定の電気設備を移動
する場合には、この属性に基づいて、移動に係る電気設
備と他の電気設備との間を接続する単位配線を構成する
配線用単位線を同時に移動させる処理をおこなう。ある
いは、配線用単位線の一つが消去された場合には、単位
配線を構成する残りの配線用単位線も自動的に消去し
て、あたかも一の単位配線が消去する処理をおこなうと
いったように、配線用単位線によって構成される単位配
線が、連続する一本の線として識別され、電気設備の設
計作業におけるオペレ−タ−の便宜が図られており、こ
れが本願出願時の技術水準となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、多くの
メ−カ−によって構築されるCADシステム同士の間で
は互換性が殆ど考慮されておらず、所定のCADシステ
ムを用いて作成されたCAD図面を別のCADシステム
に読み込んでさらに設計作業をおこなう場合、単位線に
予め付与された属性が消去されてしまうため、オペレ−
タ−は読み込まれたCAD図面中の単位線に再度属性を
付与し直さなければならなかった。特に電気設備を相互
に接続する配線については、他の配線との干渉を回避す
るために配線の途中を分断して表示するといった隠線処
理が施されていることが多く、一度配線の属性が消去さ
れた場合、オペレ−タ−は見かけ上離間された箇所が電
気的には接続されているか否かの判断をしつつ再度属性
を付与して配線の識別作業をおこなう必要があり、作業
が煩雑となる問題があった。さらに所定の単位配線に実
際に配される電線の本数である「条数」についても、オ
ペレ−タ−は条数記号か否かの判断をしつつ再度属性を
付与しなければならず、作業が一層煩雑となっていた。
【0005】本発明は、上記問題に鑑み、電気設備の設
計作業用のCAD図面につき、電気設備の配線識別作
業、さらにその付帯的作業である配線の条数決定を自動
的におこなうことにより、オペレ−タ−による電気設備
の設計作業時の負担を軽減し得る配線識別装置を提供す
ることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ための手段として、図3に模式的に示すように、本発明
は以下の手段を講じている。請求項1の発明は、電気設
備の設計作業用のCAD図面中に配置された配線用単位
線が電気的に接続される他の配線用単位線を有するか否
かの判定(M10)に基づいて各電気設備間の単位配線
を構成する配線用単位線を決定し(M20)、これによ
って前記電気設備の回路を構成する配線を前記単位配線
毎に識別する(M30)ことを特徴とする配線識別装置
である。
【0007】請求項2の発明は、前記配線用単位線は、
CAD図面中に配置された単位線のなかから単位線の画
層,線種および色種のうちの一以上の条件に基づいて抽
出される(M40)ことを特徴とする請求項1に記載の
配線識別装置である。
【0008】請求項3の発明は、前記配線用単位線が電
気的に接続される他の配線用単位線を有するか否かの判
定は、配線用単位線の端点同士が所定幅以内に配置され
ている場合には電気的に接続されていると判定し(M5
0)、配線用単位線の端点同士が前記所定幅以上離間し
て配置されている場合には、さらに前記配線用単位線の
端点に接触する他の図形があるか否かを検索し、他の図
形が無い場合乃至他の図形が隠線記号である場合には電
気的に接続されていると判定する(M60)ことによっ
ておこなわれることを特徴とする請求項1に記載の配線
識別装置である。
【0009】請求項4の発明は、請求項1から請求項3
までのいずれかに記載の配線識別装置について、さらに
所定の条数記号条件に基づいて単位配線に配された条数
記号を識別することによって前記単位配線の条数を決定
する(M70)ことを特徴とする配線識別装置である。
【0010】
【作用】上記した構成を備えている請求項1の発明によ
れば、CAD図面中に配置された各電気設備間の単位配
線を構成する配線用単位線が電気的に接続される他の配
線用単位線を有するか否かの判定に基づいて、単位配線
を構成する配線用単位線が決定され、これによって電気
設備の回路を構成する配線が単位配線毎に自動的に識別
されることとなる。
【0011】上記した構成を備えている請求項2の発明
によれば、CAD図面中に配置された単位線のなかから
前記単位線の画層,線種および色種のうちの一以上の条
件に基づいて配線用単位線が抽出されることとなる。そ
して抽出された配線用単位線につき請求項1に記載の配
線識別装置における判定がなされ、これによって各電気
設備間の単位配線が決定され、電気設備の回路を構成す
る配線が単位配線毎に識別されることとなる。
【0012】ここで「画層」とは、一のCAD図面を構
成するために重層的に重ね合わされる図面をいい、例え
ば図2において模式的に示されるように、蛍光灯11,
スイッチ13等の電気設備が書き込まれた画層3と、単
位配線23が書き込まれた画層3とが重ね合わされて、
回路21が書き込まれたCAD図面1が構成される。ま
た「線種」とは、例えば実線,点線,一点鎖線等のよう
な単位線の線の種類をいい、「色種」とはCAD図面に
配置された単位線の色彩をいう。
【0013】上記した構成を備えている請求項3の発明
によれば、CAD図面中に配置された各電気設備間の単
位配線を構成する配線用単位線が電気的に接続される他
の配線用単位線を有するか否かの判定は、配線用単位線
の端点同士が所定幅以内に配置されている場合には電気
的に接続されていると判定する。すなわち、配線用単位
線同士が互いに接触している場合、および配線用単位線
同士が隠線処理をされて互いに離間してはいるがその離
間幅が所定幅以内である場合には、電気的に接続するも
のと判定される。この所定幅の設定については、通常の
作図作業における隠線処理にて設定される離間幅を考慮
して合理的に定めることが好ましい。
【0014】かかる所定幅を用いた判定によって、配線
用単位線同士が互いに接触している場合や、配線用単位
配線中に隠線処理がなされている場合の多くが即座に電
気的に接続すると判定できるため、判定処理時間の短縮
化が達成される。また、配線用単位線同士が前記所定幅
以上離間して配置されている場合には、さらに配線用単
位線に接触する他の図形があるか否かが検索され、他の
図形が無い場合乃至他の図形が隠線記号である場合には
電気的に接続されていると判定される。また、配線用単
位線に接触する他の図形が隠線記号以外の図形(例えば
電気設備)である場合には、隠線の接続関係ではないと
判定され、そこで単位配線が終了していることが判定さ
れる。
【0015】上記した構成を備えている請求項4の発明
によれば、請求項1から請求項3までのいずれかに記載
の配線識別装置について、単位配線に配された条数記号
が所定の条数記号条件に基づいて識別される。これによ
って単位配線の条数が決定され、単位配線の決定のみな
らず、その単位配線の条数までもが自動的に決定される
ことになる。
【0016】
【本発明の効果】本発明によれば、電気設備の設計作業
用のCAD図面における電気設備の配線識別作業、さら
にはその付帯的作業である配線の条数決定が自動的にお
こなわれ、オペレ−タ−による電気設備の設計作業時の
負担を軽減し得る配線識別装置が提供されることとなっ
た。
【0017】
【実施例】以下、本発明の「配線識別装置」を具現化し
た実施例である配線識別装置100について、図面に基
づいて説明する。まず、図4に配線識別装置100のハ
−ドウェア構成のシステムブロック図を示す。配線識別
装置100はCPU101を中心に構成されており、さ
らにバスを介して、記憶装置131,マウス105,キ
−ボ−ド107,スキャナ109,CRT111,プリ
ンタ113,プロッタ−115,FDD117,ハ−ド
ディスク119がCPU101に接続されている。記憶
装置131は、CPU101とともに配線識別装置10
0の中核をなす装置であり、記憶装置131内にはCA
Dプログラムが格納されている。CADプログラムのう
ち、配線識別処理メインル−チン141はCADプログ
ラムの主体をなすル−チンである。配線識別処理サブル
−チン143は、配線識別処理をおこなうために起動さ
れるサブル−チンである。また、条数決定処理サブル−
チン145は、単位配線に配された条数記号を識別する
とともに、単位配線の条数を決定するために起動される
サブル−チンである。
【0018】さらに記憶装置131には、処理を的確に
遂行するために各種のテ−ブルやファイルが格納されて
いる。配線変換テ−ブル151は、各種の配線用単位線
に関する情報を格納しておくテ−ブルであり、条数変換
テ−ブル153は、条数記号に関する情報を格納してお
くテ−ブルである。また、単位配線ファイル161は、
配線識別処理を経て決定された単位配線ならびに単位配
線を構成する配線用単位線に関する情報を格納しておく
ファイルであり、条数ファイル163は、条数決定処理
を経て識別された単位配線の条数記号ならびに条数に関
する情報を格納しておくファイルである。そしてCPU
101は、CADプログラム中の各種ル−チン141,
143,145に基づいて上記テ−ブル151,153
およびファイル161,163を適宜用いながら処理を
おこなう。
【0019】マウス105,キ−ボ−ド107,スキャ
ナ109は、オペレ−タ−が種々の情報を入力するため
の入力手段である。なお、かかる入力手段として例えば
デジタイザ,タブレット等を適宜代替して使用し得る。
CRT111は例えばCAD図面等を表示してオペレ−
タ−の利用に供するための表示手段である。プリンタ1
13,プロッタ−115は例えばCAD図面等を出力す
るための出力手段である。FDD117,ハ−ドディス
ク119は、例えばCAD図面情報等の種々の情報を格
納するための情報格納手段である。
【0020】次に、配線識別装置100による配線識別
の具体的な処理過程について説明すると、図4に示すC
PU101は、記憶装置131中のCADプログラムの
うち配線識別処理メインル−チン141を起動させる。
図5に示すように、配線識別処理メインル−チンがスタ
−トすると、CPU101(図4参照)は、配線変換テ
−ブルを参照しつつCAD図面の中から配線用単位線を
識別して抽出する処理をおこなう(S101)。これ
は、請求項2の発明に対応する処理である。
【0021】図9に示すように、配線変換テ−ブル内に
は、配線用単位線として用いられ得る各種の配線名称の
情報が、画層番号,線種,色種ごとに区分されて格納さ
れている。なお、線種については、図10に示すように
線種番号毎に実線,点線等といったように区分されてお
り、色種については、その番号毎に色彩が指定されてい
る。例えば天井隠蔽配線については、38番の画層に配
置され、線種は実線(図10参照)であり,色種は赤色
であるという情報が配線変換テ−ブル内に格納されてい
る。そして、CPU101(図4参照)は、CAD図面
中に配置された単位線の中から、画層番号,線種,色種
のうちの少なくとも1以上の条件に基づいて配線用単位
線を識別し抽出していく。例えば、図14に示すCAD
図面1における符号25a〜25iについては、上記配
線変換テ−ブルを参照して、天井隠蔽配線を構成する配
線用単位線であることが識別された。すなわち、25a
の線分については「天井隠蔽配線を構成する線分として
の配線用単位線」、25bの線分については「天井隠蔽
配線を構成する線分としての配線用単位線」、25cの
円弧については「天井隠蔽配線を構成する円弧としての
配線用単位線」…といった具合に、CAD図面1中に配
置された個々の単位線の中から属性が付与された配線用
単位線が抽出されるものである。なお配線変換テ−ブル
には最大隠線幅の情報も格納されているが、これについ
ては後述する。
【0022】次にCPU101(図4参照)は、図5に
示すように、識別された配線用単位線についてブロック
化処理をおこなう(S103)。これは各種の配線用単
位線について、例えば天井隠蔽配線のグル−プ,天井ふ
ところ配線のグル−プ,床隠蔽配線のグル−プといった
ように、予め配線用単位線をその種類毎に区分けしてブ
ロック化する処理である。これはその後の処理の効率化
のためである。本実施例では、このうちの天井隠蔽配線
のブロック化デ−タについて、図14に例示的に示すC
AD図面を参照しながら説明をおこなっていく。
【0023】次に、CPU101(図4参照)は、図5
に示すように、配線識別処理サブル−チンを起動させる
(S105)。配線識別処理サブル−チンにおける処理
手順は図6乃至図7に示されている。配線識別処理サブ
ル−チンがスタ−トすると、一のブロック化デ−タの読
み込みがおこなわれる(S201)。本実施例では例え
ば天井隠蔽配線のブロック化デ−タが読み込まれる。図
14では、天井隠蔽配線である配線用単位線25a〜2
5iがこれに該当する。
【0024】次に、図6に示すように、読み込まれたブ
ロック化デ−タの中から任意の配線用単位線が選択され
る(S203)。図14では、例えば配線用単位線25
aが選択された。そしてチェック処理(S205)を経
て、次に、選択された任意の配線用単位線に隣接する他
の配線用単位線が選択される(S207)。図14で
は、例えば配線用単位線25bが選択された。そしてチ
ェック処理(S209)を経て、次に接続条件の判定が
おこなわれる(S211)。
【0025】S211における接続条件の判定は、「電
気設備の設計作業用のCAD図面中に配置された配線用
単位線が電気的に接続される他の配線用単位線を有する
か否かの判定」(図3に示す本発明の構成要件M10)
の一部をなす処理である。例えば図11に示すように、
配線用単位線25である線分Aと円弧Bについての接続
条件の判定は、線分Aの傾きと円弧Bの端点における接
線の傾きが同一であり、且つ円弧Bの端点が線分Aの線
上にあるときには接続条件を具備すると判定する。この
結果、線分Aと円弧Bは接続条件を具備するものと判定
される。線分Cと円弧Bについての接続条件の判定も同
様におこなう。
【0026】例えば図12に示すように、配線用単位線
25である円弧Aと円弧Bについての接続条件の判定
は、円弧A,円弧Bそれぞれの端点における接線の傾き
が同一であるときには接続条件を具備すると判定する。
この結果、円弧Aと円弧Bは接続条件を具備するものと
判定される。
【0027】例えば図13に示すように、配線用単位線
25である線分Aと線分Bについての接続条件の判定
は、線分A,線分Bの傾きが同一であり、且つ線分Bの
端点が線分Aの線上にあるときには接続条件を具備する
と判定する。図13中上段の場合は接続条件を具備する
と判定され、下段の場合は線分Bの端点が線分Aの線上
にないので具備しないと判定される。
【0028】図14では、配線用単位線25a〜25i
ついては、25aと25b,25bと25c,25cと
25d…というように、隣接するもの同士がそれぞれ上
記接続条件を具備すると判定される。なお、この接続条
件の判定は、配線用単位線が互いに離間している場合で
あっても接続条件を具備するものと判定される場合があ
るが、この場合に他の配線用単位線が電気的に接続され
且つ隣合う関係にあるか否かの判断は、次に述べる隠線
の接続判定(S215)に委ねられる。
【0029】隠線の接続判定(S215)では、上記接
続条件を具備した隣合う関係にある配線用単位線同士
が、電気的接続関係にあり一の共通の単位配線を構成す
るものであるか否かが判定される。すなわち、この隠線
の接続判定は、「電気設備の設計作業用のCAD図面中
に配置された配線用単位線が電気的に接続される他の配
線用単位線を有するか否かの判定」(図3に示す本発明
の構成要件M10)の一部をなす処理である。具体的に
は、まずCPU101(図4参照)が図9に示される配
線変換テ−ブルに格納された最大隠線幅(図9では例示
的に4mmとされている)を読み取り、隣合う関係にある
配線用単位線の端点が最大隠線幅以内にあるか否かが判
断され(S217)、YESの場合には電気的接続関係
にあると判定する。なお、この最大隠線幅は請求項3に
おける「所定幅」に対応する語である。すなわち、配線
用単位線同士が互いに接触している場合、および配線用
単位線同士が互いに離間しているもののその離間幅が最
大隠線幅以内である場合には、電気的接続関係にあると
判定する。そして隣合う関係にある配線用単位線同士が
一の共通の単位配線を構成するものとして単位配線ファ
イルにその情報が格納される(S225)。
【0030】例えば図14では、配線用単位線25cと
25d,25dと25e等については、端点の位置がそ
れぞれ一致しており、最大隠線幅以内と判定される。ま
た、配線用単位線25aと25bについては、両者の端
点は離間しているが、その離間幅は2mmであり、最大隠
線幅以内と判定される。
【0031】一方、配線用単位線25bと25c,25
eと25f,25fと25g,25gと25h,25h
と25iについては、最大隠線幅以内にないため、図7
に示すS217においてNOと判断され、次に配線用単
位線端点に他の図形が接触しているか否かの検索がおこ
なわれる(S219)。
【0032】図14に示すように、配線用単位線25b
と25cについては、その間に他の単位用配線(図中縦
方向に延びている)が3本あるが、配線用単位線25b
および25cの端点に直接接触する他の図形はないと判
断され(S221)、この場合は両者は隠線の接続関係
にあり一の共通の単位配線を構成するものとして単位配
線ファイルにその情報が格納される(S225)。これ
は、配線はその両端に電気設備が必ず接続されて電気回
路を構成するという特徴を利用したものである。
【0033】配線用単位線25eと25fについては、
その間に他の図形である蛍光灯12aがあるが、配線用
単位線25eと25fの端点に直接接触する他の図形は
ないと判断され(S221)、この場合も両者は隠線の
接続関係にあり一の共通の単位配線を構成するものとし
て単位配線ファイルにその情報が格納される(S22
5)。
【0034】配線用単位線25fと25gについては、
両者の端点に直接接触する蛍光灯11aがあるので、他
の図形があると判断され(S221)、次に他の図形が
隠線記号であるか否かの判断がおこなわれる(S22
3)。この場合、他の図形は隠線記号ではないためNO
と判断され、両者は隠線の接続関係でなく共通の単位配
線を構成しないものとして図6に示すS207に処理が
戻される。
【0035】配線用単位線25gと25hについては、
両者の端点に直接接触する隠線記号33があるので、図
7に示すS221およびS223の処理を経て、両者は
隠線の接続関係にあり一の共通の単位配線を構成するも
のとして単位配線ファイルにその情報が格納される(S
225)。
【0036】配線用単位線25hと25iについては、
25fと25gの場合と同様であるためその説明は省略
する。なお、配線用単位線25iについては、その両端
点に蛍光灯11b,11cが接触して配置されているた
め、電気的に接続し且つ隣合う他の配線用単位線がない
と判定されるため、結果的に蛍光灯11b,11cとを
接続する単位配線は、一本の配線用単位線によって構成
されると判定される。
【0037】かくして一の配線用単位線を選択し、これ
に隣接する他の配線用単位線の処理が全て行われ、さら
にかかる処理がブロック化デ−タ内のすべての配線用単
位線について終了した場合には、図6におけるS209
でのチェックおよびS205でのチェックを経て、リタ
−ン命令が実行され、図5に示す配線識別処理メインル
−チンに処理が戻される。なお、本実施例では、配線用
単位線同士が互いに接触している場合および配線用単位
線同士が互いに離間しているもののその離間幅が最大隠
線幅以内である場合には、電気的接続関係にあると判定
する処理をおこなったが、他の構成、例えば配線用単位
線同士が互いに接触している場合には、最大隠線幅以内
か否かの判断をおこなわず、直ちに電気的に接続するも
のと判定させてもよい。また、全てのブロック化デ−タ
について、あるいは離間して配置された配線用単位線同
士について、最大隠線幅以内か否かの判断(S217)
をおこなうことなく、S219,S221,S223の
処理をおこなう構成としてもよい。
【0038】次に図5に示すように、CPU101(図
4参照)は、条数決定サブル−チンを起動する(S10
7)。条数決定サブル−チンでの処理手順は、図8に示
されている。図8に示すように、条数決定サブル−チン
がスタ−トすると、CPU101(図4参照)は、条数
変換テ−ブルを参照しつつCAD図面中に配置された単
位線によって構成される図形の中から条数記号候補図形
の選定処理をおこなう(S301)。この条数記号候補
図形は、後述するS307〜S311までの処理を経て
条数記号であると識別されることになる。
【0039】図15上段に示すように、条数変換テ−ブ
ル内には、CAD図面中において使用される条数記号の
条件に関する情報が、高さ,幅,線種,条数間隔,画層
番号ごとに区分されて格納されている。これは図15下
段に示すように、単位配線に配置された各条数記号41
の高さ,幅,線種,条数間隔,色種等を具体的に特定す
るための情報である。図16に示すCAD図面における
符号41a〜41fの図形については、上記条数記号の
条件に基づいて、条数変換テ−ブル(図15参照)にお
ける条件番号3の条件を具備する条数記号候補図形であ
ると選定された。なお、条数記号候補図形の選定につい
ては、高さ,幅の条件のかわりに、条数記号の長さを条
件としてもよい。この条数記号の長さについては、例え
ば条数変換テ−ブル内に条数記号の長さを予め格納して
おいてもよく、また条数変換テ−ブル内には高さ,幅の
条件を格納しておき、この高さ,幅の条件から条数記号
の長さを求めてもよい。これにより、斜めに配置された
単位配線の条数記号についても確実に選定処理を遂行し
得る。
【0040】次に、CPU101(図4参照)は、図8
に示すように、選定された条数記号候補図形についてブ
ロック化処理をおこなう(S303)。これは例えば天
井隠蔽配線に配置されたグル−プ,天井ふところ配線に
配置されたグル−プといったように、予め条数記号候補
図形を使用される配線の種類毎に区分けしてブロック化
する処理である。これはその後の処理の効率化のためで
ある。本実施例では、このうちの天井隠蔽配線のブロッ
ク化デ−タについて、図16に例示的に示すCAD図面
を参照しながら説明をおこなっていく。
【0041】次に、CPU101(図4参照)は、図8
に示すように、単位配線ファイルの読み込みをおこなう
とともに(S305)、ブロック化デ−タ内の一の条数
記号候補図形を選択する(S307)。図16では、例
えば符号41aが選択された。次に、図8に示すよう
に、S305において読み込まれた単位配線ファイルの
各単位配線と、選択された条数記号候補図形とが同一の
画層にあるか否かが判断される(S309)。同一の画
層でない場合は、該当する各単位配線に配置される条数
記号ではないと判断してS307に戻る。
【0042】次に、条数記号候補図形の中点が単位配線
上にあるか否かの判断がおこなわれる。NOと判断され
る場合は、その条数記号候補図形は条数記号ではないと
判断してS307に戻る。一方、上記条件を具備した条
数記号候補図形は、該当する単位配線の条数を表示する
条数記号であると識別されることになる(S313)。
図16では、符号41aのものは中点が単位配線上にあ
ると判断され、条数記号であると識別された。同様の判
断が符号41bから41fについてもなされ、いずれも
条数記号であると識別された。
【0043】そして、ブロック化デ−タについて全て処
理がおこなわれたか否かのチェックがなされ(S31
5)、次に所定の条数記号につき、その条数間隔内にあ
る他の条数記号が検索される(S317)。これはS3
05で読み込まれた単位配線ファイル中の各単位配線の
うち、所定の一の単位配線に配置された条数記号を特定
し、その単位配線の条数を決定するための処理である。
図16では、条数記号41aに対し、その条数間隔であ
る2〜10mm(図15参照)内にある他の条数記号であ
る41b,41cが検索された。また、符号41dに対
しては、同様に41e,41fの条数記号が検索され
た。従って、所定の単位配線23に配置された条数記号
については符号41a,41b,41cであること、お
よび所定の単位配線23の条数は「3」であることが決
定された。
【0044】しかして、単位配線毎に条数記号および条
数が決定された後、これらの情報は条数ファイルに格納
され(S319)、これによって条数決定処理サブル−
チンが終了し、リタ−ン命令に従って配線識別処理メイ
ンル−チンに戻ることになる。
【0045】さて、図5に示すように、CPU101
(図4参照)はブロック化された他の全ての配線用単位
線(例えば天井ふところ配線,床隠蔽配線等)につき、
上記処理をおこなったか否かを判断し、NOと判断され
るならば処理を繰り返し、YESと判断されるならば、
配線識別処理を終了する。
【0046】本実施例の配線識別装置によれば、電気設
備の設計作業用のCAD図面につき、電気設備の配線識
別作業が自動的におこなわれ、さらにはその付帯的作業
である配線の条数決定も自動的におこなわれ、その結
果、オペレ−タ−による電気設備の設計作業時の負担を
軽減することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本明細書において用いられる用語の意味を説明
するために示されるCAD図面の模式図である。
【図2】図1と同趣旨の模式図である。
【図3】本発明の一態様を示す模式図である。
【図4】実施例のハ−ドウェア構成を示すシステムブロ
ック図である。
【図5】配線識別処理メインル−チンによる処理手順を
示す図である。
【図6】配線識別処理サブル−チンによる処理手順の一
部を示す図である。
【図7】同じく、配線識別処理サブル−チンによる処理
手順の一部を示す図である。
【図8】条数決定処理サブル−チンによる処理手順を示
す図である。
【図9】配線変換テ−ブルの構造を示す図である。
【図10】線種の状態を示す図である。
【図11】単位線の接続関係を示す図である。
【図12】同じく、単位線の接続関係を示す図である。
【図13】同じく、単位線の接続関係を示す図である。
【図14】CAD図面の一例を示す図である。
【図15】条数変換テ−ブルの構造を示す図である。
【図16】単位配線に条数記号が配置されたCAD図面
の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 CAD図面 3 画層 11 蛍光灯 13 スイッチ 23 単位配線 25 配線用単位線 31 隠線 33 隠線記号 41 条数記号 101 CPU 141 配線識別処理メインル−チン 143 配線識別処理サブル−チン 145 条数決定処理サブル−チン 151 配線変換テ−ブル 153 条数変換テ−ブル 161 単位配線ファイル 163 条数ファイル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気設備の設計作業用のCAD図面中に
    配置された配線用単位線が電気的に接続される他の配線
    用単位線を有するか否かの判定に基づいて各電気設備間
    の単位配線を構成する配線用単位線を決定し、これによ
    って前記電気設備の回路を構成する配線を前記単位配線
    毎に識別することを特徴とする配線識別装置。
  2. 【請求項2】 前記配線用単位線は、CAD図面中に配
    置された単位線のなかから単位線の画層,線種および色
    種のうちの一以上の条件に基づいて抽出されることを特
    徴とする請求項1に記載の配線識別装置。
  3. 【請求項3】 前記配線用単位線が電気的に接続される
    他の配線用単位線を有するか否かの判定は、配線用単位
    線の端点同士が所定幅以内に配置されている場合には電
    気的に接続されていると判定し、 配線用単位線の端点同士が前記所定幅以上離間して配置
    されている場合には、さらに前記配線用単位線の端点に
    接触する他の図形があるか否かを検索し、他の図形が無
    い場合乃至他の図形が隠線記号である場合には電気的に
    接続されていると判定することによっておこなわれるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の配線識別装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれかに
    記載の配線識別装置について、さらに所定の条数記号条
    件に基づいて単位配線に配された条数記号を識別するこ
    とによって前記単位配線の条数を決定することを特徴と
    する配線識別装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012221203A (ja) * 2011-04-08 2012-11-12 Daikin Ind Ltd 製図装置および方法、並びにプログラム
JP2015007878A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 ダイキン工業株式会社 図形処理装置、図形処理方法および図形処理プログラム
CN116451637A (zh) * 2022-10-26 2023-07-18 珠海芯聚科技有限公司 一种电路图融合加载方法及装置、设备、存储介质

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