JPH0916576A - コンピュータ描画装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 描画しようとする図形や文字の属性情報を、
既に描かれている特定の図形や文字の属性情報に一括変
更し、その一括変更された属性情報に従って図形や文字
を描画する。 【構成】 画面上に既に描画された複数の図形の中から
所望の図形をマウス等により選択した後、一括変更モー
ドの選択により、該選択された図形の属性情報が属性情
報テーブル３１から検索され属性情報一括変更レジスタ
３３に設定される。この時、装置の属性情報種類選択機
能により必要最低限の属性情報のみが属性情報一括変更
レジスタ３３に設定される。前記属性情報一括変更レジ
スタ３３に設定された既に描画された図形の属性情報に
基づいて以後図形が描画される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、既に作成済の図形や文
字の中から所望の図形の属性情報（直線か円か四角形か
等の図形の種類、実線か破線、線幅、ポイント数等）を
用いて、簡単な操作により描画しようとする図形や文字
の属性情報を自動的に一括変更設定可能なコンピュータ
描画装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、図形または文字の作成編集ツール
としてマッキントッシュのマックドローやワークステー
ションのＴＦＩＧ等があるが、これらのツールでは図３
に示すような図形を描くことが可能である。前記図形を
描く操作として、一般には、これから描くものが文字
か、直線か、円か、楕円か、曲線か等の種類を図４
（ａ）に示す図形選択メニューから選択、設定する。文
字の場合は、図４（ａ）の図形選択メニュー中から「文
字」を選択し、図４（ｃ）の属性メニュー中から、ポイ
ント数、書体、縦書か横書、等の所定のものにマウスま
たはキーボード等の操作により「レ」点マークを付すこ
とにより所定の図形または文字の属性を選択、設定す
る。また、直線の場合は、図４（ｂ）の属性メニュー中
から、太さ、破線、矢印等の属性モードを選択、設定し
た後に所望の直線を描くことができる。そして、前記既
に描画済の図形（例えば、直線）をマウス等で選択する
と、図４（ａ）および（ｂ）に示す図形選択メニューお
よびその属性メニューが表示され、図４（ｂ）の属性メ
ニュー中に前記図形がどのモードであったかが「レ」点
マークを付すことによりしめされているので、その図形
（例えば、直線）の属性情報、即ち、太さ、破線、矢印
等のモードが確認できる。ここで、例えば、図３の既に
描画済の直線と同じ種類、太さの矢印を直線との
間に描きたい場合、前記の直線の属性である線の太さ
が不明の場合は、画面上の直線をマウス等により選択
して、画面上に表示される図４（ｂ）のような属性情報
メニューによりその太さを確認し、現在直線モードでな
い場合には、図４（ａ）の図形選択メニュー中の「直
線」を指定し、図４（ｂ）の属性メニュー中の太さ、矢
印、実線モード等をそれぞれ設定してから、直線と
の間に矢印を描くことになる。前記のようにこれから描
画しようとする図形モードが直前に描画されていた図形
モードと異なる場合には、その描画しょうとする図形の
属性情報を設定する操作が必要となり、多種類の図形や
文字を描く場合には、前述のような属性情報の設定の操
作が頻繁に発生し、作業効率が上がらないという問題が
あった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】前記のように描画しよ
うとする図形モード（図形の属性）が直前に描画されて
いた図形モード（図形の属性）と異なる場合には、描画
しょうとする図形の属性情報を新たに設定する操作が必
要となり、多種類の図形や文字を描く場合には、前述の
ような属性情報の設定の操作が頻繁に発生し、作業効率
が上がらないという問題があった。

【０００４】本発明は前記のような問題点を解消するた
めになされたもので、本発明は、既に描かれている図形
や文字の属性情報を用いて、それと同じ属性を有する多
種類の図形や文字をより少ない操作により効率良く作成
することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のコンピュータ描画装置は、既に作成済の図
形や文字の中から選択された所望の図形の属性情報（直
線か円か四角形か等の図形の種類、実線か破線、線幅、
ポイント数等）を用いて、簡単な操作により以後描画し
ようとする図形や文字の属性情報を自動的に一括変更設
定するものである。

【０００６】本発明は、描画しようとする図形または文
字の属性情報を、既に描画された図形または文字の中か
ら選択された属性情報と同一の属性情報に一括変更し、
該変更された属性情報に基づいて描画しようとする図形
または文字を描画するコンピュータ描画装置である。

【０００７】本発明は、既に描画された図形または文字
の種別情報とその属性情報を図形または文字毎に記憶す
る属性情報記憶手段と、画面上に既に描画された図形ま
たは文字の中から所望の図形または文字を選択する手段
と、描画しようとする図形または文字の属性を前記選択
された図形または文字の属性情報に一括変更する属性情
報一括変更手段と、該属性情報一括変更手段によって一
括変更された属性情報に基づいて図形または文字を作
成、描画する図形描画手段とから成るコンピュータ描画
装置である。

【０００８】本発明は、前記属性情報一括変更手段が、
作成、描画しようとする図形または文字の属性を前記選
択された図形または文字の属性情報に一括変更するモー
ドを指定する一括変更指定手段と、前記一括変更指定手
段の起動により前記属性情報記憶手段から前記選択され
た図形または文字の属性情報を検索する属性情報検索手
段と、前記属性情報検索手段により検索された描画しよ
うとする図形または文字の属性情報を一時記憶する属性
情報一時記憶手段とから成るコンピュータ描画装置であ
る。

【０００９】

【作用】本発明によれば、画面上に既に描画された複数
の図形の中から所望の図形をマウス等により選択した
後、一括変更モードの選択により、該選択された図形の
属性情報が属性情報テーブルから検索され属性情報一括
変更レジスタに設定される。この時、装置の属性情報種
類選択機能により必要最低限の属性情報のみが属性情報
一括変更レジスタに設定される。前記属性変更レジスタ
に設定された既に描画された図形の属性情報に基づいて
以後図形が描画される。

【００１０】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は本発明のコンピュータ描画装置の概略構成
図である。本発明のコンピュータ描画装置は、図形また
は文字を表示する表示装置１と、前記表示装置１に表示
される画像情報を記憶する画像メモリＶＲＡＭ２と、前
記表示装置１の表示画面上に表示する図形または文字の
種別およびその属性の入力・設定、既に入力済の図形ま
たは文字の中から所望の図形または文字の選択、以後に
描画しようとする図形または文字の属性を既に入力済の
図形または文字の中から選択した所望の図形または文字
の属性情報に一括変更する一括変更モードの指定等を行
うことのできるキーボード７１およびマウス７２等から
構成される入力装置７と、メインメモリ３と、前記入力
装置７により入力・設定された図形または文字の種別情
報およびその属性情報を一時保持する属性情報設定レジ
スタ３２と、前記属性情報設定レジスタ３２に設定され
前記表示画面上に既に描画された図形または文字の種別
情報（図形の場合は円、四角、三角、直線等、文字の場
合は、仮名、漢字、アルファベット、数字等）とそれに
関する属性情報（例えば、図形の場合は、座標位置、長
さ、線種（実線、点線等）、線の太さ、矢印モード（終
端の有無）、色等、文字の場合はポイント数等）をその
図形または文字毎に記憶する属性情報テーブル３１と、
前記属性情報テーブル３１から検索された図形または文
字に関する種別情報および属性情報を一時記憶する属性
情報一括変更レジスタ３３と、前記ＶＲＡＭ２に記憶さ
れた画像情報を前記表示装置１に表示するための制御を
行う表示制御部４と、前記メインメモリ３の記憶制御を
行うメモリ制御部５と、前記入力装置７の入力の制御を
行う入力制御部８と、前記表示制御部４、メモリ制御部
５および入力制御部８との間で夫々の制御に必要な制御
情報および画像情報の制御・管理を行うプロセッサ９と
から構成される。なお、前記コンピュータ描画装置にお
いては、属性情報テーブル３１、属性情報設定レジスタ
３２、属性情報一括変更レジスタ３３等をメインメモリ
３内に設ける構成にしているが、これらを独立して別に
設ける構成にしてもよい。

【００１１】前記コンピュータ描画装置において、表示
装置１の表示画面上に所望の図形または文字を描画する
には、その図形または文字の種別およびその属性に関す
る情報を入力装置７により入力・設定する必要がある。
前記入力・設定された図形または文字の種別情報および
属性情報は属性情報設定レジスタ３２に一時保持された
後、前記表示画面上に既に描画された図形または文字の
種別情報および属性情報はその図形または文字毎に登録
する属性情報テーブル３１に登録される。

【００１２】次に、属性情報テーブル３１の概略構成を
説明する。図形については、種別情報としては四角、
円、直線等があり、属性情報としては座標位置、長
さ、線種、太さ、矢印モード（始端または終端に
矢印を設ける）、色等がある。種別情報が四角の場合
は、属性情報として前記を、種別情報が円の場合
は、属性情報として前記を、種別情報が直線の場
合は、属性情報として前記をそれぞれ指定する
必要があるので、属性情報テーブル３１から選択された
図形または文字の属性情報を検索して属性情報一括変更
レジスタ３３に属性情報をセットする際、後述する属性
情報種類選択機能としては前述のようなその図形または
文字の種別に応じた属性情報の種類の選択を行う。ま
た、文字については、種別情報として、仮名、漢字、ア
ルファベット等があり、属性情報として、ポイント数等
がある。

【００１３】次に、図２により、本発明のコンピュータ
描画装置の一括変更モード選択時における操作および処
理手順を説明する。表示装置１の画面上に既に図形の円
が描画されており（図１の図形１１参照。）、その図形
の中から所望の種別（例えば、図形の円）および属性情
報を有する図形をマウス等の操作により選択する（Ｓ
１）。なお、前記選択された図形（例えば、円）の属性
情報を確認したい場合は、図形選択メニュー１２中の属
性確認モードを選択することによりその図形の属性を確
認することができる。

【００１４】次に、描画しようとする図形または文字の
属性情報を前記選択された図形または文字の属性情報と
同一の属性情報に設定したい場合には、所定のキーの操
作または表示メニュー中からマウスまたはキーの操作に
より一括変更モードを選択する（Ｓ２）。

【００１５】前記一括変更モードの選択により、既に描
画された図形または文字の種別情報とそれに関する属性
情報がその図形または文字毎に登録されている属性情報
テーブル３１中から前記選択された図形に関する種別情
報および属性情報を検索し、その検索情報を属性情報一
括変更レジスタ３３に一時記憶する（Ｓ３）。この時、
装置に内蔵されている属性情報種類選択機能により前記
検索された属性情報の中の必要な部分のみを選択し種別
情報と共に属性情報一括変更レジスタ３３に一時記憶す
る。

【００１６】前記属性情報種類選択機能とは、既に描画
されている図形が、例えば四角形である場合、これに関
係する属性情報の種類としては、線種、太さ、矢
印モード（始端または終端に矢印を設ける）、色が存
在するが、色はその後の選択図形において任意の色に
選択する可能性があるので、前記〜のうち線種、
太さおよび矢印モードを種類選択する。このように
属性情報種類選択機能は必要に応じてその種類選択の数
を変更することができる。

【００１７】なお、必要に応じて前記属性情報一括変更
レジスタ３３に記憶されている属性情報の内容を画面上
に図４（ｂ）のような形式で表示することにより確認す
ることができる。

【００１８】前記属性情報一括変更レジスタ３３に記憶
された前記既に描画されたものの中から選択された図形
または文字の属性情報のうち追加すべき属性等が有る場
合は、その属性情報の変更を行う（Ｓ４）。

【００１９】次に、以後描画しようとする図形または文
字を選択すると、前記選択された図形または文字の属性
情報に基づき、以後描画しようとする図形または文字の
属性を一括変更する（Ｓ５）。即ち、前記属性情報一括
変更レジスタ３３に記憶された種別情報および属性情報
のうち種別情報のみが前記選択された図形または文字の
種別情報に書き替えられ、この修正された属性情報一括
変更レジスタ３３の内容（種別情報および属性情報）が
以後描画しようとする図形または文字の属性情報として
用いられる。

【００２０】前記属性情報一括変更レジスタ３３に設定
された属性情報を用いて描画しようとする図形または文
字の画像情報が画像メモリ２に作成され、この画像情報
に基づいて所定の属性を有する図形または文字が画面上
に描画される。

【００２１】なお、前記実施例（第１の実施例）におい
ては、以後描画しようとする図形または文字の属性情報
の一括変更処理を属性情報一括変更レジスタ３３のみを
用いることにより実現したが、その他の実施例（第２の
実施例）として、前記属性情報一括変更レジスタ３３の
他に更に属性情報変更用レジスタ３４を設ける方法もあ
る。

【００２２】この方法は、属性情報テーブル３１から検
索された既に描画された図形または文字中から選択され
た図形または文字に関する検索情報を属性情報一括変更
レジスタ３３に一時記憶する（Ｓ３）点、および前記記
憶された属性情報を変更を行う（Ｓ４）点は同じである
が、前記以後描画しようとする図形または文字を画面上
の図形選択メニュー１２中から選択して、前記選択され
た図形または文字の属性情報に基づき、以後描画しよう
とする図形または文字の属性を一括変更する処理（Ｓ
５）において、前記実施例における以後描画しようとす
る図形または文字の選択時に即ちその種別の選択時に属
性情報一括変更レジスタ３３の種別情報部分のみを変更
する代わりに、属性情報変更用レジスタ３４の種別情報
部分に以後描画しようとする図形または文字の種別情報
を書込み、その属性情報については属性情報一括変更レ
ジスタ３３に記憶されている属性情報を複写する点が前
述の方法とは相違する。そして、属性情報変更用レジス
タ３４の内容（種別情報および属性情報）が描画しよう
とする図形または文字の属性情報として用いられる。更
に、前記属性情報変更用レジスタ３４の代わりに前記属
性情報設定レジスタ３２を用いてもよい。

【００２３】以上のように、以後描画しようとする図形
または文字の属性情報として、前記第１の実施例が属性
情報レジスタ３２の内容を用るのに対して、前記第２の
実施例は属性情報変更用レジスタ３３の内容を用いる点
で相違する。

【００２４】

【発明の効果】本発明は、一括変更モードまたは部分変
更モードの選択という簡単な操作により、描画しようと
する図形の属性情報を描画済の図形の属性情報を用いて
一括変更することができる。

【００２５】本発明は、既に描かれている図形や文字と
同じ属性情報を有する図形や文字をより少ない操作によ
り描画することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のコンピュータ描画装置の概略構成図で
ある。

【図２】本発明のコンピュータ描画装置の一括変更モー
ド選択時における操作および処理手順を示す図である。

【図３】従来のコンピュータ描画装置の描画状態を示す
図である。

【図４】（ａ）は従来のコンピュータ描画装置の画面上
に表示される図形選択メニュー、（ｂ）はその図形の属
性メニュー、（ｃ）は文字の属性メニューを示す図であ
る。

【符号の説明】

１ 表示装置 １１ 図形 １２ 図形選択メニュー ２ 画像メモリＶＲＡＭ ２１ 図形 ３ メインメモリ ３１ 属性情報テーブル ３２ 属性情報設定レジスタ ３３ 属性情報一括変更レジスタ ３４ 属性情報変更用レジスタ ４ 表示制御部 ５ メモリ制御部 ６ 入力制御部 ７ 入力装置 ７１ キーボード ７２ マウス ８ プロセッサ ９ システムバス

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 描画しようとする図形または文字の属性
   情報を、既に描画された図形または文字の中から選択さ
   れた属性情報と同一の属性情報に一括変更し、該変更さ
   れた属性情報に基づいて描画しようとする図形または文
   字を描画することを特徴とするコンピュータ描画装置。
2. 【請求項２】 既に描画された図形または文字の種別情
   報とその属性情報を図形または文字毎に記憶する属性情
   報記憶手段と、画面上に既に描画された図形または文字
   の中から所望の図形または文字を選択する手段と、描画
   しようとする図形または文字の属性を前記選択された図
   形または文字の属性情報に一括変更する属性情報一括変
   更手段と、該属性情報一括変更手段によって一括変更さ
   れた属性情報に基づいて図形または文字を作成、描画す
   る図形描画手段とから成ることを特徴とするコンピュー
   タ描画装置。
3. 【請求項３】 前記属性情報一括変更手段は、作成、描
   画しようとする図形または文字の属性を前記選択された
   図形または文字の属性情報に一括変更するモードを指定
   する一括変更指定手段と、前記一括変更指定手段の起動
   により前記属性情報記憶手段から前記選択された図形ま
   たは文字の属性情報を検索する属性情報検索手段と、前
   記属性情報検索手段により検索された描画しようとする
   図形または文字の属性情報を一時記憶する属性情報一時
   記憶手段とから成ることを特徴とする請求項２記載のコ
   ンピュータ描画装置。