JPH09164019A - 棒状化粧品用容器 - Google Patents
棒状化粧品用容器Info
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- JPH09164019A JPH09164019A JP34715795A JP34715795A JPH09164019A JP H09164019 A JPH09164019 A JP H09164019A JP 34715795 A JP34715795 A JP 34715795A JP 34715795 A JP34715795 A JP 34715795A JP H09164019 A JPH09164019 A JP H09164019A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】簡易な構造で棒状化粧品の無駄をできるだけ少
なくする。 【解決手段】内筒2を外筒3に対して回転させるとガイ
ド長孔に沿って移動し、棒状化粧品6の下端部が挿入保
持される化粧品保持筒5の上端縁から内部に形成された
支持壁51までの深さを、該化粧品保持筒5単独では未
使用状態の棒状化粧品6の姿勢を確実には維持できない
程度の深さに形成する。内筒2のガイド長孔の中途に化
粧品保持筒5の係合突起52の該ガイド長孔に沿った移
動を一旦停止させることができるストッパ部を形成す
る。化粧品保持筒5の上記深さが従来のものと比較して
著しく浅いため、残存する未使用化粧品の量を少なくす
ることができる。また、ストッパ部を有するため、化粧
品保持筒5の上記深さを浅くしたにも拘わらず、棒状化
粧品の出しすぎを防止できる。
なくする。 【解決手段】内筒2を外筒3に対して回転させるとガイ
ド長孔に沿って移動し、棒状化粧品6の下端部が挿入保
持される化粧品保持筒5の上端縁から内部に形成された
支持壁51までの深さを、該化粧品保持筒5単独では未
使用状態の棒状化粧品6の姿勢を確実には維持できない
程度の深さに形成する。内筒2のガイド長孔の中途に化
粧品保持筒5の係合突起52の該ガイド長孔に沿った移
動を一旦停止させることができるストッパ部を形成す
る。化粧品保持筒5の上記深さが従来のものと比較して
著しく浅いため、残存する未使用化粧品の量を少なくす
ることができる。また、ストッパ部を有するため、化粧
品保持筒5の上記深さを浅くしたにも拘わらず、棒状化
粧品の出しすぎを防止できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、口紅、リップクリ
ーム、チック等の棒状化粧品を保持すると共に、容器か
ら繰り出して該棒状化粧品を使用することができる棒状
化粧品用容器に関する。
ーム、チック等の棒状化粧品を保持すると共に、容器か
ら繰り出して該棒状化粧品を使用することができる棒状
化粧品用容器に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の棒状化粧品用容器としては、従
来、図5に示したようなものが用いられている。この棒
状化粧品用容器100は、まず、周壁に相対峙して上端
から下端までの間に軸方向に沿って形成されたガイド長
孔11を有する内筒110と、該内筒110に外装され
ると共に、内周面に下端側から上端まで形成された2本
の螺旋溝121を有する外筒120とを有している。ま
た、内筒110の下端側には一体的に円筒形の回転操作
部130が設けられていると共に、この回転操作部13
0は外側ケース(図示せず)内に嵌合固定されている。
従って、使用者が外側ケースを一方向に回転させると、
回転操作部130と共に内筒110が外筒120に対し
て相対的に回転することになる。また、内筒110の内
部には、口紅等の棒状化粧品150を直接保持する化粧
品保持筒140が配設されている。この化粧品保持筒1
40は、略円筒状に形成されていると共に、外面におい
て相対峙する位置に2つの係合突起141が設けられて
おり、該係合突起141を内筒110のガイド長孔11
1に挿通させ、さらに、外筒120の螺旋溝121に係
合させるようにして配設されている。すなわち、上記し
たようにして内筒110を回転させると、化粧品保持筒
140が外筒120の螺旋溝121に案内されつつ、内
筒110のガイド長孔111に規制されて、ガイド長孔
111に沿って昇降し、棒状化粧品150が内筒110
の上端開口部から露出して使用が可能となる構成であ
る。
来、図5に示したようなものが用いられている。この棒
状化粧品用容器100は、まず、周壁に相対峙して上端
から下端までの間に軸方向に沿って形成されたガイド長
孔11を有する内筒110と、該内筒110に外装され
ると共に、内周面に下端側から上端まで形成された2本
の螺旋溝121を有する外筒120とを有している。ま
た、内筒110の下端側には一体的に円筒形の回転操作
部130が設けられていると共に、この回転操作部13
0は外側ケース(図示せず)内に嵌合固定されている。
従って、使用者が外側ケースを一方向に回転させると、
回転操作部130と共に内筒110が外筒120に対し
て相対的に回転することになる。また、内筒110の内
部には、口紅等の棒状化粧品150を直接保持する化粧
品保持筒140が配設されている。この化粧品保持筒1
40は、略円筒状に形成されていると共に、外面におい
て相対峙する位置に2つの係合突起141が設けられて
おり、該係合突起141を内筒110のガイド長孔11
1に挿通させ、さらに、外筒120の螺旋溝121に係
合させるようにして配設されている。すなわち、上記し
たようにして内筒110を回転させると、化粧品保持筒
140が外筒120の螺旋溝121に案内されつつ、内
筒110のガイド長孔111に規制されて、ガイド長孔
111に沿って昇降し、棒状化粧品150が内筒110
の上端開口部から露出して使用が可能となる構成であ
る。
【0003】ここで、通常使用される化粧品保持筒14
0は、より詳細には次のような構造を有している。すな
わち、図5(b)に示したように、全体形状が略円筒状
であると共に、内部に口紅等の棒状化粧品150の底面
が接して支持される支持壁142が形成され、さらに、
支持壁142より下方の周壁部には適宜数のスリット1
43が設けられている。また、支持壁142より上方の
周壁内面には口紅等の棒状化粧品150の外面に接触し
て確実に保持するため、適宜の間隔をおいて軸方向に沿
ってリブ144が突設されており、外面には上記した係
合突起141が設けられている。
0は、より詳細には次のような構造を有している。すな
わち、図5(b)に示したように、全体形状が略円筒状
であると共に、内部に口紅等の棒状化粧品150の底面
が接して支持される支持壁142が形成され、さらに、
支持壁142より下方の周壁部には適宜数のスリット1
43が設けられている。また、支持壁142より上方の
周壁内面には口紅等の棒状化粧品150の外面に接触し
て確実に保持するため、適宜の間隔をおいて軸方向に沿
ってリブ144が突設されており、外面には上記した係
合突起141が設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した化
粧品保持筒140は、全長約20〜約30mmで、上端
縁から約10〜約20mm程度のところに支持壁142
が形成されている。つまり、該化粧品保持筒140に
は、口紅等の棒状化粧品150が、その底面から約10
〜約20mm程度挿入されることになる。従って、外側
ケースを回転させて口紅等を繰り出した場合、最も多く
繰り出しても、化粧品保持筒140内に挿入されている
約10〜約20mm分は通常の使用方法では使用できず
無駄となる。例えば、口紅の場合、容器内に装填される
未使用状態での長さは通常約30〜約40mm程度であ
るため、その約1/2〜約1/4が化粧品保持筒140
内に残したまま捨てられるか、敢えてその部分も使おう
とすれば、紅筆等を用いざるを得なかった。
粧品保持筒140は、全長約20〜約30mmで、上端
縁から約10〜約20mm程度のところに支持壁142
が形成されている。つまり、該化粧品保持筒140に
は、口紅等の棒状化粧品150が、その底面から約10
〜約20mm程度挿入されることになる。従って、外側
ケースを回転させて口紅等を繰り出した場合、最も多く
繰り出しても、化粧品保持筒140内に挿入されている
約10〜約20mm分は通常の使用方法では使用できず
無駄となる。例えば、口紅の場合、容器内に装填される
未使用状態での長さは通常約30〜約40mm程度であ
るため、その約1/2〜約1/4が化粧品保持筒140
内に残したまま捨てられるか、敢えてその部分も使おう
とすれば、紅筆等を用いざるを得なかった。
【0005】このような無駄を解消するために、単純に
化粧品保持筒140の長さを短くすることが考えられ
る。しかしながら、化粧品保持筒140の長さをこれ以
上短くした場合には、口紅等をほとんど使用してない状
態でそのかなりの部分を内筒110の外方に突出させ使
用すると、口紅等が長いため容易に倒伏したり、倒伏し
ない場合でも押圧力によって簡単に折れてしまったり、
あるいは抜け落ちたりするおそれがある。
化粧品保持筒140の長さを短くすることが考えられ
る。しかしながら、化粧品保持筒140の長さをこれ以
上短くした場合には、口紅等をほとんど使用してない状
態でそのかなりの部分を内筒110の外方に突出させ使
用すると、口紅等が長いため容易に倒伏したり、倒伏し
ない場合でも押圧力によって簡単に折れてしまったり、
あるいは抜け落ちたりするおそれがある。
【0006】上記した問題を解消する棒状化粧品用容器
として、実公昭60−41847号公報では、口紅等が
ある程度短くなった場合のみ、上記化粧品保持筒の下方
から挿入され、短くなった口紅等を押し上げる部材を採
用し、棒状化粧品をできるだけ無駄なく使用することが
開示されている。また、化粧品保持筒を2重筒構造とし
て、短くなった場合には、内側に配設されている保持筒
のみを上昇させて無駄を防止する容器も提案されてい
る。しかしながら、これらの場合には、通常の化粧品保
持筒のほかに押し上げ部材等更なる部材が必要となり、
部品点数が増え構造が複雑になり、製造コストも上がる
という問題がある。
として、実公昭60−41847号公報では、口紅等が
ある程度短くなった場合のみ、上記化粧品保持筒の下方
から挿入され、短くなった口紅等を押し上げる部材を採
用し、棒状化粧品をできるだけ無駄なく使用することが
開示されている。また、化粧品保持筒を2重筒構造とし
て、短くなった場合には、内側に配設されている保持筒
のみを上昇させて無駄を防止する容器も提案されてい
る。しかしながら、これらの場合には、通常の化粧品保
持筒のほかに押し上げ部材等更なる部材が必要となり、
部品点数が増え構造が複雑になり、製造コストも上がる
という問題がある。
【0007】本発明は上記した課題を解消するためにな
されたものであり、簡易な構造で棒状化粧品の無駄をで
きるだけ少なくすることができる棒状化粧品用容器を提
供することを目的とする。
されたものであり、簡易な構造で棒状化粧品の無駄をで
きるだけ少なくすることができる棒状化粧品用容器を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の棒状化粧品用容器は、上端と下端との間に
少なくとも1つのガイド長孔が形成されている内筒と、
内周面に螺旋溝が設けられていると共に、該内筒に対し
て相対的に回転可能に外装される外筒と、上端縁と内部
に形成された支持壁との間で棒状化粧品の下端部を挿入
保持可能であると共に、外面に少なくとも1つの係合突
起を有し、内筒の内部で、該係合突起がガイド長孔を通
過して外筒内周面の螺旋溝に係合するように配設され、
内筒を外筒に対して回転させるとガイド長孔に沿って移
動し、棒状化粧品の少なくとも一部を内筒の上端開口部
から外方に露出させることができる化粧品保持筒と、を
有する棒状化粧品用容器において、棒状化粧品の下端部
が挿入保持される前記化粧品保持筒の上端縁から内部に
形成された支持壁までの深さが、該化粧品保持筒単独で
は未使用状態の棒状化粧品の姿勢を確実には維持できな
い程度の深さであり、かつ、前記内筒のガイド長孔の中
途に化粧品保持筒の係合突起の該ガイド長孔に沿った移
動を一旦停止させることができるストッパ部が形成され
ていることを特徴とする。
め、本発明の棒状化粧品用容器は、上端と下端との間に
少なくとも1つのガイド長孔が形成されている内筒と、
内周面に螺旋溝が設けられていると共に、該内筒に対し
て相対的に回転可能に外装される外筒と、上端縁と内部
に形成された支持壁との間で棒状化粧品の下端部を挿入
保持可能であると共に、外面に少なくとも1つの係合突
起を有し、内筒の内部で、該係合突起がガイド長孔を通
過して外筒内周面の螺旋溝に係合するように配設され、
内筒を外筒に対して回転させるとガイド長孔に沿って移
動し、棒状化粧品の少なくとも一部を内筒の上端開口部
から外方に露出させることができる化粧品保持筒と、を
有する棒状化粧品用容器において、棒状化粧品の下端部
が挿入保持される前記化粧品保持筒の上端縁から内部に
形成された支持壁までの深さが、該化粧品保持筒単独で
は未使用状態の棒状化粧品の姿勢を確実には維持できな
い程度の深さであり、かつ、前記内筒のガイド長孔の中
途に化粧品保持筒の係合突起の該ガイド長孔に沿った移
動を一旦停止させることができるストッパ部が形成され
ていることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に示した一の実施の形
態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図において
1は本実施の形態にかかる棒状化粧品用口紅容器であ
り、内筒2、外筒4、化粧品保持筒5等を有して構成さ
れる。
態に基づき本発明をさらに詳細に説明する。図において
1は本実施の形態にかかる棒状化粧品用口紅容器であ
り、内筒2、外筒4、化粧品保持筒5等を有して構成さ
れる。
【0010】内筒2は、図1及び図2に示すように、全
体として略円筒状に形成され、上端(棒状化粧品6が突
出する側の端部)2aと下端2bとの間に相対峙させて
2つのガイド長孔21(図面では一方のみ示す)が形成
されている。なお、ガイド長孔21は、通常、後述の化
粧品保持筒5の昇降動作が円滑になるよう、本実施の形
態のように2つ形成されるが、後述の化粧品保持筒5の
係合突起52が1つの場合には、該ガイド長孔21も一
つとしてもよいし、3つ以上とすることも可能である。
また、上端2a付近の外面にはフランジ2dが突設され
ており、後述の外筒4の上端4a付近の内面に形成され
た切欠き溝4dに回転可能に係合するが、このようなフ
ランジ2dや切欠き溝4dを必ずしも設けなくてもよい
ことはもちろんである。
体として略円筒状に形成され、上端(棒状化粧品6が突
出する側の端部)2aと下端2bとの間に相対峙させて
2つのガイド長孔21(図面では一方のみ示す)が形成
されている。なお、ガイド長孔21は、通常、後述の化
粧品保持筒5の昇降動作が円滑になるよう、本実施の形
態のように2つ形成されるが、後述の化粧品保持筒5の
係合突起52が1つの場合には、該ガイド長孔21も一
つとしてもよいし、3つ以上とすることも可能である。
また、上端2a付近の外面にはフランジ2dが突設され
ており、後述の外筒4の上端4a付近の内面に形成され
た切欠き溝4dに回転可能に係合するが、このようなフ
ランジ2dや切欠き溝4dを必ずしも設けなくてもよい
ことはもちろんである。
【0011】また、該内筒2の下端2bには、略円筒状
の回転操作部3が該内筒2と一体的に成形されている。
なお、この回転操作部3の外面に設けられた段差部3a
が図示しない外側ケースに嵌合すると共に、外側ケース
の内底面に上方に向けて突設された突出部(図示せず)
に回転操作部3の下端に形成された開口部3bが嵌合す
ることにより、該回転操作部3が外側ケース内に一体的
に取り付けられることになる。
の回転操作部3が該内筒2と一体的に成形されている。
なお、この回転操作部3の外面に設けられた段差部3a
が図示しない外側ケースに嵌合すると共に、外側ケース
の内底面に上方に向けて突設された突出部(図示せず)
に回転操作部3の下端に形成された開口部3bが嵌合す
ることにより、該回転操作部3が外側ケース内に一体的
に取り付けられることになる。
【0012】ここで、上記した内筒2のガイド長孔21
は、本実施の形態では、図2(a)に示したように、内
筒2の下端2bから上端方向に向かって、かつ該内筒2
の軸方向に沿って所定の位置まで切欠き形成された第1
の縦穴部と21aと、該第1の縦穴部21aに対して円
周方向に沿って僅かにずれた位置に、軸方向に沿って形
成された第2の縦穴部21bと、第1の縦穴部21aの
上端と第2の縦穴部21bの下端とを円周方向に沿って
結ぶように形成された横穴部21cとを有して構成され
ている。
は、本実施の形態では、図2(a)に示したように、内
筒2の下端2bから上端方向に向かって、かつ該内筒2
の軸方向に沿って所定の位置まで切欠き形成された第1
の縦穴部と21aと、該第1の縦穴部21aに対して円
周方向に沿って僅かにずれた位置に、軸方向に沿って形
成された第2の縦穴部21bと、第1の縦穴部21aの
上端と第2の縦穴部21bの下端とを円周方向に沿って
結ぶように形成された横穴部21cとを有して構成され
ている。
【0013】また、第2の縦穴部21bの軸方向に沿っ
た下端位置は、第1の縦穴部21aの軸方向に沿った上
端位置とほぼ同じであり、第2の縦穴部21bの上端位
置は、内筒2の上端2aの外面に形成されたフランジ2
dの下縁に対応する位置までとなっている。従来用いら
れている容器の場合、化粧品保持筒5の内筒2の上端2
aからの突出量を制限するため、通常、該内筒2のフラ
ンジ2dよりもさらに該フランジ2dの幅分程度下方ま
でしかガイド長孔21が形成されていないが(図5
(a)参照)、本実施の形態では、化粧品保持筒5をで
きるだけ突出させるため、このようにフランジ2dの下
縁に対応する位置まで形成している。さらに、横穴部2
1cは、化粧品保持筒5に形成されている係合突起52
が上昇した場合に、該横穴部21を形成している内筒2
の壁部に当接して上昇動作を一旦停止させる係合突起5
2用のストッパ部として機能する。すなわち、係合突起
52が第1の縦穴部21aに沿って上昇しても、ストッ
パ部として機能する横穴部21cの上側の壁部に当接
し、その動作が一旦規制される。係合突起52をさらに
上昇させる場合には、内筒2をさらに所定角度回転さ
せ、該係合突起52を第2の縦穴部21bの下端に位置
するように移動させなければならない。
た下端位置は、第1の縦穴部21aの軸方向に沿った上
端位置とほぼ同じであり、第2の縦穴部21bの上端位
置は、内筒2の上端2aの外面に形成されたフランジ2
dの下縁に対応する位置までとなっている。従来用いら
れている容器の場合、化粧品保持筒5の内筒2の上端2
aからの突出量を制限するため、通常、該内筒2のフラ
ンジ2dよりもさらに該フランジ2dの幅分程度下方ま
でしかガイド長孔21が形成されていないが(図5
(a)参照)、本実施の形態では、化粧品保持筒5をで
きるだけ突出させるため、このようにフランジ2dの下
縁に対応する位置まで形成している。さらに、横穴部2
1cは、化粧品保持筒5に形成されている係合突起52
が上昇した場合に、該横穴部21を形成している内筒2
の壁部に当接して上昇動作を一旦停止させる係合突起5
2用のストッパ部として機能する。すなわち、係合突起
52が第1の縦穴部21aに沿って上昇しても、ストッ
パ部として機能する横穴部21cの上側の壁部に当接
し、その動作が一旦規制される。係合突起52をさらに
上昇させる場合には、内筒2をさらに所定角度回転さ
せ、該係合突起52を第2の縦穴部21bの下端に位置
するように移動させなければならない。
【0014】なお、ガイド長孔21は、棒状化粧品6を
あまり使用していない段階で、内筒2の上端2aからの
過剰突出を防止するため、係合突起52の上昇動作を一
旦停止させる機能を有するストッパ部を有すれば、その
形状は特に限定されるものではない。例えば、縦穴部を
一つのみとし、本実施の形態の横穴部21cとほぼ同じ
位置に係合突起52が容易には通過できない狭い幅の部
分(図示せず)を設け、その部分をストッパ部としても
よい。但し、本実施の形態のように、第1の縦穴部21
a、第2の縦穴部21b、横穴部21cを形成すると、
係合突起52が横穴部21cの上側の壁部に当接したと
きにさらに該横穴部21cに沿って水平回転させ、第2
の縦穴部21bの下端まで係合突起52を移動させない
限り、該係合突起52の更なる上昇動作が不能となるた
め、棒状化粧品6の過剰露出を防止する手段として好ま
しい。
あまり使用していない段階で、内筒2の上端2aからの
過剰突出を防止するため、係合突起52の上昇動作を一
旦停止させる機能を有するストッパ部を有すれば、その
形状は特に限定されるものではない。例えば、縦穴部を
一つのみとし、本実施の形態の横穴部21cとほぼ同じ
位置に係合突起52が容易には通過できない狭い幅の部
分(図示せず)を設け、その部分をストッパ部としても
よい。但し、本実施の形態のように、第1の縦穴部21
a、第2の縦穴部21b、横穴部21cを形成すると、
係合突起52が横穴部21cの上側の壁部に当接したと
きにさらに該横穴部21cに沿って水平回転させ、第2
の縦穴部21bの下端まで係合突起52を移動させない
限り、該係合突起52の更なる上昇動作が不能となるた
め、棒状化粧品6の過剰露出を防止する手段として好ま
しい。
【0015】また、後述のように、本実施の形態で用い
る化粧品保持筒5の上端縁から内部に形成される支持壁
51までの深さが浅いため、化粧品保持筒5単独では棒
状化粧品6を倒伏させないよう姿勢を確実に維持するこ
とは困難である。従って、ストッパ部として機能する横
穴部21cを形成する位置は、棒状化粧品6が未使用状
態のときに、化粧品保持筒5を上昇させてその係合突起
52を横穴部21cまで移動させても、横穴部21cよ
り上方の内筒2の周壁によって棒状化粧品6を倒伏させ
ずに姿勢維持可能な位置とする必要がある。すなわち、
従来の化粧品保持筒は使用者が誤って過剰露出させた場
合に、それ単独で未使用状態の棒状化粧品6を倒伏させ
ずに支持するため、従来の化粧品保持筒の上端縁から支
持壁までは上記したように相当の深さを有していた。こ
のことから、本実施の形態における横穴部21cの形成
位置は、内筒2の上端2aから、この従来の化粧品保持
筒の上端縁から支持壁までの長さとほぼ同じ長さ分、す
なわち棒状化粧品6の全長の約1/4〜約1/2の長さ
分(通常、約10〜約20mm程度)下端寄り付近とす
ることが好ましい。
る化粧品保持筒5の上端縁から内部に形成される支持壁
51までの深さが浅いため、化粧品保持筒5単独では棒
状化粧品6を倒伏させないよう姿勢を確実に維持するこ
とは困難である。従って、ストッパ部として機能する横
穴部21cを形成する位置は、棒状化粧品6が未使用状
態のときに、化粧品保持筒5を上昇させてその係合突起
52を横穴部21cまで移動させても、横穴部21cよ
り上方の内筒2の周壁によって棒状化粧品6を倒伏させ
ずに姿勢維持可能な位置とする必要がある。すなわち、
従来の化粧品保持筒は使用者が誤って過剰露出させた場
合に、それ単独で未使用状態の棒状化粧品6を倒伏させ
ずに支持するため、従来の化粧品保持筒の上端縁から支
持壁までは上記したように相当の深さを有していた。こ
のことから、本実施の形態における横穴部21cの形成
位置は、内筒2の上端2aから、この従来の化粧品保持
筒の上端縁から支持壁までの長さとほぼ同じ長さ分、す
なわち棒状化粧品6の全長の約1/4〜約1/2の長さ
分(通常、約10〜約20mm程度)下端寄り付近とす
ることが好ましい。
【0016】さらに、この横穴部21cを形成している
周壁には、適宜位置、例えば、第1の縦穴部21aと横
穴部21cとの交差部の上側の壁部に凹部21gを形成
したり、逆に凸部(図示せず)を形成したりして、係合
突起52が該凹部21g又は凸部に当接するようにすれ
ば、使用者は、化粧品保持筒5の係合突起52が該横穴
部21c付近に至ったことをより確実に知ることができ
る。
周壁には、適宜位置、例えば、第1の縦穴部21aと横
穴部21cとの交差部の上側の壁部に凹部21gを形成
したり、逆に凸部(図示せず)を形成したりして、係合
突起52が該凹部21g又は凸部に当接するようにすれ
ば、使用者は、化粧品保持筒5の係合突起52が該横穴
部21c付近に至ったことをより確実に知ることができ
る。
【0017】また、第2の縦穴部21bには、図2
(b)に示すように、幅の狭い部分2fを設けておくこ
とが好ましい。すなわち、化粧品保持筒5の係合突起5
2が第2の縦穴部21b内を移動する際には、既に該化
粧品保持筒5が内筒2の上端2a付近に至っており、そ
のまま一気に上昇させると、棒状化粧品6の残存長さに
よっては露出させ過ぎるおそれがある。このため、該幅
の狭い部分2fで係合突起52の動きを規制し、所定以
上の力を加えなければ該幅の狭い部分2fを通過できな
い構成とすることで、棒状化粧品6の残存長さに応じて
少しずつ露出させようとするものである。本実施の形態
では、この幅の狭い部分2fを3個所に形成している
が、棒状化粧品6や容器の大きさ等によってその数を増
減でき、少なくとも1個所に形成すればよい。
(b)に示すように、幅の狭い部分2fを設けておくこ
とが好ましい。すなわち、化粧品保持筒5の係合突起5
2が第2の縦穴部21b内を移動する際には、既に該化
粧品保持筒5が内筒2の上端2a付近に至っており、そ
のまま一気に上昇させると、棒状化粧品6の残存長さに
よっては露出させ過ぎるおそれがある。このため、該幅
の狭い部分2fで係合突起52の動きを規制し、所定以
上の力を加えなければ該幅の狭い部分2fを通過できな
い構成とすることで、棒状化粧品6の残存長さに応じて
少しずつ露出させようとするものである。本実施の形態
では、この幅の狭い部分2fを3個所に形成している
が、棒状化粧品6や容器の大きさ等によってその数を増
減でき、少なくとも1個所に形成すればよい。
【0018】なお、第1の縦穴部21aの下端及び第2
の縦穴部21bの上端には、それぞれ外方に向かって補
助横穴21d,21eが設けられている。下端の補助横
穴21dは不使用時に化粧品保持筒5の係合突起52を
位置させて不用意な化粧品保持筒5の繰り出しを防止す
るために設けられたものであり、上端の補助横穴21e
は化粧品保持筒5を全て繰り出した際の位置決めのため
設けたものである。
の縦穴部21bの上端には、それぞれ外方に向かって補
助横穴21d,21eが設けられている。下端の補助横
穴21dは不使用時に化粧品保持筒5の係合突起52を
位置させて不用意な化粧品保持筒5の繰り出しを防止す
るために設けられたものであり、上端の補助横穴21e
は化粧品保持筒5を全て繰り出した際の位置決めのため
設けたものである。
【0019】外筒4は、図1に示したように、上記した
内筒2に対して外装されて配設される。より詳細には、
図3に示したように、外筒2の内周面には、下端4bか
ら上端4aに向かって螺旋溝41が形成されている。こ
の螺旋溝41は、後述の化粧品保持筒5の係合突起52
が上記した内筒2のガイド長孔21を通過して係合する
ものであるため、通常該係合突起52の数に対応して、
本実施の形態では2筋設けられている。なお、図示しな
いが、外筒4の外面には金属メッキを施すことが好まし
い。従来は、この外筒4に、さらに別途に成形した金属
メッキ筒を外装していたが、外面に直接金属メッキを施
せば、この金属メッキ筒を不要とすることができ、部品
点数及びコストの低減に資する。
内筒2に対して外装されて配設される。より詳細には、
図3に示したように、外筒2の内周面には、下端4bか
ら上端4aに向かって螺旋溝41が形成されている。こ
の螺旋溝41は、後述の化粧品保持筒5の係合突起52
が上記した内筒2のガイド長孔21を通過して係合する
ものであるため、通常該係合突起52の数に対応して、
本実施の形態では2筋設けられている。なお、図示しな
いが、外筒4の外面には金属メッキを施すことが好まし
い。従来は、この外筒4に、さらに別途に成形した金属
メッキ筒を外装していたが、外面に直接金属メッキを施
せば、この金属メッキ筒を不要とすることができ、部品
点数及びコストの低減に資する。
【0020】化粧品保持筒5は、図1及び図4に示すよ
うに、内筒2内に収納可能な程度の径を有する略円筒体
に形成されている。内部には棒状化粧品6の底面を支持
する支持壁51が形成されている。この支持壁51は、
周壁から略環状に突設されたフランジ状であり、内縁に
は上方に向かって突起51aを有する。すなわち、棒状
化粧品6の底面がこの突起51aと嵌合するようにして
支持されるものである。なお、突起51aの高さは限定
されるものではなく、より確実に棒状化粧品6を嵌合支
持しようとすれば、支持壁51の上端縁5aとほぼ同じ
高さとすることもできる。支持壁51の設ける位置は、
棒状化粧品6をできるだけ無駄なく使用するために、棒
状化粧品6の下端部が挿入されることになる該化粧品保
持筒5の上端縁5aから該支持壁51の表面までの距離
(深さ)Xはできるだけ短いことが好ましい。未使用状
態の棒状化粧品6をこの化粧品保持筒5内に挿入して支
持させ、かつ内筒2の上端2aから外方に露出させたと
きに、該化粧品保持筒5単独では、すなわち、上端縁5
aから支持壁51までの周壁5bのみでは未使用状態の
棒状化粧品6が容易に倒伏してしまう程度、すなわち、
棒状化粧品6の底面が支持壁51の突起51aに嵌合し
ていないとすれば容易にぐらつき、その姿勢を確実には
維持できない程度でよい。図5に示した従来用いられて
いる化粧品保持筒の上端縁から支持壁までの深さは、上
記したように、通常、棒状化粧品(例えば、口紅)6の
全長が約30〜約40mmとすると、約10〜約20m
m程度、すなわち一般的には棒状化粧品6の全長の約1
/4〜約1/2程度であるが、本実施の形態では棒状化
粧品6の全長が約30〜約40mmの場合に約1.5〜
約6.5mm程度、好ましくは約2.5〜約5mm程
度、すなわち一般的には棒状化粧品6の全長の約1/2
0〜約1/6程度、好ましくは約1/13〜約1/8程
度の深さでよい。上記範囲よりさらに短いと棒状化粧品
6のぐらつきが大きくなるおそれがあり、上記範囲より
さらに長いと残存化粧品の量が多くなりすぎる。
うに、内筒2内に収納可能な程度の径を有する略円筒体
に形成されている。内部には棒状化粧品6の底面を支持
する支持壁51が形成されている。この支持壁51は、
周壁から略環状に突設されたフランジ状であり、内縁に
は上方に向かって突起51aを有する。すなわち、棒状
化粧品6の底面がこの突起51aと嵌合するようにして
支持されるものである。なお、突起51aの高さは限定
されるものではなく、より確実に棒状化粧品6を嵌合支
持しようとすれば、支持壁51の上端縁5aとほぼ同じ
高さとすることもできる。支持壁51の設ける位置は、
棒状化粧品6をできるだけ無駄なく使用するために、棒
状化粧品6の下端部が挿入されることになる該化粧品保
持筒5の上端縁5aから該支持壁51の表面までの距離
(深さ)Xはできるだけ短いことが好ましい。未使用状
態の棒状化粧品6をこの化粧品保持筒5内に挿入して支
持させ、かつ内筒2の上端2aから外方に露出させたと
きに、該化粧品保持筒5単独では、すなわち、上端縁5
aから支持壁51までの周壁5bのみでは未使用状態の
棒状化粧品6が容易に倒伏してしまう程度、すなわち、
棒状化粧品6の底面が支持壁51の突起51aに嵌合し
ていないとすれば容易にぐらつき、その姿勢を確実には
維持できない程度でよい。図5に示した従来用いられて
いる化粧品保持筒の上端縁から支持壁までの深さは、上
記したように、通常、棒状化粧品(例えば、口紅)6の
全長が約30〜約40mmとすると、約10〜約20m
m程度、すなわち一般的には棒状化粧品6の全長の約1
/4〜約1/2程度であるが、本実施の形態では棒状化
粧品6の全長が約30〜約40mmの場合に約1.5〜
約6.5mm程度、好ましくは約2.5〜約5mm程
度、すなわち一般的には棒状化粧品6の全長の約1/2
0〜約1/6程度、好ましくは約1/13〜約1/8程
度の深さでよい。上記範囲よりさらに短いと棒状化粧品
6のぐらつきが大きくなるおそれがあり、上記範囲より
さらに長いと残存化粧品の量が多くなりすぎる。
【0021】この化粧品保持筒5の外面には上記した内
筒2のガイド長孔21に挿通され、外筒4の螺旋溝41
に係合する係合突起52が少なくとも1つ、本実施の形
態では相対峙する位置に2つ設けられている。また、そ
の突設位置は、図5に示した従来の化粧品保持筒と同
様、上端縁5aから支持壁51までの間の周壁5bの外
面に設けることも可能である。しかしながら、上端縁5
aから支持壁51までの間に設けた場合、本実施の形態
のように、上端縁5aから支持壁51までの深さを従来
よりも著しく浅くすると、内筒2のガイド長孔21の第
2の縦穴部21bの上端まで繰り出しても、内筒2の上
端2a付近に設けられたフランジ2dや本実施の形態で
は外筒4の上端4a付近も存在するため、該化粧品保持
筒5が内筒2の上端2aから露出しないか、又はきわめ
て僅かしか露出しない可能性がある。これでは、内筒2
内に、化粧品保持筒5の上端縁5aから支持壁51まで
の長さ以上に未使用の化粧品が残存することになってし
まう。従って、図4(a)に示したように、該係合突起
52は、支持壁51の位置とほぼ同じかそれよりも下方
に設けることが好ましい。このようにすれば、化粧品保
持筒5のより多くの部分を内筒2の上端開口部から突出
させることが可能となる。すなわち、棒状化粧品6のほ
とんど全ての部分を突出させることができ、残存化粧品
の量をより少なくすることができる。
筒2のガイド長孔21に挿通され、外筒4の螺旋溝41
に係合する係合突起52が少なくとも1つ、本実施の形
態では相対峙する位置に2つ設けられている。また、そ
の突設位置は、図5に示した従来の化粧品保持筒と同
様、上端縁5aから支持壁51までの間の周壁5bの外
面に設けることも可能である。しかしながら、上端縁5
aから支持壁51までの間に設けた場合、本実施の形態
のように、上端縁5aから支持壁51までの深さを従来
よりも著しく浅くすると、内筒2のガイド長孔21の第
2の縦穴部21bの上端まで繰り出しても、内筒2の上
端2a付近に設けられたフランジ2dや本実施の形態で
は外筒4の上端4a付近も存在するため、該化粧品保持
筒5が内筒2の上端2aから露出しないか、又はきわめ
て僅かしか露出しない可能性がある。これでは、内筒2
内に、化粧品保持筒5の上端縁5aから支持壁51まで
の長さ以上に未使用の化粧品が残存することになってし
まう。従って、図4(a)に示したように、該係合突起
52は、支持壁51の位置とほぼ同じかそれよりも下方
に設けることが好ましい。このようにすれば、化粧品保
持筒5のより多くの部分を内筒2の上端開口部から突出
させることが可能となる。すなわち、棒状化粧品6のほ
とんど全ての部分を突出させることができ、残存化粧品
の量をより少なくすることができる。
【0022】なお、符号53は、棒状化粧品6をできる
だけ確実に保持するため、上端縁5aと支持壁51との
間の周壁5bの内周面に設けられたリブである。
だけ確実に保持するため、上端縁5aと支持壁51との
間の周壁5bの内周面に設けられたリブである。
【0023】次に、本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、未使用状態では、化粧品保持筒5は、係合突起52
が内筒2の補助横穴21dに位置しており、化粧品保持
筒5の不用意な繰り出しが防止されている。内筒2に一
体的に形成されている回転操作部4に外嵌されている外
側ケース(図示せず)を使用者が把持して一方向に回す
と、当然に内筒2も外筒4に対して相対的に回転する。
所定量回すと、係合突起52が補助横穴21dから脱出
し、外筒4の螺旋溝41に案内されつつ、内筒2のガイ
ド長孔21を構成する第1の縦穴部21aに規制される
ため、化粧品保持筒5自体は回転せずに該第1の縦穴部
21aに沿ってほぼまっすぐ上昇する。これにより、棒
状化粧品6の一部が内筒2の上端2aから突出する。使
用者は適宜量突出させた時点で内筒2の回転動作を止め
使用する。棒状化粧品6をほとんど消費してない段階
で、あまり多く突出させて使用すると、その押圧力によ
り該棒状化粧品6が中途で折れてしまうおそれがあるた
め、通常は、このように使いやすくなる程度だけ、内筒
2から突出させ使用する。
ず、未使用状態では、化粧品保持筒5は、係合突起52
が内筒2の補助横穴21dに位置しており、化粧品保持
筒5の不用意な繰り出しが防止されている。内筒2に一
体的に形成されている回転操作部4に外嵌されている外
側ケース(図示せず)を使用者が把持して一方向に回す
と、当然に内筒2も外筒4に対して相対的に回転する。
所定量回すと、係合突起52が補助横穴21dから脱出
し、外筒4の螺旋溝41に案内されつつ、内筒2のガイ
ド長孔21を構成する第1の縦穴部21aに規制される
ため、化粧品保持筒5自体は回転せずに該第1の縦穴部
21aに沿ってほぼまっすぐ上昇する。これにより、棒
状化粧品6の一部が内筒2の上端2aから突出する。使
用者は適宜量突出させた時点で内筒2の回転動作を止め
使用する。棒状化粧品6をほとんど消費してない段階
で、あまり多く突出させて使用すると、その押圧力によ
り該棒状化粧品6が中途で折れてしまうおそれがあるた
め、通常は、このように使いやすくなる程度だけ、内筒
2から突出させ使用する。
【0024】しかしながら、棒状化粧品6をあまり消費
していないのに誤って一気に繰り出すこともある。特
に、本実施の形態によれば化粧品保持筒5の上端縁5a
から支持壁51までの深さが浅いため、必要以上に繰り
出した場合には棒状化粧品6の姿勢が崩れて倒れたり、
抜け落ちたりするおそれがある。しかしながら、本実施
の形態では、仮に一気に繰り出したとしても、第1の縦
穴部21aの上端位置、すなわち、横穴部21cに至っ
た時点で一旦化粧品保持筒5の上昇動作が強制的に停止
される。このため、あまり消費していない棒状化粧品6
を不用意に必要以上に突出させても、内筒2の横穴部2
1cより上方の周壁部分によりその姿勢が制御され、倒
伏したり、折れたり、あるいは抜け落ちたりするなどの
弊害が生じることを防止できる。なお、棒状化粧品6が
所定の長さに至るまでは、化粧品保持筒5の昇降動作
は、第1の縦穴部21aの範囲内で行えばよい。
していないのに誤って一気に繰り出すこともある。特
に、本実施の形態によれば化粧品保持筒5の上端縁5a
から支持壁51までの深さが浅いため、必要以上に繰り
出した場合には棒状化粧品6の姿勢が崩れて倒れたり、
抜け落ちたりするおそれがある。しかしながら、本実施
の形態では、仮に一気に繰り出したとしても、第1の縦
穴部21aの上端位置、すなわち、横穴部21cに至っ
た時点で一旦化粧品保持筒5の上昇動作が強制的に停止
される。このため、あまり消費していない棒状化粧品6
を不用意に必要以上に突出させても、内筒2の横穴部2
1cより上方の周壁部分によりその姿勢が制御され、倒
伏したり、折れたり、あるいは抜け落ちたりするなどの
弊害が生じることを防止できる。なお、棒状化粧品6が
所定の長さに至るまでは、化粧品保持筒5の昇降動作
は、第1の縦穴部21aの範囲内で行えばよい。
【0025】一方、棒状化粧品6の長さが所定の長さ以
下になった場合には、化粧品保持筒5をより多く繰り出
す必要がある。この場合には、回転操作部3により内筒
2を一方向に回すと、係合突起52が横穴部21cに沿
って水平移動する。横穴部21cに沿って移動している
間は化粧品保持筒5は上昇せずに、ついには第2の縦穴
部21bの下端に至る。さらに、内筒2を一方向に回す
と、係合突起52が幅の狭い部分2fを形成している壁
部に衝突し、その時点で使用者にはきわめて軽い衝撃が
伝わるが、さらに内筒2を回転させるとこの幅の狭い部
分2fを乗り越え、化粧品保持筒5が僅かに上昇する。
この時点で、所定量の棒状化粧品6が内筒2の上端2a
から突出したならば使用する。棒状化粧品6がさらに短
くなったならば、内筒2をさらに回転させ第2の縦穴部
21bに沿って化粧品保持筒5を上昇させて使用する。
従って、棒状化粧品6が所定の長さ以下になった場合に
は、化粧品保持筒5を第2の縦穴部21b内で昇降動作
させるだけで、棒状化粧品6の使用が可能となる。な
お、本実施の形態では第2の縦穴部21bに幅の狭い部
分2fが複数設けられているため、使用者はこの幅の狭
い部分2fを形成する壁部に係合突起52が衝突したと
きの僅かな衝撃により注意を促され、この時点でも不用
意に棒状化粧品6を必要以上に突出させることを防止で
きる。
下になった場合には、化粧品保持筒5をより多く繰り出
す必要がある。この場合には、回転操作部3により内筒
2を一方向に回すと、係合突起52が横穴部21cに沿
って水平移動する。横穴部21cに沿って移動している
間は化粧品保持筒5は上昇せずに、ついには第2の縦穴
部21bの下端に至る。さらに、内筒2を一方向に回す
と、係合突起52が幅の狭い部分2fを形成している壁
部に衝突し、その時点で使用者にはきわめて軽い衝撃が
伝わるが、さらに内筒2を回転させるとこの幅の狭い部
分2fを乗り越え、化粧品保持筒5が僅かに上昇する。
この時点で、所定量の棒状化粧品6が内筒2の上端2a
から突出したならば使用する。棒状化粧品6がさらに短
くなったならば、内筒2をさらに回転させ第2の縦穴部
21bに沿って化粧品保持筒5を上昇させて使用する。
従って、棒状化粧品6が所定の長さ以下になった場合に
は、化粧品保持筒5を第2の縦穴部21b内で昇降動作
させるだけで、棒状化粧品6の使用が可能となる。な
お、本実施の形態では第2の縦穴部21bに幅の狭い部
分2fが複数設けられているため、使用者はこの幅の狭
い部分2fを形成する壁部に係合突起52が衝突したと
きの僅かな衝撃により注意を促され、この時点でも不用
意に棒状化粧品6を必要以上に突出させることを防止で
きる。
【0026】使用により棒状化粧品6がさらに短くなっ
た場合には、回転操作部3により内筒2を一方向にさら
に回転させ、係合突起52の位置を第2の縦穴部21b
の上端まで移動させ、さらに僅かに回転させ、補助横穴
21e内に位置させて位置を保持する。これにより、化
粧品保持筒5は内筒2のガイド長孔21の最も上端に位
置することになる。本実施の形態では、係合突起52の
上縁が化粧品保持筒5の支持壁51の棒状化粧品6の底
面と接している表面とほぼ同じ位置に形成されている。
従って、この時点で棒状化粧品6は、全ての部分が補助
横穴21eよりも上方に位置し、上端縁5aから支持壁
51までの距離がきわめて短い本実施の形態にかかる化
粧品保持筒5であっても、少なくとも上端縁5aはほぼ
確実に内筒2の上端から外方に突出することになる。こ
のため、化粧品保持筒5内に残存する化粧品の量は、ほ
ぼ距離のきわめて短い化粧品保持筒5の上端縁5aから
支持壁51までに相当する長さ分だけとなる。
た場合には、回転操作部3により内筒2を一方向にさら
に回転させ、係合突起52の位置を第2の縦穴部21b
の上端まで移動させ、さらに僅かに回転させ、補助横穴
21e内に位置させて位置を保持する。これにより、化
粧品保持筒5は内筒2のガイド長孔21の最も上端に位
置することになる。本実施の形態では、係合突起52の
上縁が化粧品保持筒5の支持壁51の棒状化粧品6の底
面と接している表面とほぼ同じ位置に形成されている。
従って、この時点で棒状化粧品6は、全ての部分が補助
横穴21eよりも上方に位置し、上端縁5aから支持壁
51までの距離がきわめて短い本実施の形態にかかる化
粧品保持筒5であっても、少なくとも上端縁5aはほぼ
確実に内筒2の上端から外方に突出することになる。こ
のため、化粧品保持筒5内に残存する化粧品の量は、ほ
ぼ距離のきわめて短い化粧品保持筒5の上端縁5aから
支持壁51までに相当する長さ分だけとなる。
【0027】
【発明の効果】本発明の棒状化粧品用容器によれば、化
粧品保持筒内において棒状化粧品を収納している上端縁
から支持壁までの深さが、従来のものと比較して著しく
浅いため、該化粧品保持筒内に残存する未使用棒状化粧
品の量を少なくすることができる。また、化粧品保持筒
の構造は、上端縁から支持壁までの深さを変えるほか
は、従来のものとほとんど差異がなく、特別な部材も不
要であるため、構造も簡易である。さらに、化粧品保持
筒の上端縁から支持壁までの深さを浅くしたにも拘わら
ず、内筒のガイド長孔にストッパ部を形成したため、棒
状化粧品をほとんど使用してない状態で不用意に一気に
繰り出しても、該棒状化粧品が倒伏したり、抜け落ちた
り、あるいはその状態で敢えて使用して棒状化粧品を折
ったりすることを防止できる。
粧品保持筒内において棒状化粧品を収納している上端縁
から支持壁までの深さが、従来のものと比較して著しく
浅いため、該化粧品保持筒内に残存する未使用棒状化粧
品の量を少なくすることができる。また、化粧品保持筒
の構造は、上端縁から支持壁までの深さを変えるほか
は、従来のものとほとんど差異がなく、特別な部材も不
要であるため、構造も簡易である。さらに、化粧品保持
筒の上端縁から支持壁までの深さを浅くしたにも拘わら
ず、内筒のガイド長孔にストッパ部を形成したため、棒
状化粧品をほとんど使用してない状態で不用意に一気に
繰り出しても、該棒状化粧品が倒伏したり、抜け落ちた
り、あるいはその状態で敢えて使用して棒状化粧品を折
ったりすることを防止できる。
【図1】図1は、本発明の一の実施の形態にかかる棒状
化粧品用容器を示す縦断面図である。
化粧品用容器を示す縦断面図である。
【図2】図2(a)は同実施の形態で用いた内筒を示す
縦断面図であり、(b)は第2の縦穴部の詳細図であ
る。
縦断面図であり、(b)は第2の縦穴部の詳細図であ
る。
【図3】図3は、同実施の形態で用いた外筒を示す縦断
面図である。
面図である。
【図4】図4(a)は同実施の形態で用いた化粧品保持
筒を示す縦断面図であり、(b)は平面図である。
筒を示す縦断面図であり、(b)は平面図である。
【図5】図5(a)は従来の棒状化粧品用容器を示す概
略分解図であり、(b)はその化粧品保持筒を示す縦断
面図である。
略分解図であり、(b)はその化粧品保持筒を示す縦断
面図である。
1 棒状化粧品用容器 2 内筒 21 ガイド長孔 4 外筒 41 螺旋溝 5 化粧品保持筒 51 支持壁 52 係合突起 6 棒状化粧品
Claims (9)
- 【請求項1】 上端と下端との間に少なくとも1つのガ
イド長孔が形成されている内筒と、内周面に螺旋溝が設
けられていると共に、該内筒に対して相対的に回転可能
に外装される外筒と、上端縁と内部に形成された支持壁
との間で棒状化粧品の下端部を挿入保持可能であると共
に、外面に少なくとも1つの係合突起を有し、内筒の内
部で、該係合突起がガイド長孔を通過して外筒内周面の
螺旋溝に係合するように配設され、内筒を外筒に対して
回転させるとガイド長孔に沿って移動し、棒状化粧品の
少なくとも一部を内筒の上端開口部から外方に露出させ
ることができる化粧品保持筒と、を有する棒状化粧品用
容器において、 棒状化粧品の下端部が挿入保持される前記化粧品保持筒
の上端縁から内部に形成された支持壁までの深さが、該
化粧品保持筒単独では未使用状態の棒状化粧品の姿勢を
確実には維持できない程度の深さであり、かつ、前記内
筒のガイド長孔の中途に化粧品保持筒の係合突起の該ガ
イド長孔に沿った移動を一旦停止させることができるス
トッパ部が形成されていることを特徴とする棒状化粧品
用容器。 - 【請求項2】 前記化粧品保持筒の長さ方向における係
合突起の突設位置が、支持壁の位置とほぼ同じか下方で
ある請求項1記載の棒状化粧品用容器。 - 【請求項3】 前記化粧品保持筒の上端縁から内部に形
成された支持壁までの深さが、棒状化粧品の全長の約1
/20〜約1/6である請求項1又は2記載の棒状化粧
品用容器。 - 【請求項4】 前記化粧品保持筒の上端縁から内部に形
成された支持壁までの深さが、棒状化粧品の全長の約1
/13〜約1/8である請求項3記載の棒状化粧品用容
器。 - 【請求項5】 前記ガイド長孔におけるストッパ部が、
内筒の上端寄りであって、化粧品保持筒を上昇移動させ
て該ストッパ部により一旦停止したときに、該ストッパ
部の位置より上方に位置する内筒周壁によって支持さ
れ、未使用状態の棒状化粧品が容易には倒伏しないよう
姿勢を維持することができる程度の位置に形成されてい
る請求項1〜4いずれか1に記載の棒状化粧品用容器。 - 【請求項6】 前記ガイド長孔におけるストッパ部が、
内筒の上端から、棒状化粧品の全長の約1/4〜約1/
2の長さ分下端寄りの位置に形成されている請求項5記
載の棒状化粧品用容器。 - 【請求項7】 前記ガイド長孔が、内筒の下端付近から
ストッパ部まで内筒の長さ方向に沿って設けられた第1
の縦穴部と、該第1の縦穴部に対して円周方向に沿って
ずれた位置にストッパ部から内筒の上端付近まで内筒の
長さ方向に沿って設けられた第2の縦穴部と、第1の縦
穴部の上端と第2の縦穴部の下端とを円周方向に沿って
結び、前記ストッパ部を構成する横穴部と、を有してな
る請求項1〜6いずれか1に記載の棒状化粧品用容器。 - 【請求項8】 前記ストッパ部を構成する横穴部の周壁
に凸部又は凹部を設けた請求項7記載の棒状化粧品用容
器。 - 【請求項9】 前記第2の縦穴部の適宜位置に少なくと
も1つの幅の狭い部分を設けた請求項7又は8記載の棒
状化粧品用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34715795A JPH09164019A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 棒状化粧品用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34715795A JPH09164019A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 棒状化粧品用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09164019A true JPH09164019A (ja) | 1997-06-24 |
Family
ID=18388308
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34715795A Pending JPH09164019A (ja) | 1995-12-15 | 1995-12-15 | 棒状化粧品用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH09164019A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021233487A1 (en) * | 2020-05-22 | 2021-11-25 | Krislo, Michal | A mass carrier and an applicator comprising such carrier, in particular for a cosmetic preparation |
-
1995
- 1995-12-15 JP JP34715795A patent/JPH09164019A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021233487A1 (en) * | 2020-05-22 | 2021-11-25 | Krislo, Michal | A mass carrier and an applicator comprising such carrier, in particular for a cosmetic preparation |
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