JPH09163777A - 電動機 - Google Patents

電動機

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JPH09163777A
JPH09163777A JP7314111A JP31411195A JPH09163777A JP H09163777 A JPH09163777 A JP H09163777A JP 7314111 A JP7314111 A JP 7314111A JP 31411195 A JP31411195 A JP 31411195A JP H09163777 A JPH09163777 A JP H09163777A
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JP
Japan
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rotor
braking
reverse rotation
braking means
signal
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JP7314111A
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English (en)
Inventor
Isao Kishimoto
功 岸本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータを停止させる場合に、停止までに要す
る時間を短縮すると共に、停止状態を安定させる。 【解決手段】 本発明の電動機は、ステータと、このス
テータに対して回転可能に設けられたロータとを備え、
そして、ロータのシャフトとハウジングの支持筒部との
間に、電圧の印加に応じて粘性が大きくなる特性を有す
る電気粘性流体を充填し、この電気粘性流体によりロー
タを制動する粘性ブレーキ手段を構成したものである。
この粘性ブレーキ手段によりロータを制動すると、ロー
タが停止するまでに要する時間を短縮できると共に、巻
線に通電しないから、ロータを無通電時の停止位置に停
止させることが可能になり、ロータの停止状態が安定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転中のロータを
停止させる場合に停止するまでに要する時間を短縮する
ための構成を改良した電動機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】電動機においては、回
転中のロータを停止させる場合に停止するまでに要する
時間を短縮するために、ロータを逆転方向へ回転させる
トルクを発生させる逆転ブレーキ手段を設けたものがあ
り、ロータを制動させるときに上記逆転ブレーキ手段を
動作させるように構成されている。しかし、この構成の
場合、逆転ブレーキ手段を動作させるブレーキ時間を一
定の時定数で決めているため、逆転ブレーキ手段の動作
を止めたときには、ロータが逆転してしまったり、或い
は、停止していなかったりすることがあり、停止が不安
定であるという欠点があった。
【0003】また、ロータの回転速度を検知して、ロー
タの回転速度が所定回転速度に低下するまでは逆転ブレ
ーキ手段を動作させ、その後は、巻線のうちの特定の相
に直流を通電して直流励磁させることにより、ロータを
停止させるようにした構成が、従来から知られている。
しかし、この構成の場合も、直流励磁を止めると、その
瞬間、ロータが動くことがあり、やはり停止が不安定で
あった。これは、無通電時のロータの停止位置(安定
点)と、直流励磁時のロータの停止位置とが一般的に異
なるためである。
【0004】そこで、本発明の目的は、ロータを停止さ
せる場合に、停止までに要する時間を短縮することがで
きると共に、停止状態を安定させることができる電動機
を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電動機は、固定
部位を設けられたステータと、このステータに対して回
転可能に設けられたロータと、このロータと前記固定部
位との間に設けられ電圧の印加に応じて粘性が大きくな
る特性を有する電気粘性流体とを備え、前記電気粘性流
体に電圧を印加することにより前記ロータを制動する粘
性ブレーキ手段を構成したところに特徴を有する。
【0006】上記構成によれば、ロータを停止させる場
合、粘性ブレーキ手段の電気粘性流体に電圧を印加する
と、電気粘性流体の粘性が大きくなり、ロータの回転に
対して摩擦力が作用してロータが制動されるようにな
る。これにより、ロータが停止するまでに要する時間が
短縮される。そして、この場合、巻線に通電しないか
ら、ロータは無通電時の停止位置に停止するようにな
り、ロータの停止状態が安定する。
【0007】また、上記構成において、固定部位にロー
タのシャフトを挿通させると共に該シャフトを軸受を介
して回転可能に支持する支持筒部を設け、この支持筒部
の内周面とシャフトの外周面及び支持筒部或いはシャフ
トに固定されたシール部材とで形成される空間に電気粘
性流体を充填するように構成することが好ましい。
【0008】更に、ロータを逆転方向へ回転させるトル
クを発生させる逆転ブレーキ手段を備えると共に、ロー
タを停止させる場合に、ロータの回転速度が所定回転速
度に低下するまでは上記逆転ブレーキ手段を動作させ、
その後は粘性ブレーキ手段を動作させる停止制御手段を
備える構成としても良い。この構成によれば、ロータの
回転速度が所定回転速度に低下するまでは、逆転ブレー
キ手段の強い制動力で制動することができるから、停止
までの時間をより一層短縮できる。
【0009】そして、上記構成において、ロータの回転
速度を検知する速度検知手段を、ロータの位置を検知す
るN個の位置検知素子から出力される検知信号のうちの
電気角が(360÷N÷2)度の位置関係で生ずる検知
信号に基づいて回転速度を検知するように構成すること
が好ましい。また、速度検知手段を、周波数発電機から
出力される周波数信号に基づいて回転速度を検知する構
成としても良い。
【0010】更に、ロータを停止させる場合、制動開始
から所定時間は逆転ブレーキ手段を動作させ、その後は
粘性ブレーキ手段を動作させるように停止制御すること
も好ましい構成である。更にまた、停止制御手段によ
り、粘性ブレーキ手段を設定時間だけ動作させるように
構成すること良い構成である。そして、ロータを停止さ
せる場合、制動開始から逆転ブレーキ手段及び粘性ブレ
ーキ手段を共に動作させることも良い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を3相ブラシレスモ
ータに適用した一実施例について図面を参照しながら説
明する。まず、ブラシレスモータの概略全体構成を示す
図2において、ステータ1は、けい素鋼板を積層してな
るステータコア2と、このステータコア2に巻装された
例えば3相のステータコイル3とから構成されている。
上記ステータコア2の中心部に形成された貫通孔を、固
定部位である例えばハウジング4に設けられた支持筒部
5の外周部に嵌合していると共に、ステータコア2を上
記支持筒部5の外周部に固定状態で配設している。
【0012】上記ハウジング4の上面には、プリント配
線基板6がねじ止めにより固定されている。このプリン
ト配線基板6とステータコア2との間には、アルミニウ
ム製のスペーサ7が配設されており、ステータコア2は
上記スペーサ7を介してハウジング4にねじ止め固定さ
れている。尚、プリント配線基板6には、モータの制御
回路及び駆動回路を構成する電子部品8が配設されてい
る。
【0013】また、ロータ9のシャフト10は、上記支
持筒部5内に挿入されていると共に、支持筒部5内の上
下両端部に配設された軸受11、12を介して回転可能
に支持されている。これにより、ロータ9がステータ1
に対して回転可能な構成となっている。そして、上記シ
ャフト10の上端部には、上部側が閉塞した短円筒状を
なすロータヨーク13が嵌合固着されている。このロー
タヨーク13は、磁性材である例えば鉄により構成され
ており、その表面に亜鉛メッキが施されている。上記ロ
ータヨーク13の内周面部には、例えば8極着磁された
主磁界用のロータマグネット14が接着固定されてい
る。
【0014】そして、上記ロータヨーク13の上面部に
は、アルミニウム製のテーブル15が接着固定されてい
る。このテーブル15の上面には凹部15aが形成され
ており、この凹部15a内にチャッキング用マグネット
16が接着固定されている。このチャッキング用マグネ
ット16は、被回転体である例えば光ディスクを吸着保
持するものである。
【0015】さて、上記支持筒部5の内周面とシャフト
10の外周面との間には、図3にも示すように、電気粘
性流体17が設けられている。この場合、支持筒部5と
シャフト10との間における軸受11、12の間の空間
に、2個の環状のシール部材18、19が所定の間隙を
介して配設されており、これらシール部材18、19の
間隙に電気粘性流体17が充填されている。上記シール
部材18、19は、環状部材18a,19aと、ゴム製
のシール部18b、19bと、ばね18c、19cとか
ら構成されており、電気粘性流体17が軸受11、12
側へ漏れ出ることを防止している。
【0016】ここで、電気粘性流体17は、電圧を印加
すると粘性が大きくなるという特性を有している。これ
により、支持筒部5とシャフト10との間に電圧を印加
すると、電気粘性流体17の粘性が大きくなり、支持筒
部5とシャフト10との間の摩擦力が大きくなる。従っ
て、シャフト10が回転中であれば、シャフト10に対
して制動力が作用するようになる。この場合、電気粘性
流体17により粘性ブレーキ手段20が構成されてい
る。
【0017】尚、支持筒部5(ハウジング4)及びシャ
フト10は金属等の導体により構成されていると共に、
両者の間は絶縁されている。また、図2に示すように、
ハウジング4の左端下部は、リード線21を介してアー
スに接続されている。そして、シャフト10の下端部
は、リード線22が接続された接触板23に回転可能に
当接するように構成されている。これにより、支持筒部
5とシャフト10との間に電圧を印加することが可能に
なっている。
【0018】一方、電気的構成を示す図1において、ロ
ータ9の位置を検知する位置検知素子として例えば3個
のホール素子24、25、26が、互いに電気角120
度となるようにプリント配線基板6上に配置されてい
る。上記3個のホール素子24、25、26から出力さ
れた位置検知信号は、アンプ27、28、29を介して
矩形波に波形成形された後、微分回路30、31、32
を通ることにより微分されるように構成されている。そ
して、これら3個の微分波形信号は合成された後、三角
波発生回路33へ与えられる。この三角波発生回路33
は、上記合成された微分波形信号に同期した三角波信号
を発生する。
【0019】上記三角波発生回路33から出力された三
角波信号は、ピークホールド回路34へ与えられる。こ
のピークホールド回路34は、三角波信号のピーク値を
ホールドして(具体的には、合成された微分波形信号に
同期してホールドして)、ピークホールド信号を出力す
るように構成されている。このピークホールド信号は、
第1のコンパレータ35及び第2のコンパレータ36に
与えられる。
【0020】上記第1のコンパレータ35は、ピークホ
ールド信号と第1の基準値信号Saとを比較し、ピーク
ホールド信号が第1の基準値信号Saより低いときハイ
レベル信号を出力し、ピークホールド信号が第1の基準
値信号Saに達するとロウレベル信号を出力する。上記
第1の基準値信号Saは、モータの回転速度が所定速度
に達したときのピークホールド信号のレベルに等しい信
号である。また、第2のコンパレータ36は、ピークホ
ールド信号と第2の基準値信号Sb(第1の基準値信号
Saよりレベルの高い信号)とを比較し、ピークホール
ド信号が第2の基準値信号Sbより低いときハイレベル
信号を出力し、ピークホールド信号が第2の基準値信号
Sbに達するとロウレベル信号を出力する。上記第2の
基準値信号Sbは、モータの回転速度が「0」(停止状
態)であるときのピークホールド信号のレベルに等しい
信号である。
【0021】そして、第1のコンパレータ35からの出
力信号及び第2のコンパレータ36からの出力信号は、
それぞれ第1のアンド回路37及び第2のアンド回路3
8に与えられる。上記第1のアンド回路37は、第1の
コンパレータ35からの出力信号と外部から与えられた
ブレーキ指令信号Scとのアンドをとり、そのアンド信
号を逆転ブレーキ用制御回路39へ与える。また、第2
のアンド回路38は、第2のコンパレータ36からの出
力信号とブレーキ指令信号Scとのアンドをとり、その
アンド信号を粘性ブレーキ用制御回路40へ与えるよう
に構成されている。
【0022】上記逆転ブレーキ用制御回路39は、ハイ
レベルのアンド信号を受けている間、ロータ9に逆転方
向のトルクが生ずるようにステータコイル3に通電する
制御を実行するように構成されている。この場合、逆転
ブレーキ用制御回路39が逆転ブレーキ手段を構成して
いる。また、粘性ブレーキ用制御回路40は、ハイレベ
ルのアンド信号を受けている間、支持筒部5とシャフト
10との間に電圧を印加する制御を実行するように構成
されている。
【0023】尚、上記構成の場合、微分回路30、3
1、32、三角波発生回路33及びピークホールド回路
34からロータ9の回転速度を検知する速度検知手段4
1が構成されている。また、コンパレータ35、36及
びアンド回路37、38から停止制御手段42が構成さ
れている。更に、上記3相のブラシレスモータを回転駆
動すると共にその回転速度が設定速度に等しくなるよう
に制御する制御回路、並びに、3相のステータコイル3
を通断電する駆動回路については、周知構成の回路と同
じであり、図示及び説明することを省略した。
【0024】次に、上記構成の作用、特には回転してい
るロータ9を制動して停止させる場合の動作を図4ない
し図6も参照して説明する。今、ロータ9が回転してい
るとすると、3個のホール素子24、25、26から位
置検知信号が出力される。これら3個の位置検知信号を
波形成形して矩形波にした信号を、図4(a)、
(b)、(c)に示す。そして、上記3個の矩形波信号
を微分回路30、31、32を通して微分すると共に、
これら3個の微分波形信号を合成する。この合成した信
号を図4(d)に示す。続いて、上記合成した信号を受
けて三角波発生回路33は、該合成信号に同期する三角
波信号(図4(e)参照)を出力する。
【0025】この場合、三角波信号の1つの三角波の横
軸方向の長さ(時間)aは、合成信号の立上がりから立
下りまで(または立下りから立上がりまで)の長さ(時
間)に等しく、これは電気角度で60度に対応してい
る。そして、上記三角波のピークのレベルはロータ9の
回転速度に対応しており、具体的には、ロータ9の回転
速度が低くなるほど、1つの三角波の長さである時間a
が長くなり、三角波のピークのレベルが高くなる構成と
なっている。尚、図4(e)に示す三角波信号は、ロー
タ9の回転速度が所定速度よりも低下し且つ停止してい
ない状態を示している。
【0026】さて、本実施例において、ロータ9が高速
で回転している場合は、三角波信号のピークのレベルが
第1の基準値信号Saよりも低いから、第1のコンパレ
ータ35は第1のアンド回路37にハイレベル信号を出
力している。また同時に、三角波信号のピークのレベル
が第2の基準値信号Sbよりも低いから、第2のコンパ
レータ36は第2のアンド回路38にハイレベル信号を
出力している。この状態で、ブレーキ指令信号(ハイレ
ベル信号)が第1のアンド回路37及び第2のアンド回
路38に与えられると、第1のアンド回路37及び第2
のアンド回路38がハイレベル信号を逆転ブレーキ用制
御回路39及び粘性ブレーキ用制御回路40に与える。
【0027】これにより、逆転ブレーキ用制御回路39
は、ロータ9に逆転方向のトルクが生ずるようにステー
タコイル3を通電制御すると共に、粘性ブレーキ用制御
回路40は支持筒部5とシャフト10との間に電圧を印
加する。この結果、ロータ9に逆転方向のトルクが発生
してロータ9が制動されると共に、電気粘性流体17の
粘性が高くなって支持筒部5とシャフト10との間の摩
擦力が大きくなり、シャフト10(ロータ9)が制動さ
れる。
【0028】そして、上記2つの制動作用によりロータ
9の回転速度が低下していく。この後、ロータ9の回転
速度が所定速度まで低下すると、三角波信号のピークの
レベルが第1の基準値信号Saと等しくなる(または大
きくなる)から、第1のコンパレータ35は第1のアン
ド回路37にロウレベル信号を出力するようになる。こ
れにより、第1のアンド回路37がロウレベル信号を逆
転ブレーキ用制御回路39に与えるようになる。する
と、逆転ブレーキ用制御回路39は、ステータコイル3
への通電を止める(断電する)。これによって、ロータ
9に逆転方向のトルクが生じなくなり、逆転ブレーキ手
段による制動力が作用しなくなり、電気粘性流体の制動
力だけの作用による制動となる。
【0029】この後、ロータ9が停止すると、三角波信
号のピークのレベルが第2の基準値信号Sbに等しくな
る(または大きくなる)から、第2のコンパレータ36
は第2のアンド回路38にロウレベル信号を出力する。
これにより、第2のアンド回路38がロウレベル信号を
粘性ブレーキ用制御回路40に与えるようになる。する
と、粘性ブレーキ用制御回路40は、支持筒部5とシャ
フト10との間に電圧を印加することを止め、停止制御
動作が完了するようになっている。
【0030】このような構成の本実施例によれば、ロー
タ9を停止させる場合、電気粘性流体17に電圧を印加
することにより、電気粘性流体17の粘性を大きくし、
ロータ9のシャフト10の回転に対して摩擦力を作用さ
せてロータ9を制動するように構成した。この結果、ロ
ータ9が停止するまでに要する時間を短縮できる。そし
て、本実施例の場合、ステータコイル3に通電しないか
ら、ロータ9は無通電時の停止位置(安定点)に停止す
るようになり、ロータ9の停止状態が安定する。即ち、
ロータ9が停止した後、電気粘性流体17への電圧印加
を止めても、ロータ9が動くことはない。
【0031】また、上記実施例では、ロータ9の制動開
始から、電気粘性流体17への電圧印加と共に、ロータ
9を逆転方向へ回転させるトルクを発生させるようにス
テータコイル3を通電制御して逆転ブレーキ力を作用さ
せる構成としたので、ロータ9への制動力を大幅に大き
くすることができ、ロータ9が停止するまでに要する時
間を大幅に短縮できる。そして、この場合、ロータ9の
回転速度が所定回転速度まで低下した後は、ステータコ
イル3を断電して、ロータ9を逆転方向へ回転させるト
ルクを発生させないようにし、電気粘性流体17への電
圧印加だけで制動させる構成とした。このため、逆転ブ
レーキ力を作用させる構成でありながら、ロータ9が逆
転してしまうようなことを確実に防止できる。
【0032】また、上記実施例では、ロータ9の回転速
度を検知する速度検知手段41を、ロータ9の位置を検
知する3個の位置検知素子であるホール素子24、2
5、26から出力される検知信号のうちの電気角が(3
60÷N÷2)度、例えば60度の位置関係で生ずる検
知信号、具体的には、三角波信号(図4(e)参照)に
基づいて回転速度を検知するように構成した。このた
め、ロータ9の回転速度が低速になっても、確実に回転
速度を検知することができる。
【0033】尚、ロータ9の回転速度を検知する速度検
知手段を、周波数発電機から出力される周波数信号(F
G信号)に基づいて回転速度を検知する構成としても良
い。この場合、周波数発電機から出力される周波数信号
のレベルは、ロータ9の回転速度が低速になると、かな
り小さくなるため、低速でも十分なレベルの周波数信号
を出力する周波数発電機を設けるか、または、小さいレ
ベルの周波数信号に基づいても回転速度を十分検知でき
るような信号処理構成を設ける必要がある。
【0034】ここで、ロータ9の回転速度が高速である
場合に、ホール素子24、25、26から出力される位
置検知信号と、周波数発電機から出力される周波数信号
とを図5に示す。この図5において、実線A1、A2、
A3はホール素子24、25、26から出力される位置
検知信号を示し、実線B1は周波数発電機から出力され
る周波数信号を示している。
【0035】一方、図6は、ロータ9の回転速度が低速
である場合に、ホール素子24、25、26から出力さ
れる位置検知信号と、周波数発電機から出力される周波
数信号とを示す。この図6において、実線A1、A2、
A3はホール素子24、25、26から出力される位置
検知信号を示し、実線B1は周波数発電機から出力され
る周波数信号を示している。上記図5及び図6から、ロ
ータ9の回転速度が低速になると、周波数発電機から出
力される周波数信号のレベルが低下することがわかる。
また、ホール素子24、25、26から出力される位置
検知信号のレベルは、ロータ9の回転速度が低速になっ
ても低下しないことがわかる。
【0036】尚、上記実施例では、ロータ9の制動開始
から、電気粘性流体17への電圧印加する(即ち、粘性
ブレーキ手段を動作させる)と共に、ロータ9を逆転方
向へ回転させるトルクを発生させる(即ち、逆転ブレー
キ手段を動作させる)ように構成したが、これに代え
て、ロータ9の回転速度が所定回転速度に低下するまで
は上記逆転ブレーキ手段だけを動作させ、その後は粘性
ブレーキ手段を動作させるように停止制御する構成とし
ても良い。この構成によれば、モータの電源容量を小さ
くすることができる。
【0037】また、制動開始から所定時間は逆転ブレー
キ手段を動作させ、その後は、粘性ブレーキ手段を動作
させるように停止制御しても良い。このように構成して
も、同様な作用効果を得ることができる。更に、上記実
施例では、ロータ9が停止したことを検知した後、電気
粘性流体17への電圧印加を止める(即ち、粘性ブレー
キ手段の動作を止める)構成としたが、これに代えて、
ロータ9の停止検知を止め、粘性ブレーキ手段を設定時
間だけ動作させるように構成しても良い。この場合、上
記設定時間は、ロータ9が停止するのに要する時間より
も十分長い時間に設定すれば良い。
【0038】
【発明の効果】本発明は、以上の説明から明らかなよう
に、ロータと固定部位との間に、電圧の印加に応じて粘
性が大きくなる特性を有する電気粘性流体を設け、この
電気粘性流体に電圧を印加することによりロータを制動
する粘性ブレーキ手段を構成したので、ロータを停止さ
せる場合に停止までに要する時間を短縮することができ
ると共に、停止状態を安定させることができるという優
れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電気回路図
【図2】ブラシレスモータの破断側面図
【図3】要部の縦断面図
【図4】タイムチャート
【図5】ロータの回転速度が高速である場合に、ホール
素子24、25、26から出力される位置検知信号と、
周波数発電機から出力されるFG信号とを示す図
【図6】ロータの回転速度が低速である場合に、ホール
素子24、25、26から出力される位置検知信号と、
周波数発電機から出力されるFG信号とを示す図
【符号の説明】
1はステータ、2はステータコア、3はステータコイ
ル、4はハウジング(固定部位)、5は支持筒部、9は
ロータ、10はシャフト、11、12は軸受、13はロ
ータヨーク、14はロータマグネット、17は電気粘性
流体、18、19はシール部材、20は粘性ブレーキ手
段、24、25、26はホール素子(位置検知素子)、
39は逆転ブレーキ用制御回路(逆転ブレーキ手段)、
40は粘性ブレーキ用制御回路、41は速度検知手段、
42は停止制御手段を示す。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定部位に設けられたステータと、 このステータに対して回転可能に設けられたロータと、 このロータと前記固定部位との間に設けられ、電圧の印
    加に応じて粘性が大きくなる特性を有する電気粘性流体
    とを備え、 前記電気粘性流体に電圧を印加させることにより前記ロ
    ータを制動する粘性ブレーキ手段を構成したことを特徴
    とする電動機。
  2. 【請求項2】 前記固定部位に、前記ロータのシャフト
    を挿通させると共に該シャフトを軸受を介して回転可能
    に支持する支持筒部を設け、 前記電気粘性流体を、前記シャフトの外周面と前記支持
    筒部の内周面及び前記シャフト或いは前記支持筒部に固
    定されたシール部材とで形成される空間に充填したこと
    を特徴とする請求項1記載の電動機。
  3. 【請求項3】 前記ロータを逆転方向へ回転させるトル
    クを発生させて前記ロータを制動する逆転ブレーキ手段
    と、 前記ロータを停止させる場合、前記ロータの回転速度が
    所定回転速度に低下するまでは前記逆転ブレーキ手段を
    動作させ、その後は前記粘性ブレーキ手段を動作させる
    停止制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1また
    は2記載の電動機。
  4. 【請求項4】 前記ロータの回転速度を検知する速度検
    知手段は、前記ロータの位置を検知するN個の位置検知
    素子から出力される検知信号のうちの電気角が(360
    ÷N÷2)度の位置関係で生ずる検知信号に基づいて回
    転速度を検知するように構成されていることを特徴とす
    る請求項3記載の電動機。
  5. 【請求項5】 前記ロータの回転速度を検知する速度検
    知手段は、周波数発電機から出力される周波数信号に基
    づいて回転速度を検知するように構成されていることを
    特徴とする請求項3記載の電動機。
  6. 【請求項6】 前記ロータを逆転方向へ回転させるトル
    クを発生させる逆転ブレーキ手段と、 前記ロータを停止させる場合、制動開始から所定時間は
    前記逆転ブレーキ手段を動作させ、その後は前記粘性ブ
    レーキ手段を動作させる停止制御手段とを備えたことを
    特徴とする請求項1または2記載の電動機。
  7. 【請求項7】 前記停止制御手段は、前記粘性ブレーキ
    手段を設定時間だけ動作させるように構成されているこ
    とを特徴とする請求項3記載の電動機。
  8. 【請求項8】 前記ロータを逆転方向へ回転させるトル
    クを発生させる逆転ブレーキ手段と、 前記ロータを停止させる場合、制動開始から前記逆転ブ
    レーキ手段及び前記粘性ブレーキ手段を動作させる停止
    制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1または2
    記載の電動機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6691839B1 (en) * 1999-07-19 2004-02-17 Axletech International Ip Holdings, Llc Reduced drag wet disc brake
US6784561B2 (en) 1999-01-21 2004-08-31 Sony Computer Entertainment Inc. Resistance force generator for use in a game machine

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