JPH09163455A - 移動通信回線設定方法 - Google Patents

移動通信回線設定方法

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JPH09163455A
JPH09163455A JP7324763A JP32476395A JPH09163455A JP H09163455 A JPH09163455 A JP H09163455A JP 7324763 A JP7324763 A JP 7324763A JP 32476395 A JP32476395 A JP 32476395A JP H09163455 A JPH09163455 A JP H09163455A
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JP
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lines
wireless
station
line
base station
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Application number
JP7324763A
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English (en)
Inventor
Minami Nagatsuka
美波 長塚
Takehiro Nakamura
武宏 中村
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NTT Docomo Inc
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
NTT Mobile Communications Networks Inc
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Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, NTT Mobile Communications Networks Inc filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 移動通信システムの基地局と移動局との間で
任意の伝送速度を実現するために任意の数の無線回線を
効率的に指定することができる移動通信回線設定方法を
提供する。 【解決手段】 基地局は無線回線a〜pの使用中/未使
用状態をその識別番号0〜15でそれぞれ管理している
とともに、全無線回線を所定の回線数である例えば2回
線毎に群分けし、各群に回線群番号0〜7を割り当て、
その使用中/未使用状態を管理している。基地局は所要
の伝送速度を実現するために必要な任意の数の無線回線
を確保できる単数または複数の群を選択し、この選択し
た群の回線群番号を移動局に通知し、この回線群番号に
相当する群の無線回線を両局間に設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局および移動
局の一方の局が無線回線を選択し、この選択した無線回
線を他方の局に対して指定して両局間で設定し、この無
線回線を用いて通信を行う移動通信システムにおける移
動通信回線設定方法に関し、更に詳しくは、任意の伝送
速度を実現するために任意の数の無線回線を基地局と移
動局との間で設定することができる移動通信回線設定方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在実用化されている移動通信方式で
は、移動局と基地局との間に設定される無線回線の数は
1回線のみである。国内標準であるデジタル自動車電話
システムの発信接続方法を例として無線回線の設定方法
について説明する。移動通信システムにおいて、使用す
る無線回線の選択は基地局で行われ、基地局から移動局
に対して選択した無線回線の指定が行われる。
【0003】更に具体的に、図7に示す移動局からの発
信接続シーケンスを参照して説明する。
【0004】(1)移動局は呼設定信号11を基地局に
対して送信し、無線回線の設定を要求する。
【0005】(2)基地局は認証要求信号12を移動局
に送信する。
【0006】(3)移動局がそれに対する認証応答信号
13を出し、これを受信した基地局は発信してきた移動
局が正当な移動局であるかを判定する。
【0007】(4)基地局は移動局が正当であると判定
した場合、使用する無線回線を1回線選択する。基地局
は無線チャネル指定信号14で移動局に対してその選択
した1無線回線を指定する。個々の無線回線には識別番
号が割り振られており、無線チャネル指定信号には、選
択した1無線回線の識別番号が含まれている。
【0008】(5)移動局内の無線処理部は指定された
1無線回線について、基地局の無線処理部との間で同期
確立処理15を行う。
【0009】(6)同期が確立されると、基地局は通信
相手端末を呼び出し中であることを示す呼び出し信号1
6を移動局に対して送信する。
【0010】(7)基地局は通信相手端末の応答を検出
すると、応答信号17を移動局に対して送信する。
【0011】(8)移動局はその応答信号17を受信す
ると、応答確認信号18を基地局に対して送信する。
【0012】(9)この後、移動局と基地局との間で通
信が行われる。
【0013】以上がデジタル自動車電話システムの発信
接続シーケンスに伴う回線設定方法である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】近年、マルチメディア
に関する検討が盛んであり、移動通信においてこれに対
応するためには、基地局と移動局との間で任意数の無線
回線を設定することにより、任意の伝送速度を実現する
方法が必要となる。しかし、上記の自動車電話システム
の例の通り、従来の移動通信システムでは使用する無線
回線は1回線のみであり、1回線分の伝送速度しか実現
できないという欠点があった。
【0015】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、移動通信システムの基地局と
移動局との間で任意の伝送速度を実現するために任意の
数の無線回線を効率的に指定することができる移動通信
回線設定方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明は、複数の移動局および基地
局を有し、基地局および移動局の一方の局が無線回線を
選択し、この選択した無線回線を他方の局に対して指定
して両局間で設定し、この無線回線を設定した両局間で
該無線回線を介して通信を行う移動通信システムにおい
て、前記一方の局が所要の伝送速度を実現するために必
要な単数または複数の無線回線を選択し、この選択した
無線回線を他方の局に対して指定し、この指定された単
数または複数の無線回線を用いて基地局と移動局との間
で任意の伝送速度で通信を行うことを要旨とする。
【0017】請求項1記載の本発明にあっては、所要の
伝送速度を実現するために必要な単数または複数の無線
回線を基地局および移動局の一方の局で選択し、この選
択した無線回線を他方の局に対して指定して両局間で設
定し、両局間で任意の伝送速度で通信を行うことができ
る。
【0018】また、請求項2記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記基地局および移動局で使用可
能な全無線回線を所定の回線数毎に群分けし、群毎に識
別番号を割り当て、所要の伝送速度を実現するのに必要
な回線数を確保できる単数または複数の群を選択し、こ
の選択した単数または複数の群番号を他方の局に通知す
ることにより、他方の局に対して複数の無線回線を指定
することを要旨とする。
【0019】請求項2記載の本発明にあっては、全無線
回線を所定の回線数毎に群分けして各群に識別番号を割
り当て、所要の伝送速度を実現するのに必要な回線数を
確保できる群を選択し、この群番号を他方の局に通知す
ることにより、他方の局に対して複数の無線回線を指定
している。
【0020】更に、請求項3記載の本発明は、請求項1
記載の発明において、前記基地局および移動局で使用可
能な全無線回線を複数の所定の回線数毎にそれぞれ群分
けし、この群分けした回線数毎に異なり、かつ所定の回
線数で分けられた群毎に異なる識別番号を割り当て、所
要の伝送速度を実現するために必要な無線回線を選択す
る場合、必要回線数からなる群を選択し、この群の未使
用の識別番号を他方の局に通知することにより、単数ま
たは複数の無線回線を他方の局に対して指定することを
要旨とする。
【0021】請求項3記載の本発明にあっては、全無線
回線を複数の所定の回線数毎にそれぞれ群分けし、各群
に識別番号を割り当て、所要の伝送速度を実現するため
に必要な無線回線数となる群を選択し、この群の識別番
号を他方の局に通知することにより、他方の局に対して
複数の無線回線を指定している。
【0022】また、請求項4記載の本発明は、請求項3
記載の発明において、必要回線数より少ない回線数から
なる群を複数選択して必要回線数分の無線回線とし、前
記選択した群数と前記選択した群の識別番号のすべてを
他方の局に通知することにより、単数または複数の無線
回線を他方の局に対して指定することを要旨とする。
【0023】請求項4記載の本発明にあっては、必要回
線数より少ない回線数からなる群を複数選択して必要回
線数分の無線回線とし、この選択した群数と群の識別番
号のすべてを他方の局に通知することにより、複数の無
線回線を他方の局に対して指定している。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態について説明する。
【0025】図1は、本発明の一実施形態に係る移動通
信回線設定方法を適用し得る移動局の構成を示すブロッ
ク図である。同図に示す移動局は、無線信号の送受信を
行うアンテナ21、送信信号と受信信号との分配を行う
送受分配回路22、移動局の動作を制御する移動局制御
回路23、音声またはデータを含む送信信号の符号化お
よび変調を行って送受分配回路22へ供給する送信回路
241 〜24N 、送受分配回路22と移動局制御回路2
3の間に設けられ、基地局に対する制御情報を含む送信
信号の符号化および変調を行う制御情報送信回路25、
複数の無線回線で信号伝送する場合に送信回路241
24N 中の対応する各無線回線に入力された送信情報を
分配する送信情報分配回路26、送受分配回路22に接
続され、ユーザ(利用者)から音声、データを取り込
み、送信情報分配回路26へ供給する入力回路27、送
受分配回路22からの音声またはデータを含む受信信号
の復号化および復調を行う受信回路281 〜28N 、送
受分配回路22および移動局制御回路23の間に設けら
れ、基地局からの制御情報を含む受信信号の復号化およ
び復調を行う制御情報受信回路29、複数の無線回線で
信号伝送する場合にその各無線回線に分配されていた受
信情報を受信回路281 〜28N 中の対応するものの出
力から集約する受信情報集約回路30、その受信情報集
約回路30の出力をユーザに音声、データとして出力す
る出力回路31で構成される。送信回路241 〜24N
と受信回路281 〜28N は1無線回線に1つ割り当て
られ、同時に設定されうる無線回線数と同数以上が移動
局内に含まれている。
【0026】図2は、本発明の一実施形態に係る移動通
信回線設定方法を適用することができる基地局の構成を
示すブロック図である。同図に示す基地局は無線回線の
送受信を行うアンテナ41、送信信号と受信信号の分配
を行う送受分配回路42、基地局の動作を制御する基地
局制御回路43、音声またはデータを含む送信信号の符
号化および変調を行って送受分配回路42へ供給する送
信回路441 〜44M、送受分配回路42と基地局制御
回路43との間に設けられ、移動局に対する制御情報を
含む送信信号の符号化および変調を行う制御情報送信回
路45、複数の無線回線で信号伝送する場合に送信回路
441 〜44M 中の使用する各無線回線と対応するもの
に送信情報を分配する送信情報分配回路46、送受分配
回路42に接続され、音声またはデータを含む受信信号
の復号化および復調を行う受信回路471 〜47M 、送
受分配回路42と基地局制御回路43との間に設けら
れ、移動局からの制御情報を含む受信信号の復号化およ
び復調を行う制御情報受信回路48、複数の無線回線で
信号伝送する場合にその各無線回線に分配されていた受
信情報を受信回路471 〜47M 中の対応するものの出
力から集約する受信情報集約回路49、その受信情報集
約回路49の出力を音声またはデータとして上位の交換
局との間で送受信する交換機インタフェース回路50で
構成される。送信回路441 〜44M と受信回路471
〜47M は1無線回線に1つ割り当てられ、同時に設定
されうる無線回線数と同数以上が基地局内に含まれてい
る。
【0027】無線回線の設定手順について移動局発信を
例にとり、以下に述べる。処理シーケンスは図7と同様
である。まず、移動局の制御回路23は呼設定信号11
に所要無線回線数に関する情報を含め、制御情報送信回
路25を通じて基地局に対して送信する。基地局は制御
情報受信回路48で呼設定信号11を受信し処理した
後、制御回路43で認証要求信号12および認証応答信
号13の認証処理を行い、移動局の正当性を調べる。正
当な移動局であると判断すると、制御回路43は呼設定
信号11に含まれていた所要無線回線数に関する情報で
示された数の無線回線を選択する。
【0028】図3に基地局の制御回路43で管理してい
る無線回線の使用/未使用管理テーブルの例を示す。テ
ーブルには無線回線a〜pに割り当てられた識別番号
(以後、回線番号と称する)、および2つの回線に対し
て1つ割り当てた識別番号(以後、回線群番号と称す
る)に対する使用/未使用の対応が示されている。ここ
では例として、1つの回線群番号nを昇順及び降順から
n番目の2回線に割り当てている。制御回路43はこの
テーブルから未使用の回線を所要無線回線数だけ選択す
る。図3の例において選択できるのは、単一の無線回線
を選択する場合は回線番号3〜6、および9〜13であ
る。一方、複数の無線回線を選択する場合は、回線群番
号3〜6という未使用の回線群番号の中から選択する。
【0029】これらの例について以下に述べる。制御回
路43は単一の無線回線を選択する場合は回線群番号が
付けられた無線回線の内、片方のみ未使用のものから選
択し、それがない場合は若番号から検索を行い、選択す
る。一方、複数の無線回線番号を選択する場合は回線群
番号の若番号から検索を行い、無線回線群番号を選択す
る。回線選択後、送信情報分配回路46、および受信情
報集約回路49に対し、選択した回線の個々に対応する
送信回路44、および受信回路47の起動と、個々の送
信回路44への送信情報の分配処理、および個々の受信
回路47からの受信情報の集約処理の設定を命令する。
更に制御回路43は選択した無線回線を制御情報送信回
路45を通じて無線チャネル指定信号14で移動局に対
して指定する。
【0030】この指定方法としては、無線チャネル指定
信号14で選択した無線回線の群数、回線番号、もしく
は回線対番号を指定する。図4は無線チャネル指定信号
14の信号構成例である。無線チャネル指定信号14
は、この信号が無線チャネル指定信号であることを示す
信号種別61、この信号の長さを示す信号長62を含
み、更に選択した回線番号63,64,…を選択番号数
分だけ繰り返したものから構成される。この実施形態で
は所要無線回線数が8回線であるとすると、基地局の回
線選択結果において、回線群番号3〜6を選択したもの
とすると、情報要素63〜66はそれぞれ3〜6の値を
とる。ただし、情報要素64が1のときの情報要素63
は回線番号であり、それ以外の場合は回線群番号を示す
ことを基地局の制御回路43と移動局の制御回路23は
共通に所持する。移動局は図4の構成をもつ無線チャネ
ル指定信号14を受信すると、その無線チャネル指定信
号14に含まれている情報要素63〜66から指定無線
回線が回線群番号3〜6であることを知る。移動局制御
回路23は指定された回線番号について、送信情報分配
回路26、および受信情報集約回路30に対し、指定さ
れた回線に個々に対応する送信回路24、および受信回
路28の起動と、個々の送信回路24への送信情報の分
配処理、および個々の受信回路28からの受信情報の集
約処理の設定を命令する。基地局の送信回路44と受信
回路47、および移動局の送信回路24と受信回路28
は、回線群番号3〜6のそれぞれの無線回線について図
7に示す同期確立処理15を行う。同期確立処理15が
完了後、図7に示した信号16〜18の伝送を経て、移
動局と基地局の間で回線群番号3〜6の無線回線を用い
て通信を行う。以上がこの実施形態における無線回線設
定方法である。
【0031】以上述べたように、上記実施形態では移動
局と基地局との間で任意数の回線を設定することがで
き、任意の伝送速度で通信を行うことができる。更に、
基地局で選択した複数の無線回線の指定について、すべ
ての回線番号を回線番号指定信号に含めず、一定の回線
数毎に群分けした回線群番号で使用する全回線を指定で
きるため、回線番号指定信号を短くでき、この信号の伝
送不完了率を低くできる点で効果がある。
【0032】次に、回線指定方法の他の実施形態を説明
する。すなわち、基地局で管理している無線回線を選択
される無線回線数毎に群分けして、更に群内で無線回線
数毎に群分けした全無線回線を指定する通しの識別番号
(以後、一括指定番号と称する)を割り当て、この選択
回線数を含めた一括指定番号を用いて単数、または複数
の無線回線を無線チャネル指定信号14にて指定する。
図5(A)に本実施形態における無線回線に対する一括
指定番号の割り当て例を示す。基地局で管理している1
6個の無線回線a〜pについて、選択する無線回線数を
1,2,4、および8回線とする。回線数と回線番号を
併せて指定するため、回線数1,2,4,8に対応する
一括指定番号はそれぞれ0〜15,16〜23,24〜
27,28〜29である。以上の一括割り当て状態を基
地局の制御回路43と移動局の制御回路23が共通に所
持する。
【0033】次に、この実施形態における無線回線の指
定方法について述べる。単数または複数の無線回線は回
線番号と選択回線数を表わす一括指定番号で指定され
る。図5(B)にその回線指定情報信号の構成例を示
す。無線チャネル指定信号14は図4と同様の情報要素
61である信号種別と一括指定番号71の情報要素から
構成される。この例で所要無線回線数を4とすると、基
地局の回線選択結果は一括指定番号25,26が未使用
であるので、一括指定番号25を選択し、情報要素71
は25の値をとる。移動局は図5(B)の構造を持つ無
線チャネル指定信号14を受信すると、その無線チャネ
ル指定信号14に含まれている情報要素71から指定無
線回線が一括指定番号25であることを知る。以後の処
理は先の実施形態と同様である。
【0034】以上述べたように、上記実施形態でも移動
局と基地局との間で複数回線を指定することができ、任
意の伝送速度で通信を行うことができる。更に、基地局
で選択した複数の無線回線の指定について、すべての回
線番号を回線番号指定信号に含めず、一括指定番号(図
5(A)の場合は5ビット)のみで使用する全回線を指
定できるため、回線番号指定信号を短く、かつ常に一定
値とすることができ、この信号の伝送不完了率を低くで
きる点で効果がある。
【0035】無線回線の指定方法は、次のようにしても
よい。すなわち、上述した図5の実施形態と同様に基地
局で管理している無線回線を選択される無線回線数毎に
群分けし、群内の全無線回線を指定する一括指定番号を
割り当てる。単数、もしくは複数の無線回線の必要回線
数に対応する一括指定番号が使用中の場合、必要回線数
より少ない回線数からなる一括指定番号の内、未使用の
番号を複数用いて必要回線数になるように選択し、これ
を無線チャネル指定信号14にて指定する。そして、同
様に、一括割り当て状態を基地局の制御回路43と移動
局の制御回路23は共通に所持する。
【0036】次に、この実施形態における無線回線の指
定方法について述べる。単数または複数の無線回線は回
線番号と選択回線数を表わす一括指定番号の選択数と、
すべての一括指定番号で指定される。図6にその回線指
定情報信号の構成例を示す。無線チャネル指定信号14
は図4と同様の情報要素61と一括指定番号の選択数を
表す信号長81と、選択した一括指定番号82,83…
の情報要素から構成される。例として、図5(A)の使
用/未使用テーブルにおいて、所要無線回線数を8とす
ると、回線数8に対応する一括指定回線番号28,29
は使用中であるので、回線数4に対応する一括指定回線
番号24〜27の中で未使用である25,26を選択す
る。従って、情報要素81は2、情報要素82,83は
それぞれ25,26の値をとる。移動局は図6の構成を
もつ無線チャネル指定信号14を受信すると、その無線
チャネル指定信号14に含まれている情報要素81から
この信号の長さを知り、情報要素82,83から指定無
線回線が一括指定番号25,26であることを知る。以
後の処理は先の実施形態と同様である。
【0037】以上述べたように、本実施形態でも移動局
と基地局との間で複数回線を指定することができ、任意
の伝送速度で通信を行うことができる。更に、基地局で
選択した複数の無線回線の指定について、すべての回線
番号を回線番号指定信号に含めず、一括指定番号と選択
指定番号数のみで使用する全回線を指定できるため、回
線番号指定信号を短くすることができ、この信号の伝送
不完了率を低くできる点で効果がある。
【0038】上述した各実施形態では無線回線の選択を
基地局で行ったが、移動局で選択を行い、その選択した
無線回線を基地局に対して指定してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、所要の伝送速度を実現するために必要な
任意の数の無線回線を基地局および移動局の両局間で設
定し、両局間で任意の伝送速度で通信を行うことができ
るので、マルチメディアサービスに適した通信環境を実
現することができる。
【0040】また、請求項2記載の本発明によれば、全
無線回線を群分けして各群に識別番号を割り当て、必要
な回線数を確保できる群を選択し、この群番号を他方の
局に通知して、任意の数の無線回線を指定しているの
で、各無線回線の識別番号を使用するよりも信号長の短
い群識別番号で任意数の回線を指定でき、誤り率の高い
無線区間における回線指定信号の伝送不完了率を低減す
ることができる。信号長の短縮率は、例えば2回線毎に
群分けした場合、回線指定信号長の長さは各回線を指定
する識別番号を使用した場合の半分になる。
【0041】更に、請求項3記載の本発明によれば、全
無線回線を複数の所定の回線数毎にそれぞれ群分けし、
各群に識別番号を割り当て、必要な無線回線数となる群
を選択し、この群の識別番号を通知して任意の数の無線
回線を指定しているので、各無線回線の識別番号を使用
する場合よりも信号長の短い群識別番号で任意数の回線
を指定でき、誤り率の高い無線区間における回線指定信
号の伝送不完了率を低減することができる。
【0042】また、請求項4記載の本発明によれば、必
要回線数より少ない回線数からなる群を複数選択して必
要回線数分の無線回線とし、この選択した群数と群の識
別番号を通知して、複数の無線回線を指定しているの
で、請求項3において一括して無線回線を指定できない
場合に生じる呼損率を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動通信回線設定方
法を適用し得る移動局の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る移動通信回線設定方
法を適用し得る基地局の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す基地局が管理している無線回線の使
用/未使用管理テーブルを示す図である。
【図4】一実施形態における回線指定信号の構成例を示
す図である。
【図5】他の実施形態における無線回線の一括指定番号
と無線回線との関係を示した無線回線管理テーブルおよ
び回線指定信号の構成例を示す図である。
【図6】別の実施形態における回線指定信号の構成例を
示す図である。
【図7】国内標準デジタル自動車電話システムの発信接
続シーケンスを示す図である。
【符号の説明】
23 移動局制御回路 24,44 送信回路 25,45 制御情報送信回路 26,46 送信情報分配回路 28,47 受信回路 29,48 制御情報受信回路 30,49 受信情報集約回路 43 基地局制御回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の移動局および基地局を有し、基地
    局および移動局の一方の局が無線回線を選択し、この選
    択した無線回線を他方の局に対して指定して両局間で設
    定し、この無線回線を設定した両局間で該無線回線を介
    して通信を行う移動通信システムにおいて、前記一方の
    局が所要の伝送速度を実現するために必要な単数または
    複数の無線回線を選択し、この選択した無線回線を他方
    の局に対して指定し、この指定された単数または複数の
    無線回線を用いて基地局と移動局との間で任意の伝送速
    度で通信を行うことを特徴とする移動通信回線設定方
    法。
  2. 【請求項2】 前記基地局および移動局で使用可能な全
    無線回線を所定の回線数毎に群分けし、群毎に識別番号
    を割り当て、所要の伝送速度を実現するのに必要な回線
    数を確保できる単数または複数の群を選択し、この選択
    した単数または複数の群番号を他方の局に通知すること
    により、他方の局に対して複数の無線回線を指定するこ
    とを特徴とする請求項1記載の移動通信回線設定方法。
  3. 【請求項3】 前記基地局および移動局で使用可能な全
    無線回線を複数の所定の回線数毎にそれぞれ群分けし、
    この群分けした回線数毎に異なり、かつ所定の回線数で
    分けられた群毎に異なる識別番号を割り当て、所要の伝
    送速度を実現するために必要な無線回線を選択する場
    合、必要回線数からなる群を選択し、この群の未使用の
    識別番号を他方の局に通知することにより、単数または
    複数の無線回線を他方の局に対して指定することを特徴
    とする請求項1記載の移動通信回線設定方法。
  4. 【請求項4】 必要回線数より少ない回線数からなる群
    を複数選択して必要回線数分の無線回線とし、前記選択
    した群数と前記選択した群の識別番号のすべてを他方の
    局に通知することにより、単数または複数の無線回線を
    他方の局に対して指定することを特徴とする請求項3記
    載の移動通信回線設定方法。
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