JPH09163404A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH09163404A
JPH09163404A JP7315437A JP31543795A JPH09163404A JP H09163404 A JPH09163404 A JP H09163404A JP 7315437 A JP7315437 A JP 7315437A JP 31543795 A JP31543795 A JP 31543795A JP H09163404 A JPH09163404 A JP H09163404A
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Junji Mori
淳二 森
Mitsuo Funayama
三男 船山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気テープの再生時のジッターを補正して高
画質の再生画像を得る。 【解決手段】 磁気記録再生装置において、磁気ヘッド
から出力された再生信号を増幅する再生信号増幅器2
と、再生信号を可変遅延させる遅延素子4と、再生FM
EQ回路5と、再生FMEQ回路5の出力を復調する輝
度信号処理回路6と、復調された輝度信号を同期分離す
る同期分離回路10と、基準の周波数を発振する基準発
振回路12と、同期分離回路10の出力と基準発振回路
12の出力の位相を比較し、位相差に相当する電圧を出
力する位相比較検出器11と、位相比較検出器11の出
力電圧をFM変調によりクロックを発生するFM変調器
13とからなり、FM変調器13のクロックで遅延素子
4を駆動し、磁気ヘッドを搭載した回転ドラムの回転ム
ラによる映像信号の時間軸変動を自動的に正規の時間軸
に補正する磁気記録再生装置を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録再生装置に
関し、更に詳しくは磁気記録された映像を再生する際に
生じる、再生画像の揺れを補正する機能を備えた磁気記
録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術について図6および図7を参
照して説明する。図6は従来例に関するジッター補正、
即ちタイムベースコレクタ(以下、単に「TBC」と記
す)の回路ブロック図であり、図7は時間軸変動補正を
説明するための原理図であって、(a)はジッターによ
り水平同期信号間が短くなった映像信号を、(b)はジ
ッターにより水平同期信号間が長くなった映像信号を、
また、(c)はジッターの無い正規の水平同期信号間の
映像信号を示す図である。
【0003】図6において符号1は磁気ヘッドおよびロ
ータリートランスで構成される電磁変換器、符号2は再
生信号増幅器、符号5は再生FMEQ回路、符号6は輝
度信号処理回路、符号7は輝度・クロマ混合回路、符号
10は同期分離回路、符号15は低域変換クロマ用のA
/D変換器、符号16は低域変換クロマ用のラインメモ
リ、符号17は低域変換クロマ用のD/A変換器、符号
18は書き込み制御用のPLL回路、符号19は読み出
し制御信号発生器、符号20は輝度信号用のA/D変換
器、符号21は輝度信号用のラインメモリ、符号22は
輝度信号用のD/A変換器、符号23は同期信号付加回
路、符号24は同期信号発生器である。また、図7にお
いてΔT1 は早いジッターのときの映像信号のサンプリ
ング周期であり、ΔT2 は遅いジッターのときの映像信
号のサンプリング周期であり、ΔT3 は正規の映像信号
のサンプリング周期である。
【0004】映像を記録した磁気テープの再生は、電磁
変換器1で電気信号に変換され再生されるが、その再生
信号は次段の再生信号増幅器2で増幅され、再生FME
Q回路5およびA/D変換器15に入力される。再生F
MEQ回路5からの出力は輝度信号処理回路6に入力さ
れ映像信号に復調されるが、このとき再生信号は磁気テ
ープの再生機構の回転ムラ等によって時間軸変動を受
け、図7(a)および(b)に示すように、水平同期の
期間が短く、或いは長くなるジッターと称することが生
じる。
【0005】このジッターを補正するために従来は、ジ
ッターを受けた再生信号を輝度信号処理回路6で復調し
た後、同期分離回路10に入力し、また、ジッターを受
けた同期信号をPLL回路18に入力してジッターを受
けた状態に対応したクロックを発生させ、このクロック
のタイミングでA/D変換器20を駆動してデジタルに
変換された再生信号をラインメモリ21に記憶し、その
後更に、ラインメモリ21に記憶された再生信号を正規
の周波数を有するクロックで読み出すことで時間軸の揺
れを補正していた。
【0006】これを図7を参照して説明すると、同図
(a)は、水平同期期間Tがジッターによりα1 だけ短
くなったT=1H−α1 の図である。この同期信号に基
づきPLL回路18でこの同期信号のN倍のクロックを
生成し、このクロックで映像信号をサンプリングする。
即ち、サンプリング期間はΔT1 =(1H−α1 )/N
で表される。また、同図(b)は、水平同期期間Tがジ
ッターによりα2 だけ長くなったT=1H+α2 の図で
ある。この状態においても、上述したことと同様にPL
L回路18でこの同期信号のN倍のクロックを生成し、
このクロックで映像信号をサンプリングする。即ち、サ
ンプリング期間はΔT2 =(1H+α2 )/Nで表され
る。尚、ジッターの無い状態においては同図(c)に示
すように、このサンプリング期間はΔT。=1H/Nで
表されるものである。
【0007】即ち、時間軸変動を持つ再生信号を同じ時
間軸変動を持つ水平同期信号でN倍のクロックを生成
し、そのクロックで再生信号をサンプリングする構成を
採るため、1つの水平同期期間(1H)内のサンプリン
グ数は時間軸変動とは無関係な一定の数Nとなると共
に、再生信号とサンプリング位置は時間軸の変動とは無
関係な一定の関係を持って行われることになる。これに
よりサンプリングされた再生信号を輝度信号用のライン
メモリ21に書き込むことによりラインメモリ21内で
は時間軸変動とは無関係なデータとして記憶される。
【0008】次に、上述したラインメモリ21に書き込
まれた再生信号を、そのサンプリング数Nと等しい、正
規の水平同期期間(1H)内においてジッターの無い均
等の時間間隔で生じる基準のクロックを用いてラインメ
モリ21から読みだすことにより、時間軸が補正された
再生信号が得られることになる。この基準のクロックは
水晶振動子等を内蔵した読み出し制御信号発生器19で
生成されるものである。従って、輝度信号用のD/A変
換器22の出力は時間軸が補正された再生信号となって
いるが、この再生信号の同期信号部分は輝度信号処理に
よってS/Nの劣化と歪みを持つことになるため、読み
出し制御信号発生器19のクロックを用いた同期信号発
生器24により正確な同期信号を作り、同期信号付加回
路23で再生信号に正確な同期信号に付加する必要があ
った。
【0009】また、クロマ信号も上述したように時間軸
変動補正処理をする必要があり、低域変換クロマ用のA
/D変換器15、低域変換クロマ用のラインメモリ1
6、低域変換クロマ用のD/A変換器17、およびクロ
マ信号処理回路3によりこれがなされる。つぎに、輝度
・クロマ混合回路7により時間軸変動が補正された輝度
信号とクロマ信号とが混合され、ジッターの無い映像信
号となって次段の回路(図示せず)に出力されるもので
あった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ジッター補正、即ちTBCにおいては次のような問題が
あった。即ち、TBCはデジタル回路を使用しているた
め、回路が複雑で規模が大きくなり、また、デジタル信
号処理によって生じるノイズ等による他の回路への影響
を考慮する必要があった。従って、本発明はドラムの回
転ムラ等による再生信号のジッターを簡略に補正する回
路構成を提供しようとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決達成するため、以下の構成を有する。請求項1記載の
磁気記録再生装置は、磁気テープに記録された映像信号
を、前記磁気テープと磁気ヘッドとの相対的な運動によ
って再生する磁気記録再生装置において、前記磁気ヘッ
ドから出力された再生信号を増幅する再生信号増幅器
と、前記再生信号増幅器の出力を可変遅延させる可変遅
延素子と、前記可変遅延素子の出力を受ける所定の周波
数特性を有する再生イコライザ回路と、前記再生イコラ
イザ回路の出力を復調する輝度信号処理回路と、復調さ
れた輝度信号を同期分離する同期分離回路と、基準の同
期信号を生成する基準発振回路と、前記同期分離回路の
出力と前記基準発振回路の出力の位相を比較し、位相差
に対応した電圧を出力する位相比較検出器と、前記位相
比較検出器の出力電圧を周波数に変換するFM変調器と
からなり、前記FM変調器が発生する前記位相比較検出
器の出力電圧に対応した周波数を有するクロックで前記
可変遅延素子を駆動し、前記磁気ヘッドを搭載した回転
ドラムの回転ムラによる映像信号の時間軸変動を自動的
に正規の時間軸に補正するように構成されている。
【0012】請求項2記載の磁気記録再生装置は、磁気
テープに記録された映像信号を、前記磁気テープと磁気
ヘッドとの相対的な運動によって再生する磁気記録再生
装置において、前記磁気ヘッドから出力された再生信号
を増幅する再生信号増幅器と、前記再生信号増幅器の出
力を受ける所定の周波数特性を有する再生イコライザ回
路と、前記再生イコライザ回路の出力を復調する輝度信
号処理回路と、復調された輝度信号を同期分離する同期
分離回路と、基準の同期信号を生成する基準発振回路
と、前記同期分離回路の出力と前記基準発振回路の出力
の位相を比較し、位相差に対応した電圧を出力する位相
比較検出器と、前記位相比較検出器の出力電圧を周波数
に変換するFM変調器と、前記再生信号増幅器の出力を
周波数に変換するクロマ処理回路と、前記クロマ処理回
路の出力と前記輝度信号処理回路の出力を混合する輝度
クロマ混合回路と、前記輝度クロマ混合回路の出力を可
変遅延させる可変遅延素子とからなり、前記FM変調器
が発生する前記位相比較検出器の出力電圧に対応した周
波数を有するクロックで前記可変遅延素子を駆動し、前
記磁気ヘッドを搭載した回転ドラムの回転ムラによる映
像信号の時間軸変動を自動的に正規の時間軸に補正する
ように構成されている。
【0013】請求項3記載の磁気記録再生装置は、磁気
テープに記録された映像信号を、前記磁気テープと磁気
ヘッドとの相対的な運動によって再生する磁気記録再生
装置において、前記磁気ヘッドから出力された再生信号
を増幅する再生信号増幅器と、前記再生信号増幅器の出
力の特定周波数成分を可変遅延させる可変遅延イコライ
ザ回路と、前記可変遅延イコライザ回路の出力を受ける
所定の周波数特性を有する再生イコライザ回路と、前記
再生イコライザ回路の出力を復調する輝度信号処理回路
と、復調された輝度信号を同期分離する同期分離回路
と、基準の同期信号を生成する基準発振回路と、前記同
期分離回路の出力と前記基準発振回路の出力の位相を比
較し、位相差に対応した電圧を出力する位相比較検出器
と、前記位相比較検出器の出力電圧を周波数に変換する
FM変調器とからなり、前記FM変調器が発生する前記
位相比較検出器の出力電圧に対応した周波数を有するク
ロックで前記可変遅延イコライザ回路を駆動し、前記磁
気ヘッドを搭載した回転ドラムの回転ムラによる映像信
号の時間軸変動を自動的に正規の時間軸に補正するよう
に構成されている。
【0014】請求項4記載の磁気記録再生装置は、磁気
テープに記録された映像信号を、前記磁気テープと磁気
ヘッドとの相対的な運動によって再生する磁気記録再生
装置において、前記磁気ヘッドから出力された再生信号
を増幅する再生信号増幅器と、前記再生信号増幅器の出
力を可変遅延させる可変遅延素子と、前記可変遅延素子
の出力を受ける所定の周波数特性を有する再生イコライ
ザ回路と、前記再生イコライザ回路の出力を復調する輝
度信号処理回路と、復調された輝度信号を同期分離する
同期分離回路と、基準の同期信号を生成する基準発振回
路と、前記同期分離回路の出力と前記基準発振回路の出
力の位相を比較し、位相差に対応した電圧を出力する位
相比較検出器と、前記位相比較検出器の出力電圧に対応
して発振周波数が可変する電圧制御発振器とからなり、
前記電圧制御発振器が発生する前記位相比較検出器の出
力電圧に対応した周波数を有するクロックで前記可変遅
延素子を駆動し、前記磁気ヘッドを搭載した回転ドラム
の回転ムラによる映像信号の時間軸変動を自動的に正規
の時間軸に補正するように構成されている。
【0015】上述した手段によれば、ジッターが生じた
場合でも次のようにそのジッターを補正することができ
る。即ち、時間軸の伸縮が生じた場合、同期分離回路よ
り抜き出された水平同期信号パルスと、別途独立して基
準の水平同期信号を発する基準発振回路のパルスとの位
相差を位相比較器にて検出し、その位相差に対応した電
圧を発生し、更にこの電圧に対応したクロックをFM変
調器または電圧制御発振器により得て、遅延素子回路の
動作クロックとする。時間軸が伸びた場合はクロックの
周波数を高くし、逆に時間軸が縮まった場合はクロック
の周波数を低くして水平同期の伸縮を補正させることが
できる。また、位相比較器の出力電圧を用いて輝度・ク
ロマ混合後の信号を補正することで、輝度信号とクロマ
信号間の時間のずれを生じること無くジッターを補正す
ることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態をについて図
1ないし図5を参照して説明する。図1は本発明の第一
の実施形態例を示す回路ブロック図であり、図2は本発
明の第二の実施形態例を示す回路ブロック図である。図
3はジッターの無い再生画像の模試図であり、図4はジ
ッターの有る再生画像の模試図である。図5は本発明の
回路構成要部のタイミングチャート図であって、同図
(a)はジッターの無い水平同期信号と映像信号を示
し、同図(b)はジッターの有る水平同期信号と映像信
号を示す。同図(c)はジッターの無い水平同期信号を
抜き出した信号であり、同図(d)はジッターの有る水
平同期信号を抜き出した信号であり、同図(e)は
(c)と(d)に示した信号の時間差に対応して発生し
た電圧を示し、同図(f)は(e)に示した電圧に対応
した発振周波数を示す図である。
【0017】図中、符号1は磁気ヘッドおよびロータリ
ートランスで構成されている電磁変換器であり、符号2
は再生信号増幅器、符号3はクロマ信号処理回路、符号
4は遅延素子(CCD)、符号5は再生FMEQ回路、
符号6は輝度信号処理回路、符号7は輝度・クロマ混合
回路、符号8は遅延素子回路、符号9は出力回路、符号
10は同期分離回路、符号11は位相比較検出器、符号
12は基準発振回路、符号13はFM変調器または電圧
制御発振器(VCO)、符号14は可変遅延EQ回路で
ある。
【0018】つぎに第一の実施形態例についてその構成
と動作について説明する。ここでは説明の便宜上、PA
L方式について行うがNTSC方式についても同様であ
ることは論を待たない。電磁変換器1によりテープ上の
記録パターンを電気信号に変換し、この再生信号は再生
信号増幅器2で増幅され、遅延素子4に入力される。遅
延素子4はCCDで構成され、外部クロックの周波数に
応じて動作し、これで再生信号の転送速度を決めること
になる。遅延素子4の出力は再生FMEQ回路5および
輝度信号処理回路6を通り、FM信号からビデオ信号へ
と復調され、クロマ信号処理回路3で処理されたクロマ
信号(色信号)と輝度・クロマ混合回路7で混合され、
出力回路9により次段の回路(図示せず)に出力され
る。
【0019】同期分離回路10は輝度信号処理回路6で
復調された信号から同期信号をを抜き取るものであり、
同期分離回路10の出力は位相比較検出器11に入力さ
れる。位相比較検出器11、基準発振回路12およびF
M変調器13は同期分離回路10の出力に基づいて発振
周波数を制御する自動発振制御回路(AFC)を構成
し、この発振クロックは遅延素子4に帰還されていて、
遅延素子4を駆動するクロックとして用いられている。
【0020】つぎに、ジッターの補正の方法について図
3、図4、および図5のタイミングチャートを参照して
説明する。まず、図3はジッターの無い再生画像であっ
て、D0 およびE0 は垂直方向のストレートな帯が再生
されている状態であり、一方、図4はジッターの有る再
生画像であって、D1 およびE1 は本来ストレートであ
るべき帯が波を打って再生されている状態を示してい
る。
【0021】図5(a)はジッターの無い水平同期信号
と映像信号を示し、同図(a)のd01〜d05は図3のD
0 の水平同期信号間の映像信号要素であり、e01〜e05
はE0 の水平同期信号間の映像信号要素である。また、
01〜H06は水平同期信号であって、その周期Tはジッ
ターが無いため一定となっている。図5(b)はジッタ
ーの有る水平同期信号と映像信号を示し、同図(b)の
11〜d15は図4のD1 の水平同期信号間の映像信号要
素であり、e11〜e15はE1 の水平同期信号間の映像信
号要素である。また、H11〜H16は水平同期信号である
が、その周期Tはジッターが有るためT1 〜T5 と変動
している。
【0022】図5(c)はジッターの無い水平同期信号
を抜き出した信号HD01〜HD06であり、また、図5
(d)はジッターの有る水平同期信号を抜き出した信号
HD11〜HD16である。図5(c)および(d)に記載
されているτ1 〜τ3 はジッターの無い水平同期信号と
ジッターの有る水平同期信号との時間差を示していて、
この時間差に対応した電圧V1 〜V5 が図5(e)に示
されており、更に、その電圧V1 〜V5 に対応した周波
数f1 〜f5 が図5(f)に示されている。
【0023】ここで、図1の回路ブロックの働きを図5
のタイミングチャートと対比させると、図5(b)は再
生信号増幅器2の出力であり、図5(d)のHD11〜H
16は同期分離回路10の出力であり、図5(c)のH
01〜HD06は基準発振回路12の出力であり、図5
(e)の電圧V1 〜V5 は位相比較検出器11の出力で
あり、図5(f)の周波数f1 〜f5 はFM変調器13
の出力である。最後に図5(a)は出力回路9から出力
されるジッターの無い補正されたビデオ信号と対応する
ものである。
【0024】図1の回路ブロックにおいて、基準発振回
路12は予めジッターを持った同期分離回路10の出力
aの平均周波数を発振している。つぎに同期分離回路1
0の出力aと基準発振回路12の出力bは位相比較検出
器11に入力され、ここで基準発振回路12の出力bを
基準として同期分離回路10の出力aの位相差を検出
し、その検出結果に基づき図5(e)に示す電圧が出力
cされる。PAL方式ではこの基準発振回路12の発振
周波数は15.625KHz(NTSCでは15.75
0KHz)である。
【0025】つまり位相比較検出器11からは同期分離
回路10の出力aと基準発振回路12の出力bとのあい
だで位相差がない場合は規定の電圧V0 を、同期分離回
路10の出力aの方が基準発振回路12の出力bより進
んでいる場合は規定より低い電圧〔図5(e)ではV
2 〕を、逆に同期分離回路10の出力aの方が基準発振
回路12の出力bより遅れている場合は規定より高い電
圧〔図5(e)ではV4、V5 〕を出力するものである。
【0026】上述した条件に応じて出力された電圧はF
M変調器13(または電圧制御発振器・VCO)に入力
され、その電圧に対応した周波数を発生し、電圧が周波
数に変換されることになる。即ち、図5(e)および図
5(f)から分かるように、同期分離回路10の出力a
の方が基準発振回路12の出力bより遅れている場合は
入力電圧が規定の電圧より高く、従って周波数も高くな
る。逆に同期分離回路10の出力aの方が基準発振回路
12の出力bより進んでいる場合は入力電圧が規定の電
圧より低く、周波数も低く変換されるものである。
【0027】この発振クロックを遅延素子4を駆動する
クロックとして用いると、周波数が高い場合は遅延量は
少なく、低い場合は多くなる。従って、ジッターにより
水平周期が短くなった場合、つまり位相がジッターによ
り進むと発振クロックは低くなって遅延素子4は遅延量
が多くなるように制御され、水平周期が長くなる。一
方、水平周期が長くなった場合、つまり位相がジッター
により遅れると発振クロックは高くなって遅延素子4は
遅延量が少なくなるように制御され、水平周期が短くな
る。図1から分かるように遅延素子4、再生FMEQ回
路5、輝度信号処理回路6、同期分離回路10、位相比
較検出器11、基準回路12およびFM変調器13の構
成で上述した制御を形成している。
【0028】また、前記遅延素子4に替わって輝度・ク
ロマ混合回路7の後段に遅延素子8を設け、その出力を
出力回路9に入力する構成を採ってもよい。遅延素子8
も遅延素子4と同様に上述したFM変調器13で発生し
たクロックにより駆動されていて、輝度信号とクロマ信
号とが混合されたビデオ信号についてジッターの補正を
するものである。尚、この場合、輝度信号とクロマ信号
が混合されたビデオ信号を補正するため、輝度信号とク
ロマ信号間の位相ズレを起こすこと無くジッターの補正
をすることができる利点がある。また、FM変調器13
は電圧変動を周波数変動に変換するものであり、電圧制
御発振器(VCO)を用いてもよいことは当然である。
この電圧制御発振器(VCO)は印加電圧により発振周
波数を制御するものであり、FM変調器と同様の動作を
する。
【0029】図2は本発明に係わる第二の実施形態の例
であって、図1と異なる点は可変遅延EQ回路14を遅
延素子4に替わって用いるものである。ジッターが発生
した場合は位相比較検出器11までの動作は上述した第
一の実施例と同一である。可変遅延EQ回路14は外部
より電圧を印加し、その電圧変動により特定周波数の遅
延量を制御するものであって、限定的な動作に用いて有
効である。例えばPAL方式では記録時のビデオ信号の
同期信号部は3.8MHz(NTSCでは3.4MH
z)にFM変調されている。従ってジッターが発生した
場合、位相比較検出器11の出力電圧を、この3.8M
Hzを特定周波数として制御できる可変遅延EQ回路1
4に入力することによりFM段で同期信号を補正するこ
とができるものである。
【0030】
【発明の効果】カムコーダ等、小型の磁気映像記録装置
が普及するに伴い、磁気記録再生するための小型ドラム
磁気ヘッドの使用が不可欠のものとなり、外部からの振
動等の影響を受けやすく、ジッターの原因となるもので
あったが、本願請求項1から請求項4に係る発明によれ
ば、ジッター補正、即ち、TBCをより簡略に行うこと
ができ、良質な再生画像を得る効果がある。
【0031】また、本願請求項2に係る発明によれば、
位相比較器の出力電圧を用いて輝度・クロマ混合後の信
号を補正することで、輝度信号とクロマ信号間の時間の
ずれが生じることなく、ジッター補正をすることができ
る。さらに、本願請求項3に係る発明によれば、遅延素
子(CCD)に替わり、可変遅延EQ回路を用いること
で、回路を一層簡略に構成することができ、さらなるコ
ストの低減を図ることができる。さらにまた、本願請求
項4に係る発明によれば、FM変調器に替わり、電圧制
御発振器を用いることにより、さらに一層簡略にジッタ
ー補正を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態例を示す回路ブロック
図である。
【図2】本発明の第二の実施形態例を示す回路ブロック
図である。
【図3】ジッターの無い再生画像の模試図である。
【図4】ジッターの有る再生画像の模試図である。
【図5】本発明の回路構成要部のタイミングチャートで
あって、(a)は、ジッターの無い水平同期信号と映像
信号の波形図である。(b)は、ジッターの有る水平同
期信号と映像信号の波形図である。(c)は、ジッター
の無い映像の水平同期信号を抜き出した信号の波形図で
ある。(d)は、ジッターの有る映像の水平同期信号を
抜き出した信号の波形図である。(e)は、(c)およ
び(d)に示した信号の時間差に対応して発生した信号
の電圧波形図である。(f)は、(e)に示した信号の
電圧に対応した発振周波数を有する信号の波形図であ
る。
【図6】従来例の回路ブロック図である。
【図7】時間軸変動補正を説明するための原理を説明す
るための図であって、(a)は、ジッターにより水平同
期信号間が短い映像信号の波形図である。(b)は、ジ
ッターにより水平同期信号間が長い映像信号の波形図で
ある。(c)は、ジッターの無い正規の水平同期信号間
の映像信号の波形図である。
【符号の説明】
1 電磁変換器 2 再生信号増幅器 3 クロマ信号処理回路 4、8 遅延素子(CCD) 5 再生FMEQ回路 6 輝度信号処理回路 7 輝度・クロマ混合回路 9 出力回路 10 同期分離回路 11 位相比較検出器 12 基準発振回路 13 FM変調器 14 可変遅延EQ回路 d01〜d05 映像D0 の水平同期信号間の映像信号要素 e01〜e05 映像E0 の水平同期信号間の映像信号要素 d11〜d15 映像D1 の水平同期信号間の映像信号要素 e11〜e15 映像E1 の水平同期信号間の映像信号要素 H01〜H06 ジッターの無い水平同期信号 H11〜H16 ジッターの有る水平同期信号 HD01〜HD06 ジッターの無い映像からの水平同期検
出信号 HD11〜HD16 ジッターの有る映像からの水平同期検
出信号 τ1 〜τ3 ジッターの無い水平同期信号とジッターの
有る水平同期信号との時間差 V1 〜V5 ジッターの無い水平同期信号とジッターの
有る水平同期信号の時間差に対応した電圧 f1 〜f51 〜V5 に対応した発振周波数

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープに記録された映像信号を、前
    記磁気テープと磁気ヘッドとの相対的な運動によって再
    生する磁気記録再生装置において、 前記磁気ヘッドから出力された再生信号を増幅する再生
    信号増幅器と、 前記再生信号増幅器の出力を可変遅延させる可変遅延素
    子と、 前記可変遅延素子の出力を受ける所定の周波数特性を有
    する再生イコライザ回路と、 前記再生イコライザ回路の出力を復調する輝度信号処理
    回路と、 復調された輝度信号を同期分離する同期分離回路と、 基準の同期信号を生成する基準発振回路と、 前記同期分離回路の出力と前記基準発振回路の出力の位
    相を比較し、位相差に対応した電圧を出力する位相比較
    検出器と、 前記位相比較検出器の出力電圧を周波数に変換するFM
    変調器とからなり、 前記FM変調器が発生する前記位相比較検出器の出力電
    圧に対応した周波数を有するクロックで前記可変遅延素
    子を駆動し、前記磁気ヘッドを搭載した回転ドラムの回
    転ムラによる映像信号の時間軸変動を自動的に正規の時
    間軸に補正する構成にしたことを特徴とする磁気記録再
    生装置。
  2. 【請求項2】 磁気テープに記録された映像信号を、前
    記磁気テープと磁気ヘッドとの相対的な運動によって再
    生する磁気記録再生装置において、 前記磁気ヘッドから出力された再生信号を増幅する再生
    信号増幅器と、 前記再生信号増幅器の出力を受ける所定の周波数特性を
    有する再生イコライザ回路と、 前記再生イコライザ回路の出力を復調する輝度信号処理
    回路と、 復調された輝度信号を同期分離する同期分離回路と、 基準の同期信号を生成する基準発振回路と、 前記同期分離回路の出力と前記基準発振回路の出力の位
    相を比較し、位相差に対応した電圧を出力する位相比較
    検出器と、 前記位相比較検出器の出力電圧を周波数に変換するFM
    変調器と、 前記再生信号増幅器の出力を周波数に変換するクロマ処
    理回路と、 前記クロマ処理回路の出力と前記輝度信号処理回路の出
    力を混合する輝度クロマ混合回路と、 前記輝度クロマ混合回路の出力を可変遅延させる可変遅
    延素子とからなり、 前記FM変調器が発生する前記位相比較検出器の出力電
    圧に対応した周波数を有するクロックで前記可変遅延素
    子を駆動し、前記磁気ヘッドを搭載した回転ドラムの回
    転ムラによる映像信号の時間軸変動を自動的に正規の時
    間軸に補正する構成にしたことを特徴とする磁気記録再
    生装置。
  3. 【請求項3】 磁気テープに記録された映像信号を、前
    記磁気テープと磁気ヘッドとの相対的な運動によって再
    生する磁気記録再生装置において、 前記磁気ヘッドから出力された再生信号を増幅する再生
    信号増幅器と、 前記再生信号増幅器の出力の特定周波数成分を可変遅延
    させる可変遅延イコライザ回路と、 前記可変遅延イコライザ回路の出力を受ける所定の周波
    数特性を有する再生イコライザ回路と、 前記再生イコライザ回路の出力を復調する輝度信号処理
    回路と、 復調された輝度信号を同期分離する同期分離回路と、 基準の同期信号を生成する基準発振回路と、 前記同期分離回路の出力と前記基準発振回路の出力の位
    相を比較し、位相差に対応した電圧を出力する位相比較
    検出器と、 前記位相比較検出器の出力電圧を周波数に変換するFM
    変調器とからなり、 前記FM変調器が発生する前記位相比較検出器の出力電
    圧に対応した周波数を有するクロックで前記可変遅延イ
    コライザ回路を駆動し、前記磁気ヘッドを搭載した回転
    ドラムの回転ムラによる映像信号の時間軸変動を自動的
    に正規の時間軸に補正する構成にしたことを特徴とする
    磁気記録再生装置。
  4. 【請求項4】 磁気テープに記録された映像信号を、前
    記磁気テープと磁気ヘッドとの相対的な運動によって再
    生する磁気記録再生装置において、 前記磁気ヘッドから出力された再生信号を増幅する再生
    信号増幅器と、 前記再生信号増幅器の出力を可変遅延させる可変遅延素
    子と、 前記可変遅延素子の出力を受ける所定の周波数特性を有
    する再生イコライザ回路と、 前記再生イコライザ回路の出力を復調する輝度信号処理
    回路と、 復調された輝度信号を同期分離する同期分離回路と、 基準の同期信号を生成する基準発振回路と、 前記同期分離回路の出力と前記基準発振回路の出力の位
    相を比較し、位相差に対応した電圧を出力する位相比較
    検出器と、 前記位相比較検出器の出力電圧に対応して発振周波数が
    可変する電圧制御発振器とからなり、 前記電圧制御発振器が発生する前記位相比較検出器の出
    力電圧に対応した周波数を有するクロックで前記可変遅
    延素子を駆動し、前記磁気ヘッドを搭載した回転ドラム
    の回転ムラによる映像信号の時間軸変動を自動的に正規
    の時間軸に補正する構成にしたことを特徴とする磁気記
    録再生装置。
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