JPH09163192A - 遠隔監視装置 - Google Patents

遠隔監視装置

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JPH09163192A
JPH09163192A JP7320397A JP32039795A JPH09163192A JP H09163192 A JPH09163192 A JP H09163192A JP 7320397 A JP7320397 A JP 7320397A JP 32039795 A JP32039795 A JP 32039795A JP H09163192 A JPH09163192 A JP H09163192A
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image pickup
movement
pupil position
image
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JP7320397A
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English (en)
Inventor
Shigeru Tajima
茂 田島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像部2を高所等の危険場所に設置し、該撮
像部2からの映像情報を安全な場所に居る人間に装着さ
れた光学視覚部1で受信して映像表示することにより、
該危険場所の目的物等を監視する遠隔監視装置におい
て、人間の頭の動きのみならず、目の動きにも対応して
上記撮像部2の撮像位置を可変制御する。 【解決手段】 光学視覚部本体3に、CCDラインセン
サ4R1,4R2,5R1,5R2を設けてユーザの目を撮
像する。マイコン6は、各撮像データに基づいてユーザ
の瞳の位置を検出し、これを瞳位置検出信号として撮像
部2側に無線送信する。撮像部2側に設けられているシ
ステムコントローラ12は、上記瞳位置検出信号に基づ
いて撮像部本体16の撮像位置を可変制御する。この撮
像情報は、上記光学視覚部1側に赤外線送信され、各デ
ィスプレイ3R,3Lに表示される。これにより、ユー
ザの目の動きに応じた映像を表示することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば高所等のよ
うな危険な場所にある監視物を、該危険な場所から離れ
た場所で監視する場合や、工場で生産される生産物及び
生産機器の監視を、離れた場所で行う場合等に用いて好
適な遠隔監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、バーチャル・リアリティ
・システムが知られている。このバーチャル・リアリテ
ィ・システムは、ユーザが装着する、例えば眼鏡型(或
いは、ヘルメット型)の光学視覚装置と、ユーザが移動
可能な範囲に磁界を発生するとともに、ユーザの移動に
応じた映像情報を供給するコントロール部とを接続ライ
ンを介して接続することにより構成されている。
【0003】上記光学視覚装置には、磁気センサと、上
記コントロール部からの映像情報を表示するディスプレ
イとを有している。上記磁気センサは、X軸方向,Y軸
方向及びZ軸方向の3軸にそれぞれ設けられており、ユ
ーザの移動位置及び移動方向に応じた上記コントロール
部が発生する磁界の方向及び強さをそれぞれ検出し、こ
の各検出出力を上記接続ラインを介して上記コントロー
ル部に供給する。上記コントロール部は、上記磁気セン
サからの検出出力に基づいてユーザの移動位置及び移動
方向を検出し、この検出結果に応じた映像情報を上記接
続ラインを介して上記光学視覚装置のディスプレイに供
給する。
【0004】これにより、上記ディスプレイに、ユーザ
の移動位置や移動方向に応じた映像情報を表示すること
ができる。ユーザは、自分の移動した位置や方向に応じ
た映像を上記ディスプレイを介して認識することができ
るため、あたかも自分がその空間に存在しているような
錯覚を覚える。これにより、仮想的な空間の提供が実現
される。
【0005】ここで、このような技術は、例えば工場で
生産される生産物及び生産機器等の監視を遠隔から行う
遠隔監視装置に適用することができる。すなわち、上記
生産物及び生産機器等の近辺に、ユーザの移動(頭の動
き等)に応じて撮像位置が可変可能なカメラ装置を設
け、このカメラ装置からの撮像出力が上記光学視覚装置
に供給されるとともに、該光学視覚装置からの移動情報
が上記カメラ装置に供給されるように、該カメラ装置と
光学視覚装置とをライン接続する。そして、上記光学視
覚装置を装着したユーザが、上記生産物等の監視を行う
位置に磁界を発生する。
【0006】これにより、ユーザが頭等を動かす毎に上
記磁気センサがこれを検出し、この移動情報を上記接続
ラインを介してカメラ装置に供給する。上記カメラ装置
は、上記移動情報に応じて撮像位置を可変し、この可変
した移動位置に応じた映像情報を上記接続ラインを介し
て上記光学視覚装置のディスプレイに供給する。従っ
て、ユーザの移動に応じた映像を上記ディスプレイに表
示して該ユーザに認識させることができ、離れた場所に
居ながら上記生産物の生産状況や生産機器の動作具合等
を監視可能とすることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の遠隔監視装置
は、磁気センサでユーザの動きを検出するようになって
いるため、ユーザの頭が動かない場合には、上記ディス
プレイに同じ映像が表示されることとなる。言い換えれ
ば、遠隔監視装置を装着したユーザの頭の動きに追従し
て映像表示を行っていることとなる。
【0008】しかし、人間が頭を動かして物を見るよう
な場合は、大きく視野を移動させる場合であり、それ以
外の比較的小さな視界の移動は、頭を動かすことなく眼
球のみを動かして行うものである。このため、従来の遠
隔監視装置は、頭の動きがなければ眼球の動きがあって
もディスプレイに表示されている映像は変わらないとい
う不都合があった。
【0009】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、眼球の動きに応じてディスプレイに表示され
ている映像を変えることができるような遠隔監視装置の
提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る遠隔監視装
置は、ユーザの目の動きを検出する瞳位置検出手段と、
上記瞳位置検出手段からの瞳位置検出情報を送信する送
信手段と、上記瞳位置検出情報に応じて外部から供給さ
れる映像情報を表示する表示手段と、上記瞳位置検出手
段をユーザの目の動きが検出可能な位置に配すると共
に、表示される映像を目視可能なように上記表示手段を
ユーザの目の近傍に配するための装着手段を備える光学
視覚部を有する。また、被写体を撮像する撮像手段と、
上記光学視覚部から送信された瞳位置検出情報に応じて
上記撮像手段の撮像位置を可変制御する制御手段と、上
記撮像手段で撮像された被写体の映像情報を上記光学視
覚部側に送信する映像送信手段とを備える撮像部を有す
る。
【0011】このような遠隔監視装置は、例えば危険地
帯にある目的物の監視をする場合等に用いることがで
き、この場合、上記撮像部は、該危険地帯の目的物を監
視できる位置に設置され、光学視覚部は、上記目的物の
監視を安全に行うことができる位置においてユーザによ
り装着される。
【0012】上記光学視覚部は、ユーザが装着可能な、
例えば眼鏡型(或いはヘルメット型)となっており、瞳
位置検出手段がユーザの目の動きを検出し、この瞳位置
検出情報を送信手段に供給する。上記送信手段は、上記
瞳位置検出情報が供給されると、これを撮像部側に送信
する。
【0013】一方、上記撮像部側に設けられている制御
手段は、上記瞳位置検出情報が供給されると、これに応
じて被写体を撮像する撮像手段の撮像位置を可変制御す
る。映像送信手段は、上記撮像手段により撮像された被
写体の映像情報を上記光学視覚部側に送信する。そし
て、上記光学視覚部側に設けられている表示手段が、上
記映像送信手段から送信された被写体の映像情報を表示
する。
【0014】これにより、ユーザの目の動きに応じて上
記撮像手段の撮像位置を可変制御することができ、ユー
ザの目の動きに応じた映像情報を上記表示手段に表示す
ることができる。従って、ユーザは、安全な場所にいな
がらにして、上記危険地帯の目的物の監視を行うことが
できる。
【0015】ここで、人間の目視という動作は、実際に
は眼球の動きと、頭部の動きが重なって行われるもので
ある。このため、本発明に係る遠隔監視装置には、上記
瞳位置検出手段と共に、ユーザの頭の動きを検出する頭
部動検出手段が設けられている。上記頭部動検出手段
は、ユーザの頭の動きを検出し頭部動検出情報を送信手
段に供給する。これにより、上記頭部動検出情報が瞳位
置検出情報と共に上記撮像部側に供給される。
【0016】上記撮像部側に設けられている制御手段
は、上記瞳位置検出情報及び頭部動検出情報が供給され
ると、これらに応じて被写体を撮像する撮像手段の撮像
位置を可変制御する。この映像情報は、上記光学視覚部
側に設けられ、表示手段により表示される。これによ
り、ユーザの目の動きに及び頭の動きに応じた映像情報
を上記表示手段に表示することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る遠隔監視装置
の好ましい実施の形態について図面を参照しながら詳細
に説明する。本発明に係る遠隔監視装置は、例えば工場
で生産される生産物及び生産機器等の監視を遠隔から行
う工業用の監視システムに適用することができる。この
工業用の監視システムは、図1に示すように光学視覚部
1と、該光学視覚部1から送信されるユーザの目の動き
を示す瞳位置検出信号に応じて目的物の撮像を行い、こ
の映像情報を上記光学視覚部1側に送信する撮像部2と
で構成されている。
【0018】上記光学視覚部1は、眼鏡型の光学視覚部
本体3の内側(ユーザに装着された状態でユーザの目と
相対向する側)に、右目用の映像情報を表示するための
右目用ディスプレイ3Rと、左目用の映像情報を表示す
る左目用ディスプレイ3Lと、ユーザの右目の水平方向
の動きを検出するための第1のCCDラインセンサ4R
1と、ユーザの右目の垂直方向の動きを検出するための
第2のCCDラインセンサ4R2と、ユーザの左目の水
平方向の動きを検出するための第3のCCDラインセン
サ5R1と、ユーザの左目の垂直方向の動きを検出する
ための第4のCCDラインセンサ5R2とを設けて構成
されている。また、上記光学視覚部1は、上記光学視覚
部本体3に、上記撮像部2からの映像情報等を受光する
受光部8と、上記各CCDラインセンサ4R1,4R2
5R1,5R2からの各検出出力に基づいて、ユーザの目
の移動位置を算出するマイクロコンピュータ(マイコ
ン)6と、上記マイコン6からの検出出力を上記撮像部
2側に無線送信する送信部7とを設けて構成されてい
る。
【0019】上記右目用ディスプレイ3R及び左目用デ
ィスプレイ3Lは、それぞれ液晶表示板(LCD)或い
は小型陰極線管(CRT)により構成されており、上記
撮像部2側から供給されるNTSC方式に準じたコンポ
ジット信号により表示駆動されるようになっている。な
お、映像方式は、この他、PAL方式,SECAM方式
等の他の映像方式を用いるようにしてもよく、さらに、
信号形態も、この他、RGB,YUV等の他の信号形態
を用いるようにしてもよい。
【0020】一方、上記撮像部2は、上記光学視覚部1
から送信されるユーザの目の位置検出信号を受信する受
信部11と、目的物の撮像を行う撮像部本体16と、上
記受信部11で受信された位置検出信号に基づいて、可
動台ドライバ14を介して上記撮像部本体16を駆動制
御するシステムコントローラ12と、上記撮像部本体1
6からの映像情報に対して所定の情報処理を施す映像処
理回路13と、上記映像処理回路13からの映像情報を
上記光学視覚部1側に赤外線送信する発光部15とで構
成されている。
【0021】上記撮像部本体16は、右目用カメラ16
a及び左目用カメラ16bと、上記各カメラ16a,1
6bを上下に移動させる可動軸16cと、上記可動軸1
6cを介して上記各カメラ16a,16bを左右及び斜
め方向に回転させる回転台16dとで構成されている。
【0022】次に、このような構成を有する工業用の監
視システムの動作説明をする。まず、このような監視シ
ステムは、例えば高所や危険環境下のような、人間が居
ては危険な場所にある目的物の監視を行う際に用いるこ
とができ、上記撮像部2は、上記危険地帯の目的物を監
視可能な位置に設置され、上記光学視覚部1は、安全な
場所に居る人間により装着される。
【0023】上記光学視覚部1側に設けられているマイ
コン6において、ユーザの目の正確な動きを検出するに
は、該マイコン6に絶対位置を教える必要がある。この
ため、上記撮像部2側に設けられているシステムコント
ローラ12は、目的物の監視に先立って絶対位置を示す
位置リセットデータを上記発光部15に供給する。上記
発光部15は、例えば複数の赤外線発光ダイオードで構
成されており、上記位置リセットデータに応じて発光駆
動されるようになっている。これにより、上記位置リセ
ットデータが赤外線信号として上記光学視覚部1側に赤
外線送信される。上記光学視覚部1は、受光部8により
上記赤外線信号として送信される位置リセットデータを
受光し、これをマイコン6に供給する。これにより、上
記マイコン6は、絶対位置を知ることができ、以後、上
記各CCDラインセンサ4R1,4R2,5R1,5R2
らの各検出出力に基づいて、ユーザの目の正確な移動方
向の検出が可能となる。
【0024】次に、上記撮像部2のシステムコントロー
ラ12は、ユーザの目の動きの検出動作の開始を指示す
るスタート信号,この瞳位置検出信号の送信速度を設定
するための送信速度選択信号,上記光学視覚部1から送
信される各検出信号を連続出力とするか単出力とするか
を選択するための出力モード選択信号、及び、上記各検
出信号の送信同期をとるための同期信号をそれぞれ上記
発光部15に供給する。これにより、上記発光部15が
上記各信号に応じて発光駆動され、該各信号が光学視覚
部1側に赤外線送信される。この赤外線送信された上記
各信号は、光学視覚部1側の受光部8により受光され上
記マイコン6に供給される。上記マイコン6は、上記ス
タート信号が供給されると、ユーザの目の動きの検出動
作の開始を認識し、以後、上記第1〜第4のCCDライ
ンセンサ4R1,4R2,5R1,5R2からの各撮像信号
に基づいて、ユーザの目の動きを検出する。
【0025】すなわち、上記第1のCCDラインセンサ
4R1は、図2(a)に示すようにユーザの右目の前方
に位置するように設けられている略々長方形状の右目用
ディスプレイ3Rの上側の長手辺に沿って設けられてお
り、第2のCCDラインセンサ4R2は、上記右目用デ
ィスプレイ3Rの目頭側の短手辺に沿って設けられてい
る。また、上記第3のCCDラインセンサ5R1は、ユ
ーザの左目の前方に位置するように設けられている略々
長方形状の左目用ディスプレイ3Lの上側の長手辺に沿
って設けられており、第4のCCDラインセンサ5R2
は、上記左目用ディスプレイ3Lの目頭側の短手辺に沿
って設けられている。上記第1,第2のCCDラインセ
ンサ4R1,4R2は、ユーザの右目をそれぞれ撮像し、
この撮像信号を出力する。また、第3,第4のCCDラ
インセンサ5R1,5R2は、ユーザの左目をそれぞれ撮
像し、この撮像信号を出力する。この各撮像信号は、以
下に第1のCCDラインセンサ4R1からの撮像信号の
信号処理を例に挙げて説明するようにそれぞれ信号処理
される。
【0026】すなわち、図3において、上記第1のCC
Dラインセンサ4R1には、クロックジェネレータ32
からのドレインパルス,読み出しパルス等が供給されて
おり、該第1のCCDラインセンサ4R1からの撮像信
号は、上記読み出しパルスの供給タイミングで自動利得
制御回路(AGC)30に供給される。上記AGC30
の利得は、上記マイコン6により制御されるようになっ
ており、該AGC30は、この制御された利得で上記撮
像信号を増幅し、これをA/D変換器31に供給する。
上記A/D変換器31は、アナログ信号として供給され
る上記撮像信号をデジタル化することにより撮像データ
を形成し、これを上記マイコン6に供給する。
【0027】上記マイコン6は、このように各CCDラ
インセンサ4R1,4R2,5R1,5R2から撮像データ
が供給されると、例えばソフトウエア制御による図4に
示すような演算を行い、ユーザの瞳の位置を示す瞳位置
検出信号を形成する。すなわち、上記撮像データは、入
力端子35を介して速度信号抽出回路36に供給され
る。上記速度信号抽出回路36は、上記撮像データを微
分処理することにより、瞳の移動速度を示す速度信号を
形成し、これをフィルタリング回路37に供給する。上
記フィルタリング回路37は、所定のカットオフ周波数
のローパスフィルタとなっており、上記速度信号の高周
波ノイズ成分を除去し、これを積分回路38に供給す
る。
【0028】ここで、上記フィルタリング回路37のカ
ットオフ周波数等は、当該光学視覚装置1を長時間使用
しても疲労が少なく、また、より自然に近い状況(映
像)を提供可能なように予め定められているのである
が、当該光学視覚装置の使用状態や、要求条件(速い動
きを重視するか,画像の安定性を重視するか等)等の違
いを1つのフィルタリング定数で満たすのは困難であ
る。このため、図4中点線で示すように外部からの制御
信号により、或いはフィルタリング定数の切換えスイッ
チを設け、上記フィルタリング定数を可変制御するよう
にしてもよい。これにより、場合に応じて上記フィルタ
リング回路37のフィルタリング特性を可変制御するこ
とができ、最適な映像表示を可能とすることができる。
【0029】次に上記積分回路38は、上記フィルタリ
ング回路37からの速度信号を積分処理することによ
り、ユーザの瞳の位置を示す瞳位置検出信号を形成し、
これを出力端子33を介して送信部7に供給する。
【0030】このような演算処理は、各CCDラインセ
ンサ4R1,4R2,5R1,5R2からの各撮像データ毎
に行われる。従って、このような演算処理を行うことに
より、右目及び左目の各目毎に2次元情報としての瞳位
置検出信号が形成されることとなる。
【0031】上記送信部7は、上記瞳位置検出信号が供
給されると、これを撮像部2側に無線送信する。この無
線送信された瞳位置検出信号は、撮像部2側の受信部1
1により受信され、システムコントローラ12に供給さ
れる。システムコントローラ12は、上記各目毎の瞳位
置検出信号に基づいて、図2(a)に示す白目I,虹彩
(アイリス)O,瞳Pからなる眼球の該瞳Pの位置を各
目毎に検出し、この検出出力を可動ドライバ14に供給
する。
【0032】上記可動台ドライバ14は、上記検出出力
に応じて撮像部本体16に設けられている可動軸16c
を上下及び斜め移動させるとともに、回転台16dを左
右に回転駆動する。また、上記可動軸16cには、右目
用及び左目用の各カメラ16a,16bが設けられてい
る。このため、ユーザの目の動きを検出した上記検出出
力を上記可動ドライバ14に供給することにより、該ユ
ーザの目の動きに応じて上記各カメラ16a,16bの
撮像位置を可変制御することができる。この各カメラ1
6a,16bにより撮像された目的物等の映像信号は、
それぞれ映像処理回路13に供給される。上記映像処理
回路13は、上記各映像信号に所定のプロセス処理を施
し、これを発光部15に供給する。これにより、上記発
光部15が上記各映像信号に応じて発光駆動され、該各
映像信号が上記光学視覚部1側に赤外線送信される。
【0033】上記赤外線送信された上記各映像信号は、
上記光学視覚部1側の受光部8により受光され、光学視
覚部本体3に設けられている上記各ディスプレイ3R,
3Lに供給される。これにより、上記各ディスプレイ3
R,3Lに、ユーザの目の動きに応じた上記目的物等の
映像を表示することができる。従って、ユーザは、安全
な場所に居ながらにして、上記目的物等を監視すること
ができる。なお、このような監視は、上記システムコン
トローラ12から監視終了を示すストップ信号が上記マ
イコン6に供給されるまで続けられる。
【0034】このように、当該遠隔監視装置は、ユーザ
の瞳の動きを検出し、この検出結果に応じて撮像部2の
撮像位置を可変制御して各ディスプレイ3R,3Lに表
示する映像をユーザの瞳の動きに応じたものとすること
ができる。このため、目的物の、より細かな監視を可能
とすることができる。また、ユーザの瞳の動きを検出す
ることで形成した上記瞳位置検出信号を上記撮像部2側
に無線送信し、該撮像部2側からの映像情報等を赤外線
送信するようにしているため、磁界方式のように発生磁
界との同期をとる必要がなく、外部磁界に影響を受ける
ことがないうえ、同時に複数人数での使用を可能とする
ことができる。このため、ユーザの動きを束縛すること
なく自由に動き回ることを可能とすることができ、実用
的な遠隔監視装置を提供することができる。
【0035】また、ユーザの瞳の検出手段として設けら
れている各CCDラインセンサ4R1,4R2,5R1
5R2は、半導体で形成することができるため、小型,
軽量且つ光学視覚部本体3に設ける際に設置面積をとら
ないことから、当該監視システムの小型軽量化及びロー
コスト化を図ることができる。
【0036】なお、人間が物を見る場合、両目の動きが
同じとなるのが普通である。このため、上述の実施の形
態の説明では、左右の瞳の動きを2次元的(上記第1,
第2のCCDラインセンサ4R1,4R2及び第3,第4
のCCDラインセンサ5R1,5R2)に検出することと
したが、これは、右目或いは左目の何れか片方の動きの
みを検出するようにしてもよい。これにより、上記光学
視覚部本体3に設けるCCDラインセンサを右目のみの
1セット或いは左目のみの1セットとすることができ、
部品点数の削減及び構成の簡略化を通じて当該監視シス
テムのさらなる小型軽量化及びローコスト化を図ること
ができる。
【0037】また、上述のように人間が物を見る場合
に、両目の動きが同じとなるのが普通であるため、上記
右目の動きを検出した検出出力及び左目の動きを検出し
た検出出力を平均化し、これを上記瞳位置検出信号とし
て用いるようにしてもよい。これにより、上記瞳位置検
出信号の検出精度の向上を図ることができる。また、こ
の平均化を行う際、右目或いは左目の各検出出力の何れ
かに重み付けを行ったうえで平均化するようにしてもよ
い。これにより、上記位置検出信号の最適化を図ること
ができる。
【0038】次に、上述の実施の形態の説明では、ユー
ザの瞳の動きのみ検出して撮像位置を制御したが、実際
に人間が物を見る動作は、目の動きに頭の動きが加わっ
て行われるものである。このため、以下に説明する他の
実施の形態に係る工業用の監視システムでは、図5に示
すように上記光学視覚部1に瞳位置検出用の上記各CC
Dラインセンサ4R1,4R2,5R1,5R2を設けると
共に、加速度センサ24及び圧電ジャイロ25を設け、
ユーザの瞳位置と共に頭の動きを検出するようにした。
なお、この他の実施の形態は、上記加速度センサ24及
び圧電ジャイロ25を設けた以外は上述の実施の形態と
同様であるため、該上述の実施の形態と同じ動作を示す
箇所に同じ符号を付し、その詳細な説明を省略すること
とする。
【0039】すなわち、この他の実施の形態に係る工業
用の監視システムにおける光学視覚部1には、上記各C
CDラインセンサ4R1,4R2,5R1,5R2の他に、
ユーザの頭の動きに応じた加速度及び回転方向を検出
し、加速度信号及び回転信号(角速度信号)を出力する
加速度センサ24及び圧電ジャイロ25とが設けられて
いる。上記加速度センサ24は、図6に示すようにX軸
方向の加速度(X)を検出する第1の加速度センサ24
Xと、Y軸方向の加速度(Y)を検出する第2の加速度
センサ24Yと、Z軸方向の加速度(Z)を検出する第
3の加速度センサ24Zとで構成されており、各加速度
センサ24X,24Y,24Zからの各加速度信号は、
それぞれ増幅回路20を介してA/D変換器21に供給
されデジタル化されて上記マイコン6に供給される構成
となっている。
【0040】また、上記圧電ジャイロ25は、図6に示
すようにX軸方向の回転方位(r)を検出する第1の圧
電ジャイロ25Xと、Y軸方向の回転方向(θ)を検出
する第2の圧電ジャイロ25Yと、Z軸方向の回転方向
(φ)を検出する第3の圧電ジャイロ25Zとで構成さ
れており、各圧電ジャイロ25X,25Y,25Zから
の各角速度信号は、それぞれ増幅回路20を介してA/
D変換器21に供給されデジタル化されて上記マイコン
6に供給される構成となっている。
【0041】次に、このような構成を有する当該監視シ
ステムの動作説明をする。まず、当該監視システムは、
上述のように監視に先だって上記撮像部2のシステムコ
ントローラ12からの位置リセットデータにより、光学
視覚部1側のマイコン6の絶対位置及び絶対方位がリセ
ットされる。そして、上記システムコントローラ12か
らのスタート信号により目的物の監視が開始される。
【0042】監視が開始されると、上記各加速度センサ
4X,4Y,4Zは、それぞれユーザの動きにより生じ
たX軸方向の加速度,Y軸方向の加速度及びZ軸方向の
加速度を検出し、この各加速度信号を上記マイコン6に
供給する。また、上記各圧電ジャイロ5X,5Y,5Z
は、それぞれユーザの動きにより生じたX軸方向の回転
方向,Y軸方向の回転方向及びZ軸方向の回転方向を検
出し、この各角速度信号を上記マイコン6に供給する。
また、上記各CCDラインセンサ4R1,4R2,5R1,5
2は、ユーザの右目及び左目を撮像し、この各撮像信
号を上記マイコン6に供給する。
【0043】上記マイコン6は、上記各圧電ジャイロ5
X,5Y,5Zからの各角速度信号が供給されると、該
各角速度信号に基づいてユーザの移動した方位を算出し
て方位検出信号を形成する。また、上記マイコン6は、
上記各CCDラインセンサ4R1,4R2,5R1,5R2
から撮像データ、及び、各加速度センサ4X,4Y,4
Zからの各加速度信号が供給されると、これらに基づい
て例えばソフトウエア制御による図7に示すような演算
を行い、ユーザの頭の位置を示す頭部位置検出信号及び
ユーザの瞳の位置を示す瞳位置検出信号を形成する。
【0044】すなわち、上記図7に示すマイコン6の機
能ブロック図において、上記各加速度センサ4X,4
Y,4Zからの各加速度信号は、入力端子40を介して
速度信号検出回路41に供給される。上記速度信号検出
回路41は、上記加速度信号を積分処理することにより
速度信号を形成し、これをフィルタリング回路42に供
給する。上記フィルタリング回路42は、予め定められ
た所定のフィルタリング定数で上記速度信号にフィルタ
リング処理を施すことにより、高周波成分及びノイズ成
分を除去し、これを積分回路43に供給する。上記積分
回路43は、上記高周波成分及びノイズ成分の除去され
た速度信号に対して積分処理を施すことにより、ユーザ
の頭部の位置を示す頭部位置検出信号を形成し、これを
出力端子43を介して上記送信部7に供給する。
【0045】一方、上記各CCDラインセンサ4R1
4R2,5R1,5R2から撮像データは入力端子45を
介して速度信号抽出回路46に供給される。上記速度信
号抽出回路46は、上記撮像データに対して微分処理を
施すことにより、ユーザの瞳の移動速度を示す速度信号
を形成し、これをフィルタリング回路47に供給する。
上記フィルタリング回路47は、予め定められた所定の
フィルタリング定数で上記速度信号にフィルタリング処
理を施すことにより、高周波成分及びノイズ成分を除去
し、これを積分回路48に供給する。上記積分回路48
は、上記高周波成分及びノイズ成分の除去された速度信
号に対して積分処理を施すことにより、ユーザの目の瞳
の位置を示す瞳位置検出信号を形成し、これを出力端子
49を介して上記送信部7に供給する。
【0046】上記送信部7は、上記頭部位置検出信号及
び瞳位置検出信号が供給されると、これを撮像部52側
に無線送信する。上記撮像部52側に設けられているシ
ステムコントローラ12は、上記頭部位置検出信号及び
瞳位置検出信号が供給されると、該各信号に基づいて上
記撮像部本体16の撮像位置を可変制御する。上記撮像
部本体16により撮像された目的物の映像信号は、上記
光学視覚部51側に赤外線送信され、各ディスプレイ3
R,3Lに表示される。これにより、ユーザの頭部位置
及び瞳位置に応じた映像を上記各ディスプレイ3R,3
Lに表示して目的物の監視を行うことができる。
【0047】ここで、上記フィルタリング回路42,4
7のカットオフ周波数等は、当該光学視覚部1を長時間
使用しても疲労が少なく、また、より自然に近い状況
(映像)を提供可能なように予め定められているのであ
るが、当該監視システムの使用状態や、要求条件(速い
動きを重視するか,画像の安定性を重視するか等)等の
違いを1つのフィルタリング定数で満たすのは困難であ
る。このため、図7中点線で示すように外部からの制御
信号により、或いはフィルタリング定数の切換えスイッ
チを設け、上記各フィルタリング定数を可変制御するよ
うにしてもよい。これにより、場合に応じて上記フィル
タリング回路42,47のフィルタリング特性を可変制
御することができ、最適な映像表示を可能とすることが
できる。
【0048】次に、上記図7で説明したマイコン6にお
ける演算動作は、ユーザの頭部の位置及び瞳の位置を別
々に検出するものであったが、上述のように瞳の動きは
頭部の動きに大きく左右されるものである。このため、
瞳の位置を検出する際に、上述瞳位置検出信号を頭部位
置検出信号を用いて補正することにより、該瞳位置検出
信号をさらに正確なものとすることができる。
【0049】すなわち、この場合、図7中点線のブロッ
クで示すように瞳位置検出系のフィルタリング回路47
及び積分回路48の間に速度ベクトル演算回路50を設
け、この速度ベクトル演算回路50に、上記頭部位置検
出系のフィルタリング回路42からの出力信号を供給す
る構成とする。これにより、図7中一点鎖線で示すよう
にフィルタリング回路42からの頭部位置検出に係る速
度信号が上記速度ベクトル演算回路50に供給される。
そして、上記速度ベクトル演算回路50が上記頭部位置
検出に係る速度信号に基づいて、上記フィルタリング回
路47からの瞳位置検出に係る速度信号を補正して上記
積分回路48に供給する。
【0050】具体的には、上記速度ベクトル演算回路5
0は、瞳の水平方向の速度信号の補正を行う場合、頭部
のヨー速度情報及び頭部の横方向の速度情報を用いて補
正を行い、瞳の上下方向の速度信号の補正を行う場合、
頭部のピッチ速度情報及び頭部の縦方向の速度情報を用
いて補正を行う。これにより、上記瞳位置検出信号をさ
らに正確なものとすることができる。この補正された瞳
の速度信号は、上記積分回路48に供給され積分処理に
より瞳位置検出信号とされ上述のように撮像部2側に無
線送信される。このような補正処理により瞳位置検出信
号をさらに正確なものとすることができるため、ユーザ
の頭部及び瞳の動きに応じたより正確な映像を上記各デ
ィスプレイ3R,3Lに表示することができる。
【0051】なお、人間が物を見る場合、両目の動きが
同じとなるのが普通である。このため、この他の実施の
形態においても、左右の瞳の動きを2次元的に検出する
のではなく、右目或いは左目の何れか一方のみの動きを
検出するようにしてもよい。これにより、上記光学視覚
部本体3に設けるCCDラインセンサを右目のみの1セ
ット或いは左目のみの1セットとすることができ、部品
点数の削減及び構成の簡略化を通じて当該監視システム
のさらなる小型軽量化及びローコスト化を図ることがで
きる。
【0052】また、上述のように人間が物を見る場合
に、両目の動きが同じとなるのが普通であるため、上記
右目の動きを検出した検出出力及び左目の動きを検出し
た検出出力を平均化し、これを上記瞳位置検出信号とし
て用いるようにしてもよい。これにより、上記位置検出
信号の精度の向上を図ることができる。また、この平均
化を行う際、右目或いは左目の各検出出力の何れかに重
み付けを行ったうえで平均化するようにしてもよい。こ
れにより、上記位置検出信号の最適化を図ることができ
る。
【0053】次に、上述の他の実施の形態の説明では、
監視開始に先立って、上記撮像部52のシステムコント
ローラ12から絶対位置及び絶対方位を知らせるための
位置リセットデータを出力して光学視覚部1側のマイコ
ン6の位置方位検出をリセットすることとしたが、これ
は、図8に示すように地磁気センサ26を用いて上記マ
イコン6の位置方位検出を自動的にリセットするように
してもよい。
【0054】上記地磁気センサ26は、例えば磁気抵抗
効果素子(MR素子)で構成されており、地磁気を検出
しこの検出出力を上記位置リセットデータとして上記マ
イコン6に供給する。これにより、上記マイコン6が、
監視開始に先立って位置方位検出を自動的にリセットす
ることができる。
【0055】なお、上記地磁気センサ26の検出出力
は、地球の緯度により変化するため、監視開始に先立っ
て、上記撮像部52側のシステムコントローラ12から
マイコン6に緯度情報を供給することが好ましい。ま
た、上記地磁気センサ26は、その伏角により検出角度
に誤差を生ずる虞れがあるが、この誤差の補正は、上記
加速度センサ24及び圧電ジャイロ25からの各検出出
力で行うようにすればよい。
【0056】最後に、上述の各実施の形態の説明では、
本発明に係る遠隔監視装置は眼鏡型であることとした
が、これはヘルメット型とする等、ユーザが装着可能な
型であればどのような型でも適用可能である。また、上
記撮像部2(52)側からは、各カメラ16a,16b
で撮像された映像情報のみを送信することとしたが、こ
れは、該撮像部2(52)側にマイクロホンを設けると
ともに、上記光学視覚部1(51)側にイヤホンを設
け、上記映像情報とともに音声情報をも送信するように
してもよい。また、上記映像情報は、左右共同じ映像情
報とするのではなく、立体視が可能なように右目用及び
左目用にそれぞれ加工された映像情報を赤外線送信して
各ディスプレイ3R,3Lに表示するようにしてもよ
い。これにより、いわゆる3D(Three Dimensions:3
次元)による映像表示を可能とすることができる。
【0057】また、「瞳位置検出手段」としてユーザの
目を撮像するCCDラインセンサを設けることとした
が、これは、ユーザの目の動きが検出できるようなもの
であれば何でもよい。具体的には、上記CCDラインセ
ンサを用いる方式に代えて、例えば図9(a)〜(d)
に示す検出方式を採用してもよい。
【0058】まず、図9(a)に示す検出方式は、眼球
の白目と虹彩(アイリス)とに跨るようにスポット状の
光SPを照射し、この反射光量を検出して瞳の動きを検
出する検出方式である。上記光SPの光源としては、白
熱光源や赤外線光源等を用いることができる。この検出
方式では、瞳と共にアイリスが移動することで反射光量
が変化するため、この光量変化を検出することにより、
ユーザの目の動きを検出することができる。
【0059】次に、図9(b)に示す検出方式は、眼球
の白目と虹彩(アイリス)とに跨るように照射するスポ
ット状の光SPを、目頭側及び目尻側の両方に照射し、
この各反射光量の差分を検出して瞳の動きを検出する検
出方式である。この検出方式では、上記スポット状の光
SPを2個用いているため、目の動きを正確に検出する
ことができるうえ、リニアリティ及びS/N比の改善を
図ることができる。
【0060】次に、図9(c)に示す検出方式は、4本
の光のバーBAを、眼球の白目と虹彩(アイリス)とに
跨るように、且つ、何れのバーBAも瞳には照射されな
いように十字状に照射し、この各バーBAの反射光量の
差分を検出して瞳の動きを検出する検出方式である。こ
の検出方式では、ユーザの目の水平方向及び垂直方向の
動きを正確に検出することができる。
【0061】次に、図9(d)に示す検出方式は、2本
の光のバーBAを、眼球の白目と虹彩(アイリス)とに
跨るように、且つ、何れのバーBAも瞳には照射されな
いように「ハ」の字状に照射し、この各バーBAの反射
光量の差分を検出して瞳の動きを検出する検出方式であ
る。この検出方式では、少ない本数のバーBAでユーザ
の目の動きを検出することができる。このような各検出
方式は、設計等に応じて何れを採用してもよい。
【0062】また、上述の他の実施の形態の説明では、
上記圧電ジャイロ25は、角速度を検出することとした
が、これは、角加速度を検出するようにしても上述と同
じ効果を得ることができる。また、各軸方向に、それぞ
れ3つずつ加速度センサ24X,24Y,24Z及び圧
電ジャイロ25X,25Y,25Zを設け、計6次元の
動き検出を行うこととしたが、これは、例えばX軸方向
の加速度のみを検出したり、X軸方向及びY軸方向の加
速度及び回転方向を検出する等のように、そのシステム
が必要とする動き検出に応じて1次元,2次元,3次元
等の検出を行うように適宣変更可能であることは勿論で
ある。
【0063】
【発明の効果】本発明に係る遠隔監視装置は、ユーザの
目の動きに応じた映像情報を光学視覚部に設けられてい
る表示手段に表示することができる。このため、当該遠
隔監視装置の実用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る遠隔監視装置を適用した工業用の
監視システムの構成図である。
【図2】上記監視システムの光学視覚部に設けられてい
る瞳撮像用のCCDラインセンサの設置位置を説明する
ための模式図である。
【図3】上記CCDラインセンサの撮像信号の信号処理
を説明するためのブロック図である。
【図4】上記CCDラインセンサからの撮像信号に基づ
いて、上記光学視覚部に設けられているマイコンで行わ
れる演算処理を説明するための機能ブロック図である。
【図5】本発明に係る遠隔監視装置を適用した工業用の
監視システムの他の実施の形態の構成図である。
【図6】上記他の実施の形態に係る監視システムに設け
られている加速度センサ及び圧電ジャイロを説明するた
めの図である。
【図7】上記他の実施の形態に係る監視システムの光学
視覚部に設けられているマイコンで行われる演算処理を
説明するための機能ブロック図である。
【図8】上記他の実施の形態に係る監視システムの光学
視覚部に位置リセット用の地磁気センサを設けた場合の
ブロック図である。
【図9】ユーザの目の動きを検出するために設けること
ができる、上記CCDラインセンサ以外の瞳位置検出手
段を説明するための図である。
【符号の説明】
1 光学視覚部 2 撮像部 3 光学視覚部本体 3R 右目用ディスプレイ 3L 左目用ディスプレイ 4R1,4R2 右目の動き検出用のCCDラインセンサ 5R1,5R2 左目の動き検出用のCCDラインセンサ 6 マイクロコンピュータ(マイコン) 7 光学視覚部の送信部 8 光学視覚部の受信部 11 撮像部の受信部 12 システムコントローラ 13 映像処理回路 14 可動台ドライバ 15 発光部 16 撮像部本体 16a 右目用カメラ 16b 左目用カメラ 16c 撮像部本体の可動軸 16d 撮像部本体の回転台 24 加速度センサ 25 圧電ジャイロ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 7/60 G06F 15/62 380 H04N 5/64 511 15/70 350B

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザの目の動きを検出する瞳位置検出
    手段と、上記瞳位置検出手段からの瞳位置検出情報を送
    信する送信手段と、上記瞳位置検出情報に応じて外部か
    ら供給される映像情報を表示する表示手段と、上記瞳位
    置検出手段をユーザの目の動きが検出可能な位置に配す
    ると共に、表示される映像を目視可能なように上記表示
    手段をユーザの目の近傍に配するための装着手段を備え
    る光学視覚部と、 被写体を撮像する撮像手段と、上記光学視覚部から送信
    された瞳位置検出情報に応じて上記撮像手段の撮像位置
    を可変制御する制御手段と、上記撮像手段で撮像された
    被写体の映像情報を上記光学視覚部側に送信する映像送
    信手段とを備える撮像部とを有する遠隔監視装置。
  2. 【請求項2】 上記光学視覚部は、ユーザの頭の動きを
    検出する頭部動検出手段を有し、上記送信手段は、上記
    瞳位置検出情報と共に上記頭部動検出手段からの頭部位
    置検出情報を撮像部側に送信し、 上記制御手段は、上記光学視覚部から送信された瞳位置
    検出情報及び頭部位置検出情報に応じて上記撮像手段の
    撮像位置を可変制御することを特徴とする請求項1記載
    の遠隔監視装置。
  3. 【請求項3】 上記頭部動検出手段からの頭部位置検出
    情報に基づいて、上記瞳位置検出手段からの瞳位置検出
    情報を補正する補正手段を有することを特徴とする請求
    項2記載の遠隔監視装置。
  4. 【請求項4】 上記瞳位置検出手段からの瞳位置検出情
    報をフィルタリング処理する第1のフィルタリング回路
    と、 上記頭部動検出手段からの頭部位置検出情報をフィルタ
    リング処理する第2のフィルタリング回路と、 上記各フィルタリング回路のフィルタリング定数を使用
    目的に応じて制御するフィルタリング定数制御手段とを
    有することを特徴とする請求項3記載の遠隔監視装置。
  5. 【請求項5】 上記頭部動検出手段は、X軸方向,Y軸
    方向或いはZ軸方向のいずれか一方向に設けられ、該設
    けられた軸方向の加速度を検出して加速度情報を出力す
    る少なくとも1つの加速度センサ、及び/又は、X軸方
    向,Y軸方向或いはZ軸方向のいずれか一方向に設けら
    れ、該設けられた軸方向の回転方向を検出して回転情報
    を出力する少なくとも1つの圧電ジャイロで構成されて
    いることを特徴とする請求項4記載の遠隔監視装置。
  6. 【請求項6】 上記瞳位置検出手段は、ユーザの右目或
    いは左目の動きを検出することを特徴とする請求項5記
    載の遠隔監視装置。
  7. 【請求項7】 上記瞳位置検出手段は、ユーザの両目の
    動きを検出することを特徴とする請求項5記載の遠隔監
    視装置。
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