JPH09162944A - 多重遅延検波復調回路 - Google Patents

多重遅延検波復調回路

Info

Publication number
JPH09162944A
JPH09162944A JP7318790A JP31879095A JPH09162944A JP H09162944 A JPH09162944 A JP H09162944A JP 7318790 A JP7318790 A JP 7318790A JP 31879095 A JP31879095 A JP 31879095A JP H09162944 A JPH09162944 A JP H09162944A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exp
detection
delay detection
delay
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP7318790A
Other languages
English (en)
Inventor
Taiji Hatano
泰司 羽田野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP7318790A priority Critical patent/JPH09162944A/ja
Publication of JPH09162944A publication Critical patent/JPH09162944A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 位相変調信号を復調する多重遅延検波復調回
路に関し、フレームエラーレート特性等の受信特性を改
善する。 【解決手段】 1シンボル遅延検波の遅延検波部1と、
複数シンボル遅延検波の多重遅延検波部2と、識別判定
部3と、遅延検波部1と多重遅延検波部2とを選択する
セレクタ4と、受信信号の先頭部分については遅延検波
部1の検波出力信号を識別判定部3に加え、多重遅延検
波部2の多重度に対応したシンボル数を受信した後は、
多重遅延検波部2の検波出力信号を識別判定部3に加え
るように、セレクタ4を切替制御信号SWによって制御
するカウンタ6とTDMA制御部5等を含む制御部とを
備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遅延検波により位
相変調信号を復調する多重遅延検波復調回路に関する。
位相変調信号を復調する為に、同期検波方式と遅延検波
方式とに大別することができる。同期検波方式は、搬送
波を再生して受信信号を同期検波するものであり、再生
搬送波の追従性が悪い為にフェージングに弱い問題があ
る。又遅延検波方式は、1シンボル分遅延させた受信信
号を基準信号として受信信号を検波するものであり、追
従性に優れているから、フェージングに強いが、基準信
号の精度が充分でない問題がある。この遅延検波方式
は、差動検波方式とも称されるものである。又この遅延
検波方式の精度を向上する為に、異なるシンボル数分を
遅延させた受信信号を基準信号として受信信号を検波し
て合成する多重遅延検波方式が知られている。
【0002】
【従来の技術】図5は多重遅延検波方式の一例としての
3重遅延検波復調回路の説明図であり、遅延回路53〜
57と、加算器58〜65とにより構成した場合を示
し、51は単一遅延の遅延検波部、52は識別判定部を
示す。又Tは1シンボル遅延、2Tは2シンボル遅延、
3Tは3シンボル遅延を示し、Δθn は判定位相、θn
は絶対位相、Ψn は位相雑音(フェージング+熱雑音)
を示す。又Δθn ,θn ,Ψn のnはシンボル単位の時
間を示す。
【0003】受信信号をθ3 +Ψ3 とすると、遅延回路
53の出力信号は、1シンボル前のθ2 +Ψ2 となり、
加算器58の出力信号Z1 は、 Z1 =(θ3 +Ψ3 )−(θ2 +Ψ2 )=(θ3 −θ2 )+(Ψ3 −Ψ2 ) …(1) となる。
【0004】又遅延回路54の出力信号は2シンボル前
のθ1 +Ψ1 、又遅延回路56の出力信号は1シンボル
前の判定位相Δθ2 となる。従って、加算器60の出力
信号Z2 は、 Z2 =(θ3 +Ψ3 )−(θ1 +Ψ1 )−Δθ2 =(θ3 −θ1 )+(Ψ3 −Ψ1 )−Δθ2 …(2) となる。ここで、判定誤りが無かったとすれば、Δθ2
=θ2 −θ1 であるから、 Z2 ={θ3 −θ1 −(θ2 −θ1)}+(Ψ3 +Ψ1 ) =(θ3 −θ2 )+(Ψ3 +Ψ1 ) …(3) となる。
【0005】又遅延回路55の出力信号は3シンボル前
のθ0 +Ψ0 、遅延回路57の出力信号は2シンボル前
の判定位相Δθ1 となり、加算器64の出力信号はΔθ
1 +Δθ2 となり、従って、加算器62の出力信号Z3
は、 Z3 =(θ3 +Ψ3 )−(θ0 +Ψ0 )−Δθ1 −Δθ2 =(θ3 −θ0 )+(Ψ3 −Ψ0 )−Δθ1 −Δθ2 …(4) となる。ここで、判定誤りが無かったとすれば、Δθ2
=θ2 −θ1 ,Δθ1 =θ1 −θ0 であるから、 Z3 =(θ3 −θ0 +θ1 −θ1 +θ0 )+(Ψ3 −Ψ1 ) =(θ3 −θ2 )+(Ψ3 −Ψ0 ) …(5) となる。
【0006】従って、加算器59の出力信号Yは、
(1),(3),(5)式を加算したものに相当し、 Y=Z1 +Z2 +Z3 =3(θ3 −θ2 )+(3Ψ3 −Ψ2 −Ψ1 −Ψ0 ) =3Δθ3 +(3Ψ3 −Ψ2 −Ψ1 −Ψ0 ) …(6) となる。この場合、位相雑音Ψ3 ,Ψ2 ,Ψ1 ,Ψ
0 は、同一方向のベクトルとなる確率は低いから、相殺
されることになり、3Δθ3 の信号成分が得られること
から、C/Nを改善することができる。
【0007】図6は3重遅延検波復調回路の動作説明図
であり、(A)は図5に於ける受信信号θ3 +Ψ3 ,θ
2 +Ψ2 ,θ1 +Ψ1 ,θ0 +Ψ0 のそれぞれ1シンボ
ルTの間隔を有する概略ベクトルを示し、又θ0 +Ψ0
とθ1 +Ψ1 との位相差がΔθ1 であることを示してい
る。従って、図5の遅延検波部51の加算器58の出力
信号Z1 は、θ3 +Ψ3 とθ2 +Ψ2 とのベクトル差と
なる。以下同様にして、加算器60の出力信号Z2 と加
算器62の出力信号Z3 とが得られるから、加算器59
の出力信号Yは、(6)式に示すように、Y=Z1 +Z
2 +Z3 =3Δθ3 +(3Ψ3 −Ψ2 −Ψ1 −Ψ0 )と
なる。
【0008】又図6の(B)に於いて、単一遅延検波の
判定出力Δθ3 を単純に3倍して3Δθ3 とすると、雑
音成分も点線で延長範囲を示すように増大することにな
る。しかし、前述のように、3重遅延検波を行うことに
より、3Δθ3 が得られると共に、雑音成分の3Ψ3
Ψ2 −Ψ1 −Ψ0 は、同一方向のベクトルとなる確率は
低いから、実線範囲となり、C/Nを改善することがで
きる。
【0009】図7は3重遅延検波復調回路の説明図であ
り、遅延回路と乗算器と複素数演算部と含む構成とした
場合を示し、71は単一遅延による遅延検波部、72は
識別判定部、73〜77は遅延回路、78〜83は乗算
器、84,85は加算器、86〜89は複素数演算部
(con)、90は正規化部である。又Tは1シンボル
遅延、2Tは2シンボル遅延、3Tは3シンボル遅延を
示す。
【0010】送信側の差動符号器に於いて、送信差動位
相をφk ,差動符号器の出力位相をΦk とすると、シン
ボル・タイミングkに於ける送信ベースバンド信号Sk
は、 Sk =exp(jΦk ) =exp(jΦk-1 )*exp(jφk ) …(7) と表すことができる。なお、φk =±π/4,±3π/
4である。
【0011】そして、受信ベースバンド信号をrk とす
ると、 rk =hk *Sk +nk …(8) と表すことができる。ここで、hk は複素フェージング
変動、nk はガウス雑音、*は乗算を示す。又リミッタ
アンプを使用すると、受信ベースバンド信号は、rk
正規化して、 rk ’=rk /|rk | …(9) と表すことができる。
【0012】従って、1シンボル遅延Tの遅延回路73
と複素演算部86と乗算器78とを含む遅延検波部71
の1シンボル遅延検波出力信号Z(1)kは、受信信号
k ’と、遅延回路73により遅延された1シンボル前
の受信信号rk-1 ’を複素演算部86で処理したcon
jg(rk-1 ’)とを乗算器78に於いて乗算したもの
であるから、 Z(1)k=rk ’*conjg(rk-1 ’) =exp〔j(Φk +θk )〕*exp〔−j(Φk-1 +θk-1 )〕 =exp〔j(Φk −Φk-1 )〕*exp〔j(θk −θk-1 )〕 =exp〔j(Φk )〕*exp〔j(θk −θk-1 )〕 =exp〔j(Φk )〕*exp(jδθk-1 ) …(10) と表すことができる。なお、θk は、フェージング及び
雑音による位相変動分を示す。又conjg
(rk-1 ’)は、rk-1 ’の共役複素数を示す。
【0013】同様に、遅延回路74と複素演算部87と
乗算器79とによる2シンボル遅延検波出力信号Z(2)k
は、 Z(2)k=rk ’*conjg(rk-2 ’) =exp〔j(Φk +θk )〕*exp〔−j(Φk-2 +θk-2 )〕 =exp〔j(Φk −Φk-2 )〕*exp〔j(θk −θk-2 )〕 =exp〔j(φk +φk-1 )〕*exp〔j(θk −θk-2 )〕 …(11) と表すことができる。
【0014】識別判定部72からの遅延回路77を介し
た判定帰還値dk-1 を dk-1 =arg(dk-1 )/|dk-1 | …(12) とすると、乗算器81の出力信号は、 Z(2)k’=exp〔j(φk +φk-1 )〕*exp〔j(θk −θk-2 )〕 *conjg(dk-1 ) ここで、dk-1 =exp〔j(^φk-1 )〕jおくと、 Z(2)k’=exp〔j(φk +φk-1 )〕*exp〔j(θk −θk-2 )〕 *exp〔−j(^φk-1 )〕 =exp〔j(φk +φk-1 −^φk-1 )〕 *exp〔j(θk −θk-2 )〕 …(13) と表すことができる。この場合、判定誤りが無ければ、
φk-1 =^φk-1 となるから、 Z(2)k’=exp〔j(φk )〕*exp〔j(θk −θk-2 )〕 =exp〔j(φk )〕*exp(jδθk2) …(14) となる。
【0015】又遅延回路75と複素演算部88と乗算器
80とにより3シンボル遅延検波出力信号Z(3)k は、 Z(3)k=rk ’*conjg(rk-3 ’) =exp〔j(Φk +θk )〕*exp〔−j(Φk-3 +θk-3 )〕 =exp〔j(Φk −Φk-3 )〕*exp〔j(θk −θk-3 )〕 =exp〔j(φk +φk-1 +φk-2 )〕*exp〔j(θk −θk-3 )〕 …(15) と表すことができる。
【0016】又遅延回路77,76により遅延された判
定帰還値dk-1 ,dk-2 を dk-1 =arg(dk-1 )/|dk-1 | dk-2 =arg(dk-2 )/|dk-2 | とすると、乗算器83の出力信号は、 Z(3)k’=exp〔j(φk +φk-1 )〕*exp〔j(θk −θk-2 )〕 *conjg(dk-1 )*conjg(dk-2 ) ここで、dk-1 =exp〔j(^φk-1 )〕、dk-2
exp〔−j(^φk-2)〕jおくと、 Z(3)k’=exp〔j(φk −φk-1 )〕*exp〔j(θk −θk-2 ) *exp〔−j(^φk-1 )〕*exp〔−j(^φk-2 )〕 =exp〔j(φk −φk-1 −^φk-1 −φk-2 −^φk-2 )〕 *exp〔j(θk −θk-3 )〕 …(16) となる。
【0017】そして、判定誤りなければ、φk-1 =^φ
k-1 ,φk-2 =^φk-2 となり、 Z(3)k’=exp〔j(φk )〕*exp〔j(θk −θk-3 )〕 =exp〔j(φk )〕*exp(jδθk3) …(17) となる。
【0018】加算器84,85による各遅延検波の合成
出力Xk は、 Xk =Z(1)k+Z(2)k’+Z(3)k’ =exp〔j(φk )〕*exp(jδθk1) +exp〔j(φk )〕*exp(jδθk2) +exp〔j(φk )〕*exp(jδθk3) =exp〔j(φk )〕*〔exp(jδθk1)+exp(jδθk2) +exp(jδθk3)〕 …(18) となる。
【0019】識別判定部72に於ける判定出力dk は、 dk =sign〔Real(Xk )〕+j*sign〔Imag(Xk )〕 …(19) となる。なお、Real(Xk )は実数部、Imag
(Xk )は虚数部を示し、sign〔 〕は、Xk が0
以上のとき+1、0より小さい時−1とする。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】1シンボル遅延の通常
の遅延検波方式に比較して、複数シンボル遅延の多重遅
延検波方式の場合に、前述のようにC/Nを改善するこ
とができるものである。従って、各種の無線通信システ
ムに採用されている。しかし、判定出力を帰還するもの
であるから、例えば、TDMA方式に於いては、バース
トの先頭部分では前バースト等の判定出力が帰還される
ことになるから、多重遅延検波を適用することにより、
誤り発生の確率が高くなる。従って、バーストの同期ワ
ード(ユニークワードUW)の一部の判定誤りが発生し
て、フレームエラーレート(FER)特性が劣化する問
題がある。本発明は、フレームエラーレート等の受信特
性を改善することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明の多重遅延検波復
調回路は、図1を参照して説明すると、遅延検波部1
と、多重遅延検波部2と、識別判定部3とを有し、この
識別判定部3に、遅延検波部1の検波出力信号を、少な
くとも多重遅延検波部2の多重度に対応したシンボル数
分を加えた後に、多重遅延検波部2の検波出力信号を加
えるように切替制御する制御部を設ける。
【0022】又遅延検波部1と、この遅延検波部1を含
めて多重遅延検波を行う多重遅延検波部2と、識別判定
部3と、この識別判定部に検波出力信号を選択して加え
るセレクタ4とを有し、識別判定部3に、遅延検波部1
の検波出力信号を、少なくとも多重遅延検波部2のタイ
ミング重度に対応したシンボル数分を加えた後に、多重
遅延検波部2の検波出力信号を加えるようにセレクタ4
を制御する制御部を設ける。
【0023】
【実施の形態】図1は本発明の一実施例の説明図であ
り、1は1シンボル遅延検波の遅延検波部、2は複数シ
ンボル遅延検波の多重遅延検波部、3は識別判定部、4
はセレクタ、5はTDMA制御部、6はカウンタであ
る。又FSはフレーム信号、CLKはシンボルクロック
信号、SWは切替制御信号、FDは判定データを示す。
【0024】前述のTDMA制御部5とカウンタ6とに
より制御部を構成し、セレクタ4は、切替制御信号SW
によって遅延検波部1と多重遅延検波部2との遅延検波
出力信号を選択して識別判定部3に加えるもので、バー
スト受信開始時点では、遅延検波部1側を選択してい
る。
【0025】又カウンタ6は、TDMA制御部5からの
フレーム信号FSにより識別判定部3からのシンボルク
ロック信号CLKのカウントを開始し、カウント内容が
設定値になると、遅延検波部1側から多重遅延検波部2
側へ切替える切替制御信号SWをセレクタ4に加える。
或いは、フレーム信号FSにより設定値をロードしてシ
ンボルクロック信号CLKをカウントアップし、キャリ
信号を切替制御信号SWとしてセレクタ4を制御する構
成とすることもできる。又この設定値は、多重遅延検波
部2の多重度に対応した値又はそれ以上の値とすること
ができる。即ち、多重遅延検波部2に帰還する判定デー
タFDが総て確定するのは、多重度に対応したシンボル
数後であるから、判定データFDが確定した後に、多重
遅延検波部2側に切替えるものである。
【0026】図2は本発明の一実施例の切替タイミング
の説明図であり、(a)はフレーム信号FS、(b)は
シンボルクロック信号CLK、(c)は判定データF
D、(d)は切替制御信号SWである。TDMA制御部
5は、基準バースト等によってバースト受信タイミング
を識別しており、そのバースト受信タイミングに於いて
フレーム信号FSを(a)に示すように出力する。
【0027】又識別判定部3は、(b)に示すシンボル
クロック信号CLKを出力してカウンタ6に加え、又
(c)に示す判定データFDを多重遅延検波部2に帰還
する。又カウンタ6は、(a)に示すフレーム信号FS
によって、(b)に示すシンボルクロック信号CLKの
カウントを開始し、(d)に示す“1”の切替制御信号
SWを出力し、カウント内容が設定値となると、“0”
とする。
【0028】セレクタ4は、“1”の切替制御信号SW
によって遅延検波部1側を選択するから、バースト受信
時に、そのバーストの先頭部分の遅延検波部1による検
波出力信号が識別判定部3に加えられる。この遅延検波
部1は、前述のように、判定データFDを帰還するもの
ではないから、判定誤りによる影響を受けないものとな
る。
【0029】そして、カウンタ6により設定値に従った
シンボルクロック信号CLK数をカウントすると、
(d)に示すように、切替制御信号SWは“0”とな
り、セレクタ4は多重遅延検波部2側を選択する。従っ
て、多重遅延検波部2によりC/Nが改善された検波出
力信号が識別判定部3に入力されることになるから、同
期ワードの検出誤りを防止して、フレームエラーレート
(FER)特性の劣化を阻止することができる。
【0030】図3は本発明の他の実施例の説明図であ
り、11は遅延検波部、12はこの遅延検波部11を含
む多重遅延検波部、13は識別判定部、14はセレク
タ、15はタイミング生成部、16〜18は遅延回路、
19〜23は乗算器、24は加算器、25〜27は複素
演算部(con)である。
【0031】この実施例は、図7に示す遅延回路と乗算
器と複素演算部とを含む3重遅延検波復調回路に対応
し、遅延検波部11の乗算器19の出力信号と、多重遅
延検波部12の加算器24の出力信号とをセレクタ14
により選択して識別判定部13に加えるものである。又
タイミング生成部15は、識別判定部13からのクロッ
ク信号を基に、セレクタ14に切替制御信号を加えて、
受信バーストの先頭部分は遅延検波部11の検波出力信
号を選択させ、所定のシンボル数の受信後に、多重遅延
検波部12の検波出力信号を選択させるものである。こ
の場合、3重遅延検波を行うものであるから、少なくと
も3シンボルを受信した後に、遅延検波部11から多重
遅延検波部12に切替えることになる。
【0032】又識別判定部13の判定データd(n)に
対して、1シンボル前の判定データd(n−1)を乗算
器21に加えて、2シンボル遅延の遅延回路17により
遅延された受信信号と乗算し、又1シンボル前と2シン
ボル前との判定データd(n−1)とd(n−2)とを
乗算器23に加えて、3シンボル遅延の遅延回路18に
より遅延された受信信号と乗算して、受信信号に対する
基準信号とする。なお、図7に於いては、この乗算器2
1,23を乗算器20,22の後段に設けた場合に相当
する。従って、多重遅延検波部の構成は、図7又は図5
に示す表現形式とすることが可能である。
【0033】又図3の遅延検波部11の入力信号を、r
k ’=exp〔j(Φk +θk )〕とすると、遅延回路
16の出力信号は、rk-1 ’=exp〔j(Φk-1 +θ
k-1)〕となり、又複素演算部25の出力信号は、ex
p〔−j(Φk-1 +θk-1 )〕となる。従って、遅延検
波部11の出力信号は、(10)式と同様に、Z(1)k
exp〔j(Φk )〕*exp(jδθk-1 )となる。
【0034】遅延回路17の出力信号は、rk-2 ’=e
xp〔j(Φk-2 +θk-2 )〕となり、乗算器21に於
いて、d(n−1)=dk-1 =exp〔j(^
φk-1 )〕を乗算し、複素演算部26の出力信号は、e
xp〔−j(Φk-2 +θk-2 +^φk- 1 )〕となる。従
って、乗算器20の出力信号は、 Z(2)K’ =exp〔j(Φk −Φk-2 −^φk-1 )*exp〔j(θk −θk-2 )〕 =exp〔j(φk +φk-1 −^φk-1 )*exp〔j(δθk-2 )〕 …(20)
【0035】又遅延回路18の出力信号は、rk-3 ’=
exp〔j(Φk-3 +θk-3 )〕となり、乗算器23に
於いて、d(n−1)d(n−2)=dk-1 *dk-2
exp〔j(^φk-1 )〕*exp〔j(^φk-2 )〕
を乗算し、複素円座部27の出力信号は、exp〔−j
(Φk-3 +θk-3 +^φk-1 +^φk-2 )〕となる。従
って、乗算器22の出力信号は、 Z(3)K’ =exp〔j(Φk +θk )*exp〔−j(Φk-3 +θk-3 +^φk-1 +^φk-2 )〕 =exp〔j(Φk −Φk-3 −^φk-1 −^φk-2 )〕 *exp〔j(θk −θk-3 ) =exp〔j(φk +φk-1 −^φk-1 +φk-2 −^φk-2 )〕 *exp〔j(δθk-3 ) …(21)
【0036】従って、セレクタ14からは、遅延検波部
11の出力信号Z(1)k、又は加算器24により加算され
た出力信号Xk =Z(1)k+Z(2)k’+Z(3)k’が選択出
力される。そして、識別判定部13から、(19)式と
同様な判定出力d(n)が出力される。
【0037】図4は本発明の更に他の実施例の説明図で
あり、31はディジタル・シグナル・プロセッサ(DS
P)、32はTDMA制御部(TDMAC)、33はク
ロック生成部、34は周波数変換部、35はAD変換部
(A/D)を示す。又DSP31は、乗算器MPLと演
算部AULとメモリMEM等を含むものである。
【0038】受信位相変調信号を周波数変換部34によ
り中間周波信号に変換し、この中間周波信号をI,Qの
直交成分が得られるようなサンプリングクロック信号に
より、AD変換器35に於いてサンプリングしてディジ
タル信号に変換し、このディジタル信号をDSP31に
加える。DSP31は、図3又は図7に示す乗算,遅
延,加算等の演算処理を、乗算器MPLと演算部ALU
とメモリMEMとを用いて実行し、且つTDMA制御部
32とクロック生成部33とによる遅延検波と多重遅延
検波との切替タイミング信号を受信して、バースト受信
開始から多重遅延検波の多重度に対応したシンボル数分
の受信後まで、遅延検波による検波出力信号を用いて識
別判定し、その後は、多重遅延検波による検波出力信号
を用いて識別判定するものである。
【0039】本発明は、前述の各実施例にのみ限定され
るものではなく、種々付加変更することができるもので
あり、例えば、TDMA方式のみなく、位相変調信号の
受信部に総て適用することが可能であり、同期確立を迅
速にし、且つC/Nの改善を図ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、1シン
ボル遅延検波の遅延検波部1と、複数シンボル遅延検波
の多重遅延検波部2と、識別判定部3とを有し、遅延検
波部1の検波出力信号を識別判定部3に加えて受信信号
の判定を開始し、多重遅延検波部2の多重度に対応した
シンボル数分の受信後に、多重遅延検波部2の検波出力
信号を識別判定部3に加えるもので、多重遅延検波部2
に於ける誤り波及による影響が現れなくなった後に、多
重遅延検波部2に切替えるから、受信信号の先頭部分に
ついての誤り発生を低減し、且つC/Nの改善を図るこ
とができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の説明図である。
【図2】本発明の一実施例の切替タイミングの説明図で
ある。
【図3】本発明の他の実施例の説明図である。
【図4】本発明の更に他の実施例の説明図である。
【図5】3重遅延検波復調回路の説明図である。
【図6】3重遅延検波復調回路の動作説明図である。
【図7】3重遅延検波復調回路の説明図である。
【符号の説明】
1 遅延検波部 2 多重遅延検波部 3 識別判定部 4 セレクタ 5 TDMA制御部 6 カウンタ CLK シンボルクロック信号 FS フレーム信号 SW 切替制御信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遅延検波部と、多重遅延検波部と、識別
    判定部とを有し、 該識別判定部に、前記遅延検波部の検波出力信号を、少
    なくとも前記多重遅延検波部の多重度に対応したシンボ
    ル数分を加えた後に、前記多重遅延検波部の検波出力信
    号を加えるように切替制御する制御部を設けたことを特
    徴とする多重遅延検波復調回路。
  2. 【請求項2】 遅延検波部と、該遅延検波部を含めて多
    重遅延検波を行う多重遅延検波部と、識別判定部と、該
    識別判定部に検波出力信号を選択して加えるセレクタと
    を有し、 前記識別判定部に、前記遅延検波部の検波出力信号を、
    少なくとも前記多重遅延検波部の多重度に対応したシン
    ボル数分を加えた後に、前記多重遅延検波部の検波出力
    信号を加えるように前記セレクタを制御する制御部を設
    けたことを特徴とする多重遅延検波復調回路。
JP7318790A 1995-12-07 1995-12-07 多重遅延検波復調回路 Withdrawn JPH09162944A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7318790A JPH09162944A (ja) 1995-12-07 1995-12-07 多重遅延検波復調回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7318790A JPH09162944A (ja) 1995-12-07 1995-12-07 多重遅延検波復調回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09162944A true JPH09162944A (ja) 1997-06-20

Family

ID=18102979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7318790A Withdrawn JPH09162944A (ja) 1995-12-07 1995-12-07 多重遅延検波復調回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09162944A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006246366A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Mitsubishi Electric Corp 自動周波数制御装置
US7215162B2 (en) 2002-09-25 2007-05-08 Denso Corporation Start signal outputting circuit

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7215162B2 (en) 2002-09-25 2007-05-08 Denso Corporation Start signal outputting circuit
JP2006246366A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Mitsubishi Electric Corp 自動周波数制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5787123A (en) Receiver for orthogonal frequency division multiplexed signals
JP3013763B2 (ja) キャリア同期ユニット
EP1349337B1 (en) Multicarrier reception with interference detection
US5049830A (en) Carrier recovery system and digital phase demodulator
US20040160987A1 (en) Method and apparatus for setting a guard interval in an OFDM communication
EP1063824A2 (en) Symbol synchronisation in multicarrier receivers
EP0920163A2 (en) Estimating of coarse frequency offset in multicarrier receivers
US8422614B2 (en) Methods and apparatus for determining timing in a wireless communication system
US4575682A (en) Circuit for establishing accurate sample timing
US5596608A (en) Fading distortion compensation method and circuit
JP3575883B2 (ja) ディジタル復調器
JP3022523B1 (ja) Ofdm方式受信装置
JP3335933B2 (ja) Ofdm復調装置
JPH11298434A (ja) Ofdm復調装置
JPH09162944A (ja) 多重遅延検波復調回路
JP2818148B2 (ja) Ofdm復調装置
US5557643A (en) Automatic frequency control system for GMSK-modulated signals
JP3342967B2 (ja) Ofdm同期復調回路
WO2005125071A1 (ja) 受信装置及び受信方法
JPH04360344A (ja) ディジタル変調信号の復調装置
JP3178138B2 (ja) フレーム同期回路及びフレーム同期方法
JP2838962B2 (ja) 搬送波再生方式
JP3616550B2 (ja) Ofdm復調装置
JP2002094480A (ja) クロック信号再生装置および受信装置、クロック信号再生方法および受信方法
JP2001069113A (ja) マルチキャリア同期検波回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030304