JPH09160404A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH09160404A
JPH09160404A JP31808595A JP31808595A JPH09160404A JP H09160404 A JPH09160404 A JP H09160404A JP 31808595 A JP31808595 A JP 31808595A JP 31808595 A JP31808595 A JP 31808595A JP H09160404 A JPH09160404 A JP H09160404A
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fixing
image forming
roller
recording paper
forming apparatus
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JP31808595A
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置に予備加熱部を設けた場合に、予備
加熱部と定着部との間の搬送速度差による転写材の搬送
トラブルを解消する。 【解決手段】 予備加熱部40のベルト部材42の上面
を、転写域より搬送される記録紙Pの搬送面より若干高
くし、定着部30の熱ローラ201と圧着ローラ202
の圧着面を、前記のベルト部材42の上面より若干高く
設定して、トナー像を上面に転写した記録紙Pが予備加
熱部40においてはその先端がベルト面に当接してルー
プL1を形成したのちベルト面に密着し、定着部30に
おいてはその先端が圧着ローラ202の周面に当接して
ループL2を形成したのち圧着面に挟着されるように構
成し、前記のループL1およびL2がそれぞれ前後の搬
送速度差を吸収するようにしたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー像を転写し
た転写材を、加熱圧着して定着する形式の定着装置を備
える画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式によって転写材上に
トナー画像を定着する画像形成装置で多く用いられてい
る定着方法として圧着熱定着方式がある。
【0003】この圧着熱定着方式は、未定着のトナー像
を転写した転写材を少なくとも一方が加熱されている互
いに圧接回動する一対のローラ間に通して圧着加熱する
方式であり、この時トナーを構成する主要成分である熱
可塑性樹脂が溶融軟化して転写材に粘着してトナー画像
として定着される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この圧着熱定着方式は
転写材が燃えたりすることがなく、かつ画像形成の速度
と同等の高速の定着処理ができると言う特色を有する
が、その反面高速で移動する転写材に熱を奪われても温
度が下がらないためには熱ローラ部分に大きな熱容量を
必要とするので熱ローラの寿命が短くなり、また定着温
度まで温度上昇するウォーミングアップに時間がかかる
欠点がある。
【0005】かかる理由から、トナー像転写直後の転写
材を定着処理に先だって予め所定の温度にまで加熱する
いわゆる予備加熱することにより、熱容量の比較的小さ
な熱ローラによってトナー像の定着が出来るようにした
定着装置が提案されている。
【0006】しかしながら転写材は定着処理においては
ローラ対の挟着による搬送であるのに対し、予備加熱に
おいては転写材を上側にのせた状態でベルトの回動によ
る搬送が行われるため、搬送速度に僅かでも差を生ずる
と転写材の円滑な受け渡しが出来ず、転写材が正常な搬
送方向からそれて他の機材に衝突したり、ローラやベル
トに巻き込まれたりする危険がある。
【0007】本発明はこの点を解決して改良した結果、
トナー像を転写した転写材を前記の予備加熱部からさら
に転写部へと常に円滑に搬送して加熱し定着することの
出来る画像形成装置の提供を目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体上
にトナー像を形成し、該トナー像を転写材上に転写し定
着部において加熱して定着する画像形成装置において、
前記定着部は予備加熱部を備え、前記予備加熱部は加熱
部材と該加熱部材の周囲を回動するベルト部材とから構
成されていて、転写部より搬送される転写材が前記ベル
ト部材を回動するローラ部材の周面部に当接したあと該
周面部に沿って搬送されることを特徴とする画像形成装
置(請求項1に係わる発明)、および、像形成体上にト
ナー像を形成し、該トナー像を転写材上に転写し定着部
において加熱して定着する画像形成装置において、前記
定着部は予備加熱部を備え、前記予備加熱部は加熱部材
と該加熱部材の周囲を回動するベルト部材とから構成さ
れていて、前記ベルト部材により搬送される転写材が前
記定着部を構成するローラ対の下方のローラ部材の周面
に当接したあと該周面に沿って搬送されることを特徴と
する画像形成装置(請求項2に係わる発明)、および、
像形成体上にトナー像を形成し、該トナー像を転写材上
に転写し定着部において加熱して定着する画像形成装置
において、前記定着部は予備加熱部を備え、前記予備加
熱部は加熱部材と該加熱部材の周囲を回動するベルト部
材とから構成されていて、前記定着部と前記予備加熱部
はそれぞれの転写材の進入部に案内部材を有し、転写部
より搬送される転写材が前記案内部材を介してそれぞれ
の所定の方向に搬送されることを特徴とする画像形成装
置(請求項3に係わる発明)、によって達成される。
【0009】
【発明の実施の形態】各発明に共通する画像形成装置の
構成とその機能を図1ないし図4によって説明する。
【0010】図1において10は像形成体である感光体
ドラムで、OPC感光体をドラム上に塗布したもので接
地されて時計方向に駆動回転される。12はスコロトロ
ン帯電器で、感光体ドラム10周面に対しVHの一様な
帯電をVGに電位保持されたグリッドとコロナ放電ワイ
ヤによるコロナ放電によって与えられる。このスコロト
ロン帯電器12による帯電に先だって、前プリントまで
の感光体の履歴をなくすために発光ダイオード等を用い
たPCL11による露光を行って感光体周面の除電をし
ておく。
【0011】感光体への一様帯電ののち像露光手段13
により画像信号に基づいた像露光が行われる。像露光手
段13は図示しないレーザダイオードを発光光源とし回
転するポリゴンミラー131、fθレンズ等を経て反射
ミラー132により光路を曲げられ走査がなされるもの
で、感光体ドラム10の回転(副走査)によって潜像が
形成される。本実施例では文字部に対して露光を行な
い、文字部の方が低電位VLとなるような反転潜像を形
成する。
【0012】感光体ドラム10周縁にはイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒色(K)等
のトナーとキャリアとから成る現像剤をそれぞれ内蔵し
た現像器14が設けられていて、先ず1色目の現像がマグ
ネットを内蔵し現像剤を保持して回転する現像スリーブ
141によって行われる。現像剤はフェライトをコアと
してそのまわりに絶縁性樹脂をコーティングしたキャリ
アと、ポリエステルを主材料として色に応じた顔料と荷
電制御剤、シリカ、酸化チタン等を加えたトナーとから
なるもので、現像剤は層形成手段によって現像スリーブ
141上に100〜600μmの層厚(現像剤)に規制
されて現像域へと搬送される。
【0013】現像域における現像スリーブ141と感光
体ドラム10との間隙は層厚(現像剤)よりも大きい
0.2〜1.0mmとして、この間にVACのACバアイ
スとVDCのDCバイアスが重畳して印加される。VDC
H、トナーの帯電は同極性であるため、VACによって
キャリアから離脱するきっかけを与えられたトナーはV
DCより電位の高いVHの部分には付着せず、VDCより電
位の低いVL部分に付着し顕像化(反転現像)が行われ
る。
【0014】1色目の顕像化が終った後2色目の画像形
成行程にはいり、再びスコロトロン帯電器12による一
様帯電が行われ、2色目の画像データによる潜像が像露
光手段13によって形成される。このとき1色目の画像
形成行程で行われたPCL11による除電は、1色目の
画像部に付着したトナーがまわりの電位の急激な低下に
より飛び散るため行わない。
【0015】再び感光体ドラム10周面の全面に亘って
Hの電位となった感光体のうち、1色目の画像のない
部分に対しては1色目と同様の潜像がつくられ現像が行
われるが、1色目の画像がある部分に対し再び現像を行
う部分では、1色目の付着したトナーにより遮光とトナ
ー自身のもつ電荷によってVM′の潜像が形成され、V
DCとVM′の電位差に応じた現像が行われる。この1色
目と2色目の画像の重なりの部分では1色目の現像をV
Lの潜像をつくって行うと、1色目と2色目とのバラン
スが崩れるため、1色目の露光量を減らしてVH>VM
Lとなる中間電位とすることもある。
【0016】3色目、4色目についても2色目と同様の
画像形成行程が行われ、感光体ドラム10周面上には4
色の顕像が形成される。
【0017】一方給紙カセット15より半月ローラ16
を介して搬出された記録紙Pは一旦停止し、転写のタイ
ミングの整った時点で給紙ローラ17の回転作動により
転写域へと給紙される。
【0018】転写域においては転写のタイミングに同期
して感光体ドラム10の周面に転写ベルト18が圧接さ
れ、給紙された記録紙Pを挟着して転写極19の放電に
より多色像が一括して転写される。
【0019】次いで記録紙Pはローラ18Aを巻回する
ベルトの急な搬送方向の転換により転写ベルト18の周
面により分離して定着装置20に搬送され、熱ローラ2
01と圧着ローラ202の加熱、加圧によってトナーを
溶着したのち排紙ローラ21を介して装置外部に排出さ
れる。なお前記の転写ベルト18は記録紙Pの通過後ロ
ーラ18Aを支点として時計方向に回動して感光体ドラ
ム10の周面より退避離間して次なるトナー像の形成に
備える。
【0020】一方記録紙Pを分離した感光体ドラム10
は、クリーニング装置22のブレード221の圧接によ
り残留トナーを除去・清掃し、再びPCL11による除
電と帯電器12による帯電を受けて次なる画像形成のプ
ロセスに入る。なお前記のブレード221は感光体面の
クリーニング後直ちに移動して感光体ドラム10の周面
より退避する。
【0021】前記の定着装置20は、図2に示す如く定
着部30とその搬送上流側に位置する予備加熱部40と
から構成されていて、それ等を定着容器20Aに収めて
一体とした上で装置内に内蔵される。
【0022】前記の定着部30は、ヒータを内蔵する熱
ローラ201とこれに圧着する圧着ローラ202とから
成り、時計方向へと駆動回転される前記の熱ローラ20
1と従動回転する前記の圧着ローラ202とによって記
録紙Pを感光体ドラム10の周速と等しい速度で挟着搬
送しつつ加熱することによってトナーを溶着し、搬送ロ
ーラ20Bを介して容器20Aの外部に搬送する。
【0023】前記の熱ローラ201は摺接するクリーニ
ングパッド31によってその外周面が常に清浄に保た
れ、さらにオイル塗布ローラ32によって適量のシリコ
ンオイル等が塗布されてトナーの熱ローラ201への溶
着が防止される。さらに前記の熱ローラ201と圧着ロ
ーラ202にはそれぞれ分離爪33および34が当接さ
れて記録紙Pのローラへの巻き付きが防止される。
【0024】一方前記の予備加熱部40は、加熱部材と
して設けた平面状のサーマルヒータ41とその周囲を循
環して搬送されるベルト部材42とから構成されてい
て、前記ベルト部材42は駆動ローラ43と従動ローラ
44との間に張架されて駆動ローラ43の動力により感
光体ドラム10の周速と等しい速度で反時計方向へと回
動することにより、トナー像の転写を受けた記録紙Pを
載置して前記の定着部30に搬送する間に前記のサーマ
ルヒータ41の熱量によって予め所定の温度に迄予備加
熱される。
【0025】前記のベルト部材42には、熱容量が小さ
くかつ耐熱性と熱伝導性の良好な材料として例えば内周
面に導電層を設け、外周面にテフロンコートを施した電
気的に高抵抗(導電性フィラーを混入して10811Ω
・cmに調整したもの)の厚さが30μmないし200
μmのポリイミドフィルムが使用される。なお導電層は
アースされている。さらに記録紙Pの進入部と搬出部に
はそれぞれコロナ帯電器45とコロナ除電器46が設置
され、転写ベルト18から分離した記録紙Pはコロナ帯
電器45によって帯電し、静電的にベルト部材42に密
着した状態でサーマルヒータ41部分を通過し、予備加
熱されたのちコロナ除電器46によって除電され、ベル
ト部材42から分離して定着部30へ搬送される。
【0026】前記の定着装置20によるトナー像の定着
作用は次のようにして行われる。
【0027】前記の定着部30の熱ローラ201は、画
像形成装置の電源入力により駆動回転され、同時に内蔵
するヒータがONになって加熱されウォーミングアップ
状態とされる。
【0028】前記の熱ローラ201はその近傍に設けた
温度センサにより検知した周面温度がトナーの溶融温度
(190℃ないし200℃)に達した時点でウォーミン
グアップを終了し、画像形成の開始を可能とすると共に
ヒータのON・OFF制御を継続して周面温度を定着を
可能とする一定温度に保った制御状態に置かれる。
【0029】一方前記の予備加熱部40のベルト部材4
1は、記録紙Pに対するトナー像の転写開始のタイミン
グもしくは記録紙Pの搬送検出により回動を開始され、
同時にサーマルヒータ41により加熱制御される。
【0030】前記のベルト部材42は、サーマルヒータ
41のONによりサーマルヒータ41からの発熱により
短時間内にヒータに面する周面部分が少なくとも100
℃以上に加熱され、周面温度がトナーの軟化点に達する
以前に温度センサSの検知信号によってサーマルヒータ
41をOFFにする制御を行い、100℃以上軟化点以
下の範囲内の一定の周面温度が維持される。
【0031】トナー像の転写を受けた記録紙Pが図2に
示す如く矢示A方向より定着装置20内に搬入される
と、予備加熱部40の進入部に設けた前記のコロナ帯電
器45が放電作用を開始して記録紙Pをトナーと同極性
に帯電し、それによってベルト部材42は記録紙Pを静
電的に密着して搬送する。これにより、記録紙Pへの熱
伝導を良好に保つ。
【0032】記録紙Pは搬送中サーマルヒータ41によ
るベルト部材42を介した熱伝達により記録紙中の水分
は気化熱を吸収して蒸発し、トナー像を変形しない限度
に迄軟化されたあと、搬出部のコロナ除電器46の交流
放電により除電されて、ベルト部材42より分離して前
記の定着部30へと搬送される。
【0033】前記の記録紙Pは、定着部30に搬送され
ると前記の熱ローラ201と圧着ローラ202によって
挟着搬送され、同時に熱ローラ201の熱量によりトナ
ーを溶融して定着し、排出ローラ20Bを介して矢示B
方向より定着容器20Aの外側に排出される。
【0034】前記の記録紙Pは、熱ローラ201によっ
て加熱される直前に前記の予備加熱部40において記録
紙中の水分の多くが蒸発し、100℃ないし160℃と
予めトナーが軟化点近く迄に予備加熱されているので定
着に要する熱量が少なくてよく、熱ローラ201がトナ
ーを溶融するに要する所定の溶融温度(190℃ないし
200℃)への到達時間や所定の溶融温度の持続時間が
短くて良く、従って熱ローラ201は熱容量が小さくて
も高速で搬送される記録紙に対して温度低下を起こさず
安定した定着が可能となり、ウォーミングアップに要す
る時間の短い小径ローラを用いた定着装置30の使用が
可能となる。また定着装置30のローラ部分の熱容量を
下げることによって質量が小さくなり小型の定着器も実
現でき、紙の通過によりとられる熱量も少ないことから
局部的に高温となるのも避けられてローラ自体の寿命を
増大する。
【0035】定着装置20に対する動力、電力の供給な
らびに温度管理は図3に示す制御回路によって制御され
るが、予備加熱部40に関しては規定温度に達する時間
が短いので、前述したようにトナー像転写のタイミング
もしくは記録紙搬送の検知信号に基づいて制御すること
ができるが、定着部30については規定温度に達する時
間が長くかつ予備加熱部40に較べて熱容量が大きいの
で、画像形成装置のメインスイッチのONによりあるい
はプリントスタート時に熱ローラ201への動力とヒー
タへの電力の供給を開始し、メインスイッチのOFFと
共にあるいはプリント終了時にヒータへの電力の供給を
中断し、機内温度の低下を待って熱ローラ201への動
力の供給を停止するよう制御される。
【0036】記録紙Pをベルト部材42に密着させる手
段に関しては、前記のコロナ帯電器45に替えて図4に
示すような導電性の帯電ブラシ45Aをベルト部材41
の外周面に摺接させ、1〜2KVの電圧を印加しベルト
面を直接トナーと同極性に帯電させ、帯電したベルト部
材41に記録紙Pを静電的に密着するようにすることも
可能であり、また記録紙Pのベルト部材41からの分離
についても前記のコロナ除電器46によらず、前記の従
動ローラ44の外径を小さくすることにより記録紙Pの
ベルト部材41からの分離性を高めることもできる。又
さらに除電器45Bにより、分離の安定性を高めること
もできる。
【0037】また記録紙Pの予備加熱によって蒸発する
水分を除去する目的から、定着装置20に排気装置50
を追設して定着容器20A内の空気を強制的に画像形成
装置の外部に排気できるようにすることが望ましい。
【0038】
【実施例】
(実施例1)請求項1および2に係わる発明の実施例を
図5によって説明する。
【0039】前記のベルト部材42は、その上面が転写
域より搬送される記録紙Pの先端位置より若干高い位置
を占め、また前記の熱ローラ201と圧着ローラ202
は、その圧着面がベルト部材42により搬送される記録
紙Pの先端位置より若干高い位置に置かれている。
【0040】トナー像を上面に転写した記録紙Pは、回
転する転写ベルト18の搬送作用によりその先端が先ず
前記の駆動ローラ43周面のベルト部材42の曲面部に
当接し、次いで曲面に沿って移動しながらベルト周面に
付着し搬送されることから、記録紙Pの先端部には一点
鎖線をもって示すような凸型のループL1が形成され
る。
【0041】前記のループL1は、転写ベルト18とベ
ルト部材42との間の僅かな搬送速度差があってもこれ
を吸収することが出来るので、記録紙Pが転写域より予
備加熱部40に搬入される際、帯電器45により、記録
紙Pがベルト部材42と密着し、ベルト部材42によっ
て引っ張られたり、またその反対に搬送の抵抗となった
りして転写ズレを生ずるようなことがなく正常に搬送さ
れて予備加熱が行われる。
【0042】次いで予備加熱された記録紙Pは、ベルト
部材42の搬送作用によりその先端が先ず前記の圧着ロ
ーラ202の周面に当接し、次いで周面に沿って移動し
て熱ローラ201と圧着ローラ202に挟着された状態
へと移行するので、記録紙Pの先端部に前述したループ
L1と同様一点鎖線をもって示す凸型のループL2が形
成される。
【0043】前記のループL2は、ベルト部材42と熱
ローラ201との間の僅かな搬送速度差があってもこれ
を吸収することが出来るので、記録紙Pは予備加熱部4
0より定着部30に搬入される際、熱ローラ201と圧
着ローラ202の圧着によって引っ張られたり、またそ
の反対に搬送の抵抗となったりして、転写材にしわや定
着ズレを生ずるようなことがなく正常に搬送されて加熱
定着が行われる。
【0044】なお予備加熱部40の備える前記の帯電器
45と除電器46はベルト部材42の駆動ローラ43と
従動ローラ44のそれぞれの直上に配置されて、記録紙
Pが水平方向の搬送に移ると同時に記録紙Pは帯電され
てベルト部材42に密着し、搬送終了と同時に除電され
て記録紙Pはベルト部材42から分離して水平方向に搬
出され、定着部30へと搬送される。
【0045】(実施例2)請求項3ないし5に係わる発
明の実施例を図6によって説明する。
【0046】前記のベルト部材42はその搬送速度が転
写域における記録紙Pの搬送速度より若干遅い速度に、
また前記の熱ローラ201と圧着ローラ202はその圧
着面における搬送速度がベルト部材42の搬送速度より
さらに若干遅い速度に駆動回転されている。こうするこ
とにより転写紙の受け渡し時に転写紙にループを形成で
き、紙が引っ張られて、転写ずれやしわや定着ずれが起
こるのを防止している。
【0047】予備加熱部40と定着部30の各進入部す
なわち前記のベルト部材42に面した駆動ローラ43の
上部と前記の熱ローラ201に面した圧着ローラ202
の上部にはそれぞれ記録紙Pの案内部材としての爪車W
1およびW2が、さらに記録紙Pのトナー像面の反対側
すなわち搬送面の下側には案内部材としてのガイド板G
1およびG2が配置されている。
【0048】前記の各爪車W1およびW2は奥行方向に
それぞれ複数個所に何れも回動自在に軸受支持されるも
のであり、一方前記の各ガイド板G1およびG2は共に
マイラ等の樹脂板から形成される弾性板でそれぞれベル
ト部材42および圧着ローラ202の周面に軽く当接さ
れている。
【0049】トナー像を上面に転写した記録紙Pは、転
写ベルト18の搬送作用によりその先端がベルト部材4
2に当接すると、前述した搬送速度差により記録紙Pの
先端部に一点鎖線をもって示すような凸型のループL3
が形成される。
【0050】記録紙Pは前記のループL3の頂部を前記
の爪車W1にトナー画像を傷めることなく当接すること
によって記録紙P先端とベルト面との接触を保ち、それ
によって記録紙Pの搬送方向が規制され、帯電器45と
の接触等のトラブルが回避されて予備加熱が行われる。
【0051】次いで予備加熱された記録紙Pは、ベルト
部材42の搬送作用によりその先端が圧着ローラ202
の周面に当接すると、前述した搬送速度差により記録紙
Pの先端部に一点鎖線をもって示すような凸型のループ
L4が形成される。
【0052】記録紙Pは前記のループL4の頂部を前記
の爪車W2に当接することによって先端を熱ローラ20
1の周面に案内して当接させ、それによってトナー像の
転写面を熱ローラ201の周面に密着させる。又除電器
46との接触等のトラブルが回避される。
【0053】さらに記録紙Pがカーリング等の影響によ
ってその先端を下向きにして前記の駆動ローラ43や圧
着ローラ202に巻き込まれるおそれのある場合には前
記のガイド板G1およびG2がそれぞれ記録紙Pの先端
を誘導して正規の搬送方向へと矯正する。
【0054】
【発明の効果】本発明により圧着熱定着方式の定着装置
に、小型で熱容量の比較的小さい熱ローラの使用が可能
となり、記録紙の搬送も確実に行われて、その結果コン
パクトでウォーミングアップ時間が短くかつ耐用期間も
長い実用性に優れて安定した定着機能を備える画像形成
装置が提供されることとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】カラー画像形成装置の断面構成図。
【図2】定着装置の断面構成図。
【図3】定着装置の制御回路図。
【図4】定着装置の要部図。
【図5】転写材の搬送状況を示す説明図(その一)。
【図6】転写材の搬送状況を示す説明図(その二)。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 12 帯電器 13 像露光手段 14 現像器 15 給紙カセット 17 給紙ローラ 18 転写ベルト 19 転写器 20 定着装置 20A 定着容器 30 定着部 40 予備加熱部 41 サーマルヒータ 42 ベルト部材 43 駆動ローラ 45 コロナ帯電器 46 コロナ除電器 50 排気装置 P 記録紙 S 温度センサ L1,L2,L3,L4 ループ W1,W2 爪車 G1,G2 ガイド板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体上にトナー像を形成し、該トナ
    ー像を転写材上に転写し定着部において加熱して定着す
    る画像形成装置において、 前記定着部は予備加熱部を備え、前記予備加熱部は加熱
    部材と該加熱部材の周囲を回動するベルト部材とから構
    成されていて、転写部より搬送される転写材が前記ベル
    ト部材を回動するローラ部材の周面部に当接したあと該
    周面部に沿って搬送されることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 像形成体上にトナー像を形成し、該トナ
    ー像を転写材上に転写し定着部において加熱して定着す
    る画像形成装置において、 前記定着部は予備加熱部を備え、前記予備加熱部は加熱
    部材と該加熱部材の周面を回動するベルト部材とから構
    成されていて、前記ベルト部材により搬送される転写材
    が前記定着部を構成するローラ対の下方のローラ部材の
    周面に当接したあと該周面に沿って搬送されることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像形成体上にトナー像を形成し、該トナ
    ー像を転写材上に転写し定着部において加熱して定着す
    る画像形成装置において、 前記定着部は予備加熱部を備え、前記予備加熱部は加熱
    部材と該加熱部材の周囲を回動するベルト部材とから構
    成されていて、前記定着部と前記予備加熱部はそれぞれ
    の転写材の進入部に案内部材を有し、転写部より搬送さ
    れる転写材が前記案内部材を介してそれぞれの所定の方
    向に搬送されることを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記案内部材は、転写材のトナー像の転
    写面もしくは背面に面して設けられることを特徴とする
    請求項3記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記案内部材は前記予備加熱部に設けら
    れる帯電器あるいは除電器に近接して設けられることを
    特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007017495A (ja) * 2005-07-05 2007-01-25 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
US20170185018A1 (en) * 2015-12-25 2017-06-29 Fuji Xerox Co., Ltd. Fixing device and image forming apparatus

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