JPH0915983A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH0915983A
JPH0915983A JP16530295A JP16530295A JPH0915983A JP H0915983 A JPH0915983 A JP H0915983A JP 16530295 A JP16530295 A JP 16530295A JP 16530295 A JP16530295 A JP 16530295A JP H0915983 A JPH0915983 A JP H0915983A
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JP
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layer
separation
image
forming method
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JP16530295A
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English (en)
Inventor
Yoshihiko Eto
嘉彦 江藤
Katsumi Matsuura
克巳 松浦
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光体の構成と転写材分離法の適正な組み合
わせ及び条件を見いだすことにより、感光体や分離部材
の高耐久化を図り、それによって画像形成装置全体の耐
久性と信頼性を向上させる。 【構成】 電子写真感光体上に静電潜像形成、現像、転
写、分離及びクリーニングを行う工程を繰り返して、多
数枚の画像を形成する画像形成方法において、前記感光
体の最表面層にモース硬度5以上の無機粒子を含有し、
且つ10点平均の表面粗さ(Rz)が0.05〜1.0
μmである感光体を用い、前記分離工程において分離爪
により行われるか、又は分離工程が転写材をベルトに吸
着搬送して行うことを特徴とする画像形成方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ等に
用いられる電子写真画像形成方法に関し、特に其の転写
材の感光体よりの分離方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、カールソン法の電子写真複写機に
おいては、感光体表面を一様に帯電させた後、露光によ
って画像様に電荷を消去して静電潜像を形成し、その静
電潜像をトナーによって現像して後、トナー像を紙等に
転写してから定着させる。
【0003】一方、感光体は表面に残留付着したトナー
の除去のためクリーニングや除電が施され、長期に亘っ
て反復使用される。従って、電子写真感光体としては、
帯電特性及び感度が良好で更に暗減衰が小さい等の電子
写真特性は勿論、加えて繰り返し使用での耐刷性、耐摩
耗性、耐湿性等の物理的性質や、露光時の紫外線等への
耐性(耐環境性)においても良好であることが要求され
る。
【0004】最近においては電子写真感光体としてセレ
ン、酸化亜鉛、硫化カドミウム等の無機感光体に代わっ
て公害対策上好ましく、希望する特性に照らして各機能
を発揮する物質を、広い範囲から選択しうる有機感光体
を実用化する動向にある。
【0005】特に有機感光体はトナー像が転写された転
写材の分離工程で傷が付きやすく、これが画像欠陥の基
となるため、耐久性が上がらない大きな要因となってい
た。
【0006】分離工程についてだけ述べれば、感光体の
曲率の大きなもの、つまりドラムタイプの感光体では其
の直径の小さなものほど容易であると言える。しかし、
近年複写機及びプリンタ等の画像形成装置の高速化及び
カラー化が要請されているため、ドラム径を小さくする
ことには限度があり、通常は直径50mm以上の比較的
大きな径のものが用いられる。このような感光体ドラム
では転写分離工程で、分離不良を起こす事が多く、確実
に分離をしようとすると感光体面を傷つけることになり
がちである。
【0007】転写材の分離方法としては、静電分離、或
いは実開昭51−18134号、特開平1−10259
0号及び同1−257884号に記載されている分離爪
によるものが広く用いられており、最近カラー画像形成
装置においては特開平2−46474号等に記載されて
いる転写材をベルトに吸着搬送して感光体に圧着する方
法等も用いられている。しかし、この場合においても転
写材をベルトに吸着させる力は、静電気力を用いている
のが普通であり、高温多湿時や低温低湿時に分離不良を
起こすことが多く、これはジャム等の原因となり転写材
を取り除く時、感光体面を痛めることが多かった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決するためになされたものであり、感光体の構成と
転写材分離法の適正な組み合わせ及び条件を見いだすこ
とにより、感光体や分離部材の高耐久化を図り、それに
よって画像形成装置全体の耐久性と信頼性を向上させる
ためになされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、下記構
成の何れかを採ることによって達成される。
【0010】〔1〕 電子写真感光体上に静電潜像形
成、現像、転写、分離及びクリーニングを行う工程を繰
り返して、多数枚の画像を形成する画像形成方法におい
て、前記感光体の最表面層にモース硬度5以上の無機粒
子を含有し、且つ10点平均の表面粗さ(Rz)が0.
05〜1.0μmである感光体を用い、前記分離工程に
おいて分離爪により行われることを特徴とする画像形成
方法。
【0011】〔2〕 前記感光体の最表面層が、電荷発
生層上に複数の電荷輸送層を有する感光層の最上層を形
成する電荷輸送層であることを特徴とする〔1〕記載の
画像形成方法。
【0012】〔3〕 前記分離工程における分離が、金
属又はセラミックにより作られた分離爪によって行われ
ることを特徴とする〔1〕記載の画像形成方法。
【0013】〔4〕 電子写真感光体上に静電潜像形
成、現像、転写、分離及びクリーニングを行う工程を繰
り返して、多数枚の画像を形成する画像形成方法におい
て、前記感光体の最表面層にモース硬度5以上の無機粒
子を含有し、且つ10点平均の表面粗さ(Rz)が0.
05〜1.0μmである感光体を用い、前記転写、分離
工程が転写材をベルトに吸着搬送して行うことを特徴と
する画像形成方法。
【0014】〔5〕 前記電子写真感光体が、半径40
mm以上のドラム状感光体であり、感光体層が有機感光
体により形成されていることを特徴とする〔1〕又は
〔4〕記載の画像形成方法。
【0015】〔6〕 前記無機粒子の体積平均粒径が
0.05〜2.0μmであることを特徴とする〔1〕又
は〔4〕記載の画像形成方法。
【0016】本発明において最上層の10点平均表面粗
さ(Rz)の測定方法は、JISB0601(基準長
0.25mm)の規定に基づいて測定され、具体的には
小坂研究所の表面粗さ測定器(SE−30H)により測
定される。
【0017】本発明の電子写真感光体の最表面層に含有
される無機粒子としては、膜強度を上げ、それ自身も強
度がある必要からモース硬度で5以上の硬質の粒子とさ
れ、電子写真性能に悪影響を与えないものとされる。
【0018】このような無機粒子としては、例えば酸化
セリウム、酸化クロム、酸化アルミニウム、酸化マグネ
シウム、酸化ケイ素、酸化錫、酸化ジルコニウム、酸化
鉄、酸化チタンなどの酸化物;硫酸カルシウム、硫酸バ
リウム、硫酸アルミニウムなどの硫酸塩;珪酸カルシウ
ム、珪酸マグネシウムなどの珪酸塩;チッ化ホウ素、チ
ッ化チタンなどのチッ化物;炭化ケイ素、炭化チタン、
炭化ホウ素、炭化タングステン、炭化ジルコニウムなど
の炭化物;ホウ化ジルコニウム、ホウ化チタンなどのホ
ウ化物などが挙げられ、これらのうち1種を、又は必要
に応じて2種以上が用いられる。
【0019】前記無機粒子は体積平均粒径が0.05〜
2.0μmとされ、好ましくは長径/短径の比が2.0
未満の実質的球形粒子とされる。
【0020】前記無機粒子の体積平均粒径が0.05μ
mを下回ると感光体表面の十分な機械的強度が得られ
ず、又粒子の表面積が大きくなる結果、吸着水量等が増
大し繰り返し像形成の過程で前記感光体表面が摩耗、損
傷して電子写真性能が劣化する。又、2.0μmを上回
ると感光体表面粗さが大となりクリーニングブレードが
摩耗、損傷してクリーニング特性が悪化し、クリーニン
グ不良を生じ、かつ画像ボケが発生し易くなる。
【0021】前記無機粒子が実質的に球形とは、電子顕
微鏡で表面形状が判別できる大きさ(径1〜10mm)
に拡大した時粒子が不定形ではなく前記長径/短径の比
が2.0未満の球形と見做されるものである。その場合
感光体表面の摩耗係数を低減することができる。これら
の効果は、従来用いられていた無機微粒子、つまり0.
05μm以下の無機粒子等については期待できないもの
である。なお、前記無機粒子の体積平均粒径はレーザー
回折/散乱式粒度分布測定装置LA−700(掘場製作
所製)により測定される。
【0022】又、前記無機粒子としては、例えばチタン
カップリング剤、シランカップリング剤、高分子脂肪酸
又はその金属塩等の疎水化処理剤により疎水化されたも
のが好ましい。
【0023】前記チタンカップリング剤としては、テト
ラブチルチタネート、テトラオクチルチタネート、イソ
プロピルトリイソステアロイルチタネート、イソプロピ
ルトリデシルベンゼンスルフォニルチタネート、ビス
(ジオクチルパイロフォスフェート)オキシアセテート
チタネートなどがある。更に、シランカップリング剤と
しては、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリ
メトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロ
ピルメチルジメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロ
ピルトリメトキシシラン、N−β−(N−ビニルベンジ
ルアミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン塩酸塩、ヘキサメチルジシラザン、メチルトリメトキ
シシラン、ブチルトリメトキシシラン、イソブチルトリ
メトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチ
ルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ド
デシルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、o−メチルフェニルトリメトキシシラン、p−メチ
ルフェニルトリメトキシシランなどがあげられる。
【0024】又、脂肪酸としては、ウンデシル酸、ラウ
リン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、
ペンタデカン酸、ステアリン酸、ヘプタデカン酸、アラ
キン酸、モンタン酸、オレイン酸、リノール酸、アラキ
ドン酸などの長鎖脂肪酸があげられ、その金属塩として
は亜鉛、鉄、マグネシウム、アルミニウム、カルシウ
ム、ナトリウム、リチウムなどの金属との塩があげられ
る。
【0025】これら化合物は、前記無機粒子に対して重
量で1〜10%添加し被覆することが良く、好ましくは
重量で3〜7%である。また、これらの材料を組み合わ
せて使用することもでき、通常前記無機粒子表面に単分
子層又はそれに近い層で被覆される。
【0026】本発明においては、前記感光体の最表面層
中に含有される無機粒子としては特にシリカ粒子が好ま
しく用いられ、更には吸湿性が小さく、表面の活性水酸
基が少ないシリカ粒子が好ましく用いられる。
【0027】本発明ではこれらの無機粒子は少なくとも
電子写真感光体の最表面層にバインダーと共に含有させ
るが最表面層の無機粒子の割合はバインダーに対して通
常は1重量%以上200重量%以下、望ましくは3重量
%以上100重量%以下で使用される。
【0028】本発明の最表面層とは電子写真感光体の最
表面に位置する感光層でもよいし、更にその上に積層さ
れた保護層でもよい。
【0029】本発明において好ましくは有機の電荷発生
物質(CGM)と電荷輸送物質(CTM)とが含有され
る有機感光体である。該有機感光体の層構成を図1に示
す。
【0030】図1は導電性支持体1上に中間層を介して
電荷発生層(CGL)3と電荷輸送層(CTL)4とを
この順に積層して成る感光層6を有する感光体である。
【0031】又、図1(ロ)は図1(イ)、の感光層の
上に保護層5を積層した構成を示す。上記(イ)、
(ロ)は有機感光体の代表的な構成を示したものであ
り、本発明はこれらの層構成に限定されるものではな
い。例えばこれらの図で示された中間層2は必要でなけ
れば設けなくてもよい。
【0032】上記層構成の内、本発明の最も好ましい態
様は、感光層の上に更に保護層5を積層し、これら保護
層中に本発明の無機粒子を含有させたものである。
【0033】保護層は、設けられた場合少なくとも樹脂
及び本発明の無機粒子より構成されるが、保護層中に電
荷輸送物質(CTM)を含有させるいわゆる複数の電荷
輸送層よりなる層構成にする事がより好ましい。これら
保護層中に電荷輸送物質(CTM)を含有させる事によ
り電子写真感光体のくり返し使用による残留電位の上昇
や、感度の低下を防ぐ事ができる。
【0034】前記図1(イ)、(ロ)の各電荷発生層3
に含有される電荷発生物質(CGM)としては、例えば
フタロシアニン顔料、多環キノン顔料、アゾ顔料、ペリ
レン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、アズレニ
ウム顔料、スクワリリウム染料、シアニン染料、ピリリ
ウム染料、チオピリリウム染料、キサンテン色素、トリ
フェニルメタン色素、スチリル色素等が挙げられ、これ
らの電荷発生物質(CGM)は単独で又は適当なバイン
ダー樹脂と共に層形成が行われる。
【0035】前記電荷輸送層4に含有される電荷輸送物
質(CTM)としては、例えばオキサゾール誘導体、オ
キサジアゾール誘導体、チアゾール誘導体、チアジアゾ
ール誘導体、トリアゾール誘導体、イミダゾール誘導
体、イミダゾロン誘導体、イミダゾリン誘導体、ビスイ
ミダゾリジン誘導体、スチリル化合物、ヒドラゾン化合
物、ベンジジン化合物、ピラゾリン誘導体、スチルベン
化合物、アミン誘導体、オキサゾロン誘導体、ベンゾチ
アゾール誘導体、ベンズイミダゾール誘導体、キナゾリ
ン誘導体、ベンゾフラン誘導体、アクリジン誘導体、フ
ェナジン誘導体、アミノスチルベン誘導体、ポリ−N−
ビニルカルバゾール、ポリ−1−ビニルピレン、ポリ−
9−ビニルアントラセン等が挙げられ、これらの電荷輸
送物質(CTM)は通常バインダーと共に層形成が行わ
れる。
【0036】これらの中で特に好ましい電荷輸送物質
(CTM)としては下記一般式で示される化合物のもの
があげられる。
【0037】
【化1】
【0038】(式中、Ar1、Ar2、Ar4は各々置
換、無置換の芳香族炭化水素基又は複素環基を表し、A
3は各々置換、無置換の2価の芳香族炭化水素基又は
複素環基、R2は水素原子若しくは各々置換、無置換の
芳香族炭化水素基又は複素環基を表す。nは1若しくは
2である。Ar4とR2は互いに結合して環を形成しても
よい。)
【0039】
【化2】
【0040】(式中、R3、R4は各々置換、無置換の芳
香族炭化水素基、複素環基又はアルキル基を表し、互い
に連結して環を形成してもよい。R5は水素原子又は各
々置換、無置換の芳香族炭化水素基、複素環基若しくは
アルキル基を表し、Ar5は各々置換、無置換の芳香族
炭化水素基又は複素環基を表す。mは0若しくは1であ
る。)
【0041】
【化3】
【0042】(式中、Yは置換、無置換のフェニル基、
ナフチル基、ピリニル基、フルオレニル基、カルバゾリ
ル基、ジフェニル基及び4,4′−アルキリデンジフェ
ニル基を表し、Ar6、Ar7は各々置換、無置換の芳香
族炭化水素基又は複素環基を表す。lは1〜3の整数を
表す。)
【0043】
【化4】
【0044】(式中、Ar8、Ar9、Ar10、Ar11
各々置換、無置換の芳香族炭化水素基又は複素環基を表
し、Ar1、Ar2、Ar3は前述の通りである。) これらの内、本発明の感光体に好ましく用いられる具体
的化合物例を以下に例示する。
【0045】
【化5】
【0046】
【化6】
【0047】
【化7】
【0048】
【化8】
【0049】
【化9】
【0050】
【化10】
【0051】前記、電荷発生層(CGL)、電荷輸送層
(CTL)に含有されるバインダー樹脂としては、ポリ
エステル樹脂、ポリスチレン樹脂、メタクリル樹脂、ア
クリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン
樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹
脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレン−ブタジエン
樹脂、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合体樹
脂、塩化ビニル−無水マレイン酸共重合体樹脂、ウレタ
ン樹脂、シリコン樹脂、エポキシ樹脂、シリコン−アル
キッド樹脂、フェノール樹脂、ポリシラン樹脂、ポリビ
ニルカルバゾール等が挙げられる。
【0052】なお前記図1(イ)、(ロ)の各感光体の
最上層に含有されるバインダー樹脂は好ましくは機械的
衝撃に強く耐摩耗性が大であり、且つ電子写真性能を阻
害しないものがよい。好ましいバインダー樹脂としては
下記一般式(I)、(II)、(III)又は(IV)の構造
単位を有するポリカーボネート樹脂が挙げられる。
【0053】
【化11】
【0054】(式中、R1〜R8は水素原子、ハロゲン原
子、各々置換若しくは無置換の炭素数1〜10のアルキ
ル基、シクロアルキル基又はアリール基、Zは4〜11
の炭素原子数を有する飽和又は不飽和の炭素環形成残
基、R9は炭素原子数1〜9のアルキル基又はアリール
基である。)
【0055】
【化12】
【0056】(式中、R11からR18はそれぞれ独立して
水素原子、ハロゲン原子、アルキル基又はアリール基を
表す。)
【0057】
【化13】
【0058】(式中、R21〜R28はそれぞれ独立して水
素原子、ハロゲン原子、各々置換若しくは無置換の炭素
数1〜10アルキル基、シクロアルキル基、又はアリー
ル基を表す。)
【0059】
【化14】
【0060】(式中、R31〜R46はそれぞれ独立して水
素原子、ハロゲン原子、各々置換、無置換アルキル基若
しくはアリール基を表し、k及びmは正の整数であっ
て、k/mが1〜10になるように選択される。) なお前記一般式で示される構造単位を有するポリカーボ
ネート樹脂は好ましくは重量平均分子量30,000以
上のものとされる。
【0061】次に、前記各層を形成する際に用いられる
溶媒又は分散媒としては、n−ブチルアミン、ジエチル
アミン、エチレンジアミン、イソプロパノールアミン、
トリエタノールアミン、トリエチレンジアミン、N,N
−ジメチルホルムアミド、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルイソプロピルケトン、シクロヘキサノン、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、クロロホルム、ジクロロ
メタン、1,2−ジクロロエタン、1,2−ジクロロプ
ロパン、1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1−
トリクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラクロロ
エタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン、メタノー
ル、エタノール、イソプロピナール、酢酸エチル、酢酸
ブチル、ジメチルスルホキシド、メチルセロソルブ等が
挙げられる。本発明はこれらに限定されるものではない
が、ケトン系溶媒を用いた場合に感度、繰り返し使用時
に電位変化等が更に良好となる。また、これらの溶媒は
単独或いは2種以上の混合溶媒として用いることもでき
る。
【0062】本発明に於いて電荷発生層中の電荷発生物
質と結合樹脂との割合は重量比で1:5〜5:1が好ま
しい。また電荷発生層の膜厚は5μm以下が好ましく、
特には0.05〜2μmが好ましい。
【0063】又、電荷輸送層は前記の電荷輸送物質と結
着剤樹脂を適当な溶剤に溶解し、その溶液を塗布乾燥す
ることによって形成される。電荷輸送物質と結着剤樹脂
との混合割合は重量比で10:1〜1:10が好まし
い。
【0064】また、電荷輸送層の膜厚は5〜50μm、
特には10〜40μmが好ましい。
【0065】感光体が単一層型の場合、上述したような
電荷発生物質と電荷輸送物質を結着樹脂に分散及び溶解
した溶液を塗布乾燥することによって得ることができ
る。
【0066】次に本発明の電子写真感光体の導電性支持
体としては、 1)アルミニウム板、ステンレス板などの金属板、 2)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
アルミニウム、パラジウム、金などの金属薄層をラミネ
ート若しくは蒸着によって設けたもの、 3)紙或いはプラスチックフィルムなどの支持体上に、
導電性ポリマー、酸化インジウム、酸化錫などの導電性
化合物の層を塗布若しくは蒸着によって設けたもの等が
挙げられる。
【0067】以下本発明の画像形成方法をアナログ方式
の図2及び図3の画像形成装置を用いて説明するが、本
発明の画像形成方法はこれに限定されるものではなく、
その外デジタル複写機、LEDプリンター、液晶シャッ
タープリンター等の電子写真装置一般に適用しうるもの
であり、更には電子写真技術を応用した記録、印刷、フ
ァクシミリ等の装置に広く応用しうるものである。
【0068】なお本発明の画像形成方法では、トナー像
が転写された転写材の感光体からの分離が例えば図3の
如き分離爪により行われ、好ましくは金属またはセラミ
ックを用いた分離爪が用いられる点に特徴がある。
【0069】図2において、10は有機感光体ドラムで
矢印方向(時計方向)回転駆動され、帯電器11により
一様の帯電が付与され、アナログ方式の像露光手段12
により像露光が施されて静電潜像が形成される。
【0070】前記像露光手段12では、図示しない原稿
走査光学系により原稿を光走査して得た像露光が前記感
光体ドラム10上に施されて前記静電潜像が形成され
る。
【0071】前記静電潜像は現像器13により磁気ブラ
シ現像されてトナー像が形成される。ここで現像器13
には、磁性トナーから成る一成分現像剤または非磁性ト
ナーと磁性キャリアから成る二成分現像剤が充填されて
いてスクリュー131、132及び撹拌羽根133によ
り撹拌、混合された後、磁石体135の外周を矢印方向
に回転するスリーブ134に付着搬送されて磁気ブラシ
を形成し、該磁気ブラシにより前記静電潜像が現像され
る。
【0072】前記トナー像は、PTL14により転写さ
れ易くされた後、タイミングローラ17,18によりタ
イミングを合わせて搬送された転写材P上に転写極(転
写器)15の作用で転写され、分離極(分離器)16に
より分離される。
【0073】ここで前記トナー像が転写材Pは分離極
(分離器)16では分離せず、前記感光体ドラム10に
付着したまま搬送されるものがあり、その場合分離爪1
81により分離される。
【0074】前記分離爪装置は図3の構成とされ、分離
爪181(重し181a)爪部支持部材183、爪部回
転軸184、ソレノイド185から成っている、前記分
離爪181は転写材Pが転写極15に到達すると同時に
ソレノイド185により不作動とし、分離爪181をそ
の自重により感光体ドラム10に当接させて転写材の先
頭分離を行い、先頭分離後、早目にソレノイドを作動さ
せて支持部材183を矢印A方向に移動させ、同時に分
離爪181を矢印B方向に移動させることにより分離爪
181の感光体ドラム10への当接が解除される。
【0075】この動作は転写材Pの1枚毎に繰り返さ
れ、かつ転写材Pが搬送されない状態では分離爪181
は常に解除されていて前記分離爪による感光体ドラム1
0の損傷を防止するようにしている。
【0076】前記分離極16及び分離爪181により分
離された転写材Pは搬送ベルト19により定着器20に
搬送され、トナー像が転写材P上に熱定着される。転写
後の感光体ドラム10はクリーニング装置(クリーニン
グ器)21によりクリーニングされ、帯電前除電ランプ
PCL22により除電されて次の像形成に備えられる。
【0077】前記クリーニング装置21では、ガイドロ
ーラ212及びクリーニングブレード211により感光
体ドラム10上の転写残トナーがクリーニングされ、か
つクリーニングされたトナーは前記ガイドローラ212
及びガイド板213を介して搬出用スクリュー214に
送り込まれ、該搬出用スクリューにより外部トナー受け
に排出される。
【0078】なお本発明では前記分離爪として、樹脂製
分離爪、該分離爪に金属メッキ若しくはセラミック被覆
されたもの、樹脂製分離爪の一部、例えば先端部に金属
若しくはセラミックを用いたもの、または金属若しくは
セラミックのみで加工された分離爪等が用いられるが、
これらのうち好ましくは少なくとも分離爪の一部に金属
またはセラミックを用いたものとされ、前記金属として
は、ニッケル、クロム、銅、亜鉛、アルミニウム、ステ
ンレス、スチール等が用いられる。
【0079】なお本発明のもう一つの態様の画像形成方
法では、図4に示すようにトナー像が転写された転写材
の感光体からの分離は、分離爪を用いず、転写ベルトに
より行われる点に特徴がある。
【0080】図4においては、レーザー像露光光源によ
るデジタル画像形式装置の場合で説明する。10は有機
感光体ドラムで矢印方向(時計方向)に回転駆動され、
帯電器11により一様の帯電が付与され、像露光手段1
2により像露光が施されて静電潜像が形成される。前記
像露光手段では、外部画像信号により、例えばレーザー
光源からのレーザービームを変調し、得られた変調レー
ザービームを高速回転する図示しないポリゴンミラーに
より感光体上を走査して静電潜像を形成する。
【0081】図4の画像形成装置では、感光体ドラム1
0の1回転目に第1の画像信号(イエロー(Y)画像信
号)により変調されたレーザービームによる像露光が施
されて前記ドラム10上に静電潜像が形成され、該潜像
はYトナーを含むY現像剤が充填された現像器13Yに
より現像されてYトナー像が形成される。
【0082】次に前記感光体ドラム10の2回転目に第
2の画像信号(マゼンタ(M)画像信号)により変調さ
れたレーザービームによる像露光が施されて前記ドラム
10上に静電潜像が形成され、Mトナーを含むM現像剤
が充填された現像器13Mにより現像されて前記Yトナ
ー像が形成されている感光体面上にMトナー像が重ね合
わせて形成される。
【0083】以後同様にして前記感光体ドラム10の3
回転目及び4回転目において、第3の画像信号(シアン
(C)画像信号)及び第4の画像信号(黒(K)画像信
号)に基づく像露光が施され、かつC現像剤を充填し現
像器13C及びK現像剤を充填した現像器13Kにより
それぞれ現像されて、前記ドラム10上に、前記Yトナ
ー像及びMトナー像に重ね合わせてCトナー像及びKト
ナー像が形成される。
【0084】前記のようにして得られた前記ドラム10
上に4色トナー像から成るカラートナー像は図示しない
給紙装置から給送された転写材P上に転写、分離ベルト
34を介して転写極(転写器)15の作用で転写され、
カラートナー像が転写された転写材Pは前記ベルト34
に吸着搬送分離されて定着装置20で定着されカラー画
像形成が完了する。
【0085】前記転写、分離ベルト34の転写、分離の
細部が図5に示される。図5において転写材Pが前記ベ
ルト34に進入する直前にブラシ帯電器39により転写
材Pに例えば正の帯電を付与して前記ベルト34に静電
的に吸着させて転写領域へと搬送され、正の転写極15
の作用で前記ドラム10上の負のトナー像Tを前記転写
材Pに転写する。トナー像Tが転写された転写材Pは引
き続き前記ベルト34に静電的に吸着されたまま搬送さ
れるので前記転写材は前記ドラム10に付着することな
く分離される。なお前記ベルト34は駆動ローラ36、
ガイドローラ32,33及び35に掛け渡されて矢印方
向に回転され、前記ガイドローラ32には正のバイアス
電圧が印加される。
【0086】転写後の感光体ドラム10は除電器37に
より除電された後、クリーニング装置21のクリーニン
グブレード211により清掃され、例えばLED除電ラ
ンプ(PCL)38により除電されて次の像形成に備え
られる。
【0087】また前記画像形成装置では、現像器13
Y,13M,13C及び13Kには一成分系現像剤でも
二成分系現像剤の何れでもよいが、好ましくはY,M,
C及びKの各トナーとキャリアから成る二成分系現像剤
が用いられる。また前記ドラム10上に形成された静電
潜像は接触または非接触で、正規現像または反転現像の
何れの現像方法であってもよいが、好ましくは前記ドラ
ム10上に先に形成された色トナーを後の現像で損傷す
ることがないよう、非接触現像法で、かつ反転現像法が
用いられる。
【0088】なお前記ベルト34による転写材の分離方
法は前記方法に限らず、転写、分離ベルトを用いるもの
であれば何れの方法であってもよい、例えば特開平2−
20882号公報に記載されるように転写、分離ベルト
34として表面に絶縁層を有し、その表面にブラシ帯電
器等により十分な帯電が付与されたベルトを用いること
により転写材の吸着搬送、転写及び分離を行うものであ
っもよい。
【0089】また特開平3−68976号公報に記載さ
れるように前記図5の転写極15に代えて転写バイアス
が印加された押圧ローラを用いるようにしてもよい。
【0090】なお前記図5の転写、分離ベルト34は環
境雰囲気の如何にかかわらず、安定した転写、分離を達
成するため、体積抵抗107〜1011Ω・cmとするの
が好ましい。
【0091】
【作用】本発明では画像形成装置の高速化及びカラー化
に対応するため半径40mm以上の感光体ドラムが対象
とされ、このような感光体ドラムは従来転写材の分離不
良を発生し易いとされ、更には分離工程等で傷が付きや
すい有機感光体ドラムが用いられるが、前記ドラム表面
層に適量の硬質の無機粒子を含有せしめ、適度の表面粗
さとすることにより、前記表面層の機械的強度が大とな
り、分離工程での傷の発生が防止され、かつ転写材の分
離が円滑に行われる等の作用が奏される。
【0092】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0093】〔実施例1〕 (1)感光体の作製 感光体1−1 ポリアミド樹脂CM−8000(東レ(株)社製)30
gをメタノール900mlと1−ブタノール100ml
の混合溶媒中に投入し50℃で加熱溶解した。室温に冷
却した後、この液を用いて、外径80mm、長さ35
5.5mmのアルミニウムドラム上に、浸漬塗布により
厚さ0.3μmの中間層を形成した。
【0094】次いで、ポリビニルブチラール樹脂エスレ
ックBX−1(積水化学(株)社製)5gをメチルエチ
ルケトン(MEK)1000ml中に溶解し、更に下記
「化15」化合物CGM−1 10gを混合した後、サ
ンドミルを用いて20時間分散を行った。この液を用い
て、上記中間層上に浸漬塗布により厚さ0.5μmの電
荷発生層を形成した。
【0095】続いて、CTMの例示化合物T−10 1
50gとBPZ型ポリカーボネート樹脂パンライトTS
−2050(帝人化成(株)社製)100gをジクロロ
メタン1000ml中に溶解した。この液を用いて、上
記電荷発生層上に浸漬塗布により厚さ20μmの第一電
荷輸送層を形成した。
【0096】その後、例示化合物 T−10 150g
とBPZ型ポリカーボネート樹脂パンライトTS−20
50(帝人化成(株)社製)150gとをジクロロメタ
ン1000ml中に溶解した液に表1の無機粒子A1の
30gを添加し、超音波槽中で20分間分散した。この
液を用いて円形量規制型塗布機により、上記電荷輸送層
上に円形量規制型塗布機により厚さ5μmの表面保護層
(第2電荷輸送層)を形成した。
【0097】最後に、100℃で1時間加熱乾燥し、中
間層、電荷発生層、電荷輸送層、表面保護層を順次積層
してなる感光体を作製した。
【0098】
【化15】
【0099】感光体1−2〜4(実施例用)及び感光体
1−5〜7(比較例用) 無機粒子の種類及びその添加量を表1の如くした他は感
光体1−1と同様にして感光体1−2〜7を得た。
【0100】
【表1】
【0101】尚、表1の各無機粒子は何れも理論量のト
リメチルシリルメトキシシランで疎水化されたものが用
いられた。
【0102】最上層の10点平均表面粗さ(Rz)の測
定方法は、JISB0601(基準長0.25mm)の
規定に基づいて測定され、具体的には小坂研究所の表面
粗さ測定器(SE−30H)により測定された。
【0103】(2)画像評価テスト コニカ(株)社製KonicaU−BIX4145の分
離爪としてステンレス製SUSNo.304の分離爪を
装着して成る改造機を用い、前記感光体1〜7の感光体
を順次装着し、20℃、RH60%の雰囲気下でそれぞ
れ10万回の画像テストを行った結果、表2に示すよう
に実施例用の感光体1〜4を用いた場合ジャムの発生が
少なく、かつ感光体の損傷がなく終始良質の画像が得ら
れたが、比較例用感光体5.7を用いた場合はジャムの
発生が多く感光体の傷故障が多く良質の画像が得られな
かった。
【0104】また比較用感光体1−6の場合は、その表
面層が過度に粗面化されているため、クリーニング部材
が磨耗、損傷してクリーニング不良により画質が低下し
た。
【0105】
【表2】
【0106】(実施例1−5〜1−9) 〈画像テスト〉コニカ(株)社製Konica U−B
IX4145の感光体として表1の感光体2を装着し、
分離爪として表3の如く、ステンレスSUS No30
4製、セラミック製、プラスチックA(ポリイミド樹
脂)製の表面にクロムメッキ、プラスチックA及びプラ
スチックB(ポリプロピレン樹脂)製の各分離爪を順次
装着して成る改造機を用い、各分離爪毎に20℃、RH
60%でそれぞれ10万回ずつの画像テストを行った結
果、分離爪の金属またはセラミックを用いた場合、表3
に示すようにジャム回数が少なく、傷故障の発生がな
く、終始良質の画像が得られたが、プラスチック製の分
離爪を用いた場合はジャム回数が多くなり、テスト後分
離爪の変形が認められた。
【0107】
【表3】
【0108】〔実施例2〕 〈無機粒子A1〜A3の作製〉アドマテックス社製のシ
リカ粒子「SOC1」、「SOC2」及び石原産業社製
酸化チタン粒子「A−100」のそれぞれを理論量のト
リメチルシリルメトキシシランから成るシランカップリ
ング剤で処理して疎水性無機粒子A21,A22及びA2
3を得た。
【0109】〈感光体2−1の作製〉100mmのアル
ミニウムドラム上に共重合タイプのポリアミド樹脂「C
M−8000」(東レ社製)1.5重量部をメタノール
90重量部とブタノール10重量部との混合溶媒中に溶
解して成る塗布液を浸漬塗布して膜厚0.3μmの中間
層を形成した。次にポリビニルブチラール樹脂「エスレ
ックBX−L」(積水化学社製)の0.8重量部をメチ
ルエチルケトン80重量部とシクロヘキサノン20重量
部との混合溶媒中に溶解し、得られた溶液中に、CuK
α特性X線を用いたX線回折図において、ブラッグ角
(2θ±0.2°)が27.3°に最大ピークを有し、
かつ9.5°、11.6°、15.0°、24.1°の
少なくとも1つ以上にピークを有する下記構造のオキシ
チタニウムフタロシアニンから成るCGM−2、4重量
部を混合分散して成る塗布液を前記中間層上に浸漬塗布
して乾燥後の膜厚0.2μmのCGLを形成した。
【0110】
【化16】
【0111】次いでバインダーとしてのポリカーボネー
ト樹脂「ユーピロンZ300」(三菱瓦斯化学社製)1
5重量部及びCTMとしての例示化合物(T−10)1
0重量部及びヒンダードフェノール系AO剤として例示
化合物(A)−3を0.25重量部をメチレンクロライ
ド100重量部に溶解して成る塗布液を前記CGL上に
浸漬塗布して乾燥後の膜厚20μmの第1のCTLを形
成した。
【0112】次いで、バインダーとしてのポリカーボネ
ート樹脂「ユーピロンZ300」1.5重量部部と、前
記無機粒子A21を0.6重量部、CTMとしての例示
化合物(T−10)を1重量部及びヒンダードフェノー
ル系AO剤0.025重量部をエチルクロライド100
重量部を溶解、分散して成る塗布液を前記第1のCTL
上に円形量規制型塗布液を用いて塗布して乾燥後の膜厚
が5μmの第2のCTLを形成して感光体2−1を得
た。
【0113】〈感光体2−2の作製〉感光体2−1の第
2のCTLに含有される無機粒子A21に代えて無機粒
子A22を用いた他は感光体2−1と同様にして感光体
2−2を得た。
【0114】〈感光体2−3の作製〉感光体2−1の第
2のCTLに含有される無機粒子A21に代えて無機粒
子A23を用いた他は感光体2−1と同様にして感光体
2−3を得た。
【0115】〈感光体2−4の作製〉感光体2−1の第
2のCTLに含有される無機粒子A21を除いた他は感
光体2−1と同様にして感光体2−4を得た。
【0116】〈現像剤の作製〉スチレン−アクリル樹脂
100重量部にY着色剤としてクロムイエロー(C.
I.No.14090)10重量部、アゾ系荷電制御剤
1重量部及びオフセット防止剤としてのポリオレフィン
3重量部を溶融混練し、冷却、粉砕、分級して平均粒径
10μmの粒子を得、更に該粒子に対して流動化剤とし
て疎水性シリカ粒子「R−972」を1.0重量%加え
てYトナーを得た。
【0117】次に前記Yトナー4重量部と、スチレン−
アクリル樹脂で被覆されたフェライト粒子から成る平均
粒径80μmのキャリア96重量部とを混合してY現像
剤を得た。
【0118】また前記着色剤クロムイエローに代えてデ
ュポンオイルレッド(C.I.No.26105)、フ
タロシアニンブルー(C.I.No.74160)及び
ランプブラック(C.I.No.77266)をそれぞ
れ用いた他はY現像剤と同様にしてM現像剤、C現像剤
及びK現像剤を得た。
【0119】(実施例2−1)感光体ドラム,帯電極、
除電極、PCL、クリーニング装置及びトナー回収ボッ
クスを含むドラムカートリッジ、Y,M,C及びKの各
現像器を含む現像ユニット、転写材をベルトに吸着搬送
する転写分離手段ユニット等が装置本体に着脱自在に装
着されたデジタルカラープリンター「LP−7010」
(コニカ(株)社製)に前記Y,M,C及びKの各現像
剤を充填し、20℃RH60%、5℃RH10%、30
℃RH80%の3種の雰囲気下でそれぞれ10万回ずつ
カラープリントテストを行った結果、1回から10万回
に至る各プリントの何れもが転写後の転写材の分離不良
や感光体ドラムの傷気象による画像欠陥がなく高濃度、
鮮明なカラー画像が得られた。
【0120】(実施例2−2及び2−3)感光体2−1
に代えて感光体2−2及び3を用いた他は実施例2−1
と同様、前記3種の雰囲気下でそれぞれ10万回ずつの
カラープリントテストを行った結果、何れも転写材の分
離不良や感光体ドラムの傷故障により画像欠陥がなく良
質のカラー画像が得られた。
【0121】(比較例2−1)前記カラープリンターに
感光体ドラムとして表面層に無機粒子を含まない感光体
2−4を用いた他は実施例2−1と同様前記3種の雰囲
気下でそれぞれ10万回ずつのカラープリントテストを
行った結果、転写材の分離不良や感光体ドラムの傷故障
が発生し、特に高温多湿時及び低温低湿時の転写材の分
離不良が多発し、この分離不良により発生したジャム紙
の除去による感光体ドラムの傷故障が大であった。
【0122】
【発明の効果】本発明により、感光体の構成と転写材分
離法の適正な組み合わせ及び条件を見いだすことによ
り、感光体や分離部材の高耐久化を図り、それによって
画像形成装置全体の耐久性と信頼性を向上させることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる感光体の層構成を示す断面図。
【図2】本発明に係わる画像形成装置の概要断面図。
【図3】本発明に係わる分離爪の概要斜視図。
【図4】本発明に係わるもう一つの画像形成装置の概要
断面図。
【図5】本発明に係わる分離工程が転写材をベルトに吸
着搬送して行う分離機構の概要断面図。
【符号の説明】
1 導電性支持体 2 中間層 3 電荷発生層(CGL) 4 電荷輸送層(CTL) 5 保護層(第二電荷輸送層) 11 帯電器 13 現像器 15 転写器 20 定着器 21 クリーニング器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 13/00 G03G 13/00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真感光体上に静電潜像形成、現
    像、転写、分離及びクリーニングを行う工程を繰り返し
    て、多数枚の画像を形成する画像形成方法において、前
    記感光体の最表面層にモース硬度5以上の無機粒子を含
    有し、且つ10点平均の表面粗さ(Rz)が0.05〜
    1.0μmである感光体を用い、前記分離工程において
    分離爪により行われることを特徴とする画像形成方法。
  2. 【請求項2】 前記感光体の最表面層が、電荷発生層上
    に複数の電荷輸送層を有する感光層の最上層を形成する
    電荷輸送層であることを特徴とする請求項1記載の画像
    形成方法。
  3. 【請求項3】 前記分離工程における分離が、金属又は
    セラミックにより作られた分離爪によって行われること
    を特徴とする請求項1記載の画像形成方法。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体上に静電潜像形成、現
    像、転写、分離及びクリーニングを行う工程を繰り返し
    て、多数枚の画像を形成する画像形成方法において、前
    記感光体の最表面層にモース硬度5以上の無機粒子を含
    有し、且つ10点平均の表面粗さ(Rz)が0.05〜
    1.0μmである感光体を用い、前記転写、分離工程が
    転写材をベルトに吸着搬送して行うことを特徴とする画
    像形成方法。
  5. 【請求項5】 前記電子写真感光体が、半径40mm以
    上のドラム状感光体であり、感光体層が有機感光体によ
    り形成されていることを特徴とする請求項1又は4記載
    の画像形成方法。
  6. 【請求項6】 前記無機粒子の体積平均粒径が0.05
    〜2.0μmであることを特徴とする請求項1又は4記
    載の画像形成方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001296684A (ja) * 2000-04-11 2001-10-26 Mitsubishi Chemicals Corp トナー及び画像形成方法
JP2002040681A (ja) * 2000-05-19 2002-02-06 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2002040704A (ja) * 2000-05-19 2002-02-06 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2002040680A (ja) * 2000-05-17 2002-02-06 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成方法及び画像形成装置
JP2002049164A (ja) * 2000-05-22 2002-02-15 Mitsubishi Chemicals Corp 画像形成方法及び画像形成装置

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