JPH09159836A

JPH09159836A - 照明ユニット及びそれを用いた液晶表示装置

Info

Publication number: JPH09159836A
Application number: JP7324712A
Authority: JP
Inventors: 弘 ▲高▼橋; Hiroshi Takahashi; Takafumi Kashiwagi; 隆文柏木
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1995-12-13
Filing date: 1995-12-13
Publication date: 1997-06-20
Anticipated expiration: 2015-12-13
Also published as: JP3195896B2

Abstract

(57)【要約】【課題】照明ユニット及びそれを用いた液晶表示装置
における蛍光ランプが配置される側の発光面端部で輝度
ムラが生じないようにする。【解決手段】所定の光均斉化を施した導光板１の側面
部に配置される蛍光ランプ３を包み込むランプリフレク
ター４が、導光板１の端部１aより張り出した拡散シー
ト７の張り出し部７aにおいて黒色の両面接着テープ５
により貼り付けられ、その両面接着テープの一部で導光
板１の端部１aと拡散シート７の接着を行うことによ
り、照明ユニットの輝度ムラ(ランプ輝線)を低減、均一
な発光面を持つ照明ユニットを提供できるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は透過形の液晶表示装
置に使用される照明ユニット、及びそれを用いた液晶表
示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、ラップトップタイプやノートブッ
クタイプのワードプロセッサあるいはパーソナルコンピ
ュータなど情報機器用の表示装置において、軽量・薄型
・低消費電力などの特徴を生かした液晶表示装置が多く
用いられるようになった。

【０００３】また、最近の傾向として液晶表示画面の明
るさの改善やカラー化に伴って、照明ユニットを内蔵し
た液晶表示装置が大半を占めるようになってきた。この
照明ユニットは大きく分けてライティングカーテンなど
の均斉化手段を用いた直下タイプと、導光板を用いたエ
ッジライトタイプに分類されるが、最近はノートブック
タイプのワードプロセッサやパーソナルコンピュータの
普及にともなってエッジライトタイプのものが多くなっ
た。

【０００４】図５は従来例のエッジライトタイプの照明
ユニットの構成を示す要部断面図である。この図５に示
す従来例のエッジライトタイプの照明ユニットにおいて
は、蛍光ランプ３からの発光を有効に利用するため、均
斉化を施した導光板１の裏面に反射シート２を設置し、
導光板１の側面部に配置した蛍光ランプ３をランプリフ
レクター４で包み込む構成をとっており、ランプリフレ
クター４を、導光板１の表面側では両面接着テープ５で
接着し、導光板１の裏面側では反射シート２の上にラン
プリフレクター４を重ねて、ランプリフレクターの裏面
押さえ板６により固定する構成となっていた。また、導
光板１の表面側にはランプリフレクターの貼り付け部分
を除いて、拡散シート７で覆う構成となっていた。以上
の構成部材は、樹脂製のハウジング８に組み込まれ保持
される構成となっている。

【０００５】なお、蛍光ランプ用のランプリフレクター
４としては高反射率をもつ、ポリエステル(ＰＥＴ)フィ
ルムに銀(Ａg)蒸着したものなどが多く使用されてい
る。また、正面輝度アップのため、拡散シート７を複数
枚使用したり、拡散シート上にレンズシートを配置する
ことも多くある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところが、最近の液晶
表示装置に対する要望はさらに高くなり、特に液晶パネ
ルの有効サイズに対して液晶表示装置の外形サイズを、
さらに縮小する要望が強くなってきた。すなわち、同一
外形のノートブック型パソコンでも、より表示画面が大
きい方が望まれるようになってきている。そのため従来
の液晶表示装置であれば、導光板１は液晶パネルの表示
エリアに対して充分ゆとりのある設計をすることができ
たが、最近では液晶パネルの有効表示エリアにより近い
外形サイズしか許されなくなってきた。

【０００７】このような状況において、従来と同様に、
ランプリフレクター４の接着固定を行うと、接着固定に
使用する両面接着テープ５による光反射効果や、高反射
率を持つランプリフレクター４の影響により、照明ユニ
ット発光面の周辺端部、特に蛍光ランプ３の近傍部で急
激に輝度が高くなる輝度ムラ(これを以降、ランプ輝線
と称する)が生じ易くなる。液晶表示装置において、こ
のランプ輝線は著しく表示品位を損ねることとなる。

【０００８】このランプ輝線の対策としては、従来、導
光板１の裏面に配置する反射シート２の蛍光ランプ側端
部に光反射を減衰させる印刷パターンを施すことで対処
してきた。しかしながら、この手段は照明ユニットのコ
ストアップの要因でもあった。また、物理的にはランプ
リフレクター４の接着領域の確保が困難となり、２mm前
後の接着幅では導光板１の端部からランプリフレクター
４の外れやズレが生じ易くなってきた。

【０００９】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
ので、導光板の有効発光面サイズが、外形サイズに近い
状態でも、蛍光ランプの近傍部でランプ輝線が生じにく
い照明ユニット及びそれを用いた液晶表示装置を、低コ
ストで提供することを目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、所定の光均斉化を施した導光板、前記導光板
の側面部に配置される光源、前記光源を包み込むランプ
リフレクター、前記導光板の裏面を覆う反射シート、前
記導光板の表面を覆う拡散シートよりなり、前記拡散シ
ートは前記導光板の表面を覆うと共に、光源配置側の前
記導光板端部から少なくとも１mm以上前記光源側へ張り
出し、かつ前記拡散シートの張り出した部分に前記ラン
プリフレクターが貼り付けられた構成とすると共に、前
記拡散シートと前記ランプリフレクターの貼り合わせを
黒またはグレー系統の色よりなる両面接着テープで成さ
れ、かつ前記両面接着テープの一部で前記導光板端部と
前記拡散シートを貼り合わせた構成の照明ユニット、あ
るいはそれを用いた液晶表示装置としたものである。

【００１１】本発明によれば、照明ユニット及び液晶表
示装置に発生するランプ輝線の原因となる光源配置側の
導光板端部のランプリフレクターあるいは両面接着テー
プによる影響を軽減し、導光板の有効発光面サイズが、
導光板の外形サイズに近い状態でも光源近傍の有効発光
面でのランプ輝線を生じさせない照明ユニット及びそれ
を用いた液晶表示装置を提供できるものである。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態につ
いて、図１から図４を用いて詳細に説明する。

【００１３】（実施の形態１）図１は本発明の実施の形
態１における照明ユニットの構成を示す要部断面図であ
る。図１において、導光板１の裏面には光均斉化のため
のドットパターンが形成され、その面下には反射シート
２が配置されている。導光板１の表面側には拡散シート
７が導光板１の端部１aまで覆うように配置されてお
り、特に光源としての蛍光ランプ３の端部では前記拡散
シート７が端部１aより少なくとも１mm以上張り出す張
り出し部７aが形成されている。導光板１の側面部には
蛍光ランプ３が配置され、その周囲はランプリフレクタ
ー４によって覆われた構成となっている。また、拡散シ
ート７の張出し部７aを含む端部には両面接着テープ５
が貼り付けられており、その一部は前記導光板１の端部
１aと貼り合わされ、その導光板１の端部１aより張り出
した張り出し部７aの両面接着テープ５には前記ランプ
リフレクター４の一方の端部裏面４aが貼り付けられた
構成となっている。ここで使用される両面接着テープ５
の色は、光の反射を抑えるため黒またはグレー系統とし
ている。

【００１４】以上の構成部材はハウジング８内に設置さ
れる構造であり、ランプリフレクター４のもう一方の端
部４bは反射シート２を覆う状態で裏面押さえ板６によ
り保持される構成となっている。

【００１５】そして、ハウジング８の対向する端部８a
間が照明ユニットの有効発光部Ａを形成する。

【００１６】（実施の形態２）図２は本発明の実施の形
態２における照明ユニットの構成を示す要部断面図であ
る。本実施の形態２の主要構成は前記図１と同様である
が、拡散シート７の上に集光効果を持つレンズシート９
を１枚配置した場合であり、図１の場合の作用に加え集
光効果が付加されている。

【００１７】（実施の形態３）図３は本発明の実施の形
態３における照明ユニットの構成を示す要部断面図であ
る。本実施の形態３の主要構成は前記図１と同様である
が、前記図２と同様に拡散シート７の上に集光効果を持
つレンズシート９を２枚配置した場合であり、図１の場
合の作用に加え、図２よりさらに集光効果が増加されて
いる。

【００１８】以上説明した図１〜図３に示した各実施の
形態１，２，３の照明ユニットの構成により、従来、蛍
光ランプ配置側の導光板端部に貼り付けられていたラン
プリフレクターあるいは両面接着テープの各影響で生じ
ていたランプ輝線を、反射シートに光反射減衰のための
印刷などを設けることなく軽減できるようになった。ま
た、ランプリフレクターは、導光板より張り出した拡散
シート端部に貼り付けられる構成であるため、ランプリ
フレクターが導光板から外れたりズレたりする不具合も
なくなった。

【００１９】（実施の形態４）図４は本発明の実施の形
態４における液晶表示装置の構成を示す要部断面図であ
る。これは、上述した実施の形態３(図３)の照明ユニッ
トを用いた場合であり、ハウジング８に液晶パネル10を
搭載し、液晶パネル10の表示部を開孔した金属フレーム
11により照明ユニットと液晶表示パネルを保持する構成
としている。

【００２０】以上のような構成の液晶表示装置は外形サ
イズを同一とした場合、より大画面の表示サイズを実現
しようとする際に問題となっていた照明ユニットの蛍光
ランプ近傍部に発生するランプ輝線を簡単な手段で改善
し、極めて均一な発光面を持つ照明ユニットを実現でき
た。また、本発明の照明ユニットを用いて液晶表示装置
を作製することにより、ランプ輝線を軽減できるように
なったため、有効表示画面と外形サイズの差が小さい、
コンパクトかつ輝度ムラの少ない、極めて表示品位の高
い液晶表示装置を実現できるようになり、ノートパソコ
ン等における表示部の大画面化と表示特性の改善ができ
るものである。

【００２１】

【発明の効果】以上説明したように本発明は、導光板の
有効発光面サイズが、表示装置の外形サイズに近い場合
でも、従来に比べてより一層均一な発光面を持つ照明ユ
ニットを、簡単な構成で実現することができるという長
所を有する。

【００２２】また、本発明は、外形サイズが従来に比べ
て同じかあるいはより一層コンパクトで、かつ輝度ムラ
の少ない表示品位のより高い液晶表示装置を実現するこ
とができるという長所を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１における照明ユニットの
構成を示す要部断面図である。

【図２】本発明の実施の形態２における照明ユニットの
構成を示す要部断面図である。

【図３】本発明の実施の形態３における照明ユニットの
構成を示す要部断面図である。

【図４】本発明の実施の形態４における液晶表示装置の
構成を示す要部断面図である。

【図３】従来の照明ユニットの構成を示す要部断面図で
ある。

【符号の説明】１…導光板、２…反射シート、３…蛍光ランプ、
４…ランプリフレクター、５…両面接着テープ、６
…裏面押さえ板、７…拡散シート、８…ハウジン
グ、９…レンズシート、 10…液晶パネル、 11…金
属フレーム。

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成８年２月２６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図５】従来の照明ユニットの構成を示す要部断面図で
ある。

【符号の説明】１…導光板、２…反射シート、３…蛍光ランプ、
４…ランプリフレクター、５…両面接着テープ、６
…裏面押さえ板、７…拡散シート、８…ハウジン
グ、９…レンズシート、１０…液晶パネル、１１
…金属フレーム。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】所定の光均斉化を施した導光板、前記導
光板の側面部に配置される光源、前記光源を包み込むラ
ンプリフレクター、前記導光板の裏面を覆う反射シー
ト、前記導光板の表面を覆う拡散シートよりなり、前記
拡散シートは前記導光板の表面を覆うと共に、光源配置
側の前記導光板端部から少なくとも１mm以上前記光源側
へ張り出し、かつ前記拡散シートの張り出した部分に前
記ランプリフレクターが貼り付けられたことを特徴とす
る照明ユニット。
【請求項２】前記拡散シートと前記ランプリフレクタ
ーの貼り合わせを黒またはグレー系統の色よりなる両面
接着テープで成され、かつ前記両面接着テープの一部で
前記導光板端部と前記拡散シートを貼り合わせたことを
特徴とする請求項１記載の照明ユニット。
【請求項３】請求項１及び２のいずれか１つに記載の
照明ユニットを使用したことを特徴とする液晶表示装
置。