JPH09159155A - 燃焼制御装置 - Google Patents

燃焼制御装置

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JPH09159155A
JPH09159155A JP31767595A JP31767595A JPH09159155A JP H09159155 A JPH09159155 A JP H09159155A JP 31767595 A JP31767595 A JP 31767595A JP 31767595 A JP31767595 A JP 31767595A JP H09159155 A JPH09159155 A JP H09159155A
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JP
Japan
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ignition
magnetic field
burner
state
coil
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Application number
JP31767595A
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English (en)
Inventor
Seiken Kaneto
聖憲 金礪
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Harman Co Ltd
Original Assignee
Harman Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合理的な構成により、バーナの着火状態を報
知するための構成を、簡素化させて、コスト低減を図る
ことが可能となる燃焼制御装置を提供する。 【解決手段】 バーナ2の燃焼による加熱によって起電
力を発生する熱電対21と、この熱電対21によって起
電力が発生するに伴って、通電によりバーナ2への着火
状態を報知する発光ダイオード26とが備えられている
燃焼制御装置において、熱電対21により発生する起電
力により通電されることによって磁界を発生する着火報
知用コイル27と、このコイル27により発生する磁界
の強さが、起動用設定値を越えると、電源24から発光
ダイオード26へ通電させる導通状態となり、磁界の強
さが起動用設定値よりも小さい解除用設定値を下回る
と、発光ダイオード26への通電を停止させる非導通状
態になる磁気操作式のリードスイッチ28とが備えられ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーナの燃焼によ
る加熱によって起電力を発生する熱電変換手段と、この
熱電変換手段によって起電力が発生するに伴って、通電
により前記バーナへの着火状態を報知する着火状態報知
手段とが備えられている燃焼制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記燃焼制御装置は、バーナの燃焼状態
を使用者が着火状態報知手段の報知作動によって確認で
きるようにして、使用上の安全性を確保するようにした
ものであるが、この種の燃焼制御装置において、例え
ば、テーブルコンロに適用した場合における従来の構成
を図4に示している。この構成においては、熱電変換手
段としての熱電対21の出力値を検出する検出回路30
と、この検出回路30の検出情報に基づいて、着火状態
報知手段の一例としての発光ダイオード26の動作を制
御する制御回路31とが夫々備えられ、この検出回路3
0の出力値が、バーナ2の燃焼状態に対応する値になっ
たことを検出すると、その検出情報に基づいて、制御回
路31によって発光ダイオード26を点灯作動させて、
着火状態を例えば光情報にて報知するように構成されて
いた。尚、図4中、32は、バーナ2に対する点火用イ
グナイタ33を作動させる点火回路であり、34は、バ
ーナ2に対する燃料供給路1に備えられた閉弁付勢型の
電磁操作式開閉弁3を通電状態によって開弁状態に維持
するための弁駆動回路である。又、35は前記各回路に
通電するための電源スイッチ、36は点火回路32を作
動させるための点火スイッチである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来構成
においては、前記検出回路30は、熱電変換手段の微小
な起電力を精度よく測定するために回路構成が複雑とな
り、しかも、この検出回路とは別に、着火状態報知手段
を駆動制御するための制御回路31も必要であって、全
体として構成が複雑となり、部品点数が多く、コスト高
を招く不利があった。
【0004】又、テーブルコンロ等、電源として乾電池
が用いられるような構成においては、電源スイッチがO
N操作されている状態において、前記検出回路や制御回
路等に対して電源が供給されているので、着火状態であ
るか非着火状態であるかにかかわらず、回路動作用の電
流が流れることになり、それだけ消費電力が大になり、
電池寿命が短いものになるという不利もあった。
【0005】本発明はかかる点に着目してなされたもの
であり、その目的は、合理的な構成により、バーナの着
火状態を報知するための構成を、簡素化させて、コスト
低減を図ることが可能となる燃焼制御装置を提供する点
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構
成によれば、バーナの燃焼による加熱によって、熱電変
換手段が起電力を発生し、その発生する起電力にて通電
されることによって磁界発生手段が、起動用設定値を越
える強さの磁界を発生することになる。そうすると、ス
イッチ手段が、電源から着火状態報知手段へ通電させる
導通状態となって、着火状態報知手段が報知作動する。
尚、この報知作動はバーナが燃焼している間は継続され
ることになる。そして、バーナの燃焼が停止すると、バ
ーナの燃焼による加熱が停止され、熱電変換手段による
起電力の発生が停止するので、磁界発生手段にて発生さ
れる磁界の強さが起動用設定値よりも小さい解除用設定
値を下回ることになる。そうすると、スイッチ手段が、
着火状態報知手段への通電を停止させる非導通状態にな
って、報知作動が停止することになる。
【0007】その結果、上記起動用設定値や解除用設定
値を適切に設定することで、熱電変換手段による通電に
よって発生される磁界に基づいて、比較的小さい操作力
で足りるスイッチ手段を切り換えるという電磁操作力を
利用した構成とすることによって、熱電変換手段の検出
値に基づいて着火状態を検出するための検出回路や、そ
の検出情報によって着火状態報知手段を駆動制御するた
めの制御回路等の特別な電気回路を設ける必要がなく、
構成が簡素化でき、コスト低減を図ることが可能になる
と共に、消費電力の低減を図ることも可能となった。
【0008】請求項2に記載の特徴構成によれば、バー
ナに対して燃料を供給するための燃料供給路に備えられ
た閉弁付勢型の開閉弁が、前記バーナへの点火手段への
点火操作が実行されている間だけ、点火操作に伴って開
弁され、点火されたバーナの燃焼に伴って熱電変換手段
により発生する起電力により、前記磁界発生手段と共に
作動用コイルにも通電される。そうすると、開閉弁は、
点火手段への点火操作が停止された後も、バーナの燃焼
状態が継続している間は、作動用コイルに通電されるこ
とにより、閉弁付勢力に抗して開弁状態に維持されるこ
とになる。又、バーナの燃焼が停止されると、熱電変換
手段による起電力の発生が停止され、作動用コイルへの
通電も停止するから、開閉弁は閉弁付勢力にて自動的に
閉弁して、バーナへの燃料供給が停止されるといった安
全対策をとることができる。
【0009】燃料供給用の開閉弁の開弁維持用の電力
を、熱電変換手段による起電力にて供給するので、従来
構成のように、検出回路の検出情報に基づいて、開閉弁
を作動させる弁駆動回路を設ける場合に較べて、構成が
簡素化できると共に、電源による消費電力を少ないもの
に抑制できることになる。
【0010】請求項3に記載の特徴構成によれば、スイ
ッチ手段における起動用設定値に対応する熱電変換手段
の起電力が、作動用コイルが開閉弁を開弁維持させるた
めに必要な最小起電力よりも大きくなるように設定され
る。
【0011】従って、点火手段への点火操作を実行する
際に、熱電変換手段の起電力が前記起動用設定値に対応
する値になると、着火状態報知手段による報知作動が開
始するので、操作者が着火したことを認識できることに
なるが、そのときは、作動用コイルが開閉弁を開弁維持
させるために必要な最小起電力よりも大きな起電力とな
っているから、その時点で、点火操作を停止しても、開
閉弁は確実に開弁状態に維持されることになる。
【0012】その結果、前記報知作動により着火が確認
され、点火操作を停止したときに、開閉弁が開弁維持さ
れていないといった不具合が生じるおそれが無く、使用
上の安全性が確保できると共に、操作上の使い勝手も良
くなる。
【0013】請求項4に記載の特徴構成によれば、磁界
発生手段が着火報知用コイルにて構成され、スイッチ手
段が、着火報知用コイルにより発生する磁界の強さが起
動用設定値を越えると導通状態となり、磁界の強さが起
動用設定値よりも小さい解除用設定値を下回ると非導通
状態となる接点にて構成され、且つ、作動用コイルと、
着火報知用コイルとが、熱電変換手段に対して並列接続
されている。
【0014】コイルという簡単な構成によって磁界を発
生させることができ、しかも、作動用コイルと、着火報
知用コイルとが、熱電変換手段に対して並列接続される
から、1個の熱電変換手段にて、それらを同時に駆動で
き、複数の熱電変換手段を設けることなく、構成を簡素
化できる。
【0015】請求項5に記載の特徴構成によれば、着火
状態報知手段が、着火状態であることを光にて報知する
発光ダイオードにて構成されているから、少ない電力に
て有効に着火状態を報知できる。
【0016】請求項6に記載の特徴構成によれば、前記
熱電変換手段が熱電対にて構成されているから、バーナ
に近接させて精度よく着火状態を検出でき、且つ、起電
力として、磁界発生手段や作動用コイルに対して比較的
大きな電流を供給することができて、有効に磁界を発生
させることができる。
【0017】請求項7に記載の特徴構成によれば、前記
電源が乾電池にて構成されているから、商用電源を用い
る場合のように電力用の配線を設ける必要がなく、構成
を簡素化できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る燃焼制御装置
を、ガスコンロに適用した場合について説明する。図1
にガスコンロの電気回路構成が示され、このガスコンロ
は、燃料供給路1を通してバーナ2に燃料(ガス)が供
給され、バーナ2にて燃料が燃焼するように構成され、
このバーナ2により図示しない被加熱物(例えば、調理
用鍋等)を加熱するように構成されている。
【0019】前記燃料供給路1には、燃料供給路1を通
してバーナ2への燃料供給を可能にする開弁状態と、燃
料供給路1を遮断してバーナ2への燃料供給を停止させ
る閉弁状態とに切り換え自在で、且つ、後述するよう
に、付勢手段にて閉弁状態に付勢される電磁操作式の安
全弁3(開閉弁の一例)が備えられている。この安全弁
3は、人為操作に基づいて付勢手段の付勢力に抗して開
弁状態に操作可能に構成され、操作力を解除すると、付
勢力により閉弁状態に自動的に復帰するように構成され
ている。又、この安全弁3には、通電されることにより
電磁力に基づいて開弁状態に維持させる為の作動用コイ
ル3aが設けられ、作動用コイル3aに設定値以上の電
流が通電されている間は、操作力が解除されても安全弁
3が開弁状態に保持されて、バーナ2への燃料供給が継
続維持されるようになっている。
【0020】前記安全弁3が配置される燃料断続用の器
具栓4の具体的な構成について説明する。図3に示すよ
うに、ガスコンロ前面のパネル5の近くに、器具栓本体
4aが内装され、この器具栓本体4aに設けられた導入
口6から供給される燃料ガスを、導出口7に固定したノ
ズル8からバーナ本体9へ供給するように構成されてい
る。器具栓本体4aの前端側には、合成樹脂製の固定枠
10が取付けられ、この固定枠10に対して図中横方向
に摺動自在にスライダー11が内嵌されている。又、器
具栓本体4a内部にはスライダー11の摺動方向と同一
方向に摺動自在な金属製のバルブロッド12が摺動自在
に設けられている。スライダー11及びバルブロッド1
2は、夫々、コイルバネ13,14によってパネル5側
に向けて付勢されており、詳述はしないが、スライダー
11は係止機構15によって後述する所定位置に付勢力
に抗して位置保持される構成となっている。
【0021】一方、バルブロッド12は、その長手方向
途中部に手動開閉弁16を構成する弁体16aが一体的
に設けられ、手動開閉弁16は、この弁体16aがコイ
ルバネ14のバネ付勢力による器具栓本体4aに形成さ
れた段差部に接当して流路を遮断させることで閉弁状態
となり、バネ付勢力に抗して弁体16aと段差部との間
に隙間が形成されることで開弁状態となるように構成さ
れている。
【0022】そして、前記バルブロッド12の更に装置
内奥側に安全弁3が設けられ、この安全弁3の弁体3b
は、付勢手段としてのコイルバネ18によりパネル5側
に向けて付勢され、この弁体3bが器具栓本体4aに形
成された段差部19に接当することで閉弁状態となるよ
うに構成されている。従って、この安全弁3は閉弁付勢
型に構成されることになる。この安全弁3は作動用コイ
ル3aが内装されており、この作動用コイル3aに通電
して励磁させることで、コイルバネ18のバネ付勢力に
抗して弁体3bを開弁側に移動操作可能に構成されてい
る。
【0023】運転待機状態においては、スライダー11
はその外端部が閉位置Aに位置する状態で係止機構15
によって位置保持されており、スライダー11のパネル
5側箇所に設けられた点火用操作具20が押し込み操作
されるに伴って、スライダー11が点火位置Cまで押し
込み操作された後に、点火用操作具20への押圧操作力
が解除されると、スライダー11がコイルバネ13のバ
ネ付勢力にて開位置Bまで戻り、係止機構15にて維持
保持される構成となっている。スライダー11が開位置
Bにあると、手動開閉弁16は、その弁体16aが段差
部から離間して開弁状態に設定される。スライダー11
が点火位置Cまで操作されるに伴って、バルブロッド1
2を介して安全弁3の弁体3bがコイルバネ18のバネ
付勢力に抗して開弁操作されるので、燃料供給路1が導
通状態となり、燃料ガスがバーナ本体9へ供給されるこ
とになる。このとき、安全弁3の作動用コイル3aに通
電されていなければ、点火用操作具20への押圧操作力
が解除されると、安全弁3はコイルバネ18のバネ付勢
力にて閉弁状態に切り換わり、作動用コイル3aに通電
が行われていれば、開弁状態が保持され、燃料供給路1
が導通状態に維持されることになる。尚、図中、GTは
ガス量調節機構であり、GSはガス量調節レバーであ
る。
【0024】バーナ2に点火するためのイグナイタ21
がバーナ2の近くに配置され、このイグナイタ21を点
火作動させるための点火回路22が設けられ、この点火
回路22は、点火スイッチ23のON操作に伴って電源
としての乾電池24からの電力が供給されて、点火動作
を開始するように構成されている。イグナイタ21と点
火回路22及び点火スイッチ23によりバーナ2に対す
る点火手段TEを構成することになる。前記点火スイッ
チ23は、図示はしないが、前記スライダー11が点火
位置Cまで押し込み操作されている間だけON操作され
るようにスライダー11と一体移動する可動部を備えて
構成されている。
【0025】そして、バーナ2の燃焼による加熱によっ
て起電力を発生する熱電変換手段としての熱電対25が
設けられ、この熱電対25によって起電力が発生するに
伴って、通電によりバーナ2への着火状態を光にて報知
する着火状態報知手段としての発光ダイオード26が、
使用者がその報知状態を容易に確認できるようにパネル
5に設けられている。
【0026】熱電対25により発生する起電力により通
電されることによって磁界を発生する磁界発生手段Gと
しての着火報知用コイル27が、熱電対25に対して前
記作動用コイル3aと並列接続される状態で設けられ、
又、着火報知用コイル27により発生する磁界の強さ
が、起動用設定値を越えると、電源(乾電池24)から
発光ダイオード26へ通電させる導通状態となり、前記
磁界の強さが起動用設定値よりも小さい解除用設定値を
下回ると、発光ダイオード26への通電を停止させる非
導通状態になる接点としてのリードスイッチ28(磁気
操作式のスイッチ手段の一例)が設けられている。従っ
て、バーナ2に着火されバーナ2の燃焼により熱電対2
5が加熱されて起電力を発生すると、この起電力にて、
作動用コイル3aに通電されることで、安全弁3が開弁
状態に保持されると共に、熱電対25が発生する起電力
にて着火報知用コイル27にも通電されるように構成さ
れている。
【0027】前記リードスイッチ28は、図2に示すよ
うに、強磁性材から成る一対のリード片28a,28b
が対向する状態で不活性ガスと共にガラス管28c内部
に封入されて構成され、各リード片28a,28bの管
内端部は自然状態(外部から磁界等を加えない状態)で
は、僅かに離間する状態で配置されている。そして、前
記着火報知用コイル27が、このリードスイッチ28の
外方側に、リード片28a,28bの長手方向とコイル
軸芯方向とがほぼ一致する状態で配置されている。
【0028】従って、着火報知用コイル27に通電され
ることで、図2のラインMにて示すように、該コイル2
7の内部に起動用設定値を越える磁界が発生すると、一
方のリード片の端部にはN極が誘起され、他方のリード
片の端部にはS極が誘起されることになり、各リード片
28a,28bが磁気吸引力により吸引されて接触して
導通状態に切り換わり、発光ダイオード26に通電され
て発光作動し、着火報知用コイル27への通電が停止さ
れ、発生する磁界の強さが解除用設定値を下回ると、磁
気が誘起されず、各リード片28a,28bは弾性力に
て元の状態、つまり、僅かに離間する状態になり、非導
通状態になって発光ダイオード26は発光が停止するよ
うに構成されている。
【0029】尚、リードスイッチ28における前記起動
用設定値に対応する熱電対25の起電力が、前記作動用
コイル3aが開閉弁を開弁維持させるために必要な最小
起電力よりも大きくなるように設定されている。従っ
て、熱電対25がバーナ2により加熱され始めた点火開
始時点において、常に、作動用コイル3aによる開弁維
持作動が、着火報知用コイル27によるリードスイッチ
28の導通状態への切り換え作動よりも先に実行される
ことになる。
【0030】次に上記構成の燃焼制御装置における動作
について説明する。点火用操作具20が点火位置まで押
し込み操作され、点火操作を開始すると、それに伴っ
て、手動開閉弁16及び安全弁3がバネ付勢力に抗して
開弁状態に操作されると共に、点火スイッチ23がON
操作される。そうすると、バーナ2に対して燃料供給が
開始されると共に、イグナイタ21による点火が開始さ
れ、バーナ2に点火される。
【0031】バーナ2の燃焼が開始されると、バーナ2
の燃焼による加熱によって熱電対25が起電力を発生
し、着火報知用コイル27並びに作動用コイル3aに通
電が行われる。着火報知用コイル27にて起動用設定値
を越える強さの磁界が発生すると、リードスイッチ28
が導通状態になり、発光ダイオード26が点灯して、着
火状態を使用者に報知する。尚、このときには、作動用
コイル3aが開弁状態を保持するに足る通電が熱電対2
5が発生する起電力にて供給されているので、使用者が
点火用操作具20の押し込み操作を解除しても、バーナ
2に対する燃料供給状態が維持され、バーナ2の燃焼が
継続されることになる。
【0032】そして、バーナ2が燃焼して被加熱物を加
熱している途中で、例えば、被加熱物の煮汁や沸騰水等
が吹き溢れてバーナ2が誤って消火されてしまった場合
には、熱電対25に対する加熱が停止されるから、熱電
対25における起電力が低下し、作動用コイル3aにて
発生する磁界の強さが低下して、安全弁3がバネ付勢力
によって閉弁状態に切り換わり、バーナ2への燃料供給
が停止されるので、燃料が未燃焼状態で放出されること
が回避される。又、熱電対25における起電力が低下す
ることで、着火報知用コイル27にて発生する磁界の強
さが解除用設定値を下回り、リードスイッチ28がOF
F状態となって発光ダイオード26が消灯するので、使
用者がバーナ2が消火したことを認識できる。
【0033】熱電対25が発生する起電力は、電圧は比
較的低い(数十mV)が、電流は大きい(数十mA)の
で、駆動電圧が1V以上必要である発光ダイオード26
を直接駆動することはできないが、上記構成によって、
専用の制御回路等を設けることなく、発光ダイオード2
6を動作させることができる。尚、前記作動用コイル3
aと着火報知用コイル27とを、熱電対25に対して並
列状態で接続させることで、熱電対25による駆動回路
の抵抗値が増大することがなく、熱電対25による駆動
必要電圧が上昇することがないので、有効に磁界を発生
させることができる。
【0034】〔別実施形態〕 (1)上記実施形態では、着火状態報知手段として発光
ダイオード26を用いる場合を例示したが、これに代え
て、音により報知するブザーや、スピーカ等であっても
よい。
【0035】(2)上記実施形態では、1個の熱電対2
5に対して着火報知用コイル27と、安全弁3の作動用
コイル3aとを並列接続する構成としたが、着火報知用
コイル27と、安全弁3の作動用コイル3aとを夫々各
別に駆動する一対の熱電対25をバーナ2により加熱さ
れる状態で設ける構成としてもよい。
【0036】(3)上記実施形態では、熱電対25の起
電力にて通電される作動用コイル3aにて開弁状態が保
持される安全弁3が設けられる構成としたが、バーナ2
への燃料供給の断続は、点火用操作具20の操作にのみ
基づいて実行される構成であってもよい。
【0037】(4)上記実施形態では、電源として乾電
池24を用いる場合を例示したが、商用交流電源にて電
力が供給される構成としてもよい。
【0038】(5)上記実施形態では、ガスコンロに適
用した場合を例示したが、本発明は、ガスコンロに限ら
ず、給湯装置やファンヒータ等の各種の燃焼装置に適用
できる。
【0039】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
容易にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】電気回路図
【図2】リードスイッチの構成図
【図3】器具栓の縦断側面図
【図4】従来構成の電気回路図
【符号の説明】
2 バーナ 3 開閉弁 3a 作動用コイル 21 熱電変換手段 24 電源 26 着火状態報知手段 27 着火報知用コイル 28 スイッチ手段 G 磁界発生手段 TE 点火手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バーナ(2)の燃焼による加熱によって
    起電力を発生する熱電変換手段(21)と、この熱電変
    換手段(21)によって起電力が発生するに伴って、通
    電により前記バーナ(2)への着火状態を報知する着火
    状態報知手段(26)とが備えられている燃焼制御装置
    であって、 前記熱電変換手段(21)により発生する起電力により
    通電されることによって磁界を発生する磁界発生手段
    (G)と、 この磁界発生手段(G)により発生する磁界の強さが、
    起動用設定値を越えると、電源(24)から前記着火状
    態報知手段(26)へ通電させる導通状態となり、前記
    磁界の強さが起動用設定値よりも小さい解除用設定値を
    下回ると、前記着火状態報知手段(26)への通電を停
    止させる非導通状態になる磁気操作式のスイッチ手段
    (28)とが備えられている燃焼制御装置。
  2. 【請求項2】 前記バーナ(2)への点火手段(TE)
    への点火操作が実行されている間だけ、点火操作に伴っ
    て開弁される閉弁付勢型の開閉弁(3)が、前記バーナ
    (2)に対して燃料を供給するための燃料供給路に備え
    られ、 前記開閉弁(3)は、それに備えられた作動用コイル
    (3a)に通電されることにより、閉弁付勢力に抗して
    開弁状態に維持されるように構成され、 前記熱電変換手段(21)により発生する起電力によ
    り、前記作動用コイル(3a)並びに前記磁界発生手段
    (G)の夫々に通電させるように構成されている請求項
    1記載の燃焼制御装置。
  3. 【請求項3】 前記スイッチ手段(28)における前記
    起動用設定値に対応する前記熱電変換手段(21)の起
    電力が、前記作動用コイル(3a)が前記開閉弁(3)
    を開弁維持させるために必要な最小起電力よりも大きく
    なるように設定されている請求項2記載の燃焼制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記磁界発生手段(G)が着火報知用コ
    イル(27)にて構成され、 前記スイッチ手段(28)が、前記着火報知用コイル
    (27)により発生する磁界の強さが起動用設定値を越
    えると導通状態となり、前記磁界の強さが起動用設定値
    よりも小さい解除用設定値を下回ると非導通状態となる
    接点にて構成され、 前記作動用コイル(3a)と、前記着火報知用コイル
    (27)とが、前記熱電変換手段(21)に対して並列
    接続されている請求項2又は3記載の燃焼制御装置。
  5. 【請求項5】 前記着火状態報知手段(26)が、着火
    状態であることを光にて報知する発光ダイオードにて構
    成されている請求項1、2、3又は4記載の燃焼制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記熱電変換手段(21)が熱電対にて
    構成されている請求項1、2、3、4又は5記載の燃焼
    制御装置。
  7. 【請求項7】 前記電源(24)が乾電池にて構成され
    ている請求項1、2、3、4、5又は6記載の燃焼制御
    装置。
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