JPH0915848A - 化学増幅ポジ型レジスト材料 - Google Patents

化学増幅ポジ型レジスト材料

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JPH0915848A
JPH0915848A JP7186167A JP18616795A JPH0915848A JP H0915848 A JPH0915848 A JP H0915848A JP 7186167 A JP7186167 A JP 7186167A JP 18616795 A JP18616795 A JP 18616795A JP H0915848 A JPH0915848 A JP H0915848A
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洋一 大澤
Katsuya Takemura
勝也 竹村
Satoshi Watanabe
聡 渡辺
Toshinobu Ishihara
俊信 石原
Shigehiro Nagura
茂広 名倉
Haruyori Tanaka
啓順 田中
Yoshio Kawai
義夫 河合
Jiro Nakamura
二朗 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細加工技術に適した高解像度を有する化学
増幅ポジ型レジスト材料を開発する。 【構成】 酸発生剤として下記一般式(1)で示され、
分子中のフェニル基の3位に少なくとも1つの酸不安定
基を有するスルホニウム塩を配合する。 【化1】 (但し、式中R1は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基又はジアルキルアミノ基であり、OR2は酸不安定基
であり、Yは置換又は非置換のアルキルスルホネート又
はアリールスルホネートである。nは0〜2の整数、m
は1〜3の整数で、かつnとmの和は3である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微細加工技術に適した
化学増幅ポジ型レジスト材料に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】LSI
の高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化
が求められている中、次世代の微細加工技術として遠紫
外線リソグラフィーが有望視されている。遠紫外線リソ
グラフィーは、0.3〜0.4μmの加工も可能であ
り、光吸収の低いレジスト材料を用いた場合、基板に対
して垂直に近い側壁を有したパターン形成が可能とな
る。また、近年、遠紫外線の光源として高輝度なKrF
エキシマレーザーを利用する技術が注目されており、こ
れが量産技術として用いられるためには、光吸収が低
く、高感度なレジスト材料が要望されている。
【0003】このような観点から、近年開発された酸を
触媒とした化学増幅ポジ型レジスト材料(特公平2−2
7660号、特開昭63−27829号公報等)は、感
度、解像度、ドライエッチング耐性が高く、優れた特徴
を有するもので、遠紫外線リソグラフィーに特に有望な
レジスト材料である。
【0004】この場合、化学増幅ポジ型レジスト材料に
おいては、配合する酸発生剤が化学増幅ポジ型レジスト
材料としての機能に特に大きな影響を及ぼすことが知ら
れている。このような酸発生剤の代表的なものとして
は、下記に示すオニウム塩が挙げられる。
【0005】
【化2】
【0006】上記オニウム塩は、それ自体が油溶性の化
合物であるので、レジスト成分として配合するとレジス
ト材料のアルカリ水溶液に対する溶解度を低下させると
共に、現像時の膜減りを抑える効果を有する。
【0007】しかしながら、ポジ型レジスト材料の場
合、酸発生剤が高エネルギー線を吸収することにより生
成する分解生成物もやはり油溶性であることから、この
分解生成物が露光部のアルカリ水溶液に対する溶解速度
を低下させ、露光部と未露光部のアルカリ溶解速度比
(溶解コントラストという)を大きくすることができな
い。このため、上記オニウム塩を用いた化学増幅ポジ型
レジスト材料は、アルカリ現像に際して解像性が低く、
露光部の抜け性が悪いため、パターン形状が矩形にはな
らず、台形状の順テーパーとなるという欠点があった。
【0008】そこで、この問題を解決するため、酸不安
定基であるtert−ブトキシ基をトリフェニルスルホ
ニウム塩のp位に導入し、高エネルギー線照射により分
解、生成する酸の作用でアルカリ溶解性を持つフェノー
ル誘導体を生成させ、溶解コントラストを大きくするこ
とが行われている(特願平6−317626号参照)。
しかし、このようなフェノール誘導体を生じるスルホニ
ウム塩を用いても反射率の低い基板上で露光を行った場
合には解像度の点で満足するものを得ることは困難であ
った。
【0009】これは、上記スルホニウム塩の250nm
付近の透過率が低く、レジスト膜としての透過性を低下
させるため、反射率の低い基板を用いて露光を行った場
合にレジスト膜上部、下部での光強度が異なり、酸の発
生量に差が現れ、解像性を低下させるためと考えられ
る。
【0010】また、従来の化学増幅ポジ型レジスト材料
は、遠紫外線、電子線、X線リソグラフィーを行った
際、露光からPEB(Post Exposure B
ake)までの放置時間が長くなると、パターン形成し
た際にラインパターンがT−トップ形状になる、即ちパ
ターン上部が太くなるという問題〔PED(PostE
xposure Deley)と呼ぶ〕があり、これは
レジスト膜表面の溶解性が低下するためと考えられ、実
用に供する場合の大きな欠点となっている。この欠点の
ため、従来の化学増幅ポジ型レジスト材料は、リソグラ
フィー工程での寸法制御を難しくし、ドライエッチング
を用いた基板加工に際しても寸法制御を損ねるという問
題がある〔参考:W.Hinsberg,et.a
l.,J.Photopolym.Sci.Techn
ol.,6(4),535−546(1993).,
T.Kumada,et.al.,J.Photopo
lym.Sci.Technol.,6(4),571
−574(1993).〕。この問題を解決し、満足で
きる化学増幅ポジ型レジスト材料は未だない。
【0011】化学増幅ポジ型レジスト材料において、P
EDの問題の原因は、空気中の塩基性化合物が大きく関
与していると考えられている。露光により発生したレジ
スト膜表面の酸は空気中の塩基性化合物と反応、失活
し、PEDまでの放置時間が長くなればそれだけ失活す
る酸の量が増加するため、酸不安定基の分解が起こり難
くなる。そのため、表面に難溶化層が形成され、パター
ンがT−トップ形状となるのである。
【0012】なお、この場合は塩基性化合物を添加する
ことにより、空気中の塩基性化合物の影響を抑えること
ができるため、PEDにも効果があることが知られてい
る(特開平5−232706号、同5−249683号
公報等)が、本発明者の検討によると、ここで用いられ
る塩基性化合物は、揮発によりレジスト膜中に取り込ま
れなかったり、レジスト材料の各成分との相溶性が悪
く、レジスト膜中での分散が不均一であるために効果の
再現性に問題があり、しかも解像性を落としてしまうこ
とがわかった。
【0013】従って、上記問題のない高性能の化学増幅
ポジ型レジスト材料の開発が望まれる。
【0014】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
微細加工技術に適した高解像性を有する化学増幅ポジ型
レジスト材料を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、下記反応式
のように下記一般式(2)で示されるジアリールスルホ
キシドと下記一般式(3)で示されるトリアルキルシリ
ルスルホネートとを反応させ、更に3−tert−ブト
キシフェニルクロリドと金属マグネシウムとの反応で調
製し得る下記一般式(4)で示されるグリニヤ試薬を反
応させることにより、下記一般式(1a)で示されるフ
ェニル基の3位にtert−ブトキシ基を有する新規な
スルホニウム塩が得られることを見い出した。更に、こ
の下記一般式(1a)で示されるスルホニウム塩のte
rt−ブトキシ基を酸により脱保護し、常法によりte
rt−ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカル
ボニルメチル基、トリアルキルシリル基、テトラヒドロ
ピラニル基、メトキシメチル基等からなる酸不安定基を
フェニル基の3位に置換させることにより、フェニル基
の3位に少なくとも1つの酸不安定基を持つ下記式
(1)の新規なスルホニウム塩が得られ、かかる上記式
(1)のスルホニウム塩が微細加工技術に適した高解像
性を有する化学増幅ポジ型レジスト材料の成分として好
適で、特に遠紫外線リソグラフィーにおいて大いに威力
を発揮し得ることを見い出した。
【0016】
【化3】 (但し、式中R1は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基又はジアルキルアミノ基、OR2は酸不安定基であ
り、R3はメチル基又はtert−ブチル基である。Y
は置換又は非置換のアルキルスルホネート又はアリール
スルホネートである。nは0〜2の整数、mは1〜3の
整数で、かつnとmの和は3である。)
【0017】即ち、本発明の上記式(1)のスルホニウ
ム塩は、化合物自体のアルカリ溶解性は低いものの、高
エネルギー線照射による分解によって生成する酸、レジ
スト材料中の水分及びPEB(Post Exposu
re Bake)の作用で、効率良く酸不安定基が分解
し、アルカリ溶解性の高いフェノール部位又はtert
−ブトキシカルボニルメチルオキシ基のような三級カル
ボン酸エステル基を有する場合はカルボン酸部位が生成
するため、より大きな溶解コントラストを得ることがで
きる。
【0018】従って、上記式(1)のスルホニウム塩
は、化学増幅ポジ型レジスト材料の酸発生剤として優れ
た性能を発揮することができ、上記式(1)のスルホニ
ウム塩を含有するレジスト材料は、上記式(1)のスル
ホニウム塩の酸不安定基の効果により、大きな溶解コン
トラストを有し、特に250nm付近の光源を用いた場
合には、酸素原子が硫黄原子と共鳴構造を取り得ない位
に置換されていることにより250nm付近の透過率を
無置換のものと同等以上に高めることが可能で、それ
故、高解像度、広範囲の焦点深度を有するレジスト像を
得ることができるものである。
【0019】即ち、本発明は、(A)酸発生剤として下
記一般式(1)で示され、分子中のフェニル基の3位に
少なくとも1つの酸不安定基を有するスルホニウム塩を
含有してなることを特徴とする化学増幅ポジ型レジスト
材料を提供する。
【0020】以下、本発明につき更に詳細に説明する
と、本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料に酸発生剤と
して含有するスルホニウム塩は、下記一般式(1)で示
され、分子中のフェニル基の3位に少なくとも1つの酸
不安定基を有するものである。
【0021】
【化4】 (但し、式中R1は水素原子、アルキル基、アルコキシ
基又はジアルキルアミノ基であり、OR2は酸不安定基
であり、Yは置換又は非置換のアルキルスルホネート又
はアリールスルホネートである。nは0〜2の整数、m
は1〜3の整数で、かつnとmの和は3である。)
【0022】上記式(1)において、R1は水素原子、
アルキル基、アルコキシ基又はジアルキルアミノ基であ
り、具体的にアルキル基としては、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、se
c−ブチル基、tert−ブチル基、ヘキシル基、シク
ロヘキシル基等の炭素数1〜8のものが好適であり、中
でもメチル基、エチル基、イソプロピル基、tert−
ブチル基がより好ましく用いられる。アルコキシ基とし
ては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプ
ロポキシ基、n−ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t
ert−ブトキシ基、ヘキシロキシ基、シクロヘキシロ
キシ基等の炭素数1〜8のものが好適であり、中でもメ
トキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基、tert−
ブトキシ基がより好ましく用いられる。ジアルキルアミ
ノ基としては、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
ジプロピルアミノ基等の炭素数1〜4のアルキル基を有
するアミノ基が用いられるが、中でもジメチルアミノ基
が望ましい。
【0023】OR2は酸不安定基である。ここで、酸不
安定基としては、例えばtert−ブトキシ基等の三級
アルコキシ基、tert−ブトキシカルボニルオキシ基
等の炭酸エステル基、tert−ブトキシカルボニルメ
チルオキシ基等の三級カルボン酸エステル基、トリメチ
ルシリルオキシ基、トリエチルシリルオキシ基、ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ基等のトリアルキルシ
リルオキシ基、テトラヒドロピラニルオキシ基、メトキ
シメチルオキシ基、エトキシエチルオキシ基等のアセタ
ール又はケタール基などが挙げられる。
【0024】また、Yは置換又は非置換のアルキルスル
ホネート又はアリールスルホネートであり、例えばトリ
フルオロメタンスルホネート、ノナフルオロブタンスル
ホネート、p−トルエンスルホネートが好適である。n
は0〜2の整数、mは1〜3の整数で、かつnとmの和
は3である。
【0025】なお、本発明では、特にカウンターアニオ
ン(Y-)にp−トルエンスルホン酸アニオン(p−ト
ルエンスルホネート)を持つスルホニウム塩をレジスト
材料の成分として用いると、そのp−トルエンスルホン
酸アニオンの効果、即ちレジスト膜表面での空気中の塩
基性化合物による酸の失活の影響を非常に小さいものと
することができるため、表面難溶層の形成を抑えること
ができ、PED安定性が良好で、T−トップ形状の原因
である表面難溶層の問題、即ちPEDの問題を充分に解
決し得、より良好な感度を得ることができる。
【0026】このような上記式(1)のスルホニウム塩
としては、具体的に下記のものが例示される。即ち、酸
不安定基としてtert−ブトキシ基を有するスルホニ
ウム塩としては、例えばトリフルオロメタンスルホン酸
(3−tert−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホ
ニウム、p−トルエンスルホン酸(3−tert−ブト
キシフェニル)ジフェニルスルホニウム、ノナフルオロ
ブタンスルホン酸(3−tert−ブトキシフェニル)
ジフェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン
酸ビス(3−tert−ブトキシフェニル)フェニルス
ルホニウム、p−トルエンスルホン酸ビス(3−ter
t−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム、ノナフ
ルオロブタンスルホン酸ビス(3−tert−ブトキシ
フェニル)フェニルスルホニウム、トリフルオロメタン
スルホン酸トリス(3−tert−ブトキシフェニル)
スルホニウム、p−トルエンスルホン酸トリス(3−t
ert−ブトキシフェニル)スルホニウム、ノナフルオ
ロブタンスルホン酸トリス(3−tert−ブトキシフ
ェニル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸
(3−tert−ブトキシフェニル)ビス(4−ジメチ
ルアミノフェニル)スルホニウム、p−トルエンスルホ
ン酸(3−tert−ブトキシフェニル)ビス(4−ジ
メチルアミノフェニル)スルホニウム、ノナフルオロブ
タンスルホン酸(3−tert−ブトキシフェニル)ビ
ス(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニウム、トリ
フルオロメタンスルホン酸ビス(3−tert−ブトキ
シフェニル)(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニ
ウム、p−トルエンスルホン酸ビス(3−tert−ブ
トキシフェニル)(4−ジメチルアミノフェニル)スル
ホニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸ビス(3−t
ert−ブトキシフェニル)(4−ジメチルアミノフェ
ニル)スルホニウムなどが挙げられる。
【0027】酸不安定基としてtert−ブトキシカル
ボニルオキシ基を持つスルホニウム塩としては、トリフ
ルオロメタンスルホン酸ビス(3−tert−ブトキシ
カルボニルオキシフェニル)フェニルスルホニウム、p
−トルエンスルホン酸ビス(3−tert−ブトキシカ
ルボニルオキシフェニル)フェニルスルホニウム、トリ
フルオロメタンスルホン酸トリス(3−tert−ブト
キシカルボニルオキシフェニル)スルホニウム、p−ト
ルエンスルホン酸トリス(3−tert−ブトキシカル
ボニルオキシフェニル)スルホニウム、ノナフルオロブ
タンスルホン酸トリス(3−tert−ブトキシカルボ
ニルオキシフェニル)スルホニウム、トリフルオロメタ
ンスルホン酸(3−tert−ブトキシカルボニルオキ
シフェニル)ビス(4−ジメチルアミノフェニル)スル
ホニウム、p−トルエンスルホン酸(3−tert−ブ
トキシカルボニルオキシフェニル)ビス(4−ジメチル
アミノフェニル)スルホニウム、トリフルオロメタンス
ルホン酸ビス(3−tert−ブトキシカルボニルオキ
シフェニル)(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニ
ウム、p−トルエンスルホン酸ビス(3−tert−ブ
トキシカルボニルオキシフェニル)(4−ジメチルアミ
ノフェニル)スルホニウム、ノナフルオロブタンスルホ
ン酸ビス(3−tert−ブトキシカルボニルオキシフ
ェニル)(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニウム
などが挙げられる。
【0028】酸不安定基としてtert−ブトキシカル
ボニルメチルオキシ基を持つスルホニウム塩としては、
トリフルオロメタンスルホン酸ビス(3−tert−ブ
トキシカルボニルメチルオキシフェニル)フェニルスル
ホニウム、p−トルエンスルホン酸ビス(3−tert
−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)フェニル
スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス
(3−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフェ
ニル)スルホニウム、ノナフルオロブタンスルホン酸ト
リス(3−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシ
フェニル)スルホニウム、トリフルオロメタンスルホン
酸(3−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフ
ェニル)ビス(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニ
ウム、p−トルエンスルホン酸ビス(3−tert−ブ
トキシカルボニルメチルオキシフェニル)(4−ジメチ
ルアミノフェニル)スルホニウムなどが挙げられる。
【0029】酸不安定基としてアセタール又はケタール
基を持つスルホニウム塩としては、テトラヒドロピラニ
ル基を持つものとして、トリフルオロメタンスルホン酸
ビス(3−(2−テトラヒドロピラニル)−オキシフェ
ニル)フェニルスルホニウム、トリフルオロメタンスル
ホン酸トリス(3−(2−テトラヒドロピラニル)−オ
キシフェニル)スルホニウム、ノナフルオロブタンスル
ホン酸トリス(3−(2−テトラヒドロピラニル)−オ
キシフェニル)スルホニウム、トリフルオロメタンスル
ホン酸(3−(2−テトラヒドロピラニル)−オキシフ
ェニル)ビス(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニ
ウム、p−トルエンスルホン酸ビス(3−(2−テトラ
ヒドロピラニル)−オキシフェニル)(4−ジメチルア
ミノフェニル)スルホニウムなどが挙げられ、メトキシ
メチル基を持つものとして、トリフルオロメタンスルホ
ン酸ビス(3−メトキシメチルオキシフェニル)フェニ
ルスルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス
(3−メトキシメチルオキシフェニル)スルホニウム、
ノナフルオロブタンスルホン酸トリス(3−メトキシメ
チルオキシフェニル)スルホニウム、トリフルオロメタ
ンスルホン酸(3−メトキシメチルオキシフェニル)ビ
ス(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニウム、p−
トルエンスルホン酸ビス(3−メトキシメチルオキシフ
ェニル)(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニウム
などが挙げられる。
【0030】酸不安定基としてトリアルキルシリルオキ
シ基を持つスルホニウム塩としては、トリフルオロメタ
ンスルホン酸ビス(3−トリメチルシリルオキシフェニ
ル)フェニルスルホニウム、p−トルエンスルホン酸ビ
ス(3−トリエチルシリルオキシフェニル)フェニルス
ルホニウム、トリフルオロメタンスルホン酸トリス(3
−トリメチルシリルオキシフェニル)スルホニウム、ノ
ナフルオロブタンスルホン酸トリス(3−トリメチルシ
リルオキシフェニル)スルホニウム、トリフルオロメタ
ンスルホン酸(3−トリエチルシリルオキシフェニル)
ビス(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニウム、p
−トルエンスルホン酸ビス(3−トリメチルシリルオキ
シフェニル)(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニ
ウムなどが挙げられる。
【0031】本発明の上記式(1)のスルホニウム塩
は、以下のような経路により合成することができる。即
ち、例えばまず下記一般式(5)で示される3−ハロゲ
ン化フェノールと下記一般式(6)で示されるイソブテ
ンとを酸により縮合させて得られる下記一般式(7)で
示される3−ハロゲン化−tert−ブトキシベンゼン
を常法によりTHF中金属マグネシウムと反応させ、下
記一般式(4)で示される3−tert−ブトキシフェ
ニルグリニヤ(グリニヤ試薬)とする。次に、有機溶媒
中で下記一般式(2)で示されるスルホキシドに下記一
般式(3)で示されるトリアルキルシリルスルホネート
を反応させ、更に下記式(4)のグリニヤ試薬を反応さ
せることにより、下記一般式(1a)で示される酸不安
定基として3−tert−ブトキシフェニル基を持つス
ルホニウム塩を合成することができる。
【0032】
【化5】 (但し、式中R1、R2、R3、Y、m、nはそれぞれ上
記と同様であり、Xは臭素原子又は塩素原子である。)
【0033】上記反応において、上記式(5)の3−ハ
ロゲン化フェノールと上記式(6)のイソブテンの反応
は、「実験化学講座第四版、有機合成2、p200、日
本化学会編、丸善」や「J.Holcombe and
T.Livinghouse J.Org.Che
m.,111〜115.51.(1986)」に準じて
行うことができる。この場合、上記式(5)の3−ハロ
ゲン化フェノールと上記式(6)のイソブテンとを反応
させる際、式(6)のイソブテンを式(5)の3−ハロ
ゲン化フェノールに対して1〜10モル、特に3〜5モ
ルの割合で加え、トリフルオロメタンスルホン酸等の強
酸を触媒として式(5)の3−ハロゲン化フェノールに
対して0.01〜0.1モル、特に0.01〜0.05
モルの割合で添加するこのが好ましい。また、反応は塩
化メチレン等の有機溶媒中で−40〜−70℃の温度範
囲で0.5〜4時間行うことが望ましい。
【0034】また、上記式(2)のスルホキシドとして
は、ジフェニルスルホキシド、下記式(2a)で示され
るビス(3,4−ジ−tert−ブトキシフェニル)ス
ルホキシド、下記式(2b)で示されるビス(4−te
rt−ブトキシフェニル)スルホキシド、下記式(2
c)で示されるビス(4−ジメチルアミノフェニル)ス
ルホキシド、上記式(4)のグリニヤ試薬と塩化チオニ
ルの縮合生成物である下記式(2d)で示されるビス
(3−tert−ブトキシフェニル)スルホキシド等を
用いることが望ましい。
【0035】
【化6】
【0036】なお、これらスルホキシド化合物の合成は
特願平6−26171号記載の方法に準じて行うことが
できる。
【0037】例えば上記式(2b)の化合物を得る場合
は、下記式(A)で示されるp−tert−ブトキシフ
ェニルグリニヤに塩化チオニルを反応させるといった方
法によって行うことができる。
【0038】
【化7】 (Xは塩素又は臭素原子を示す。)
【0039】この場合、反応は塩化メチレン、THFの
有機溶剤中で行うことが好ましい。また、グリニヤ試薬
に塩化チオニルを反応させる際にはグリニヤ試薬に対し
て塩化チオニルを1/6〜1/2モル、好ましくは1/
3〜1/2モルの割合で滴下し、反応条件は−78℃〜
70℃、好ましくは−60℃〜10℃であり、滴下時間
は10〜120分、好ましくは45〜90分である。反
応終了後は溶媒層を水洗、乾燥、濃縮後、再結晶あるい
はカラムクロマトグラフィーにより目的化合物を得るこ
とができる。
【0040】本発明では、上記式(2a)、(2b)、
(2c)、あるいはジフェニルスルホキシド等のスルホ
キシドを原料にすることで3−tert−ブトキシフェ
ニル基を1個持つ新規なスルホニウム塩を合成すること
ができる。また、上記式(2d)のスルホキシドを原料
に用いることにより、3−tert−ブトキシフェニル
基を3個持つ新規なスルホニウム塩を合成することがで
きる。
【0041】また、3−tert−ブトキシフェニル基
を2個持つ新規なスルホニウム塩は、上記式(2d)の
ビス(3−tert−ブトキシフェニル)スルホキシド
と、下記式(8)で示されるアリールグリニヤ試薬、例
えばフェニルグリニヤ、4−tert−ブトキシフェニ
ルグリニヤ、4−ジメチルアミノフェニルグリニヤ等と
を反応させることにより合成することができる。
【0042】
【化8】 (上記式中R1、R3、Y、X、m、nはそれぞれ上記と
同様である。)
【0043】なお、上記式(2)のスルホキシドとして
ビス(2,4−ジ−tert−ブトキシフェニル)スル
ホキシドのような2位及び2’位にtert−ブトキシ
基を有するものを用いた場合は、立体傷害のため目的化
合物を得ることができない。テトラヒドロピラニルオキ
シ基を2位及び2’位に持つものを用いた場合も同様で
ある。
【0044】また、従来技術であるフェノール又はアニ
ソールと塩化チオニルの反応によるスルホニウム塩又は
スルホキシド化合物の合成法では、フェノールの活性部
位がオルト位、パラ位と二つあるため、用いる試薬によ
りオルト置換体、パラ置換体と異なる可能性があり、特
にメタ置換体は得ることができない。更に、この反応で
は、反応系中に塩化水素ガスが発生するため、tert
−ブトキシベンゼンのような酸不安定基を持つ化合物を
原料に合成を行うことは困難である。これに対して本発
明の方法では、グリニヤ試薬を用いているため定量的に
メタ置換体のみが得られ、塩化水素ガスの代わりに塩化
マグネシウム等の無機塩が生成するだけであるので、酸
不安定基の分解は進行しない。
【0045】なお、上記合成法においては3−tert
−ブトキシフェニルグリニヤ試薬をスルホキシド及びス
ルホニウム塩の原料に用いたが、グリニヤ試薬に対して
不活性かつ酸により脱離可能な保護基、例えばテトラヒ
ドロピラニル基で3−ハロゲン化フェノールの水酸基を
保護し、金属マグネシウムと反応させて調製したグリニ
ヤ試薬を用いても上記式(1)のスルホニウム塩を合成
することができる。
【0046】上記反応においては、上記式(2)のスル
ホキシドに対して上記式(3)のトリアルキルシリルス
ルホネートを1〜5モル、特に2〜3モルの割合で混合
することが好適であり、また、上記式(2)のスルホキ
シドに対して上記式(4)又は上記式(8)のグリニヤ
試薬を1〜5モル、特に2〜3モルの割合で加えること
が好ましい。更に、これらの反応は、上記式(3)のト
リアルキルシリルスルホネート中に存在する微量の酸性
不純物によるtert−ブトキシ基の脱離を防ぐため、
トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基の存在下、T
HF、塩化メチレン等の有機溶媒中で行うことが望まし
い。なお、これら反応の反応条件は特に制限されない
が、0〜10℃の反応温度とすることが好ましい。
【0047】更に本発明では、上記式(1a)のスルホ
ニウム塩のtert−ブトキシ基を酸により脱保護し、
フェノール性水酸基の水素原子を常法によりtert−
ブトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボニル
メチル基、トリアルキルシリル基、テトラヒドロピラニ
ル基、メトキシメチル基等の酸不安定基で置換すること
により、目的とする酸不安定基をフェニル基の3位に持
つ下記一般式(1)で示される新規なスルホニウム塩を
得ることができる。
【0048】
【化9】 (但し、上記式中R1、R2、Y、n、mはそれぞれ上記
と同様である。)
【0049】本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料は、
上記式(1)で示されるスルホニウム塩を酸発生剤とし
て含有することを特徴とするもので、二成分系(有機溶
媒、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤)もしくは三成分系
(有機溶剤、アルカリ可溶性樹脂、酸発生剤、溶解阻止
剤)の化学増幅ポジ型レジスト材料として調製すること
ができるが、特に三成分系の化学増幅ポジ型レジスト材
料として用いることが好適である。
【0050】本発明の化学増幅ポジ型レジスト材料の具
体的な態様は下記の通りである。 〔I〕(A)有機溶剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、
(C)酸不安定基を有する溶解阻止剤、(D)一般式
(1)で表されるスルホニウム塩、(E)酸発生剤を含
有する化学増幅ポジ型レジスト材料。 〔II〕(A)有機溶剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、
(C)酸不安定基を有する溶解阻止剤、(D)一般式
(1)で表されるスルホニウム塩、(F)下記一般式
(9)で表されるオニウム塩 (R4aMY …(9) (但し、式中R4は同種又は異種の置換又は非置換芳香
族基、Mはヨードニウム又はスルホニウム、Yは置換又
は非置換のアルキルスルホネート又はアリールスルホネ
ートである。aは2又は3である。)を含有することを
特徴とする化学増幅型ポジ型レジスト材料。 〔III〕(A)有機溶剤、(B)アルカリ可溶性樹
脂、(C)酸不安定基を有する溶解阻止剤、(D)一般
式(1)で表されるスルホニウム塩を含有することを特
徴とする化学増幅型ポジ型レジスト材料。 〔IV〕(A)有機溶剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、
(D)一般式(1)で表されるスルホニウム塩を含有す
ることを特徴とする化学増幅型ポジ型レジスト材料。 〔V〕(A)有機溶剤、(B)アルカリ可溶性樹脂、
(D)一般式(1)で表されるスルホニウム塩、(E)
酸発生剤を含有することを特徴とする化学増幅型ポジ型
レジスト材料。
【0051】ここで、(A)成分の有機溶剤としては、
シクロヘキサノン、メチル−2−n−アミルケトン等の
ケトン類、3−メトキシブタノール、3−メチル−3−
メトキシブタノール、1−メトキシ−2−プロパノー
ル、1−エトキシ−2−プロパノール等のアルコール
類、プロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコー
ルモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチル
エーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジ
エチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、
乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、メチル−
3−メトキシプロピオネート、エチル−3−エトキシプ
ロピオネート等のエステル類などが挙げられ、これらの
1種類を単独で又は2種類以上を混合して使用すること
ができる。これらの中では、レジスト成分中の酸発生剤
の溶解性が最も優れている1−エトキシ−2−プロパノ
ールが好ましく使用される。
【0052】また、ベース樹脂である(B)成分のアル
カリ可溶性樹脂としては、ポリヒドロキシスチレン又は
その誘導体が挙げられる。ポリヒドロキシスチレンの誘
導体としては、ポリシドロキシスチレンの水酸基の水素
原子を部分的に酸に不安定な基で置換したものが好適で
あるが、ヒドロキシスチレンの共重合体も用いることが
できる。前者の場合、酸に不安定な基としては、ter
t−ブチル基、tert−ブトキシカルボニル基、テト
ラヒドロピラニル基、メトキシメチル基、トリメチルシ
リル基、tert−ブチルジメチルシリル基等が挙げら
れ、tert−ブチル基、tert−ブトキシカルボニ
ル基、テトラヒドロピラニル基が好ましく用いられる。
後者の場合、ヒドロキシスチレンの共重合体としては、
ヒドロキシスチレンとスチレンとの共重合体、ヒドロキ
シスチレンとアクリル酸−tert−ブチルとの共重合
体、ヒドロキシスチレンとメタクリル酸−tert−ブ
チルとの共重合体、ヒドロキシスチレンと無水マレイン
酸との共重合体、ヒドロキシスチレンとマレイン酸−ジ
−tert−ブチルとの共重合体が挙げられる。
【0053】また、ポリヒドロキシスチレン又はその誘
導体の重量平均分子量は、5,0000〜100,00
0とすることが好ましく、5,000に満たないと成膜
性、解像性に劣る場合があり、100,000を越える
と解像性に劣る場合がある。
【0054】本発明では、(D)成分として上記式
(1)のスルホニウム塩を配合するものであるが、必要
により上記式(1)のスルホニウム塩以外に(E)成分
として他の酸発生剤も配合することができる。(E)成
分の酸発生剤としては、例えばオニウム塩、オキシムス
ルホン酸誘導体、2,6−ジニトロベンジルスルホン酸
誘導体、ジアゾナフトキノンスルホン酸エステル誘導
体、2,4−ビストリクロロメチル−6−アリール−
1,3,5−トリアジン誘導体、アリールスルホン酸エ
ステル誘導体、ピロガロールスルホン酸エステル誘導
体、N−トリフルオロメタンスルホニルオキシフタリ
ド、N−トリフルオロメタンスルホニルオキシナフタリ
ド等のN−スルホニルオキシイミド誘導体、α,α’−
ビスアリールスルホニルジアゾメタン誘導体等が挙げら
れるが、特に下記一般式(9) (R4aMY …(9) (但し、式中R4は同種又は異種の置換又は非置換芳香
族基、Mはヨードニウム又はスルホニウム、Yは置換又
は非置換のアルキルスルホネート又はアリールスルホネ
ートである。aは2又は3である。)で示されるオニウ
ム塩が好適に使用される。
【0055】ここで、上記式(9)中のR4としては、
例えばフェニル基、上記式(1)と同様のアルキル基や
アルコキシ基で置換されたフェニル基などの芳香族基が
好ましく使用される。上記式(9)のオニウム塩として
具体的には、下記構造の化合物を挙げることができる。
【0056】
【化10】
【0057】更に、(C)成分の溶解阻止剤としては、
分子内に一つ以上酸によって分解する基(酸不安定基)
を有する低分子量の化合物やポリマーが好ましい。低分
子量の化合物としては、具体的にビスフェノールA誘導
体、炭酸エステル誘導体が挙げられるが、特にビスフェ
ノールAの水酸基をtert−ブトキシ基やtert−
ブトキシカルボニルオキシ基で置換した化合物が好まし
い。
【0058】ポリマーの溶解阻止剤の例としては、p−
tert−ブトキシスチレンとtert−ブチルアクリ
レートのコポリマーやp−tert−ブトキシスチレン
と無水マレイン酸のコポリマーなどが挙げられ、この場
合、重量平均分子量は5,000〜10,000が好ま
しい。
【0059】本発明の二成分系化学増幅型レジスト材料
は、(A)成分の有機溶剤を150〜700部(重量
部、以下同様)、特に250〜500部、(B)成分の
アルカリ可溶性樹脂を70〜90部、特に75〜85部
の割合で配合することが好ましく、三成分系化学増幅ポ
ジ型レジスト材料においては、上記成分に加えて、
(C)成分の酸不安定基を有する溶解阻止剤を5〜40
部、特に10〜25部配合することが好ましい。
【0060】更に、(D)成分としての上記式(1)の
スルホニウム塩の配合量は、0.5〜15部、特に2〜
8部とすることが好ましく、0.5部に満たないと露光
時の酸発生量が少なく感度及び解像力が劣る場合があ
り、15部を越えるとレジストの透過率が低下し、解像
力が劣る場合がある。
【0061】また、必要により上記式(1)のスルホニ
ウム塩以外に(E)成分として他の酸発生剤を配合する
場合は、(E)成分の酸発生剤の配合を0.5〜15
部、特に2〜8部の範囲とすることが好適である。
【0062】上記レジスト材料には、PED安定性のた
めの窒素含有化合物、塗布性を向上させるための界面活
性剤、基板よりの乱反射を少なくするための吸光性材料
などの添加剤を添加することができる。
【0063】窒素含有化合物としては、沸点150℃以
上のアミン化合物又はアミド化合物等が好適であり、具
体的には、アニリン、N−メチルアニリン、N,N−ジ
メチルアニリン、o−トルイジン、m−トルイジン、p
−トルイジン、2,4−ルチジン、キノリン、イソキノ
リン、ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、N,N
−ジメチルホルムアミド、アセトアミド、N−メチルア
セトアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、2−ピロ
リドン、N−メチルピロリドン、イミダゾール、α−ピ
コリン、β−ピコリン、γ−ピコリン、o−アミノ安息
香酸、m−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香酸、1,
2−フェニレンジアミン、1,3−フェニレンジアミ
ン、1,4−フェニレンジアミン、2−キノリンカルボ
ン酸、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−(p−
クロロフェニル)−4,6−トリクロロメチル−s−ト
リアジン等のトリアジン化合物が挙げられる。これらの
中では、ピロリドン、N−メチルピロリドン、o−アミ
ノ安息香酸、m−アミノ安息香酸、p−アミノ安息香
酸、1,2−フェニレンジアミン、1,3−フェニレン
ジアミン、1,4−フェニレンジアミンが好ましく用い
られる。本発明のレジスト材料における窒素含有化合物
の配合量は、0.05〜4部、特に0.1〜1部とする
ことが好ましい。
【0064】また、界面活性剤としては、パーフルオロ
アルキルポリオキシエチレンエタノール、フッ素化アル
キルエステル、パーフルオロアミンオキサイド、パーフ
ルオロアルキルEO付加物などが挙げられる。
【0065】更に、吸光性材料としては、ジアリールス
ルホキシド、ジアリールスルホン、9,10−ジメチル
アントラセン、9−フルオレノン等が挙げられる。
【0066】上記レジスト材料の使用方法、光使用方法
などは公知のリソグラフィー技術を採用して行うことが
できるが、特に上記レジスト材料は254〜193nm
の遠紫外光及び電子線による微細パターニングに最適で
ある。
【0067】
【発明の効果】本発明に係わる上記式(1)の新規なス
ルホニウム塩は、酸発生剤であるスルホニウム塩のフェ
ニル基の3位に酸不安定基を導入したことにより、露光
部と未露光部の溶解コントラストを大きくすることがで
き、更に3位に酸素原子を導入し、硫黄原子の共鳴構造
をとれないようにしたことにより、無置換のトリフェニ
ルホスホニウム塩と同等以上に250nm付近の透過率
を高めることができ、その結果レジスト材料としての透
過率を高めることができるため、微細加工技術に適した
高解像性を有する化学増幅ポジ型レジスト材料の成分と
して有効である。従って、本発明の上記式(1)のスル
ホニウム塩を酸発生剤として含有するレジスト材料は、
化学増幅ポジ型レジスト材料として遠紫外線、電子線、
X線等の高エネルギー線、特にKrFエキシマレーザー
に対して高い感度を有し、アルカリ水溶液で現像するこ
とによりパターン形成でき、感度、解像度、プラズマエ
ッチング耐性に優れ、しかもレジストパターンの耐熱性
にも優れている。
【0068】
【実施例】以下、合成例、実施例及び比較例を示して本
発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限
されるものではない。なお、各例中の部はいずれも重量
部である。
【0069】〔合成例1〕トリフルオロメタンスルホン酸トリス(3−tert−
ブトキシフェニル)スルホニウムの合成 ビス(3−tert−ブトキシフェニル)スルホキシド
17.8g(0.052mol)をTHF52gに溶解
させ、氷水浴にて冷却した。これにトリエチルアミン
5.3g(0.052mol)を加え、トリメチルシリ
ルトリフルオロメタンスルホネート28.6g(0.1
3mol)を10℃を越えないようにコントロールしな
がら滴下し、反応温度を0〜10℃として反応の熟成を
行った。この溶液に3−tert−ブトキシクロロベン
ゼン24.0g(0.13mol)と金属マグネシウム
3.2g(0.13mol)、THF40gを用いて常
法にて調製したグリニヤ試薬を10℃を越えないように
コントロールしながら滴下した。更に、反応温度を0〜
10℃として反応の熟成を30分間行った。反応液に2
0%塩化アンモニウム水溶液300gを加えて反応の停
止と分液を行った後、有機層にクロロホルム300gを
加えた。有機層を水200gを用いて2回水洗した後、
溶媒を減圧留去して油状物を得た。この油状物をカラム
クロマトグラフィー(シリカゲル:抽出液、クロロホル
ム−メタノール)にかけたところ、収量10.5g(収
率29%)、純度99%のトリフルオロメタンスルホン
酸トリス(3−tert−ブトキシフェニル)スルホニ
ウムが単離された。
【0070】得られたトリフルオロメタンスルホン酸ト
リス(3−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム
の核磁気共鳴スペクトル(NMR)、赤外スペクトル
(IR)、元素分析値及び紫外吸収スペクトル(UV)
の結果を下記に示す。なお、比較のためトリフルオロメ
タンスルホン酸トリフェニルスルホニウム、トリフルオ
ロメタンスルホン酸トリス(4−tert−ブトキシフ
ェニル)スルホニウムの紫外吸収スペクトルの値も示
す。
【0071】
【化11】 (a)1.25 一重項 27H (b)7.05〜7.06 三重項 3H (c)、(e)7.25〜7.29 多重項 6H (d)7.51〜7.57 三重項 3H IR:(cm-1) 2980,1587,1564,1477,1423,
1394,1369,1263,1259,1159,
1031,933,912,638. 元素分析値:(%)C3139623 理論値 C:59.2 H:6.2 分析値 C:59.1 H:6.1
【0072】
【表1】
【0073】〔合成例2〕合成例1の3−tert−ブ
トキシフェニルグリニヤの代わりにフェニルグリニヤを
用いる以外は合成例1と同様にして反応を行ったとこ
ろ、トリフルオロメタンスルホン酸ビス(3−tert
−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウムが純度98
%、収率35%で得られた。
【0074】〔合成例3〕合成例1のスルホキシドの代
わりにジフェニルスルホキシドを用いる以外は合成例1
と同様にして反応を行ったところ、トリフルオロメタン
スルホン酸(3−tert−ブトキシフェニル)ジフェ
ニルスルホニウムが純度98%、収率27%で得られ
た。
【0075】〔合成例4〕合成例1のスルホキシドの代
わりにビス(4−ジメチルアミノフェニル)スルホキシ
ドを用いる以外は合成例1と同様にして反応を行ったと
ころ、トリフルオロメタンスルホン酸(3−tert−
ブトキシフェニル)ビス(4−ジメチルアミノフェニ
ル)スルホニウムが純度98%、収率27%で得られ
た。
【0076】〔合成例5〕合成例1のグリニヤ試薬の代
わりに4−ジメチルアミノフェニルグリニヤを用いる以
外は合成例1と同様にして反応を行ったところ、トリフ
ルオロメタンスルホン酸ビス(3−tert−ブトキシ
フェニル)(4−ジメチルアミノフェニル)スルホニウ
ムが純度98%、収率33%で得られた。
【0077】〔合成例6〜10〕合成例1〜5で用いた
トリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートの代
わりにp−トルエンスルホン酸とトリメチルシリルクロ
リドとを常法により反応させることで得られるトリメチ
ルシリル−p−トルエンスルホネート(沸点113〜1
17℃/0.5〜0.6mmHg)を用いる以外は合成
例1〜5と同様に反応させたことろ、それぞれ下記のよ
うなカウンターアニオンにp−トルエンスルホン酸を持
つスルホニウム塩が得られた。 合成例6:p−トルエンスルホン酸トリス(3−ter
t−ブトキシフェニル)スルホニウム 純度99% 収
率35% 合成例7:p−トルエンスルホン酸ビス(3−tert
−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム 純度99
% 収率28% 合成例8:p−トルエンスルホン酸(3−tert−ブ
トキシフェニル)ジフェニルスルホニウム 純度99%
収率25% 合成例9:p−トルエンスルホン酸(3−tert−ブ
トキシフェニル)ビス(4−ジメチルアミノフェニル)
スルホニウム 純度97% 収率31% 合成例10:p−トルエンスルホン酸ビス(3−ter
t−ブトキシフェニル)(4−ジメチルアミノフェニ
ル)スルホニウム 純度98% 収率32%
【0078】〔合成例11〜15〕合成例1〜5で用い
たトリメチルシリルトリフルオロメタンスルホネートの
代わりにノナフルオロブタンスルホン酸とトリメチルシ
リルクロリドとを常法により反応させることで得られる
トリメチルシリルノナフルオロブタンスルホネートを用
いる以外は合成例1〜5と同様に反応させたことろ、そ
れぞれ下記のようなカウンターアニオンにノナフルオロ
ブタンスルホン酸を持つスルホニウム塩が得られた。 合成例11:ノナフルオロブタンスルホン酸トリス(3
−tert−ブトキシフェニル)スルホニウム 純度9
9% 収率31% 合成例12:ノナフルオロブタンスルホン酸ビス(3−
tert−ブトキシフェニル)フェニルスルホニウム
純度99% 収率28% 合成例13:ノナフルオロブタンスルホン酸(3−te
rt−ブトキシフェニル)ジフェニルスルホニウム 純
度99% 収率18% 合成例14:ノナフルオロブタンスルホン酸(3−te
rt−ブトキシフェニル)ビス(4−ジメチルアミノフ
ェニル)スルホニウム 純度98% 収率27% 合成例15:ノナフルオロブタンスルホン酸ビス(3−
tert−ブトキシフェニル)(4−ジメチルアミノフ
ェニル)スルホニウム 純度97% 収率25%
【0079】〔合成例16〜19〕合成例1〜15で得
たterrt−ブトキシ基を3位に持つ新規なスルホニ
ウム塩をカウンターアニオン(例えばトリフルオロメタ
ンスルホネートやp−トルエンスルホネート)と同じス
ルホン酸を用いてメタノール又はエタノール中で脱保護
し、対応する3−ヒドロキシフェニルスルホニウム塩を
ほぼ定量的に得た後、常法によりジ−tert−ブチル
−ジカルボネート、あるいはクロロ酢酸−tert−ブ
チル、ジヒドロピランを用いることで下記に示すような
酸不安定基をフェニル基の3位に持つスルホニウム塩を
合成した。 実施例16:ノナリフルオロブタンスルホン酸ビス(3
−tert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)フェ
ニルスルホニウム 純度98%、収率23% 実施例17:トリフルオロメタンスルホン酸(3−te
rt−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニル)ジフ
ェニルスルホニウム 純度98%、収率25% 実施例18:p−トルエンスルホン酸(3−tert−
ブトキシカルボニルオキシフェニル)ジフェニルスルホ
ニウム 純度98%、収率19% 実施例19:ノナフルオロブタンスルホン酸トリス(3
−tert−ブトキシカルボニルメチルオキシフェニ
ル)スルホニウム 純度98%、収率18%
【0080】上記の合成例1〜10の新規なスルホニウ
ム塩の3位置換体(3−tert−ブトキシフェニルス
ルホニウム塩)及び比較品として4位置換体(4−te
rt−ブトキシフェニルスルホニウム塩)の248nm
における紫外吸収スペクトルのモル吸光係数を表2に示
す。
【0081】表2の結果から明らかなように、本発明の
スルホニウム塩は、tert−ブトキシ基を4位ではな
く3位に持つことにより248nmの光吸収を少なくす
ることができ、その効果はtert−ブトキシフェニル
基の多いトリス(tert−ブトキシフェニル)スルホ
ニウム塩において最も大きく現れることがわかった。
【0082】
【表2】
【0083】〔実施例1〜14、比較例1〜4〕表3,
4に示すように下記式(Polym.1)で示される部
分的に水酸基の水素原子をtert−ブトシキカルボニ
ル基で保護したポリヒドロキシスチレン、下記式(Po
lym.2)で示される部分的に水酸基の水素原子をt
ert−ブチル基で保護したポリヒドロキシスチレン又
は下記式(Polym.3)で示される部分的に水酸基
の水素原子をテトラヒドロピラニル基で保護したポリヒ
ドロキシスチレンと、下記式(PAG.1)から(PA
G.5)で示されるオニウム塩から選ばれる酸発生剤
と、下記式(DRI.1)で示される2,2’−ビス
(4−tert−ブトキシカルボニルオキシフェニル)
プロパンの溶解阻止剤を1−エトキシ−2−プロパノー
ルに溶解し、表3,4に示す各種組成のレジスト組成物
を調製した。
【0084】得られたレジスト組成物を0.2μmのテ
フロン製フィルターで濾過することによりレジスト液を
調製した後、このレジスト液をシリコーンウェハー上へ
スピンコーティングし、0.8μmに塗布した。
【0085】次いで、このシリコーンウェハーを100
℃のホットプレートで120秒間ベークした。更に、エ
キシマレーザーステッパー(ニコン社、NSR2005
EXNA=0.5)を用いて露光し、90℃で60秒間
ベークを施し、2.38%のテトラメチルアンモニウム
ヒドロキシドの水溶液で現像を行うと、ポジ型のパター
ンを得ることができた。
【0086】得られたレジストパターンを次のように評
価した。結果を表3,4に示す。レジストパターン評価方法 :まず、感度(Eth)を求
めた。次に、0.35μmのラインアンドスペースのト
ップとボトムを1:1で解像する露光量を最適露光量
(感度:Eop)として、この露光量における分離して
いるラインアンドスペースの最小線幅を評価レジストの
解像度とした。また、解像したレジストパターンの形状
は、走査型電子顕微鏡を用いて観察した。
【0087】
【化12】
【0088】
【化13】
【0089】
【表3】
【0090】
【表4】
【0091】〔実施例15〜28、比較例5〜8〕表
5,6に示すように酸発生剤として下記(PAG.6〜
8)又は上述した(PAG4,5)を用いる以外は上記
実施例1と同様にしてポジ型パターンを得た。なお、実
施例28にはPED安定性のための窒素含有化合物を添
加剤として加えた。
【0092】得られたレジストパターンを上記と同様に
評価した。更に、レジストのPED安定性は、最適露光
量で露光後、放置時間を変えてPEBを行い、レジスト
パターン形状の変化が観察された時間、例えばラインパ
ターンがT−トップとなったり、解像できなくなった時
間で評価した。この時間が長いほどPED安定性に富
む。以上の結果を表5,6に示す。
【0093】
【化14】
【0094】
【表5】
【0095】
【表6】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【化1】 (但し、式中Rは水素原子、アルキル基、アルコキシ
基又はジアルキルアミノ基であり、ORは酸不安定基
であり、Yは置換又は非置換のアルキルスルホネート又
はアリールスルホネートである。nは0〜2の整数、m
は1〜3の整数で、かつnとmの和は3である。)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 聡 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内 (72)発明者 石原 俊信 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内 (72)発明者 名倉 茂広 新潟県中頸城郡頸城村大字西福島28−1 信越化学工業株式会社合成技術研究所内 (72)発明者 田中 啓順 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 河合 義夫 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 中村 二朗 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示され、分子中のフ
    ェニル基の3位に少なくとも1つの酸不安定基を有する
    スルホニウム塩を含有してなることを特徴とする化学増
    幅ポジ型レジスト材料。 【化1】 (但し、式中R1は水素原子、アルキル基、アルコキシ
    基又はジアルキルアミノ基であり、OR2は酸不安定基
    であり、Yは置換又は非置換のアルキルスルホネート又
    はアリールスルホネートである。nは0〜2の整数、m
    は1〜3の整数で、かつnとmの和は3である。)
  2. 【請求項2】 (A)有機溶剤、(B)アルカリ可溶性
    樹脂、(C)酸不安定基を有する溶解阻止剤、(D)請
    求項1記載の一般式(1)で表されるスルホニウム塩、
    (E)酸発生剤を含有することを特徴とする化学増幅ポ
    ジ型レジスト材料。
  3. 【請求項3】 (B)成分のアルカリ可溶性樹脂とし
    て、一部の水酸基の水素原子が酸不安定基で置換された
    重量平均分子量が5,000〜100,000のポリヒ
    ドロキシスチレンを用いた請求項2、3記載のレジスト
    材料。
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