JPH09158160A - 砂泥取込み口に吹出しを備えた貯水ダムのサイフォン式排砂装 置 - Google Patents

砂泥取込み口に吹出しを備えた貯水ダムのサイフォン式排砂装 置

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JPH09158160A
JPH09158160A JP35110095A JP35110095A JPH09158160A JP H09158160 A JPH09158160 A JP H09158160A JP 35110095 A JP35110095 A JP 35110095A JP 35110095 A JP35110095 A JP 35110095A JP H09158160 A JPH09158160 A JP H09158160A
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JP
Japan
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sand
mud
dam
discharged
valve
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JP35110095A
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Tsutomu Nozaki
勉 野崎
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Abstract

(57)【要約】 砂泥取り込み口に新たに吹出し流を設け、連続的に安定
して排砂が行えるサイフォンの原理を利用した排砂装置 【目 的】 ダムへ流れ込む砂を実時間で下流と排砂す
るとともに、貯水量が大幅に減ったダムの浚渫を行う。 【構 成】 砂泥輸送管、吹出し流のある砂泥取り込み
口、排砂・排泥バルブ、送水ポンプからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【００２０１】
【産業上の利用分野】多目的ダムの貯水量を増やすた
め、既設のダムを改修することなく低動力で連続的に排
砂・排泥を行うことが可能である。
【００２０２】
【従来の技術】従来の技術では連続的に排砂・排泥を行
うことは不可能である。さらに、腐葉化したヘドロ層も
生成されており、排砂・排泥には新しい技術が求められ
ている。
【００２０３】
【発明が解決しようとする課題】本発明はダム湖に沈積
した膨大な砂泥を連続的に効率よく排砂することと、無
害な砂と有害なヘドロを別々に回収することを目的とし
ている。その際、無害な砂は実時間で連続的に下流へと
排砂する。
【００２０４】
【課題を解決するための手段】連続的に排砂を行うた
め、単にサイフォンの原理だけでは肝心の砂泥量を調節
することが困難である。この課題を解決するための本発
明の特長の一つは砂泥取込み口に新たに吹出し流を設
け、予め沈積層を流動化することによって、安定した砂
泥輸送が実現する。さらに、砂泥量を調節するために、
吹出し流の調節、砂泥取り込み口の高さおよび排砂バル
ブの操作が可能である。
【００２０５】
【作用と実施例】特に、本システムは長時間にわたり沈
積した有害のヘドロ化した泥層と、比較的新しい無害の
表層部の排砂を選別して排砂するのに適している。さら
に、通常はダム湖の比較的上流部に設置することによ
り、ダム湖へ流入する砂を実時間で連続排砂することが
可能である。
【００２０６】
【発明の効果】本発明の実用化により、現在、貯水率が
大幅に低下している各種ダムの貯水量を大幅に短時間で
改善することが可能であり、特に、水がめとしてのダム
の浚渫には効果的である。また、実時間で連続的に下流
へと排砂できるので、海岸部を含む下流域の環境保全に
も一役かうことができる。
【００２０７】
【図面の簡単な説明】
図１、図２および図３に本発明の装置模式図を示す。図
１は上流部から時々刻々貯水ダムへ流れ込む無害の砂を
実時間で取り込み、下流へと排砂する場合の模式図であ
る。砂泥輸送管１の下流側先端部に排砂量を調節するた
めの排砂バルブ２と排泥バルブ３が装備されている。砂
泥輸送管の上流側先端は砂泥取込みユニット４であり、
送水ポンプ５に接続された吹出しバルブ６を通り吹出し
管７からの吹出し口が一体化されている。起動時には、
砂泥輸送管の降水部を満水にするため、給水バルブ８が
開かれる。図２は長年にわたり、水底表層部に沈積した
無害の砂を排砂する場合であり、鉛直上昇部は水平・鉛
直方向に移動する。図３は長年にわたり落葉等が変質し
た有害なヘドロを排泥する場合を示し、表層の無害の砂
を処理した後にこの作業は行われ、鉛直上昇部は水平・
鉛直方向に移動する。図４に砂泥取込みユニット４の詳
細図を示す。
【図 １】上流部の砂を実時間で排砂する本発明の模式
図
【図 ２】沈積砂の排砂作業模式図
【図 ３】堆積ヘドロの排泥作業模式図
【図 ４】砂泥取り込み口の詳細図
【符号の説明】
１：砂泥輸送管 ２：排砂バルブ ３：排泥バルブ ４：砂泥取込みユニット ５：送水ポンプ ６：吹出し管 ７：吹出しバルブ ８：給水バルブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】沈積砂泥層を流動化するため、砂泥取込み
    口に吹出し流を備えた連続的に排砂を行う各種貯水ダム
    の排砂装置。
  2. 【請求項２】排砂に必要な動力は砂泥沈積層流動化のた
    めの吹出し流と起動時の砂泥輸送管への揚水に要するの
    みで、落差を利用したサイフォンの原理によるため、排
    砂に要する動力はわずかである。
  3. 【請求項３】吹出し流速、吸込みユニットの設置高さお
    よび排砂・排泥バルブの開度調整により、排砂量および
    排泥量を自由に調節できる。
  4. 【請求項４】砂泥輸送管は上流側から鉛直上昇部、水平
    部及び降水部から成り立っており、鉛直上昇部及び水平
    部の長さにもよるが、輸送抵抗を考慮して降水部は他の
    管より太い管を用いる。
  5. 【請求項５】本システムはそれ自体独立しており、既設
    の貯水ダムにそのまま設置でき、 必要に応じて移設することも可能である。
  6. 【請求項６】砂はそのまま下流へ排砂されるが、バルブ
    操作により、有害なベドロ層の排泥はダムより下流に付
    設された処理場で行うことが可能である。
JP35110095A 1995-12-13 1995-12-13 砂泥取込み口に吹出しを備えた貯水ダムのサイフォン式排砂装 置 Pending JPH09158160A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204278A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Paddy Research Co Ltd サイホン式取水システム、抜気部接続継手および通水開始方法
CN103821105A (zh) * 2014-03-03 2014-05-28 中交上海航道勘察设计研究院有限公司 一种粉土充填土工织物袋筑堤的方法
CN110080159A (zh) * 2019-04-17 2019-08-02 华北水利水电大学 河道淤泥疏浚处理系统

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