JP2001276507A - 沈砂池の集砂装置及びそれを用いる集砂方法 - Google Patents

沈砂池の集砂装置及びそれを用いる集砂方法

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JP2001276507A JP2001059763A JP2001059763A JP2001276507A JP 2001276507 A JP2001276507 A JP 2001276507A JP 2001059763 A JP2001059763 A JP 2001059763A JP 2001059763 A JP2001059763 A JP 2001059763A JP 2001276507 A JP2001276507 A JP 2001276507A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水を用いて沈砂池に堆積した土砂を集砂ピッ
トに集めるものでありながら、集砂の効率を高めること
のできる沈殿池の集砂装置及び集砂方法を提供するこ
と。 【解決手段】 底部7に集砂ピット8を備えた沈砂池2
であって、沈砂池2の底部7に複数の給水ノズル15を
設置して、各給水ノズル15から供給される水で沈砂池
2に堆積した土砂を集砂ピット8に集める沈砂池の集砂
装置である。この沈砂池2の底部7には、集砂ピット8
に向けて周囲の底部の深さが深くなる傾斜が設けられて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、下水処理設備の
沈砂池に沈澱した土砂を沈砂池の底部に設けた集砂ピッ
トに集めるための集砂装置及びそれを用いる集砂方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】沈砂池は、終末処理場等の下水処理設備
に設置され,下水中の土砂を沈澱除去するものであるの
で、沈砂池の使用に伴い,その底には土砂が堆積する。
【0003】そのため、沈砂池においては、適宜の時期
にその沈砂池の底に堆積した土砂を外部に排出すること
が必要となり、沈砂池内に堆積した土砂は集砂ピットに
集めて各種の揚砂装置により沈砂池外に排出されるよう
になっている。
【0004】ところで、堆積した土砂を集砂ピットに集
めるための,従来の集砂装置には、例えば底部に集砂ピ
ットを備えた沈砂池であって、該沈砂池の底部に複数の
給水ノズルを設置して、各給水ノズルから供給される水
で前記沈砂池に堆積した土砂を前記集砂ピットに集める
沈砂池の集砂装置があり、この集砂装置では、沈砂池内
で下水中に位置したノズルから水を噴射させて下水中で
土砂を移動させるものであり、比較的簡単な装置構成に
よって沈砂池の底部に広く沈澱した土砂を集砂ピットに
集めることができる。
【0005】しかし、かかる従来の集砂装置において
は、下水の貯溜された沈砂池の底部に堆積された土砂を
水圧に打ち勝って移動させることが必要であるので、ノ
ズルからの水の吐出圧が高圧になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種の集砂装
置において、前記ノズルから水を高圧で噴射させると、
沈砂池の底部に堆積した土砂の一部が噴射水によって下
水中に舞い上がって浮遊し、その後に底部に再度沈澱し
て堆積することとなるので、効率的に集砂することがで
きない。
【0007】また、多数設置された各ノズルから同時に
高圧の水を噴射するので、各ノズルからの噴射水同士が
互いに衝突し、その後の噴射水の方向性が集砂に好まし
い向きと異なってしまうので、その水によって集砂ピッ
トに向けて移送しようとする土砂も必ずしも集砂ピット
に移送されず、この意味からも集砂が良好に行なわれる
ものとはなっていない。
【0008】この発明は、このような事情に基づいてな
されたもので、水を用いて沈砂池に堆積した土砂を集砂
ピットに集めるものでありながら、集砂の効率を高める
ことを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、底部に集砂ピットを備えた
沈砂池であって、該沈砂池の底部に水を吐出して前記沈
砂池に堆積した土砂を前記集砂ピットに集める沈砂池の
集砂装置において、前記沈砂池の底部には、前記集砂ピ
ットに向けて周囲の底部の深さが深くなる傾斜を設けた
ことを特徴とする沈砂池の集砂装置である。
【0010】このように構成すれば、集砂ピットに向け
て周囲の底部の深さが深くなる傾斜を設けたので、沈殿
池に堆積した土砂は給水ノズルから供給される水で洗い
流されて集砂ピットに導かれる。
【0011】したがって、この集砂装置によれば、水を
用いて沈砂池に堆積した土砂を集砂ピットに集めるもの
でありながら、従来より集砂の効率を高めることができ
る。
【0012】請求項2記載の発明は、底部に集砂ピット
を備えた沈砂池であって、該沈砂池の底部に水を吐出し
て前記沈砂池に堆積した土砂を前記集砂ピットに集める
沈砂池の集砂装置において、前記沈砂池の底部には、前
記集砂ピットに連なるトラフを設けたことを特徴とする
沈砂池の集砂装置である。
【0013】このように構成すれば、沈砂池の底部には
集砂ピットに連なるトラフを設けたことにより各給水ノ
ズルから供給された水がこのトラフには集中して流れる
ので、トラフに補足された土砂は確実に集砂ピットに導
かれる。
【0014】したがって、この集砂装置によれば、水を
用いて沈砂池に堆積した土砂を集砂ピットに集めるもの
でありながら、従来より集砂の効率を高めることができ
る。
【0015】請求項3記載の発明は、請求項1記載の沈
砂池の集砂装置において、前記沈砂池の底部には、前記
集砂ピットに連なるトラフを設けたことを特徴とする沈
砂池の集砂装置である。
【0016】このように構成すれば、請求項1記載の作
用効果に加え、各給水ノズルから供給された水がこのト
ラフには集中して流れるので、トラフに補足された土砂
は確実に集砂ピットに導かれる。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれかに記載の沈砂池の集砂装置において、前記沈砂池
の底部に設置された複数の給水ノズルに水を供給する第
1のポンプと、前記集砂ピット内から水をくみ出す第2
のポンプとを備え、前記第1のポンプの吐出量を前記第
2のポンプの吐出量より小さくしたことを特徴とする沈
砂池の集砂装置である。
【0018】このように構成すれば、第1のポンプによ
り給水ノズルから供給された水の吐出量は第2のポンプ
によりくみ出される水のくみ出し量よりも少ないので、
第1及び第2のポンプを同時に運転して第1のポンプに
よる給水により土砂の移送を行っても、沈砂池内の水面
を低位に維持しつつ給水ノズルから連続的に給水を行
え、また、水圧が低いことにより土砂の拡散を低く抑え
ることができる。
【0019】請求項5記載の発明は、請求項4記載の沈
砂池の集砂装置において、前記第2のポンプを揚砂ポン
プとしたことを特徴とする沈砂池の集砂装置である。
【0020】請求項6記載の発明は、請求項4記載の沈
砂池の集砂装置において、前記底部の中央部に集砂ピッ
トを配置し、この集砂ピットから概ね沈砂池の幅方向に
延在する第1のトラフと、前記集砂ピットから概ね沈砂
池の長手方向に延在する第2のトラフとをともに前記集
砂ピット側が低くなるようにして形成して、前記底部を
4つの領域に区分し、これらの各領域となる底部表面を
それぞれ前記集砂ピット側が低くなるように傾斜させ、
かつ、これらの各領域にはその領域に堆積した土砂を水
で前記トラフに移送する給水ノズルを設置したことを特
徴とする沈砂池の集砂装置である。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項6記載の沈
砂池の集砂装置において、前記領域の底部表面上に、互
いに平行に複数の小トラフを設けてあることを特徴とす
る沈砂池の集砂装置である。
【0022】請求項8記載の発明は、請求項7記載の沈
砂池の集砂装置において、前記領域の底部表面上で、前
記小トラフにより区分された各部毎にそれぞれ給水ノズ
ルを配置したことを特徴とする沈砂池の集砂装置であ
る。
【0023】請求項9記載の発明は、請求項8記載の沈
砂池の集砂装置において、前記給水ノズルを前記各部の
沈砂池側壁に沿った位置に配置したことを特徴とする沈
砂池の集砂装置である。
【0024】請求項10記載の発明は、底部に集砂ピッ
トを備えた沈砂池であって、前記沈砂池の底部に複数の
給水ノズルを設置して、各給水ノズルから供給される水
で沈砂池の底部に堆積した土砂を前記集砂ピットに集め
る沈砂池の集砂方法において、前記沈砂池の底部には、
前記集砂ピットに向けて周囲の底部の深さが深くなる傾
斜を設け、その沈砂池内で前記給水ノズルから沈砂池の
底部に水を吐出させ前記給水ノズルからの水で沈砂池の
底部上に堆積した土砂を前記傾斜により集砂ピットに向
けて移送させることを特徴とする沈砂池の集砂方法であ
る。
【0025】このように構成すれば、沈砂池内で給水ノ
ズルから沈砂池の底部に水を吐出させ給水ノズルからの
水で沈砂池の底部上に堆積した土砂を傾斜により集砂ピ
ットに向けて移送させることができる。
【0026】請求項11記載の発明は、底部に集砂ピッ
トを備えた沈砂池であって、前記沈砂池の底部に複数の
給水ノズルを設置して、各給水ノズルから供給される水
で沈砂池の底部に堆積した土砂を前記集砂ピットに集め
る沈砂池の集砂方法において、前記沈砂池の底部に、集
砂ピットに連なり,集砂ピット側を低く形成したトラフ
を設け、その沈砂池内で前記給水ノズルから沈砂池の底
部に水を吐出させ前記給水ノズルからの水で沈砂池の底
部上に堆積した土砂を前記トラフを経て集砂ピットに向
けて移送させることを特徴とする沈砂池の集砂方法であ
る。
【0027】このように構成すれば、沈砂池内で給水ノ
ズルから沈砂池の底部に水を吐出させ給水ノズルからの
水で沈砂池の底部上に堆積した土砂をトラフを経て集砂
ピットに向けて移送させることができる。
【0028】請求項12記載の発明は、請求項10記載
の沈砂池の集砂方法において、前記沈砂池の底部には、
前記集砂ピットに連なるトラフを設け、その沈砂池内で
前記給水ノズルから沈砂池の底部に水を吐出させ前記給
水ノズルからの水で沈砂池の底部上に堆積した土砂を前
記トラフを経て集砂ピットに向けて移送させることを特
徴とする沈砂池の集砂方法である。
【0029】このように構成すれば、請求項10記載の
作用効果に加え、給水ノズルからの水で沈砂池の底部上
に堆積した土砂をトラフを経て集砂ピットに向けて移送
させることができる。
【0030】
【実施例】以下、図面に示す実施例によりこの発明を説
明するが、まず図1から図8によって第1実施例を説明
する。
【0031】この実施例は、終末処理場内のポンプ場に
おける雨水処理設備に適用したものである。
【0032】この実施例の雨水処理設備1は、図6に示
すように、第1の雨水沈砂池2と第2の雨水沈砂池3と
を有するもので、これらの2つの雨水沈砂池2,3は上
流側の流入渠(不図示)と後述のポンプ井4との間に並
列に配置されている。
【0033】なお、これらの雨水沈砂池2,3は同様に
構成されているので、以下の沈砂池の構造説明は第1の
雨水沈砂池2のみについて行なうこととする。
【0034】すなわち、第1の雨水沈砂池2を経由する
雨水処理設備1は、不図示の流入渠の下流側に不図示の
ゲートを介して第1の雨水沈砂池2が接続され、この第
1の雨水沈砂池2の下流側が、雨水ポンプ5を備えたポ
ンプ井4に接続されてその全体が構成されている(図2
参照)。
【0035】そして、前記不図示のゲートの下流側で、
第1の雨水沈砂池2の直近となる上流側の位置には、ダ
ム装置6が設置されている。
【0036】このダム装置6は例えば気密性を備えたナ
イロン織布からなる袋体であって、その袋体を膨張・収
縮させることにより数分程度で起伏動作が可能であり、
このダム装置6を起立させることにより上流側からの雨
水等の下水が第1の雨水沈砂池2へ侵入することを防止
し、このダム装置6を倒伏させることによって雨水を第
1の雨水沈砂池2に導くものである。
【0037】このダム装置6の下流側に設置された第1
の雨水沈砂池2の底部7の中央部には集砂ピット8が形
成され、この集砂ピット8内には揚砂ポンプ11が設置
されており、この揚砂ポンプ11はこの発明の第2のポ
ンプに該当するものである(図1)。
【0038】なお、この発明の第2のポンプを前記揚砂
ポンプ11等の揚砂装置と別個に設置することとしても
本願発明を実施することができる。
【0039】集砂ピット8は、この第1の雨水沈砂池2
内で雨水から分離して底部7の全体にわたって沈澱され
た土砂を集め、ここからその土砂を第1の雨水沈砂池2
の外部に排出するためのものである。
【0040】そのため、集砂ピット8が第1の雨水沈砂
池2の底部7において最深部となり、底部7の全体的形
状は前記集砂ピット8に向けて周囲の底部7が深くなる
ように傾斜して形成されており(図3および図5参
照)、この底部7には堆積した土砂を前記集砂ピット8
に導く複数種類のトラフが次のように形成されている。
【0041】すなわち、この実施例の第1の雨水沈砂池
2の底部7においては、雨水沈砂池2の長手方向の中央
部分に底部7を幅方向に横断する第1のトラフ12が形
成され、雨水沈砂池2の幅方向の中央部分には第2のト
ラフ13が形成されており、これらの第1および第2の
トラフ12,13の交差部分に前記集砂ピット8が形成
されている(図1)。
【0042】前記第1のトラフ12において、前記集砂
ピット8の両側の部分はともに集砂ピット8側が深くな
るように傾斜されており(図5参照)、前記第2のトラ
フ13においても集砂ピット8の両側の部分が同様に集
砂ピット8側が深くなるように傾斜されている(図3参
照)。
【0043】そして、第1の雨水沈砂池2の底部7は、
このような第1のトラフ12と第2のトラフ13とによ
って4つの領域に区分されており、この底部7に形成さ
れたこれらの各領域は、図1において前記第2のトラフ
13より下方に示され,前記第1のトラフ12より上流
側の領域を領域Aといい、第1のトラフ12より下流側
の領域を領域Bという。
【0044】また、同図において、第2のトラフ13よ
り上方に示され,前記第1のトラフ12より上流側の領
域を領域Cといい、第1のトラフ12より下流側の領域
を領域Dということとする。
【0045】これらの領域A,B,C,Dにおいて、底
部7の表面は、概ね前記第1のトラフ12と第2のトラ
フ13との双方の傾斜に沿って傾斜した平面であり、し
たがって各領域となる底部7の表面はいずれもその最大
傾斜線をおよそ前記集砂ピット8側に向けたものとなっ
ている。
【0046】そして、これらの各領域の底部7の表面に
は、それぞれ前記第1のトラフ12と平行に多数の小ト
ラフ14が形成されており、これらの小トラフ14はい
ずれも前記第2のトラフ13側を低く形成して、その下
流端を前記第2のトラフ13に合流させてある。これに
より、小トラフ14は、周囲の底部7から集砂ピット8
に向けて深くなるように傾斜されている。
【0047】したがって、これらの小トラフ14は、い
ずれも第2のトラフ13を通じて集砂ピット8側の低い
トラフを形成している。
【0048】また、前記底部7の表面上は、これらの小
トラフ14により均等な大きさの多数の小エリア7aに
区分されている。
【0049】これらの各小エリア7aにおいては、雨水
沈砂池2の側壁2aに沿った位置にそれぞれ給水ノズル
15が対応して設置されており、これらの給水ノズル1
5はいずれも前記第2のトラフ13側を指向して各小エ
リア7aの表面上に水を吐出するように配置されてい
る。なお、各給水ノズル15から吐出される水の圧力
は、例えば1kg/cm2程度の比較的低圧である。
【0050】また、この実施例において、前記集砂ピッ
ト8に設置される揚砂ポンプ11は、土砂混じりの水を
吸引することのできる,いわゆる水中サンドポンプであ
って、この実施例ではスクリュー渦巻式水中ポンプであ
る。
【0051】このような雨水沈砂池2の下流端部には、
公知の雨水沈砂池と同様にろ格機16が設置され、さら
にその下流側に前記ポンプ井4が設置されている(図2
参照)。
【0052】このポンプ井4は、前記のような第1の雨
水沈砂池2および第2の雨水沈砂池3で土砂を分離した
雨水等の下水を、雨水ポンプ5により放流渠にくみ出し
て排水するものである。
【0053】そして、この実施例においては、このポン
プ井4に前記雨水ポンプ5とは別に滞溜水ポンプ18が
設置されている。
【0054】この滞溜水ポンプ18はこの発明でいう第
1のポンプに該当するものであり、後述するようにこの
滞溜水ポンプ18による水を前記給水ノズル15に導
き、沈砂池2,3内に堆積した土砂の集砂が行なわれ
る。なお、この滞溜水ポンプ18により各給水ノズル1
5から吐出される水量は、前記揚砂ポンプ11の吐出量
よりも小さく設定されたものである。
【0055】以上のような雨水処理設備1において、第
1および第2の雨水沈砂池2,3での堆積した土砂を排
出するための除砂装置は、図6に示すとおりである。
【0056】前記滞溜水ポンプ18の吐出側には、第1
の雨水沈砂池2に給水を行なう第1の給水系21と,第
2の雨水沈砂池3に給水を行なう第2の給水系22とが
並列に接続されており、前記滞溜水ポンプ18を汚水沈
砂池23に接続するリリーフ回路24が設けられてい
る。
【0057】この第1の給水系21と第2の給水系22
とは同様の回路構成であるため、以下においては第1の
給水系21について説明を行い第2の給水系22につい
ての説明は省略する。なお、図1において、第2の給水
系22の該当部分には第1の給水系21の対応部分の参
照番号にダッシュを付して示す。
【0058】前記滞溜水ポンプ18からの管路が第1の
給水系21に分岐された後、管路はさらに5つに分岐さ
れ、この5つの分岐管には電動弁からなる集砂弁がそれ
ぞれ設置されている。
【0059】第1の集砂弁25は前記領域Aの給水ノズ
ル15群への給水を、第2の集砂弁26は前記領域Bの
給水ノズル15群への給水を断続するものである。第3
の集砂弁27は前記第1および第2のトラフ12,13
の端部に設置された各給水ノズル15への給水を断続す
るもので、第4の集砂弁28は領域Dの給水ノズル15
群,第5の集砂弁29は領域Cの給水ノズル15群への
給水を断続するものである。
【0060】なお、前記揚砂ポンプ11の吐出側から延
びる管路31は汚水沈砂池23に導かれ、雨水沈砂池
2,3から排出した土砂は汚水沈砂池23に送られるよ
うになっている。
【0061】このような除砂装置は、不図示のマイクロ
コンピュータによって制御されており、集砂動作をスタ
ートさせると、例えば図7,図8に示す手順にしたがっ
てその動作を行なう。 ステップ1 まず、第1および第2の雨水沈砂池2,3のそれぞれに
設置されたダム装置6(図7において、ダム1号,ダム
2号と記す)に不図示のコンプレッサからの圧縮空気を
供給して起立状態とする。これによって、各雨水沈砂池
2,3への下水等の侵入が防止される。 ステップ2 次に、滞溜水ポンプ切換弁19を開く。滞溜水ポンプ1
8からの水を汚水沈砂池23に移送する準備である。 ステップ3 滞溜水ポンプ18の運転を開始する。これによって、ポ
ンプ井4内の雨水を汚水沈砂池23に移送して沈砂池2
内に貯溜されている雨水量を軽減し,同時にポンプ井4
内に貯溜された雨水等の下水の水面高さを調節する。 ステップ4 ポンプ井4中の雨水等の下水の水面高さが所要の高さと
なると、滞溜水ポンプ18の運転を停止する。 ステップ5 ステップ4で第1の雨水沈砂池2内の雨水量が軽減さ
れ,かつポンプ井4内の雨水等の下水の水面高さの調節
が完了したので、下水の汚水沈砂池23への移送が不要
となり滞溜水ポンプ切換弁19を閉とする。 ステップ6 ステップ5で準備作業が完了したので、ステップ6にお
いて、後から詳しく説明する第1の雨水沈砂池2での所
定の除砂動作が行なわれる(図8参照)。 ステップ7 ステップ6において第1の雨水沈砂池2の除砂動作が完
了すると、これに続いて第2の雨水沈砂池3の除砂動作
を行なう。なお、この第2の雨水沈砂池3の除砂動作は
第1の雨水沈砂池2における除砂動作と同様であるので
詳述しない。 ステップ8 ステップ7で第2の雨水沈砂池3における除砂動作が完
了すると、滞溜水ポンプ切換弁19を開く。ステップ9
でのポンプ井4からの下水移送の準備動作である。 ステップ9 この後、滞溜水ポンプ18の運転を開始し、ポンプ井4
に残留する下水を汚水沈砂池23に移送する。
【0062】これは、ポンプ井4中に雨水等の下水が滞
溜したままとしておくと、滞溜水が腐敗して悪臭を生じ
るので、これを軽減するためである。 ステップ10 ポンプ井4内の雨水等が所定の少量にまで減少した後、
滞溜水ポンプ18の運転を停止する。
【0063】これにより、ポンプ井4内がドライ化さ
れ、悪臭の発生が軽減される。 ステップ11 ステップ10でポンプ井4内がドライ化された後、滞溜
水ポンプ切換弁19を閉じる。
【0064】そして、前記ステップ6において行なわれ
る第1の沈砂池処理の具体的内容は、図8に示すとおり
である。 ステップ101 第1の沈砂池処理に入ると、まず、第1の雨水沈砂池2
に設置された揚砂ポンプ11の自動運転が開始する。
【0065】この揚砂ポンプ11は、第1の雨水沈砂池
2内に滞溜する水の水面が集砂ピット8内に位置した排
水状態を維持するものであって、その集砂ピット8内の
水位が一定以上の場合に自動的に運転を行い,水位がそ
れより低くなるとその運転が自動的に停止するものであ
る。
【0066】この自動運転による揚砂ポンプ11の駆動
が停止し、集砂ピット8中の水位が一定より低くなった
後、ステップ102に進む。 ステップ102 ステップ102においては、第3の集砂弁27を開き、
滞溜水ポンプ18の駆動準備を行なう。 ステップ103 ステップ103で滞溜水ポンプ18の運転を開始する。
これによって、第1および第2のトラフ12,13の外
側端部に配置された各給水ノズル15から比較的低圧
(例えば1kg/cm2)で水が吐出され、前記第1および第
2のトラフ12,13中に堆積された土砂が集砂ピット
8に移送される。
【0067】これにともなって、前記集砂ピット8の水
位が上昇するので、前記揚砂ポンプ11は適宜駆動を開
始し、集砂ピット8に集められた土砂は汚水沈砂池23
に移送される。
【0068】そして、前記滞溜水ポンプ18の吐出量が
揚砂ポンプ11の吐出量より小さいので、揚砂ポンプ1
1は集砂ピット8内の水位が所定の位置に低下した時点
で自動的にその停止を行なう。
【0069】なお、揚砂ポンプ11のこのような動作は
以下の各ステップにおいてもフローチャートとは独立し
て自動的に行なわれるものである。 ステップ104 ステップ103の後、第1の集砂弁25を開く。これに
よって、領域Aに堆積された土砂は、給水ノズル15群
からの給水により底部7の表面から洗い流され、前記小
トラフ14および第2のトラフ13を経て集砂ピット8
に集められ、揚砂ポンプ11で排出される。 ステップ105 時間T1の経過後、第1の集砂弁25を閉じ、第2の集
砂弁26を開く。
【0070】この時間T1は、前記領域Aに堆積した土
砂を洗い流すのに要する時間であり、例えば1分程度で
あるが、堆積した土砂量に応じて適宜調節することが好
ましい。 ステップ106 時間T2の経過後、第2の集砂弁26を閉じ、第4の集
砂弁28を開く。時間T2は領域Bに堆積した土砂を洗
い流すのに必要な時間である。 ステップ107 時間T3の経過後、第4の集砂弁28を閉じ、第5の集
砂弁29を開く。時間T3は領域Dに堆積した土砂を洗
い流すのに必要な時間である。 ステップ108 時間T4の経過後、第5の集砂弁29を閉じる。時間T4
は領域Cに堆積した土砂を洗い流すのに必要な時間であ
る。 ステップ109 時間T5の経過後、滞溜水ポンプ18の駆動を停止さ
せ、第3の集砂弁27を閉じる。 ステップ110 時間T6の経過後、前記揚砂ポンプ11の自動運転を解
除してその駆動を停止させて第1の雨水沈砂池2の処理
を終了する。
【0071】時間T6は、底部7に付着した雨水等が集
砂ピット8まで流れ落ち、第1の雨水沈砂池2を確実に
排水するための時間である。
【0072】このような動作を行なうこの実施例におい
て、給水ノズル15からの水による土砂の集砂ピット8
への移送状況を詳しく説明すると次のようである。
【0073】第1の雨水沈砂池2を、その中に滞溜する
水の水面が前記集砂ピット8内に位置した排水状態とし
て、底部7が空気中に露出した状態とした後、例えばス
テップ104のように前記給水ノズル15から比較的低
圧で水が吐出する。
【0074】このとき給水ノズル15は、小トラフ14
と平行に設置され、第2のトラフ13方向に向けて小エ
リア7aの表面に吹き付けるように水を吐出するので、
小エリア7a上に堆積した土砂は、その給水ノズル15
からの水により、小エリア7a上から第2のトラフ13
あるいは小トラフ14に洗い落とされる。
【0075】このとき、同一の領域に属する各給水ノズ
ル15は前記のように同時に水を同方向に吐出し、各給
水ノズル15からの水はそれぞれの各小エリア7a上を
流れるが、隣接する小エリア7aとの間に小トラフ14
が配置されているので、各給水ノズル15からの水や土
砂が隣の小エリア7a上に移動することがなく、各給水
ノズル15からの水等が隣の小エリア7aでの集砂作業
を妨げることが防止される。
【0076】小トラフ14に洗い落とされた土砂は、そ
の小トラフ14の両側の小エリア7aに設置された給水
ノズル15からの水が、その小トラフ14に両側から流
れ落ち集合するので、その水によって、その小トラフ1
4の傾斜にしたがって第2のトラフ13に向けて移送さ
れる。
【0077】そして、第2のトラフ13に達した土砂
は、前記同一の領域に設置された各給水ノズル15から
の水が各小トラフ14等から第2のトラフ13に合流す
るので、その多量の水によって集砂ピット8に向けて移
送され、集砂ピット8において前記揚砂ポンプ11で沈
砂池2外にくみ出される。
【0078】なお、前記領域の第1のトラフ12側端部
に位置する小エリア7aにおいては、その上に堆積した
土砂の一部は、前記と同様に小トラフ14および第2の
トラフ13を経て集砂ピット8に移送されるが、残部は
小エリア7aの縁部から第1のトラフ12内に洗い落と
されて集砂ピットに達する。
【0079】このように、この実施例において、底部7
上に堆積した土砂は、主に前記小トラフ14,第2のト
ラフ13,第1のトラフ12を経て集砂ピットに集めら
れるものである。
【0080】そして、この土砂を移送するための水も前
記各トラフ14,13,12に集中的に合流させるもの
であるので、流水トラフとして比較的少量の水であって
もそれによる土砂の移送能力は大きい状態に維持されて
いる。
【0081】以上説明した第1実施例においては、第1
の雨水沈砂池2を前記の排水状態として、底部7を空気
中に露出した状態とするので、従来のように底部に堆積
した土砂の一部が下水中に舞い上がって浮遊し、その後
に底部に再度沈澱して堆積することがない。
【0082】また、第1の雨水沈砂池2の底部7に、小
トラフ14と第2のトラフ13により、集砂ピット8に
連なり,集砂ピット8側を低く形成したトラフを形成し
てあるので、各給水ノズル15からの水で動かされる土
砂は、前記小トラフ14等に捕捉され、この小トラフ1
4等には各給水ノズル15からの水が集中して流れるの
で、土砂を確実に集砂ピット8に移送することができ
る。
【0083】したがって、この第1実施例によれば、従
来より集砂の効率を高めることができる。
【0084】とくに、この実施例の除砂装置において
は、前記領域Aの給水ノズル15群と領域Cの給水ノズ
ル15群,および前記領域Bの給水ノズル15群と領域
Dの給水ノズル15群とは水の吐出方向が互いに向き合
った位置関係に配置され、両者の領域に堆積された土砂
の流路として第2のトラフ13が共用される関係になっ
ているが、この実施例では図8のように、各領域毎に順
次給水を行なうこととして、土砂による前記第2のトラ
フ13のつまりを防止し、揚砂ポンプ11の負担を平準
化させることにより、前記第2のトラフ13や揚砂ポン
プ11の能力が比較的小さいものであっても円滑に集砂
できるようになっている。
【0085】なお、前記の第1実施例においては、前記
時間T1〜T6をそれぞれ異なる最適の数値のものとする
ことが好ましいが、一律に一定値として制御を簡素化す
ることとしてもよい。
【0086】以上説明した実施例において、前記各領域
を構成する底部7は、全体として概ね平面状に形成され
たものであるが、これに限らず、次に示す第2実施例の
ように構成してもよい。
【0087】第2実施例は、図9〜図11に示すよう
に、底部7に段部を形成したもので、前記第1実施例と
同様に第1のトラフ12と第2のトラフ13とで底部7
を領域A〜領域Dの4つの領域に区分するとともに、こ
れらの各領域を前記第2のトラフ13と平行に形成され
た段部でさらに細分化したものである。
【0088】例えば、図9に示す領域Cについて具体的
に説明すると、領域Cは段部C1,C2,C3の3つに区
分され、これらの段部C1,C2,C3上を経由して前記
第2のトラフ13に直交する方向に延在する小トラフ1
4が一定間隔で形成されている。
【0089】そして、この第2実施例においては、各段
部C1,C2,C3毎に給水ノズル群を配置し、これらに
堆積した土砂の第2のトラフ13への移送を行なわせる
こととしたものである。
【0090】なお、給水ノズル群は区別のため、以下に
おいて、段部C1に対応して水を吐出するものを給水ノ
ズル15C1、段部C2に対応するものを給水ノズル15C
2、段部C3に対応するものを給水ノズル15C3のように
表示することとし、また、前記実施例と同様の点につい
ては説明を繰り返さない。
【0091】これらの給水ノズル15C1,15C2,15
C3は、図11に示すように、前記第1実施例と同様の第
5の集砂弁29の下流側に3つの分岐管を設け、それら
の各分岐管に設置された,前記の集砂弁と同様の電動弁
からなる下段集砂弁31,中段集砂弁32,上段集砂弁
33を介してそれぞれが設置されている。
【0092】このような第2実施例においては、まず、
上段集砂弁33を開いて給水ノズル15C3から水を段部
C3上に吐出させ、段部C3上に堆積した土砂を小トラフ
14または下側の段部C2まで洗い落とす。
【0093】この後、前記上段集砂弁33を閉じ、代わ
りに中段集砂弁32を開いて給水ノズル15C2から段部
C2上に水を吐出させ、土砂を前記と同様に小トラフ1
4または下側の段部C1上に洗い落とす。この際、先に
段部C3から落とされた土砂は、段部C2上に堆積した土
砂とともに、さらに下側の段部C1上に洗い落とされ
る。
【0094】最下段の段部C1においても、前記中段集
砂弁32の閉止に代えて開かれる下段集砂弁31を経て
給水ノズル15C1から水が吐出され、これによって、前
記段部C2から落下した土砂とともに、段部C1上に堆積
した土砂は、同様にして第2のトラフ13に到達し、第
2のトラフ13は前記第1実施例と同様にその土砂を集
砂ピット8に移送する。
【0095】なお、この第2実施例においては、その他
の領域A,B,Dも前記と同様の構造によって前記と同
様に土砂の移送が行なわれるものである。
【0096】このような第2実施例においては、各給水
ノズル15C1,15C2,15C3による土砂の移送距離が
小さいので、土砂を確実に第2のトラフ13に移送する
ことができ効率的に集砂することができる。
【0097】次に図12により第3実施例を説明する。
【0098】この第3実施例は、前記第2のトラフ13
の設置を省略するとともに、前記第1のトラフ12を全
体として集砂ピット8とし、さらに段部C1,C2,C
3,C4,A1,A2,A3,A4を第1の雨水沈砂池2の幅
方向に延びる前記集砂ピット8と平行に底部7に形成し
たことが前記第2実施例と異なる。
【0099】この第3実施例においても、第1の沈砂池
2の長手方向断面においては、前記図10と概ね同様で
あり、前記第2実施例と同様に土砂の移送が行なわれる
ものである。
【0100】前記した第2実施例およびこの第3実施例
においても、底部7を実質的に空気中に露出した状態と
するので、従来のように底部に堆積した土砂の一部が下
水中に舞い上がって浮遊し、その後に底部に再度沈澱し
て堆積することがない。
【0101】また、底部7に、集砂ピット8に連なり,
集砂ピット8側を低く形成したトラフを形成してあるの
で、土砂を確実に集砂ピット8に移送することができ、
従来より集砂の効率を高めることができる。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に従えば、
水を用いて沈砂池に堆積した土砂を集砂ピットに集める
ものでありながら、集砂の効率を高めることのできる沈
殿池の集砂装置及び集砂方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】雨水沈砂池の平面図である。
【図2】第1実施例の雨水処理設備の概略断面図であ
る。
【図3】雨水沈砂池の要部を拡大した断面図である。
【図4】図3のP−P線に沿う断面図である。
【図5】図3のQ−Q線に沿う断面図である。
【図6】第1実施例の除砂装置の全体回路説明図であ
る。
【図7】第1実施例の除砂装置の全体動作のフローチャ
ートである。
【図8】第1の雨水沈砂池の処理内容のフローチャート
である。
【図9】第2実施例の底部を拡大した平面図である。
【図10】図9のR−R線に沿う断面図である。
【図11】第2実施例の除砂装置における回路の要部説
明図である。
【図12】第3実施例の底部全体を示す平面図である。
【符号の説明】
2 第1の雨水沈砂池 7 底部 8 集砂ピット 12 第1のトラフ 13 第2のトラフ 14 小トラフ 15 給水ノズル
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年4月2日(2001.4.2)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正内容】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉井 鎮英 東京都大田区池上6丁目31番5号 東京都 下水道局内 (72)発明者 三木 敏晴 静岡県小笠郡菊川町堀之内547番地の1 旭テック株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部に集砂ピットを備えた沈砂池であっ
    て、該沈砂池の底部に水を吐出して前記沈砂池に堆積し
    た土砂を前記集砂ピットに集める沈砂池の集砂装置にお
    いて、 前記沈砂池の底部には、前記集砂ピットに向けて周囲の
    底部の深さが深くなる傾斜を設けたことを特徴とする沈
    砂池の集砂装置。
  2. 【請求項2】 底部に集砂ピットを備えた沈砂池であっ
    て、該沈砂池の底部に水を吐出して前記沈砂池に堆積し
    た土砂を前記集砂ピットに集める沈砂池の集砂装置にお
    いて、 前記沈砂池の底部には、前記集砂ピットに連なるトラフ
    を設けたことを特徴とする沈砂池の集砂装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の沈砂池の集砂装置におい
    て、 前記沈砂池の底部には、前記集砂ピットに連なるトラフ
    を設けたことを特徴とする沈砂池の集砂装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の沈砂池
    の集砂装置において、 前記沈砂池の底部に設置された複数の給水ノズルに水を
    供給する第1のポンプと、前記集砂ピット内から水をく
    み出す第2のポンプとを備え、前記第1のポンプの吐出
    量を前記第2のポンプの吐出量より小さくしたことを特
    徴とする沈砂池の集砂装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の沈砂池の集砂装置におい
    て、前記第2のポンプを揚砂ポンプとしたことを特徴と
    する沈砂池の集砂装置。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の沈砂池の集砂装置におい
    て、前記底部の中央部に集砂ピットを配置し、この集砂
    ピットから概ね沈砂池の幅方向に延在する第1のトラフ
    と、前記集砂ピットから概ね沈砂池の長手方向に延在す
    る第2のトラフとをともに前記集砂ピット側が低くなる
    ようにして形成して、前記底部を4つの領域に区分し、
    これらの各領域となる底部表面をそれぞれ前記集砂ピッ
    ト側が低くなるように傾斜させ、かつ、これらの各領域
    にはその領域に堆積した土砂を水で前記トラフに移送す
    る給水ノズルを設置したことを特徴とする沈砂池の集砂
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の沈砂池の集砂装置におい
    て、前記領域の底部表面上に、互いに平行に複数の小ト
    ラフを設けてあることを特徴とする沈砂池の集砂装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の沈砂池の集砂装置におい
    て、前記領域の底部表面上で、前記小トラフにより区分
    された各部毎にそれぞれ給水ノズルを配置したことを特
    徴とする沈砂池の集砂装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の沈砂池の集砂装置におい
    て、前記給水ノズルを前記各部の沈砂池側壁に沿った位
    置に配置したことを特徴とする沈砂池の集砂装置。
  10. 【請求項10】 底部に集砂ピットを備えた沈砂池であ
    って、前記沈砂池の底部に複数の給水ノズルを設置し
    て、各給水ノズルから供給される水で沈砂池の底部に堆
    積した土砂を前記集砂ピットに集める沈砂池の集砂方法
    において、 前記沈砂池の底部には、前記集砂ピットに向けて周囲の
    底部の深さが深くなる傾斜を設け、その沈砂池内で前記
    給水ノズルから沈砂池の底部に水を吐出させ前記ノズル
    からの水で沈砂池の底部上に堆積した土砂を前記傾斜に
    より集砂ピットに向けて移送させることを特徴とする沈
    砂池の集砂方法。
  11. 【請求項11】 底部に集砂ピットを備えた沈砂池であ
    って、前記沈砂池の底部に複数の給水ノズルを設置し
    て、各給水ノズルから供給される水で沈砂池の底部に堆
    積した土砂を前記集砂ピットに集める沈砂池の集砂方法
    において、 前記沈砂池の底部に、集砂ピットに連なり,集砂ピット
    側を低く形成したトラフを設け、その沈砂池内で前記給
    水ノズルから沈砂池の底部に水を吐出させ前記給水ノズ
    ルからの水で沈砂池の底部上に堆積した土砂を前記トラ
    フを経て集砂ピットに向けて移送させることを特徴とす
    る沈砂池の集砂方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の沈砂池の集砂方法に
    おいて、 前記沈砂池の底部には、前記集砂ピットに連なるトラフ
    を設け、その沈砂池内で前記給水ノズルから沈砂池の底
    部に水を吐出させ前記給水ノズルからの水で沈砂池の底
    部上に堆積した土砂を前記トラフを経て集砂ピットに向
    けて移送させることを特徴とする沈砂池の集砂方法。
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