JPH09158118A - 構築物の連結装置 - Google Patents
構築物の連結装置Info
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- JPH09158118A JPH09158118A JP31514395A JP31514395A JPH09158118A JP H09158118 A JPH09158118 A JP H09158118A JP 31514395 A JP31514395 A JP 31514395A JP 31514395 A JP31514395 A JP 31514395A JP H09158118 A JPH09158118 A JP H09158118A
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Abstract
きる取付けの容易な連結装置を提供する。 【解決手段】 連結装置を構成するケーブル連結金具2
の平行なブロック支持板2b,2bに第1軸3を介して
アーム連結ブロック4を回転可能に取付け、このアーム
連結ブロック4に、一対の揺動アーム5,5を前記第1
軸3と直交する向きの第2軸3′,3′を介して揺動可
能に取付け、これら揺動アーム5,5の先端に取付けた
第1支圧板7と、緩衝材8と、第2支圧板7′とからな
る連結部にPCケーブル11の先端のねじ金具11aを
連結すれば、例えPCケーブル11が高剛性であって
も、アーム連結ブロック4の回転と一対の揺動アーム
5,5の揺動とでPCケーブル11を自在に偏向させ得
るので、梁部材を追加するまでもなく、橋桁の主桁にこ
のケーブル連結金具2を容易に取付けることができる。
Description
上に上部構造物の端部が支えられて架設されてなる構築
物の前記上部構造物同士を連結する構築物の連結装置の
改善に係り、より詳しくは、上部構造物の連結部または
上部構造物と下部構造物との耐震性や耐機械衝撃性を高
め、地震に際しての上部構造物の位置づれや落下の防止
を図り得るようにした構築物の連結装置の技術分野に属
するものである。
術に係る連結装置(従来例1)は、例えば、高架道路の
一部斜視図の図4に示すとおりである。即ち、構築物で
ある周知の構成になる高架道路51は、地盤58の上に
所定の間隔を持って立設された下部構築部材である複数
の橋脚52と、これら橋脚52の上に端部が支えられて
水平に架設される下部構築部材である橋桁53とから構
成されている。この高架道路51の橋脚52、橋桁53
間および橋桁53相互間の組付け構造は、図4のB部拡
大図の図5に示すとおりで、橋桁53は橋脚52の頂部
の水平床面上に搭載されてなる鋳鉄製の支承台金具59
を介して下端部が支承されていて、水平方向の若干の移
動量を吸収し得るように配慮されている。また、突合わ
されている橋桁53は、各端部に対し一体にそれぞれ取
付け、かつ互いに噛合うラック形状をなす一対の鋳鉄製
ジョイント金具65と、側面相互間は平板状の締結部材
66(連結装置)とによって、それら端部相互が温度変
化に起因する水平方向の若干の移動量を吸収できるよう
に連結されている。ところが、大地震によって締結部材
66の先端連結部が断裂し、高架道路の模式的側面図の
図6に示すように、橋桁53が支承台金具59から脱落
したり、橋脚52から落下するという解決すべき課題が
あることが判明した。
の連結部の耐震性や耐機械衝撃性を高め、地震に際して
の上部構造物の位置づれや落下の防止を図り得るように
した連結装置(従来例2)が、例えば「兵庫県南部地震
により被災した道路橋の復旧に係る仕様」の準用に関す
る参考資料(案)〔社団法人 日本道路協会,平成7年
6月発行〕において提案されている。以下、この連結装
置の構成を、高架道路の上部側面図の図7(a)と、図
7(a)のC−C線断面図の図7(b)と、連結装置の
一方のみを示す側面断面図の図8(a)と、図8(a)
のD矢視図の図8(b)とを参照しながら、上記典型的
な従来例と同一のものを同一符号並びに同一名称を以て
説明する。
号51は、周知の構成になる高架道路であり、この高架
道路51は地盤に立設された橋脚52の上に支承台金具
59を介して橋桁53の下部においてこの橋桁53の長
手方向に沿って設けられてなる主桁53aが支えられる
ことにより、この橋桁53が水平に架設されている。こ
の橋桁53の主桁53aの両側面のそれぞれには従来例
に係る締結部材66に相当する連結装置70が取付けら
れている。
(b)とに示すように、橋桁53の主桁53aに高力ボ
ルトで固着されるケーブル連結金具71と、ケーブル連
結金具71に端部側が支持されて張設されるPCケーブ
ル79とから構成されている。より詳しくは、このケー
ブル連結金具71は、橋桁53の主桁53aに高力ボル
トで固着される取付板71aと、この取付板71aに対
して直角に立設され、PCケーブル79の先端に設けら
れるねじ金具79aが貫通するケーブル取付穴hを有す
る台形状のケーブル支持板71bと、前記取付板71a
に対して直角に立設されると共に、ケーブル支持板71
bの幅方向の端部付近の表裏面に直角に固着される4枚
の主補強板71cと、ケーブル支持板71bを貫通して
支持されるPCケーブル79のケーブル側の主補強板7
1c,71cに跨がり、かつPCケーブル79のケーブ
ル部分を挟む位置に配設される副補強板71d,71d
とから構成されている。
隣接した橋桁53同士の主桁53aに副補強板71d側
を相対する側に向けた状態で固着され、そしてこれらケ
ーブル連結金具71のケーブル支持板71bのケーブル
取付穴hにPCケーブル79の先端のねじ金具79aが
とおされ、後述するように連結されている。
置決めナット72が螺着され、次いで温度膨張による変
移量を吸収するワッシャ状の伸縮材73が外嵌されてケ
ーブル取付穴hにとおされ、このねじ金具79aのケー
ブル支持板71bからの突出端にケーブル支持板71b
側から順に、ワッシャ状の伸縮材73′、橋桁53の移
動に起因する衝撃を緩衝するワッシャ状の緩衝材74、
PCケーブル79に作用する張力を支えるワッシャ状の
支圧板75、圧縮コイルばね76が外嵌されると共に、
ワッシャ77aを介して締付ナット77が螺着されるこ
とによりPCケーブル79が連結されている。
と、上下の副補強板71dとで形成される空間の開口部
に、PCケーブル79のケーブル部分がとおされ、両開
口側の内径がラッパ状に拡大する偏向穴78aを有する
偏向具78が嵌合されている。この偏向具78は樹脂か
らなり、PCケーブル79の曲がりを緩和する働きをす
るものである。
コイルばね76により常に張力が付与され、自動車等の
走行に起因する橋桁53の振動が吸収され、また温度膨
張による橋桁53の伸量が伸縮材73,73′によって
吸収される。そして、地震の発生により、橋桁53がそ
れらの長手方向の水平方向に揺れる場合には、これら橋
桁53同士は、緩衝材74の変形と、圧縮コイルばね7
6の伸縮量とに応じた張力が付与されるPCケーブル7
9で連結され続ける。また、これら橋桁53が幅方向の
左右や上下に揺れる場合には、偏向具78の偏向穴78
aの内周位置において、PCケーブル79がこれら橋桁
53の揺れ量に応じて自在に曲げられ、緩衝材74の変
形と圧縮コイルばね76の伸縮とに応じた張力が付与さ
れるPCケーブル79で連結され続ける。つまり、この
ように地震に起因する橋桁53の揺れの衝撃が吸収さ
れ、かつ揺れ量が圧縮コイルばね76で吸収されると共
に、ねじ金具79aに殆ど曲げ力が作用しないので破損
し難く、橋桁53の揺れ方向の如何を問わずこれら橋桁
53同士を強固に連結し続けることができる。
結装置によれば、上記のとおり、地震に起因する橋桁の
揺れの衝撃が吸収され、かつ揺れ量が圧縮コイルばねで
吸収されると共に、ねじ金具に殆ど曲げ力が作用しない
ので破損し難く、橋桁の揺れ方向の如何を問わずこれら
橋桁同士を強固に連結し続けることができるので、従来
例1に係る締結部材に比較して極めて優れている。しか
しながら、PCケーブルが大径で曲げ剛性が大きく、P
Cケーブルを真直状態で取付けなければならないので、
ケーブル連結金具の取付調整作業が大変であるばかりで
なく、場合によってはケーブル連結金具を取付けるため
の梁部材を橋桁に設ける必要があり、連結装置の取付け
費用が嵩むという解決すべき課題がある。つまり、PC
ケーブルを真直状に保持せざるを得ないとしても、ケー
ブル連結金具の取付位置を橋桁の形状に合わせて自由に
設定できることが望ましい。 勿論、新規、既設の高架
道路の何れにも採用することができて、しかも取付位置
を自由に設定できるケーブル連結金具に対する強い要望
があった。
Cケーブルの曲がりを緩和する偏向具を有している関係
上、ケーブル連結金具が大型にならざるを得ず、高架道
路の外観にとって好ましくないという解決すべき課題も
あった。
結装置のケーブル連結金具の位置を自由に設定し得て、
しかもこのケーブル連結金具がコンパクトな構築物の連
結装置を提供することである。
みてなされたものであって、従って本発明の請求項1に
係る構築物の連結装置が採用した主たる手段は、複数の
下部構造物が立設され、各下部構造物の上に複数の上部
構造物の各端部がそれぞれ支えられて架設されてなる構
築物の隣接した前記上部構造物同士を連結する構築物の
連結装置において、隣接した上部構造物または上部構造
物と下部構造物との相対する側に固着されるケーブル連
結金具と、これらケーブル連結金具のそれぞれに第1軸
を介して回転可能に支持されるアーム連結ブロックと、
これらアーム連結ブロックに前記第1軸と直交する第2
軸を介して連結される一対の揺動アームと、これら一対
の揺動アームの先端で端部のそれぞれが連結されて張力
が付与されるケーブルとからなることを特徴とする。
が採用した主たる手段は、請求項1に記載の構築物の連
結装置において、前記揺動アームの先端に、前記ケーブ
ルの先端を弾発支持する弾発体を設けたことを特徴とす
る。
が採用した主たる手段は、請求項1または2に記載の構
築物の連結装置において、前記揺動アームを高強度棒鋼
で形成したことを特徴とする。
が採用した主たる手段は、請求項1,2または3に記載
の構築物の連結装置において、前記アーム連結ブロック
の第1軸と第2軸との軸穴に、ブッシュを嵌合したこと
を特徴とする。
が採用した主たる手段は、請求項1,2または3に記載
の構築物の連結装置において、前記第1軸と第2軸との
外周に、溶射層を形成したことを特徴とする。
が採用した主たる手段は、請求項1,2,3,4または
5に記載の構築物の連結装置において、前記テーブル連
結金具とアーム連結ブロックとのうちの何れか一方に、
第1軸を軸封するシール部材を設けたことを特徴とす
る。
が採用した主たる手段は、請求項1,2,3,4,5ま
たは6に記載の構築物の連結装置において、前記テーブ
ル連結金具の揺動アームの反軸支側に、このテーブル連
結金具の前記第1軸に対するアーム連結ブロックの回転
角度を自在に設定し得る弾発体を備えたブロック角度調
整機構を設けたことを特徴とする。
構築物の連結装置を、1セットの連結装置の全体斜視図
の図1(a)と、図1(a)のA部詳細図の図1(b)
と、そのケーブル連結金具の分解斜視図の図2(a)
と、そのケーブル連結金具の第1軸嵌合状態説明図の図
2(b)と、その配設状態説明図の図3とを参照しなが
ら以下に説明する。但し、構築物である高架道路の構成
は、従来例に係るものと同一であるから、高架道路の構
成に係る説明は割愛する。
とを参照しながら構築物の連結装置の構成を説明する。
符号1は連結装置であって、この連結装置1は、図示し
ない隣接した橋桁の主桁の側面のそれぞれにボルト等の
機械的手段により固着される後述するケーブル連結金具
2,2と、PCケーブルの端部を偏向自在に支持するケ
ーブル連結金具2に設けられるケーブル連結機構と、ケ
ーブル連結機構により張力が付与された状態で連結され
るPCケーブル11とから構成されている。
ると、橋桁の主桁に図示しない高力ボルトで固着される
取付板2aと、この取付板2aに対して直角、かつ平行
に立設され、相対する側の端面に、シールリングsが嵌
着されるシールリング溝2gが刻設されてなるボス2c
を、元端側が内側補強板2eで補強されると共に、相反
する側に垂直な外側補強板2dで補強され、前記ボス2
cと共に貫通する軸穴2fを有する一対のブロック支持
板2b,2bとから構成されている。なお、シールリン
グ溝は後述するアーム連結ブロックの端面に刻設されて
いても良い。
ち、前記ケーブル連結金具2のブロック支持板2b,2
bの軸穴2fには第1軸3が嵌合され、この第1軸3
が、ブッシュbが嵌合されてなる第1軸用穴4aに嵌合
されることより後述するアーム連結ブロック4が回転可
能に支持されている。このアーム連結ブロック4の図に
おける上下には、第1軸用穴4aと直交する向きの第2
軸用穴4b,4bが設けられ、また第2軸用穴4b,4
bを横断する切欠4cが設けられている。この切欠4
c,4cに、先端側に雄ねじ5bを有する円断面をした
棒状の揺動アーム5,5の基端側の偏平部が嵌込まれ、
第2軸用穴4bに嵌合される第2軸3′が偏平部に明け
られた連結穴5aに嵌合されることにより、これら揺動
アーム5,5が第2軸3′,3′を支点として揺動し得
るようにアーム連結ブロック4に連結されている。な
お、揺動アーム5,5を円断面をした棒状にしたのは、
揺動角度を大きくするための配慮である。
ブッシュが嵌合されていることが好ましい。つまり、シ
ールリングやブッシュの存在により、雨水や排気ガス、
塩分(海岸に近い場合)等に起因する穴と軸との発錆に
よる固着が抑制され、長期間にわたってアーム連結ブロ
ック4を回転し得るように、かつ揺動アーム5,5が揺
動し得るように維持されることになる。なお、自動車等
の走行に起因する橋桁の振動や、揺れにより、極く僅か
であってもアーム連結ブロック4が回転し、また揺動ア
ーム5,5が揺動しているので発錆除去効果があり、シ
ールリングやブッシュを用いなくてもそれなりの機能が
発揮される。
ム連結ブロック4側から順に、揺動アーム5,5にガイ
ドされて摺動し得る第2支圧板7′、橋桁の移動に起因
する衝撃を緩衝する緩衝材8、および第1支圧板7が組
付けられ、これらは揺動アーム5,5の先端の雄ねじ5
bに螺着される取付ナット6により、揺動アーム5,5
の先端側に取付けられている。これら第2支圧板7′、
緩衝材8、第1支圧板7の中央位置には貫通穴が設けら
れており、これにPCケーブル11の先端に固着されて
なるねじ金具11aが貫通され、その突出端に圧縮コイ
ルばね9が外嵌されると共に、ねじ金具11aの先端に
締付ナット10が螺着されることにより、PCケーブル
11が連結されている。なお、前記緩衝材8の材質とし
ては、例えばショア硬度60°のクロロプレーンゴムが
用いられる。
ケーブル連結金具2に連結されているので、第1軸3を
支点としてアーム連結ブロック4を回転させると共に、
第2軸3′を支点として揺動アーム5,5を揺動させる
ことによって、このPCケーブル11の向きを自由自在
に偏向することができる。
連結ブロック4の揺動アーム5,5の反連結側には、こ
のアーム連結ブロック4の回転角度を設定するブロック
角度調整機構12が設けられている。このブロック角度
調整機構12は、アーム連結ブロック4の端面に突設さ
れる平板状の穴明きブラケット12aと、このブラケッ
ト12aの穴にとおされ、突出端に調整ナット12dが
螺着されるねじロッド12bと、ねじロッド12bの下
端に上端が固着されると共に、下端がケーブル連結金具
2の取付板2aに固着されるコイルばね12cとから構
成されている。
り揺動アーム5,5の先端をケーブル連結金具2の固着
面から離れる方向に向けることができる。なお、ブロッ
ク角度調整機構12によれば、アーム連結ブロック4の
回転角度を設定することができるので、この連結装置を
橋桁の主桁に取付けるに際しての取付作業能率の向上に
有用であるが、橋桁同士の連結機能の観点からすれば、
ブロック角度調整機構12は必ずしも設ける必要がない
ものである。
用がある。即ち、PCケーブル11に対しては圧縮コイ
ルばね9により常に張力が付与され、自動車等の走行に
起因する橋桁の振動や温度膨張による橋桁の伸量が緩衝
材8で吸収される。そして、地震の発生によって橋桁が
水平、左右、上下の何れの方向に揺れたとしても、橋桁
同士は、緩衝材8の変形と、圧縮コイルばね9の伸縮量
とに応じた張力が付与され、かつ第1軸3を支点とする
アーム連結ブロック4の回転と、第2軸3′を支点とす
る揺動アーム5,5の揺動により偏向されるPCケーブ
ル11で連結し続けることができ、橋桁の支承台金具か
らの脱落や、橋脚からの落下防止に威力を発揮すること
ができる。
実施例を、連結装置の配設状態説明図の図3を参照しな
がら説明すると、この連結装置1の一方のケーブル連結
金具2は、同図における左側の橋桁23の主桁23aの
内側の側面に、また他方のケーブル連結金具2は、同図
における右側の橋桁23の主桁23aの外側の側面にそ
れぞれ固着されている。そして、アーム連結ブロック4
がそれぞれ所定角度ずつ回転していて、PCケーブル1
1が橋桁23の幅方向の中心をとおる軸線に対してある
角度を持って張設されている。なお、橋桁23に設けら
れている穴は橋桁の補修、点検に際して作業者等が出入
りするマンホールMhである。
2,2は同高さ位置に取付けられていて、PCケーブル
11は水平面状に位置しているが、揺動アーム5,5は
第1軸3の長手方向に揺動できるので、ケーブル連結金
具2,2は必ずしも同高さである必要がない。つまり、
PCケーブルを用いる従来例に係る連結装置によれば、
PCケーブルの延長線上に必ずPCケーブルの連結部が
位置するようにケーブル連結金具を取付ける必要があ
り、連結装置の取付位置の調整作業に長時間を要した
が、本実施例によれば、PCケーブル11の向きを自在
に偏向させることができるので、連結装置1の取付位置
の調整作業が不要であり、連結装置取付工事の工期短縮
に大いに寄与することができる。また、例え改修工事で
あったとしても、ケーブル連結金具2を取付けるための
梁部材等を橋桁23に追加する必要がないので、改修工
事費のコストアップも抑制することができる。
る連結装置のケーブル連結金具にはPCケーブルの曲が
りを緩和するための偏向具が内蔵されていたが、本実施
例になるケーブル連結金具2によれば、上記のとおり、
偏向具が内蔵されていないので、その分だけケーブル連
結金具2をコンパクト化することができた。例えば、1
06 N(100T)用の連結装置1のケーブル連結金具
の場合では、取付寸法が1180mm×920mmで、
重量が470kgfであったのに対して、本実施例では
取付寸法が660mm×620mmで、重量が325k
gfであり、従来例に比較して取付寸法が大幅に縮小さ
れると共に、その重量も大幅に軽減され、高架道路の外
観に対する悪影響の程度を軽減することができる。
が106 N(≒100T)で、PC鋼より線17.8m
mの3本を束ねることによって形成したものである。ま
た、このPCケーブル11の断面積と単重と弾性係数と
は、780mm2 、6.17kgf/m、1900kg
f/mm2 であり、その外側は厚さ4mmのポリエチレ
ン樹脂からなる被覆材が被覆されると共に、この被覆材
の内部にはグリース系防錆剤が封入されている。
kgf/mm2 の42mm径のタイロッド鋼材を用い、
アーム連結ブロック4と第1支圧板7には、引張強度5
8kgf/mm2 の機械構造用炭素鋼鋼材を用い、また
ケーブル連結金具2の取付板2a、ボス2c、内外の補
強板2d,2eのそれぞれには、引張強度41kgf/
mm2 の一般構造用圧延鋼材を用いた。なお、橋桁23
の主桁23aへのケーブル連結金具2の取付けに際して
は、引張強度100kgf/mm2 で、サイズがM22
のハイテンションボルトを用いた。
23同士の連結に適用した例を説明したが、この連結装
置1を、例えば橋桁23と橋脚との連結にも用いること
ができる。また、上記実施例は本発明の1具体例にすぎ
ず、従って上記実施例によって本発明の技術的思想が限
定されるものではなく、さらに本発明の技術的思想を逸
脱しない範囲内における設計変更等は自由自在である。
乃至7に係る構築物の連結装置によれば、第1軸を支点
とするアーム連結ブロックの回転と第2軸を支点とする
揺動アームの揺動とにより、PCケーブルの向きを自由
自在に設定することができる。従って、従来のようにケ
ーブル連結金具の取付調整を行うまでもなく、連結装置
を極めて容易に主桁に取付けることができ、しかもケー
ブル連結金具を取付けるための梁部材等を橋桁に追加す
る必要がないので、新規、既設の高架道路の何れにも採
用することができて、しかも工期の短縮や工事費の削減
に大いに寄与することができる。
結金具には、従来例のようにPCケーブルの曲がりを緩
和する偏向具が内蔵されていないので、その分だけはケ
ーブル連結金具をコンパクト化することができ、構築物
の外観に及ぼす悪影響を少なくすることができるという
優れた効果もある。
ットの連結装置の全体斜視図であり、図1(b)は図1
(a)のA部詳細図である。
装置のケーブル連結金具の分解斜視図であり、図2
(b)はケーブル連結金具の第1軸嵌合状態説明図であ
る。
明図である。
斜視図である。
資料に記載されている従来例に係る連結装置を装着した
高架道路の上部側面図であり、図7(b)は図7(a)
のC−C線断面図である。
資料に記載されている従来例に係る連結装置の一方のみ
を示す側面断面図であり、図8(b)は図8(a)のD
矢視図である。
2b…ブロック支持板,2c…ボス,2d…外側補強
板,2e…内側補強板,2f…軸穴,2g…シールリン
グ溝,3…第1軸,3′…第2軸,4…アーム連結ブロ
ック,4a…第1軸用穴,4b…第2軸用穴,4c…切
欠 5…揺動アーム,5a…連結穴,5b…雄ねじ,6
…取付ナット,7…第1支圧板,7′…第2支圧板,8
…緩衝材,9…圧縮コイルばね,10…締付ナット,1
1…PCケーブル,11a…ねじ金具,12…ブロック
角度調整機構,12a…ブラケット,12b…ねじロッ
ド,12c…コイルばね,12d…調整ナット,22…
橋脚,23…橋桁,23a…主桁,b…ブッシュ,s…
シールリング。
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の下部構造物が立設され、各下部構
造物の上に複数の上部構造物の各端部がそれぞれ支えら
れて架設されてなる構築物の隣接した前記上部構造物同
士を連結する構築物の連結装置において、隣接した上部
構造物または上部構造物と下部構造物との相対する側に
固着されるケーブル連結金具と、これらケーブル連結金
具のそれぞれに第1軸を介して回転可能に支持されるア
ーム連結ブロックと、これらアーム連結ブロックに前記
第1軸と直交する第2軸を介して連結される一対の揺動
アームと、これら一対の揺動アームの先端で端部のそれ
ぞれが連結されて張力が付与されるケーブルとからなる
ことを特徴とする構築物の連結装置。 - 【請求項2】 前記揺動アームの先端に、前記ケーブル
の先端を弾発支持する弾発体を設けたことを特徴とする
請求項1に記載の構築物の連結装置。 - 【請求項3】 前記揺動アームを高強度棒鋼で形成した
ことを特徴とする請求項1または2に記載の構築物の連
結装置。 - 【請求項4】 前記アーム連結ブロックの第1軸と第2
軸との軸穴に、ブッシュを嵌合したことを特徴とする請
求項1,2または3に記載の構築物の連結装置。 - 【請求項5】 前記第1軸と第2軸との外周に、溶射層
を形成したことを特徴とする請求項1,2または3に記
載の構築物の連結装置。 - 【請求項6】 前記テーブル連結金具とアーム連結ブロ
ックとのうちの何れか一方に、第1軸を軸封するシール
部材を設けたことを特徴とする請求項1,2,3,4ま
たは5に記載の構築物の連結装置。 - 【請求項7】 前記テーブル連結金具の揺動アームの反
軸支側に、このテーブル連結金具の前記第1軸に対する
アーム連結ブロックの回転角度を自在に設定し得る弾発
体を備えたブロック角度調整機構を設けたことを特徴と
する請求項1,2,3,4,5または6に記載の構築物
の連結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07315143A JP3113563B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 構築物の連結装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07315143A JP3113563B2 (ja) | 1995-12-04 | 1995-12-04 | 構築物の連結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH09158118A true JPH09158118A (ja) | 1997-06-17 |
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