JP4660815B2 - 張弦梁の支持構造 - Google Patents
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Description
(a)屋根の重量を重くする。
(b)ストリングに曲げ剛性を有する部材を用いて屋根の剛性を高める。
(c)ステイロッド50を追加する。
(d)張弦梁構造の構面内にバレーケーブル51を追加する。
一方、張弦梁の自重による張力をストリングに生じさせた後、張弦梁を下部柱と接合して、張弦梁構造と下部柱とを一体の架構として風荷重に抵抗させる方法が考えられる。この方法によれば、ストリング張力の減少を極力抑えることができるが、下部構造の負担が大きくなり、不経済となるうえ、下部構造の剛性によりストリング張力の変動が左右されるため、一概に効果的とは言い切れない。
図2(a)に示すように、山形またはアーチ状に形成されたビーム2の両端部をストリング3で連結し、ビーム2とストリング3との間に束材4を配した張弦梁1は、一端がピン支承6、他端がローラー支承5となった単純支持状態にある。ビーム2の自重を含む固定荷重WDLがビーム2に作用すると、ストリング3には張力T=TDLが発生し、張力Tにより、ローラー支承5は外方にδDLだけ水平移動する。
この状態において、図2(b)に示すように、風荷重W1がビーム2に作用し、ビーム2が上方へ吹き上げられると、ローラー支承5は内方へ水平移動するため、ストリング3の張力Tは減殺され、T=TDL−Tw1となる。
本発明では、ローラー支承5が内方にδW1移動すると、ローラー支承5はピン支承5’に変化する(図2(c)参照)。このため、その後の風荷重W2に対して、張弦梁1は下部架構7と一体となって抵抗する。
また、ベースプレートと下部架構との間に、ベースプレートより幅の狭い摺動板を介装し、ベースプレートは摺動板上を水平方向に摺動するとともに、摺動板を回転軸として鉛直面内に回転することができ、安価にローラー支承を実現することができる。
ここで、前記所定間隔は、前述の所定量と同一変位量である。
本発明では、張弦梁の端部を支持する少なくとも一方のローラー支承が水平方向に所定量移動するとピン支承となり、下部架構と一体となって風荷重に抵抗するので、張弦梁の断面を経済的に設計することができ、張弦梁および下部架構をトータルで合理的な架構とすることができる。
また、ベースプレートと下部架構との間に、ベースプレートより幅の狭い摺動板を介装し、ベースプレートに形成された長孔を挿通するアンカーボルトにより、ベースプレートと下部架構とを遊びを持たせた状態で緊結する構成としているので、ベースプレートは摺動板上を水平方向に摺動するとともに摺動板を回転軸として鉛直面内に回転することができ、安価にローラー支承を実現することができる。さらに、ベースプレートの側方に所定間隔をおいてストッパーを配設することにより、ローラー支承からピン支承へ変化する支承部を実現することができる。
また、本発明では、ベースプレートに摺接する座金面に摺動材が貼着されているので、風の吹き上げ荷重に対しても摩擦を最小限に軽減でき、構造品質を確保することができる。
図1は、本発明に係る張弦梁の支持構造の一例を示し、(a)は立面図、(b)は平面図である。なお、図1(b)では、ナットおよび座金について一箇所しか記載していないが、他のアンカーボルトもナットおよび座金で緊結されている。
また、ベースプレート13の側方(ベースプレート13が摺動する側)には、ベースプレート13に当接するストッパー17が所定間隔DXをおいてトッププレート18上に設置されている。ストッパー17をトッププレート18上に設置するには、固定荷重が張弦梁8に作用し、張弦梁8が所定位置にセットされた状態で、ベースプレート13から所定間隔DXをあけて、現場溶接によりストッパー17をトッププレート18上に固定する。
また、本実施形態による張弦梁の支持構造では、ベースプレート13の下面に貼着されたステンレス板16とトッププレート18との間に、ベースプレート13より狭い幅Lの摺動板15を介装し、ベースプレート13に形成された長孔23…を挿通するアンカーボルト20…により、ベースプレート13と下部架構14とを遊びDZを持たせた状態で緊結する構成としているので、ベースプレート13は摺動板15上をスパン方向に摺動するとともに摺動板15を回転軸として鉛直面内に回転することができ、安価にローラー支承を実現することができる。しかも、ベースプレート13の側方に所定間隔DXをおいてストッパー17を配設するので、所定間隔DXに制約がなく、自由に所定間隔DXを設定することができる。
さらに、本実施形態による張弦梁の支持構造では、ベースプレート13に摺接する座金21面に摺動材21aが貼着されているので、風の吹き上げ荷重に対しても摩擦を最小限に軽減でき、構造品質を確保することができる。
2、11 ビーム
3 ストリング
4 束材
5 ローラー支承
6、5’ ピン支承
7 下部架構
10 支承部
12 タイロッド(ストリング)
13 ベースプレート
14 下部架構
15 摺動板
16 ステンレス板
17 ストッパー
18 トッププレート
19 モルタル
20 アンカーボルト
21 座金
21a 摺動材
22 ナット
23 長孔
24 ガセットプレート
Claims (2)
- 張弦梁の端部を支持する少なくとも一方の支承部はローラー支承とされ、当該ローラー支承が水平方向に所定量移動するとピン支承となる張弦梁の支持構造であって、
前記支承部は、前記張弦梁の端部に設けられたベースプレートと前記張弦梁を支持する下部架構との間に、前記ベースプレートより幅の狭い摺動板が介装され、前記ベースプレートが前記摺動板上を摺動するローラー支承となるとともに、前記ベースプレートが前記所定量移動した後に前記摺動板を回転軸として鉛直面内に回転するピン支承となることを特徴とする張弦梁の支持構造。 - 張弦梁の端部を支持する少なくとも一方の支承部はローラー支承とされ、当該ローラー支承が水平方向に所定量移動するとピン支承となる張弦梁の支持構造であって、
前記支承部は、前記張弦梁の端部に設けられたベースプレートと前記張弦梁を支持する下部架構との間に、前記ベースプレートより幅の狭い摺動板が介装され、前記下部架構から突出するアンカーボルトが前記ベースプレートに形成された長孔を挿通し、遊びを持たせた状態で座金を挟んでナットで緊結された構成とされ、
前記ベースプレートの側方には、当該ベースプレートに当接するストッパーが所定間隔をおいて配設されるとともに、前記ベースプレートに摺接する前記座金の面には摺動材が貼着されていることを特徴とする張弦梁の支持構造。
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JP2005107367A JP4660815B2 (ja) | 2005-04-04 | 2005-04-04 | 張弦梁の支持構造 |
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- 2005-04-04 JP JP2005107367A patent/JP4660815B2/ja active Active
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