JPH09157638A - 人体用エアゾール組成物 - Google Patents

人体用エアゾール組成物

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JPH09157638A
JPH09157638A JP34496295A JP34496295A JPH09157638A JP H09157638 A JPH09157638 A JP H09157638A JP 34496295 A JP34496295 A JP 34496295A JP 34496295 A JP34496295 A JP 34496295A JP H09157638 A JPH09157638 A JP H09157638A
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JP
Japan
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composition
aerosol composition
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aerosol
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JP34496295A
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English (en)
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Gen Takenaka
玄 竹中
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Lion Corp
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Lion Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた清涼感を付与することができ、しかも
安全性の高い人体用エアゾール組成物を提供する。 【解決手段】 凝固点が1℃以上の液体又は凝固点が1
℃以上で組成物中でワックス状に溶解する固体0.1〜
15重量%と、炭素数5以下の揮発性物質85〜99.
9重量%を含有する組成物であって、該揮発性物質とし
て、ノルマルブタン、イソブタンまたはこれらの混合物
を組成物中30〜99.9重量%含有し、該組成物の2
0℃における蒸気圧(ゲージ圧)が、1.5〜4.0k
g/cm2であることを特徴とする人体用エアゾール組成
物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、清涼感及び安全性
に優れた人体用エアゾール組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、制汁剤や打撲、うちみ等に用い
られる鎮痛消炎剤等の人体用エアゾール製品は、噴射剤
として用いている液化石油ガスやジメチルエーテルの気
化熱によって皮膚表面の冷却効果を示し、この冷却効果
により清涼感が誘発される。これらの製品では、使用感
上清涼感は重要な位置を占め、清涼感の向上が望まれて
おり、種々の製品が開発されている。
【0003】清涼感を向上させる手法としては、l−メ
ントール等の配合や噴射剤の冷却効果の増大が挙げられ
る。しかし、l−メントールの場合は、持続性が悪く
又、特有の強い臭いを有するため、化粧品に配合した場
合化粧品の香りを損うことが多く、その使用範囲は制限
される。一方、噴射剤による冷却効果の増大は、エアゾ
ールバルブ及びボタンの工夫により噴射剤の吐出量を増
やすことで行うことができるが(特開平3−15732
8号公報)、過度の皮膚表面の冷却は低温刺激、凍傷と
いった問題を引き起こし、安全性上又、使用性上好まし
くない。これを防止するには噴射剤の吐出量を少なくす
ることで可能であるが、逆に冷却効果が弱まる、あるい
はバルブの目詰まりが起こりやすくなるといった新たな
欠点が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、皮膚に充分
な冷却効果を付与し、しかも皮膚に対して極めて安全な
人体用エアゾール組成物を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、凝固点
が1℃以上の液体又は凝固点が1℃以上で組成物中では
ワックス状に溶解する固体0.1〜15重量%と、炭素
数5以下の揮発性物質85〜99.9重量%を含有する
組成物であって、該揮発性物質が、ノルマルブタン、イ
ソブタンまたはそれらの混合物を含有し、これらブタン
類を該組成物中30〜99.9重量%含有し、しかも該
組成物の20℃における蒸気圧(ゲージ圧)が、1.5
〜4.0kg/cm2であることを特徴とする人体用エア
ゾール組成物が提供される。
【0006】即ち、本発明者等は、特定の液体又は固体
と、特定の液体又は固体と、特定の揮発性物質とを組み
合わせることにより、前記問題点を解決した優れた人体
用エアゾール組成物が得られることを見い出し、本発明
を完成するに至った。以下、本発明の人体エアゾール組
成物の各成分について詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の組成物に用いられる凝固
点が1℃以上の液体、及び凝固点が1℃以上で組成物中
ではワックス状に溶解する固体において、「凝固点が1
℃以上」とは生理食塩水の凝固点より高い凝固点を有す
ることを意味し、これらの液体及び固体は、噴射剤によ
る皮膚表面の急激な冷却をその凝固熱により緩和し、皮
膚表面が凍傷になるのを防止する作用を有するものであ
る。
【0008】このような液体の具体例としては、オレイ
ン酸、グリセリン、ラウリルアルコール、オリーブ油、
綿実油、落花生油、クロモジ油、カポック油、テトラデ
カン、ペンタデカン、1−ヘキサデセン、ドデシルベン
ゼン、ノニルナフタリン、ウンデシレン酸、イソステア
リン酸、脂肪酸コレステリルエステル、デカノール−
1、ウンデカノール−1、ドデカノール−2、エチレン
グリコールフェニルエーテル、ポリエチレングリコール
400、ポリエチレングリコール600、オレイン酸オ
レイル、乳酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パル
ミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、オレイン
酸デシル、ミリスチン酸オクチルドデシル、乳酸ミリス
チル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸エチル、ペンタ
デカン酸エチル、オクタメチルシクロテトラシロキサ
ン、ジメチルシロキサンメチルポリオキシエチレンシロ
キサン共重合体等が挙げられるが、これらに限定される
ものではない。
【0009】また、このような固体の具体例としては、
牛脂、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ベヘ
ニン酸、ステアリン酸、ミンク油、カカオ油、モクロ
ウ、ヤシ油、豚油、硬化油、硬化ヒマシ酸、ミツロウ、
カルナウバロウ、鯨ロウ、ラノリン、キャンデリラロ
ウ、ワセリン、セレシン、マイクロクリスタンワック
ス、ヘキサデカン、ヘプタデカン、オクタデカン、1−
ヘプタデセン、1−オクタデセン、ラノリン脂肪酸、セ
タノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコー
ル、ラノリンアルコール、コレステロール、tert−
ブタノール、ポリエチレングリコール1000、ポリエ
チレングリコール1500、ポリエチレングリコール4
000、ポリエチレングリコール6000、バチルアル
コール、ミリスチン酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ミリ
スチン酸ブチル、グリセリルモノステアレート、ソルビ
タンモノステアレート等が挙げられるが、これらに限定
されるものではない。
【0010】このような物質の配合量は、エアゾール組
成物中0.1〜15重量%である。0.1重量%未満で
は急激な冷却の緩和作用を示さず、15重量%より多い
と使用感の劣化が認められる。
【0011】本発明の組成物に用いられる炭素数5以下
の揮発性物質から選ばれる1種又は2種以上の混合物
は、皮膚表面上を冷却し、清涼感を付与するものであ
り、低沸点のものは噴射剤としても機能する。このよう
な揮発性物質としては、例えば、エタン、プロパン、ノ
ルマルブタン、イソブタン、ノルマルペンタン、イソペ
ンタン等を用いることができる。また、その配合量は、
エアゾール組成物中85〜99.9重量%であり、85
重量%未満では原液量の増加により使用感の劣化が生じ
てしまう。
【0012】本発明の組成物において用いられる前記揮
発性物質の内、ノルマルブタン、イソブタン、またはそ
れらの混合物は、特に優れた清涼感を付与する点で好ま
しい物質である。これらブタン類を用いる場合、エアゾ
ール組成物中30重量%以上配合することが好ましい。
30重量%未満では、噴射力と清涼感を両立させること
が困難になる。
【0013】さらに、本発明のエアゾール組成物は、そ
の20℃における蒸気圧(ゲージ圧)が1.5〜4.0
kg/cm2であることが必要である。蒸気圧(ゲージ
圧)が1.5kg/cm2未満では噴射力が弱くバルブの
詰まりが発生しやすくなる等の問題が生じ、逆に4.0
kg/cm2を超えた場合は噴射力が強すぎ、原液の付着
率が減少してしまう。
【0014】なお、本発明のエアゾール組成物には、制
汁成分、殺菌成分、抗炎症剤や、各種粉体、油性成分等
を併用する事ができる。例えば、制汗成分としては、ア
ルミニウムクロロハイドレイト、アルミニウムクロロハ
イドレイト−アラントイン等が、殺菌成分としては、ト
リクロサン、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベン
ザルコニウム等が、抗炎症剤としては、アラントイン、
グリチルレチン酸ジカリウム、β−グリチルレチン酸、
サリチル酸メチル等が、また各種粉体としては、タル
ク、ケイ酸マグネシウム、無水ケイ酸、カオリン、マイ
カ、アエロジル、酸化マグネシウム等が挙げられる。
【0015】
【実施例】次に、実施例によって本発明を説明するが、
本発明がこれにより限定されるものではない。実施例に
先立ち、評価方法について以下に示す。評価者としてあ
らかじめ専門パネラー10名を選定し、このパネラーに
より各項目を評価した。各項目ともに評価する30分前
から恒温恒湿室(25℃、60%RH)内で安静にし、
入室30分後を評価の初期状態とした。清涼感の評価方法 各試料を前腕内側部に対して10cmの距離から3秒間
噴射し、以下の評価基準で評価した。 5…清涼感が非常にある 4…清涼感がある 3…清涼感がややある 2…清涼感にやや欠ける 1…清涼感に欠ける 各パネラーの評価点の平均値が、3.5以上を○、2.
5以上3.5未満を△、2.5未満を×とし、清涼感を
判定した。低温刺激の評価法 各試料を前腕内側部に対して10cmの距離から連続噴
射し、以下の評価基準で評価した。 5…痛みがない 4…わずかに痛みを感じる 3…やや痛みを感じる 2…かなり痛みを感じる 1…かなり痛みを感じ、皮膚に赤班が残る 各パネラーの評価点の平均値が、4.0以上を○、3.
0以上4.0未満を△、3.0未満を×とし、低温刺激
を判定した。
【0016】実施例1〜13、比較例1〜7 揮発性物質として、表1に示す量のブタン類を含む、ノ
ルマルブタン、イソブタン、エタン、プロパン、ペンタ
ン、イソペンタンからなる混合物を用い、表1に示す圧
力となるよう量比を調整し、表1に示す成分及び配合量
で本発明及び比較のエアゾール組成物を調製した。これ
らのエアゾール組成物の各々をステム孔径が0.5m
m、ハウジング下孔径が1.5mm、ベーパータップ孔
径が0.7mmである噴射バルブ、及び噴射口径が0.
5mmであるボタンを具えてなるエアゾール組成物容器
に充填し、エアゾール製品を作製してその特性を評価し
た。その結果を併せて表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】
【発明の効果】本発明のエアゾール組成物は、生理食塩
水より凝固点が高い液体及び固体を配合することによ
り、皮膚表面の急激な冷却を抑え、凍傷を防止し、また
炭素数5以下の揮発性物質或いはそれらの混合物を配合
することにより、優れた清涼感が付与され、しかも安全
性にも優れるという効果を有する。さらに該揮発性物質
として、ノルマルブタン又はイソブタンから選ばれる1
種又は2種の混合物を30〜99.9重量%配合するこ
とにより、清涼感が向上し、安全でかつ清涼感を向上さ
せることができ、また、本発明のエアゾール組成物の2
0℃における蒸気圧(ゲージ圧)を、1.5〜4.0k
g/cm2とすることにより極めて優れた清涼感が得られ
る。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凝固点が1℃以上の液体又は凝固点が1
    ℃以上で組成物中ではワックス状に溶解する固体0.1
    〜15重量%と、炭素数5以下の揮発性物質85〜9
    9.9重量%を含有する組成物であって、該揮発性物質
    が、ノルマルブタン、イソブタンまたはそれらの混合物
    を含有し、これらブタン類を該組成物中30〜99.9
    重量%含有し、しかも該組成物の20℃における蒸気圧
    (ゲージ圧)が、1.5〜4.0kg/cm2であること
    を特徴とする人体用エアゾール組成物。
JP34496295A 1995-12-06 1995-12-06 人体用エアゾール組成物 Pending JPH09157638A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008266193A (ja) * 2007-04-19 2008-11-06 Mandom Corp 皮膚外用剤の清涼感の評価方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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