JPH09157614A - ポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物 - Google Patents
ポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物Info
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- JPH09157614A JPH09157614A JP31815795A JP31815795A JPH09157614A JP H09157614 A JPH09157614 A JP H09157614A JP 31815795 A JP31815795 A JP 31815795A JP 31815795 A JP31815795 A JP 31815795A JP H09157614 A JPH09157614 A JP H09157614A
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- Japan
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- adhesive composition
- parts
- pressure
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 貯蔵期間中に微生物の作用による変質劣化を
せず均一な品質のポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物
を提供すること。 【解決手段】 粘着剤組成物中のエラストマ−100重
量部に対し無機イオン交換体又は金属若しくは金属イオ
ンである抗菌剤を0.1〜5.0重量部を配合するポリ
塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物。
せず均一な品質のポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物
を提供すること。 【解決手段】 粘着剤組成物中のエラストマ−100重
量部に対し無機イオン交換体又は金属若しくは金属イオ
ンである抗菌剤を0.1〜5.0重量部を配合するポリ
塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ポリ塩化ビニル用
抗菌性粘着剤組成物に関し、更に詳しくは粘着剤組成物
の貯蔵中の経時劣化を抗菌剤の作用により有効に防止し
うるポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物に関するもの
である。
抗菌性粘着剤組成物に関し、更に詳しくは粘着剤組成物
の貯蔵中の経時劣化を抗菌剤の作用により有効に防止し
うるポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】粘着剤は、貯蔵中に微生物の作用により
変質劣化しやすい組成物である。特に、エマルジョン型
粘着剤中の乳化剤は有機物を使用するため、微生物に汚
染されやすいという問題があった。粘着剤は、エラスト
マ−と粘着付与剤が相溶状態にある場合に限り粘着力が
発現するものであり、微生物に汚染された乳化剤は粘着
剤中で不純物となり、相溶性を悪化させ、粘着力を低下
させる。また、粘着剤中に繁殖した微生物は貯蔵期間が
長くなるにつれて増殖を増し、粘着力を低下させてしま
う。このように、貯蔵期間の違いにより粘着力に差が生
じるという問題もあった。更に、テ−プ基材として使用
するポリ塩化ビニル(PVC)は、可塑剤を含むため、
微生物に汚染されやすいという問題があった。
変質劣化しやすい組成物である。特に、エマルジョン型
粘着剤中の乳化剤は有機物を使用するため、微生物に汚
染されやすいという問題があった。粘着剤は、エラスト
マ−と粘着付与剤が相溶状態にある場合に限り粘着力が
発現するものであり、微生物に汚染された乳化剤は粘着
剤中で不純物となり、相溶性を悪化させ、粘着力を低下
させる。また、粘着剤中に繁殖した微生物は貯蔵期間が
長くなるにつれて増殖を増し、粘着力を低下させてしま
う。このように、貯蔵期間の違いにより粘着力に差が生
じるという問題もあった。更に、テ−プ基材として使用
するポリ塩化ビニル(PVC)は、可塑剤を含むため、
微生物に汚染されやすいという問題があった。
【0003】粘着剤は、品質管理上の観点から均一な粘
着力を有することが望まれる。従来は、微生物に汚染さ
せた粘着剤を微生物が増殖した後に殺菌剤を加えて殺菌
していたため、粘着剤の微生物による変質を元に戻すこ
とは事実上不可能であった。また、微生物汚染を防止す
るために、ポリ塩化ビニル基材表面に抗菌剤を表面加工
する方法が知られているが、施工時の伸縮や屈折によ
り、はがれ落ちるため、固定化することはできなかっ
た。
着力を有することが望まれる。従来は、微生物に汚染さ
せた粘着剤を微生物が増殖した後に殺菌剤を加えて殺菌
していたため、粘着剤の微生物による変質を元に戻すこ
とは事実上不可能であった。また、微生物汚染を防止す
るために、ポリ塩化ビニル基材表面に抗菌剤を表面加工
する方法が知られているが、施工時の伸縮や屈折によ
り、はがれ落ちるため、固定化することはできなかっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題を
鑑み成されたもので、貯蔵期間中に微生物の作用による
変質劣化を起こさない均一な品質のポリ塩化ビニル用粘
着剤を提供することを目的とするものである。
鑑み成されたもので、貯蔵期間中に微生物の作用による
変質劣化を起こさない均一な品質のポリ塩化ビニル用粘
着剤を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、粘着剤
組成物中のエラストマ−100重量部に対し無機イオン
交換体又は金属若しくはその金属イオンである抗菌剤を
0.5〜5.0重量部を配合することを特徴とするポリ
塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物により達成できる。本
発明は、エラストマ−等から成る粘着剤組成物に抗菌剤
を特定量配合したことを特徴とし、これにより得られた
本発明の抗菌性粘着剤組成物は、カビや細菌等の微生物
の発生を効果的に防止できることがわかった。
組成物中のエラストマ−100重量部に対し無機イオン
交換体又は金属若しくはその金属イオンである抗菌剤を
0.5〜5.0重量部を配合することを特徴とするポリ
塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物により達成できる。本
発明は、エラストマ−等から成る粘着剤組成物に抗菌剤
を特定量配合したことを特徴とし、これにより得られた
本発明の抗菌性粘着剤組成物は、カビや細菌等の微生物
の発生を効果的に防止できることがわかった。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のポリ塩化ビニル用抗菌性
粘着剤組成物はエラストマ−、粘着付与剤、軟化剤、老
化防止剤から成る粘着組成物に抗菌剤を配合させたもの
である。本発明に使用される抗菌剤としては、無機イオ
ン交換体又は金属若しくはその金属イオンが使用され
る。無機イオン交換体及び多孔質体としては、例えば、
ゼオライト(沸石)、アパタイト(リン灰石)、リン酸
カルシウム、リン酸ジルコニウム等が挙げられる。金属
及び金属イオンとしては、例えば、水銀、銀、鉛、銅、
ニッケル、亜鉛、カドミウム等及びその金属イオンが挙
げられる。これらの金属及び金属イオンは通常多孔質体
に担持して使用される。多孔質体としては、特に制限は
なく公知のものが使用される。これらの抗菌剤は単独で
も2種以上組み合わせても使用することができる。
粘着剤組成物はエラストマ−、粘着付与剤、軟化剤、老
化防止剤から成る粘着組成物に抗菌剤を配合させたもの
である。本発明に使用される抗菌剤としては、無機イオ
ン交換体又は金属若しくはその金属イオンが使用され
る。無機イオン交換体及び多孔質体としては、例えば、
ゼオライト(沸石)、アパタイト(リン灰石)、リン酸
カルシウム、リン酸ジルコニウム等が挙げられる。金属
及び金属イオンとしては、例えば、水銀、銀、鉛、銅、
ニッケル、亜鉛、カドミウム等及びその金属イオンが挙
げられる。これらの金属及び金属イオンは通常多孔質体
に担持して使用される。多孔質体としては、特に制限は
なく公知のものが使用される。これらの抗菌剤は単独で
も2種以上組み合わせても使用することができる。
【0007】本発明に使用される抗菌剤の配合割合は、
粘着剤組成物100重量部に対し、0.1〜5.0重量
部、好ましくは3.0〜5.0重量部、抗菌剤の量が
0.1重量部未満であると抗菌効果が得られず、5重量
部以上では抗菌効果は変わらないので過剰添加となり不
経済であり、かつ粘着特性が低下する。
粘着剤組成物100重量部に対し、0.1〜5.0重量
部、好ましくは3.0〜5.0重量部、抗菌剤の量が
0.1重量部未満であると抗菌効果が得られず、5重量
部以上では抗菌効果は変わらないので過剰添加となり不
経済であり、かつ粘着特性が低下する。
【0008】粘着剤組成物に使用されるエラストマ−と
しては、特に制限はなく、通常使用される天然ゴム、合
成ゴム等が挙げられる。粘性付与剤としては、特に制限
はなく、ロジン及びロジン誘導体、ポリテルペン、テル
ペンフェノ−ル等が挙げられ、エラストマ−100重量
部に対し50〜100重量部配合される。軟化剤として
は、特に制限はなく公知のものが使用でき、液状ポリプ
ロピレン等が挙げられ、通常、エラストマ−100重量
部に対して0〜30重量部使用する。老化防止剤として
は、特に制限はなく公知のものが使用でき、フェノ−ル
系、アミン系化合物等が挙げられ、通常、エラストマ−
100重量部に対して0〜5重量部使用する。本発明の
ポリ塩化ビニル用粘着剤組成物は上記各配合物の所望量
を攪拌することにより得られる。
しては、特に制限はなく、通常使用される天然ゴム、合
成ゴム等が挙げられる。粘性付与剤としては、特に制限
はなく、ロジン及びロジン誘導体、ポリテルペン、テル
ペンフェノ−ル等が挙げられ、エラストマ−100重量
部に対し50〜100重量部配合される。軟化剤として
は、特に制限はなく公知のものが使用でき、液状ポリプ
ロピレン等が挙げられ、通常、エラストマ−100重量
部に対して0〜30重量部使用する。老化防止剤として
は、特に制限はなく公知のものが使用でき、フェノ−ル
系、アミン系化合物等が挙げられ、通常、エラストマ−
100重量部に対して0〜5重量部使用する。本発明の
ポリ塩化ビニル用粘着剤組成物は上記各配合物の所望量
を攪拌することにより得られる。
【0009】本発明の抗菌性粘着剤組成物はポリ塩化ビ
ニルに対しで好適に使用できる。ポリ塩化ビニルとして
は、通常、平均重合度800〜1200のものであり、
可塑剤、安定剤、充填剤等を添加して使用する。本発明
の抗菌性粘着剤組成物を使用したポリ塩化ビニル粘着テ
ープは、通常のPVC組成物を用いるポリ塩化ビニル粘
着テープの製法に準じて製造することができる。
ニルに対しで好適に使用できる。ポリ塩化ビニルとして
は、通常、平均重合度800〜1200のものであり、
可塑剤、安定剤、充填剤等を添加して使用する。本発明
の抗菌性粘着剤組成物を使用したポリ塩化ビニル粘着テ
ープは、通常のPVC組成物を用いるポリ塩化ビニル粘
着テープの製法に準じて製造することができる。
【0010】
【作用】本発明の抗菌性粘着剤組成物に含まれる抗菌剤
が抗菌性を発揮する機構は以下〜によると考えられ
る。 抗菌剤が近傍の空間に殺菌作用のある活性酸素を発
生させ、この活性酸素により微生物が死滅する。 抗菌剤が微生物の代謝系の酵素妨害または細胞膜の
物質移動阻害を引き起こし、細胞分裂不能となり死滅す
る。 抗菌剤がAgを含む場合、(抗菌剤中のAg+ が)
マイナスのイオン性を持つ微生物を引き寄せ、微生物の
細胞膜が破れて死滅する。 〜の相乗効果
が抗菌性を発揮する機構は以下〜によると考えられ
る。 抗菌剤が近傍の空間に殺菌作用のある活性酸素を発
生させ、この活性酸素により微生物が死滅する。 抗菌剤が微生物の代謝系の酵素妨害または細胞膜の
物質移動阻害を引き起こし、細胞分裂不能となり死滅す
る。 抗菌剤がAgを含む場合、(抗菌剤中のAg+ が)
マイナスのイオン性を持つ微生物を引き寄せ、微生物の
細胞膜が破れて死滅する。 〜の相乗効果
【0011】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、
「部」は「重量部」を指す。 実施例1〜4、比較例1、参考例1 エラストマ−100部(天然ゴム50部及びスチレンブ
タジエンゴム(SBR)50部)、粘着付与剤(ロジン
エステル)80部、軟化剤(液状イソプレンゴム)10
部、老化防止剤(ヨシノックスBHT、吉富製薬(株)
製)2部を基本処方として粘着剤組成物(比較例1)を
作成し、表1に記載のように抗菌性金属(ゼオミック、
品川燃料(株)製)をこれに混練配合し抗菌性粘着剤組
成物(実施例1〜4、参考例1)を作成した。得られた
粘着剤組成物を標準状態で貯蔵し、ポリ塩化ビニル性テ
−プ基材に厚さ50μmとなるように塗布し、フィルム
を100〜120℃で3分間乾燥させ、粘着剤組成物を
表1に記載した所定期間貯蔵してポリ塩化ビニル粘着テ
−プを得た。得られたポリ塩化ビニル粘着テ−プをJI
S C2336の粘着力の項目に準拠し試験を行った。
結果を表1に示す。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、
「部」は「重量部」を指す。 実施例1〜4、比較例1、参考例1 エラストマ−100部(天然ゴム50部及びスチレンブ
タジエンゴム(SBR)50部)、粘着付与剤(ロジン
エステル)80部、軟化剤(液状イソプレンゴム)10
部、老化防止剤(ヨシノックスBHT、吉富製薬(株)
製)2部を基本処方として粘着剤組成物(比較例1)を
作成し、表1に記載のように抗菌性金属(ゼオミック、
品川燃料(株)製)をこれに混練配合し抗菌性粘着剤組
成物(実施例1〜4、参考例1)を作成した。得られた
粘着剤組成物を標準状態で貯蔵し、ポリ塩化ビニル性テ
−プ基材に厚さ50μmとなるように塗布し、フィルム
を100〜120℃で3分間乾燥させ、粘着剤組成物を
表1に記載した所定期間貯蔵してポリ塩化ビニル粘着テ
−プを得た。得られたポリ塩化ビニル粘着テ−プをJI
S C2336の粘着力の項目に準拠し試験を行った。
結果を表1に示す。
【0012】
【表1】
【0013】表1より、抗菌剤を含まない比較例1は、
貯蔵期間が長くなるに連れて微生物の増殖により、粘着
力が低下するのに対し、実施例1〜4では、貯蔵期間が
長くなっても粘着力が大幅には低下しないのが判る。
尚、粘着力は1.6N/10mm以下では実用上の使用
に適さない。また、参考例1のように抗菌剤を6.0部
使用しても、その効果は実施例4(抗菌剤5.0部使
用)と変わらないことがわかる。
貯蔵期間が長くなるに連れて微生物の増殖により、粘着
力が低下するのに対し、実施例1〜4では、貯蔵期間が
長くなっても粘着力が大幅には低下しないのが判る。
尚、粘着力は1.6N/10mm以下では実用上の使用
に適さない。また、参考例1のように抗菌剤を6.0部
使用しても、その効果は実施例4(抗菌剤5.0部使
用)と変わらないことがわかる。
【0014】
【発明の効果】本発明のポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤
組成物は、貯蔵期間中に微生物の作用による変質劣化を
おさえられるため、長期間貯蔵しても均一な品質を確保
できる。
組成物は、貯蔵期間中に微生物の作用による変質劣化を
おさえられるため、長期間貯蔵しても均一な品質を確保
できる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年5月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、粘着剤
組成物中のエラストマ−100重量部に対し無機イオン
交換体又は金属若しくはその金属イオンである抗菌剤を
0.1〜5.0重量部を配合することを特徴とするポリ
塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物により達成できる。本
発明は、エラストマ−等から成る粘着剤組成物に抗菌剤
を特定量配合したことを特徴とし、これにより得られた
本発明の抗菌性粘着剤組成物は、カビや細菌等の微生物
の発生を効果的に防止できることがわかった。
組成物中のエラストマ−100重量部に対し無機イオン
交換体又は金属若しくはその金属イオンである抗菌剤を
0.1〜5.0重量部を配合することを特徴とするポリ
塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物により達成できる。本
発明は、エラストマ−等から成る粘着剤組成物に抗菌剤
を特定量配合したことを特徴とし、これにより得られた
本発明の抗菌性粘着剤組成物は、カビや細菌等の微生物
の発生を効果的に防止できることがわかった。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】粘着剤組成物に使用されるエラストマ−と
しては、特に制限はなく、通常使用される天然ゴム、合
成ゴム等が挙げられる。粘着付与剤としては、特に制限
はなく、ロジン及びロジン誘導体、ポリテルペン、テル
ペンフェノ−ル等が挙げられ、エラストマ−100重量
部に対し50〜100重量部配合される。軟化剤として
は、特に制限はなく公知のものが使用でき、液状ポリプ
ロピレン等が挙げられ、通常、エラストマ−100重量
部に対して0〜30重量部使用する。老化防止剤として
は、特に制限はなく公知のものが使用でき、フェノ−ル
系、アミン系化合物等が挙げられ、通常、エラストマ−
100重量部に対して0〜5重量部使用する。本発明の
ポリ塩化ビニル用粘着剤組成物は上記各配合物の所望量
を攪拌することにより得られる。
しては、特に制限はなく、通常使用される天然ゴム、合
成ゴム等が挙げられる。粘着付与剤としては、特に制限
はなく、ロジン及びロジン誘導体、ポリテルペン、テル
ペンフェノ−ル等が挙げられ、エラストマ−100重量
部に対し50〜100重量部配合される。軟化剤として
は、特に制限はなく公知のものが使用でき、液状ポリプ
ロピレン等が挙げられ、通常、エラストマ−100重量
部に対して0〜30重量部使用する。老化防止剤として
は、特に制限はなく公知のものが使用でき、フェノ−ル
系、アミン系化合物等が挙げられ、通常、エラストマ−
100重量部に対して0〜5重量部使用する。本発明の
ポリ塩化ビニル用粘着剤組成物は上記各配合物の所望量
を攪拌することにより得られる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】
【実施例】以下、本発明の具体的実施例について説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、
「部」は「重量部」を指す。 実施例1〜4、比較例1、参考例1 エラストマ−100部(天然ゴム50部及びスチレンブ
タジエンゴム(SBR)50部)、粘着付与剤(ロジン
エステル)80部、軟化剤(液状イソプレンゴム)10
部、老化防止剤(ヨシノックスBHT、吉富製薬(株)
製)2部を基本処方として粘着剤組成物(比較例1)を
作成し、表1に記載のように抗菌性金属(ゼオミック、
品川燃料(株)製)をこれに混練配合し抗菌性粘着剤組
成物(実施例1〜4、参考例1)を作成した。得られた
粘着剤組成物を標準状態で貯蔵し、ポリ塩化ビニル粘着
テ−プ基材に厚さ50μmとなるように塗布し、フィル
ムを100〜120℃で3分間乾燥させ、粘着剤組成物
を表1に記載した所定期間貯蔵してポリ塩化ビニル粘着
テ−プを得た。得られたポリ塩化ビニル粘着テ−プをJ
IS C2336の粘着力の項目に準拠し試験を行っ
た。結果を表1に示す。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。尚、
「部」は「重量部」を指す。 実施例1〜4、比較例1、参考例1 エラストマ−100部(天然ゴム50部及びスチレンブ
タジエンゴム(SBR)50部)、粘着付与剤(ロジン
エステル)80部、軟化剤(液状イソプレンゴム)10
部、老化防止剤(ヨシノックスBHT、吉富製薬(株)
製)2部を基本処方として粘着剤組成物(比較例1)を
作成し、表1に記載のように抗菌性金属(ゼオミック、
品川燃料(株)製)をこれに混練配合し抗菌性粘着剤組
成物(実施例1〜4、参考例1)を作成した。得られた
粘着剤組成物を標準状態で貯蔵し、ポリ塩化ビニル粘着
テ−プ基材に厚さ50μmとなるように塗布し、フィル
ムを100〜120℃で3分間乾燥させ、粘着剤組成物
を表1に記載した所定期間貯蔵してポリ塩化ビニル粘着
テ−プを得た。得られたポリ塩化ビニル粘着テ−プをJ
IS C2336の粘着力の項目に準拠し試験を行っ
た。結果を表1に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08K 3/08 C08K 3/08 3/32 KGM 3/32 KGM 3/34 KGN 3/34 KGN C08L 21/00 C08L 21/00 // C08J 5/10 CEV C08J 5/10 CEV
Claims (3)
- 【請求項1】 粘着剤組成物中のエラストマ−100重
量部に対し無機イオン交換体又は金属若しくはその金属
イオンである抗菌剤を0.5〜5.0重量部を配合する
ことを特徴とするポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成
物。 - 【請求項2】 抗菌剤である無機イオン交換体がゼオラ
イト、アパタイト、リン酸カルシウム又はリン酸ジルコ
ニウムである請求項1記載のポリ塩化ビニル用抗菌性粘
着剤組成物。 - 【請求項3】 抗菌剤である金属が水銀、銀、鉛、ニッ
ケル、亜鉛若しくはカドミウム又はその金属イオンであ
る請求項1記載のポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成
物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31815795A JPH09157614A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | ポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31815795A JPH09157614A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | ポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09157614A true JPH09157614A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18096124
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31815795A Pending JPH09157614A (ja) | 1995-12-06 | 1995-12-06 | ポリ塩化ビニル用抗菌性粘着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09157614A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010016167A (ko) * | 2000-11-17 | 2001-03-05 | 마상만 | 전자파 차폐기능을 보유한 도배용 수용성 풀 조성물 |
KR20010099138A (ko) * | 2001-09-04 | 2001-11-09 | 최명부 | 전자파 차단 가능한 기능성 풀 제조 |
CN103965547A (zh) * | 2014-03-31 | 2014-08-06 | 芜湖同达新材料科技有限公司 | 一种抗菌聚丙烯改性树脂及其制备工艺 |
JPWO2019013227A1 (ja) * | 2017-07-10 | 2020-05-21 | 富士フイルム株式会社 | 組成物、膜、膜付き基材、膜付き基材の製造方法、及び、修飾基材 |
-
1995
- 1995-12-06 JP JP31815795A patent/JPH09157614A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20010016167A (ko) * | 2000-11-17 | 2001-03-05 | 마상만 | 전자파 차폐기능을 보유한 도배용 수용성 풀 조성물 |
KR20010099138A (ko) * | 2001-09-04 | 2001-11-09 | 최명부 | 전자파 차단 가능한 기능성 풀 제조 |
CN103965547A (zh) * | 2014-03-31 | 2014-08-06 | 芜湖同达新材料科技有限公司 | 一种抗菌聚丙烯改性树脂及其制备工艺 |
JPWO2019013227A1 (ja) * | 2017-07-10 | 2020-05-21 | 富士フイルム株式会社 | 組成物、膜、膜付き基材、膜付き基材の製造方法、及び、修飾基材 |
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