JPH0915722A - レンズ鏡筒 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ストラップの取り付け部を撮影レンズの持ち
運び、収納性を良好にする位置に設けること。 【構成】 撮影レンズのレンズ鏡筒において、前記レン
ズのレンズ鏡筒の重心より前側にレンズを釣り下げるた
めのストラップを取りつけるための釣り金具を有した回
転可能な部材と、前記回転可能な部材の回転を規制する
締めつけ部材と前記レンズ鏡筒の重心より後方にレンズ
を釣り下げるためのストラップを取りつけるための釣り
金具と、三脚にレンズ鏡筒を取りつけるための三脚座を
有する回転可能な部材と、前記後方の回転可能な部材の
回転を規制する部材とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、大型撮影レンズなどの
レンズ鏡筒に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の大型レンズ鏡筒のストラップ金具
はレンズ後方にのみであったり、逆にレンズ前方にのみ
であったりしている。またレンズ前方及びレンズ後方に
ストラップ金具を有しているレンズであっても、レンズ
前方のストラップ金具取りつけリングのみが回転可能で
あったり、かつ、前方のリングに三脚座を設けるなどの
構造としている。

【０００３】

【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、上
記従来例では後方の金具だけであると、レンズを釣り下
げたときにレンズの前方が下向きになりレンズ前方をぶ
つけやすい。また、レンズの前後に金具を設け、前方の
金具取りつけリングのみが回転可能であり、かつ、前記
リングに三脚座を設けている場合には持ち運び時にカメ
ラの縦横の位置と三脚座の位置が一定であり持ち運びが
しずらく、また、レンズの前側に三脚座の突起があるた
めにフードを逆にかぶせることが不可能である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明では、レンズ前方
に回転可能で、かつ、任意の位置で回転を止めることの
できるストラップ金具を有したリングとレンズ後方に回
転可能で、かつ、任意の位置で回転を止めることのでき
るストラップ金具と三脚座を有したリング構造となって
いる。

【０００５】

【実施例】図１は本発明の特徴を最も良く表わした外観
図である。

【０００６】図２は本発明レンズの断面図である。

【０００７】レンズ前方のストラップを掛ける部分を有
するストラップリング１１は前群鏡筒１２と嵌合してお
り、回転可能である。前記ストラップリング１１は、押
え環１３でスラスト方向で押えられている。締めつけリ
ング１４は、前記前群鏡筒１２と螺合しており、回転さ
せることにより、押えゴム１５を締めつけ、前記ストラ
ップリング１１の回転を規制する。前記ストラップリン
グのストラップを掛ける部分１１ａにはストラップ１６
の一端が通っている。ストラップを掛ける部分の外径
は、レンズフード１７の内径より小さくできている。

【０００８】レンズフード１７は、図２破線形状図のよ
うに、逆にかぶせることが可能であり、ストラップリン
グ１１のストラップを掛ける部分１１ａ外径とストラッ
プ１６の厚みを合わせた外径よりもレンズフード１７の
内径が大きく、当接することはない。

【０００９】レンズ後方のストラップを掛けるストラッ
プ金具１８は、２箇所有り（一ヵ所は不図示）、ビスに
より三脚リング１９に止まっており、なおかつ、前記ス
トラップ金具１８の２箇所あるうちのどちらか一方には
前記ストラップ１６の他端が通っている。前記三脚リン
グには三脚座２０がねじ止めされている。前記三脚リン
グ１９は後群鏡筒２１と嵌合しており、押え環２２でス
ラスト方向に押えられている。前記三脚リング１９に
は、三脚リング１９の回転を規制する手段として三脚つ
まみ２３を有しており、三脚つまみ２３をしめることに
よって三脚リング１９の回転を止めることができる。

【００１０】レンズ後端にはカメラと結合するためのマ
ウント２４を具備し、カメラを取りつけることが可能で
ある。

【００１１】図３は上記のレンズがカメラと結語した状
態を説明する図で、レンズ本体のマウント部２４とカメ
ラ側のマウント部２５ａとが結合している。レンズ本体
のみの重心位置はＧ０の位置で表されている。また、レ
ンズ本体とカメラが結合されているときの重心位置はＧ
１へ移動する。さらに、カメラにモータードライブ、ス
トロボ等（不図示）の補助装置が取り付けられていると
きにはＧ２の位置に重心が移動する。このように重心が
移動したとしても、ストラップ金具１８トスラップリン
グ１１のストラップをかける部分１１ａの内側で移動す
るので、ストラップ金具１８トスラップリング１１のス
トラップをかける部分１１ａの外側に移動することがな
い。

【００１２】（他の実施例）上記の実施例においては、
前側ストラップリングに一体成型されたストラップ金具
を有しているが上記実施例の後方のストラップ金具のよ
うに別体の金具をビス止めするような構造としても同様
の結果を得られる。

【００１３】また、締めつけリングにおいても、上記実
施例の三脚つまみと同様の形状を用い、かつ、つまみ部
の外径はフードの内径より小さくした形状とする事によ
って、同様の結果を得ることができる。

【００１４】

【発明の効果】以上述べた構造により、ストラップの絡
みつき防止、カメラの縦横の位置による撮影レンズの取
りまわしを容易に行なうことができる。

【００１５】また、フードを逆にかぶせる際にもフード
とぶつからない位置にストラップ金具を設けたので、フ
ードを逆にかぶせて、収納できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例であるレンズの側面図

【図２】本発明の実施例であるレンズの断面図

【図３】本発明の実施例であるレンズとカメラを結合し
た状態を説明する図

【符号の説明】

１１ ストラップリング １８ ストラップ金具 １２ 前群鏡筒 １９ 三脚リング １３ 押え環 ２０ 三脚座 １４ 締めつけリング ２１ 後群鏡筒 １５ 押えゴム ２２ 押え環 １６ ストラップ ２３ 三脚つまみ １７ フード ２４ マウント

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 撮影レンズのレンズ鏡筒において、前記
   レンズのレンズ鏡筒の重心より前側にレンズを釣り下げ
   るためのストラップを取りつけるための釣り金具を有し
   た回転可能な部材と、前記回転可能な部材の回転を規制
   する締めつけ部材と前記レンズ鏡筒の重心より後方にレ
   ンズを釣り下げるためのストラップを取りつけるための
   釣り金具と、三脚にレンズ鏡筒を取りつけるための三脚
   座を有する回転可能な部材と、前記後方の回転可能な部
   材の回転を規制する部材とを有するレンズ鏡筒。
2. 【請求項２】 前記レンズ鏡筒の前側ストラップ用金具
   高さ、及び、回転規制締めつけ部材は、前記レンズに付
   属しているフードの内径より低く、フードを逆かぶせに
   できることを特徴とする請求項１記載のレンズ鏡筒。
3. 【請求項３】 前記レンズ鏡筒に撮影用カメラを取りつ
   けた場合に、撮影レンズとカメラをの重心位置が前後ス
   トラップ金具位置の外側に移動することの無いように前
   記前後ストラップ金具の位置を設定することを特徴とす
   る請求項１記載のレンズ鏡筒。