JPH09157226A - 炭酸エステルの製造法 - Google Patents
炭酸エステルの製造法Info
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- JPH09157226A JPH09157226A JP7323180A JP32318095A JPH09157226A JP H09157226 A JPH09157226 A JP H09157226A JP 7323180 A JP7323180 A JP 7323180A JP 32318095 A JP32318095 A JP 32318095A JP H09157226 A JPH09157226 A JP H09157226A
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- JP
- Japan
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- chloride
- metal
- acid ester
- carbonic acid
- platinum group
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
- Catalysts (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は、各種の炭酸エステルを製造するこ
とができる液相法によって、高反応速度及び高選択率で
炭酸エステルを製造できる方法を提供することを課題と
する。 【解決手段】 本発明の課題は、白金族金属又はその塩
類の存在下、銅、鉄、コバルト、ビスマス、マンガン、
タングステン、アンチモン、バナジウム、モリブデン及
びテルルから選ばれる少なくとも一種の金属の塩化物を
添加して、一酸化炭素と亜硝酸エステルを液相接触反応
させることを特徴とする炭酸エステルの製造法によって
達成される。
とができる液相法によって、高反応速度及び高選択率で
炭酸エステルを製造できる方法を提供することを課題と
する。 【解決手段】 本発明の課題は、白金族金属又はその塩
類の存在下、銅、鉄、コバルト、ビスマス、マンガン、
タングステン、アンチモン、バナジウム、モリブデン及
びテルルから選ばれる少なくとも一種の金属の塩化物を
添加して、一酸化炭素と亜硝酸エステルを液相接触反応
させることを特徴とする炭酸エステルの製造法によって
達成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一酸化炭素と亜硝
酸エステルから炭酸エステルを製造する方法において、
特に液相法によって、高反応速度及び高選択率で炭酸エ
ステルを製造する方法に関する。炭酸エステルはポリカ
ーボネートの製造原料や種々の化学薬品の原料として、
また溶剤として非常に有用な化合物である。中でも沸点
の高い炭酸エステルは潤滑剤として有用で、気相法では
製造が困難なものである。
酸エステルから炭酸エステルを製造する方法において、
特に液相法によって、高反応速度及び高選択率で炭酸エ
ステルを製造する方法に関する。炭酸エステルはポリカ
ーボネートの製造原料や種々の化学薬品の原料として、
また溶剤として非常に有用な化合物である。中でも沸点
の高い炭酸エステルは潤滑剤として有用で、気相法では
製造が困難なものである。
【0002】
【従来の技術】白金族金属触媒の存在下、一酸化炭素と
亜硝酸エステルから液相法により炭酸エステルを製造す
る方法としては、白金族金属又はその塩類の存在下、一
酸化炭素分圧が3kg/cm2 以下で一酸化炭素と亜硝
酸エステルを液相接触反応させる方法(特公昭62−8
113号公報)、パラジウム金属もしくはその化合物の
存在下、酸素を存在させて、一酸化炭素分圧が0.01
〜0.1kg/cm2 で一酸化炭素と亜硝酸エステルを
液相接触反応させる方法(特開昭60−11443号公
報)、アルコール溶液中、白金属元素の塩類もしくはそ
の錯体の存在下、酸素を存在させて、一酸化炭素分圧が
0.01〜4.5kg/cm2 で一酸化炭素と亜硝酸エ
ステルを液相接触反応させる方法(特開昭60−949
43号公報)が知られている。
亜硝酸エステルから液相法により炭酸エステルを製造す
る方法としては、白金族金属又はその塩類の存在下、一
酸化炭素分圧が3kg/cm2 以下で一酸化炭素と亜硝
酸エステルを液相接触反応させる方法(特公昭62−8
113号公報)、パラジウム金属もしくはその化合物の
存在下、酸素を存在させて、一酸化炭素分圧が0.01
〜0.1kg/cm2 で一酸化炭素と亜硝酸エステルを
液相接触反応させる方法(特開昭60−11443号公
報)、アルコール溶液中、白金属元素の塩類もしくはそ
の錯体の存在下、酸素を存在させて、一酸化炭素分圧が
0.01〜4.5kg/cm2 で一酸化炭素と亜硝酸エ
ステルを液相接触反応させる方法(特開昭60−949
43号公報)が知られている。
【0003】しかし、これらの液相法による炭酸エステ
ルの製造法は、炭酸エステルの收率や選択率(一酸化炭
素基準)が低いなどの問題があり、必ずしも工業的に有
利な方法ではない。
ルの製造法は、炭酸エステルの收率や選択率(一酸化炭
素基準)が低いなどの問題があり、必ずしも工業的に有
利な方法ではない。
【0004】一方、気相法で同様に炭酸エステルを製造
する方法としては、白金族金属の塩化物と、鉄、銅、ビ
スマス、コバルト、ニッケル及びスズからなる群から選
ばれた少なくとも1種類の金属の化合物とが担体に担持
された触媒の存在下、一酸化炭素と亜硝酸エステルを気
相接触反応させる方法(特開平3−141243号公
報)などが知られている。
する方法としては、白金族金属の塩化物と、鉄、銅、ビ
スマス、コバルト、ニッケル及びスズからなる群から選
ばれた少なくとも1種類の金属の化合物とが担体に担持
された触媒の存在下、一酸化炭素と亜硝酸エステルを気
相接触反応させる方法(特開平3−141243号公
報)などが知られている。
【0005】しかしながら、これら気相法における炭酸
エステルの選択率は充分であるとは言えず、更に製造で
きる炭酸エステルの種類は、原料の亜硝酸エステルや生
成物の炭酸エステルの沸点により、低沸点の炭酸エステ
ルに限られてくる。
エステルの選択率は充分であるとは言えず、更に製造で
きる炭酸エステルの種類は、原料の亜硝酸エステルや生
成物の炭酸エステルの沸点により、低沸点の炭酸エステ
ルに限られてくる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、一酸化炭素
と亜硝酸エステルから炭酸エステルを製造する方法にお
いて、各種の炭酸エステルを製造することができる液相
法によって、高反応速度及び高選択率で炭酸エステルを
製造できる方法を提供することを目的とする。
と亜硝酸エステルから炭酸エステルを製造する方法にお
いて、各種の炭酸エステルを製造することができる液相
法によって、高反応速度及び高選択率で炭酸エステルを
製造できる方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の課題は、白金族
金属又はその塩類の存在下、銅、鉄、コバルト、ビスマ
ス、マンガン、タングステン、アンチモン、バナジウ
ム、モリブデン及びテルルから選ばれる少なくとも一種
の金属の塩化物を添加して、一酸化炭素と亜硝酸エステ
ルを液相接触反応させることを特徴とする炭酸エステル
の製造法によって達成される。
金属又はその塩類の存在下、銅、鉄、コバルト、ビスマ
ス、マンガン、タングステン、アンチモン、バナジウ
ム、モリブデン及びテルルから選ばれる少なくとも一種
の金属の塩化物を添加して、一酸化炭素と亜硝酸エステ
ルを液相接触反応させることを特徴とする炭酸エステル
の製造法によって達成される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明では、白金族金属又はその
塩類は触媒として作用し、触媒上での主反応は次式に示
される反応である。
塩類は触媒として作用し、触媒上での主反応は次式に示
される反応である。
【0009】
【化1】 (式中、Rで示される亜硝酸エステル及び炭酸エステル
のアルコール部分は後述する亜硝酸エステルのアルコー
ル部分に対応する)
のアルコール部分は後述する亜硝酸エステルのアルコー
ル部分に対応する)
【0010】白金族金属又はその塩類としては、パラジ
ウム、白金、イリジウム、ロジウム、ルテニウム等の金
属、あるいはこれら金属のハロゲン化物、硝酸塩、硫酸
塩、リン酸塩等の無機酸塩や、酢酸塩、シュウ酸塩、安
息香酸塩等の有機酸塩が用いられる。また、白金族金属
の塩類は白金族金属の錯体であってもよく、例えばアル
キルホスフィン類、トリフェニルホスフィン等のアリー
ルホスフィン類、ジエチルフェニルホスフィン等のアル
キルアリールホスフィン類、トリフェニルホスファイト
等のアリールホスファイト類などの配位子を有する錯体
が白金族金属の錯体として挙げられる。更に、この白金
族金属の錯体は=CO、−NO、−CN、ハロゲン等が
配位した錯体であってもよい。これらの白金族金属又は
その塩類の中では、パラジウム又はその塩が特に好まし
い。
ウム、白金、イリジウム、ロジウム、ルテニウム等の金
属、あるいはこれら金属のハロゲン化物、硝酸塩、硫酸
塩、リン酸塩等の無機酸塩や、酢酸塩、シュウ酸塩、安
息香酸塩等の有機酸塩が用いられる。また、白金族金属
の塩類は白金族金属の錯体であってもよく、例えばアル
キルホスフィン類、トリフェニルホスフィン等のアリー
ルホスフィン類、ジエチルフェニルホスフィン等のアル
キルアリールホスフィン類、トリフェニルホスファイト
等のアリールホスファイト類などの配位子を有する錯体
が白金族金属の錯体として挙げられる。更に、この白金
族金属の錯体は=CO、−NO、−CN、ハロゲン等が
配位した錯体であってもよい。これらの白金族金属又は
その塩類の中では、パラジウム又はその塩が特に好まし
い。
【0011】白金族金属又はその塩類の使用量は、金属
換算で、反応液に対し通常0.1重量ppm〜2重量
%、好ましくは1〜100重量ppmの範囲である。な
お、白金族金属又はその塩類の回収を容易にして損失を
防止するために、白金族金属又はその塩類を、例えば活
性炭、アルミナ、シリカ、ケイ藻土、軽石、ゼオライト
等の担体に担持させて使用するのが工業的には有利であ
る。
換算で、反応液に対し通常0.1重量ppm〜2重量
%、好ましくは1〜100重量ppmの範囲である。な
お、白金族金属又はその塩類の回収を容易にして損失を
防止するために、白金族金属又はその塩類を、例えば活
性炭、アルミナ、シリカ、ケイ藻土、軽石、ゼオライト
等の担体に担持させて使用するのが工業的には有利であ
る。
【0012】金属の塩化物としては、塩化第二銅、塩化
第二鉄、塩化コバルト、塩化ビスマス、塩化マンガン、
塩化タングステン、塩化アンチモン、塩化バナジウム、
塩化モリブデン及び塩化テルルが用いられる。これら金
属の塩化物は一種類でもまた二種類以上で使用されても
よい。金属の塩化物は、その使用量が多くなるほど、炭
酸エステルの収量を増加させる以外に炭酸エステルの選
択率も上昇させるが、亜硝酸エステルの分解や反応容器
材質の腐食を促進させることも考えられる。このため、
前記塩化物の使用量は、白金族金属に対し、通常1〜1
000倍モル、好ましくは10〜300倍モル、更に好
ましくは30〜150倍モルであり、反応混合物に対し
ては、通常1重量ppm〜5重量%、好ましくは10重
量ppm〜1重量%である。
第二鉄、塩化コバルト、塩化ビスマス、塩化マンガン、
塩化タングステン、塩化アンチモン、塩化バナジウム、
塩化モリブデン及び塩化テルルが用いられる。これら金
属の塩化物は一種類でもまた二種類以上で使用されても
よい。金属の塩化物は、その使用量が多くなるほど、炭
酸エステルの収量を増加させる以外に炭酸エステルの選
択率も上昇させるが、亜硝酸エステルの分解や反応容器
材質の腐食を促進させることも考えられる。このため、
前記塩化物の使用量は、白金族金属に対し、通常1〜1
000倍モル、好ましくは10〜300倍モル、更に好
ましくは30〜150倍モルであり、反応混合物に対し
ては、通常1重量ppm〜5重量%、好ましくは10重
量ppm〜1重量%である。
【0013】亜硝酸エステルとしては、そのアルコール
部分が炭素数1〜20の脂肪族非環式アルコール、炭素
数5〜20の脂環式アルコール又は炭素数7〜20のア
ラルキルアルコールに由来する亜硝酸エステルが挙げら
れる。前記脂肪族非環式アルコールとしては、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノー
ル、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノ
ール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、n−
ヘキサノール、n−オクタノール、ラウリルアルコー
ル、セチルアルコール、ドデシルアルコール等の1価ア
ルコールや、エチレングリコール等の2価アルコールが
挙げられる。また、前記脂環式アルコールとしては、シ
クロペンタノール、シクロヘキサノール、メチルシクロ
ヘキサノール等が挙げられ、前記アラルキルアルコール
としては、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール
等が挙げられる。これらアルコールは、アルコキシ基や
ハロゲン原子のような反応を阻害しない置換基を有して
いてもよい。
部分が炭素数1〜20の脂肪族非環式アルコール、炭素
数5〜20の脂環式アルコール又は炭素数7〜20のア
ラルキルアルコールに由来する亜硝酸エステルが挙げら
れる。前記脂肪族非環式アルコールとしては、メタノー
ル、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノー
ル、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノ
ール、tert−ブタノール、n−ペンタノール、n−
ヘキサノール、n−オクタノール、ラウリルアルコー
ル、セチルアルコール、ドデシルアルコール等の1価ア
ルコールや、エチレングリコール等の2価アルコールが
挙げられる。また、前記脂環式アルコールとしては、シ
クロペンタノール、シクロヘキサノール、メチルシクロ
ヘキサノール等が挙げられ、前記アラルキルアルコール
としては、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール
等が挙げられる。これらアルコールは、アルコキシ基や
ハロゲン原子のような反応を阻害しない置換基を有して
いてもよい。
【0014】亜硝酸エステルの使用量は広範囲に変える
ことができるが、満足できる反応速度を得るためには、
反応液に対して、通常2重量%以上、好ましくは5重量
%以上の亜硝酸エステルが使用される。使用量の上限は
特に制限されるものではなく、所望の反応速度が得られ
るように反応液に対して100重量%未満の範囲で任意
に選ぶことができる。
ことができるが、満足できる反応速度を得るためには、
反応液に対して、通常2重量%以上、好ましくは5重量
%以上の亜硝酸エステルが使用される。使用量の上限は
特に制限されるものではなく、所望の反応速度が得られ
るように反応液に対して100重量%未満の範囲で任意
に選ぶことができる。
【0015】一酸化炭素は純ガスでもよく、窒素、アル
ゴン、二酸化炭素等の不活性ガスで希釈されたものでも
差し支えない。反応における一酸化炭素分圧の影響は余
り大きくないため、一酸化炭素分圧は1〜100kg/
cm2 Gの範囲でよいが、5〜50kg/cm2 G、更
に10〜50kg/cm2 Gがより好ましい。
ゴン、二酸化炭素等の不活性ガスで希釈されたものでも
差し支えない。反応における一酸化炭素分圧の影響は余
り大きくないため、一酸化炭素分圧は1〜100kg/
cm2 Gの範囲でよいが、5〜50kg/cm2 G、更
に10〜50kg/cm2 Gがより好ましい。
【0016】反応は、例えば、耐圧式反応器に亜硝酸エ
ステル、触媒及び前記塩化物、更に必要に応じて溶媒を
入れた後、一酸化炭素を圧入して行われる。反応温度が
高くなるにつれて反応速度が速くなるが、亜硝酸エステ
ルの分解も促進されるため、反応温度は通常20〜15
0℃、好ましくは80〜120℃である。なお、反応は
バッチ式あるいは連続式いずれの方式でも可能である
が、工業的には反応熱の除去が容易な連続式が有利であ
る。反応後、生成した炭酸エステルは蒸留等により容易
に分離精製される。
ステル、触媒及び前記塩化物、更に必要に応じて溶媒を
入れた後、一酸化炭素を圧入して行われる。反応温度が
高くなるにつれて反応速度が速くなるが、亜硝酸エステ
ルの分解も促進されるため、反応温度は通常20〜15
0℃、好ましくは80〜120℃である。なお、反応は
バッチ式あるいは連続式いずれの方式でも可能である
が、工業的には反応熱の除去が容易な連続式が有利であ
る。反応後、生成した炭酸エステルは蒸留等により容易
に分離精製される。
【0017】溶媒としては、(1)メタノール、エタノ
ール、プロパノール、ブタノール、パンタノール、ヘキ
サノール、オクタノール等の脂肪族アルコール類、
(2)酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブ
チル、酢酸アミル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸
エチル、プロピオン酸ブチル、酪酸エチル、酪酸ブチル
等の脂肪族モノカルボン酸エステル類、(3)シュウ酸
ジエチル、シュウ酸ジブチル、コハク酸ジエチル、コハ
ク酸ジブチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジブチ
ル等の脂肪族ジカルボン酸ジエステル類、(3)安息香
酸メチル、安息香酸エチル、フタール酸ジメチル等の芳
香族カルボン酸エステル類、(4)メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン等のケト
ン類、(5)アセトアルデヒドジブチルアセタール等の
アセタール類、(6)1.1−ジエトキシシクロヘキサ
ン等のケタール類、(7)アセトニトリル、ベンゾニト
リル等のニトリル類、(8)ジブチルエーテル、ジオキ
サン等のエーテル類、(9)ベンゼン、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン、n−ヘキサン等の炭化水素類
や、その他、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、
ニトロベンゼン、ジメチルスルホン、ジメチルスルホキ
サイド、塩化メチレン等が挙げられる。また、目的物の
炭酸エステルも溶媒として用いることができる。
ール、プロパノール、ブタノール、パンタノール、ヘキ
サノール、オクタノール等の脂肪族アルコール類、
(2)酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブ
チル、酢酸アミル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸
エチル、プロピオン酸ブチル、酪酸エチル、酪酸ブチル
等の脂肪族モノカルボン酸エステル類、(3)シュウ酸
ジエチル、シュウ酸ジブチル、コハク酸ジエチル、コハ
ク酸ジブチル、アジピン酸ジエチル、アジピン酸ジブチ
ル等の脂肪族ジカルボン酸ジエステル類、(3)安息香
酸メチル、安息香酸エチル、フタール酸ジメチル等の芳
香族カルボン酸エステル類、(4)メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン、アセトフェノン等のケト
ン類、(5)アセトアルデヒドジブチルアセタール等の
アセタール類、(6)1.1−ジエトキシシクロヘキサ
ン等のケタール類、(7)アセトニトリル、ベンゾニト
リル等のニトリル類、(8)ジブチルエーテル、ジオキ
サン等のエーテル類、(9)ベンゼン、トルエン、キシ
レン、シクロヘキサン、n−ヘキサン等の炭化水素類
や、その他、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼン、
ニトロベンゼン、ジメチルスルホン、ジメチルスルホキ
サイド、塩化メチレン等が挙げられる。また、目的物の
炭酸エステルも溶媒として用いることができる。
【0018】これらの溶媒のうち、亜硝酸エステルや炭
酸エステルとアルコキシ基を交換する可能性のある脂肪
族アルコール類、脂肪族モノカルボン酸エステル類、脂
肪族ジカルボン酸ジエステル類、アセタール類、ケター
ル類については、亜硝酸エステルと同一のアルコキシ基
を有するものを溶媒として用いることが好ましい。な
お、溶媒の中では、脂肪族アルコール類が特に好まし
い。
酸エステルとアルコキシ基を交換する可能性のある脂肪
族アルコール類、脂肪族モノカルボン酸エステル類、脂
肪族ジカルボン酸ジエステル類、アセタール類、ケター
ル類については、亜硝酸エステルと同一のアルコキシ基
を有するものを溶媒として用いることが好ましい。な
お、溶媒の中では、脂肪族アルコール類が特に好まし
い。
【0019】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明を具体的に説明
する。炭酸エステルの選択率は次式により求めた。
する。炭酸エステルの選択率は次式により求めた。
【0020】
【数1】
【0021】実施例1 内容積300mlのオートクレーブに、亜硝酸ブチル2
0g、n−ブタノール80ml、パラジウム金属が担持
された活性炭(5%Pd/C)20mg(パラジウム金
属として1mg)及び塩化第二鉄0.32gを仕込ん
だ。反応器内を窒素ガスで充分にパージした後、一酸化
炭素を10kg/cm2 G圧入し、攪拌しながら、昇温
して100℃で1時間反応を行った。反応終了後、反応
器を室温まで急冷し、反応液を取り出してガスクロマト
グラフィーにより分析した。その結果、炭酸ジブチルが
38mmol生成しており、シュウ酸ジブチルは全く生
成していなかった。炭酸ジブチル選択率は100%であ
った。
0g、n−ブタノール80ml、パラジウム金属が担持
された活性炭(5%Pd/C)20mg(パラジウム金
属として1mg)及び塩化第二鉄0.32gを仕込ん
だ。反応器内を窒素ガスで充分にパージした後、一酸化
炭素を10kg/cm2 G圧入し、攪拌しながら、昇温
して100℃で1時間反応を行った。反応終了後、反応
器を室温まで急冷し、反応液を取り出してガスクロマト
グラフィーにより分析した。その結果、炭酸ジブチルが
38mmol生成しており、シュウ酸ジブチルは全く生
成していなかった。炭酸ジブチル選択率は100%であ
った。
【0022】実施例2〜9 実施例1において塩化第二鉄を表1記載の金属の塩化物
に変えたほかは、実施例1と同様に反応と分析を行っ
た。その結果を表1に示す。
に変えたほかは、実施例1と同様に反応と分析を行っ
た。その結果を表1に示す。
【0023】比較例1 実施例1において塩化第二鉄を加えなかったほかは、実
施例1と同様に反応と分析を行った。その結果、炭酸ジ
ブチルが8mmol生成しているほかに、シュウ酸ジブ
チルが4mmol生成していた。炭酸ジブチル選択率は
50%であった。実施例及び比較例の結果を表1に示
す。
施例1と同様に反応と分析を行った。その結果、炭酸ジ
ブチルが8mmol生成しているほかに、シュウ酸ジブ
チルが4mmol生成していた。炭酸ジブチル選択率は
50%であった。実施例及び比較例の結果を表1に示
す。
【0024】
【表1】
【0025】
【発明の効果】本発明により、高反応速度及び高選択率
で炭酸エステルを製造することができるようになる。即
ち、本発明の方法によれば、高い空時収量でしかもほぼ
100%という非常に高い選択率で炭酸エステルを製造
することができる。更に、本発明の方法は液相法である
ことから、気相法では製造が困難であった高沸点の炭酸
エステルを含め、各種の炭酸エステルを高反応速度及び
高選択率で製造することが可能になる。
で炭酸エステルを製造することができるようになる。即
ち、本発明の方法によれば、高い空時収量でしかもほぼ
100%という非常に高い選択率で炭酸エステルを製造
することができる。更に、本発明の方法は液相法である
ことから、気相法では製造が困難であった高沸点の炭酸
エステルを含め、各種の炭酸エステルを高反応速度及び
高選択率で製造することが可能になる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 27/132 B01J 27/132 Z 27/135 27/135 Z C07C 68/00 C07C 68/00 A // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300
Claims (1)
- 【請求項1】 白金族金属又はその塩類の存在下、銅、
鉄、コバルト、ビスマス、マンガン、タングステン、ア
ンチモン、バナジウム、モリブデン及びテルルから選ば
れる少なくとも一種の金属の塩化物を添加して、一酸化
炭素と亜硝酸エステルを液相接触反応させることを特徴
とする炭酸エステルの製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7323180A JPH09157226A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 炭酸エステルの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7323180A JPH09157226A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 炭酸エステルの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09157226A true JPH09157226A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18151968
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7323180A Pending JPH09157226A (ja) | 1995-12-12 | 1995-12-12 | 炭酸エステルの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09157226A (ja) |
-
1995
- 1995-12-12 JP JP7323180A patent/JPH09157226A/ja active Pending
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