JPH09157201A - プロペニルエーテル化合物の製造方法 - Google Patents

プロペニルエーテル化合物の製造方法

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JPH09157201A
JPH09157201A JP7354664A JP35466495A JPH09157201A JP H09157201 A JPH09157201 A JP H09157201A JP 7354664 A JP7354664 A JP 7354664A JP 35466495 A JP35466495 A JP 35466495A JP H09157201 A JPH09157201 A JP H09157201A
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の製造方法では、不可能であった、
高沸点のプロペニルエーテル化合物を、容易に製造す
る。 【解決手段】 ポリエチレングリコールジアリルエーテ
ルを300g、触媒として水酸化カリウムを50g、反
応溶媒としてPEG−300を80g(オキシアルキレ
ン鎖と触媒との重量比=100:16)を反応させ、ポ
リエチレングリコールジプロペニルエーテル276g
(収率92%)を得た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン重合によ
り架橋硬化するプロペニルエーテル化合物の製法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】プロペニルエーテル化合物は、カチオン
重合により、高速で架橋硬化する工業的に非常に有用な
化合物である。プロペニルエーテル化合物を製造する方
法としては、アリルエーテル化合物を、転位反応により
プロペニルエーテル化合物とする製造方法が知られてい
るが、その際の触媒として、水酸化カリウム等のアル
カリ性触媒、ルテニウム系遷移金属触媒が知られてい
る。(J.V.Crivello and K.D.J
o,J.Polym.Sci.Polym.Chem.
Ed.,31,1473(1993)等)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記製造法は、
アルカリ性触媒を使用する場合、均一系での反応とす
るためジメチルスルフォキシド(DMSO)の様な、非
プロトン性極性溶媒を大量に使用する必要があり、反応
中にDMSOはアルカリ性触媒と反応して分解し、ジメ
チルスルフィドが生じる等、工業的な製造方法としては
使用できない上、精製には蒸留の必要がある等多大な労
力を要するといった問題があった。また、ルテニウム
系遷移金属触媒を使用する場合においても、精製方法と
しては、工業的有効な方法は提案されておらず、精製は
蒸留が必要であり、実質上共に、工業的な製造とし
ては使用不能であり、蒸留が困難な高沸点のプロペニル
エーテル化合物は製造不可能であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】 本発明者らは
蒸留が不可能なプロペニルエーテル化合物の工業的製造
方法に関し、鋭意検討を重ねた結果、本発明に到達し
た。すなわち本発明は、アリルエーテル化合物(A)を
転位させてプロペニルエーテル化合物を製造する方法に
おいて、触媒としてアルカリ金属および/またはアルカ
リ土類金属の水酸化物(B)、反応溶媒としてポリオキ
シアルキレン鎖含有化合物(C)を使用することを特徴
とするプロペニルエーテル化合物の製造方法;及びポリ
オキシアルキレンポリアリルエーテル(a)を転位させ
てプロペニルエーテル化合物を製造する方法において、
触媒としてアルカリ金属および/またはアルカリ土類金
属の水酸化物(B)を使用し、(a)中のオキシアルキ
レン鎖と(B)との重量比が100:1〜100:30
であることを特徴とするプロペニルエーテル化合物の製
造方法である。
【0005】
【発明の実施の形態】 本発明のアリルエーテ
ル化合物(A)は、分子内にアリルエーテル基を1個以
上含有する化合物であり、例えばアリルアルコールに、
アルキレンオキシドを開環付加させて得る方法(第1
法)、ハロゲン化アリル化合物に、アルコール類を反応
させて得る方法(第2法)などにより容易に製造でき
る。
【0006】第1法におけるアルキレンオキシドとして
は、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、
1,2−または1,4−ブチレンオキシド、スチレンオ
キシド等が挙げられ、片末端にアリルエーテル基を有す
る、ポリアルキレンオキシドを得ることができる。
【0007】第2法におけるハロゲン化アリル化合物と
しては、塩化アリル、臭化アリルが挙げられ、アルコー
ル類としては、脂肪族アルコール類(メタノール、ブタ
ノール、アリルアルコール、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、プロピレングリコール、グリセリ
ン、トリメチロールプロパン等)、糖類(ペンタエリス
リトール、ソルビトール、しょ糖等)、脂肪族高級アル
コール類(ラウリルアルコール、ステアリルアルコール
等)、フェノール類(フェノール、ノニルフェノール、
ビスフェノールA等)、及びこれらのアルキレンオキシ
ド付加物が挙げられ、官能基数1〜8のアリルエーテル
化合物を得ることができる。
【0008】これらの内好ましいのは、第1法および、
第2法の内アルキレンオキシド付加物をアルコール類と
して使用して得たポリオキシアルキレンポリアリルエー
テルである。アリルエーテル化合物骨格中のアルキレン
オキシド含量が大きいほど、触媒(B)の効率が高まる
とともに、反応溶媒(C)の使用量を少なくでき、反応
後の精製処理が容易になる。
【0009】触媒(B)としては、アルカリ金属水酸化
物(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化セシウ
ム等)、アルカリ土類金属水酸化物(水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム等)、アルカリ金属炭酸化物
(炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等)、アルカリ土類金
属炭酸化物(炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等)が
挙げられるが、これらの内、塩基性が高く触媒効果の高
いアルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物が
好ましく、アルカリ金属水酸化物がさらに好ましい。
【0010】触媒(B)の使用量は、(A)の重量に対
し通常0.1〜30重量%、好ましくは1〜30重量%
である。0.1未満では転位反応に長時間を要し、30
重量%を越えると、無駄であるばかりか、触媒の除去お
よび触媒の処理に手間を要す。(A)がポリオキシアル
キレンポリアリルエーテル(a)の場合、(B)の使用
量は、(a)中のオキシアルキレン鎖と(B)との重量
比が100:1〜100:30である。
【0011】本発明において使用する反応溶媒(C)
は、ポリオキシアルキレン鎖含有化合物であり、これ
は、活性水素含有化合物にアルキレンオキシドを付加す
ることにより容易に得ることが可能であり、活性水素含
有化合物としては、脂肪族アルコール類(メタノール、
ブタノール、アリルアルコール、エチレングリコール、
ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセ
リン、トリメチロールプロパン等)、糖類(ペンタエリ
スリトール、ソルビトール、しょ糖等)、脂肪族高級ア
ルコール類(ラウリルアルコール、ステアリルアルコー
ル等)、フェノール類(フェノール、ノニルフェノー
ル、ビスフェノールA等)、アミン類(エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリプロパノールアミン、
ピペラジン、トリレンジアミン、ビスアミノジフェニル
メタン等)、脂肪酸、芳香族カルボン酸、水、アンモニ
アが挙げられる。アルキレンオキシドとしては、エチレ
ンオキサイド、プロピレンオキサイド(以下それぞれE
O、POと略記)、1、2−、1,3−、1,4−また
は2,3−ブチレンオキサイド、スチレンオキサイド
等、およびこれらの組合せが挙げられる。これらの内好
ましいのは、触媒の溶解性の高い、エチレンオキサイド
およびエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの組
み合せである。アルキレンオキサイドの付加形式は、特
に限定されず、ブロック付加、ランダム付加等公知の付
加形式が使用できる。
【0012】また(C)の数平均分子量は、任意に選ぶ
ことが可能であるが、通常62〜40,000、好まし
くは62〜10,000である。40,000を越える
と反応系の粘度が高くなり、取り扱いが困難となる。
【0013】本発明における、反応溶媒(C)の使用量
は、(C)又は(C)及び(A)中のオキシアルキレン
鎖量と、触媒(B)との重量比が、通常100:1〜1
00:100、好ましくは、100:2〜100:80
である。(C)又は(C)及び(A)中のオキシアルキ
レン鎖と(B)の重量比が、100:1未満では、アル
カリ触媒の系への溶解度が小さくなり転位反応に長時間
を要し、100:100を越えると、無駄であるばかり
か、目的とするプロペニルエーテル化合物の収率が低下
する。
【0014】本発明における転位反応の反応条件として
は、公知の方法が適用可能であり、反応温度は、60〜
200℃の範囲で任意に設定できる。
【0015】製造にあたって使用する反応容器は、触媒
としてアルカリ性物質を使用するため、ガラス製等アル
カリにより腐食を受けやすいものは使用が好ましくな
い。金属特にステンレス製の反応容器が好ましい。
【0016】転位反応後の触媒は、そのまま水で抽出す
る方法、酸(鉱酸類、カルボン酸類等)による中和後水
で抽出する方法、酸で中和後脱水し、生成する中和塩を
濾別する方法、イオン交換樹脂等の使用によるイオン吸
着処理法等、公知の方法が使用できるが、プロペニルエ
ーテル化合物は、酸性下で加水分解反応を受けやすく、
酸中和は加水分解を引き起こしやすいため、そのまま水
で中和する方法、あるいはイオン吸着処理法が好まし
い。
【0017】本発明により得られるプロペニルエーテル
化合物は、カチオン重合により、高速で架橋硬化する非
常に有用な化合物であり、工業的には、光カチオン開始
剤(トリフェニルスルホニウムヘキサフルオロアンチモ
ネート、トリフェニルスルホニウムホスフェート等)を
添加し、紫外線を照射することにより架橋硬化させる方
法で、フォトレジスト材料、印刷インキ材料、光ファイ
バー、光ディスク、木工、紙、金属等のコーティング
材、感光性刷版、接着剤等に広く使用することができ
る。
【0018】
【実施例】以下に本発明を合成例、実施例により具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるも
のではない。なお部および%はそれぞれ重量部および重
量%を表す。
【0019】合成例1:ポリエチレングリコールジアリ
ルエーテルの合成 500mlのSUS製オートクレーブに、マクロゴール
PEG−300(数平均分子量300のポリエチレング
リコール:三洋化成工業株式会社製)を300g(1モ
ル)、水酸化カリウム84g(1.5モル)を添加し、
塩化アリルを115g(1.5モル)を80℃で1時間
かけて徐々に滴下し、5時間反応させた。その後、水を
200g加えて、過剰の水酸化カリウムと生成した塩を
分液除去した。有機層を50℃で100mmHgの圧力
で未反応の塩化アリルと水を除き、ポリエチレングリコ
ールジアリルエーテル325g(収率86%)を得た。
【0020】合成例2:ポリプロピレングリコールモノ
アリルエーテルの合成 500mlのSUS製オートクレーブに、アリルアルコ
ール58g(1モル)と水酸化カリウム0.5gを仕込
み、耐圧滴下ロートからプロピレンオキシド232g
(4モル)を110℃で2時間かけて仕込み、さらに3
時間熟成した。系内を80℃まで冷却後、水を10gお
よび酸性白土10g加えて30分混合した後、水酸化ア
リウムを吸着した酸性白土を濾別し、50℃で100m
mHgの圧力下で水を除き、ポリプロピレングリコール
モノアリルエーテル258g(収率89%)を得た。
【0021】合成例3:トリメチロールプロパントリア
リルエーテルの合成 1000mlのSUS製オートクレーブに、トリメチロ
ールプロパン134g(1モル)と、水酸化ナトリウム
160g(4モル)を仕込み、塩化アリルを345g
(4.5モル)を80℃で2時間かけて徐々に滴下し、
5時間反応させた。その後、水を500g加えて、過剰
の水酸化ナトリウムと生成した塩を分液除去した。有機
層を50℃で100mmHgの圧力で未反応の塩化アリ
ルと水を除き、トリメチロールプロパントリアリルエー
テル198g(収率77%)を得た。
【0022】実施例1:ポリエチレングリコールジプロ
ペニルエーテルの合成(1) 500mlのSUS製オートクレーブに、ポリエチレン
グリコールジアリルエーテルを300g、触媒として水
酸化カリウムを50g、反応溶媒としてPEG−300
を80g(オキシアルキレン鎖と触媒との重量比=10
0:16)を仕込み、140℃で4時間転位反応させ
た。その後、水を200g加えて過剰のアルカリを水洗
して分液除去した。水洗された生成物は80℃、10m
mHgの減圧で脱水し、微黄色透明のポリエチレングリ
コールジプロペニルエーテル276g(収率92%)を
得た。H−NMRによりアリルエーテル基が99%以上
プロペニルエーテル基に転位しており、目的物が得られ
ていることを確認した。
【0023】実施例2:ポリエチレングリコールジプロ
ペニルエーテルの合成(2) 500mlのSUS製オートクレーブに、ポリエチレン
グリコールジアリルエーテルを300g、触媒として水
酸化カリウムを30gを仕込み、(オキシアルキレン鎖
と触媒との重量比=100:13)140℃で4時間転
位反応させた。その後、水を200g加えて過剰のアル
カリを水洗して分液除去した。水洗された生成物は80
℃、10mmHgの減圧で脱水し、微黄色透明のポリエ
チレングリコールジプロペニルエーテル276g(収率
92%)を得た。H−NMRによりアリルエーテル基が
99%以上プロペニルエーテル基に転位しており、目的
物が得られていることを確認した。
【0024】実施例3:ポリエチレングリコールジプロ
ペニルエーテルの合成(3) 上記実施例1の、反応溶媒をニューポールPE−68
(数平均分子量1,800のポリプロピレングリコール
にエチレンオキシドを付加して得た数平均分子量約9,
000のポリエチレンポリプロピレングリコール:三洋
化成工業株式会社製)を50g使用(オキシアルキレン
鎖と触媒との重量比=100:18)する以外は、同様
の操作にて反応を行い、微黄色透明のポリエチレングリ
コールジプロペニルエーテル252g(収率84%)を
得た。H−NMRによりアリルエーテル基が99%以上
プロペニルエーテル基に転位しており、目的物が得られ
ていることを確認した。
【0025】実施例4:ポリプロピレングリコールモノ
プロペニルエーテルの合成 1000mlのSUS製オートクレーブに、ポリプロピ
レングリコールモノプロペニルエーテルを400g、触
媒として水酸化ナトリウムを100g、反応溶媒として
PEG−300を100g(オキシアルキレン鎖と触媒
との重量比=100:24)を仕込み、160℃で3時
間転位反応させた。その後、水を300g加えて過剰の
アルカリを水洗して分液除去した。水洗された生成物は
80℃、50mmHgの減圧で脱水し、微黄色透明のポ
リプロピレングリコールモノプロペニルエーテル374
g(収率94%)を得た。H−NMRによりアリルエー
テル基が99%以上プロペニルエーテル基に転位してお
り、目的物が得られていることを確認した。
【0026】実施例5:トリメチロールプロパントリプ
ロペニルエーテルの合成 500mlのSUS製オートクレーブに、トリメチロー
ルプロパントリアリルエーテルを250g、触媒として
水酸化ナトリウムを40g、反応溶媒としてPEG−3
00を100g(オキシアルキレン鎖と触媒との重量比
=100:40)を仕込み、130℃で4時間転位反応
させた。その後、水を300g加えて過剰のアルカリを
水洗して分液除去した。水洗された生成物は80℃、3
0mmHgの減圧で脱水し、微黄色透明のポリエチレン
グリコールジプロペニルエーテル220g(収率88
%)を得た。H−NMRによりアリルエーテル基が99
%以上プロペニルエーテル基に転位しており、目的物が
得られていることを確認した。
【0027】比較例1 500mlのSUS製オートクレーブに、トリメチロー
ルプロパントリアリルエーテルを300g、触媒として
水酸化カリウムを50g、反応溶媒としてDMSOを1
50g仕込み、140℃で2時間転位反応させた。その
後、水を300g加えて過剰のアルカリ、DMSOを水
洗してトリメチロールプロパントリプロペニルエーテル
を単離しようとしたが、DMSOの分解物由来と推定さ
れる、褐色の成分が除去できなかった。80℃、50m
mHgの減圧下脱水して得られた褐色の生成物のH−N
MRから、トリメチロールプロパントリプロペニルエー
テルが主成分ではあるが、かなり純度の悪いものである
ことが判明した。
【0028】比較例2 上記実施例5の、反応溶媒を使用しない以外は、同様の
操作にて反応を行なった。生成物のH−NMRにより転
位反応率を測定したが、反応率22%と低かった。
【0029】
【発明の効果】本発明は、カチオン重合により架橋硬化
するプロペニルエーテル化合物の製造方法を提供するも
のであり、本発明によれば従来の製法では、精製が困難
で、製造が不可能であった、高沸点のプロペニルエーテ
ル化合物を、容易に製造することが可能である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アリルエーテル化合物(A)を転位させ
    てプロペニルエーテル化合物を製造する方法において、
    触媒としてアルカリ金属および/またはアルカリ土類金
    属の水酸化物(B)、反応溶媒としてポリオキシアルキ
    レン鎖含有化合物(C)を使用することを特徴とするプ
    ロペニルエーテル化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】 (B)の含量が(A)の重量に対し、
    0.1〜30重量%である請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 (A)が、ポリオキシアルキレンポリア
    リルエーテルである請求項1または2記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 (C)又は(C)及び(A)中のオキシ
    アルキレン鎖と(B)との重量比が100:1〜10
    0:30である請求項1〜3のいずれか記載の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 ポリオキシアルキレンポリアリルエーテ
    ル(a)を転位させてプロペニルエーテル化合物を製造
    する方法において、触媒としてアルカリ金属および/ま
    たはアルカリ土類金属の水酸化物(B)を使用し、
    (a)中のオキシアルキレン鎖と(B)との重量比が1
    00:1〜100:30であることを特徴とするプロペ
    ニルエーテル化合物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2009133950A1 (ja) 2008-05-01 2009-11-05 株式会社クラレ ビニルエーテル系化合物の製造方法
JP2010006770A (ja) * 2008-06-30 2010-01-14 Sanyo Chem Ind Ltd ジプロペニルエーテル化合物、その製造方法及び光カチオン重合性組成物

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