JPH09156748A - ベルトコンベヤのエヤジェット式クリーナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はベルトコンベヤ１のリタンベルト
１’の下面に附着残留する附着物８をリタンベルト１’
の下面と非接触に除去するベルトクリーナを得ることを
目的とする。 【解決手段】 ベルトコンベヤ１のリタンベルト１’の
上面に幅方向に接するローラ２を具備し、該ローラ２の
下方にリタンベルト１’の下面に向い該ベルト１’の下
面との間に間隔を介しかつ上記ローラ２と平行方向に空
気管４を設け、各空気管４の上面にリタンベルト１’の
下面及び上記ローラに向う複数の噴射口５を穿設し、各
空気管４を圧縮空気源に接続させてなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は粉体用ベルトコンベ
ヤのエヤジェット式クリーナに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来搬送粉体の清掃装置、即ちベルトク
リーナと総称するものは殆どベルトと直接接触する掻き
取り式、回転するブラシ式、ベルトを水で洗いその後掻
き取る水洗式などでベルトに直接接触するためにゴムベ
ルトを摩耗させたり傷を付けたりした。

【０００３】さらにベルトが摩耗すると、摩耗部に凹凸
を生じクリーナが凹部に接触せず清掃出来ないと言う欠
点があった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明はベルトコンベ
ヤの粉粒体搬送面にクリーナによる摩耗傷を生じても傷
による凹凸部の凹部の清掃が可能であって清掃効果が高
く、粉粒体の飛散を防止し、かつこれを回収することの
できるベルトクリーナを得ることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め本発明はベルトコンベヤのリタンベルトの上面に幅方
向に接するローラを具備し、該ローラの下方にリタンベ
ルトの下面に向い該ベルトの下面との間に間隔を介しか
つ上記ローラと平行方向に空気管を設け、各空気管の上
面にリタンベルトの下面及び上記ローラに向う複数の噴
射口を穿設し、各空気管を圧縮空気源に接続させてなる
ことを特徴とするベルトコンベヤのエヤジェット式クリ
ーナ リタンベルト下面附着物の飛散防止フード内に空気管を
設けた上記発明記載のベルトコンベヤのエヤジェット式
クリーナ リタンベルト下面附着物の回収装置を上記フードに接続
した上記第２発明記載のベルトコンベヤのエヤジェット
式クリーナ によって構成される。

【０００６】

【発明の実施の形態】本発明ではフレーム３に設けたベ
ルトコンベヤ１を動作するとベルトは始端ローラ２”を
下から上に迂回して移動しベルト上に粉体搬送物１２を
供給し終端ローラ２’に至り、終端ローラ２’を囲繞す
る終端フード９’内において該ローラ２’を迂回して搬
送物１２を落下させる。

【０００７】終端ローラ２’を上から下に迂回したリタ
ンベルト１’は迂回直後に設けた第１の下面受ローラ１
１によって終端ローラ２’との接触面が拡大し終端ロー
ラ２’とベルトとの摩擦面積が拡大し、該ローラ２’の
下面後部まで円弧状に接触し、第１の下面受ローラ１１
の上面との間のリタンベルト１’は両ローラ２’、１１
の共通接線を形成する。

【０００８】一方複数の空気管４、４に接続する高圧空
気圧縮機６を動作させることによって各空気管４、４に
穿設した複数の上向噴射口５から高圧圧縮空気を噴出さ
せることによって所定間隔ｔだけ上方を移行するリタン
ベルト１’の下面の附着物８は噴出空気の集中によって
該下面から分離し飛散防止フード９内に入る。

【０００９】又リタンベルト１’の下面受ローラ１１、
１１’間ではリタンベルト１’は自重で若干下方に撓む
が、撓んだ該リタンベルト１’の上面をローラ２で若干
下方に押えることができリタンベルト１’の上下振動を
抑制し、該ローラ２に接して一定位置をリタンベルト
１’が移行する。

【００１０】上記ローラ２に接するリタンベルト１’の
下面から所定間隔ｔを介して設けた複数の空気管４、４
の上面に穿設した複数の噴射口５から上記ローラ２の方
向に噴出する高圧空気７の集中によってリタンベルト
１’の下面の附着物８を飛散防止フード９内に分離下降
させることができる。

【００１１】飛散防止フード９の一端には配管１３を介
して吸引ブロワ１４を設け、該ブロワ１４によって上記
フード９内の除去附着物８を回収装置１０のホッパ内に
集塵しロータリーバルブ１５から落下回収する。

【００１２】

【実施例】フレーム３に始端ローラ２”及び終端ローラ
２’が設けられ、両ローラ２’、２”に無端ベルトを掛
回してベルトコンベヤ１が形成される。該コンベヤ１の
始端部上面には搬出物受枠１６を設け、終端ローラ２’
の外周は除去附着物８の飛散防止フード９’で囲繞さ
れ、該フード９’の下縁には搬出物排出ホッパ１７を設
け、該フード９’の上面は閉鎖板９”で閉鎖される。搬
出物は石膏粉、石灰粉、粉炭等である。

【００１３】終端ローラ２’を上から下に迂回したリタ
ンベルト１’の下面直後に第１の下面受ローラ１１を設
けて終端ローラ２’とベルトとの接触面積を後方に拡大
し、終端ローラ２’の下面と第１の下面受ローラ１１の
上面との共通接線に沿ってリタンベルト１’を直線状に
移行させる。

【００１４】上記直線状リタンベルト１’の下面には高
圧エヤーによるスクレーパ４ｂ又は接触スクレーパ４ａ
を接し附着物を終端フード９’内に落下させる。又第１
の下面受ローラ１１と第２の下面受ローラ１１’との間
にあるリタンベルト１’の下面から所定の間隔ｔを介
し、かつ該ローラ１１、１１’と平行方向（ベルト幅方
向）に複数（２個以上）の空気管４、４をフレーム３に
固定し、該空気管４、４のそれぞれ上面に複数の噴射口
５を穿設する。噴射口５は図２に示すように丸孔、図３
に示すように長孔でも良い。又上記間隔ｔは各空気管４
毎に一定又は全空気管４、４に共通となす。

【００１５】上記空気管４、４には配管１８によって空
気圧縮機６を接続し、高圧の噴射空気によってリタンベ
ルト１’の下面附着物８を分離除去することができる。
上記空気管４、４は図８に示すように２個並設し或は２
個以上並設して用いる。

【００１６】上記下面受ローラ１１、１１’間のリタン
ベルト１’は若干下方に撓む。そして受ローラ１１、１
１’間のリタンベルト１’の上面に接するベルト幅方向
のローラ２を設け（図１）、上記空気管４とリタンベル
ト１’の下面との間に間隔ｔを介在させる。そして該空
気管４の除去附着物８の飛散防止フード９が設けられる
（図６）。上記空気管４、４には図２、図３に示すよう
に上向噴出口５、５を穿設し、該空気管４、４に配管１
８によって接続した上記空気圧縮機６から高圧圧縮空気
（２ｋｇ／ｃｍ² 以上）を送り、上向噴射口５、５から
リタンベルト１’の下面及びローラ２に向って空気を噴
出させ、噴出空気をローラ２に沿って集中させて下面に
附着した除去附着物８を上記フード９内に分離除去する
ことができる。

【００１７】図１(イ) 図に示す飛散防止フード９’の上
面９”及び図９に示す飛散防止フード９の傾斜底下端に
は配管１３を接続し、上側移行ベルトの上方に設けた吸
引ブロワ１４によって上記フード９内の除去附着物８を
吸引しホッパ１７内に集塵回収し、ホッパ１７の下端出
口に設けたロータリーバルブ１５を経て上側移行ベルト
上に除去附着物８を落下させて回収装置１０を形成す
る。

【００１８】図１０に示すようにスクレーパ４ａに代え
て直線状リタンベルト１’の下面直下に単一又は複数の
空気管４ｂ’を終端ローラ２’と平行に設け、該空気管
４ｂ’に穿設した複数の噴出口５ａ’より高圧空気を上
向に噴出し、直線状リタンベルト１’下面の附着物を予
め飛散させることができる。又図６では配管１３にター
ボファンによる吸引ブロワー１４を接続し、これをパル
スゼット式集塵機１４’によって囲繞して除去附着物８
の回収装置１０とするものである。回収物は搬送ライン
に戻される。

【００１９】尚図中１９で示すものは流量調整弁、２０
は二次減圧弁、２１は流量計、２２は一次減圧弁、２３
は回収装置１０の集塵フィルター、２４は該フィルター
２３の逆洗用圧縮空気管である。

【００２０】

【発明の効果】本発明は上述のようにベルトコンベヤの
リタンベルトの下面に生じた無数の小凹凸損傷の凹部に
残留附着する粉粒を該下面に接触することなく圧縮空気
の噴出力によって分離排除し得るため、搬送面（リタン
ベルト下面）に摩擦による傷を拡大するおそれがなくベ
ルトの搬送面の耐用年数を増すことができる効果があ
る。

【００２１】そして除去された附着物の飛散がなく衛生
的であり、かつこれを回収し得て搬送歩留りを向上し得
るものである。

【００２２】又搬送物の種類による噴出空気圧は調整弁
等により調整し得て使用簡単であり、空気管その他の部
品の交換を頻繁に行う必要がない。

【図面の簡単な説明】

【図１】(イ) 本発明のエヤジェットクリーナを備えたベ
ルトコンベヤの側面図である。 (ロ) 接触スクレーパを備えた本発明のベルトコンベヤの
側面図である。

【図２】空気管の平面図である。

【図３】空気管の他の実施例の平面図である。

【図４】図１の終端ローラ部の縦断正面図である。

【図５】エヤクリーナの説明正面図である。

【図６】エヤクリーナを備えたベルトコンベヤの縦断正
面図である。

【図７】附着物分離状態の縦断拡大正面図である。

【図８】図７Ａ−Ａ線による縦断面図である。

【図９】逆洗配管を備えた回収装置及びエヤクリーナの
正面図である。

【図１０】終端ローラ部、飛散防止フード回収装置及び
エヤクリーナ装置全体の拡大側面図である。

【符号の説明】

１ ベルトコンベヤ １’ リタンベルト ２ ローラ ３ フレーム ｔ 所定間隔 ４ 空気管 ５ 噴射口 ６ 高圧空気圧縮機 ７ 噴出空気 ８ 下面附着物 ９ 飛散防止フード １０ 回収装置 １１、１１’ 下面受ローラ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古沢 昌二 秋田県能代市字大森山１−６ 東北電力株 式会社能代火力発電所内 (72)発明者 西田 長太郎 東京都千代田区丸の内二丁目５番１号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 菜花 康雄 福岡県嘉穂郡庄内町大字有安958番地の23 株式会社幸袋工作所内 (72)発明者 五島 義行 福岡県嘉穂郡庄内町大字有安958番地の23 株式会社幸袋工作所内

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ベルトコンベヤのリタンベルトの上面に
   幅方向に接するローラを具備し、該ローラの下方にリタ
   ンベルトの下面に向い該ベルトの下面との間に間隔を介
   しかつ上記ローラと平行方向に空気管を設け、各空気管
   の上面にリタンベルトの下面及び上記ローラに向う複数
   の噴射口を穿設し、各空気管を圧縮空気源に接続させて
   なることを特徴とするベルトコンベヤのエヤジェット式
   クリーナ。
2. 【請求項２】 リタンベルト下面附着物の飛散防止フー
   ド内に空気管を設けた請求項(1) 記載のベルトコンベヤ
   のエヤジェット式クリーナ。
3. 【請求項３】 リタンベルト下面附着物の回収装置を上
   記フードに接続した請求項(2) 記載のベルトコンベヤの
   エヤジェット式クリーナ。