JPH0915630A - 液晶表示素子の製造方法 - Google Patents

液晶表示素子の製造方法

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JPH0915630A
JPH0915630A JP18657495A JP18657495A JPH0915630A JP H0915630 A JPH0915630 A JP H0915630A JP 18657495 A JP18657495 A JP 18657495A JP 18657495 A JP18657495 A JP 18657495A JP H0915630 A JPH0915630 A JP H0915630A
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JP
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electrode
crystal display
electrodes
layer electrode
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JP18657495A
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Inventor
Hiroko Awata
浩子 粟田
Toshihiro Mannouji
敏弘 萬納寺
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 製造工程が少ない広視野角の液晶表示素子の
製造方法を提供することである。 【構成】 対向基板12上に下層電極31、ブラックマ
スク32、カラーフィルタ33、オーバーコート層34
がそれぞれ形成され、さらにその上に、下層電極31よ
りも厚い膜厚の上層電極35が形成される。上層電極3
5と下層電極31を同一のエッチングマスクを用いてパ
ターニングすると、最初に上層電極35がエッチングさ
れ、続いて下層電極31がエッチングされる。下層電極
31が薄いため、そのパターニング時間は短い。このた
め、下層電極31のパターニング中に生じる上層電極3
5のオーバーエッチングは少ない。従って、上層電極3
5と下層電極31とを別々に2度パターニングする必要
がなく、製造工数の少ない広視野角の液晶表示素子が実
現できる。下層電極31の下にオーバーコート層34と
同一材質の下地層を形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は製造工程数の少ない広
視野角の液晶表示素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は、薄型軽量化が可能であ
り、種々の電子機器の表示装置として使用されている。
しかし、液晶表示素子は、CRT等に比べて視野角が狭
く、中間調表示時の視角依存性が顕著であるという欠点
を有する。例えば、TN(ツイストネマティック)液晶
セルを一対の偏光板で挟んで構成されるTN液晶表示素
子においては、白黒2値表示時には実用上十分な視角特
性を持つものの、多階調表示時には視角依存性が大きい
という欠点を持つ。
【0003】視野角を広くする手法として、TFT基板
に形成された各画素電極を複数に分割し、両画素電極に
対向する電極を配置することにより、液晶容量と直列に
電圧降下用の容量を接続する方法が提案されている。こ
の方法では、分割された各画素電極により液晶に印加さ
れる電圧が互いに異なるため、異なった配向状態の領域
が各画素内に形成されることになり、視野角が広くな
る。
【0004】しかしこの方法は、金属電極をTFTを形
成する過程で形成しなければならず、TFTの欠陥を引
き起こしやすくTFT基板の歩留まりを低下させる欠点
がある。
【0005】これらの欠点を改善するために、TFTが
形成される基板と対向する基板側で、対向電極を複数に
分割し、対向電極上に形成される絶縁膜(カラーフィル
タ、オーバーコート層等)を利用して電圧を降下させる
方法が提案されている。この方法においても、分割され
た各画素の液晶に印加される電圧が互いに異なるため、
異なった配向状態の領域が各画素に形成されることにな
り、視野角が広くなる。
【0006】このような液晶表示素子の対向基板側は、
ガラス材料等で構成された対向基板上の全面に下層電極
が形成され、その上の液晶表示素子の表示領域にブラッ
クマスク、カラーフィルタ、オーバーコート層がそれぞ
れ形成され、さらにその上の非表示領域を含む全面に、
上層電極が形成されて構成される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような構成の対向
基板は、該対向基板に下層電極を形成し、該下層電極の
上にカラーフィルタ等を含む絶縁膜を形成し、この絶縁
膜上に上層電極を形成し、この上層電極を電極形状にパ
ターニングすると共に下層電極と上層電極の端部をパタ
ーニングして形成される。このパターニングは、所定の
レジストマスクを形成して上層電極のパターニングを行
い、続いて、下層電極の端部をパターニングすることに
より行われている。
【0008】しかし、下層電極をパターニングする際
に、マスクされた上層電極もオーバーエッチング(サイ
ドエッチング)される。このため、下層電極のパターニ
ングが終了する時には、上層電極は設計面積よりも小さ
くなってしまい、また、端部が薄くなり、信頼性が低下
するという問題がある。
【0009】上層電極がオーバーエッチングされる現象
を防止するためには、最初に上層電極だけをパターニン
グして、その後、表示領域の上層電極をフォトレジスト
等でマスクして、非表示領域に形成された上層電極と下
層電極の端部をパターニングする方法が考えられる。し
かし、この方法では、表示領域と非表示領域とを別々に
2度パターニングしなければならず、製造工程数が増加
するという問題がある。
【0010】この発明は上記実状に鑑みてなされたもの
で、製造工程数の少ない広視野角の液晶表示素子を提供
できる液晶表示素子の製造方法を提供することを目的と
する。また、この発明は、簡単な構成で信頼性の高い広
視野角の液晶表示素子の製造方法を提供することを他の
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第1の観点にかかる液晶表示素子の製造
方法は、複数の画素電極と、対応する画素電極に接続さ
れたアクティブ素子を備える第1の基板を形成する工程
と、第2の基板上に下層導電膜を形成する工程と、前記
下層導電膜の上に絶縁膜を形成する工程と、前記絶縁膜
の上に前記下層導電膜よりも厚い膜厚の上層導電膜を形
成する工程と、前記上層導電膜をパターニングして、各
画素領域で複数の前記画素電極のそれぞれの一部と対向
する上層電極を形成すると共に前記下層導電膜と上層導
電膜の端部をパターニングすることにより上層電極と下
層電極を形成する工程と、前記第1の基板と、前記下層
電極及び上層電極が形成された前記第2の基板の間に液
晶を封入する工程と、を備えることを特徴とする。
【0012】上記目的を達成するため、この発明の第2
の観点にかかる液晶表示素子の製造方法は、第2の基板
と下層導電膜との間に、さらに他の絶縁膜を形成する工
程を備えたことを特徴とする。
【0013】
【作用】この発明の液晶表示素子の製造方法によれば、
上層電極は、下層電極よりも厚く形成されている。この
ため、薄い下層電極をパターニングしている間の上層電
極のオーバーエッチング(サイドエッチング)の量は相
対的に小さく、オーバーエッチングが素子に与える影響
は小さい。従って、下層電極と上層電極を同時にパター
ニングすることができる。
【0014】エッチング速度はエッチング対象の下地の
材質により異なり、例えば、下地がガラスの場合はエッ
チング速度が遅く、下地が樹脂等の場合にはエッチング
速度が速い。この発明の液晶表示素子の製造方法によれ
ば、上層電極と下層電極の下には共に絶縁膜が形成され
ている。従って、下層電極がガラス基板の上に形成され
ている場合よりも、下層電極のエッチング速度は速い。
従って、下層電極をパターニングしている間の上層電極
のオーバーエッチング(サイドエッチング)の量は相対
的に小さく、オーバーエッチングが素子に与える影響は
小さい。従って、下層電極と上層電極を同時にパターニ
ングすることができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明の実施例を、TFT液晶表示
素子を例に図面を参照して説明する。 (第1実施例)図1はこの発明の第1実施例にかかるT
N液晶表示素子の断面構造を示し、図2はTFT基板の
平面構造を示し、図3は対向基板の平面構造を示す。
【0016】図1に示すように、この液晶表示素子は、
シール材SCにより接合された一対の透明基板11、1
2と、一対の透明基板11、12間に封止されたTN
(ツイストネマティック)液晶13とより構成される液
晶セル16と、液晶セル16を挟んで配置された偏光板
14、15と、より構成される。
【0017】透明基板11、12はガラス等から構成さ
れる。下側の透明基板(以下、TFT基板)11には、
図1及び図2に示すように、アクティブ素子としてのT
FT(薄膜トランジスタ)21と画素電極22がマトリ
クス状に配置され、これらの上に配向膜23が配置され
ている。
【0018】各TFT21のソース電極は対応する画素
電極22に接続され、各行のTFT21のゲート電極は
対応するゲートラインGLに接続され、各列のTFT2
1のドレイン電極は対応するデータラインDLに接続さ
れている。画素電極22は、ITO(インジウムとスズ
の酸化物)等からなる透明導電膜から形成され、TFT
21を介して信号電圧(書き込み電圧)が印加される。
【0019】他方の透明基板(以下、対向基板)12に
は図3に示すように、対向電極(以下、下層電極)31
が形成されている。下層電極31はITOから形成さ
れ、所定の基準電圧(コモン電圧)が印加される電極端
子37に接続されている。下層電極31上のTFT21
と対向する部分及び画素電極22間の部分と対向する部
分には、光遮蔽性のブラックマスク32が配置されてい
る。
【0020】下層電極31上の各画素領域には、RGB
各色のカラーフィルタ33(33R、33G、33B)
が配置されている。カラーフィルタ33は、厚さ1μm
〜2μm程度のアクリル系樹脂等から構成され、顔料に
より、R(赤)、G(緑)、B(青)のいずれかに着色
されている。カラーフィルタ33(33R、33G、3
3B)の上には、基板全面に、厚さ1μm程度のアクリ
ル系樹脂、SiO2等から構成されるオーバーコート層
(保護層)34が配置されている。
【0021】オーバーコート層34の上には、複数の画
素電極22と対向するストライプ状の透明電極(以下、
上層電極)35が各画素領域にわたり形成されている。
上層電極35は、各画素領域の1/2程度の面積を占め
る割合で構成されている。上層電極35はITOより構
成され、電極の端部で下層電極31に接続されている。
【0022】上層電極35及びオーバーコート層34の
上には、ポリイミド等からなる配向膜36が形成されて
いる。図1で下側の配向膜23には、例えば図4の破線
で示す方向(0°の方向)にラビング等の配向処理が施
され、上側の配向膜36には、図4の実線で示す方向
(90°の方向)に配向処理が施されている。
【0023】液晶13はカイラル剤が添加されたネマテ
ィック液晶から構成され、配向処理に従って下基板11
から上基板12に向けて時計回り方向に90°(0°〜
−90°)ツイストして配向している。
【0024】下側(光入射側)の偏光板14は、その透
過軸が下側の配向膜23に施された配向処理の方向に垂
直(90°)になるように設定され、上側(光出射側)
の偏光板15は、その透過軸が下側の偏光板14の透過
軸に垂直となるように設定されている。
【0025】この様な構成の液晶表示素子においては、
画素電極22と下層電極31との間に駆動電圧を印加す
ると、駆動電圧の上昇に伴い、液晶13に印加される電
圧が上昇し、液晶13の配向状態が連続的に変化し、表
示が徐々に暗くなる。また、透過光はカラーフィルタ3
3により着色される。従って、ゲートラインGLに印加
するゲートパルスを制御することにより、TFT21の
オンオフを制御し、所望の階調電圧をデータラインDL
を介して画素電極22に書き込むことにより、カラー階
調表示が可能となる。
【0026】また、各画素の上層電極35と画素電極2
2とが対向する領域(通常画素)では、駆動電圧がほぼ
そのまま液晶13に印加される。下層電極31と画素電
極22とが対向する領域(電圧降下画素)では、駆動電
圧がカラーフィルタ33及びオーバーコート層34によ
り降圧されて、液晶13に印加される。従って、通常画
素と電圧降下画素とでは、液晶13に印加される電圧の
大きさが異なり、各画素内に異なった配向状態の領域が
形成され、これらの光学的特性が平均化されるため、視
野角が広くなる。
【0027】次に上記構成の液晶表示素子の製造方法を
図5を参照して説明する。まず、対向基板12上にスパ
ッタリング等により厚さ0.03±0.02μm程度に
ITO膜を堆積して、図5に示すように下層電極31を
形成する。続いて、下層電極31上の表示領域A1内
に、ブラックマスク32及びカラーフィルタ33を図5
に示すように形成する。次に、ブラックマスク32及び
カラーフィルタ33の上に、スピンコート法、CVD法
等によりオーバーコート層34が形成され、その端部は
パターニングされる。オーバーコート層34の上に、ス
パッタリング等により、厚さ0.15±0.02μm程
度のITOが図5に示すように堆積され、上層電極35
が形成される。
【0028】続いて、上層電極35上にレジストマスク
を形成し、このレジストマスクをマスクとして、ウエッ
トエッチングにより、上層電極35を、図3に平面で、
図6に断面で示すようにエッチングする。即ち、上層電
極35は、表示領域A1では各画素の約1/2程度の幅
を有するストライプ状に形成され、非表示領域A2では
各ストライプ状電極を相互に接続すると共に下層電極3
1に接続する部分を残してエッチングして除去される。
【0029】上層電極35のパターニングが終了する
と、同一のエッチングマスクを用いて下層電極31がパ
ターニングされる。下層電極31のパターニングと共に
上層電極35のレジストマスクでカバーされた部分もエ
ッチング(サイドエッチング)が進行し、上層電極35
はオーバーエッチングされる。しかし、下層電極31は
上層電極35よりも薄く形成されているため、下層電極
31がパターニングされる時間は、上層電極35がパタ
ーニングされる時間よりも短い。従って、上層電極35
がオーバーエッチングされる領域は、上層電極35と下
層電極31とが同じ厚さで構成されている場合よりも遥
かに少ない。即ち、上層電極35はほぼ正確な面積で形
成される。
【0030】その後、上層電極35上に配向膜36が形
成され、配向処理が施される。一方、TFT基板11に
は、通常の手法により、TFT21、画素電極22、配
向膜23が形成される。続いて、TFT基板11と対向
基板12をシール材SCを介して接合して液晶セル16
を形成する。この液晶セル16に、真空注入法等を用い
て、液晶13を注入し、最後に、偏光板14、15を配
置して液晶表示素子を完成する。このような構成の液晶
表示素子によれば、上層電極35のオーバーエッチング
による特性の劣化が少ない。
【0031】以上説明したように、下層電極31を上層
電極35よりも薄く形成することにより、下層電極31
と上層電極35とを、同時にエッチングしてパターニン
グすることができる。従って、表示領域A1と非表示領
域A2に別々にエッチング処理を施す製造方法と異な
り、エッチング処理の工程数を削減することができ、製
造工程数の少ない広視野角な液晶表示素子を実現するこ
とができる。なお、上層電極35の厚さは、エッチング
の際に使用するエッチャントの種類にもよるが、下層電
極31の厚さの3〜6倍が望ましい。
【0032】(第2実施例)第1実施例では、ガラスか
らなる対向基板12上に下層電極31を形成し、オーバ
ーコート層34の上に上層電極35を形成した。一般
に、透明電極を構成するITOは、ガラスとの密着性は
良いが、オーバーコート層34を構成する樹脂やSiO
2との密着性が悪い。密着性が悪い下地上に形成された
ITOは、エッチングが進み、下地が露出されると、下
地の表面に沿ってエッチングが進む。このため、第1実
施例では、下地の材質の差により、上層電極35のサイ
ドエッチングが進む虞がある。そこで、第2実施例で
は、上層電極35と下層電極31の下地をそろえること
により、上層電極35のサイドエッチングをさらに低下
させる。
【0033】次に、第2実施例にかかる液晶表示素子の
製造方法を図7を参照して説明する。この実施例では、
まず、対向基板12全面に、CVD等によりオーバーコ
ート層34と同じ材質で構成される絶縁膜39が形成さ
れる。絶縁膜39上の全面には、厚さ0.03±0.0
2μm程度の下層電極31が形成される。下層電極31
の上には、第1実施例と同様に、ブラックマスク32、
カラーフィルタ33、オーバーコート層34が順次形成
される。オーバーコート層34の上には、表示領域A1
と非表示領域A2の全面に、厚さ0.15±0.02μ
m程度の上層電極35が形成される。
【0034】続いて、上層電極35上に所定のレジスト
パターンが形成され、このレジストパターンをマスクと
して、上層電極35と下層電極31を順次パターニング
する。この実施例では、下層電極31と絶縁膜39との
密着性が、第1実施例の場合の下層電極31と対向基板
12との密着性と比較して悪い。このため、下層電極3
1のエッチングスピードは、第1実施例の場合と比較し
て速く、下層電極31は第1実施例の場合よりも早くパ
ターニングされる。従って、上層電極35のオーバーエ
ッチングは、第1実施例の場合よりも少ない。
【0035】その後、上層電極35の上に配向膜36を
形成し、TFT基板11と接合して液晶13を注入し、
さらに、偏光板14、15を配置することにより、液晶
表示素子を完成する。
【0036】第2実施例の製造方法によっても、オーバ
ーエッチングの少ない電極を有する広視野角の液晶表示
素子を製造することができる。
【0037】なお、絶縁膜39とオーバーコート層34
の材質は同一である必要はなく、ITOとガラス基板と
の密着性よりも、ITOとの密着性の悪い任意の材料を
使用することができる。また、第2実施例においても、
上層電極35を下層電極31よりも厚く形成することが
望ましい。
【0038】この発明は上記実施例に限定されず、種々
の変形及び応用が可能である。例えば、第2実施例にお
いては、ガラス基板12の上に絶縁膜39を形成し、こ
の上に下層電極31を形成したが、プラスチック性の基
板の上にITOからなる下層電極31を直接形成しても
同様の効果を得ることができる。また、上記実施例にお
いては、カラーフィルタ33の上にオーバーコート層3
4を配置したが、カラーフィルタ33の上に直接上層電
極35を配置してもよい。さらに、上記実施例において
は、カラーフィルタを用いたカラー液晶表示素子にこの
発明を適用したが、白黒表示の液晶表示素子にも同様に
適用可能である。この場合、カラーフィルタ33及びオ
ーバーコート層34の代わりに絶縁膜を1.0乃至2.
0μmに形成し、その上に上層電極35を形成する。こ
のような構成とすることにより、製造工程数が少なく視
野角が広いモノクローム型のTN液晶表示素子を得るこ
とができる。
【0039】上下配向膜23、36に施す配向処理の方
向及び偏光板14、15の透過軸の配置は上記実施例に
限定されず、任意に変更可能である。例えば、光入射側
の偏光板14の透過軸を下配向膜23の配向処理と平行
としてもよい。また、光出射側の偏光板15の透過軸を
下偏光板14の透過軸と平行としてもよい。
【0040】上記実施例においては、TFT液晶表示素
子を例にこの発明を説明したが、この発明は、MIMを
アクティブ素子とする液晶表示素子にも適用可能であ
る。また、アクティブ素子を使用しないパッシブマトリ
クス方式の液晶表示素子にも適用可能である。
【0041】この発明は、TN(ツイストネマティッ
ク)液晶表示素子に限らず、STN液晶表示素子などに
も同様に適用可能である。また、透過型液晶表示素子に
限らず、反射膜を備えた反射型液晶表示素子にも適用可
能である。この場合、反射膜側の偏光板を省略してもよ
い。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれば
下層電極を上層電極よりも薄く形成することにより、製
造工程数が少ない広視野角の液晶表示素子が実現でき
る。また、下層電極の下地にオーバーコート層と同じ材
質の絶縁膜を設けることによっても、同様に製造工程数
の少ない広視野角の液晶表示素子が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にかかるカラーTN型液晶表
示素子の構成を示す断面図である。
【図2】TFT基板の構成を示す平面図である。
【図3】対向基板の電極の構成を示す平面図である。
【図4】配向処理の方向と液晶の配向方向と液晶表示素
子の上下左右方向の定義を示す図である。
【図5】この発明にかかる第1実施例のパターニング前
の対向基板側の構成を示す断面図である。
【図6】この発明にかかる第1実施例のパターニング後
の対向基板側の構成を示す断面図である。
【図7】この発明にかかる第2実施例のパターニング前
の対向基板側の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
11・・・TFT基板、12・・・対向基板、13・・・液晶、
14・・・偏光板、15・・・偏光板、16・・・液晶セル、2
1・・・TFT、22・・・画素電極、23・・・配向膜、31・
・・下層電極、32・・・ブラックマスク、33・・・カラーフ
ィルタ、34・・・オーバーコート層、35・・・上層電極、
36・・・配向膜、37・・・電極端子、39・・・絶縁膜、S
C・・・シール材、GL・・・ゲートライン、DL・・・データ
ライン、A1・・・表示領域、A2・・・非表示領域

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の画素電極と、対応する画素電極に接
    続されたアクティブ素子を備える第1の基板を形成する
    工程と、 第2の基板上に下層導電膜を形成する工程と、 前記下層導電膜の上に絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜の上に前記下層導電膜よりも厚い膜厚の上層
    導電膜を形成する工程と、 前記上層導電膜をパターニングして、各画素領域で複数
    の前記画素電極のそれぞれの一部と対向する上層電極を
    形成すると共に前記下層導電膜と上層導電膜の端部をパ
    ターニングすることにより上層電極と下層電極を形成す
    る工程と、 前記第1の基板と、前記下層電極及び上層電極が形成さ
    れた前記第2の基板の間に液晶を封入する工程と、 を備えることを特徴とする液晶表示素子の製造方法。
  2. 【請求項2】前記上層電極と前記下層電極を形成する工
    程は、ウエットエッチングを行うことにより、前記下層
    導電膜の端部をパターニングしている間の前記上層電極
    のサイドエッチングを小さくしたことを特徴とする請求
    項1に記載の液晶表示素子の製造方法。
  3. 【請求項3】前記絶縁膜は、カラーフィルタ又はオーバ
    ーコート層の少なくとも一方を含むことを特徴とする請
    求項1又は2に記載の液晶表示素子の製造方法。
  4. 【請求項4】第2の基板と下層導電膜との間に、さらに
    他の絶縁膜を形成する工程を備えたことを特徴とする請
    求項1に記載の液晶表示素子の製造方法。
  5. 【請求項5】上層導電膜と下層導電膜を形成する工程
    は、ウエットエッチングを行うことにより、前記上層導
    電膜と前記下層導電膜のエッチング速度をほぼ等しくし
    たことを特徴とする請求項4に記載の液晶表示素子の製
    造方法。
  6. 【請求項6】前記第2の絶縁膜は、カラーフィルタ又は
    オーバーコート層のいずれか一方を含むことを特徴とす
    る請求項4又は5に記載の液晶表示素子の製造方法。
JP18657495A 1995-06-30 1995-06-30 液晶表示素子の製造方法 Pending JPH0915630A (ja)

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JP18657495A Pending JPH0915630A (ja) 1995-06-30 1995-06-30 液晶表示素子の製造方法

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