JPH09156038A - 装飾骨材搭載シート、タイル搭載シートの製造方法 - Google Patents
装飾骨材搭載シート、タイル搭載シートの製造方法Info
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- JPH09156038A JPH09156038A JP31653495A JP31653495A JPH09156038A JP H09156038 A JPH09156038 A JP H09156038A JP 31653495 A JP31653495 A JP 31653495A JP 31653495 A JP31653495 A JP 31653495A JP H09156038 A JPH09156038 A JP H09156038A
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- Japan
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- hot melt
- decorative aggregate
- melt sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 任意の粒径の装飾骨材露出及びタイル仕上げ
に適用できる装飾骨材搭載シート並びにタイルシートを
製造する方法を提供すること。 【解決手段】平らに並べた装飾骨材上又はタイル上にホ
ットメルトシートを置いて加熱し、上記シートを溶融さ
せて装飾骨材又はタイル上面を包み込むようにして被覆
する。
に適用できる装飾骨材搭載シート並びにタイルシートを
製造する方法を提供すること。 【解決手段】平らに並べた装飾骨材上又はタイル上にホ
ットメルトシートを置いて加熱し、上記シートを溶融さ
せて装飾骨材又はタイル上面を包み込むようにして被覆
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然石、セラミッ
クス、ガラス、プラスチックス等の装飾骨材並びにタイ
ルで表面を装飾した景観装飾コンクリートを作るための
装飾骨材並びにタイル搭載シートの製造方法に係り、特
に、上記シートを確実かつ容易に製造することのできる
製造方法に関する。
クス、ガラス、プラスチックス等の装飾骨材並びにタイ
ルで表面を装飾した景観装飾コンクリートを作るための
装飾骨材並びにタイル搭載シートの製造方法に係り、特
に、上記シートを確実かつ容易に製造することのできる
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来コンクリート(モルタル等も含む)
の表面を装飾骨材等で飾る方法の一つとして洗い出し法
と呼ばれる工法が用いられてきた。この工法は、古く
は、装飾骨材を練り込んだコンクリートを打設し、該コ
ンクリートが半硬化のうちに表面のコンクリートを洗い
流して装飾骨材の一部分を露出させるものである。近年
では、装飾骨材を練り込んだコンクリートを打ち込んだ
後、その表面に表面硬化遅延剤を散布する方法が採られ
ており、さらに、硬化遅延シートと呼ばれる特殊なシー
トを用いる方法も採られてきている。これらの方法は、
コンクリート表面の硬化を遅らせ、内部のみが硬化した
ところで未硬化の表面層を洗い流して装飾骨材の一部分
を露出させるものである。
の表面を装飾骨材等で飾る方法の一つとして洗い出し法
と呼ばれる工法が用いられてきた。この工法は、古く
は、装飾骨材を練り込んだコンクリートを打設し、該コ
ンクリートが半硬化のうちに表面のコンクリートを洗い
流して装飾骨材の一部分を露出させるものである。近年
では、装飾骨材を練り込んだコンクリートを打ち込んだ
後、その表面に表面硬化遅延剤を散布する方法が採られ
ており、さらに、硬化遅延シートと呼ばれる特殊なシー
トを用いる方法も採られてきている。これらの方法は、
コンクリート表面の硬化を遅らせ、内部のみが硬化した
ところで未硬化の表面層を洗い流して装飾骨材の一部分
を露出させるものである。
【0003】近年、本出願人等は、コンクリートの装飾
骨材の露出に適用できる特殊な装飾骨材搭載シートとこ
れを利用した洗い出しによらない装飾骨材露出工法を提
案した(特公平7‐2390号公報、特開平6‐134736号公報
記載)。この方法は、柔軟な基材上にホットメルト接着
剤層等を形成し、該接着剤層中に装飾骨材を部分的に埋
め込んだ装飾骨材搭載シートを作製し、これを型枠内等
に設置してコンクリートを打ち込み、養生した後、上記
シートを剥離して装飾骨材を露出させるものである。
骨材の露出に適用できる特殊な装飾骨材搭載シートとこ
れを利用した洗い出しによらない装飾骨材露出工法を提
案した(特公平7‐2390号公報、特開平6‐134736号公報
記載)。この方法は、柔軟な基材上にホットメルト接着
剤層等を形成し、該接着剤層中に装飾骨材を部分的に埋
め込んだ装飾骨材搭載シートを作製し、これを型枠内等
に設置してコンクリートを打ち込み、養生した後、上記
シートを剥離して装飾骨材を露出させるものである。
【0004】また、上記と類似の方法として、接着剤を
使用するかあるいは真空下で装飾粒子(骨材)の一部をシ
ートで包み込むなどの方法でシートに装飾粒子を付着さ
せ、そのシートを用いて上記と同様にしてコンクリート
表面に装飾骨材を露出させる方法が提案されている(特
開平4-176958号公報)。
使用するかあるいは真空下で装飾粒子(骨材)の一部をシ
ートで包み込むなどの方法でシートに装飾粒子を付着さ
せ、そのシートを用いて上記と同様にしてコンクリート
表面に装飾骨材を露出させる方法が提案されている(特
開平4-176958号公報)。
【0005】また、建設分野で広く実施されているタイ
ル仕上げは、古くは、建設現場においてタイルを1枚1
枚張付ける方法により行われていた。近年に至り、予め
工場で成形したタイル化粧 PC 板の利用が進んでいる。
何れの工法においても、所定の配列を保ったユニットタ
イルにコンクリート又はモルタルを打ち込む先付け工法
と、コンクリート等からなる駆体にタイルを張付ける後
付け工法とがある。このようなタイル構造体を形成する
工程で最も時間と労力を要するのは、美しく丈夫な目地
を仕上げる目地工の工程である。先付け工法において目
地工を簡便に行うために、これまでに、目地部分に仮目
地材としてウレタンフォーム等の発泡プラスチックを詰
めるか、あるいは、粘着フィルムに、このフィルムが目
地部分に折れ曲がって入り込むようにして、適当な間隔
を設けて張付け、次いで全面にモルタルを流してタイル
を固定する等の方法が考案され、さらに、類似した種々
の改良法が提案されている。
ル仕上げは、古くは、建設現場においてタイルを1枚1
枚張付ける方法により行われていた。近年に至り、予め
工場で成形したタイル化粧 PC 板の利用が進んでいる。
何れの工法においても、所定の配列を保ったユニットタ
イルにコンクリート又はモルタルを打ち込む先付け工法
と、コンクリート等からなる駆体にタイルを張付ける後
付け工法とがある。このようなタイル構造体を形成する
工程で最も時間と労力を要するのは、美しく丈夫な目地
を仕上げる目地工の工程である。先付け工法において目
地工を簡便に行うために、これまでに、目地部分に仮目
地材としてウレタンフォーム等の発泡プラスチックを詰
めるか、あるいは、粘着フィルムに、このフィルムが目
地部分に折れ曲がって入り込むようにして、適当な間隔
を設けて張付け、次いで全面にモルタルを流してタイル
を固定する等の方法が考案され、さらに、類似した種々
の改良法が提案されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
装飾骨材搭載シートを利用する方法においては、大粒径
の装飾骨材を搭載したシートが作製しにくいことなどの
問題があった。また上記の粒子を付着させたシートを使
用する方法においては、形状が一定しない天然石等の所
望の表面を完全にシートで被覆することが物理的に難し
く、装飾骨材を所望の程度に露出させることのできる良
好な装飾骨材搭載シートを作製することが極めて困難で
あるなどの問題があった。
装飾骨材搭載シートを利用する方法においては、大粒径
の装飾骨材を搭載したシートが作製しにくいことなどの
問題があった。また上記の粒子を付着させたシートを使
用する方法においては、形状が一定しない天然石等の所
望の表面を完全にシートで被覆することが物理的に難し
く、装飾骨材を所望の程度に露出させることのできる良
好な装飾骨材搭載シートを作製することが極めて困難で
あるなどの問題があった。
【0007】また、上記のタイル先付け工法において
は、目地部分を綺麗に仕上げることが容易でなく、目地
部分を保護するためにタイルとタイルの間にモルタルが
入り込まないように詰めたウレタンフォームや粘着フィ
ルム等の隙間にモルタルが侵入してしまうこと、粘着シ
ートを剥がす際にウレタンフォーム等が綺麗に除去でき
ないことなどの問題点があった。
は、目地部分を綺麗に仕上げることが容易でなく、目地
部分を保護するためにタイルとタイルの間にモルタルが
入り込まないように詰めたウレタンフォームや粘着フィ
ルム等の隙間にモルタルが侵入してしまうこと、粘着シ
ートを剥がす際にウレタンフォーム等が綺麗に除去でき
ないことなどの問題点があった。
【0008】本発明の目的は、上記従来技術の有してい
た課題を解決して、任意の粒径の装飾骨材をコンクリー
ト表面に十分露出させることのできる新規装飾骨材搭載
シートを確実に且つ容易に製造することのできる方法を
提供すること、また、目地部が綺麗に処理されたタイル
搭載シートを容易に製造することができる方法を提供す
ることにある。
た課題を解決して、任意の粒径の装飾骨材をコンクリー
ト表面に十分露出させることのできる新規装飾骨材搭載
シートを確実に且つ容易に製造することのできる方法を
提供すること、また、目地部が綺麗に処理されたタイル
搭載シートを容易に製造することができる方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的の一つは、所定
の粒径の装飾骨材上にホットメルトシートを載せ、次い
で全体を上記ホットメルトシートの溶融温度以上に加熱
して、溶融したシートで装飾骨材の一部分を包み込むよ
うにして被覆することにより達成することができる。
の粒径の装飾骨材上にホットメルトシートを載せ、次い
で全体を上記ホットメルトシートの溶融温度以上に加熱
して、溶融したシートで装飾骨材の一部分を包み込むよ
うにして被覆することにより達成することができる。
【0010】上記ホットメルトシートで装飾骨材を被覆
する場合、装飾骨材の表面を平らに均した後ホットメル
トシートを載せて全体を加熱するか、あるいは装飾骨材
を密に一層に並べてその表面にホットメルトシートを載
せて全体を加熱すると良好な装飾骨材搭載シートを作製
することができる。
する場合、装飾骨材の表面を平らに均した後ホットメル
トシートを載せて全体を加熱するか、あるいは装飾骨材
を密に一層に並べてその表面にホットメルトシートを載
せて全体を加熱すると良好な装飾骨材搭載シートを作製
することができる。
【0011】また、ホットメルトシート上に装飾骨材を
載せ、次いで全体を上記ホットメルトシートの溶融温度
以上に加熱し、次いで冷却して装飾骨材の一部をホット
メルトシートで仮固定した後、全体を反転し、次いで全
体を上記ホットメルトシートの溶融温度以上に再び加熱
して、溶融シートで装飾骨材の一部分を包み込むように
して被覆すると、装飾骨材の面を平らに揃えた装飾骨材
搭載シートを作製することができる。
載せ、次いで全体を上記ホットメルトシートの溶融温度
以上に加熱し、次いで冷却して装飾骨材の一部をホット
メルトシートで仮固定した後、全体を反転し、次いで全
体を上記ホットメルトシートの溶融温度以上に再び加熱
して、溶融シートで装飾骨材の一部分を包み込むように
して被覆すると、装飾骨材の面を平らに揃えた装飾骨材
搭載シートを作製することができる。
【0012】上記装飾骨材のホットメルトシートによる
包み込みは、所定の大きさ、形状の容器に装飾骨材を入
れ、バッチ処理を施すことによって行うことができる
が、さらに次のように連続的に行うこともできる。すな
わち、まず装飾骨材および長尺の帯状ホットメルトシー
トを、連続して設けた加熱炉および冷却装置を通して長
尺の装飾骨材搭載シートを作製し、次いで所定の大き
さ、形状に切断することによって所望のシートを作製す
ることができる。
包み込みは、所定の大きさ、形状の容器に装飾骨材を入
れ、バッチ処理を施すことによって行うことができる
が、さらに次のように連続的に行うこともできる。すな
わち、まず装飾骨材および長尺の帯状ホットメルトシー
トを、連続して設けた加熱炉および冷却装置を通して長
尺の装飾骨材搭載シートを作製し、次いで所定の大き
さ、形状に切断することによって所望のシートを作製す
ることができる。
【0013】また、上記のもう一つの目的すなわちタイ
ル搭載シートの製造は、所定の間隔に並べたタイル上に
ホットメルトシートを載せ、次いで全体を上記ホットメ
ルトシートの溶融温度以上に加熱して、溶融したシート
でタイル表面の一部分を被覆することによって、目地部
を綺麗に処理したタイル搭載シートを製造することがで
きる。
ル搭載シートの製造は、所定の間隔に並べたタイル上に
ホットメルトシートを載せ、次いで全体を上記ホットメ
ルトシートの溶融温度以上に加熱して、溶融したシート
でタイル表面の一部分を被覆することによって、目地部
を綺麗に処理したタイル搭載シートを製造することがで
きる。
【0014】なお、上記製造方法の作用について若干の
説明を加えれば下記の通りである。室温において十分な
強さがあり、加熱によって溶融するホットメルトシート
を、上面を平らに均した装飾骨材や所定の間隔に並べた
タイル上に載せて溶融温度まで加熱し、一定時間保持す
ると、シートは骨材面やタイル面に沿って変形してそれ
らの一部分を包み込む。この状態で温度を下げるとシー
トが固化して、装飾骨材やタイルを十分な強さで保持し
た装飾骨材搭載シートやタイル搭載シートを得ることが
できる。
説明を加えれば下記の通りである。室温において十分な
強さがあり、加熱によって溶融するホットメルトシート
を、上面を平らに均した装飾骨材や所定の間隔に並べた
タイル上に載せて溶融温度まで加熱し、一定時間保持す
ると、シートは骨材面やタイル面に沿って変形してそれ
らの一部分を包み込む。この状態で温度を下げるとシー
トが固化して、装飾骨材やタイルを十分な強さで保持し
た装飾骨材搭載シートやタイル搭載シートを得ることが
できる。
【0015】ホットメルトシート上に装飾骨材を載せて
加熱し、シート中に装飾骨材を十分な深さに埋め込むた
めには、ホットメルトシートの厚さが十分厚いことが必
要である。使用する装飾骨材の大きさが大きくなると、
それに並行してシートを厚くしなければならない。しか
し装飾骨材上にホットメルトシートを置いて加熱する
と、上述のようにシートが溶融して装飾骨材面を包み込
むため、装飾骨材が大きくなってもシートの厚さをそれ
に従って増やす必要はない。
加熱し、シート中に装飾骨材を十分な深さに埋め込むた
めには、ホットメルトシートの厚さが十分厚いことが必
要である。使用する装飾骨材の大きさが大きくなると、
それに並行してシートを厚くしなければならない。しか
し装飾骨材上にホットメルトシートを置いて加熱する
と、上述のようにシートが溶融して装飾骨材面を包み込
むため、装飾骨材が大きくなってもシートの厚さをそれ
に従って増やす必要はない。
【0016】装飾骨材上でホットメルトシートを溶融し
て流下させると、溶融シートの流下の制御が困難で、シ
ートが容器の底まで流れ落ちてしまうように考えられる
が、本発明者等の実験によれば、加熱温度を溶融温度よ
りも極端に高くしたり時間を極端に長くしたりすること
でない限り、溶融したホットメルト組成物はその表面張
力によりある場所で留まるので、装飾骨材の下側まで廻
り込むことがないように調節できることが確認された。
この調節の条件はホットメルトシートの材質、融点、溶
融粘度等に密接に関係しており、技術的には、使用する
ホットメルトシートと装飾骨材とに応じて加熱温度と加
熱時間とを最適化することによって調節が可能である。
従って、装飾骨材露出コンクリートを作製するのに極め
て適当な装飾骨材搭載シートを得ることができる。
て流下させると、溶融シートの流下の制御が困難で、シ
ートが容器の底まで流れ落ちてしまうように考えられる
が、本発明者等の実験によれば、加熱温度を溶融温度よ
りも極端に高くしたり時間を極端に長くしたりすること
でない限り、溶融したホットメルト組成物はその表面張
力によりある場所で留まるので、装飾骨材の下側まで廻
り込むことがないように調節できることが確認された。
この調節の条件はホットメルトシートの材質、融点、溶
融粘度等に密接に関係しており、技術的には、使用する
ホットメルトシートと装飾骨材とに応じて加熱温度と加
熱時間とを最適化することによって調節が可能である。
従って、装飾骨材露出コンクリートを作製するのに極め
て適当な装飾骨材搭載シートを得ることができる。
【0017】タイルシートを作製する場合にも、ホット
メルトシートの材質を選び、その材質に応じて加熱温度
と時間を最適に設定すれば、目地部を所望の深さに処理
することができる。
メルトシートの材質を選び、その材質に応じて加熱温度
と時間を最適に設定すれば、目地部を所望の深さに処理
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の製造方法に用いるホット
メルトシートとしては、各種ホットメルト性プラスチッ
クスシートが使用できるが、特に、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、
スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体、スチ
レン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、ポリアミ
ド、ポリエステル等を主成分とするホットメルト組成物
から作製したホットメルトシートの使用が適している。
これらのシートを曲面に適用する場合には、装飾骨材を
搭載してコンクリート打設用型枠に設置する際の作業温
度、あるいは未硬化コンクリート面に圧着して使用する
際の作業温度で十分柔軟性を有するものであることが望
ましい。
メルトシートとしては、各種ホットメルト性プラスチッ
クスシートが使用できるが、特に、エチレン・酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、
スチレン・ブタジエン・スチレンブロック共重合体、スチ
レン・イソプレン・スチレンブロック共重合体、ポリアミ
ド、ポリエステル等を主成分とするホットメルト組成物
から作製したホットメルトシートの使用が適している。
これらのシートを曲面に適用する場合には、装飾骨材を
搭載してコンクリート打設用型枠に設置する際の作業温
度、あるいは未硬化コンクリート面に圧着して使用する
際の作業温度で十分柔軟性を有するものであることが望
ましい。
【0019】以下、本発明の製造方法について発明の実
施の形態の例によって具体的にに説明する。なお、以下
に挙げる例は本発明の一部の例を示すものであって、本
発明の内容はこれらに限定されるものではない。
施の形態の例によって具体的にに説明する。なお、以下
に挙げる例は本発明の一部の例を示すものであって、本
発明の内容はこれらに限定されるものではない。
【0020】
【実施の形態1】図1に模式的に示したように、底の平
らなアルミニウム製容器4の中に粒径約12mmの天然小石
1を一層に並べ、その上にエチレン・酢酸ビニル共重合
体をベースとする、100℃における溶融粘度が約500Pa・
s、厚さ約0.6mmのホットメルトシート2を載せ、全体を
100℃、20分間加熱してホットメルトシートを溶融させ
て小石の上部を該シートによって包み込んだ。ここで、
3は溶融して小石を包み込むようにして被覆したホット
メルトシートを表す。この小石搭載シートを小石搭載面
を内側にして型枠内面に固定し、コンクリートを打設し
て2日間放置し、コンクリートが硬化した後その表面か
らシートを剥ぎとったところ、天然小石が綺麗に露出し
たコンクリートを得ることができた。
らなアルミニウム製容器4の中に粒径約12mmの天然小石
1を一層に並べ、その上にエチレン・酢酸ビニル共重合
体をベースとする、100℃における溶融粘度が約500Pa・
s、厚さ約0.6mmのホットメルトシート2を載せ、全体を
100℃、20分間加熱してホットメルトシートを溶融させ
て小石の上部を該シートによって包み込んだ。ここで、
3は溶融して小石を包み込むようにして被覆したホット
メルトシートを表す。この小石搭載シートを小石搭載面
を内側にして型枠内面に固定し、コンクリートを打設し
て2日間放置し、コンクリートが硬化した後その表面か
らシートを剥ぎとったところ、天然小石が綺麗に露出し
たコンクリートを得ることができた。
【0021】
【比較例1】上記実施の形態1と同様にして天然小石上
にホットメルトシートを載せた実験系を2組作り、その
1組は60℃で20分間加熱した。また別の1組は140℃で2
0分間加熱した。その結果、前者においては、ホットメ
ルトシートが小石の上部若干部分を包み込んだのみで、
包み込みが不十分であった。一方、後者においては、溶
融したシートが容器の底まで流れ落ち、良好な装飾骨材
搭載シートを得ることができなかった。
にホットメルトシートを載せた実験系を2組作り、その
1組は60℃で20分間加熱した。また別の1組は140℃で2
0分間加熱した。その結果、前者においては、ホットメ
ルトシートが小石の上部若干部分を包み込んだのみで、
包み込みが不十分であった。一方、後者においては、溶
融したシートが容器の底まで流れ落ち、良好な装飾骨材
搭載シートを得ることができなかった。
【0022】
【実施の形態2】図2は装飾骨材搭載シートの連続的な
製造の方法を模式的に示した図である。ここで、11は装
飾骨材およびホットメルトシートを連続的に移動させる
ベルトコンベヤー、12はホットメルトシートを溶融させ
るための加熱炉、13は冷却装置、14は装飾骨材用のホッ
パー、15はホットメルトシート送り出しロール、16は装
飾骨材を搭載したシートの巻き取りロール、17はシート
の定形切断装置を示す。ホッパー14から送り出された装
飾骨材1はホットメルトシート2と共にベルトコンベヤ
ー11に乗って加熱炉12に運ばれてホットメルトシートに
包み込まれる。装飾骨材を搭載したシート5はいったん
巻き取りロール16に巻き取ってから定形に切断してもよ
いし、定形切断装置17で直ちに連続的に切断することも
できる。
製造の方法を模式的に示した図である。ここで、11は装
飾骨材およびホットメルトシートを連続的に移動させる
ベルトコンベヤー、12はホットメルトシートを溶融させ
るための加熱炉、13は冷却装置、14は装飾骨材用のホッ
パー、15はホットメルトシート送り出しロール、16は装
飾骨材を搭載したシートの巻き取りロール、17はシート
の定形切断装置を示す。ホッパー14から送り出された装
飾骨材1はホットメルトシート2と共にベルトコンベヤ
ー11に乗って加熱炉12に運ばれてホットメルトシートに
包み込まれる。装飾骨材を搭載したシート5はいったん
巻き取りロール16に巻き取ってから定形に切断してもよ
いし、定形切断装置17で直ちに連続的に切断することも
できる。
【0023】
【実施の形態3】45mm×95mmのタイル5×10個を表面を
上方に向け互いに5mmの間隔を空けて並べ、その上に実
施の形態1で使用したと同じ505mm×505mmのホットメル
トシートを載せ、80℃で15分間加熱した。これによって
タイル表面は2mm程度シート中に埋没し、目地部処理タ
イルシートを得ることができた。
上方に向け互いに5mmの間隔を空けて並べ、その上に実
施の形態1で使用したと同じ505mm×505mmのホットメル
トシートを載せ、80℃で15分間加熱した。これによって
タイル表面は2mm程度シート中に埋没し、目地部処理タ
イルシートを得ることができた。
【図1】本発明方法に係る装飾骨材搭載シートの製造方
法を示す模式図。
法を示す模式図。
【図2】本発明方法に係る装飾骨材搭載シートの連続的
製造方法を示す模式図。
製造方法を示す模式図。
1…天然小石、2…ホットメルトシート、3…小石被覆
ホットメルトシート、4…容器、5…装飾骨材搭載シー
ト。
ホットメルトシート、4…容器、5…装飾骨材搭載シー
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廻谷 明生 神奈川県川崎市多摩区登戸3819番地 株式 会社スリオンテック内 (72)発明者 高橋 真理子 神奈川県川崎市多摩区登戸3819番地 株式 会社スリオンテック内 (72)発明者 小河 洋征 東京都府中市寿町1−4−3 セルテック 株式会社内 (72)発明者 石垣 和久 東京都府中市寿町1−4−3 セルテック 株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】装飾骨材上にホットメルトシートを載せ、
次いで全体を上記ホットメルトシートの溶融温度以上に
加熱して、溶融したシートで装飾骨材の一部分を包み込
むようにして被覆することを特徴とする装飾骨材搭載シ
ートの製造方法。 - 【請求項2】ホットメルトシート上に装飾骨材を載せ、
全体を上記ホットメルトシートの溶融温度以上に加熱
し、冷却して装飾骨材の一部を上記ホットメルトシート
で仮固定した後、全体を反転し、全体を上記ホットメル
トシートの溶融温度以上に加熱して、溶融したシートで
装飾骨材の一部分を包み込むようにして被覆することを
特徴とする装飾骨材搭載シートの製造方法。 - 【請求項3】装飾骨材および帯状ホットメルトシート
を、連続配置した加熱炉および冷却装置中を通して装飾
骨材の一部分を上記ホットメルトシートで包み込み、次
いで上記シートから所定の大きさ及び形状のシートを切
り取ることを特徴とする請求項1又は2記載の装飾骨材
搭載シートの製造方法。 - 【請求項4】所定の間隔に並べたタイル上にホットメル
トシートを載せ、全体を上記ホットメルトシートの溶融
温度以上に加熱して溶融シートでタイル表面の一部分を
被覆すると共に、目地部処理を施すことを特徴とするタ
イル搭載シートの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31653495A JPH09156038A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 装飾骨材搭載シート、タイル搭載シートの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31653495A JPH09156038A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 装飾骨材搭載シート、タイル搭載シートの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09156038A true JPH09156038A (ja) | 1997-06-17 |
Family
ID=18078182
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31653495A Pending JPH09156038A (ja) | 1995-12-05 | 1995-12-05 | 装飾骨材搭載シート、タイル搭載シートの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09156038A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015510109A (ja) * | 2011-12-29 | 2015-04-02 | ミシュラン ルシェルシュ エ テクニーク ソシエテ アノニム | タイヤ試験ロードホイールのための動作面 |
-
1995
- 1995-12-05 JP JP31653495A patent/JPH09156038A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015510109A (ja) * | 2011-12-29 | 2015-04-02 | ミシュラン ルシェルシュ エ テクニーク ソシエテ アノニム | タイヤ試験ロードホイールのための動作面 |
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