JPH09155653A - 予圧スペーサの組付け幅測定方法及びその装置 - Google Patents

予圧スペーサの組付け幅測定方法及びその装置

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JPH09155653A
JPH09155653A JP7337828A JP33782895A JPH09155653A JP H09155653 A JPH09155653 A JP H09155653A JP 7337828 A JP7337828 A JP 7337828A JP 33782895 A JP33782895 A JP 33782895A JP H09155653 A JPH09155653 A JP H09155653A
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Application number
JP7337828A
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English (en)
Inventor
Junichi Ota
準一 太田
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Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd filed Critical Asahi Seiki Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH09155653A publication Critical patent/JPH09155653A/ja
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H1/00Toothed gearings for conveying rotary motion
    • F16H1/02Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
    • F16H1/04Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving only two intermeshing members
    • F16H1/12Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving only two intermeshing members with non-parallel axes
    • F16H1/14Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving only two intermeshing members with non-parallel axes comprising conical gears only

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設定予圧の付与可能な予圧スペーサの所定幅
をワークの組立て前に測定する方法及びその装置を提供
する。 【構成】 保持機構10を挟む両側に対向して一対の内
輪1i,2iが嵌着された一対の主軸機構20A,20
Bを、一対の加圧機構によって保持機構10に向かって
移動押圧して、一対の転がり軸受の転がり当接部に設定
予圧を付与し、略同時に、主軸機構20A,20Bを回
動機構によって回動させ、ハウジング4内で内輪1i,
2iを設定回動速度で回動させ、内輪1i,2iの対向
するそれぞれの内側端面の前進端位置の距離A1 とA2
とを一対の検出機構60A,60Bによって検出し、距
離A1 、A2 と予め設定された基準距離とから計測器に
よって、内輪1i,2iの対向する距離Aを演算してそ
の測定値を表示できるように構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ころまたは鋼球が
保持された内輪と外輪とが分離可能に構成された、円す
いころ軸受,マグネト玉軸受,スラスト自動調心ころ軸
受などの一対の転がり軸受に予圧を付与して軸受機構に
組付ける際の、一方の内輪と他方の内輪との間に予圧を
加減するために挟入する適正な予圧スペーサの組付け幅
を軸受機構に組付ける前に測定する予圧スペーサの組付
け幅測定方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術では、一対の転がり軸受に予
圧を付与して組付ける際、軸受機構に組付ける前に、各
ワークの単体の状態での軸方向当接部の距離を測定し、
一方の内輪と他方の内輪との間に挟入する予圧スペーサ
の幅を推定して組付けの後、組付け軸回転力の測定によ
って予圧力の過不足分を補正した予圧スペーサと交換し
て再組立てするというものであった。
【0003】例えば、図6に示す軸受機構のハウジング
4に、一対の転がり軸受1,2、シャフト3および予圧
スペーサ5とを組付ける場合においては、軸受機構に組
付ける前に、図7に示す各ワークの単体の状態での、一
対の転がり軸受1,2が軸方向に当接するハウジング4
のそれぞれの軸受当接面4a,4bの間の距離sと、一
方の転がり軸受1の組付け内側の内輪端面1aから外輪
端面1bまでの距離t、および、他方の転がり軸受2の
組付け内側の内輪端面2aから外輪端面2bまでの距離
uとを予め測定した後、これに予圧付与分の予圧係数α
を経験的または統計的に推定し、予圧スペーサ5の推定
幅a=距離s+距離t+距離u−予圧係数α を算出し
て組付けるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の技術で
は、図7に示す各ワークを単体の状態で、ハウジング4
の距離s、並びに、一対の転がり軸受1,2の距離tお
よび距離uを静的条件において測定するので、図6に示
す軸受機構に予圧が付与されて組付けられた状態におけ
る、ハウジング4の距離S、並びに、一対の転がり軸受
1,2の距離Tおよび距離Uとは相違し、上述の推定幅
aは誤差が生じ易く、組付け後の予圧力が過大または過
小となった場合は、この過不足分から経験的または統計
的にさらに補正係数βを推定し、予圧スペーサ5の補正
幅ai=推定幅a±補正係数β を算出して、前に組付
けた推定幅aの予圧スペーサ5を補正幅aiの予圧スペ
ーサ5に交換して再組立てを余儀なくされる問題があっ
た。
【0005】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、組立て前に動的
条件で設定予圧に対する予圧スペーサの適正な組付け幅
を測定して、再組立てを必要としないようにした予圧ス
ペーサの組付け幅測定方法及びその装置を提供しようと
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明による予圧スペーサの組付け幅測定方法
は、ころまたは鋼球が保持された内輪と外輪とが分離可
能に構成された一対の転がり軸受に予圧を付与して軸受
機構に組付ける際の、一対の内輪の間に挟入する予圧ス
ペーサの幅を組付け前に測定する予圧スペーサの組付け
幅測定方法であって、一対の転がり軸受の一対の外輪の
軌道面を外向き勝手に軸受機構のハウジングに嵌着して
該ハウジングを保持し、前記一対の外輪と同軸芯位置で
該一対の外輪を挟む両側近傍に対向して回動可能かつ接
近離隔可能に設けられた一対の主軸機構の対向するそれ
ぞれの先端部に前記一対の転がり軸受の一対の内輪の軌
道面を内向き勝手に嵌着し、前記一対の内輪を前記一対
の外輪に向かって移動押圧して該一対の内輪と該一対の
内輪に保持されたころまたは鋼球と該一対の外輪とに予
圧を付与し、前記予圧の付与と前後して、前記一対の内
輪に回動を付与し、前記一対の内輪の対向する内側端面
の前進端位置の距離を検出し、前記前進端位置の距離と
基準距離とから前記一対の内輪の対向する内側端面の距
離を演算して、前記一対の転がり軸受に予圧を付与して
軸受機構に組付ける際の、一対の内輪の間に挟入する予
圧スペーサの幅を組付け前に測定するものである。
【0007】また、予圧スペーサの組付け幅測定装置
は、ころまたは鋼球が保持された内輪と外輪とが分離可
能に構成された一対の転がり軸受に予圧を付与して軸受
機構に組付ける際の、一対の内輪の間に挟入する予圧ス
ペーサの幅を組付け前に測定する予圧スペーサの組付け
幅測定装置であって、一対の転がり軸受の一対の外輪の
軌道面を外向き勝手にして嵌着されたハウジングを保持
可能に設けられた保持機構と、前記一対の外輪と同軸芯
位置で前記保持機構を挟む該一対の外輪の両側近傍に対
向して回動可能かつ接近離隔可能に設けられ対向するそ
れぞれの先端部に前記一対の転がり軸受の一対の内輪の
軌道面を内向き勝手にして嵌着可能に設けられた一対の
主軸機構と、前記一対の主軸機構を介して前記一対の内
輪を前記保持機構の前記一対の外輪に向かって移動押圧
して該一対の内輪と該一対の内輪に保持されたころまた
は鋼球と該一対の外輪とに予圧を付与可能な一対の加圧
機構と、前記一対の主軸機構を介して前記一対の内輪に
回動を付与可能な一対の回動機構と、前記一対の内輪の
対向する内側端面の前進端位置の距離を検出可能な一対
の検出機構と、前記前進端位置の距離と基準距離とから
前記一対の内輪の対向する内側端面の距離を演算して出
力可能な計測器とを備え、前記一対の転がり軸受に予圧
を付与して軸受機構に組付ける際の、一対の内輪の間に
挟入する予圧スペーサの幅を組付け前に測定するもので
ある。
【0008】本発明は上述のように構成されているの
で、保持機構を挟む両側に対向してそれぞれの先端部に
一対の内輪が嵌着された一対の主軸機構を、一対の加圧
機構によって前記保持機構に向かって移動押圧して、前
記一対の転がり軸受の転がり当接部にそれぞれ設定予圧
を付与し、略同時に、前記一対の主軸機構を回動機構に
よって回動させて、ハウジング内で前記一対の転がり軸
受の内輪をそれぞれ設定回動速度で回動させ、軸受機構
に組付け後と略同一の動的条件において、前記一対の転
がり軸受の内輪の対向するそれぞれの内側端面の前進端
位置の距離を一対の検出機構によって検出し、前記前進
端位置の距離と予め設定された基準距離とから計測器に
よって、軸受機構に組付ける際に予圧スペーサが挟入さ
れる前記一対の転がり軸受のそれぞれの内輪の内側端面
間の距離を演算して出力するから、軸受機構に組付ける
前に予圧スペーサの適正幅を測定できるものである。
【0009】
【発明の実施の形態】上述のように構成された本発明の
測定装置に係る実施の形態について、図1乃至図9によ
って以下のとおり説明する。
【0010】図1は、本発明による装置の全体の構成を
示す縦断面図であって、保持機構10、一対の主軸機構
20A,20B、一対の加圧機構40A,40B、一対
の回動機構50A,50B、一対の検出機構60A,6
0Bおよび図9に示す計測器70によって構成される。
【0011】図6は、本発明に係る予圧スペーサが組付
けられる軸受機構の縦断面図であって、ハウジング4内
に、一対の転がり軸受1,2(説明図の図示は、円すい
ころ軸受である)の内輪1i,2iの間に、予圧スペー
サ5がシャフト3と嵌合されて組付けられるものであ
る。なお、一対の転がり軸受1,2は、ころまたは鋼球
(説明図の図示は、円錐ころである。以下ころという)
1r,2rが図示しない保持器によって保持された内輪
1i,2iと、外輪1o,2oとが分離可能に構成さ
れ、内輪1i,2iの軌道面1j,2jと外輪1o,2
oの軌道面1p,2pとの間でころ1r,2rがそれぞ
れの軌道面に当接して、内輪1i,2iまたは外輪1
o,2oが回動(説明図の図示は、内輪が回動する機構
である)されると、ころ1r,2rが公転かつ自転し、
軸受作用をするものである。
【0012】保持機構10は、図1に示すように、図示
しない機台上にフレーム11,11が立設され、このフ
レーム11,11の上端面に保持板12が取着され、こ
の保持板12の中心位置にハウジング4が垂直姿勢で挿
入可能な保持穴12aが穿設され、この保持穴12aの
上端面はハウジング4を着座可能に保持基準面12b
(図4)が削成され、この保持基準面12bには、保持
穴12aの周縁にハウジング4の図7に示すピン穴4d
に挿入可能な保持ピン13が上方に突出して軸止され、
そして、保持穴12aとフレーム11,11との間の保
持板12に、支柱14,14が保持板12の上下に突出
して取着され、この支柱14,14の上下両端面には端
板15,15が取着されている。
【0013】そして、保持板12の保持穴12aにハウ
ジング4の印篭部4cが挿入されるとともに、ハウジン
グ4のフランジ部に穿設されたピン穴4d(図7)に保
持ピン13が挿入され、ハウジング4が垂直姿勢で保持
板12の保持基準面12b(図4)に着座されたとき、
ハウジング4は円周方向に旋回することなく保持される
ように構成されている。
【0014】一対の主軸機構20A、20Bは、図1に
示すように、保持板12を挟んで対向して構成され、支
柱14,14の上下両側に軸受14a,14a、14
a,14aが上下動可能に挿入され、この軸受14a,
14a、14a,14aには対向する内側の端部外周に
アンギュラ玉軸受22a、22aが軸方向に抑止されて
嵌着された軸受板22、22が上下両側に取着され、こ
の軸受板22、22の中心位置に計測軸21A、21B
が上下動可能に挿通されている。
【0015】なお、一対の主軸機構20A、20Bは、
後述する計測軸21Aと21Bとの対向する先端部(一
方の計測軸21Aの内輪嵌入部21aには、一方の転が
り軸受1のころ1rが保持された内輪1iが装着され、
他方の計測軸21Bの内輪嵌入部21bには、他方の転
がり軸受2のころ2rが保持された内輪2iが装着され
る)が相違するのみであって、以下の説明は、図1に示
す、主軸機構20A部を拡大した図2によって一方の主
軸機構20A部を説明し、他方の主軸機構20B部の説
明は省略する。
【0016】主軸機構20Aの軸受板22から上方は、
計測軸21Aの上端からやや下方に、図7に示す転がり
軸受1のころ1rが保持された内輪1iを嵌入可能な内
輪嵌入部21aが形成され、この内輪嵌入部21aの上
方には、嵌入後の内輪1iを上方向に抑止するストッパ
23の図3に示す切欠き23aが挿通可能な小径部が形
成され、上端には、ストッパ23の段部23bと当接可
能な顎部21dが形成されている。
【0017】また、計測軸21Aの内輪嵌入部21aの
下方には、滑りキー21eが固着されているとともに、
滑りキー21eと滑合可能なキー溝24aが削成された
スリーブ24が上下動可能に挿入されている。このスリ
ーブ24の下端には、フランジ部が形成され、その外周
近傍に、後述の連結ピン27の上部が挿通可能な複数個
のピン穴24bが穿設されている。
【0018】また、スリーブ24の下方のアンギュラ玉
軸受22aの外輪外周には、従動プーリ25が嵌着さ
れ、この従動プーリ25の上端面には、アンギュラ玉軸
受22aの内輪と干渉しない内径の側板26が取着さ
れ、この側板26の外周近傍には、スリーブ24のピン
穴24bと同中心位置に、後述の鍔付ボルト27aの図
示しない雄ねじと螺合可能に図示しない雌ねじが螺刻さ
れている。
【0019】そして、鍔付ボルト27aが挿通可能な連
結ピン27上側の小外径部がスリーブ24のピン穴24
bに挿通され、スリーブ24の下端面側に突出する連結
ピン27下側の大外径部にスリーブ24を付勢する圧縮
ばね28が挿入され、この圧縮ばね28をスリーブ24
と側板26とで挟んで鍔付ボルト27aの図示しない雄
ねじによって連結ピン27が側板26の図示しない雌ね
じに螺着されている。
【0020】一方、主軸機構20Aの軸受板22から下
方は、計測軸21Aの下端部に、予圧を付与されたアン
ギュラ玉軸受21fが軸方向に抑止されて(即ち、軸方
向の隙間がなく)嵌着され、このアンギュラ玉軸受21
fの外輪外周には、有底円筒状の軸受筒29が嵌着さ
れ、この軸受筒29の上端面には、アンギュラ玉軸受2
1fの内輪と干渉しない内径の側板31が、アンギュラ
玉軸受21fの外輪側面と密着して取着されている。
【0021】軸受板22の下端面には軸受筒29の両側
に、支持棒32,32が取着され、この支持棒32,3
2の下端には押圧板33が取着されている。この押圧板
33の上端面には計測軸21Aと同軸芯に保持エアシリ
ンダ34が取着され、この保持エアシリンダ34の上下
方向に作動可能なロッド34aが軸受筒29の底部中心
位置に螺着されている。
【0022】上述の計測軸21Aに、一方の転がり軸受
1のころ1rが保持された内輪1iを装着する際は、保
持エアシリンダ34のロッド34aを上方に作動させ
て、図3に示すように、このロッド34aから軸受筒2
9、アンギュラ玉軸受21fを介して計測軸21Aを上
昇させる。この計測軸21Aの上昇端位置は、スリーブ
24のフランジ部下面が圧縮ばね28に付勢されて、フ
ランジ部上面が鍔付ボルト27aと当接した状態のおい
て、計測軸21Aの内輪嵌入部21aに転がり軸受1の
内輪1iを、この内輪1iの下面がスリーブ24の上面
と当接する位置まで嵌入したとき、内輪1iの上端面と
顎部21dとの間に、ストッパ23が軸直角方向に挿通
可能な空間が形成される位置で設定されている。
【0023】そして、図3に示すように、軌道面が上向
きにされた内輪1iを計測軸21Aの内輪嵌入部21a
に嵌入し、ストッパ23を軸直角方向から切欠き23a
を内輪嵌入部21a上方の小径部に係合させて挿通した
後、図2に示すように、保持エアシリンダ34のロッド
34aを下方に作動させて、このロッド34aから軸受
筒29、アンギュラ玉軸受21fを介して計測軸21A
を下降させる。この計測軸21Aの下降端位置は、顎部
21dの下方への押圧力によって、ストッパ23および
転がり軸受1の内輪1iを介して、スリーブ24が下方
に押圧され、このスリーブ24の下端面と連結ピン27
の段部とが当接する位置であって、保持エアシリンダ3
4のロッド34aを下方に継続して作動させることによ
って、内輪1iは軸方向に拘持される。
【0024】つまり、一方の主軸機構20Aは、計測軸
21Aの内輪嵌入部21aに一方の転がり軸受1の内輪
1iを保持し、図1に示す、他方の主軸機構20Bは、
計測軸21Bの内輪嵌入部21bに他方の転がり軸受2
の内輪2iを保持して、後述する加圧機構40A,40
Bによって、前記内輪1i,2iがハウジング4に嵌着
された外輪1o,2oに向かって移動押圧されるととも
に、後述する回動機構50A,50Bによって、前記内
輪1i,2iが回動されるように構成されている。
【0025】なお、他方の主軸機構20Bが一方の主軸
機構20Aと相違する点は、図1に示すように、計測軸
21Aの内輪嵌入部21aに嵌入される内輪1iの内径
と、計測軸21Bの内輪嵌入部21bに嵌入される内輪
2iの内径との相違による、内輪嵌入部21aの外径と
内輪嵌入部21bの外径とが相違する点、並びに、上下
の作用方向が一方の主軸機構20Aと他方の主軸機構2
0Bとでは逆向きになる点のみであって、その他は、同
一の構成および作用をするものである。
【0026】次いで、一対の加圧機構40A,40B
は、図1に示すように、端板15,15の中心位置の両
外側に一対の加圧エアシリンダ41A,41Bが取着さ
れ、この加圧エアシリンダ41A,41Bの上下方向に
作動可能なロッド41a,41bが押圧板33,33の
中心位置に螺着されている。
【0027】そして、一方の加圧機構40Aの加圧エア
シリンダ41Aのロッド41aを上方に作動させて、一
方の主軸機構20Aの押圧板33および支持棒32,3
2を介して軸受板22を上方に移動押圧し、計測軸21
Aに嵌着された内輪1iをハウジング4に嵌着された外
輪1oに向かって移動押圧するとともに、他方の加圧機
構40Bの加圧エアシリンダ41Bのロッド41bを下
方に作動させて、他方の主軸機構20Bの押圧板33お
よび支持棒32,32を介して軸受板22を下方に移動
押圧し、計測軸21Bに嵌着された内輪2iをハウジン
グ4に嵌着された外輪2oに向かって移動押圧できるよ
うに構成されている。
【0028】この、一方の加圧エアシリンダ41Aと他
方の加圧エアシリンダ41Bとの移動押圧の作動タイミ
ングは、一方の加圧エアシリンダ41Aが、他方の加圧
エアシリンダ41Bの作動時期よりも極短時間遅れて作
動するように構成されている。また、一方の加圧エアシ
リンダ41Aと他方の加圧エアシリンダ41Bとの作動
圧力は、一方の加圧エアシリンダ41Aが、他方の加圧
エアシリンダ41Bの作動圧力よりも数%程度小さく設
定されている。
【0029】また、一対の加圧エアシリンダ41A,4
1Bには、それぞれの移動押圧作動側のシリンダ内の作
動空気圧力を検出可能な図示しない空気圧力計が設けら
れ、この空気圧力の信号は、後述する計測器70の読込
み開始司令部73に伝送される。
【0030】次いで、一対の回動機構50A,50B
は、図1に示すように、軸受板22,22の左端部に回
動可能な一対の駆動モータ51,51が取着され、この
駆動モータ51,51の出力軸51a,51aには、駆
動プーリ52,52が軸止され、この駆動プーリ52,
52には、従動プーリ25,25に回動力を伝達可能
に、伝達ベルト53,53が駆動プーリ52,52と従
動プーリ25,25とに巻回されている。
【0031】そして、一方の回動機構50Aの駆動モー
タ51を回動させて、駆動プーリ52、伝達ベルト5
3、従動プーリ25、図2に示す側板26、連結ピン2
7、スリーブ24、滑りキー21eおよび計測軸21A
を介して、内輪1iを回動させるとともに、他方の回動
機構50Bの駆動モータ51を回動させて、駆動プーリ
52、伝達ベルト53、従動プーリ25、他方の主軸機
構20B側の側板26、連結ピン27、スリーブ24、
滑りキー21eおよび計測軸21Bを介して、内輪2i
を回動できるように構成されている。
【0032】次いで、一対の検出機構60A,60B
は、図1に示すように、保持板12右方の上面と下面と
に鍵形状の取着具61,61が取着され、この取着具6
1,61には、一方の検出器62Aがその検出尖端62
cを下向きにして取着されるとともに、他方の検出器6
2Bがその検出尖端62dを上向きにして取着されてい
る。この一対の検出器62A,62Bは、JISのB7
450で規定されるデジタルスケールの、スケールおよ
び検出ヘッドをケースに一体形に組込んだスケールユニ
ット、または、これに相当するものであって、検出尖端
62c,62dの移動量,変位量をデジタル量として検
出し、このスケールユニットから得られる信号を電気的
に処理し、スケールと検出ヘッドとの相対変位量に対応
した信号を取り出すインタフェースユニットと併用す
る。以下に記載する検出器62A,62Bには、このイ
ンタフェースユニットを含むものとする。
【0033】また、軸受筒29,29の上端部には、図
2に示す側板31によって取着板64,64が軸受筒2
9,29とともに取着され、この取着板64,64の右
方には一方の検出棒63Aがその先端面63cを上向き
にして、検出器62Aと同軸芯の対向する位置で取着さ
れるとともに、他方の検出棒63Bがその先端面63d
を下向きにして、検出器62Bと同軸芯の対向する位置
で取着されている。
【0034】そして、一対の検出器62A,62Bは、
保持板12近傍の設定位置で常時停留しているが、一対
の検出棒63A,63Bは以下のように移動する。即
ち、取着板64,64は、それぞれの軸受筒29,29
に取着され、前述したように計測軸21Aと保持筒2
9、および、計測軸21Bと保持筒29はそれぞれアン
ギュラ玉軸受21fとの間に隙間なく保持されているの
で、一対の保持エアシリンダ34,34または一対の加
圧エアシリンダ41A,41Bによって一対の計測軸2
1A,21Bが上下動する際、検出棒63Aは計測軸2
1Aと常時一定の関係位置を保ちながら計測軸21Aと
ともに上下動し、また、検出棒63Bも計測軸21Bと
常時一定の関係位置を保ちながら計測軸21Bとともに
上下動できるように構成されている。
【0035】この、検出器62Aと検出棒63Aとの相
対位置関係、および、検出器62Bと検出棒63Bとの
相対位置関係は、後述の図8に示す、基準ハウジング1
04の下端面と保持板12の保持基準面12bとの基準
距離K1 と、基準ハウジング104の上端面と保持基準
面12bとの基準距離K2 との関係によって決められ
て、それぞれの位置に取着されるものである。
【0036】上述した、基準距離K1 と基準距離K2
は、後述する検出器62A,62Bと計測器70との基
準値であって、図8に示すように、保持部10に基準ハ
ウジング104が前述したハウジング4と同様に保持さ
れ、主軸機構20Aと20Bとには、一方の基準内輪1
01と他方の基準内輪102とが前述した内輪1i,2
iと同様に拘持されて、以下のように設定される。
【0037】なお、一方の基準内輪101は、計測軸2
1Aとの係合部および軸方向の幅が内輪1i(ワーク)
と同様に形成され、上端面が基準ハウジング104の下
端面と当接可能に形成されて、また、他方の基準内輪1
02は、計測軸21Bとの係合部および軸方向の幅が内
輪2i(ワーク)と同様に形成され、下端面が基準ハウ
ジング104の上端面と当接可能に形成されて、それぞ
れ主軸機構20Aと20Bとに拘持されている。
【0038】また、基準ハウジング104は、保持板1
2の保持穴12a、保持基準面12bおよびピン13と
の係合部がハウジング4(ワーク)と同様に形成され、
軸方向の幅が、保持基準面12bとの当接面から下端面
までの基準距離K1 と、保持基準面12bとの当接面か
ら上端面までの基準距離K2 とを有する基準幅Kに形成
され、また、下端面が基準内輪101の上端面と、上端
面が基準内輪102の下端面とにそれぞれ当接可能に形
成されて、保持部10に保持されている。この基準ハウ
ジング104の基準距離K1 は、図6に示す予圧スペー
サ5が組付けられる軸受機構の、ハウジング4の着座面
4gから内輪1iの端面1aに当接する予圧スペーサ5
の端面までの組付け時距離(測定距離)A1 と略同一
に、また、基準距離K2 は、ハウジング4の着座面4g
から内輪2iの端面2aに当接する予圧スペーサ5の端
面までの組付け時距離A2 (測定距離)と略同一に形成
されているものであって、基準ハウジング104の基準
幅K(=基準距離K1 +基準距離K2 )は、予圧スペー
サ5の組付け幅(測定距離)Aと略同一になる。
【0039】そして、図1に示す、一対の加圧エアシリ
ンダ41A,41Bの作動によって、図8に示す如く、
主軸機構20Aを上昇端位置に、また、主軸機構20B
を下降端位置にそれぞれ移動するとともに、設定予圧が
付与され基準ハウジング104に基準内輪101と基準
内輪102とを押圧した状態を維持する。この位置で、
一方の検出機構60A側は、検出棒63Aの先端面63
cが検出器62Aの検出尖端62cと当接して、かつ、
検出器62Aの検出信号が出力可能な位置(図示では、
保持基準面12bからの基準設定時距離M1 =基準距離
1 +基準設定時距離L1 の位置)において、検出棒6
3Aを図1に示す一方の検出機構60A側の取着板64
に位置決めして取着する。また、他方の検出機構60B
側は、検出棒63Bの先端面63dが検出器62Bの検
出尖端62dと当接して、かつ、検出器63Bの検出信
号が出力可能な位置(図示では、保持基準面12bから
の基準設定時距離M2 =基準距離K2 +基準距離L2
位置)において、検出棒63Bを図1に示す他方の検出
機構60B側の取着板64に位置決めして取着する。
【0040】次いで、計測器70は、図9に示すよう
に、上述した基準ハウジング104の予め実測された、
一方の基準距離K1 と他方の基準距離K2 との基準値が
入力され記憶可能な基準データ書込み部72と、図1に
示す一対の加圧エアシリンダ41A,41Bの作動圧力
が設定圧力に達しているか否かを判断して、設定圧力以
上である場合に検出器62A,62Bからの検出値の読
込み開始を指令する読込み開始司令部73と、検出器6
2A,62Bからの図5に示す測定距離(予圧スペーサ
5の組付け時距離)A1 ,A2 の検出値を読込むデータ
読込み部74と、データ読込み部74に読込まれた測定
距離A1 ,A2 から測定距離(予圧スペーサ5の組付け
幅)A=A1 +A2 を演算するデータ演算部75と、デ
ータ演算部75で演算された測定距離Aの演算値を表示
するデータ表示部76、測定を終了するか再測定をする
かの確認をする測定終了確認部77、および、測定開始
と測定終了とを操作する電源操作部とから構成されてい
る。
【0041】この、計測器70の基準データ書込み部7
2には、上述した図8に示す、基準ハウジング104に
基準内輪101と102とが設定予圧で押圧された状態
が維持され、検出棒63A,63Bの先端面63c,6
3dが検出器62A,62Bのそれぞれの検出尖端62
c,62dと当接して、かつ、検出器62A,62Bの
検出信号がそれぞれ出力可能な位置において、上述した
基準ハウジング104の予め実測された、一方の基準距
離K1 と他方の基準距離K2 との基準値を入力して記憶
させる。
【0042】引き続いて、本発明の測定装置の作用並び
に測定方法に係る実施の形態のについて、図1乃至図7
および図9によって以下のとおり説明する。
【0043】本発明は、例えば、図6に示すハウジング
4内で予圧スペーサ5を挟んで一方の転がり軸受1と他
方の転がり軸受2とに予圧が付与されるようにして軸受
機構に組付ける前に、上述した測定装置によって、一対
の転がり軸受1,2に設定予圧が付与できる予圧スペー
サ5の幅を測定するものであるが、設定予圧が付与でき
る予圧スペーサ5の幅が測定された後、この測定された
所定幅の予圧スペーサ5と対で軸受機構に組付けられる
ワークの位置関係寸法を以下のようにして測定する。
【0044】このワークは、図7に示す一対の転がり軸
受1,2およびハウジング4であって、測定装置に装着
される前に、一方の転がり軸受1は、ころ1rが保持さ
れた内輪1iと外輪1oとに、他方の転がり軸受2は、
ころ2rが保持された内輪2iと外輪2oとに分離す
る。そして、ハウジング4と一方の転がり軸受1の外輪
1oおよび他方の転がり軸受2の外輪2oとは、一方の
外輪1oの軌道面1pを外向きにして、ハウジング4の
大径穴4eに外輪1oを軸受当接面4aに当接させて嵌
着するとともに、他方の外輪2oの軌道面2pを外向き
にして、ハウジング4の小径穴4fに外輪2oを軸受当
接面4bに当接させて嵌着する。
【0045】次いで、図1に示す一方の加圧エアシリン
ダ41Aを下方に作動させて、一方の主軸機構20Aを
下降端位置に(回動機構50A、検出機構60Aの検出
棒63Aも同時に下降する)、また、他方の加圧エアシ
リンダ41Bを上方に作動させて、他方の主軸機構20
Bを上昇端位置に(回動機構50B、検出機構60Bの
検出棒63Bも同時に上昇する)待機させる。そして、
図4に示す、保持機構10に、外輪1o,2oが嵌着さ
れたハウジング4を外輪1o側を下向きにし、保持板1
2の保持穴12aにハウジング4の印篭部4cを挿入す
るとともに、保持ピン13をピン穴4dに挿入して、保
持板12上端の保持基準面12bにハウジング4の着座
面4gを着座させる。このハウジング4は、図示の如
く、ピン13によって円周方向に旋回しないように抑止
されて保持される。
【0046】次いで、図3に示す一方の主軸機構20A
に、一方の保持エアシリンダ34のロッド34aを上方
に作動させ、計測軸21Aを上昇端位置まで上昇させ、
一方の転がり軸受1のころ1rが保持された内輪1iの
図7に示す軌道面1jを上向きにして、内輪1iを計測
軸21Aの内輪嵌入部21aに嵌入し、内輪1iと計測
軸21Aの顎部21dとの間にストッパ23を軸直角方
向から切欠き23aを顎部21d下方の小径部に係合さ
せて挿通した後、保持エアシリンダ34のロッド34a
を下方に作動させて、計測軸21Aを下降させ、図2に
示す如く、計測軸21Aの顎部21dとスリーブ24の
上端面とでストッパ23とともに内輪1iを挟持して、
内輪1iを拘持する。
【0047】また、図4に示すように、他方の主軸機構
20B側の計測軸21Bには、一方の主軸機構20A側
と同様に、上下方向のみ主軸機構20A側と逆にして、
計測軸21Bの内輪嵌入部21bに、他方の転がり軸受
2の内輪2iを拘持する。そして、保持機構10の保持
基準面12bには、外輪1o,2oを嵌着したハウジン
グ4が保持され、主軸機構20A,20Bの計測軸21
A,21Bには、内輪1i,2iがそれぞれ拘持されて
測定前のワーク装着は完了である。
【0048】このとき、主軸機構20A,20Bは、計
測軸21A,21Bに拘持された内輪1i,2iの端面
1a,2aが、保持板12の保持基準面12bに対して
それぞれの待機時距離B1 ,B2 の位置で待機している
が、内輪1i,2iの端面1a,2aに対する検出棒6
3A,63Bの先端面63c,63dは、それぞれの距
離C1 ,C2 の位置で常時一定の関係を維持している。
また、検出機構60A,60Bは、検出器62A,62
Bの検出尖端62c,62dが、保持板12の保持基準
面12bに対してそれぞれの待機時距離F1 ,F2 の位
置で待機している。また、検出棒63A,63Bの検出
尖端62c,62dは、先端面63c,63dに対して
待機時距離D1 ,D2 の位置で待機している。
【0049】次いで、図5に示すように、他方の加圧エ
アシリンダ41B(図1)を下降方向に設定作動圧力で
押圧作動させて、前述した押圧板33から各圧力伝達機
構を経て、主軸機構20Bを下降させ、計測軸21Bに
拘持された内輪2iのころ2rをハウジング4に嵌着さ
れた外輪2oの軌道面2p(図7)に当接させて押圧す
るとともに、これよりも作動時期が極短時間遅れて作動
する、一方の加圧エアシリンダ41A(図1)を上昇方
向に設定作動圧力で押圧作動させて、前述した押圧板3
3から各圧力伝達機構を経て、主軸機構20Aを上昇さ
せ、計測軸21Aに拘持された内輪1iのころ1rをハ
ウジング4に嵌着された外輪1oの軌道面1p(図7)
に当接させて押圧する。
【0050】このとき、一対の加圧エアシリンダ41
A,41Bの設定作動圧力は、一対の転がり軸受1,2
を図6に示すような軸受機構に組付ける際の設定予圧と
略同一の押圧力に設定されるものであって、本例では転
がり軸受のサイズによって20〜100Kg/mm2
度に設定されている。また、エアシリンダ41Aと41
Bとの設定作動圧力は、ハウジング4を保持板12の保
持基準面12bに密着して着座させるために、加圧エア
シリンダ41Aが41Bよりも数%程度小さく設定され
ている。また、加圧エアシリンダ41Bの下降方向の作
動によって、検出棒63Bの先端面63dは検出器62
Bの検出尖端62dと当接して検出尖端62dを下方に
移動させ、加圧エアシリンダ41Aの上昇方向の作動に
よって、検出棒63Aの先端面63cは検出器62Aの
検出尖端62cと当接して検出尖端62cを上方に移動
させる。
【0051】次いで、ころ1r,2rが外輪1o,2o
に設定作動圧力で押圧されるのと略同時に、図1に示す
一対の回動機構50A,50Bの駆動モータ51,51
を略同時に回動させて、前述した駆動プーリ52,52
から各回動伝達機構を経て、計測軸21A,21Bに拘
持された内輪1i,2iを回動させ、ころ1r,2rを
外輪1o,2oの軌道面1p,2p(図7)円周上でそ
れぞれ公転かつ自転させる。この、ころ1r,2rを公
転かつ自転させる目的は、馴らし運転即ち、内輪1i,
2iと外輪1o,2oとの間のそれぞれの軌道面円周上
で、ころ1r,2rをそれぞれ均一に当接させるためで
あって、正逆方向にそれぞれ、50〜100回/分程度
の回動速度で、5〜10周回程度回動させた後、駆動モ
ータ51,51は停止させ、内輪1i,2i、ころ1
r,2rおよび外輪1o,2oに対する設定作動圧力で
の押圧のみ維持する。
【0052】このとき、後述する測定に係る各構成要素
の位置関係は、一対の主軸機構20A,20Bは、計測
軸21A,21Bに拘持された内輪1i,2iの端面1
a,2aが、保持板12の保持基準面12bに対してそ
れぞれの測定距離(予圧スペーサ5の組付け時距離)A
1 ,A2 の位置に維持されている。また、内輪1i,2
iの端面1a,2aに対する検出棒63A,63Bの先
端面63c,63dの位置は、それぞれの距離C1 ,C
2 の位置を常時一定の関係に維持され、先端面63c,
63dは検出器62A,62Bのそれぞれの検出尖端6
2c,62dに当接して下方に移動した位置に維持され
ている。また、一対の検出機構60A,60Bは、検出
器62A,62Bの検出尖端62c,62dが、保持板
12の保持基準面12bに対してそれぞれの測定時距離
1 ,E2 の位置に維持されている。
【0053】そして、ワークである一対の転がり軸受
1,2およびハウジング4の位置関係寸法の測定は、図
9に示す計測器70の電源操作部に設けられた図示しな
い測定開始用のスイッチをONにして測定を開始する
と、基準距離K1 ,K2 が書込まれた基準データ書込み
部72を経て、読込み開始指令部73で一対の加圧エア
シリンダ41A,41Bの作動圧力が設定圧力に達して
いるか否かが判断され、設定圧力に達していないNoの
場合は元に戻り、設定圧力に達しているYesの場合は
次のデータ読込み部74において、検出器62A,62
Bからの検出値信号によって上述した測定距離A1 ,A
2 が読込まれる。
【0054】次いで、次のデータ演算部75において、
データ読込み部74に読み込まれた測定距離A1 ,A2
から測定距離(即ち、予圧スペーサ5の組付け幅)Aが
演算され、この測定距離Aが次のデータ表示部76に表
示される。この測定距離Aが、現在保持機構10と主軸
機構20A,20Bとに装着されている、一対の転がり
軸受1,2およびハウジング4と対で組込まれる予圧ス
ペーサ5の組付け幅であって、この測定距離Aの幅に形
成された予圧スペーサ5を軸受機構に組込むと、転がり
軸受1と2とには、上記測定の際に付与した一対の加圧
エアシリンダ41A,41Bの設定作動圧力と略同一の
予圧が付与されるものである。従って、この測定距離A
を記録しておき、一対の転がり軸受1,2およびハウジ
ング4と対で組込む予圧スペーサ5の幅を測定距離Aの
寸法で形成すればよい。
【0055】次いで、測定終了確認部77において、測
定をする場合は、電源操作部に設けられた図示しない再
測定スイッチをONにして再測定をし、または、測定を
終了する場合は、電源操作部に設けられた図示しない測
定終了スイッチをONにして測定を終了する。
【0056】そして、次のワークの測定に際しては、上
述の手順を繰り返して、次のワークの測定をする。
【0057】なお、上述した一対の転がり軸受1,2を
回動させて馴らし運転をする際の潤滑は、設定作動圧
力、馴らし運転の回動速度によっては必要であるが、上
述した本例の試験結果においては無潤滑で十分であっ
た。
【0058】また、本例では加圧エアシリンダ41Aと
41Bとの設定作動圧力に差をつけ、ハウジング4の着
座を安定させたが、ハウジング4を保持板12に固着す
れば、加圧エアシリンダ41Aと41Bとの設定作動圧
力に差をつけることなく、ハウジング4を安定して着座
させることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、以下に記載するような効果を奏する。
【0060】保持機構を挟む両側に対向してそれぞれの
先端部に一対の内輪が嵌着された一対の主軸機構を、一
対の加圧機構によって前記保持機構に向かって移動押圧
して、前記一対の転がり軸受の転がり当接部にそれぞれ
設定予圧を付与し、略同時に、前記一対の主軸機構を回
動機構によって回動させて、ハウジング内で前記一対の
転がり軸受の内輪をそれぞれ設定回動速度で回動させ、
前記一対の転がり軸受の内輪の対向するそれぞれの内側
端面の前進端位置の距離を一対の検出機構によって検出
し、前記前進端位置の距離と予め設定された基準距離と
から計測器によって、軸受機構に組付ける際に予圧スペ
ーサが挟入される前記一対の転がり軸受のそれぞれの内
輪の内側端面間の距離を演算して測定するので、一対の
転がり軸受を軸受機構に組付けることなく,軸受機構に
組付ける前に、一対の転がり軸受に設定予圧を付与でき
る予圧スペーサの適正な幅を測定することができる。
【0061】また、従来技術のように、軸受機構への再
組付けの必要がないから、組付け時間の短縮ができ、コ
ストダウンを画ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の装置全体の構成を示す縦断面図であ
る。
【図2】主軸機構の説明図であって、図1に示す一方の
主軸機構20A部を拡大した縦断面図である。
【図3】主軸機構に転がり軸受の内輪を着脱する際の説
明図であって、一方の主軸機構20A部を拡大した縦断
面図である。
【図4】主軸機構および検出機構の測定前の説明図であ
って、図1に示す中央要部を拡大した縦断面図である。
【図5】主軸機構および検出機構の測定時の説明図であ
って、図1に示す中央要部を拡大した縦断面図である。
【図6】本発明に係る軸受機構の組付け形態を示す縦断
面図である。
【図7】本発明に係る軸受機構に組付ける各要素を示す
縦断面図である。
【図8】検出機構および計測器に基準距離を設定する際
の説明図であって、図1に示す中央要部を拡大した縦断
面図である。
【図9】計測器の説明図であって、その構成を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1,2 転がり軸受 1i,2i 内輪 1o,2o 外輪 1r,2r 円錐ころ 4 ハウジング 5 予圧スペーサ 10 保持機構 12b 保持基準面 20A,20B 主軸機構 21A,21B 計測軸 23 ストッパ 34 保持エアシリンダ 40A、40B 加圧機構 41A,41B 加圧エアシリンダ 50A、50B 回動機構 51 駆動モータ 60A,60B 検出機構 62A,62B 検出器 63A,63B 検出棒 70 計測器 A 測定距離=予圧スペーサの組付け幅 A1 測定距離=予圧スペーサの組付け時距離 A2 測定距離=予圧スペーサの組付け時距離 K 基準距離 K1 基準距離 K2 基準距離

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ころまたは鋼球が保持された内輪と外輪
    とが分離可能に構成された一対の転がり軸受に予圧を付
    与して軸受機構に組付ける際の、一対の内輪の間に挟入
    する予圧スペーサの幅を組付け前に測定する予圧スペー
    サの組付け幅測定方法であって、一対の転がり軸受の一
    対の外輪の軌道面を外向き勝手に軸受機構のハウジング
    に嵌着して該ハウジングを保持し、前記一対の外輪と同
    軸芯位置で該一対の外輪を挟む両側近傍に対向して回動
    可能かつ接近離隔可能に設けられた一対の主軸機構の対
    向するそれぞれの先端部に前記一対の転がり軸受の一対
    の内輪の軌道面を内向き勝手に嵌着し、前記一対の内輪
    を前記一対の外輪に向かって移動押圧して該一対の内輪
    と該一対の内輪に保持されたころまたは鋼球と該一対の
    外輪とに予圧を付与し、前記予圧の付与と前後して、前
    記一対の内輪に回動を付与し、前記一対の内輪の対向す
    る内側端面の前進端位置の距離を検出し、前記前進端位
    置の距離と基準距離とから前記一対の内輪の対向する内
    側端面の距離を演算して、前記一対の転がり軸受に予圧
    を付与して軸受機構に組付ける際の、一対の内輪の間に
    挟入する予圧スペーサの幅を組付け前に測定する予圧ス
    ペーサの組付け幅測定方法。
  2. 【請求項2】 ころまたは鋼球が保持された内輪と外輪
    とが分離可能に構成された一対の転がり軸受に予圧を付
    与して軸受機構に組付ける際の、一対の内輪の間に挟入
    する予圧スペーサの幅を組付け前に測定する予圧スペー
    サの組付け幅測定装置であって、一対の転がり軸受の一
    対の外輪の軌道面を外向き勝手にして嵌着されたハウジ
    ングを保持可能に設けられた保持機構と、前記一対の外
    輪と同軸芯位置で前記保持機構を挟む該一対の外輪の両
    側近傍に対向して回動可能かつ接近離隔可能に設けられ
    対向するそれぞれの先端部に前記一対の転がり軸受の一
    対の内輪の軌道面を内向き勝手にして嵌着可能に設けら
    れた一対の主軸機構と、前記一対の主軸機構を介して前
    記一対の内輪を前記保持機構の前記一対の外輪に向かっ
    て移動押圧して該一対の内輪と該一対の内輪に保持され
    たころまたは鋼球と該一対の外輪とに予圧を付与可能な
    一対の加圧機構と、前記一対の主軸機構を介して前記一
    対の内輪に回動を付与可能な一対の回動機構と、前記一
    対の内輪の対向する内側端面の前進端位置の距離を検出
    可能な一対の検出機構と、前記前進端位置の距離と基準
    距離とから前記一対の内輪の対向する内側端面の距離を
    演算して出力可能な計測器とを備え、前記一対の転がり
    軸受に予圧を付与して軸受機構に組付ける際の、一対の
    内輪の間に挟入する予圧スペーサの幅を組付け前に測定
    する予圧スペーサの組付け幅測定装置。
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