JPH09154728A - 加熱容器及びそのフッ素樹脂加工方法 - Google Patents

加熱容器及びそのフッ素樹脂加工方法

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JPH09154728A
JPH09154728A JP34578495A JP34578495A JPH09154728A JP H09154728 A JPH09154728 A JP H09154728A JP 34578495 A JP34578495 A JP 34578495A JP 34578495 A JP34578495 A JP 34578495A JP H09154728 A JPH09154728 A JP H09154728A
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JP
Japan
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intermediate layer
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fluororesin
primer
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JP34578495A
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English (en)
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Isamu Nagamachi
勇 長町
Kazuyuki Kawakami
一幸 河上
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Zojirushi Corp
Original Assignee
Zojirushi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フッ素樹脂加工12における中間層15の表
面に鮮明にインキを転写して印刷層13を形成し、鮮明
な印刷表示を施したフッ素樹脂加工12を形成すること
を目的とする。 【解決手段】 加熱容器4の器材11表面にプライマー
層14を塗布し、当該プライマー層14の表面にメタリ
ック成分を含む中間層15を塗布し、然る後その加熱容
器4を焼成し、次いでその焼成された中間層15の表面
に印刷を施し、その印刷層13を覆って前記中間層15
の表面に透明な表面層16を塗布し、再度焼成してフッ
素樹脂加工12を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電気炊飯器、電気エ
アーポットなどの加熱容器における、フッ素樹脂加工の
構造及びその加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来一般に、加熱容器の内面には汚れ防
止などの目的でフッ素樹脂加工を施すことが行われてい
る。このフッ素樹脂加工は、加熱容器器材の表面にプラ
イマー層を形成し、そのプライマー層の表面にメタリッ
ク成分を含む中間層を形成し、さらにその中間層の表面
に透明な表面層を形成した三層構造となっており、メタ
リック調の美しい外観を有するものとなっている。
【0003】ところで前述のような各種の加熱容器にお
いては、容器の容量や内容物を入れる限界を表示するた
めに、各種の印刷が施される。しかしながらその加熱容
器内面にフッ素樹脂加工を施す場合には、フッ素樹脂が
接着性を有しないため、表面層の表面に印刷を施すこと
は困難であり、前記三層構造の内部に印刷を施すことが
必要である。
【0004】かかる印刷表示の構造として、特開平7−
112517号公報に記載されたものが知られている。
このものは前記プライマー層の表面に印刷を施し、その
印刷層を覆ってプライマー層の表面にメタリック成分を
含む中間層を形成し、さらにその表面に透明な表面層を
形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの構造
では、印刷層を覆ってメタリック成分を含む中間層が形
成されているため、その中間層を透して印刷層の表示を
目視することとなり、印刷表示が不鮮明なものとなる。
【0006】中間層の表面に印刷を施せば印刷表示は鮮
明となるが、焼成前の中間層は極めて傷付き易く、また
メタリック成分が剥離し易いものであって、印刷用のパ
ッドなどが接触することにより中間層が傷付いて外観が
低下すると共に、印刷インキの転写性が悪い。
【0007】本発明はかかる事情に鑑みなされたもので
あって、中間層を傷付けることなくその中間層の表面に
鮮明にインキを転写し、フッ素樹脂加工に鮮明な印刷表
示を施すことを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】而して本発明の加熱容器
は、加熱容器の器材表面にプライマー層が形成され、当
該プライマー層の表面にメタリック成分を含む中間層を
有し、当該中間層の表面に印刷を施し、その印刷層を覆
って前記中間層の表面に透明な表面層を形成したことを
特徴とするものである。
【0009】また本発明のフッ素樹脂加工方法は、加熱
容器の器材表面にプライマー層を塗布し、当該プライマ
ー層の表面にメタリック成分を含む中間層を塗布し、然
る後その加熱容器を焼成し、次いでその焼成された中間
層の表面に印刷を施し、その印刷層を覆って前記中間層
の表面に透明な表面層を塗布し、再度焼成することを特
徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は内容器に本発明のフッ素樹
脂加工を施したエアーポット1を示すものである。2は
本体であって、外装体3内に内容器4が収容され、当該
内容器4の底面の下部に電熱ヒーター5が装着され、ま
たその底面の中央には温度センサー6が取付けられてい
る。
【0011】そして前記電熱ヒーター5に通電して加熱
容器としての内容器4内の水7を加熱し、その温度を前
記温度センサー6で測定して、電熱ヒーター5による加
熱を制御するようになっている。そして本体2の上部を
閉塞した蓋8に設けられたエアーポンプで内容器4内を
加圧し、当該内容器4内の水7を注出管9を通して吐出
口10から注出するようになっている。
【0012】而してこのエアーポット1において、内容
器4には図2(a)に示すように、器材11の内面にフ
ッ素樹脂加工12が施されており、そこに目盛や数字な
どの印刷13が施されている。
【0013】図2(b)は器材11の一部を拡大して示
したものであって、器材11の表面にプライマー層14
が形成され、当該プライマー層14の表面に中間層15
が形成されており、当該中間層15の表面に印刷層13
が施され、その印刷層13を覆って前記中間層15の表
面に透明な表面層16が形成されており、これらプライ
マー層14、中間層15、印刷層13及び表面層16に
より、前記フッ素樹脂加工12を構成している。
【0014】本発明における器材11としては、アルミ
ニウム、ステンレスなどの、一般に加熱容器の器材とし
て使用されるものを使用することができ、これをプレス
などの手段で所定の形状に成形される。またこの器材1
1はフッ素樹脂加工12を施すに先立って、有機溶剤な
どで完全に脱脂し、さらにブラストなどにより粗面処理
をするのが好ましい。
【0015】而してこの器材11の表面に形成されるプ
ライマー層14は、フッ素樹脂にポリエーテルサルフォ
ン樹脂、ポリアミドイミド樹脂などの耐熱樹脂を添加し
た塗料が使用され、さらに色調を現すための顔料が添加
されている。そしてこの塗料を器材11の表面に、焼成
時の膜厚が10〜15μとなるように塗布し、80〜1
00℃で10分程度乾燥する。
【0016】次にこのプライマー層14の表面に形成さ
れる中間層15は、前記プライマー層14を構成する塗
料の顔料に代えて、アルミニウム又はマイカなどのメタ
リック成分を添加したものが使用される。この塗料をプ
ライマー層14の表面に、焼成時の膜厚が5〜10μと
なるように塗布する。そして中間層15塗料を80〜1
00℃で10分程度乾燥した後、370〜380℃に加
熱し、10分程度焼成を行う。
【0017】焼成した器材11を冷却した後、中間層1
5の表面に印刷層13を形成する。印刷層13を形成す
るインキは、アクリル系樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ
樹脂、ビニル系共重合体などの合成樹脂に、インキの着
色成分としての顔料及びフッ素樹脂の粉末を添加したも
のが使用される。
【0018】印刷の方法としては特に限定されるもので
はなく、スタンプやパッドによる印刷、スクリーン印
刷、転写紙による転写印刷など各種の方法を使用するこ
とができ、また筆などを使用して手書きにより文字や目
盛を記入することも、本発明においては印刷の概念に含
まれる。
【0019】次に印刷層13を覆って中間層15の表面
に表面層16が形成される。表面層16を構成する塗料
は、四フッ化エチレン樹脂及び/又は四フッ化エチレン
・パーフロロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂を主
成分とする、透明なフッ素樹脂塗料である。
【0020】この塗料を中間層15の表面に塗布し、8
0〜100℃で10分間程度乾燥したのち、380〜4
00℃で20分程度焼成することにより、器材11の表
面にフッ素樹脂加工12を形成する。
【0021】なお本発明においてプライマー層14、中
間層15及び表面層16を形成する方法としては、水系
又は溶剤系の塗料をスプレーなどにより塗布することが
でき、また粉体のままで静電塗装することも可能であ
る。
【0022】
【作用】本発明においては、器材11の表面にプライマ
ー層14及び中間層15を形成し、その中間層15の表
面に印刷層13を形成し、さらにその印刷層13を覆っ
て中間層15の表面に透明な表面層16を形成している
ので、加熱容器の器材11表面はフッ素樹脂加工12が
施され、その表面における異物の付着による汚れが防止
される。また中間層15の表面に印刷層13が形成され
ており、それを透明な表面層16を通して視認できる。
【0023】また本発明の方法においては、器材11の
表面にプライマー層14及び中間層15を形成した後、
一旦焼成することにより、メタリック成分を含む中間層
15が固定され、印刷層13を形成する工程において傷
付いたりメタリック成分が剥がれたりすることがない。
【0024】
【発明の効果】従って本発明によれば、中間層15の表
面に印刷層13が形成されており、その上には透明の表
面層16が形成されているので、印刷層13がメタリッ
ク処理されることがなく、透明な表面層16のみを透し
て印刷層13を鮮明に視認することができる。
【0025】また本発明の方法によれば、器材11にプ
ライマー層14及び中間層15を塗布し、これらを一旦
焼成した後に印刷層13を印刷するので、印刷に際して
中間層15が傷付いたりメタリック成分が剥がれたりす
ることがなく、鮮明な印刷層13を印刷することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の加熱容器を内容器として使用したエ
アーポットの中央縦断面図
【図2】 本発明の加熱容器の主要部を示すものであっ
て、(a)はその主要部の斜視図であり、(b)はその
一部を拡大して示した縦断面図である。
【符号の説明】
4 加熱容器(内容器) 11 器材 12 フッ素樹脂加工 13 印刷層 14 プライマー層 15 中間層 16 表面層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱容器(4)の器材(11)表面にプ
    ライマー層(14)が形成され、当該プライマー層(1
    4)の表面にメタリック成分を含む中間層(15)を有
    し、当該中間層(15)の表面に印刷を施し、その印刷
    層(13)を覆って前記中間層(15)の表面に透明な
    表面層(16)を形成したことを特徴とする、加熱容器
  2. 【請求項2】 加熱容器(4)の器材(11)表面にプ
    ライマー層(14)を塗布し、当該プライマー層(1
    4)の表面にメタリック成分を含む中間層(15)を塗
    布し、然る後プライマー層(14)及び中間層(15)
    を加熱焼成し、次いでその焼成された中間層(15)の
    表面に印刷を施し、その印刷層(13)を覆って前記中
    間層(15)の表面に透明な表面層(16)を塗布し、
    再度加熱焼成することを特徴とする、加熱容器のフッ素
    樹脂加工方法
JP34578495A 1995-12-08 1995-12-08 加熱容器及びそのフッ素樹脂加工方法 Pending JPH09154728A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008194111A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器用内鍋
JP2011201285A (ja) * 2009-10-13 2011-10-13 Raydent Kogyo Kk 塗装金属製品とその塗装法

Cited By (2)

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JP2008194111A (ja) * 2007-02-09 2008-08-28 Tiger Vacuum Bottle Co Ltd 電気炊飯器用内鍋
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