JPH0915436A - 光導波路構造並びに光分波器,光合波器,光選別器及び光合波・分波器 - Google Patents

光導波路構造並びに光分波器,光合波器,光選別器及び光合波・分波器

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JPH0915436A
JPH0915436A JP7161280A JP16128095A JPH0915436A JP H0915436 A JPH0915436 A JP H0915436A JP 7161280 A JP7161280 A JP 7161280A JP 16128095 A JP16128095 A JP 16128095A JP H0915436 A JPH0915436 A JP H0915436A
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optical
waveguide
light
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Hiroki Okujima
裕樹 奥島
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、例えば光通信における波長分割多
重伝送系に用いて好適な光導波路の構造並びに光分波
器,光合波器,光選別器及び光合波・分波器に関し、簡
易な製法によって、導波路間ギャップを作らない構成で
光の伝搬ロスを少なくし、高性能な波長分離作用を実現
できるようにすることを目的とする。 【構成】 第1光導波路11と、2本の光導波路からな
る第2光導波路12と、上記の第1光導波路11と第2
光導波路12とを接続するとともに高次モードの伝搬が
可能な中間光導波路13とをそなえて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図16) 発明が解決しようとする課題(図17) 課題を解決するための手段 作用 実施例 ・(a)光導波路モジュールの基本構造の説明(図1〜
図12) ・(b)光導波路モジュールを用いたシステム例の説明
(図13〜図15) 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光通信における
波長分割多重伝送系に用いて好適な光導波路の構造並び
に光分波器,光合波器,光選別器及び光合波・分波器に
関する。
【0003】
【従来の技術】従来よりの光通信においては、例えば双
方向通信や異種信号の同一方向通信を行なう場合や、波
長分割多重伝送を行なって情報量を大容量化するような
通信を行なう場合には、光導波路上に光を分波したり合
波するような光受動デバイスとして機能する光導波路モ
ジュールが用いられている。
【0004】図16は上述の光導波路モジュールとして
の一般的な方向性結合器を示す図であり、この図16に
示す方向性結合器は、例えば基板上に、イオンエッチン
グ処理,高温処理等の製造プロセスを経ることにより、
導波層が形成されてなるものである。ここで、101は
第1光導波路、102は第2光導波路であり、これらの
第1光導波路101及び第2光導波路102は、屈折率
の高いコア層により構成されている。
【0005】また、103は導波路間ギャップであり、
この導波路間ギャップ103は、屈折率の低いクラッド
層により構成されている。ところで、第1光導波路10
1の入射端(左端)から光が入射されると、この図16
における電界分布C,Dに示すように、光の電界のスソ
は導波路間ギャップ103を越えて第2光導波路102
にまでかかり、この第2光導波路102にかかった電界
によって第2光導波路102内にも電界が誘起されるよ
うになっている。
【0006】さらに、光が導波路上を伝搬するに従っ
て、光の電界は、第2光導波路102内の電界ピークの
高さが高くなる一方、第1光導波路101内の電界ピー
ク内の電界ピークの高さは低くなるように移動し、つい
には第1光導波路101から第2光導波路102に全パ
ワーが移動することになる(全パワーが移動するのに必
要な導波路長のことを完全結合長あるいは100%結合
長と呼ぶ)。
【0007】また、電界のしみ出しは波長により異なる
ので、電界がかかる程度は波長によって変わり、電界が
移動する程度(結合効率)も波長によって変化する。即
ち、波長が長い方が導波路からのしみ出しが多いので結
合効率が高く、従って、完全結合長は波長が長くなるほ
ど短くなる。なお、導波路長が完全結合長よりも長くな
ると、その導波路長に応じて、反対側の光導波路101
へパワーが移動し始めて、電界のピークの高低は逆転
し、以下これを繰り返す。
【0008】ところで、光は電界パワーのピークを辿る
ように伝搬するので、導波路長が完全結合長となるよう
な光が第1光導波路101に入射されると、その光は第
2光導波路102から出射され、導波路長が完全結合長
よりも長くなると、その導波路長に応じて、光は第1光
導波路101と第2光導波路102との間を行ったり来
たりする。
【0009】この図16に示す方向性結合器では、λ1
の光に対しては、第1光導波路101及び第2光導波路
102の平行している長さがちょうど完全結合長になる
ように設定されているので、λ1 の光は第2光導波路1
02の出射端から100%出射されるようになってい
る。一方、λ2 の光に対しては、第1光導波路101及
び第2光導波路102の平行している長さが完全結合長
の2倍になるように設定されており、λ2 の光は第1光
導波路101の出射端から出射されるようになってい
る。
【0010】このような構成により、上述の図16に示
す方向性結合器では、第1光導波路101に光λ1 ,λ
2 が同時に入射されると、これらの波長特性に従って光
λ1は第1光導波路101から、光λ2 は第2光導波路
102からそれぞれ出射される。なお、λ1 の光が奇数
回第1光導波路101と第2光導波路102との間を行
ったり来たりするように設定することで、λ1 及びλ2
の間の波長差を実際に必要なレベルまで接近させて設定
することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の方向
性結合器においては、隣接した導波路間ギャップ, 導波
路幅及びコア−クラッド間の屈折率差などが、波長特性
を決める要素になっているが、中でも、導波路間ギャッ
プは重要な要素である。即ち、図17は、図16のA−
B断面図を示したものであるが、この図17に示すよう
に、方向性結合器は、その製造プロセスにおいて高温処
理を行なっているので、第1光導波路101と第2光導
波路102とが接近する方向に倒れる(ずれる)傾向が
ある(点線部が通常の光導波路、実線部が倒れた光導波
路を示す)。このように、第1光導波路101,第2光
導波路102がずれた状態では、波長特性がずれ、方向
性結合器による光の分波特性が劣化するという課題があ
った。
【0012】これに対し、特開平6−59142号公報
にて開示されたものによれば、上述の導波路のずれを防
止するために、方向性結合器の結合部の導波路の外側に
所望の距離を隔ててガラス堤防を形成したり、結合部の
導波路にガラス連結堤を梯子状に形成するという技術が
提案されている。しかしながら、上述の特開平6−59
142号公報にて開示された技術においても、伝搬され
る光が若干漏洩することにより、光の分波特性に若干影
響が出るという課題がある。
【0013】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、簡易な製法によって、導波路間ギャップを作
らない構成で、光の伝搬ロスを少なくし、高性能な波長
分離作用を実現できるようにした、光導波路構造並びに
光分波器,光合波器,光選別器及び光合波・分波器を提
供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このため、第1の発明の
光導波路構造は、第1光導波路と、2本の光導波路から
なる第2光導波路と、上記の第1光導波路と第2光導波
路とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間
光導波路とをそなえて構成されたことを特徴としている
(請求項1)。
【0015】また、上述の本発明の光導波路構造は、該
中間光導波路を、その光導波路幅を該第1光導波路の光
導波路幅よりも大きくなるように形成したり(請求項
2)、該中間光導波路を、その屈折率を該第1光導波路
の屈折率よりも高くなるように形成することができる
(請求項3)。また、上述の本発明の光導波路構造は、
該第1光導波路と該中間光導波路とを、相互に各中心軸
を整合させないように配置したり(請求項4)、該第1
光導波路における該中間光導波路との接続端部を、非対
称な屈折率分布を有する接続端部として構成することも
できる(請求項5)。
【0016】また、上述の本発明の光導波路構造は、該
中間光導波路の長さを、該第1光導波路を通じて入射さ
れる2つの波長のうちの長い方の一方の波長が該中間光
導波路内を蛇行伝搬する周期のN(Nは任意の整数)倍
であると同時に、該2つの波長の他方が該中間光導波路
内を蛇行伝搬する周期のN−(1/2)倍となるように
設定することができるほか(請求項6)、該中間光導波
路の長さを、該第1光導波路を通じて入射される2つの
波長のうちの短い方の一方の波長が該中間光導波路内を
蛇行伝搬する周期のN(Nは任意の整数)倍であると同
時に、該2つの波長の他方が該中間光導波路内を蛇行伝
搬する周期のN+(1/2)倍となるように設定するこ
とができる(請求項7)。
【0017】また、第2の発明の光分波器は、入射光導
波路と、2本の光導波路からなる出射光導波路と、上記
の入射光導波路と出射光導波路とを接続するとともに高
次モードの伝搬が可能な中間光導波路とをそなえて構成
されたことを特徴としている(請求項8)。さらに、第
3の発明の光分波器は、入射光導波路と、2本の光導波
路からなる出射光導波路と、上記の入射光導波路と出射
光導波路とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能
な中間光導波路とをそなえて構成された光分波器モジュ
ールを複数そなえ、前段側の光分波器モジュールにおけ
る該出射光導波路の分岐光導波路に、後段側の光分波器
モジュールにおける該入射光導波路が接続されているこ
とを特徴としている(請求項9)。
【0018】また、第4の発明の光合波器は、2本の光
導波路からなる入射光導波路と、出射光導波路と、上記
の入射光導波路と出射光導波路とを接続するとともに高
次モードの伝搬が可能な中間光導波路とをそなえて構成
されたことを特徴としている(請求項10)。さらに、
第5の発明の光合波器は、2本の光導波路からなる入射
光導波路と、出射光導波路と、上記の入射光導波路と出
射光導波路とを接続するとともに高次モードの伝搬が可
能な中間光導波路とをそなえて構成された光合波器モジ
ュールを複数そなえ、前段側の光分波器モジュールにお
ける該出射光導波路に、後段側の光分波器モジュールに
おける該入射光導波路の分岐光導波路が接続されている
ことを特徴としている(請求項11)。
【0019】また、第6の発明の光合波・分波器は、入
射光導波路と、2本の光導波路からなる出射光導波路
と、上記の入射光導波路と出射光導波路とを接続すると
ともに高次モードの伝搬が可能な中間光導波路とをそな
えてなる光分波器モジュールと、2本の光導波路からな
る入射光導波路と、出射光導波路と、上記の入射光導波
路と出射光導波路とを接続するとともに高次モードの伝
搬が可能な中間光導波路とをそなえてなる光合波器モジ
ュールとをそなえ、該光分波器モジュールにおける該出
射光導波路のうちの一方の光導波路と、該光合波器モジ
ュールにおける該入射光導波路のうちの一方の光導波路
とが相互に接続されていることを特徴としている(請求
項12)。
【0020】さらに、第7の発明の光選別器は、第1光
導波路と、一方が入射側光導波路、他方が出射側光導波
路として構成された2本の光導波路からなる第2光導波
路と、上記の第1光導波路と第2光導波路とを接続する
とともに高次モードの伝搬が可能な中間光導波路とをそ
なえて構成されたことを特徴としている(請求項1
3)。
【0021】
【作用】上述の第1の発明の光導波路構造では、第1光
導波路に入射された光λ1 及び光λ2 が、高次モードの
伝搬が可能な中間光導波路に入射されると、この中間光
導波路において、光λ1 及び光λ2 はそれぞれの光の波
長特性に従って分波される。分波された光λ1 ,λ
2 は、第2光導波路の2本の光導波路から、別々に出射
されることにより、光分波器として動作する。また、第
2光導波路の2本の光導波路に入射された光λ1 及び光
λ2 が、高次モードの伝搬が可能な中間光導波路に入射
されると、この中間光導波路において、光λ1 及び光λ
2 は合波され、出射光導波路から出射されることによ
り、光合波器として動作する(請求項1〜請求項7)。
【0022】また、上述の第2の発明の光分波器では、
入射光導波路に入射された光λ1 及び光λ2 が、高次モ
ードの伝搬が可能な中間光導波路に入射されると、この
中間光導波路において、光λ1 及び光λ2 はそれぞれの
光の波長特性に従って分波される。分波された光λ1
光λ2 は、出射光導波路の2本の光導波路から、別々に
出射される(請求項8)。
【0023】さらに、上述の第3の発明の光分波器で
は、前段側の光分波器モジュールにおいて、入射光導波
路に入射された光群が中間光導波路に入射されると、こ
の中間光導波路において、光群の波長特性に従って分波
される。分波された光群は、出射光導波路の2本の光導
波路から、別々に出射される。続いて、後段側の光分波
器モジュールでは、前段側の光分波器モジュールにおい
て分波された光群が、入射光導波路を経て中間光導波路
に入射されると、この中間光導波路において、その波長
特性に従ってさらに分波される。分波された光群は、出
射光導波路の2本の光導波路から、別々に出射される
(請求項9)。
【0024】また、上述の第4の発明の光合波器では、
2本の光導波路からなる入射光導波路の別々の光導波路
から入射された光λ1 及び光λ2 は、高次モードの伝搬
が可能な中間光導波路において合波されて、出射光導波
路から出射される(請求項10)。さらに、上述の第5
の発明の光合波器では、前段側の光合波器モジュールに
おいて、入射光導波路の2本の光導波路から入射された
光群は、中間光導波路において合波されて、出射光導波
路から出射される。続いて、後段側の光合波器モジュー
ルにおいて、2本の光導波路からなる入射光導波路の一
方の光導波路に、前段側の光合波器モジュールにおいて
合波された光群は、他方の光導波路に入射された光群と
ともに、中間光導波路においてさらに合波されて出射光
導波路から出射される(請求項11)。
【0025】さらに、上述の第6の発明の光合波・分波
器では、前段側の光分波器モジュールにおいて、その入
射光導波路から入射された光λ1 及び光λ3 は、中間光
導波路で光λ1 及び光λ3 のそれぞれの光の波長特性に
従って分波される。分波された光λ1 及び光λ3 は、2
本の光導波路からなる出射光導波路のうちで、受信局と
接続している光導波路から光λ1 が、中間光導波路を介
して後段側の光合波器モジュールの2本の光導波路から
なる入射光導波路の一方と接続している光導波路から光
λ3 がそれぞれ出射される。続いて、後段側の光合波器
モジュールにおいて、前段側の光分波器モジュールから
入射された光λ3 及び入射光導波路の他方の光導波路と
接続している送信局から入射された光λ2 は、中間光導
波路において合波されて出射光導波路から出射される
(請求項12)。
【0026】また、上述の第7の発明の光選別器では、
第1光導波路に入射された光λ1 は、中間光導波路を経
て、第2光導波路の出射側光導波路から出射するととも
に、第2光導波路の入射側光導波路に入射された光λ2
は、中間光導波路を経て第1光導波路から出射する(請
求項13)。
【0027】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (a)光導波路モジュールの基本構造の説明 (a1)第1の態様の説明 図1は、本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第1の態様としての光導波路10を示す模式図で
あるが、この図1に示す光導波路モジュールとしての光
導波路10は、同一の光導波路から入射された光λ1
び光λ2 を分波して、別々の光導波路から出射するため
のものであり、入射導波路としての第1光導波路11
と、2本の光導波路からなる第2光導波路(出射導波
路)12と、中間光導波路13とをそなえて構成されて
いるが、この中間光導波路13は、第1光導波路11と
第2光導波路12とを接続するものであり、高次モード
の伝搬が可能な波長分離部として機能するものである。
【0028】即ち、この中間光導波路13中では、図1
に示すように、光λ1 ,λ2 のそれぞれに対応する電界
ピークが生成され、光λ1 ,λ2 は、これらの電界ピー
クを辿るように伝搬するようになっている。なお、図1
中においては、光λ2 が伝搬する蛇行曲線M1 及び光λ
2 に対応する電界ピークM2 のみを図示している。ま
た、中間光導波路13の光導波路幅は、第1光導波路1
1の光導波路幅よりも大きくなるように形成されている
とともに、第1光導波路11と中間光導波路13とが、
相互に各中心軸P,Qを整合させないように配置されて
いる。
【0029】即ち、第1光導波路11の中心軸Pは、中
間光導波路13の中心軸Qに重ならないように配置され
ているのである。なお、この場合においては、第1光導
波路11の第2光導波路12A側の側壁と、中間光導波
路13の第2光導波路12A側の側壁とが、面一に接続
されている。さらに、中間光導波路13の長さは、第1
光導波路11を通じて入射される2つの波長λ1 及びλ
2 についてλ1 >λ2 の関係が成り立つとき、λ1 が中
間光導波路13内を蛇行伝搬する周期のN(Nは任意の
整数)倍であると同時に、λ 2 が中間光導波路13内を
蛇行伝搬する周期のN−(1/2)倍となるように設定
されるか、または、第1光導波路11を通じて入射され
る2つの波長λ1 及びλ2 についてλ1 <λ2 の関係が
成り立つとき、λ1 が中間光導波路13内を蛇行伝搬す
る周期のN(Nは任意の整数)倍であると同時に、λ2
が中間光導波路13内を蛇行伝搬する周期のN+(1/
2)倍となるように設定されている。
【0030】上述のように構成された光導波路モジュー
ルは、例えば図2に示すように、双方向通信等の情報量
の大容量化の手段としての波長分割多重伝送系に実装す
ることができる。ここで、この図2において、光導波路
モジュール10は、クラッド層10bとクラッド層10
dとの間に位置するコア層10cにより形成されてい
る。即ち、上述の図1に示す第1光導波路11,第2光
導波路12,中間光導波路13は、いずれも均一なコア
層10cにより形成されている。なお、第1光導波路1
1の末端部は光ファイバケーブル14Aに接続され、第
2光導波路12の末端部は光ファイバケーブル14B及
び14Cに接続されている。
【0031】ところで、上述の光導波路10は、例えば
図3に示すようなプロセスを経て製造されるようになっ
ている。即ち、光導波路10を製造する際においては、
まず、プロセス(P1)で、火炎堆積法によりシリコン
基板10a上にクラッド層10b・コア層10c・クラ
ッド層10dの順に多孔質石英ガラスの光導波膜を形成
する。ここで、火炎堆積法とは、二塩化ケイ素などの原
料ガスを、アルゴンなどのガスにより、酸水素バーナー
の火炎中にて加水分解して、粉末状の二酸化ケイ素を発
生させて、これを基板上に吹きつけて堆積する技術であ
る。なお、上述の火炎堆積処理の初期には二酸化ケイ素
のみを吹きつけ、その後は所望のコア屈折率パターンに
なるように二酸化チタンを混ぜればよい。
【0032】次に、プロセス(P2)で、プロセス(P
1)で形成した多孔質石英ガラスの光導波膜10b,1
0c,10dを、高温で処理し、透明な光導波膜にす
る。さらに、プロセス(P3)で、アモルファスシリコ
ン(a−Si)10eを、スパッタ処理により蒸着さ
せ、その上にレジストを塗布し、導波路マスクによって
導波路パターンを形成する。続いて、フォトリソグラフ
ィ法によって、アモルファスシリコンにパターンを形成
する。さらに、プロセス(P4)で、アモルファスシリ
コンをマスクとして、反応性イオンエッチングにより、
ガラス光導波膜10b,10c,10dを導波路に形成
する。
【0033】最後に、プロセス(P5), プロセス(P
6)で、CVD法, 火炎堆積法等により、クラッド層1
0fをかぶせることにより、光導波路10を作製するも
のである。上述の構成により、本実施例にかかる光導波
路モジュールの基本的構造の第1の態様としての光導波
路10では、光導波路上を以下に示すように光が伝搬す
る。
【0034】即ち、光ファイバケーブル14Aから入射
された光λ1 ,λ2 は、光導波路10で分波され、分波
された光λ1 ,λ2 は、それぞれ光ファイバケーブル1
4B,14Cから出射される。光導波路10では、図1
に示すように、まず、第1光導波路11に入射された光
λ1 及び光λ2 が、第1光導波路11より光導波路幅が
大きな中間光導波路13に入射されると、中間光導波路
13では例えば図1に示すように、光λ1 及び光λ2
それぞれに対応する電界ピークが生成される。光λ1
び光λ2 は、これらの電界ピークを辿るように、中間光
導波路13を蛇行して伝搬する。
【0035】上述したように、中間光導波路13では、
1次モード光の電界のピークの位置に合わせて、その長
さが設定されることにより、第2光導波路12から出射
される光が、その光の波長特性に従って分波されて、第
2光導波路12Aからは光λ 1 が出射され、第2光導波
路12Bからは光λ2 が出射されるようにして、波長分
離作用(フィルター効果)を実現しているのである。
【0036】上述の光導波路10として、例えば図4に
示すようなスケールのものを設計した場合には、第2光
導波路12A,12Bから出射される光λ1 ,λ2 とし
ては、例えば図5に示すような波長に対する光の損失特
性を得ることができる。即ち、この図4に示す光導波路
10は、第1光導波路11の光導波路幅Rを10μm程
度、中間光導波路13の光導波路幅Sを20μm程度、
中間光導波路13の長さTを15400μm程度とし、
さらに、コア層10cの屈折率を1.4485程度、ク
ラッド層10b及び10dの屈折率を1.445程度と
なるように形成されている。
【0037】これにより、第2光導波路12Aから出射
される光λ1 の波長に対する損失特性は、図5の実線X
に示すようになり、第2光導波路12Bから出射される
光λ 2 の波長に対する損失特性は、図5の点線Yに示す
ようになる。即ち、第2光導波路12Aからの光λ
1 と、第2光導波路12Bからの光λ2 とは、互いに逆
の損失特性を有して出射されることができる。
【0038】このように、本実施例にかかる光導波路モ
ジュールの基本的構造の第1の態様としての光導波路1
0によれば、中間光導波路13を、その光導波路幅を第
1光導波路11の光導波路幅よりも大きくなるように形
成するとともに、第1光導波路11と中間光導波路13
とが、相互に各中心軸を整合させないように配置されて
いるので、光の伝搬ロスを少なくし、中間光導波路13
において高次モード光を伝搬することができる一方、中
間光導波路13の長さを、2つの波長の光λ1及び光λ
2 のうちの、波長の長い一方の光の波長を、中間光導波
路13内を蛇行伝搬する周期のN(Nは任意の整数)倍
とするとともに、他方の光の波長を、中間光導波路13
内を蛇行伝搬する周期のN−(1/2)倍となるように
設定するか、または、光λ1 及び光λ2 のうちの、波長
の短い一方の光の波長を、中間光導波路13内を蛇行伝
搬する周期のN(Nは任意の整数)倍とするとともに、
他方の光の波長を、中間光導波路13内を蛇行伝搬する
周期のN+(1/2)倍となるように設定しているの
で、効果的に光波長を分離させることができ、光導波路
10を光分波精度の高い光分波器として構成することが
できる利点がある。
【0039】さらに、光導波路10を、図3に示したよ
うな簡易なプロセスで製造することができるとともに、
導波路間ギャップを作る必要もなくなるので、製造コス
トを抑えながらも高い精度で光波長を分離させることが
できる利点もある。 (a2)第2の態様の説明 図6は、本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第2の態様としての光導波路20を示す模式図で
あるが、この図6に示す光導波路構造モジュールとして
の光導波路20は、同一の光導波路から入射された光λ
1 及び光λ2 を分波して、別々の光導波路から出射する
ためのものであり、入射導波路としての第1光導波路2
1と、2本の光導波路からなる第2光導波路(出射導波
路)22と、中間光導波路23とをそなえて構成されて
いるが、この中間光導波路23は、第1光導波路21と
第2光導波路22とを接続するものであり、高次モード
の伝搬が可能な波長分離部として機能するものである。
【0040】また、中間光導波路23の屈折率を第1光
導波路21の屈折率よりも高くなるように形成されると
ともに、第1光導波路21と中間光導波路23とが、相
互に各中心軸E,Fを整合させない(軸ずれを起こす)
ように配置されている。即ち、第1光導波路21の中心
軸Eは、中間光導波路23の中心軸Fに重ならないよう
に配置されているのである。
【0041】さらに、中間光導波路23の長さは、第1
光導波路21を通じて入射される2つの波長λ1 及びλ
2 についてλ1 >λ2 の関係が成り立つとき、λ1 が中
間光導波路23内を蛇行伝搬する周期のN(Nは任意の
整数)倍であると同時に、λ 2 が中間光導波路23内を
蛇行伝搬する周期のN−(1/2)倍となるように設定
されるか、または、第1光導波路21を通じて入射され
る2つの波長λ1 及びλ2 についてλ1 <λ2 の関係が
成り立つとき、λ1 が中間光導波路23内を蛇行伝搬す
る周期のN(Nは任意の整数)倍であると同時に、λ2
が中間光導波路23内を蛇行伝搬する周期のN+(1/
2)倍となるように設定されている。
【0042】上述のように構成された光導波路モジュー
ルは、例えば図7に示すように、双方向通信等の情報量
の大容量化の手段としての波長分割多重伝送系に実装す
ることができる。ここで、この図7において、光導波路
モジュール20は、クラッド層20hとクラッド層20
kとの間に位置する高屈折率のコア層20i及び通常の
屈折率のコア層20jにより形成されている。なお、第
1光導波路21の末端部は光ファイバケーブル24Aに
接続され、第2光導波路22の末端部は光ファイバケー
ブル24B及び24Cに接続されている。
【0043】ところで、上述の光導波路20は、たとえ
ば図8に示すようなプロセスを経て製造されるようにな
っている。即ち、高屈折率部を有する光導波路20を製
造する際においては、まず、プロセス(P1)で、前述
の図3の場合と同様の火炎堆積法によりシリコン基板上
20gにクラッド層20hを堆積、高温処理してガラス
化して、基礎クラッド層20hを形成する。
【0044】次に、プロセス(P2)で、基礎クラッド
層20h上にドーパントとして二酸化チタンをドープし
た二酸化ケイ素を、火炎堆積法により高屈折率のコア層
20iを堆積させる。なお、この層は高屈折率部とな
り、ドーパントとして二酸化チタンを多めにドープする
ことにより屈折率を高くしているが、ドーパントとして
二酸化ゲルマニウムを用いてもよい。
【0045】さらに、プロセス(P3)で、高屈折率の
コア層20iをエッチングによって、高屈折率部を残し
て除去する。なお、エッチングにあたっては、アモルフ
ァスシリコンをスパッタした後、レジストを塗布し、導
波路マスクによって導波路パターンを転写し、アモルフ
ァスシリコンをエッチングし、アモルファスシリコンの
パターンを用いて、RIE法などによって、高屈折率の
コア層20iをエッチングする。
【0046】最後に、プロセス(P4)で、この上に通
常の屈折率のコア層20jを、火炎堆積法によって堆積
させ、プロセス(P5)で、コア層20jをエッチング
して、通常の屈折率の導波路パターン20jを形成した
後、この上にクラッド層20kを堆積させる。上述の構
成により、本実施例にかかる光導波路モジュールの基本
的構造の第2の態様としての光導波路20では、光導波
路上を以下に示すように動作する。
【0047】即ち、光ファイバケーブル24Aから入射
された光λ1 ,λ2 は、光導波路20で分波され、分波
された光λ1 ,λ2 は、それぞれ光ファイバケーブル2
4B,24Cから出射される。光導波路20では、図6
に示すように、まず、第1光導波路21に入射された光
λ1 及び光λ2 が、第1光導波路21の屈折率よりも高
い屈折率を有する中間光導波路23に入射されると、前
述の図1におけるものと同様に高次モードが発生する。
【0048】即ち、光λ1 ,λ2 が中間光導波路23に
入射されると、中間光導波路23では例えば図1に示す
ものと同様に、光λ1 及び光λ2 のそれぞれに対応する
電界ピークが生成され、光λ1 及び光λ2 は、これらの
電界ピークを辿るように、中間光導波路23を蛇行して
伝搬する。上述したように、中間光導波路23では、1
次モード光の電界のピークの位置に合わせて、その長さ
が設定されることにより、第2光導波路22から出射さ
れる光が、その光の波長特性に従って分波されて、第2
光導波路22Aからは光λ 1 が出射され、第2光導波路
22Bからは光λ2 が出射されるようにして、波長分離
作用(フィルター効果)を実現しているのである。
【0049】なお、この図6に示すものにおいても、前
述の第1光導波路21及び第2光導波路22の屈折率の
設定により、前述の図5の場合と同様の、波長に対する
光の損失特性を得ることができる。このように、本実施
例にかかる光導波路モジュールとしての光導波路20の
基本的構造の第2の態様によれば、中間光導波路23の
屈折率を、第1光導波路の21の屈折率よりも高くなる
ように形成するとともに、第1光導波路21と中間光導
波路23とは、相互に各中心軸を整合させないように配
置することにより、光の伝搬ロスをなくし、中間光導波
路23では、高次モード光を伝搬させることができる一
方、中間光導波路23の長さを、2つの波長の光λ1
び光λ2 のうちの、波長の長い一方の光の波長を、中間
光導波路23内を蛇行伝搬する周期のN(Nは任意の整
数)倍とするとともに、他方の光の波長を、中間光導波
路23内を蛇行伝搬する周期のN−(1/2)倍となる
ように設定するか、または、光λ1 及び光λ2 のうち
の、波長の短い一方の光の波長を、中間光導波路23内
を蛇行伝搬する周期のN(Nは任意の整数)倍とすると
ともに、他方の光の波長を、中間光導波路23内を蛇行
伝搬する周期のN+(1/2)倍となるように設定して
いるので、効果的に光波長を分離させることができ、光
導波路20を光分波精度の高い光分波器として構成する
ことができる利点がある。
【0050】さらに、光導波路20を、図8に示したよ
うな簡易なプロセスで製造することができるとともに、
導波路間ギャップを作る必要もなくなるので、製造コス
トを抑えながらも高い精度で光波長を分離させることが
できる利点もある。 (a3)第3の態様の説明 図9は、本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第3の態様としての光導波路30を示す模式図で
あるが、この図9に示す光導波路モジュールは、光導波
路30として、同一の光導波路から入射された光λ1
び光λ2 を分波して、別々の光導波路から出射するため
のものであり、入射導波路としての第1光導波路31
と、2本の光導波路からなる第2光導波路(出射導波
路)32と、中間光導波路33とをそなえて構成されて
いるが、この中間光導波路33は、第1光導波路31と
第2光導波路32とを接続するものであり、高次モード
光の伝搬が可能な波長分離部として機能するものであ
る。
【0051】また、中間光導波路33の光導波路幅は、
第1光導波路31の光導波路幅よりも大きくなるように
形成されているとともに、第1光導波路31における中
間光導波路33との接続端部35の一方の側壁側(第2
光導波路32A側)には、高屈折率な光伝搬特性を有す
る物質により形成される高屈折領域34を有している。
【0052】即ち、例えば図11又は図12に示すよう
に、高屈折領域34(第2光導波路32A側の領域)の
屈折率が、接続端部35の他方の側壁の領域(第2光導
波路32B側の領域)の屈折率よりも高く、中心部分G
について非対称な屈折率分布を有している。これによ
り、中間光導波路33では高次モード光が伝搬されるの
である。
【0053】なお、上述の光導波路30についても、前
述した製造プロセスにより作製することができる。この
場合においては、第1光導波路31における中間光導波
路33との接続端部35において、非対称になるような
部分に、多く二酸化チタンをドープすることが行なわれ
る。さらに、中間光導波路33の長さは、第1光導波路
31を通じて入射される2つの波長λ1 及びλ2 につい
てλ1 >λ2 の関係が成り立つとき、λ1 が中間光導波
路33内を蛇行伝搬する周期のN(Nは任意の整数)倍
であるとともに、λ 2 が中間光導波路33内を蛇行伝搬
する周期のN−(1/2)倍となるように設定される
か、または、第1光導波路31を通じて入射される2つ
の波長λ1 及びλ2 についてλ1 <λ2 の関係が成り立
つとき、λ1 が中間光導波路33内を蛇行伝搬する周期
のN(Nは任意の整数)倍であるとともに、λ2 が中間
光導波路33内を蛇行伝搬する周期のN+(1/2)倍
となるように設定されている。
【0054】上述のように構成された光導波路モジュー
ル30は、例えば図10に示すように、双方向通信等の
情報量の大容量化の手段としての波長分割多重伝送系に
実装することができる。ここで、この図10において、
光導波路モジュールは、クラッド層20hとクラッド層
20kとの間に位置するコア層20jにより形成されて
いる。即ち、上述の図10に示す第1光導波路31,第
2光導波路32,中間光導波路33は、いずれも均一な
コア層20jにより形成されているのである。なお、第
1光導波路31の末端部は光ファイバケーブル34Aに
接続され、第2光導波路12の末端部は光ファイバケー
ブル34B及び34Cに接続されている。
【0055】上述の構成により、本実施例にかかる光導
波路モジュールの基本的構造の第3の態様としての光導
波路30では、光導波路上を以下に示すように光が伝搬
する。即ち、光ファイバケーブル34Aから入射された
光λ1 ,λ2 は、光導波路30で分波され、分波された
光λ1 ,λ2 は、それぞれ光ファイバケーブル34B,
34Cから出射される。
【0056】光導波路30では、図9に示すように、第
1光導波路31と中間光導波路33との接続端部35が
非対象な屈折率分布を有する接続端部として構成されて
いるので、図9に示すように、第1光導波路31に入射
された光λ1 及び光λ2 が、中間光導波路33に入射さ
れると、前述の図1,図6におけるものと同様に高次モ
ード光が発生する。
【0057】即ち、光λ1 及び光λ2 が中間光導波路3
3に入射されると、中間光導波路33では例えば図1に
示すものと同様に、光λ1 及び光λ2 のそれぞれに対応
する電界ピークが生成され、光λ1 及び光λ2 は、これ
らの電界ピークを辿るように、中間光導波路33を蛇行
して伝搬する。上述したように、中間光導波路33で
は、1次モード光の電界のピークの位置に合わせて、そ
の長さが設定されることにより、第2光導波路32から
出射される光が、その光の波長特性に従って分波され
て、第2光導波路32Aからは光λ 1 が出射され、第2
光導波路32Bからは光λ2 が出射されるようにして、
波長分離作用(フィルター効果)を実現しているのであ
る。
【0058】なお、この図9に示すものにおいても、前
述の第1光導波路31及び第2光導波路32の屈折率の
設定により、前述の図5の場合と同様の波長に対する光
の損失特性を得ることができる。このように、本発明の
光導波路モジュールの基本構造の第3の態様にかかる光
導波路構造によれば、中間光導波路33が、その光導波
路幅を第1光導波路31の光導波路幅よりも大きくなる
ように形成するとともに、第1光導波路31における中
間光導波路33との接続端部35が、非対称な屈折率分
布を有する接続端部として構成されていることにより、
光の伝搬ロスを少なくし、中間光導波路33では高次モ
ード光を伝搬することができる一方、中間光導波路33
の長さを、2つの波長の光λ1 及び光λ2 のうちの、波
長の長い一方の光の波長を、中間光導波路33内を蛇行
伝搬する周期のN(Nは任意の整数)倍とするととも
に、他方の光の波長を、中間光導波路33内を蛇行伝搬
する周期のN−(1/2)倍となるように設定するか、
または、光λ1 及び光λ2 のうちの、波長の短い一方の
光の波長を、中間光導波路33内を蛇行伝搬する周期の
N(Nは任意の整数)倍とするとともに、他方の光の波
長を、中間光導波路33内を蛇行伝搬する周期のN+
(1/2)倍となるように設定しているので、効果的に
光波長を分離させることができ、光導波路30を高性能
な光分波器として構成することができる利点がある。
【0059】さらに、光導波路30を、図8に示したよ
うな簡易なプロセスで製造することができるとともに、
導波路間ギャップを作る必要もなくなるので、製造コス
トを抑えながらも高い精度で光波長を分離させることが
できる利点もある。 (a4)その他 なお、上述の本実施例における光導波路モジュールの基
本的構造の第1〜第3の態様(符号10〜30参照)に
おける作用としては、主として光分波器として構成され
た場合の波長分離作用について述べたが、これらの光導
波路10〜30は可逆的な作用特性を有することがで
き、光分波器に対して相反する機能を有する光合波器と
しての作用をも有することがができる。即ち、上述の光
導波路10〜30は、少なくとも簡易なプロセスで製造
されることができるとともに、導波路間ギャップを作る
必要もなくなるので、製造コストを抑えながらも高い精
度で光波長を合波させることができる利点がある。
【0060】(b)光導波路モジュールを用いたシステ
ム例の説明 (b1)光導波路モジュールを光多重伝送システムに用
いた場合 図13は、本実施例にかかる光導波路モジュールを用い
た光多重伝送システムを示すブロック図であり、この図
13において、40Aは光合波器,40Bは光分波器で
あり、これらの光合波器40A,光分波器40Bは光フ
ァイバケーブル45を介して接続されている。
【0061】また、これらの光合波器40A,光分波器
40Bは、ともに前述の第1〜第3の態様にかかる光導
波路モジュール(符号10,20,又は30参照)のい
ずれかを基本的構成要素として用いることができる。ま
た、41〜44は光送信器であり、これらの光送信器4
1〜44は、互いに異なる波長(λ1 〜λ4 )を有する
信号光を送信するものであり、光合波器40Aは、光送
信器41〜44からの信号光を入射され、これらを合波
して光ファイバケーブル45に出射するようになってい
る。
【0062】さらに、光分波器40Bは、光合波器40
Aからの信号光を介して入射され、入射された信号光を
波長(λ1 〜λ4 )毎に分波し、分波された信号光λ1
〜λ 4 を、それぞれ光受信器46〜49に出射するよう
になっている。これにより、光受信器46〜49では、
それぞれ、光送信器41〜44から送信された信号光λ
1 〜λ4 を光合波器40A,光ファイバケーブル45及
び光分波器40Bを介することにより、受信できるよう
になっている。
【0063】ここで、光合波器40Aは、合波器として
の機能を有する光導波路モジュール40A−1, 40A
−2及び40A−3にて構成されるものである。ここ
で、光導波路モジュール40A−1は、2本の光導波路
からなる入射光導波路40A−11と、出射光導波路4
0A−12と、上記の入射光導波路40A−11と出射
光導波路40A−12とを接続するとともに、高次モー
ドの伝搬が可能な中間光導波路40A−13とをそなえ
て構成されているが、光導波路モジュール40A−2,
40A−3についても、光導波路モジュール40A−1
と同様の構成を有している。
【0064】また、光導波路モジュール40A−1の2
本の入射光導波路(分岐光導波路)40A−11は、そ
れぞれ光送信器41,42からの信号光λ1 ,λ2 を入
射され、出射光導波路40A−12からは、これらの信
号光λ1 ,λ2 が合波されたものが出射されるようにな
っている。同様に、光導波路モジュール40A−2は、
光送信器43,44からの信号光λ3 ,λ4 を入射さ
れ、これらの信号光λ3 ,λ4 が合波されたものが出射
されるようになっている。
【0065】さらに、光導波路モジュール40A−1の
出射光導波路及び光導波路モジュール40A−2の出射
光導波路が、それぞれ、光導波路モジュール40A−3
の2本の入射光導波路に接続され、光導波路モジュール
40A−3の出射光導波路が光ファイバケーブル45に
接続されている。これにより、光導波路モジュール40
A−3では、光導波路モジュール40A−1,40A−
2からの合波された信号光をさらに合波して、信号光λ
1 〜λ4が合波された信号光として、光ファイバケーブ
ル45に出射するようになっている。
【0066】ここで、光分波器40Bについては、分波
器としての機能を有する光導波路モジュール40B−
1, 40B−2及び40B−3にて構成されるものであ
る。即ち、光導波路モジュール40B−1は、入射光導
波路40B−11と、2本の光導波路からなる出射光導
波路40B−12と、上記の入射光導波路40B−11
と出射光導波路40B−12とを接続するとともに、高
次モードの伝搬が可能な中間光導波路40B−13とを
そなえて構成されているが、光導波路モジュール40B
−2,40B−3も、光導波路モジュール40B−1と
同様の構成を有している。
【0067】ここで、光導波路モジュール40B−1の
入射光導波路40B−11は、光ファイバケーブル45
からの信号光λ1 〜λ4 が合波された信号光を入射さ
れ、2本の出射光導波路(分岐光導波路)40B−12
は、それぞれ信号光λ1 ,λ2が合波されたもの及び信
号光λ3 ,λ4 が合波されたものが出射されるようにな
っている。
【0068】また、光導波路モジュール40B−2の入
射光導波路40B−21は、光導波路モジュール40B
−1からの信号光λ1 ,λ2 が合波された信号光を入射
され、2本の出射光導波路(分岐光導波路)40B−2
2は、それぞれ信号光λ1 ,λ2 が出射されるようにな
っている。同様に、光導波路モジュール40B−3の入
射光導波路40B−31は、光導波路モジュール40B
−1からの信号光λ3 ,λ4 が合波された信号光を入射
され、2本の出射光導波路(分岐光導波路)40B−3
2は、それぞれ信号光λ3,λ4 が出射されるようにな
っている。
【0069】さらに、光導波路モジュール40B−1の
2本の出射光導波路が、それぞれ光導波路モジュール4
0B−2及び40B−3の入射光導波路と接続され、光
導波路モジュール40B−2及び40B−3の出射光導
波路が、それぞれ光受信器46〜49に接続されてい
る。上述の構成により、図13に示した光導波路モジュ
ールを用いた光多重伝送システムは、以下に示すように
動作する。
【0070】即ち、光送信器41〜44から信号光λ1
〜λ4 が出射されると、これらの信号光λ1 〜λ4 は光
合波器40Aに入射される。光合波器40Aの光導波路
モジュール40A−1では、信号光λ1 とλ2 とを合波
し、光導波路モジュール40A−2では、信号光λ3
λ4 とを合波する。さらに、光導波路モジュール40A
−1からの合波された信号光と、光導波路モジュール4
0A−2からの合波された信号光とが、光導波路モジュ
ール40A−3の2本の入射光導波路にそれぞれ入射さ
れる。光導波路モジュール40A−3では、これらの信
号光を更に合波することにより、信号光λ1 〜λ4 が合
波された信号光として光ファイバケーブル45に対して
出射する。
【0071】光ファイバケーブル45にて伝搬された信
号光λ1 〜λ4 の合波された信号光は、光分波器40B
に入射される。光分波器40Bの光導波路モジュール4
0B−1で、各々の光の波長特性に従って光を分波し、
出射光導波路から、それぞれ合波された信号光λ1 ,λ
2 と、合波信号光λ3 ,λ4 とが出射される。光導波路
モジュール40B−2では、合波信号光λ1 ,λ2 を各
々の光の波長特性に従って光を分波することにより、2
本の出射光導波路から、それぞれ信号光λ1 ,λ2 を光
受信器46,47に対して出射する。
【0072】同様に、光導波路モジュール40B−3で
は、合波された信号光λ3 ,λ4 を各々の光の波長特性
に従って光を分波することにより、2本の出射光導波路
から、それぞれ信号光λ3 ,λ4 を光受信器48,49
に対して出射する。これにより、光受信器46〜49で
は、それぞれ、信号光λ1 〜λ4 を受信することができ
る。
【0073】このように、光導波路モジュールを用いて
簡素に構成された光分波器を用いて光多重伝送システム
を構成することにより、光の伝搬ロスを少なくして、高
い精度で波長分離を行ないうる光分波器を構成すること
ができるようになるため、高性能な光多重伝送システム
を実現することができる利点がある。さらに、複数の波
長の光を有する光群に対しても、高い精度で波長分離を
行なうことができる利点もある。
【0074】なお、上述の本実施例においては、光合波
器40Aは光導波路モジュール40A−1〜40A−3
による2段のピラミッド構成を、光分波器40Bは光導
波路モジュール40B−1〜40B−3による2段のピ
ラミッド構成を有していたが、本発明によれば、これに
限定されず、2段よりも多い多段のピラミッド構成を有
してもよく、このようにすれば、波長で分類される多く
の信号光を分波又は合波できる分波器又は合波器を構成
することができる。
【0075】(b2)光導波路モジュールを光分岐挿入
伝送システムに用いた場合 図14は本実施例にかかる光導波路モジュールを用いた
光分岐挿入伝送システムを示すブロック図であり、この
図14において、50A,50Bは、ともに光合波・分
波器であり、これらの光合波・分波器50A,50Bに
ついても、前述の第1〜第3の態様のいずれかにかかる
光導波路モジュール(符号10,20又は30参照)の
いずれかを基本的構成要素として用いることができる。
【0076】また、光合波・分波器50Aは、光ファイ
バケーブル55−1,光ファイバケーブル55−2の間
に介装されるとともに、光受信器51及び光送信器52
を収容するものであり、光導波路モジュール50A−1
と光導波路モジュール50A−2とをそなえている。こ
こで、光導波路モジュール50A−1は、入射光導波路
50A−11と、2本の光導波路からなる出射光導波路
50A−12と、上記の入射光導波路と出射光導波路と
を接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間光導
波路50A−13とをそなえてなるものである。
【0077】また、光導波路モジュール50A−2は、
それぞれ2本の光導波路からなる入射光導波路50A−
21と、出射光導波路50A−22と、上記の入射光導
波路と出射光導波路とを接続するとともに高次モードの
伝搬が可能な中間光導波路50A−23とをそなえてな
るものである。即ち、光導波路モジュール50A−1に
おける出射光導波路のうちの一方の光導波路と、光導波
路モジュール50A−2における入射光導波路のうちの
一方の光導波路とが相互に接続され、光導波路モジュー
ル50A−1における出射光導波路のうちの他方の光導
波路が、それぞれ光受信器51と接続され、光導波路モ
ジュール50A−2における入射光導波路のうちの他方
の光導波路が、それぞれ光送信器52と接続されている
のである。
【0078】これにより、光合波・分波器50Aの光導
波路モジュール50A−1は、光ファイバケーブル55
−1から信号光λ1 ,λ3 を入射され、この信号光
λ1 ,λ 3 を分波し、分波された一方の信号光λ1 を光
受信器51に対して出射し、光導波路モジュール50A
−2は、光送信器52からの信号光λ2 と、分波された
他方の信号光λ3 とを合波して光ファイバケーブル55
−2に出射するようになっている。
【0079】同様に、光合波・分波器50Bは、光ファ
イバケーブル55−2,光ファイバケーブル55−3の
間に介装されるとともに、光受信器53及び光送信器5
4を収容するものであり、光導波路モジュール50B−
1と光導波路モジュール50B−2とをそなえている。
ここで、光導波路モジュール50B−1は、入射光導波
路50B−11と、2本の光導波路からなる出射光導波
路50B−12と、上記の入射光導波路と出射光導波路
とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間光
導波路50B−13とをそなえてなるものである。
【0080】また、光導波路モジュール50B−2は、
それぞれ2本の光導波路からなる入射光導波路50B−
21と、出射光導波路50B−22と、上記の入射光導
波路と出射光導波路とを接続するとともに高次モードの
伝搬が可能な中間光導波路50B−23とをそなえてな
るものである。即ち、光導波路モジュール50B−1に
おける出射光導波路のうちの一方の光導波路と、光導波
路モジュール50B−2における入射光導波路のうちの
一方の光導波路とが相互に接続され、光導波路モジュー
ル50B−1における出射光導波路のうちの他方の光導
波路が、それぞれ光受信器53と接続され、光導波路モ
ジュール50B−2における入射光導波路のうちの他方
の光導波路が、それぞれ光送信器54と接続されている
のである。
【0081】これにより、光合波・分波器50Bの光導
波路モジュール50B−1は、光ファイバケーブル55
−2から信号光λ2 ,λ3 を入射され、この信号光
λ2 ,λ 3 を分波し、分波された一方の信号光λ3 を光
受信器53に対して出射し、光導波路モジュール50B
−2は、光送信器54からの信号光λ4 と、分波された
他方の信号光λ2 とを合波して光ファイバケーブル55
−3に出射するようになっている。
【0082】上述の構成により、図14に示した光導波
路モジュールを用いた光分岐挿入伝送システムは、以下
に示すように動作する。光合波・分波器50Aを構成す
る光導波路モジュール50A−1の入射光導波路50A
−11に、光ファイバケーブル55−1から信号光
λ1 ,λ3 が入射されると、光導波路モジュール50A
−1では、各々の光の波長特性に従って信号光λ1 と信
号光λ3 とを分波し、信号光λ1 を光受信器51に出射
する一方、信号光λ3 は光導波路モジュール50A−2
の他方の入射光導波路50A−21に入射される。
【0083】また、光送信器52から信号光λ2 が、光
導波路モジュール50A−2の他方の入射光導波路50
A−21に入射されると、光導波路モジュール50A−
2は光導波路モジュール50A−1からの信号光λ
3 と、光送信器52から信号光λ 2 とを合波し、これを
出射光導波路50A−22から光ファイバケーブル55
−2へと出射する。
【0084】この光ファイバケーブル55−2にて伝搬
された、信号光λ2 と信号光λ3 とが合波された信号光
は、光合波・分波器50Bを構成する光導波路モジュー
ル50B−1の入射光導波路50B−11に入射される
と、この光導波路モジュール50B−1は、各々の光の
波長特性に従って信号光λ2 と信号光λ3 とを分波し、
信号光λ3 を他方の出射光導波路50B−12から光受
信器53に対して出射し、信号光λ2 を一方の出射光導
波路50B−12から光導波路モジュール50B−2の
入射光導波路50B−21に入射する。
【0085】さらに、光送信器54から信号光λ4 が、
光導波路モジュール50B−2の他方の入射光導波路5
0B−21に入射されると、光導波路モジュール50B
−2は光導波路モジュール50B−1からの信号光λ2
と光送信器54からの信号光λ4 とを合波し、出射光導
波路50B−22から光ファイバケーブル55−3に対
して出射する。
【0086】このように、光導波路モジュールを図14
に示すような光分岐挿入伝送システムに用いるという簡
素な構成により、高い精度で波長分波や合波を行ないう
る光合波・分波器として構成することができるようにな
り、高性能な光分岐挿入伝送システムを実現することが
できる利点がある。 (b3)光導波路モジュールを光双方向伝送システムに
用いた場合 図15は本実施例にかかる光選別器を用いた光双方向伝
送システムを示すブロック図であり、この図15におい
て、60A,60Bは、ともに光選別器であり、これら
の光選別器60A,60Bについても前述の第1〜第3
の態様のいずれかにかかる光導波路モジュール(符号1
0,20又は30参照)のいずれかを基本的構成要素と
して用いることができる。
【0087】ここで、光選別器60Aは、信号光λ1
送信する光送信器61及び信号光λ2 を受信する光受信
器62を収容するものであり、第1光導波路60A−1
と、一方が入射側光導波路、他方が出射側光導波路とし
て構成された2本の光導波路からなる第2光導波路60
A−2と、上記の第1光導波路60A−1と第2光導波
路60A−2とを接続するとともに、高次モードの伝搬
が可能な中間光導波路60A−3とをそなえてなるもの
である。
【0088】また、光選別器60Bは、信号光λ1 を受
信する光受信器64及び信号光λ2を送信する光送信器
65を収容するものであり、第1光導波路60B−1
と、一方が入射側光導波路、他方が出射側光導波路とし
て構成された2本の光導波路からなる第2光導波路60
B−2と、上記の第1光導波路60B−1と第2光導波
路60B−2とを接続するとともに、高次モードの伝搬
が可能な中間光導波路60B−3とをそなえてなるもの
である。
【0089】即ち、光選別器60Aの第2光導波路60
A−2の入射側光導波路と光送信器61とが接続され、
第2光導波路60A−2の出射側光導波路と光受信器6
2とが接続されるとともに、光選別器60Bの第2光導
波路60B−2の出射側光導波路と光受信器64とが接
続され、第2光導波路60B−2の入射側光導波路と光
送信器65とが接続されている。
【0090】また、光選別器60Aの第1光導波路60
A−1と、光選別器60Bの第1光導波路60B−1と
が、光ファイバケーブル63を介して接続され、これに
より、光送信器61からの信号光λ1 が光選別器60
A,光ファイバケーブル63及び光選別器60Bを介す
ることにより、光受信器64にて受信され、光送信器6
5からの信号光λ2 が、光選別器60B,光ファイバケ
ーブル63及び光選別器60Aを介することにより、光
受信器62にて受信されるようになっている。
【0091】上述の構成により、図15に示した光導波
路モジュールを用いた光双方向伝送システムは、以下に
示すように動作する。光送信器61から信号光λ1 が、
光選別器60Aの第2光導波路60A−2の入射側光導
波路に入射されると、光選別器60Aの中間光導波路6
0A−3を経て、第1光導波路60A−1から光ファイ
バケーブル63を介して光選別器60Bの第1光導波路
60B−1に入射され、光選別器60Bの中間光導波路
60B−3を経て、第2光導波路60B−2の出射側光
導波路から、光受信器64に対して出射される。
【0092】また、光送信器65から信号光λ2 が、光
選別器60Bの第2光導波路60B−2の入射側光導波
路に入射されると、光選別器60Bの中間光導波路60
B−3を経て、第1光導波路60B−1から、光ファイ
バケーブル63を介して光選別器60Aの第1光導波路
60A−1に入射され、光選別器60Aの中間光導波路
60A−3を経て、第2光導波路60A−2の出射側光
導波路から、光受信器62に対して出射される。
【0093】このように、本実施例によれば、光選別器
を用いることにより、一本の光ファイバケーブル63を
用いて双方向の光伝送を行ないうる光双方向伝送システ
ムを簡素な構成で実現できるとともに、光選別器では、
光の伝搬ロスを少なくし、双方向の信号光が互いに影響
を与えることがなくなるので、高い精度で波長選択を行
なうことができるようになるため、高い精度で通信を行
ないうる光双方向伝送システムを実現することができる
利点がある。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5記載
の本発明の光導波路構造によれば、第1光導波路と、2
本の光導波路からなる第2光導波路と、中間光導波路と
をそなえて構成することにより、光の伝搬ロスを少なく
し、中間光導波路において高次モード光を伝搬すること
ができる一方、この光導波路構造を、簡易なプロセスで
製造することができるとともに、導波路間ギャップを作
る必要もなくなるので、製造コストを抑えながらも高い
精度で光波長を分離させることができる利点がある。
【0095】また、中間光導波路の長さを、第1光導波
路を通じて入射される2つの波長のうちの長い方の一方
の波長が中間光導波路内を蛇行伝搬する周期のN(Nは
任意の整数)倍であるようにすると同時に、2つの波長
の他方が中間光導波路内を蛇行伝搬する周期のN−(1
/2)倍となるように設定することにより、効果的に光
波長を分離させることができ、光導波路構造を高性能な
光分波器として構成することができる利点がある(請求
項6)。
【0096】さらに、中間光導波路の長さを、第1光導
波路を通じて入射される2つの波長のうちの短い方の一
方の波長が中間光導波路内を蛇行伝搬する周期のN(N
は任意の整数)倍であるようにすると同時に、2つの波
長の他方が中間光導波路内を蛇行伝搬する周期のN+
(1/2)倍となるように設定することにより、効果的
に光波長を分離させることができ、光導波路構造を高性
能な光分波器として構成することができる利点がある
(請求項7)。
【0097】また、請求項8記載の本発明の光分波器に
よれば、入射光導波路と、2本の光導波路からなる出射
光導波路と、上記の入射光導波路と出射光導波路とを接
続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間光導波路
とをそなえるという簡易な構成により、導波路間ギャッ
プを作ることなく、高い精度で波長分離を行なうことが
できるという利点がある。
【0098】さらに、請求項9記載の本発明の光分波器
によれば、入射光導波路と、2本の光導波路からなる出
射光導波路と、上記の入射光導波路と出射光導波路とを
接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間光導波
路とをそなえて構成された光導波路モジュールを複数そ
なえ、前段側の光導波路モジュールにおける出射光導波
路の分岐光導波路に、後段側の光導波路モジュールにお
ける入射光導波路を接続するという簡易な構成により、
前述の請求項8記載の本発明と同様の利点があるほか、
複数の波長の光を有する光群に対しても高い精度で波長
分離を行なうことができる利点がある。
【0099】また、請求項10記載の本発明の光合波器
によれば、2本の光導波路からなる入射光導波路と、出
射光導波路と、上記の入射光導波路と出射光導波路とを
接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間光導波
路とをそなえるという簡易な構成により、光の伝搬ロス
を少なくして、高い精度で信号光を合波することができ
る利点がある。
【0100】さらに、請求項11記載の本発明の光合波
器によれば、2本の光導波路からなる入射光導波路と、
出射光導波路と、上記の入射光導波路と出射光導波路と
を接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間光導
波路とをそなえて構成された光導波路モジュールを複数
そなえ、前段側の光導波路モジュールにおける出射光導
波路に、後段側の光導波路モジュールにおける入射光導
波路の分岐光導波路を接続するという簡易な構成によ
り、前述の請求項10と同様の利点があるほか、複数の
波長の光を有する光群同士を合波することもできる利点
がある。
【0101】また、請求項12記載の本発明の光合波・
分波器によれば、入射光導波路と、2本の光導波路から
なる出射光導波路と、上記の入射光導波路と出射光導波
路とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間
光導波路とをそなえてなる光導波路モジュールと、2本
の光導波路からなる入射光導波路と、出射光導波路と、
上記の入射光導波路と出射光導波路とを接続するととも
に高次モードの伝搬が可能な中間光導波路とをそなえて
なる光導波路モジュールとをそなえ、光導波路モジュー
ルにおける出射光導波路のうちの一方の光導波路と、光
導波路モジュールにおける入射光導波路のうちの一方の
光導波路とを相互に接続するという簡易な構成により、
光の伝搬ロスを少なくして、高い精度で波長の分波や合
波を行なうことができ、高精度な通信を行ないうる光多
重伝送システム及び光分岐挿入伝送システムを実現でき
る利点がある。
【0102】さらに、請求項13記載の本発明の光選別
器によれば、第1光導波路と、一方が入射側光導波路、
他方が出射側光導波路として構成された2本の光導波路
からなる第2光導波路と、上記の第1光導波路と第2光
導波路とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能な
中間光導波路とをそなえるという簡易な構成により、光
の伝搬ロスを少なくし、双方向の信号光が互いに影響を
与えることがなくなるので、高い精度で波長選択を行な
いうる光選択器を構成することができるようになるた
め、高い精度で通信を行ないうる光双方向伝送システム
を実現することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第1の態様としての光導波路を示す模式図であ
る。
【図2】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第1の態様としての光導波路が、波長分割多重伝
送系に実装されている構成を示す図である。
【図3】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第1の態様としての光導波路の製造プロセスを説
明するための図である。
【図4】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第1の態様としての光導波路の一例を示す模式図
である。
【図5】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第1の態様としての光導波路の一例の波長に対す
る光の損失特性を示した図である。
【図6】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第2の態様としての光導波路を示す模式図であ
る。
【図7】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第2の態様としての光導波路が、波長分割多重伝
送系に実装されている構成を示す図である。
【図8】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第2の態様としての光導波路の製造プロセスを説
明するための図である。
【図9】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本的
構造の第3の態様としての光導波路を示す模式図であ
る。
【図10】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本
的構造の第3の態様としての光導波路が、波長分割多重
伝送系に実装されている構成を示す図である。
【図11】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本
的構造の第3の態様としての光導波路の接続端部におけ
る非対称な屈折率分布の例を示す図である。
【図12】本実施例にかかる光導波路モジュールの基本
的構造の第3の態様としての光導波路の接続端部におけ
る非対称な屈折率分布の例を示す図である。
【図13】本実施例にかかる光導波路モジュールを用い
た光多重伝送システムを示すブロック図である。
【図14】本実施例にかかる光導波路モジュールを用い
た光分岐挿入伝送システムを示すブロック図である。
【図15】本実施例にかかる光選別器を用いた光双方向
伝送システムを示すブロック図である。
【図16】光導波路モジュールとしての一般的な方向性
結合器を示す図である。
【図17】図16のA−B断面図を示したものである。
【符号の説明】
10 光導波路(光導波路モジュール) 11 第1光導波路 12 第2光導波路(出射導波路) 12A, 12B 第2光導波路 13 中間光導波路 10a シリコン基板 10b クラッド層 10d クラッド層 10c コア層 10e アモルファスシリコン(a−Si) 10f クラッド層 14A, 14B, 14C 光ファイバケーブル 20 光導波路(光導波路モジュール) 21 第1光導波路 22 第2光導波路(出射導波路) 22A, 22B 第2光導波路 23 中間光導波路 20g シリコン基板 20h クラッド層 20i 高屈折率コア層 20j 通常の屈折率のコア層 20k クラッド層 24A, 24B, 24C 光ファイバケーブル 30 光導波路(光導波路モジュール) 31 第1光導波路 32 第2光導波路(出射導波路) 32A, 32B 第2光導波路 33 中間光導波路 34 高屈折領域 35 接続端部 34A, 34B, 34C 光ファイバケーブル 40A 光合波器 40A−1 光導波路モジュール 40A−11 入射光導波路 40A−12 出射光導波路 40A−13 中間光導波路 40A−2,40A−3 光導波路モジュール 40B 光分波器 40B−1 光導波路モジュール 40B−11 入射光導波路 40B−12 出射光導波路 40B−13 中間光導波路 40B−2,40B−3 光導波路モジュール 41〜44 光送信器 46〜49 光受信器 45 光ファイバケーブル 50A 光合波・分波器 50A−1 光導波路モジュール 50A−11 入射光導波路 50A−12 出射光導波路 50A−13 中間光導波路 50A−2 光導波路モジュール 50A−21 入射光導波路 50A−22 出射光導波路 50A−23 中間光導波路 50B 光合波・分波器 50B−1 光導波路モジュール 50B−11 入射光導波路 50B−12 出射光導波路 50B−13 中間光導波路 50B−2 光導波路モジュール 50B−21 入射光導波路 50B−22 出射光導波路 50B−23 中間光導波路 51 光受信器 52 光送信器 53 光受信器 54 光送信器 55−1,55−2,55−3 光ファイバーケーブル 60A, 60B 光選別器 61 光送信器 62 光受信器 63 光ファイバーケーブル 64 光受信器 65 光送信器 101 第1光導波路 102 第2光導波路 103 導波路間ギャップ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1光導波路と、2本の光導波路からな
    る第2光導波路と、上記の第1光導波路と第2光導波路
    とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間光
    導波路とをそなえて構成されたことを特徴とする、光導
    波路構造。
  2. 【請求項2】 該中間光導波路が、その光導波路幅を該
    第1光導波路の光導波路幅よりも大きくなるように形成
    されていることを特徴とする、請求項1記載の光導波路
    構造。
  3. 【請求項3】 該中間光導波路が、その屈折率を該第1
    光導波路の屈折率よりも高くなるように形成されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の光導波路構造。
  4. 【請求項4】 該第1光導波路と該中間光導波路とが、
    相互に各中心軸を整合させないように配置されているこ
    とを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    光導波路構造。
  5. 【請求項5】 該第1光導波路における該中間光導波路
    との接続端部が、非対称な屈折率分布を有する接続端部
    として構成されていることを特徴とする請求項1〜請求
    項3のいずれかに記載の光導波路構造。
  6. 【請求項6】 該中間光導波路の長さが、該第1光導波
    路を通じて入射される2つの波長のうちの長い方の一方
    の波長が該中間光導波路内を蛇行伝搬する周期のN(N
    は任意の整数)倍であると同時に、該2つの波長の他方
    が該中間光導波路内を蛇行伝搬する周期のN−(1/
    2)倍となるように設定されていることを特徴とする請
    求項1〜請求項5のいずれかに記載の光導波路構造。
  7. 【請求項7】 該中間光導波路の長さが、該第1光導波
    路を通じて入射される2つの波長のうちの短い方の一方
    の波長が該中間光導波路内を蛇行伝搬する周期のN(N
    は任意の整数)倍であると同時に、該2つの波長の他方
    が該中間光導波路内を蛇行伝搬する周期のN+(1/
    2)倍となるように設定されていることを特徴とする請
    求項1〜請求項5のいずれかに記載の光導波路構造。
  8. 【請求項8】 入射光導波路と、2本の光導波路からな
    る出射光導波路と、上記の入射光導波路と出射光導波路
    とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間光
    導波路とをそなえて構成されたことを特徴とする、光分
    波器。
  9. 【請求項9】 入射光導波路と、2本の光導波路からな
    る出射光導波路と、上記の入射光導波路と出射光導波路
    とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間光
    導波路とをそなえて構成された光分波器モジュールを複
    数そなえ、 前段側の光分波器モジュールにおける該出射光導波路の
    分岐光導波路に、後段側の光分波器モジュールにおける
    該入射光導波路が接続されていることを特徴とする、光
    分波器。
  10. 【請求項10】 2本の光導波路からなる入射光導波路
    と、出射光導波路と、上記の入射光導波路と出射光導波
    路とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間
    光導波路とをそなえて構成されたことを特徴とする、光
    合波器。
  11. 【請求項11】 2本の光導波路からなる入射光導波路
    と、出射光導波路と、上記の入射光導波路と出射光導波
    路とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間
    光導波路とをそなえて構成された光合波器モジュールを
    複数そなえ、 前段側の光分波器モジュールにおける該出射光導波路
    に、後段側の光分波器モジュールにおける該入射光導波
    路の分岐光導波路が接続されていることを特徴とする、
    光合波器。
  12. 【請求項12】 入射光導波路と、2本の光導波路から
    なる出射光導波路と、上記の入射光導波路と出射光導波
    路とを接続するとともに高次モードの伝搬が可能な中間
    光導波路とをそなえてなる光分波器モジュールと、 2本の光導波路からなる入射光導波路と、出射光導波路
    と、上記の入射光導波路と出射光導波路とを接続すると
    ともに高次モードの伝搬が可能な中間光導波路とをそな
    えてなる光合波器モジュールとをそなえ、 該光分波器モジュールにおける該出射光導波路のうちの
    一方の光導波路と、該光合波器モジュールにおける該入
    射光導波路のうちの一方の光導波路とが相互に接続され
    ていることを特徴とする、光合波・分波器。
  13. 【請求項13】 第1光導波路と、一方が入射側光導波
    路、他方が出射側光導波路として構成された2本の光導
    波路からなる第2光導波路と、上記の第1光導波路と第
    2光導波路とを接続するとともに高次モードの伝搬が可
    能な中間光導波路とをそなえて構成されたことを特徴と
    する、光選別器。
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