JP2003315574A - 光合分波器 - Google Patents

光合分波器

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JP2003315574A
JP2003315574A JP2002117966A JP2002117966A JP2003315574A JP 2003315574 A JP2003315574 A JP 2003315574A JP 2002117966 A JP2002117966 A JP 2002117966A JP 2002117966 A JP2002117966 A JP 2002117966A JP 2003315574 A JP2003315574 A JP 2003315574A
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waveguide
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optical waveguide
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JP2002117966A
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Hitoshi Hatayama
均 畑山
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用される信号光の波長帯域の全体にわたっ
て好適な合分波特性を得ることが可能な光合分波器を提
供する。 【解決手段】 基板10上に、入力端面11側から出力
端面12側に向けて、第1光導波路20及び第2光導波
路25、Y分岐部50、第3光導波路30をこの順で形
成して、光合分波器1Aを構成する。入力端面11上に
それぞれ入力端21、26を有する第1光導波路20、
第2光導波路25は、3つの光カプラ41〜43、及び
3つのアーム導波路部46〜48を有するマッハツェン
ダ干渉計を構成している。第1光導波路20及び第2光
導波路25の出力端は、それぞれY分岐部50の入力側
に接続されている。また、Y分岐部50の出力側には、
出力端面12上に出力端32を有する第3光導波路30
が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに異なる波長
を有する複数の信号光が伝搬される波長多重伝送システ
ムなどの光伝送システムにおいて、信号光を合波または
分波するために用いられる光合分波器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】高度情報化社会の到来による社会的ニー
ズから、光ファイバ伝送路網を利用した画像通信などの
大容量高速通信や、国際通信などの長距離通信に関する
研究開発が盛んに行われている。ここで、波長多重(W
DM:Wavelength Division Multiplexing)伝送システ
ムは、光ファイバ線路に互いに異なる波長を有する複数
の信号光からなる多波長信号光を伝送させることにより
光通信を行うものであり、近年のインターネット等によ
る通信需要の急増などに対応するものとして開発と導入
が進められている。
【0003】このようなWDM伝送システムにおいて
は、長距離幹線系での高速・大容量の光通信を実現する
ため、使用する波長帯域が狭い高密度波長多重(DWD
M:Dense−WDM)方式による伝送システムが開発さ
れている。また、一方で、都市部でのアクセス系などに
おける光通信に適用するものとして、使用する波長帯域
が比較的広い広間隔波長多重(CWDM:Coarse−WD
M)方式による伝送システムの開発が進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】WDM伝送システムに
おいては、光ファイバ伝送路などの光伝送路上を伝送さ
れる多波長信号光に対して、多波長信号光に含まれてい
る互いに異なる波長を有する複数の信号光を合波または
分波することが必要となる場合がある。このような多波
長信号光の合分波の機能を有する平面導波路型の光回路
として、アレイ導波路回折格子(AWG:Arrayed Wave
guide Grating)型の光回路や、マッハツェンダ干渉計
(MZI:Mach Zehnder Interferometer)型の光回路
などが用いられている。
【0005】例えば、文献「小熊学他、”2段縦列MZ
I構成による光合分波器の透過帯域平坦化”、1999
年電子情報通信学会エレクトロニクスソサイエティ大会
C−3−96」に、MZIを2段に接続した構成を有す
る光合分波器が記載されている。1段のMZIからなる
構成の光合分波器では、光の透過スペクトルの形状がガ
ウシアン型になるため、その合分波特性が信号光の波長
ゆらぎの影響を強く受けてしまうという問題がある。こ
れに対して、上記文献に記載された光合分波器では、M
ZIを2段縦列に接続して光回路を設計することによ
り、透過スペクトルの形状の平坦化を実現している。
【0006】ここで、従来の光合分波器としては、DW
DM伝送システムでの使用を想定し、例えば波長帯域1
530nm〜1565nmのCバンドや波長帯域157
0nm〜1610nmのLバンドなどの比較的狭い波長
帯域での合分波特性を考慮した光合分波器が主に開発さ
れている。一方、情報密度が比較的低い光通信系におい
ては、今後、低価格で実現可能なCWDM伝送システム
の実用化が進むと考えられる。
【0007】図7は、(a)DWDM伝送システムでの
信号光の波長グリッド、及び(b)CWDM伝送システ
ムでの信号光の波長グリッドの一例を示す図である。D
WDM伝送システムでは、図7(a)に示すように、隣
接するチャンネル間での波長間隔Δλが1nm以下と狭
く、全体としての信号光波長帯域も比較的狭い。これに
対して、CWDM伝送システムでは、図7(b)に示す
ように、隣接するチャンネル間での波長間隔Δλが20
nmと広く、また、全体としても広い信号光波長帯域
(例えば帯域幅50nm以上)が使用される。
【0008】しかしながら、このように使用される信号
光の波長帯域が広くなった場合、AWG型光回路やMZ
I型光回路などを用いた従来の光合分波器では、合分波
特性の波長依存性によってチャンネル間での信号光の損
失偏差が大きくなるなど、信号光波長帯域の全体にわた
って充分な合分波特性を得ることが難しいという問題が
ある。
【0009】例えば、AWG型光回路を用いた光合分波
器では、信号光に対するスラブ導波路での焦点距離が波
長によって異なるため、チャンネル間での信号光の損失
偏差が発生する。また、MZI型光回路を用いた光合分
波器では、MZIを構成している方向性結合器における
光の結合率が波長によって異なる。このため、設計中心
波長から離れるにしたがって光の透過スペクトルの形状
がずれてしまい、所望の合分波特性を得ることができな
くなるという問題を生じる。
【0010】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、使用される信号光の波長帯域の全
体にわたって好適な合分波特性を得ることが可能な光合
分波器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明による光合分波器は、基板と、基板上
に所定の導波路パターンで形成された光導波路とを有し
て構成された光回路からなり、互いに異なる波長を有す
る信号光を合波または分波する光合分波器であって、
(1)第1入出力端を一端とする第1光導波路と、
(2)第2入出力端を一端とし、少なくとも3つの方向
性結合器を介して第1光導波路と光結合されて、第1光
導波路及び方向性結合器とともにマッハツェンダ干渉計
を構成する第2光導波路と、(3)第3入出力端を一端
とする第3光導波路と、(4)第1光導波路の第1入出
力端とは反対側の端部、及び第2光導波路の第2入出力
端とは反対側の端部が一方側に接続され、第3光導波路
の第3入出力端とは反対側の端部が他方側に接続される
Y分岐部とを備え、(5)第1入出力端及び第2入出力
端のそれぞれから入力された信号光を合波して第3入出
力端から出力し、または、第3入出力端から入力された
信号光を分波して第1入出力端及び第2入出力端のそれ
ぞれから出力することを特徴とする。
【0012】上記した光合分波器においては、信号光の
合分波に用いられるMZI型光回路として、少なくとも
3つの方向性結合器(光カプラ)を有する光回路を用い
ている。これにより、光合分波器における信号光の合分
波特性を好適に設定及び制御することができる。さら
に、このMZI型光回路の最終段での第1光導波路及び
第2光導波路の光結合部について、光の結合率が波長依
存性を有しないY分岐部を設けて、第1光導波路及び第
2光導波路を第3光導波路へと合流させている。これに
より、使用される信号光の波長帯域が広くなった場合な
ども含めて、波長帯域の全体にわたって好適な合分波特
性を得ることが可能な光合分波器が実現される。
【0013】ここで、第1光導波路及び第2光導波路か
ら構成されたマッハツェンダ干渉計は、(a)第1入出
力端及び第2入出力端からY分岐部へと順に方向性結合
器として設けられた第1方向性結合器、第2方向性結合
器、及び第3方向性結合器と、(b)第1方向性結合器
及び第2方向性結合器の間にある第1光導波路及び第2
光導波路の導波路部分からなり、導波路間で所定の光路
長差ΔL1が設定された第1アーム導波路部と、(c)
第2方向性結合器及び第3方向性結合器の間にある第1
光導波路及び第2光導波路の導波路部分からなり、導波
路間で所定の光路長差ΔL2が設定された第2アーム導
波路部と、(d)第3方向性結合器及びY分岐部の間に
ある第1光導波路及び第2光導波路の導波路部分からな
り、導波路間で所定の光路長差ΔL3が設定された第3
アーム導波路部とを有することを特徴とする。
【0014】第1入出力端及び第2入出力端と、Y分岐
部との間でのMZI型光回路を上記のように構成し、第
1〜第3アーム導波路部の3つのアーム導波路部のそれ
ぞれでの光路長差ΔL1〜ΔL3を制御することによ
り、Y分岐部と合わせて、光合分波器における信号光の
合分波特性、及びその波長依存性を、所望の特性となる
ように設定することが可能となる。
【0015】また、第2アーム導波路部における光路長
差ΔL2は、使用される信号光の波長帯域内にある所定
波長λに対して、λ/1.45以下に設定されているこ
とが好ましい。これにより、中段の第2アーム導波路部
を利用して、信号光の合分波特性の波長依存性を好適に
制御することができる。
【0016】また、第1アーム導波路部における光路長
差ΔL1は、使用される信号光の波長帯域内にある所定
波長λ(μm)に対して、8.62×λ2(μm)以上
137.93×λ2(μm)以下に設定されるととも
に、第3アーム導波路部における光路長差ΔL3は、
4.31×λ2(μm)以上68.97×λ2(μm)以
下に設定されることが好ましい。これにより、前段の第
1アーム導波路部及び後段の第3アーム導波路部を利用
して、合分波される信号光の波長間隔Δλを5nm〜8
0nmの範囲で任意に制御することができる。
【0017】また、光合分波器は、第1光導波路、第2
光導波路、第3光導波路、及びY分岐部から構成される
光回路を多段縦列に接続してなることを特徴とする。こ
のように、MZI型光回路及びY分岐部からなる光回路
をn段(nは複数)接続することにより、2n個の波長
の信号光を合分波することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明による
光合分波器の好適な実施形態について詳細に説明する。
なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付
し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率
は、説明のものと必ずしも一致していない。
【0019】図1は、本発明による光合分波器の一実施
形態を示す構成図である。本実施形態の光合分波器は、
基板上に形成された光導波路を用いた平面導波路型の光
回路からなる。この光合分波器は、WDM伝送システム
などの光伝送システムにおいて、互いに異なる波長を有
する信号光を合波または分波する光回路として好適に適
用することが可能に構成されている。なお、以下におい
ては、説明の便宜上、光回路への信号光の入出力等に関
し、本光合分波器を光合波器として用いた場合の信号光
伝搬方向を主に参照して光回路の構成を説明する。
【0020】図1に示す光合分波器1Aは、基板10
と、基板10上に所定の導波路パターンで形成された光
導波路とから構成された光回路である。本光合分波器1
Aにおいては、図中に矢印によって信号光伝搬方向を示
すように、基板10の左側の端面が光合波器として用い
た場合の入力端面11、右側の端面が出力端面12とな
っている。
【0021】基板10上には、光合分波器1Aを構成す
る光導波路として、入力端面11と出力端面12との間
に、第1光導波路20、第2光導波路25、及び第3光
導波路30の3本の光導波路が形成されている。また、
基板10上には、これらの光導波路20、25、及び3
0に加えて、Y分岐部50が形成されている。光合分波
器1Aを構成するこれらの光回路部分は、入力端面11
側から出力端面12側に向けて、第1光導波路20及び
第2光導波路25、Y分岐部50、第3光導波路30の
順で配置されている。
【0022】第1光導波路20は、入力端面11上に設
けられた入力端21と、Y分岐部50の入力側(一方
側)に接続された出力端22との間に形成された光導波
路である。また、入力端21は、本光合分波器1Aへと
信号光を入力するための第1入力端(第1入出力端)と
なっている。この第1光導波路20に対して、第1入力
端21から出力端22へと順に、第1光カプラ41、第
2光カプラ42、及び第3光カプラ43の3つの光カプ
ラ(方向性結合器)が設けられている。
【0023】第2光導波路25は、入力端面11上に設
けられた入力端26と、Y分岐部50の入力側(一方
側)に接続された出力端27との間に形成された光導波
路である。また、入力端26は、第1入力端21と同様
に、本光合分波器1Aへと信号光を入力するための第2
入力端(第2入出力端)となっている。この第2光導波
路25は、第1光導波路20に対して、上記した光カプ
ラ41、42、及び43のそれぞれを介して光結合され
ている。これにより、第1光導波路20、第2光導波路
25、第1光カプラ41、第2光カプラ42、及び第3
光カプラ43は、マッハツェンダ干渉計(MZI)を構
成している。
【0024】このマッハツェンダ干渉計は、上記した3
つの方向性結合器である光カプラ41、42、43と、
上下導波路間でそれぞれ所定の光路長差を有する3つの
アーム導波路部とから構成されている。
【0025】具体的には、このマッハツェンダ干渉計に
おいては、第1光カプラ41及び第2光カプラ42の間
にある第1光導波路20及び第2光導波路25の導波路
部分が、光導波路20、25間で所定の光路長差ΔL1
が設定された第1アーム導波路部46となっている。ま
た、第2光カプラ42と第3光カプラ43との間にある
第1光導波路20及び第2光導波路25の導波路部分
が、光導波路20、25間で所定の光路長差ΔL2が設
定された第2アーム導波路部47となっている。また、
第3光カプラ43とY分岐部50との間にある第1光導
波路20及び第2光導波路25の導波路部分が、光導波
路20、25間で所定の光路長差ΔL3が設定された第
3アーム導波路部48となっている。
【0026】第3光導波路30は、Y分岐部50の出力
側(他方側)に接続された入力端31と、出力端面12
上に設けられた出力端32との間に形成された光導波路
である。また、出力端32は、本光合分波器1Aから信
号光を出力するための出力端(第3入出力端)となって
いる。
【0027】また、Y分岐部50は、Y字形状の光導波
路構造を有する光分岐部である。Y分岐部50の入力側
には、上記したように、第1光導波路20の出力端2
2、及び第2光導波路25の出力端27が接続されてい
る。また、Y分岐部50の出力側には、第3光導波路3
0の入力端31が接続されている。
【0028】以上の構成において、第1入力端21及び
第2入力端26のそれぞれから入力された互いに異なる
波長を有する信号光は、第1光導波路20、第2光導波
路25、光カプラ41〜43からなるマッハツェンダ干
渉計、及びY分岐部50によって合波される。そして、
合波された信号光は、第3光導波路30の出力端32か
ら出力される。
【0029】また、本光合分波器1Aは、信号光伝搬方
向を図1中に示した矢印とは逆方向に設定することによ
り、光分波器として機能する。すなわち、出力端(第3
入出力端)32から入力された互いに異なる波長を有す
る信号光は、第3光導波路30を介してY分岐部50へ
と入力され、Y分岐部50、及び第1光導波路20、第
2光導波路25、光カプラ41〜43からなるマッハツ
ェンダ干渉計によって分波される。そして、分波された
信号光は、第1光導波路20の第1入力端(第1入出力
端)21及び第2光導波路25の第2入力端(第2入出
力端)26のそれぞれから出力される。
【0030】本実施形態による光合分波器の効果につい
て説明する。
【0031】図1に示した光合分波器1Aにおいては、
第1光導波路20及び第2光導波路25からなり、信号
光の合分波に用いられるMZI型光回路として、3つの
光カプラ41〜43を有する光回路を用いている。これ
により、光合分波器1Aにおける信号光の合分波特性を
好適に設定及び制御することができる。
【0032】具体的には、第1入力端21及び第2入力
端26と、Y分岐部50との間でのMZI型光回路を、
3つの光カプラ41〜43及び3つのアーム導波路部4
6〜48から構成している。このような構成において、
アーム導波路部46〜48のそれぞれでの光路長差ΔL
1〜ΔL3を制御することにより、光合分波器1Aにお
ける信号光の合分波特性、及びその波長依存性を、所望
の特性となるように設定することが可能となる。
【0033】また、このMZI型光回路の最終段での第
1光導波路20及び第2光導波路25の光結合部につい
て、光カプラ41〜43と同様の方向性結合器ではなく
Y分岐部50を設け、第1光導波路20及び第2光導波
路25を第3光導波路30へと合流させている。
【0034】ここで、Y字形状の導波路構造を有するY
分岐部は、光の結合率が波長によって変化する方向性結
合器とは異なり、その光の結合率及び分岐比が波長依存
性を有しない。また、Y分岐部は、方向性結合器と比較
して加工が容易であり、製造ばらつきも小さい。したが
って、第1光導波路20及び第2光導波路25からなる
マッハツェンダ干渉計と合わせて、Y分岐部50を用い
て光回路を構成することにより、使用される信号光の波
長帯域が広くなった場合なども含めて、波長帯域の全体
にわたって好適な合分波特性を得ることが可能な光合分
波器1Aが実現される。
【0035】このような光合分波器1Aは、例えば、使
用する波長帯域が比較的広いCWDM伝送システムに対
して好適に適用することができる。CWDM伝送システ
ムでは、使用される信号光の波長帯域、及び信号光の隣
接するチャンネル間での波長間隔が広く(図7(a)及
び(b)参照)、レーザ光源での発振波長や光合分波器
での合分波可能な波長帯域の中心波長など、光部品の波
長特性が温度変化等の影響によってある程度シフトして
も、伝送システムとして許容されるという利点がある。
【0036】したがって、CWDM伝送システムでは、
温度を一定に保持するための温度調整器が不要となり、
あるいは、波長に対する許容仕様範囲が緩やかになるな
ど、低価格な光部品を用いることができる。しかしなが
ら、このような場合でも、使用される信号光の波長帯域
の全体にわたる光特性の波長依存性が大きければ、光特
性の波長シフトの許容範囲にかかわらず、CWDM伝送
システムでの光部品として好適に使用することができな
い。
【0037】これに対して、図1に示した光合分波器1
Aでは、第1光導波路20、第2光導波路25、及び光
カプラ41〜43からなるマッハツェンダ干渉計と、Y
分岐部50とによって構成された光回路を用いることに
より、信号光に対する合分波特性の波長依存性を低減し
ている。これにより、使用される信号光の波長帯域、及
び信号光の隣接するチャンネル間での波長間隔が広いC
WDM伝送システムなどをも含めて、各種の光伝送シス
テムに対して適用することが可能な光特性を有する光合
分波器が得られる。
【0038】上記実施形態による光合分波器の効果、及
び好適な構成条件等について、さらに具体的に説明す
る。ここでは、図1に示した構成を有する光合分波器1
Aの光特性について、従来の光合分波器の光特性と比較
しつつ検討する。
【0039】図2は、図1に示した光合分波器1Aに対
する比較例である従来の光合分波器を示す構成図であ
る。この光合分波器6は、入力端面61と出力端面62
との間の基板60上に形成された第1光導波路70及び
第2光導波路75の2本の光導波路からなる。これらの
第1光導波路70と第2光導波路75とは、光カプラ8
1、82、及び83のそれぞれを介して光結合されてい
る。これにより、3つの光カプラ81〜83と、2つの
アーム導波路部86、87とを有し、光合分波器として
機能する2段縦列のMZI型光回路が構成されている。
【0040】また、このMZI型光回路からなる光合分
波器6を光合波器として用いた場合の信号光の合波につ
いて、第1光導波路70の入力端71を信号光P1が入
力される第1入力端、第2光導波路75の入力端76を
信号光P2が入力される第2入力端、第1光導波路70
の出力端72を合波された信号光Poutが出力される出
力端とする。また、各光カプラ81、82、83での光
の結合率C、及びアーム導波路部86、87での光路長
差ΔL等については、CWDM伝送での信号光の波長帯
域及び波長間隔に合わせて適宜設定している。
【0041】図3は、図2に示した従来の光合分波器で
の合分波特性の計算結果を示すグラフである。このグラ
フにおいて、横軸は光合分波器6による合波の対象とな
る信号光の信号光波長(nm)、縦軸は入力端と出力端
との間での信号光の損失(dB)を示している。また、
実線は、第1入力端71からの入力信号光P1の出力信
号光Poutでの損失特性、点線は、第2入力端76から
の入力信号光P2の出力信号光Poutでの損失特性をそ
れぞれ示している。
【0042】光合分波器6を用いた信号光の合波につい
て図3に示す損失特性では、特にP2からPoutへの損
失特性(点線)において、光の透過スペクトルの形状の
波長依存性が大きくなっている。具体的には、P2から
Poutへの損失特性においては、短波長側では平坦部分
のない鋭いスペクトル形状、長波長側では2つのピーク
を持つスペクトル形状となっている。
【0043】このような損失特性の波長依存性は、主
に、図2の光合分波器6のMZI型光回路において光結
合部として用いられている光カプラ(方向性結合器)で
の光の結合率の波長依存性によって発生する。光カプラ
での結合率は、光のパワー分布及び伝搬定数などによっ
て決まり、波長無依存とすることはできない。このた
め、このような光合分波器6をCWDM伝送システムに
適用した場合、波長特性がある程度シフトしても許容さ
れるという利点を、波長帯域の全体で充分に生かすこと
ができない。
【0044】図4は、図1に示した本発明による光合分
波器での合分波特性の計算結果を示すグラフである。こ
こで、MZI型光回路及びY分岐部からなる光合分波器
1Aを光合波器として用いた場合の信号光の合波では、
第1光導波路20の入力端21が信号光P1を入力する
第1入力端、第2光導波路25の入力端26が信号光P
2を入力する第2入力端、第3光導波路30の出力端3
2が合波された信号光Poutを出力する出力端となって
いる。また、各光カプラ41、42、43での光の結合
率C1、C2、C3、及びアーム導波路部46、47、
48での光路長差ΔL1、ΔL2、ΔL3等について
は、CWDM伝送での信号光の波長帯域及び波長間隔に
合わせて適宜設定している。
【0045】図4のグラフにおいて、横軸は光合分波器
1Aによる合波の対象となる信号光の信号光波長(n
m)、縦軸は入力端と出力端との間での信号光の損失
(dB)を示している。また、実線は、第1入力端21
からの入力信号光P1の出力信号光Poutでの損失特
性、点線は、第2入力端26からの入力信号光P2の出
力信号光Poutでの損失特性をそれぞれ示している。
【0046】光合分波器1Aを用いた信号光の合波につ
いて図4に示す損失特性では、P1からPoutへの損失
特性(実線)、及びP2からPoutへの損失特性(点
線)のいずれにおいても、図示した波長範囲の全体にわ
たって充分な平坦性を有するスペクトル形状が得られて
おり、光の透過スペクトルの形状の波長依存性が図3に
示した損失特性に比べて小さくなっている。このよう
に、MZI型光回路の最終段の光結合部に、光の結合率
が波長無依存となっている50%−Y分岐部50を用い
た図1の光合分波器1Aによれば、より広い波長範囲で
好適に信号光を合分波することが可能となる。
【0047】光合分波器1Aにおける合分波特性などの
光特性は、上記したように、光回路を構成している光カ
プラ41、42、43での光の結合率C1、C2、C
3、及びアーム導波路部46、47、48での光路長差
ΔL1、ΔL2、ΔL3のそれぞれを適宜設定すること
によって制御することができる。以下、このような光回
路の好適な構成条件について検討する。
【0048】図1に示した構成の光合分波器1Aにおい
ては、MZI型光回路が有する3つのアーム導波路部4
6〜48のうち、中段に位置する第2アーム導波路部4
7での上下導波路間の光路長差ΔL2を、前段及び後段
のアーム導波路部46、48での光路長差ΔL1、ΔL
3に比べて小さく設定することが好ましい。このような
構成とするのは、第2アーム導波路部47及び光カプラ
42、43からなる中段のマッハツェンダ干渉計を、前
段及び後段のマッハツェンダ干渉計の間での光結合部と
したときの信号光の結合率、及びその波長依存性を、光
合分波器1Aの光回路全体での合分波特性が波長無依存
となるように調整するためである。
【0049】図5は、マッハツェンダ干渉計における光
の結合率の波長依存性を示すグラフである。ここでは、
1段構成のマッハツェンダ干渉計を、光結合部として想
定した。そして、マッハツェンダ干渉計を構成している
光カプラでの光の結合率Cとアーム導波路部での光路長
差ΔLとを変えて計算を行い、マッハツェンダ干渉計で
の光の結合率の変化を調べた。
【0050】図5のグラフにおいて、横軸はマッハツェ
ンダ干渉計に入力される信号光の信号光波長(nm)、
縦軸はマッハツェンダ干渉計を光結合部とした場合の光
の結合率を示している。また、実線のグラフG1は、C
=0.5、ΔL=0.27μmとした場合の結合率の波
長依存性、破線のグラフG2は、C=0.27、ΔL=
0.85μmとした場合の結合率の波長依存性、点線の
グラフG3は、C=0.5、ΔL=0.75μmとした
場合の結合率の波長依存性をそれぞれ示している。
【0051】これらのグラフG1〜G3に示すように、
マッハツェンダ干渉計を構成している光カプラでの結合
率C、及びアーム導波路部での光路長差ΔLを調整する
ことにより、マッハツェンダ干渉計としての光の結合
率、及びその波長依存性を制御することが可能である。
【0052】ただし、上下導波路間の光路長差ΔLにつ
いては、光路長差ΔLを大きくしすぎると、マッハツェ
ンダ干渉計の結合率に周期の短い正弦波状の波長依存性
を生じる。このため、図1に示した光合分波器1Aにお
いては、中段の第2アーム導波路部47での光路長差Δ
L2を、実効光路長差(neff・ΔL2)が使用される
信号光の波長帯域内にある所定の一波長λ(例えば中心
波長λ0)以下となるように設定することが好ましい。
ここで、neffは、光導波路のコアの実効屈折率であ
る。光路長差ΔL2をこのように設定することにより、
第2アーム導波路部47を含む中段のマッハツェンダ干
渉計を利用して、光合分波器1Aにおける信号光の合分
波特性の波長依存性を好適に制御することができる。
【0053】具体的には、石英系のガラス導波路を用い
た場合、neffを1.45として、第2アーム導波路部
47での光路長差ΔL2をλ/neff=λ/1.45以
下に設定することが好ましい。例えば、信号光の波長を
λ=1.55μmとすれば、光路長差ΔL2は、λ/
1.45〜1.1μm以下に設定することが好ましい。
【0054】なお、図1の光合分波器1Aの合分波特性
に関して図4に示した損失特性のグラフは、信号光波長
λ=1.55μmでの光カプラ41、42、43での結
合率を、それぞれC1=0.1、C2=0.7、C3=
0.3とし、また、アーム導波路部46、47、48で
の光路長差を、それぞれΔL1=81.8μm、ΔL2
=0.86μm、ΔL3=40.9μmとした光回路モ
デルを用いて計算したものである。
【0055】また、光合分波器1Aの光回路全体での信
号光の合分波特性については、前段の第1アーム導波路
部46での光路長差ΔL1、及び後段の第3アーム導波
路部48での光路長差ΔL3を調整することによって、
その光特性を制御することが可能である。
【0056】例えば、図4の合分波特性の計算に用いた
上記の光回路モデルでは、信号光の隣接するチャンネル
間での波長間隔Δλを20nmに設定している。これに
対して、アーム導波路部46、48での光路長差ΔL
1、ΔL3を調整することにより、波長間隔Δλを任意
に設定することが可能である。例えば、波長間隔をΔλ
=5nmとする場合には、各光路長差をΔL1=332
μm、ΔL3=166μmに設定すれば良い。また、波
長間隔をΔλ=80nmとする場合には、各光路長差を
ΔL1=20.71μm、ΔL3=10.36μmに設
定すれば良い。
【0057】一般には、使用される信号光の波長帯域内
にある所定の一波長λ(例えば中心波長λ0)に対し、
アーム導波路部46、48での光路長差をそれぞれΔL
1=λ2/(neff・Δλ)、ΔL3=λ2/(2・neff
・Δλ)とすることにより、信号光の隣接するチャンネ
ル間での波長間隔をΔλに設定することができる。
【0058】具体的には、石英系のガラス導波路を用い
た場合、実効屈折率neffは上記したように1.45で
ある。このとき、波長間隔をΔλ=5nmとするには、
信号光波長及び光路長差の単位を(μm)として、各光
路長差をΔL1=137.93×λ2、ΔL3=68.
97×λ2に設定すれば良い。また、波長間隔をΔλ=
80nmとするには、各光路長差をΔL1=8.62×
λ2、ΔL3=4.31×λ2に設定すれば良い。
【0059】また、使用される信号光の波長帯域内の信
号光波長λ(μm)に対して、第1アーム導波路部46
での光路長差ΔL1(μm)を8.62×λ2以上13
7.93×λ2以下に設定するとともに、第3アーム導
波路部48での光路長差ΔL3(μm)を4.31×λ
2以上68.97×λ2以下に設定すれば、光合分波器1
Aにおいて合分波される信号光の波長間隔Δλを、5n
m以上80nm以下の範囲で任意に制御することができ
る。
【0060】図6は、光合分波器の他の実施形態を示す
構成図である。本実施形態の光合分波器1Bは、図1に
示した光合分波器1Aを2段縦列に接続した構成となっ
ている。
【0061】図6に示す光合分波器1Bは、基板10
と、基板10上に所定の導波路パターンで形成された光
導波路とから構成された平面導波路型の光回路である。
本光合分波器1Bにおいては、図中に矢印によって信号
光伝搬方向を示すように、基板10の左側の端面が光合
波器として用いた場合の入力端面11、右側の端面が出
力端面12となっている。
【0062】基板10上には、それぞれ図1に示した光
合分波器1Aと同様の構成を有する第1光回路部16、
第2光回路部17、及び第3光回路部18の3つの光回
路部が形成されている。
【0063】すなわち、第1光回路部16は、第1光導
波路201と、第1光導波路201とともにマッハツェン
ダ干渉計を構成する第2光導波路251と、第1光導波
路201及び第2光導波路251の出力端が入力側に接続
されたY分岐部501と、Y分岐部501の出力側に接続
された第3光導波路301とからなり、図1の光合分波
器1Aと同様の光回路構成を有する光回路部である。
【0064】また、第2光回路部17は、第1光導波路
202と、第1光導波路202とともにマッハツェンダ干
渉計を構成する第2光導波路252と、第1光導波路2
2及び第2光導波路252の出力端が入力側に接続され
たY分岐部502と、Y分岐部502の出力側に接続され
た第3光導波路302とからなり、光合分波器1Aと同
様の光回路構成を有する光回路部である。
【0065】また、第3光回路部18は、第1光導波路
203と、第1光導波路203とともにマッハツェンダ干
渉計を構成する第2光導波路253と、第1光導波路2
3及び第2光導波路253の出力端が入力側に接続され
たY分岐部503と、Y分岐部503の出力側に接続され
た第3光導波路303とからなり、光合分波器1Aと同
様の光回路構成を有する光回路部である。
【0066】これらの光回路部16〜18のうち、第1
光回路部16及び第2光回路部17は、入力端面11側
に設けられた前段の光回路部となっている。また、第3
光回路部18は、出力端面12側に設けられた後段の光
回路部となっている。
【0067】第1光回路部16での第1光導波路201
の入力端及び第2光導波路251の入力端は入力端面1
1上に設けられており、これらの入力端は、それぞれ本
光合分波器1Bへと信号光P1及びP2を入力するため
の第1入力端、第2入力端となっている。また、第2光
回路部17での第2光導波路252の入力端及び第1光
導波路202の入力端も同様に入力端面11上に設けら
れており、これらの入力端は、それぞれ本光合分波器1
Bへと信号光P3及びP4を入力するための第3入力
端、第4入力端となっている。
【0068】一方、第3光回路部18での第3光導波路
303の出力端は出力端面12上に設けられており、こ
の出力端は、本光合分波器1Bから合波された信号光P
outを出力するための出力端となっている。
【0069】また、第1光回路部16での第3光導波路
301の出力端は、第3光回路部18での第1光導波路
203の入力端に接続されている。また、第2光回路部
17での第3光導波路302の出力端は、第3光回路部
18での第2光導波路253の入力端に接続されてい
る。
【0070】以上の構成において、第1光回路部16で
の2つの入力端のそれぞれから入力された信号光P1、
P2は、光導波路201、251からなるマッハツェンダ
干渉計、及びY分岐部501によって合波されて、第3
光導波路301の出力端から出力される。また、第2光
回路部17での2つの入力端のそれぞれから入力された
信号光P3、P4は、光導波路202、252からなるマ
ッハツェンダ干渉計、及びY分岐部502によって合波
されて、第3光導波路302の出力端から出力される。
【0071】さらに、第3光回路部18において、第1
光導波路203に対して入力された第1光回路部16か
らの信号光P1+P2、及び第2光導波路253に対し
て入力された第2光回路部17からの信号光P3+P4
が、光導波路203、253からなるマッハツェンダ干渉
計、及びY分岐部503によって合波される。そして、
合波された信号光Poutは、第3光導波路303の出力端
から出力される。
【0072】なお、本光合分波器1Bについても、信号
光伝搬方向を逆方向に設定することにより光分波器とし
て機能することは、図1に示した光合分波器1Aと同様
である。
【0073】このように、第1光導波路20、第2光導
波路25、第3光導波路30、及びY分岐部50から構
成される光回路を2段縦列に接続した光合分波器1Bに
よれば、22個=4個の波長の信号光P1〜P4を合分
波することが可能な光合分波器が得られる。一般には、
第1光導波路20、第2光導波路25、第3光導波路3
0、及びY分岐部50から構成される光回路をn段(多
段)縦列に接続することにより、2n個の波長の信号光
を合分波することが可能な光合分波器を構成することが
できる。したがって、このような構成における光回路の
段数nについては、合分波の対象となる多波長信号光で
の信号光のチャンネル数などに応じて、適宜設定すれば
良い。
【0074】本発明による光合分波器は、上記した実施
形態及び実施例に限られるものではなく、様々な変形が
可能である。例えば、第1光導波路及び第2光導波路か
ら構成されるマッハツェンダ干渉計における各アーム導
波路部での光路長差については、上記した構成例及び構
成条件に限らず、具体的な波長帯域や波長間隔等に応じ
て、様々な構成を用いて良い。
【0075】
【発明の効果】本発明による光合分波器は、以上詳細に
説明したように、次のような効果を得る。すなわち、第
1光導波路、第2光導波路、及び少なくとも3つの方向
性結合器から構成されたMZI型光回路と、第1光導波
路及び第2光導波路を第3光導波路へと合流するY分岐
部とを備える光合分波器によれば、使用される信号光の
波長帯域が広くなった場合なども含めて、波長帯域の全
体にわたって好適な合分波特性を得ることが可能な光合
分波器が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】光合分波器の一実施形態を示す構成図である。
【図2】従来の光合分波器を比較例として示す構成図で
ある。
【図3】図2に示した光合分波器での合分波特性を示す
グラフである。
【図4】図1に示した光合分波器での合分波特性を示す
グラフである。
【図5】マッタツェンダ干渉計における光の結合率の波
長依存性を示すグラフである。
【図6】光合分波器の他の実施形態を示す構成図であ
る。
【図7】(a)DWDM伝送システムでの信号光の波長
グリッド、及び(b)CWDM伝送システムでの信号光
の波長グリッドの一例を示す図である。
【符号の説明】
1A、1B…光合分波器、10…基板、11…入力端
面、12…出力端面、16…第1光回路部、17…第2
光回路部、18…第3光回路部、20…第1光導波路、
21…第1入力端、22…出力端、25…第2光導波
路、26…第2入力端、27…出力端、30…第3光導
波路、31…入力端、32…出力端、41…第1光カプ
ラ、42…第2光カプラ、43…第3光カプラ、46…
第1アーム導波路部、47…第2アーム導波路部、48
…第3アーム導波路部、50…Y分岐部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と、前記基板上に所定の導波路パタ
    ーンで形成された光導波路とを有して構成された光回路
    からなり、互いに異なる波長を有する信号光を合波また
    は分波する光合分波器であって、 第1入出力端を一端とする第1光導波路と、 第2入出力端を一端とし、少なくとも3つの方向性結合
    器を介して前記第1光導波路と光結合されて、前記第1
    光導波路及び前記方向性結合器とともにマッハツェンダ
    干渉計を構成する第2光導波路と、 第3入出力端を一端とする第3光導波路と、 前記第1光導波路の前記第1入出力端とは反対側の端
    部、及び前記第2光導波路の前記第2入出力端とは反対
    側の端部が一方側に接続され、前記第3光導波路の前記
    第3入出力端とは反対側の端部が他方側に接続されるY
    分岐部とを備え、前記第1入出力端及び前記第2入出力
    端のそれぞれから入力された前記信号光を合波して前記
    第3入出力端から出力し、または、前記第3入出力端か
    ら入力された前記信号光を分波して前記第1入出力端及
    び前記第2入出力端のそれぞれから出力することを特徴
    とする光合分波器。
  2. 【請求項2】 前記第1光導波路及び前記第2光導波路
    から構成された前記マッハツェンダ干渉計は、 前記第1入出力端及び前記第2入出力端から前記Y分岐
    部へと順に前記方向性結合器として設けられた第1方向
    性結合器、第2方向性結合器、及び第3方向性結合器
    と、 前記第1方向性結合器及び前記第2方向性結合器の間に
    ある前記第1光導波路及び前記第2光導波路の導波路部
    分からなり、導波路間で所定の光路長差ΔL1が設定さ
    れた第1アーム導波路部と、 前記第2方向性結合器及び前記第3方向性結合器の間に
    ある前記第1光導波路及び前記第2光導波路の導波路部
    分からなり、導波路間で所定の光路長差ΔL2が設定さ
    れた第2アーム導波路部と、 前記第3方向性結合器及び前記Y分岐部の間にある前記
    第1光導波路及び前記第2光導波路の導波路部分からな
    り、導波路間で所定の光路長差ΔL3が設定された第3
    アーム導波路部とを有することを特徴とする請求項1記
    載の光合分波器。
  3. 【請求項3】 前記第2アーム導波路部における前記光
    路長差ΔL2は、使用される前記信号光の波長帯域内に
    ある所定波長λに対して、λ/1.45以下に設定され
    ていることを特徴とする請求項2記載の光合分波器。
  4. 【請求項4】 前記第1アーム導波路部における前記光
    路長差ΔL1は、使用される前記信号光の波長帯域内に
    ある所定波長λ(μm)に対して、8.62×λ2(μ
    m)以上137.93×λ2(μm)以下に設定される
    とともに、前記第3アーム導波路部における前記光路長
    差ΔL3は、4.31×λ2(μm)以上68.97×
    λ2(μm)以下に設定されることを特徴とする請求項
    2記載の光合分波器。
  5. 【請求項5】 前記第1光導波路、前記第2光導波路、
    前記第3光導波路、及び前記Y分岐部から構成される光
    回路を多段縦列に接続してなることを特徴とする請求項
    1記載の光合分波器。
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