JPH09153983A - 原稿画像の走査及び画像処理の方法及び装置 - Google Patents

原稿画像の走査及び画像処理の方法及び装置

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JPH09153983A
JPH09153983A JP8305505A JP30550596A JPH09153983A JP H09153983 A JPH09153983 A JP H09153983A JP 8305505 A JP8305505 A JP 8305505A JP 30550596 A JP30550596 A JP 30550596A JP H09153983 A JPH09153983 A JP H09153983A
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image
cropping
rough
scanning
aperture
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JP8305505A
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English (en)
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John F Omvik
ジヨン・エフ・オムビク
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Bayer AG
Bayer Corp
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Bayer AG
Bayer Corp
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/387Composing, repositioning or otherwise geometrically modifying originals
    • H04N1/3872Repositioning or masking
    • H04N1/3873Repositioning or masking defined only by a limited number of coordinate points or parameters, e.g. corners, centre; for trimming

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
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  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
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  • Silver Salt Photography Or Processing Solution Therefor (AREA)
  • Holders For Sensitive Materials And Originals (AREA)
  • Radiography Using Non-Light Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高解像度及び高生産性を有する走査システム
による自動無介入走査のための原稿画像を提供する。 【解決手段】 各種規定されたサイズの開口を持つカー
ドと、利用する標準原稿(フィルム)サイズに応じたス
ライドホルダーを有するキットを具備する。各アパーチ
ャーカードは、識別のためのラベルが付してあり、各画
像ホルダーは、直交座標系に従い、カード端部に平行に
離散的な間隔で配された線(ラベル付)で目印が付けて
ある。一枚の走査対象原稿を、そのサイズに応じたスラ
イドホルダーにセットし、所望のクロッピング用の開口
を有する一枚のアパーチャーカードをキットに含まれた
セットの中から選択し、両カードの外側の端を揃えた状
態でスライドホルダーの上に置く。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子プレ印刷及び写真
産業におけるデジタル走査システムの利用に関する。本
発明は、特に、走査のため及び走査システムの自動処理
に用いるラフクロッピング情報を指定するための原稿画
像の初期準備に関する。
【0002】
【従来技術】電子プレ印刷産業の発展に伴い、高画質へ
の期待も大いに高まってきた。このため、より高価なス
キャナー及び処理機器が使用されるようになっている。
(高額機器及び熟練作業者の両者の)ワークフロー及び
生産性の効率化により、自動化のレベルアップが要求さ
れている。一般的な状態における本技術のシステムで
は、走査対象画像はマウント部において「オフライン」
で準備される。また、画像及びその処理内容を識別する
情報は、機械解読可能な又は簡易コードの形で、自動設
定及び制御のため走査システムへと送られる。さらに、
高い生産性を目標とすることは、最高の稼働率でスキャ
ナーを作動させ生産的業務を行い、走査の繰返しや、マ
ニュアルによる設定又は修正作業を最小限にすることで
ある。例えば、透過画像を機械で読取可能なフォーマッ
トで自己識別される標準ホルダーに通常セットし、自動
的かつ中断無しに走査するための情報が、そのような情
報の制御下において継続的に生じる。
【0003】画像の電子走査の工程では、画像要素
(「画素」と称する)の方形配列が形成される。この画
素を、グラフィックアートワークステーションのソフト
ウェアを用いて処理し、一般にオフセット印刷等の印刷
方法を利用して印刷される媒体へと出力する。ワークス
テーションでの画像処理は、色修正、回転、スケーリン
グ、印刷対象画像の特定領域の設定(クロッピング)を
含む。
【0004】最終出力に不要な、余分な画像領域の走査
及び保存を避けるため、画像の最終(高解像度の)走査
を行う前にラフクロッピングを行う。この目的のため使
用する従来技術の方法は、以下に概説するソフトウェア
工程(オンライン)及びハードウェア(オフライン)工
程を含む。
【0005】ソフトウェアにおけるラフクロッピング
は、一般に画像を「プレビュー」走査することにより行
われるが、ここで用いる解像度は、画像全体のクイック
走査のために十分な低解像度でかつワークステーション
の利用者がクロッピングする領域を識別するために十分
な高解像度である。この工程は、本番の高解像度による
走査が行われる前に、走査及びワークステーションを操
作する付加的な工程を必要とするため、スキャナー及び
ワークステーションの両者の生産性に不利な影響を与え
てしまう。
【0006】従来のオフラインでのクロッピングは、画
像を物理的にマスキングし、原稿の一部を削除又は消去
し、原稿を所定のクロッピングウィンドウに対しある特
定の相関でセットすることにより、あるいは、原稿をス
キャナーにセットする時、ばら原稿に対し参照グリッド
を用いて、マニュアルで後に設定する相関を特定するこ
とにより通常行われる。従来型の後者のシステムは、米
国特許4、132、480及び米国特許4、970、5
47において例示されている。
【0007】オフラインにおけるもう一つの方法では、
デジタル化システムを用いてラフクロッピングウィンド
ウの座標を設定し、個別入力及び/又はスキャナーの制
御に利用するものである。これらのシステムは、時間を
浪費し、さらに高価なマウント機材を必要とするという
欠点があった。
【0008】上述の説明により、画像のラフクロッピン
グ及び走査制御システムへのラフクロッピング指定を決
定する工程が、上述した走査システムの生産性をアップ
させる目標への大きな障害となっている。オンライン方
式は、スキャナーとオペレータの両方を付加的な処理段
階に拘束し、一方オフライン方式は、従来技術で説明し
たように、多数の工程又は高価なマウント機材を必要と
するため、自動走査処理に適合させるのは容易でなかっ
た。
【0009】また、従来技術の方法は、一般に原稿画像
の最終(すなわち「精密な」)クロッピングを目的とす
ることに注目することが重要である。最終クロッピング
は、例えば画像の写真複写又は拡大において必要とな
る。本出願では、最終クロッピングは走査後の画像処理
の一ルーチン部となっており、上述した方法(オフライ
ンのデジタル化では例外もあり得る)にて可能となる以
上の高い精度で通常行われる。ラフクロッピングの目的
は、精密なクロッピングを規定することではなく、走査
時間及び保存スペースの削減にあるので、ラフクロッピ
ング領域が最終クロッピング領域を結果的に含むとすれ
ば、かなり大きな許容度を持たせることが可能であり、
その程度の許容度は、35ミリフィルム上の画像であっ
たとしても拡大する必要なく、目視で達成し得る。
【0010】
【発明が解決しようとうとする課題】従って、本発明の
全般的な目的は、高解像度及び高生産性を有する走査シ
ステムによる自動無介入走査のための原稿画像を準備す
る方法を提供することである。
【0011】本発明の具体的な目的は、走査前にセット
した画像のラフクロッピングを決定し、決定されたラフ
クロッピングを該走査システムに対し指定するための、
高効率及びコスト効率の高い方法を提供することであ
る。
【0012】本発明のもう一つの目的は、生産スキャナ
ー及びワークステーションシステムの利用効率を最大に
することであり、これは、走査対象画像のラフクロッピ
ングを決定及び指定することのみを目的として行われる
付加的な走査やオンライン処理工程の必要を無くすこと
により達成される。
【0013】本発明の一特徴として、多数の工程を経る
こと無く、オフラインのマウント部において、セットさ
れた画像のラフクロッピングを決定及び指定することが
可能である。
【0014】本発明のもう一つの特徴としては、デジタ
ル化等の高額機器を要さずに、オフラインのマウント部
においてラフクロッピングを決定及び指定することが可
能である。
【0015】本発明の更にもう一つの特徴としては、走
査対象画像のラフクロッピングの決定及び指定を含むマ
ウント作業を一以上のマウント部で行うことが可能であ
り、これと並行して、事前に準備した画像の本番の走査
を行うことが可能である。
【0016】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明は、マウ
ントした画像のラフクロッピングを走査の前にオフライ
ンで行う方法及び装置に関する。本装置は、各種規定さ
れたサイズの開口を具備したカード、及び利用する標準
原稿(フィルム)サイズに応じたスライドホルダーを有
するキットを具備する。各アパーチャーカードは、識別
のため例えば文字等のラベルが付してあり、また、各ス
ライドホルダーは、直交座標系に従い、カード端部に平
行に離散的な間隔で配された線(ラベル付)で目印が付
けてある。
【0017】上記装置を用いてラフクロッピングを行う
方法は、以下の通りである。一枚の走査対象原稿を、サ
イズに応じた一枚のスライドホルダーに固定セットし、
所望のクロッピング用の開口を有する一枚のアパーチャ
ーカードをキットに含まれたセットの中から選択する。
アパーチャーカードをスライドホルダーカードの上に置
き、両方のカードの外側の端部を合わせ、画像の中心に
クロッピングされた領域を設定する。クロッピング用の
開口を画像の中心からオフセットさせる場合には、クロ
ッピングカードをスライドホルダー上の一本以上の平行
線が見えるまでずらす。所望のラフクロッピング用の開
口が得られたら、アパーチャーカードの識別指標と、表
出した平行線により示されたオフセットを同定する2つ
の示標を含む3要素コードにより迅速に指定される。例
えば、スライド上に置かれ左へ線2本分及び上へ線一本
分オフセットした「B」ラベルの付されたアパーチャー
カードを用いて所望のラフクロッピングを得る場合、こ
の三要素コードは「B−21」といった形となり得る。
【0018】上記の情報は、ホルダーに恒常的な印付け
を行う必要が無く、又は何かを付加する必要も無く、セ
ットした原稿を目視検査することにより迅速に獲得でき
る。必要に応じて、ライトテーブルを用いてもよいが、
ラフクロッピング指定には必要ではない。
【0019】本発明の方法により、ラフクロッピングコ
ードを処理システムへと送る方法は数多く存在する。そ
の方法は、遠隔制御ワークステーションからの直接的な
キーボード入力、スキャナーのパネル操作ボタンの設
定、及び、スライド識別情報等の処理制御情報を適宜備
えたバーコード等の機械読取可能なコーディングシステ
ムの利用等を含む。
【0020】本発明の従来技術との相違点は、ラフクロ
ッピングの指定の前に(プレビュー又は最終)画像走査
が不要であり、走査前にクロッピングする情報を定義す
るために必要な高価なデジタル化又はオフライン設定部
を必要としない点にある。
【0021】本発明の目的及び特徴は、発明の詳細説明
及び説明のため選択され、図示された好適な実施例によ
り理解されるであろう。
【0022】
【実施例】図を参照して、本発明の各実施例の詳細説明
を行う。図1では、本発明の好適な実施例として、走査
のための画像のマウント及び準備に使用する装置を示
す。図中において、一枚以上の原稿画像12を有するセ
ット10が走査のため準備される。ここで用いたよう
に、各原稿画像12は、フィルムあるいは紙等の基材1
6上に担持されるグラフィック領域14を有する。グラ
フィック領域14は、一般に連続階調(コントーン(co
ntone))のカラー写真であり、その他の(カラーある
いは白黒の)グラフィック、例えばテキスト、ラインア
ート、線ぼかし及びグラデーション等を更に含んでもよ
い。本説明では、一枚の原稿画像12は、例えば35ミ
リのカラー写真の透過画等のフィルム上に一枚の透過画
像を有することを仮定しているが、紙等の基材上の反射
画像や複数の画像も使用できる。セット10では同サイ
ズの画像から成るが、使用する走査システムでサポート
される最大サイズ以内の各サイズ(例えば、120、3
5、70ミリ、「4″×5″」等の標準フィルムサイ
ズ)の画像を含むことが可能である。
【0023】本発明の装置は、画像ホルダー22のセッ
ト20と、アパーチャーカード32のセット30を具備
する。画像ホルダー22は、使用するスキャナーの媒体
取扱における必要条件により設定される一定のサイズ及
び形状であり、走査時にフィルムを確実に搬送でき、か
つ位置合わせするために適する堅い素材ならいずれも利
用可能である。各画像ホルダー22は、使用する一媒体
(フィルム)サイズに対応しており、対応する媒体に適
する大きさの窓24を内部に有している。これにより、
その媒体サイズの原稿画像12は、そのグラフィック領
域14全体が窓24から見える状態で、ホルダー22に
取外し可能な状態で固定保持される。窓24以外にも、
各画像ホルダー22は複数の目視できる示標を含み、こ
れは画像ホルダー22上に印刷された2組の互いに垂直
なセットにおける4組の平行線26として示される。こ
こに示した実施例では、組線26は画像ホルダー22の
端部に対し本質的に平行に配置される。この技術に習熟
した者にとっては直交座標系によるその他の示標レイア
ウトも利用可能であることは明らかであろう。
【0024】セット30を構成するアパーチャーカード
32は、画像14のサイズに適したラフクロッピング領
域の一つに応じた方形の窓34を各々有する。カード3
2は、図1の文字36に示されるようにラベル付けされ
る。
【0025】図1の装置の使用方法を、図2及び図3A
乃至3Cに示す。図2において、先づ図1のセット10
の画像12を画像ホルダー22にマウントし、画像12
の全画像領域14を窓24内に枠組む。ホルダー22へ
のマウント方法については、従来技術により周知であ
り、取外し可能なテープや機械的に保持するクリップ等
の使用を含む。3枚のアパーチャーカード32は、3つ
の異なる利用可能なラフクロッピング開口34に対応し
ており、同定ラベル36「A」、「B」及び「C」が付
されている。図3Aでは、ラベル「A」のカード32が
原稿画像12を含む画像ホルダー22の上に置かれてお
り、画像領域14の方形領域がアパーチャーカードの窓
34で枠組まれている。この構成によって、原稿画像領
域14のラフクロッピング領域が、原稿画像領域14と
一致した中心部を有して規定される。平行示標は、この
場合表出しない。
【0026】図3Bでは、図3Aのアパーチャーカード
32を、鉛直方向の位置を保ちつつ画像ホルダー22に
対して右方向に動かし、これにより原稿画像14の別の
ラフクロッピング領域を定義する。この場合、ホルダー
32の左側と平行な一本以上の示標38が表出する。図
3Cでは、アパーチャーカード32を今回は上向きに画
像ホルダー22に対し左の方向に再度動かして、原稿画
像14の異なるラフクロッピング領域を再定義する。こ
の場合、画像ホルダー22の下端及び右端に平行な2組
の示標38が表出する。
【0027】走査対象画像のラフクロッピング領域を決
定及び指定する方法は、図1乃至図3Bを参照して要約
され、以下の一連の工程を含む。
【0028】1. 走査対象原稿画像12の媒体サイズ
に適した画像ホルダー22を選択し、原稿画像12を取
外し可能な状態でマウントして、画像領域14を画像ホ
ルダー22の窓24により枠組む。
【0029】2. 利用可能なアパーチャーカードのセ
ット30から一枚のアパーチャーカード32を選択す
る。
【0030】3. 選択されたアパーチャーカード32
を、マウントした原稿画像12を含む画像ホルダー22
の上に置き、開口34の中に所望のラフクロッピング領
域に対応する原稿画像領域14の方形領域を合わせるよ
うに、アパーチャーカードを画像ホルダー22およびそ
の中に固定された原稿画像12に対して動かす。
【0031】4. 3つの量情報を用いて決定されたラ
フクロッピング領域を指定する。3つの量情報とは、
(1)選択されたアパーチャーカード32のラベル3
6、(2)第一の座標方向(例えば左又は右)のアパー
チャーカードの直線移動の計量、(3)第一の座標方向
と垂直な第二の座標方向(例えば上又は下)へのアパー
チャーカードの直線移動の計量である。
【0032】5. 走査システムの自動制御のために決
定された3つの量情報を用いて、原稿画像領域14の所
望のラフクロッピング領域のみを走査する。
【0033】上記の処理に従い画像のラフクロッピング
領域を決定し指定した後、選択されたアパーチャーカー
ド32及び利用可能なアパーチャーカードのセット30
は、この画像の走査及びデジタル処理には不要となる。
【0034】走査システムの自動制御において、上述し
たようなラフクロッピングの指定を利用する方法は、本
発明の範囲内において多数在る。これらの方法では、最
初に、ラフクロッピング領域が同定された後マウント部
のオペレータが扱う簡単なコーディングシステムと、次
に、この情報を走査システムへと送る工程が関与してい
る。これらの構成要素を図4のシステム図に示す。
【0035】図中において、処理ステップは、「オフラ
イン」即ち処理前段階40、あるいは「オンライン」走
査及び最終処理段階42に分かれる。最終画像出力44
は、ページレイアウトプログラム等のアプリケーション
に供される、あるいは、プリンター、イメージセッター
又はフィルムレコーダー等の出力装置に供され得る。最
初のステップ46では、上述したように原稿画像12を
画像ホルダー22にセットする。アパーチャーカード3
2を用いた上記方法により、ラフクロッピング領域を決
定する(48)。これらの処理は、オンライン処理作業
42から離れた位置にいるオペレータ50により、この
作業と並行して実行される。走査システム52との接点
は、走査システムによる自動走査のために、マウントし
た単独の又は一括処理の原稿画像を準備することであ
る。このステップでは、本分野において周知の方法の何
れかを用いて各原稿画像を同定することにより、生成さ
れる走査画像、適切な情報源及び用途情報、及び処理後
の必要事項と関連付けることが可能である。同時に、以
下に記述するコーディングシステムの何れかを用いて、
前述したラフクロッピングの指定をこの情報に加える。
【0036】スキャナーの設定(53)において、ラフ
クロッピング指定により、本番の走査処理(54)に用
いる開始及び停止走査限界を決定する。この情報は、例
えば、セットした画像22の上に、又は各処理段階を通
じて情報に付随する「ジョブチケット」上に3文字のコ
ードを記入する等によりマニュアルで伝達できる。この
場合、設定ステップ53の際に、オペレータ56がラフ
クロッピングの指定について決定されたパラメータを用
いて情報を入力する。準備ステップ53を実行するオペ
レータ56は、オフライン準備を行うオペレータ50と
同じでもよい。
【0037】情報のマニュアル伝達に代わるものとし
て、準備ステップ40及び52を遠隔入力部にて行うこ
ともできる。ここでは、ラフクロッピングコードを含む
同定情報をシステムに直接入力し、画像データの受取、
保存及び処理に用いるワークステーションシステム58
へ直接接続又はネットワークを利用して送信することが
可能である。この場合、画像ホルダー22に付された単
独の同定コードを走査システムで電子的に「読み取
り」、アクセスキーとして利用して、ワークステーショ
ンシステム58からのラフクロッピングパラメータを含
む全同定情報を引き出すことができる。
【0038】上述したように、3つの独立した量情報
が、本発明の方法により決定されたラフクロッピング領
域の指定に用いられる。図1乃至図3Cに例示した好適
な実施例では、方形のクロッピング窓34を想定し、
(方形の)スライドホルダー22の各端に平行な4組の
線26を用いている。これに代わる構成を、図5Aに例
示する。
【0039】図中、原稿画像ホルダー22は前示した原
稿画像12をセットする開口部24を有し、複数の変位
示標のセット60を用いる。この示標のセットは、画像
ホルダー22の2箇所以上の角の二等分線に本質的に垂
直に配列されており、アパーチャーカード32の画像ホ
ルダー22の中央整合状態(アラインメント)からの変
位を直交座標表示する手段をこの場合にも提供してい
る。
【0040】図5Aはさらに、開口部62を有するアパ
ーチャーカード32を示している。開口部62は、図1
乃至図3Cに示した方形の開口部34ではなく不定形と
なっており、同例において示した文字64ではなく数字
による同定ラベル64を有する。
【0041】ラフクロッピングの指定を決定するため用
いるアパーチャーカード及び示標のラベリングには、多
くの方法がある。図5Bは、いくつかの示標の例であ
り、図1乃至図3Cに例示した平行線の示標のセット2
6が付された画像ホルダー22の上部を示す。最初の例
では、カード22の端部からのオフセットについて、数
字の組70により数字を用いて符号化している。このよ
うな数字は、符号化を目的としてカードの一端をプラス
として及び他端ををマイナスとして翻訳処理する、又
は、カードの一端を昇順で(0、1、2、3....)及び
他端を降順で(0、9、8、....)計数することが可能
である。数字コードの代替として、文字システム72を
第二の例として示す。ここでも、一端又は他端からのオ
フセットを識別するための「+」及び「−」又は他の文
字を用いた符号化方法、あるいは、上記の昇順・降順計
数配列の変形(0、A、B、C...を一端からのオフセ
ットに、0、Z、Y、X、W...を他端からのオフセッ
トに)の利用も可能である。本分野に習熟した者にとっ
ては、同様に多数の符号化方法が存在することが明らか
であろう。
【0042】図5Cは、ラフクロッピング情報を走査シ
ステムへと送信するための符号化の手段を2例示す。最
初の例では、3文字コード80が画像ホルダー22上に
印字され、オペレータ56(図4参照)による走査のた
めの制御パラメータの設定に用いられている。この場
合、人間の解読可能なマーキングであれば、いずれの形
態のものでも良い(例えば、画像ホルダー80の消去で
きる領域に鉛筆によって、あるいはマウント部のラベル
プリンターによって)。第二の例はバーコードシステム
を示す。ここでは、画像ホルダー22上で用いるバーコ
ードラベルをマウント部にて印字し、このラベルによ
り、機械読取可能なラフクロッピングコード82並びに
その他の識別及びジョブ処理情報84が与えられる。
【0043】図6は、設定ステップ53で走査システム
に入力されたラフクロッピングコードを、走査処理の制
御に用いる実際の開始及び停止限界への翻訳処理を示
す。図中において、画像ホルダー22は、x軸94及び
y軸96として示された2本の直交軸を規定するシステ
ム基準点92を有するスキャナー90に正位置で固定さ
れている。画像ホルダー22は、基準点92に対して、
2本の軸94及び96からの既知の距離98及び距離1
00の位置に厳密に位置合わせされる。走査の位置決め
手段の内部座標系には、いかなる尺度単位、例えば、ミ
リ、ミクロン、ポイント又は指示された解像度の画素
等、も利用可能である。
【0044】走査する画像ホルダー22のラフクロッピ
ングコードを構成した3つのパラメータは、内部変換手
段(図示せず)によって、図5A及び5Bについて前述
したように任意の単位で表現されたアパーチャーカード
32のオフセットを、内部座標系の単位に翻訳処理され
たクロッピング領域のオフセット(すなわち、軸94か
らのオフセット102及び104、及び軸96からのオ
フセット106及び108)へと正確に変換するため用
いられる。これにより、一方向の開始限界110及び停
止限界112、及びもう一方向への開始限界114及び
停止限界116が定義される。内部変換は、テーブル参
照により又は演算手段により行われる。また、ここで決
定された走査限界と共に用いられる走査制御手段は、こ
の技術分野においては周知である。
【0045】本発明の好適及び代替的な実施例の詳細説
明により、本技術分野に習熟した者にとって、以下の請
求項に規定される本発明の範囲内において多くの修正を
加え得ることは明らかとなろう。
【0046】本発明は以下の特徴を有する。
【0047】第一の要旨は、走査システムにより走査対
象画像のラフクロッピング領域を決定及び指定する方法
において、(A)走査対象原稿画像を選択し、(B)画
像ホルダーを選択し、前記原稿画像を前記画像ホルダー
に固定載置し、(C)前記走査対象画像の前記ラフクロ
ッピング領域に応じた開口部を有する一枚のアパーチャ
ーカードを選択し、(D)前記開口部のサイズ及び形状
に応じて前記アパーチャーカードを同定し、これにより
アパーチャーカード識別を提供し、(E)前記選択され
たアパーチャーカードを前記画像ホルダーの上に載せ、
前記画像ホルダーに対して前記アパーチャーカードを前
記走査対象画像の前記ラフクロッピング領域に対応する
前記原稿画像の領域が前記開口部内に表示される様に移
動させ、(F)び前記アパーチャーカード識別共にラフ
クロッピング指定を提供する、前記画像ホルダーに対す
る前記アパーチャーカードの変位の計量を把握し、
(G)前記ラフクロッピング指定を用いて前記走査シス
テムの制御を行う工程を含む方法である。
【0048】第2の要旨は、上記第1の要旨の方法にお
いて、前記変位の計量は2つの要素を有し、前記2要素
の一方は第一の方向における変位の計量であり、他方は
第二の方向における変位の計量であることを特徴とす
る。
【0049】第3の要旨は、上記第2の要旨の方法にお
いて、前記第二の方向が、前記第一の方向に実質的に直
交していることを特徴とする。
【0050】第4の要旨は、上記第1の要旨の方法にお
いて、ステップ(G)は更に、(G1)データ保存装置
に前記ラフクロッピング指定を入力し、(G2)前記走
査システムを制御するための前記ラフクロッピング指定
を前記データ保存装置から呼出す工程を含むことを特徴
とする。
【0051】第5の要旨は、上記第一の要旨の方法にお
いて、前記変位の計量は、前記画像ホルダーに固定され
た示標を目視観察することにより得られることを特徴と
する。
【0052】第6の要旨は、上記第5の要旨の方法にお
いて、前記示標は、2組の実質的に直交する組線を含
み、前記アパーチャーカードを前記画像ホルダーに対し
て移動させることにより表出する前記組の各々における
線番号を用いて前記計量を把握することを特徴とする。
【0053】第7の要旨は、デジタル走査システムによ
り複数の原稿画像を走査する方法において、(A)前記
複数の原稿画像の中から原稿画像識別を有する一枚の走
査対象原稿画像を選択し、(B)一枚の画像ホルダーを
選択し、前記原稿画像を前記画像ホルダーに固定載置
し、(C)前記走査対象画像の前記ラフクロッピング領
域に対応する開口部を有する一枚のアパーチャーカード
を選択し、(D)前記開口部のサイズ及び形状に応じて
前記アパーチャーカードを同定し、これによりアパーチ
ャーカード識別を提供し、(E)前記選択されたアパー
チャーカードを前記画像ホルダーの上に載せ、前記画像
ホルダーに対して前記アパーチャーカードを前記走対象
画像の前記ラフクロッピング領域に対応する前記原稿画
像の領域が前記開口部内に表示される様に移動させ、
(F)び前記アパーチャーカード識別共にラフクロッピ
ング指定を提供する、前記画像ホルダーに対する前記ア
パーチャーカードの変位の計量を把握し、(G)前記原
稿画像識別及び前記ラフクロッピング指定を用いて前記
走査システムの設定及び制御を行い、(H)前記選択さ
れた原稿画像を走査し、(I)複数の走査対象原稿画像
の各々につき、ステップ(A)から(H)までを繰返す
ことを特徴とする方法である。
【0054】第8の要旨は、上記第7の要旨の方法にお
いて、複数の前記走査対象原稿画像の中の少なくとも一
枚以上の原稿画像について、ステップ(A)から(F)
とステップ(G)及び(H)を非同期的に行うことを特
徴とする。
【0055】第9の要旨は、上記第7の要旨の方法にお
いて、前記複数の原稿画像の中の少なくとも一枚以上に
ついて、ステップ(A)から(F)はステップ(G)及
び(H)から隔離した場所にて実行されることを特徴と
する。
【0056】第10の要旨は、上記第7の要旨の方法に
おいて、前記複数の原稿画像の一枚についてステップ
(A)から(F)を行い、これと同時に前記複数の原稿
画像の別の一枚についてステップ(G)及び(H)が行
われることを特徴とする。
【0057】第11の要旨は、走査システムによる走査
のための準備において、原稿画像のラフクロッピングの
ためのキットは、(A)複数のアパーチャーカードを具
備し、各アパーチャーカードは走査対象原稿画像のラフ
クロッピング領域に対応する開口部を有し、前記開口部
は前記アパーチャーカードの中心に対して固定され、各
アパーチャーカードは更に前記アパーチャーカードを識
別する手段を含み、(B)前記キットは更に複数の画像
ホルダーを具備し、各画像ホルダーは前記走査処理を行
う間、原稿画像を固定した配置に保持する手段を含み、
各画像ホルダーは更に、前記画像ホルダーの中心からの
前記複数のアパーチャーカードの中から選択された一枚
のアパーチャーカードの変位を判定することにより前記
ラフクロッピング領域を決定するための手段を含むこと
を特徴とするキット。
【0058】第12の要旨は、走査の際に原稿画像のラ
フクロッピングを行う装置において、前記原稿画像は画
像ホルダーに載置され、(A)前記走査対象原稿画像の
ラフクロッピング領域を定義するラフクロッピングパラ
メータの集合を構築する手段と、(B)前記原稿ホルダ
ー上の基準位置に対し、前記構築手段を移動させ、変位
基準を決定する手段と、(C)前記ラフクロッピングパ
ラメータと前記基準位置と前記変位基準とを用い、走査
限界を決定する手段と、(D)前記走査限界内で前記原
稿画像を走査する前記走査手段を制御し、これにより走
査の際に前記画像をラフクロッピングする手段を具備す
る装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法により走査対象原稿画像のセット
及びラフクロッピングに用いる装置を示す。
【図2】画像ホルダーにセットした透過原稿画像を、図
1に示したセットの3枚のアパーチャーカードと共に示
す。
【図3】Aは、図2でセットした画像に対し整合位置配
置された図2のセットの一枚のアパーチャーカードを示
し、B及びCは、異なるクロッピング領域を定義するた
めに図3Aのアパーチャーカードを再配置した結果を示
す。
【図4】本発明による走査対象原稿画像処理のシステム
概要を示す。
【図5】A及びBは、本発明の方法に利用する他のコー
ディングシステムの一例を示す。
【図6】ラフクロッピングコーディング情報の、走査シ
ステムの走査開始及び停止限界への変換を示す。
【符号の説明】
22 画像ホルダー 46 原稿画像のマウント 12 原稿画像 32 アパーチャーカード 48 ラフクロッピングの決定 52 走査対象画像の準備 50 オペレーター 53 スキャナーの設定 54 画像の走査 58 最終画像処理 56 オペレータ 44 画像の出力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 595022371 200 BALLARDVALE STRE ET,WELMINGTON,MASSA CHUSETTS 01887,U.S.A.

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査システムにより走査対象画像のラフ
    クロッピング領域を決定及び指定する方法において、 (A)走査対象原稿画像を選択し、 (B)画像ホルダーを選択し、前記原稿画像を前記画像
    ホルダーに固定載置し、 (C)前記走査対象画像の前記ラフクロッピング領域に
    応じた開口部を有する一枚のアパーチャーカードを選択
    し、 (D)前記開口部のサイズ及び形状に応じて前記アパー
    チャーカードを同定し、これによりアパーチャーカード
    識別を提供し、 (E)前記選択されたアパーチャーカードを前記画像ホ
    ルダーの上に載せ、前記画像ホルダーに対して前記アパ
    ーチャーカードを前記走査対象画像の前記ラフクロッピ
    ング領域に対応する前記原稿画像の領域が前記開口部内
    に表示される様に移動させ、 (F)前記アパーチャーカード識別共にラフクロッピン
    グ指定を提供する、前記画像ホルダーに対する前記アパ
    ーチャーカードの変位の計量を得て、 (G)前記ラフクロッピング指定を用いて前記走査シス
    テムの制御を行う工程を含む方法。
  2. 【請求項2】 デジタル走査システムにより複数の原稿
    画像を走査する方法において、 (A)前記複数の原稿画像の中から原稿画像識別を有す
    る一枚の走査対象原稿画像を選択し、 (B)一枚の画像ホルダーを選択し、前記原稿画像を前
    記画像ホルダーに固定載置し、 (C)前記走査対象画像の前記ラフクロッピング領域に
    対応する開口部を有する一枚のアパーチャーカードを選
    択し、 (D)前記開口部のサイズ及び形状に応じて前記アパー
    チャーカードを同定し、これによりアパーチャーカード
    識別を提供し、 (E)前記選択されたアパーチャーカードを前記画像ホ
    ルダーの上に載せ、前記画像ホルダーに対して前記アパ
    ーチャーカードを前記走対象画像の前記ラフクロッピン
    グ領域に対応する前記原稿画像の領域が前記開口部内に
    表示される様に移動させ、 (F)前記アパーチャーカード識別共にラフクロッピン
    グ指定を提供する、前記画像ホルダーに対する前記アパ
    ーチャーカードの変位の計量を得て、 (G)前記原稿画像識別及び前記ラフクロッピング指定
    を用いて前記走査システムの設定及び制御を行い、 (H)前記選択された原稿画像を走査し、 (I)複数の走査対象原稿画像の各々につき、ステップ
    (A)から(H)までを繰返すことを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 走査システムによる走査のための準備に
    おける、原稿画像のラフクロッピングのためのキットに
    おいて、 (A)複数のアパーチャーカードを具備し、各アパーチ
    ャーカードは走査対象原稿画像のラフクロッピング領域
    に対応する開口部を有し、前記開口部は前記アパーチャ
    ーカードの中心に対して固定され、各アパーチャーカー
    ドは更に前記アパーチャーカードを識別する手段を含
    み、 (B)前記キットは更に複数の画像ホルダーを具備し、
    各画像ホルダーは前記走査処理を行う間、原稿画像を固
    定した配置に保持する手段を含み、各画像ホルダーは更
    に、前記画像ホルダーの中心からの前記複数のアパーチ
    ャーカードの中から選択された一枚のアパーチャーカー
    ドの変位を判定することにより前記ラフクロッピング領
    域を決定するための手段を含むことを特徴とするキッ
    ト。
  4. 【請求項4】 走査の際に原稿画像のラフクロッピング
    を行う装置において、前記原稿画像は画像ホルダーに載
    置され、 (A)前記走査対象原稿画像のラフクロッピング領域を
    定義するラフクロッピングパラメータの集合を構築する
    手段と、 (B)前記原稿ホルダー上の基準位置に対し、前記構築
    手段を移動させ、変位基準を決定する手段と、 (C)前記ラフクロッピングパラメータと前記基準位置
    と前記変位基準とを用い、走査限界を決定する手段と、 (D)前記走査限界内で前記原稿画像を走査する前記走
    査手段を制御し、これにより走査の際に前記画像をラフ
    クロッピングする手段を具備する装置。
JP8305505A 1995-11-06 1996-11-01 原稿画像の走査及び画像処理の方法及び装置 Pending JPH09153983A (ja)

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EP0772340A3 (en) 1998-05-27

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