JPH0915359A - ステージ - Google Patents
ステージInfo
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- JPH0915359A JPH0915359A JP7164199A JP16419995A JPH0915359A JP H0915359 A JPH0915359 A JP H0915359A JP 7164199 A JP7164199 A JP 7164199A JP 16419995 A JP16419995 A JP 16419995A JP H0915359 A JPH0915359 A JP H0915359A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stage
- work
- work mounting
- mounting portion
- viscous fluid
- Prior art date
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- Details Of Measuring And Other Instruments (AREA)
- Machine Tool Units (AREA)
- Vibration Prevention Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】支持している被加工物あるいは被測定物等のワ
ークに対して伝わる、ステージ自身の変形が原因となる
変形の量を低減させ、なおかつ支持している対象物とス
テージとの間に生じる振動の影響を低減することができ
るステージを提供する。 【構成】移動可能なテーブル1と、被測定対象あるいは
被加工対象であるワークを取付けるためのワーク取付部
2と、ワーク取付部2をテーブル1上に弾性的に固定す
るための弾性体3とを有し、テーブル1の上面にはダン
ピングオイル4を貯めるためのくぼみ1aが設けられ、
当該くぼみ1aの底面には溝5が形成されている。
ークに対して伝わる、ステージ自身の変形が原因となる
変形の量を低減させ、なおかつ支持している対象物とス
テージとの間に生じる振動の影響を低減することができ
るステージを提供する。 【構成】移動可能なテーブル1と、被測定対象あるいは
被加工対象であるワークを取付けるためのワーク取付部
2と、ワーク取付部2をテーブル1上に弾性的に固定す
るための弾性体3とを有し、テーブル1の上面にはダン
ピングオイル4を貯めるためのくぼみ1aが設けられ、
当該くぼみ1aの底面には溝5が形成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高精度な加工、または
計測が要求される加工機または測定機に係り、特に、被
加工物あるいは被測定物を変形させずに安定して支持す
ることができるステージに関する。
計測が要求される加工機または測定機に係り、特に、被
加工物あるいは被測定物を変形させずに安定して支持す
ることができるステージに関する。
【0002】
【従来の技術】測定機または加工機の構成において、剛
性の向上、配置の容易さから、しばしば、ワークを移動
させて加工や測定を行なう場合がある。このとき、ワー
クがそれほど大きくなく、数十μm程度の精度が要求さ
れるもの、例えば通常の小型の機械部品等に関しては、
比較的容易に要求精度を達成できた。
性の向上、配置の容易さから、しばしば、ワークを移動
させて加工や測定を行なう場合がある。このとき、ワー
クがそれほど大きくなく、数十μm程度の精度が要求さ
れるもの、例えば通常の小型の機械部品等に関しては、
比較的容易に要求精度を達成できた。
【0003】ところが、数μmからサブμmと非常に高
い精度が要求され、なおかつ大型のワークの加工、形状
計測を行なう場合、例えば天体望遠鏡の反射ミラーや大
型の非球面光学素子の加工、計測の場合においては、ワ
ークを移動させて行なおうとすると、さまざまな問題が
生じる。
い精度が要求され、なおかつ大型のワークの加工、形状
計測を行なう場合、例えば天体望遠鏡の反射ミラーや大
型の非球面光学素子の加工、計測の場合においては、ワ
ークを移動させて行なおうとすると、さまざまな問題が
生じる。
【0004】その一例として、ワークの移動に伴い、構
成部材に変形が生じることが挙げられる。大型ワークの
場合、重量が大きくなるため、ワークを移動させると装
置のベースがたわんだり、移動ステージのガイド部が変
形したりする。これらの変形が生じると、加工精度、測
定精度に大きく影響を与える。特に、その中でもステー
ジが移動に伴って変形し、それがステージ上のワークに
影響を与え、変形を引き起こすことがあり、これが、被
加工物や被測定物の支持において、非常に重大な問題と
なっていた。図4は、その概念を示した図である。
成部材に変形が生じることが挙げられる。大型ワークの
場合、重量が大きくなるため、ワークを移動させると装
置のベースがたわんだり、移動ステージのガイド部が変
形したりする。これらの変形が生じると、加工精度、測
定精度に大きく影響を与える。特に、その中でもステー
ジが移動に伴って変形し、それがステージ上のワークに
影響を与え、変形を引き起こすことがあり、これが、被
加工物や被測定物の支持において、非常に重大な問題と
なっていた。図4は、その概念を示した図である。
【0005】エアスライド、あるいは転がりガイド等で
駆動される、被加工物や被測定物等のワーク10を支持
するステージ9のガイド部9aは、ワーク10の大型化
に伴い、高い剛性が必要となる。このため、ステージ9
を構成している部材が、ガイド部9aの剛性に負け、ガ
イド部9aの形状にならう形で変形してしまうことがあ
る。
駆動される、被加工物や被測定物等のワーク10を支持
するステージ9のガイド部9aは、ワーク10の大型化
に伴い、高い剛性が必要となる。このため、ステージ9
を構成している部材が、ガイド部9aの剛性に負け、ガ
イド部9aの形状にならう形で変形してしまうことがあ
る。
【0006】ステージ9が変形すると、結果的にステー
ジ9上にあるワーク10も変形してしまい、加工、測定
時に誤差が生じてしまう。
ジ9上にあるワーク10も変形してしまい、加工、測定
時に誤差が生じてしまう。
【0007】上述した変形誤差を解決する手段として、
従来、図5に示すように、ステージ9上にワーク10を
取り付けるための別なワーク取付板2を設け、それをス
テージ9上に配置された3つの鋼球11で支持する方式
が用いられていた。
従来、図5に示すように、ステージ9上にワーク10を
取り付けるための別なワーク取付板2を設け、それをス
テージ9上に配置された3つの鋼球11で支持する方式
が用いられていた。
【0008】この構成によれば、3点支持構造が構成さ
れるので、ステージ9の変形をワーク取付板2に伝えな
い構造を実現していた。
れるので、ステージ9の変形をワーク取付板2に伝えな
い構造を実現していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
5の従来技術の場合、鋼球11とワーク取付板2との接
点で生じるモーメントは、ワーク取付板2に伝わらない
ものの、ステージ9自身が変形すると、3つの鋼球11
の位置関係が変化し、ワーク取付板2に変形を引き起こ
していた。
5の従来技術の場合、鋼球11とワーク取付板2との接
点で生じるモーメントは、ワーク取付板2に伝わらない
ものの、ステージ9自身が変形すると、3つの鋼球11
の位置関係が変化し、ワーク取付板2に変形を引き起こ
していた。
【0010】また、ワーク取付板2が3つの鋼球11に
よる点接触で支持されているため、ワーク取付板2の中
央部での剛性が低くなり、有害な振動が発生する場合が
多かった。
よる点接触で支持されているため、ワーク取付板2の中
央部での剛性が低くなり、有害な振動が発生する場合が
多かった。
【0011】本発明は上記したような従来の問題点を解
決する手段とするもので、その目的とするところは、支
持している被加工物あるいは被測定物等の対象物に対し
て伝わる、ステージ自身の変形が原因となる変形の量を
低減させ、なおかつ支持している対象物とステージとの
間に生じる振動の影響を低減することができるステージ
を提供することにある。
決する手段とするもので、その目的とするところは、支
持している被加工物あるいは被測定物等の対象物に対し
て伝わる、ステージ自身の変形が原因となる変形の量を
低減させ、なおかつ支持している対象物とステージとの
間に生じる振動の影響を低減することができるステージ
を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係わるステージは、ステージ基部と、前記
ステージ基部上に配置された弾性体と、前記弾性体を介
して前記ステージ基部により支持される、被測定物ある
いは被加工物を取り付けるワーク取付部とを有し、前記
ステージ基部は、前記ワーク取付部を、当該ステージ基
部とワーク取付部との間に隙間が形成されるように支持
し、前記隙間には、前記ステージ基部とワーク取付部と
の間で生じる振動を減衰させるダンピング効果を発現す
る粘性流体を充填することを特徴とする。
め、本発明に係わるステージは、ステージ基部と、前記
ステージ基部上に配置された弾性体と、前記弾性体を介
して前記ステージ基部により支持される、被測定物ある
いは被加工物を取り付けるワーク取付部とを有し、前記
ステージ基部は、前記ワーク取付部を、当該ステージ基
部とワーク取付部との間に隙間が形成されるように支持
し、前記隙間には、前記ステージ基部とワーク取付部と
の間で生じる振動を減衰させるダンピング効果を発現す
る粘性流体を充填することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明においては、ワーク取付部とステージ基
部との間を弾性体で結合するため、ステージ基部の変形
がワーク取付部に伝わりにくくなる。
部との間を弾性体で結合するため、ステージ基部の変形
がワーク取付部に伝わりにくくなる。
【0014】さらに、ワーク取付部とステージ基部との
間に、ダンピングオイル等の粘性流体を充填することで
ダンピングの効果が働かせるため、水平方向、垂直方向
ともステージの移動によって生じる振動の影響や、音響
振動、床振動等の外乱振動の影響を低減できる。
間に、ダンピングオイル等の粘性流体を充填することで
ダンピングの効果が働かせるため、水平方向、垂直方向
ともステージの移動によって生じる振動の影響や、音響
振動、床振動等の外乱振動の影響を低減できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明によるステージの一実施例を、
図1を参照して説明する。
図1を参照して説明する。
【0016】本実施例のステージは、図1(A)、
(B)、(C)に示すように、所定の方向へ移動可能な
テーブル1と、被測定対象あるいは被加工対象であるワ
ークを取付けるためのワーク取付部2と、ワーク取付部
2をテーブル1上に弾性的に固定するための弾性体3と
を有する。
(B)、(C)に示すように、所定の方向へ移動可能な
テーブル1と、被測定対象あるいは被加工対象であるワ
ークを取付けるためのワーク取付部2と、ワーク取付部
2をテーブル1上に弾性的に固定するための弾性体3と
を有する。
【0017】テーブル1は、静圧ガイド、あるいは転が
り軸受、滑り軸受等のガイド部9aで支持されており、
一方向あるいは任意の方向に自由に移動可能な機構を有
している。さらに、テーブル1には、その上面に、ダン
ピング効果を発現する粘性流体を貯めるための、水平な
底面を形成しているくぼみ1aが設けられている。本実
施例では、そのくぼみ1aに、テーブル1とワーク取付
部2との間に形成される空間を隙間なく充填するのに必
要な量のダンピングオイル4が満たされているものとす
る。
り軸受、滑り軸受等のガイド部9aで支持されており、
一方向あるいは任意の方向に自由に移動可能な機構を有
している。さらに、テーブル1には、その上面に、ダン
ピング効果を発現する粘性流体を貯めるための、水平な
底面を形成しているくぼみ1aが設けられている。本実
施例では、そのくぼみ1aに、テーブル1とワーク取付
部2との間に形成される空間を隙間なく充填するのに必
要な量のダンピングオイル4が満たされているものとす
る。
【0018】ここで使用できるダンピングオイル4は、
バネ性が非常に小さく、かつ、ダンピング効果を発現す
ることができるものであれば、その種類は特に限定され
ないが、揮発がなく、経時変化の少ないもの、例えば、
シリコン系のオイル等が適当である。
バネ性が非常に小さく、かつ、ダンピング効果を発現す
ることができるものであれば、その種類は特に限定され
ないが、揮発がなく、経時変化の少ないもの、例えば、
シリコン系のオイル等が適当である。
【0019】ワーク取付部2は、3個の弾性体3により
3箇所で支持されている。ワーク取付部2の形状は、特
に限定されるものではないが、例えば、本図に示すよう
に、各弾性体3をそれぞれ収容して、その内部で当該弾
性体3との連結を行う空洞部分2aが形成されている、
板状あるいは直方体状とする。
3箇所で支持されている。ワーク取付部2の形状は、特
に限定されるものではないが、例えば、本図に示すよう
に、各弾性体3をそれぞれ収容して、その内部で当該弾
性体3との連結を行う空洞部分2aが形成されている、
板状あるいは直方体状とする。
【0020】弾性体3は、本実施例では、板バネ3によ
り構成している。各板バネ3の向きすなわち、板バネ3
の変形しやすい方向は、これら3つの板バネの支持部分
の中心点で構成される三角形のそれぞれの頂角における
2等分線の方向とした。
り構成している。各板バネ3の向きすなわち、板バネ3
の変形しやすい方向は、これら3つの板バネの支持部分
の中心点で構成される三角形のそれぞれの頂角における
2等分線の方向とした。
【0021】本実施例では、以上のように板バネ3の配
置、向きを構成し、これら板バネ3によりワーク取付部
2をテーブル1上に弾性的に支持することにより、ワー
ク取付部2の水平方向の剛性を確保するとともに、テー
ブル1に変形が生じても、対称な変形ならばワーク取付
部2の位置は変化しない。
置、向きを構成し、これら板バネ3によりワーク取付部
2をテーブル1上に弾性的に支持することにより、ワー
ク取付部2の水平方向の剛性を確保するとともに、テー
ブル1に変形が生じても、対称な変形ならばワーク取付
部2の位置は変化しない。
【0022】さらに、本実施例では、テーブル1が変形
しても、板バネ3がたわむことにより、その変形を吸収
するため、ワーク取付部2は変形しない。
しても、板バネ3がたわむことにより、その変形を吸収
するため、ワーク取付部2は変形しない。
【0023】テーブル1のくぼみ1aの底面に、当該底
面を縦横に切るようにして形成された溝5が設けられて
いる。この溝5は、ワーク取付部2とテーブル1との間
隔が変化した際、ワーク取付部2とテーブル1との隙間
に充填されているダンピングオイル4をすみやかに逃が
したり、逆に補ったりするためのものである。
面を縦横に切るようにして形成された溝5が設けられて
いる。この溝5は、ワーク取付部2とテーブル1との間
隔が変化した際、ワーク取付部2とテーブル1との隙間
に充填されているダンピングオイル4をすみやかに逃が
したり、逆に補ったりするためのものである。
【0024】さらに、溝5は、ダンピングオイル4に温
度変化が生じて、体積変化が起きた場合に対しても、こ
の溝5を介して、ダンピングオイル4を逃したり補充し
たりすることで、その影響を低減するという効果もあ
る。
度変化が生じて、体積変化が起きた場合に対しても、こ
の溝5を介して、ダンピングオイル4を逃したり補充し
たりすることで、その影響を低減するという効果もあ
る。
【0025】なお、ワーク取付部2とテーブル1との間
隔の変化量が少ない場合や間隔の変化がゆっくりとして
いる場合には、溝5を省略する構成としても良い。ま
た、溝5を設ける代わり、テーブル1とワーク取付部2
との間の隙間の外側にダンピンオイル4の貯溜部を設
け、当該貯溜部と間隙との間を所定の流路で結ぶ構成と
しても良い。
隔の変化量が少ない場合や間隔の変化がゆっくりとして
いる場合には、溝5を省略する構成としても良い。ま
た、溝5を設ける代わり、テーブル1とワーク取付部2
との間の隙間の外側にダンピンオイル4の貯溜部を設
け、当該貯溜部と間隙との間を所定の流路で結ぶ構成と
しても良い。
【0026】本実施例においては、テーブル1とワーク
取付部2との隙間の量と、用いるダンピングオイル4の
粘性の選定とが重要なポイントとなる。以下に、その説
明を行なう。
取付部2との隙間の量と、用いるダンピングオイル4の
粘性の選定とが重要なポイントとなる。以下に、その説
明を行なう。
【0027】ワーク取付部2とテーブル1との隙間を
e、空洞部分2a及び溝5を除いた、隙間がeとなって
いる部分の面積をA、ワーク取付部2と取付けるワーク
とを合わせた質量をmとする。ワーク取付部2の水平方
向の固有振動数をfとすると、弾性体3のバネ定数K
は、以下の数1で表すことができる。
e、空洞部分2a及び溝5を除いた、隙間がeとなって
いる部分の面積をA、ワーク取付部2と取付けるワーク
とを合わせた質量をmとする。ワーク取付部2の水平方
向の固有振動数をfとすると、弾性体3のバネ定数K
は、以下の数1で表すことができる。
【0028】 K=(2×π×f)2×m ・・・・・・・・・・・・・・(数1) また、残留振動が生じない減衰率をζとすると、それを
実現するための粘性係数μは、以下の数2で表すことが
できる。
実現するための粘性係数μは、以下の数2で表すことが
できる。
【0029】 μ=2×ζ×(m×K)0.5×e/A ・・・・・・・・・(数2) 例えば、隙間の間隔eを0.1mm、面積Aを1m2、
質量mを300kg、固有振動数fを100Hzとし、
残留振動が生じないように減衰率ζを0.7とすると、
粘性係数μは約26kg/(m・sec)となる。これ
を実現するために、例えば、シリコンオイルを用いると
すると、そのシリコンオイルの満足すべき動粘度は、2
6×103cStとなる。この値の動粘度を有するシリ
コンオイルは、市販されているものがあり、容易に入手
することができる。
質量mを300kg、固有振動数fを100Hzとし、
残留振動が生じないように減衰率ζを0.7とすると、
粘性係数μは約26kg/(m・sec)となる。これ
を実現するために、例えば、シリコンオイルを用いると
すると、そのシリコンオイルの満足すべき動粘度は、2
6×103cStとなる。この値の動粘度を有するシリ
コンオイルは、市販されているものがあり、容易に入手
することができる。
【0030】本実施例によれば、ワーク取付部2が弾性
体3を介してテーブル1により支持されているため、ガ
イド部材9a等で移動可能に支持されるテーブル1の変
形が、ワーク取付部2により支持されているワークに対
して伝わりにくくなる。
体3を介してテーブル1により支持されているため、ガ
イド部材9a等で移動可能に支持されるテーブル1の変
形が、ワーク取付部2により支持されているワークに対
して伝わりにくくなる。
【0031】さらに、本実施例によれば、ワーク取付部
2とテーブル1との間の間隙に、ダンピングオイル4が
充填されているため、ワーク取付部2とテーブル1との
間に起こる振動を減衰させることができ、ワークを支持
しているステージの振動を抑えることができる。
2とテーブル1との間の間隙に、ダンピングオイル4が
充填されているため、ワーク取付部2とテーブル1との
間に起こる振動を減衰させることができ、ワークを支持
しているステージの振動を抑えることができる。
【0032】さらに、本実施例のステージを加工や測定
に用いることにより、上述したような効果により、大型
で高い精度が要求される部品の計測、加工が精度良く行
なうことができ、さらに、外乱振動、内部振動の影響を
低減でき、加工、計測精度の向上を図ることができる。
に用いることにより、上述したような効果により、大型
で高い精度が要求される部品の計測、加工が精度良く行
なうことができ、さらに、外乱振動、内部振動の影響を
低減でき、加工、計測精度の向上を図ることができる。
【0033】なお、本実施例では、移動可能なステージ
について説明したが、本発明は、移動可能なステージの
みならず、固定設置型のステージに対しても、同様に適
用することができる。
について説明したが、本発明は、移動可能なステージの
みならず、固定設置型のステージに対しても、同様に適
用することができる。
【0034】また、本実施例では、くぼみ1aの下面に
縦横に切られた溝5を形成しているテーブル1について
説明したが、テーブル1とワーク取付部2との間に形成
された隙間に充填されるダンピングオイル4を、必要に
応じて補充したり逃したりすることができるものであれ
ば、溝5の形状は、本実施例の形状に限定されるもので
はない。
縦横に切られた溝5を形成しているテーブル1について
説明したが、テーブル1とワーク取付部2との間に形成
された隙間に充填されるダンピングオイル4を、必要に
応じて補充したり逃したりすることができるものであれ
ば、溝5の形状は、本実施例の形状に限定されるもので
はない。
【0035】また、溝5をテーブル1のくぼみ1aに形
成する代わりに、くぼみ1aと対向するワーク取付部2
の下面に形成する構成としてもよい。
成する代わりに、くぼみ1aと対向するワーク取付部2
の下面に形成する構成としてもよい。
【0036】次に、本発明を適用したステージの他の実
施例について、図2、図3を参照して説明する。本実施
例は、上記実施例のステージにおいて、そのワーク取付
部の位置を高精度に決定するための測定基準、あるいは
位置検出手段を設けたものである。
施例について、図2、図3を参照して説明する。本実施
例は、上記実施例のステージにおいて、そのワーク取付
部の位置を高精度に決定するための測定基準、あるいは
位置検出手段を設けたものである。
【0037】本実施例は、例えば、図2に示すように、
上記図1の実施例の構成において、テーブル1により弾
性的に支持されるワーク取付部2に固定される、互いに
直交する方向に反射面を向けて配置される、反射ミラー
6aと、反射ミラー6bとを付加したものである。な
お、その他の構成は、上記図1の実施例と同じである。
これら同じ構成については、同じ符号を付し、その詳細
説明は省略する。
上記図1の実施例の構成において、テーブル1により弾
性的に支持されるワーク取付部2に固定される、互いに
直交する方向に反射面を向けて配置される、反射ミラー
6aと、反射ミラー6bとを付加したものである。な
お、その他の構成は、上記図1の実施例と同じである。
これら同じ構成については、同じ符号を付し、その詳細
説明は省略する。
【0038】本実施例では、テーブル1は、ガイド部9
aによりX方向に移動可能であり、また、図示していな
いが、同様な機構でY方向にも移動が可能な機構を有す
る。
aによりX方向に移動可能であり、また、図示していな
いが、同様な機構でY方向にも移動が可能な機構を有す
る。
【0039】反射ミラー6a、反射ミラー6bはそれぞ
れ、ワーク取付部2のX方向、Y方向の位置を測長用レ
ーザ光7a、7bで測定する際の基準となるものであ
る。
れ、ワーク取付部2のX方向、Y方向の位置を測長用レ
ーザ光7a、7bで測定する際の基準となるものであ
る。
【0040】測長用レーザ光7a、7bは、図示されて
いないレーザ測長装置からそれぞれ照射されるものであ
る。レーザ測長装置は、反射ミラー6a、6bからの反
射光を受光することで、X方向、Y方向での測長を実行
して、ワーク取付部2のX、Y位置を高精度に決定す
る。
いないレーザ測長装置からそれぞれ照射されるものであ
る。レーザ測長装置は、反射ミラー6a、6bからの反
射光を受光することで、X方向、Y方向での測長を実行
して、ワーク取付部2のX、Y位置を高精度に決定す
る。
【0041】本実施例の構成においては、被加工対象あ
るいは被測定対象であるワークが固定されるワーク取付
部2は、弾性体3を介して、テーブル1により弾性的に
支持されている。このため、ワーク取付部2とテーブル
1との相対位置関係が必ずしも一定とはならず、特に、
ワーク取付部2がステージの移動に伴い、テーブル1の
位置から相対的にずれる場合がある。
るいは被測定対象であるワークが固定されるワーク取付
部2は、弾性体3を介して、テーブル1により弾性的に
支持されている。このため、ワーク取付部2とテーブル
1との相対位置関係が必ずしも一定とはならず、特に、
ワーク取付部2がステージの移動に伴い、テーブル1の
位置から相対的にずれる場合がある。
【0042】このような場合に対処するために、本実施
例では、ワークの位置を精度よく把握するための測定基
準として反射ミラー6a、反射ミラー6bを、ワーク取
付部2に設置した。
例では、ワークの位置を精度よく把握するための測定基
準として反射ミラー6a、反射ミラー6bを、ワーク取
付部2に設置した。
【0043】本実施例の構成によれば、ステージの移動
に伴い変化する、テーブル1とワーク取付部2との相対
位置関係に影響されず、直接、ワーク取付部2の位置、
すなわち、ワークの位置を常時測定することができる。
に伴い変化する、テーブル1とワーク取付部2との相対
位置関係に影響されず、直接、ワーク取付部2の位置、
すなわち、ワークの位置を常時測定することができる。
【0044】本実施例では、X方向、Y方向の2方向を
測定するために、反射ミラー6a、6bを用いたが、一
方向に移動する場合で、当該移動する方向と直交する方
向での変位が無視される場合には、図3に示すように、
反射ミラー6a、6bの代わりに、コーナーキューブ1
2を用いる構成としてもよい。
測定するために、反射ミラー6a、6bを用いたが、一
方向に移動する場合で、当該移動する方向と直交する方
向での変位が無視される場合には、図3に示すように、
反射ミラー6a、6bの代わりに、コーナーキューブ1
2を用いる構成としてもよい。
【0045】また、本実施例では、測定基準となる反射
ミラー6a、6bをワーク取付部2に固定し、外部に配
置されたレーザー測長装置により位置を決定する構成と
したが、この代わりに、外部に測定基準を設け、ワーク
取付部2にレーザー測長装置やポジションスケール等の
位置測定手段を固定することで、ワーク取付部2の位置
を決定する構成としても良い。
ミラー6a、6bをワーク取付部2に固定し、外部に配
置されたレーザー測長装置により位置を決定する構成と
したが、この代わりに、外部に測定基準を設け、ワーク
取付部2にレーザー測長装置やポジションスケール等の
位置測定手段を固定することで、ワーク取付部2の位置
を決定する構成としても良い。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、支持している被加工物
あるいは被測定物等の対象物に対して伝わる、ステージ
自身の変形が原因となる変形の量を低減させ、さらに、
支持している対象物とステージとの間に生じる振動の影
響を低減することができるステージを提供することがで
きる。
あるいは被測定物等の対象物に対して伝わる、ステージ
自身の変形が原因となる変形の量を低減させ、さらに、
支持している対象物とステージとの間に生じる振動の影
響を低減することができるステージを提供することがで
きる。
【0047】
【図1】図1(A)は本発明によるステージの一実施例
の上面図であり、図1(B)はI−I断面図であり、図
1(C)はII−II断面図である。
の上面図であり、図1(B)はI−I断面図であり、図
1(C)はII−II断面図である。
【図2】図2(A)は本発明によるステージの他の実施
例の上面図であり、図2(B)はIII−III断面図
である。
例の上面図であり、図2(B)はIII−III断面図
である。
【図3】図3(A)は本発明によるステージの他の実施
例の上面図であり、図2(B)はIV−IV断面図であ
る。
例の上面図であり、図2(B)はIV−IV断面図であ
る。
【図4】従来のステージの一例を示す側面図である。
【図5】従来のステージの他の例を示す側面図である。
1:テーブル、 2:ワーク取付部、 3:弾性体、 4:ダンピングオイル、 5:溝、 6a:反射ミラー、 6b:反射ミラー、 7a:測長用レーザ光、 7b:測長用レーザ光、 9:ステージ、 9a:ガイド部、 10:ワーク、 11:鋼球、 12:コーナーミラー。
Claims (7)
- 【請求項1】ステージ基部と、 前記ステージ基部上に配置された弾性体と、 前記弾性体を介して前記ステージ基部により支持され
る、被測定物あるいは被加工物を取り付けるワーク取付
部とを有し、 前記ステージ基部は、前記ワーク取付部を、当該ステー
ジ基部とワーク取付部との間に隙間が形成されるように
支持し、 前記隙間には、前記ステージ基部とワーク取付部との間
で生じる振動を減衰させるダンピング効果を発現する粘
性流体を充填することを特徴とするステージ。 - 【請求項2】請求項1に記載したステージにおいて、 前記粘性流体が接している、前記ワーク取付部の表面部
分と、当該表面部分に対向する前記ステージ基部の表面
部分とのうち少なくとも一方に、前記粘性流体が流れる
溝が形成されていることを特徴とするステージ。 - 【請求項3】請求項1に記載したステージにおいて、 前記隙間の外側に設けられる、前記粘性流体を溜める貯
溜部と、 前記隙間と前記貯溜部との間で前記粘性流体が流動する
ための流路とをさらに有することを特徴とするステー
ジ。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載したステー
ジにおいて、 前記粘性流体はダンピングオイルであることを特徴とす
るステージ。 - 【請求項5】請求項4に記載したステージにおいて、 前記ワーク取付部には、外部に配置されている位置測定
手段による、当該ワーク取付部の位置測定のための測定
基準となる基準部材が配置されていることを特徴とする
ステージ。 - 【請求項6】請求項4に記載したステージにおいて、 前記ワーク取付部には、外部に設けられている測定基準
に対して、当該ワーク取付部の位置を測定する位置測定
手段が配置されていることを特徴とするステージ。 - 【請求項7】請求項5に記載したステージにおいて、 前記ステージ基部を移動させる移動機構をさらに有し、 前記ワーク取付部に配置されている測定基準は、外部に
配置されている位置測定手段としてのレーザ測長装置か
ら出射される測長用レーザ光を反射する、反射ミラー及
びコーナーキューブのうち、少なくとも一方であること
を特徴とするステージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7164199A JPH0915359A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | ステージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7164199A JPH0915359A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | ステージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0915359A true JPH0915359A (ja) | 1997-01-17 |
Family
ID=15788563
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7164199A Pending JPH0915359A (ja) | 1995-06-29 | 1995-06-29 | ステージ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0915359A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005088125A (ja) * | 2003-08-12 | 2005-04-07 | Konica Minolta Opto Inc | 加工機 |
GB2468488A (en) * | 2009-03-09 | 2010-09-15 | Univ Sheffield | Open Squeeze Film Damping System |
JP2019502899A (ja) * | 2015-11-02 | 2019-01-31 | ザ・リージェンツ・オブ・ザ・ユニバーシティ・オブ・ミシガンThe Regents Of The University Of Michigan | 精密な位置決めのための軸線方向動的応答軸受 |
CN110757175A (zh) * | 2018-11-22 | 2020-02-07 | 浙江冠林机械有限公司 | 一种用于数控机床领域的固定装置 |
US11231070B2 (en) | 2015-11-02 | 2022-01-25 | The Regents Of The University Of Michigan | Axially compliant bearing for precision positioning |
-
1995
- 1995-06-29 JP JP7164199A patent/JPH0915359A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US10837492B2 (en) | 2015-11-02 | 2020-11-17 | The Regents Of The University Of Michigan | Axially compliant bearing for precision positioning |
US11231070B2 (en) | 2015-11-02 | 2022-01-25 | The Regents Of The University Of Michigan | Axially compliant bearing for precision positioning |
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