JPH09153264A - ディスクカートリッジ - Google Patents

ディスクカートリッジ

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Publication number
JPH09153264A
JPH09153264A JP31129595A JP31129595A JPH09153264A JP H09153264 A JPH09153264 A JP H09153264A JP 31129595 A JP31129595 A JP 31129595A JP 31129595 A JP31129595 A JP 31129595A JP H09153264 A JPH09153264 A JP H09153264A
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JP
Japan
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shutter
opening
recess
disc
disk
Prior art date
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Pending
Application number
JP31129595A
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English (en)
Inventor
Yukiyoshi Nishino
幸良 西野
Yoshikazu Goto
芳和 後藤
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防塵対策が十分ではなく、ホコリが収納室内
に進入する恐れがあるディスクカートリッジにおいて、
構造及び組立が簡単であり、収納室を完全に閉塞するこ
とができるディスクカートリッジを提供することを目的
とする。 【解決手段】 ディスク13の収納室、ディスク13にチャ
ッキング部材が圧接できるように、且つヘッドがアクセ
スできるように、収納室に連接し残部側面17にまで至る
開口部18、残部側面17から前縁部27に至る一部に凹部29
が形成されたカートリッジ本体と、凹部29の一部と開口
部18を覆うシャッタ37と、鍵孔40から凹部29を介して収
納室に通じる経路を遮断する防塵壁46とを備え、カート
リッジ本体の、防塵壁46に対応する位置の一部に溝47が
形成されているディスクカートリッジ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク、光
ディスク等のディスク状の信号記録媒体を収納すること
ができるディスクカートリッジに関するものである。
【0002】
【従来の技術】実願平6-2132に示されている従来のディ
スクカートリッジについて、その斜視図である図8を参
照しながら説明する。ディスクカートリッジ80の本体
は、上ハーフ81と下ハーフ82とにより構成される。ディ
スクカートリッジ80の本体には、矢印FまたはGの方向
にスライドできるな状態で、シャッタ83が取り付けられ
ている。シャッタ83は、ディスクカートリッジ80に形成
されている開口部(図示省略)を覆っている。その開口
部は、外部から内部に収納されているディスクにチャッ
キング部材(ディスクテーブル含む。)を圧接すること
ができるように、またそのディスクの信号記録面に対し
て信号の読み書きを行う光学ヘッドが、その信号記録面
にアクセスできるように、上ハーフ81と下ハーフ82の各
々に形成されている。その開口部は、ディスクを収納し
ている収納室(図示省略)と連接している。
【0003】そして、図8に示すように、シャッタ83が
その開口部を覆っている場合、シャッタ83に設けられた
一対の係合孔84と、その係合孔84の各々に係合する弾性
爪部材に形成された一対の爪(図示省略)とにより、シ
ャッタ83がF又はGの方向にスライドしないようにディ
スクカートリッジ80の本体にロックされている。
【0004】次に、シャッタ83を開けて開口部を露出さ
せる場合について説明する。この場合、どちらか一方の
係合孔84に係合している弾性爪部材の爪によるその係合
を解除するために、係合解除部材の解除ピン(図示省
略)が、ディスク面に対して垂直の状態で、その解除ピ
ンの端部がディスクカートリッジ80の前面端部にあるそ
の解除側の係合孔84の凹みの底に接するように挿入され
る。そして、その係合解除部材の解除ピンをその係合孔
84に挿入したまま、もう一方の係合孔84の方向にスライ
ドさせることにより、シャッタ83が開けられる。
【0005】この状態からシャッタ83を閉じる場合につ
いて説明する。係合解除部材の解除ピンは、前記の係合
孔84に挿入されたままの状態である。この状態から、そ
の解除ピンが上記で解除された側の弾性爪部材の爪の方
向に移動することにより、シャッタ83は露出している開
口部を覆う。そして、シャッタ83がその開口部を覆った
際には、解除ピンはその係合孔84から抜かれ、弾性爪部
材の爪がその係合孔84に係合することによりロック状態
に戻る。
【0006】以上の開閉動作は、上記ディスクの信号記
録面に対して信号の記録及び/又は再生を行う装置に、
ディスクカートリッジ80を挿入する場合又は取り出す場
合に行われる。
【0007】これにより、シャッタ開閉動作を確実に行
うことができ、構造及びその組み立てが簡単なディスク
カートリッジを提供することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のディスクカートリッジでは、防塵対策が十
分ではなく、ホコリが収納室内に進入する恐れがある。
即ち、開口部と共に露出している収納室の側面等を形成
している部分には、ディスクをディスクテーブルに落と
し込む際の移動量を少なくするための凹部が形成されて
いる。従って、シャッタ83に形成された係合孔84からデ
ィスクカートリッジ80の内部に進入したホコリは、その
凹部を介して収納室に入り込むことができる。
【0009】そこで、本発明は、このような課題を考慮
して、構造及び組み立てが簡単で、ディスクを収納する
収納室を完全に閉塞することができるディスクカートリ
ッジを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
の本発明は、(a) 少なくとも片面に信号記録面を有す
るディスクを回転可能な状態で収納することができる収
納室が形成され、(b) 外部からチャッキング部材を前
記ディスクに圧接することができるように、前記収納室
に連接して支持部材開口部が形成され、(c) 前記信号
記録面に対し信号の読み取り及び/又は記録を行うヘッ
ドが、前記ディスクにアクセスできるように、前記収納
室に連接し且つ前記収納室の側壁面にまでヘッド開口部
が形成され、(d) 前記側壁面の位置における前記ヘッ
ド開口部から、カートリッジ本体縁部に至る全部又は一
部に凹部が形成されたカートリッジ本体と、前記凹部の
一部と前記支持部材開口部及び前記ヘッド開口部を覆
い、その覆っている際の位置に対して、少なくとも一方
向にスライドできる状態で、前記カートリッジ本体に取
り付けられているシャッタと、前記シャッタにより覆わ
れていない前記凹部の残部のところからその凹部を介し
て前記収納室に通じる経路を遮断できる場所に対応し
て、前記シャッタの裏面に形成された防塵壁とを備え、
前記カートリッジ本体の、前記防塵壁に対応する位置の
全部又は一部に溝が形成されていることを特徴とするデ
ィスクカートリッジである。
【0011】なお、前記ヘッドは光学ヘッドであるとし
てもよい。
【0012】また、前記溝は、前記凹部の底面にも形成
されているとしてもよい。
【0013】また、前記支持部材開口部と前記ヘッド開
口部は連接しているとしてもよい。
【0014】また、前記凹部は、前記チャッキング部材
の一部をなすディスクテーブルに、前記ディスクを落と
し込む際の移動量を少なくするための凹みであるとして
もよい。
【0015】また、前記凹部は、前記ヘッド開口部から
前記カートリッジ本体縁部に至る一部に形成されている
としてもよい。
【0016】また、前記シャッタの内面には第1ロック
手段が形成され、前記シャッタにより前記凹部の一部と
前記支持部材開口部及び前記ヘッド開口部が覆われた際
の前記第1ロック手段に対応する前記カートリッジ本体
側に、前記第1のロック手段と協同して前記シャッタを
前記カートリッジ本体にロックさせる第2のロック手段
が形成されているとしてもよい。
【0017】更に、前記凹部の残部とは、前記シャッタ
に形成された孔であり、前記第1及び第2のロック手段
によるロックの解除は、前記孔を通して挿入されるロッ
ク解除手段によりなされるとしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。
【0019】本発明の一実施の形態であるディスクカー
トリッジについて、その斜視図である図1、それを構成
する各パーツの斜視図である図2及び図3(図2は上か
ら順に上シャッター、上ハーフ、光ディスク等を開示
し、また図3は上から順に下ハーフ、下シャッター等を
開示している)を参照しながら説明する。なお、図6に
は図2の上シャッタの拡大図が示され、図7には図3の
下シャッタの拡大図が示されている。
【0020】図1において、ディスクカートリッジ10の
本体は、上ハーフ11と下ハーフ12とにより構成される。
上ハーフ11と下ハーフ12は、それぞれ合成樹脂をモール
ド成形することにより略平板状で直方体状に形成されて
いる。ディスクカートリッジ10の内部には、ディスク13
を回転可能な状態で収納することができる収納室14が設
けられている。ディスク13は光ディスクであり、その両
面の各々には信号を読み書きできる信号記録面が形成さ
れている。
【0021】収納室14は次のように構成されている。す
なわち、図3において、ディスクカートリッジ10の内部
を構成する下ハーフ12の内面側には、ディスク13の形状
に実質的に沿うように盆状の凹みが形成されている。15
はその凹みの円状の底面15であり、16はその凹みの円筒
状の側面である。その底面15が収納室14の底面を形成
し、その側面16が収納室14の円筒状の側面を形成してい
る。なお、底面15と側面16は後述する開口部20によって
一部切り欠かれているが、その側面16の切り欠かれた部
分に対応する形状、大きさの側面部分が、図2に示すよ
うに上ハーフ11側に弧状側面17として形成されている。
また、収納室14の天井は、その上ハーフ11の平板状内面
により構成される。前記弧状側面17はその平板状内面よ
り図面上、下側にすこし出っ張っている。従って、上ハ
ーフ11と下ハーフ12とを、互いにディスクカートリッジ
10の内部を構成する内面側が向き合うようにして、突き
合わして固定すると、上ハーフ11の平板状内面が下ハー
フ12の盆状凹みを上から蓋をした状態となり、また下ハ
ーフ12の前記側面16の切り欠かれた部分には、上ハーフ
11の弧状側面17が入り込み、収納室14が構成される。
【0022】次に、上ハーフ11の開口部18について説明
する。上ハーフ11には、外部からディスク13にチャッキ
ング部材(ディスクテーブルを含む)を圧接することが
できるように、またディスク13の信号記録面に対して信
号の読み書きを行う光学ヘッドが、その信号記録面にア
クセスできるように、収納室14に連接する開口部18が形
成されている。即ち、収納室14の上側に開口部18が形成
されている。開口部18は、収納室14の中央部から、上述
した残部側面17の所まで形成されている。開口部18の形
状について説明すると、収納室14の中央部に位置する、
開口部18の端部19は半円状になっており、またその中央
部中心から円弧状の残部側面17までの開口部18は、ディ
スク13の半径方向を長手方向とするほぼ長方形状になっ
ている。
【0023】次に、下ハーフ12の開口部20について説明
する。図3において、下ハーフ12にも同様に、外部から
ディスク13にチャッキング部材を圧接することができる
ように、またディスク13の信号記録面に対して信号の読
み書きを行う光学ヘッドが、その信号記録面にアクセス
できるように、収納室14に連接する開口部20が形成され
ている。すなわち、収納室14は下側にも開口部20が形成
されている。この開口部20は、収納室14の中央部から、
下ハーフ12の前縁部21の中央部に設けられたガイド22の
内壁23にまで形成されている。この開口部20の形状につ
いては、収納室14の中央部に位置する開口部20の端部24
は半円状になっており、またその中央部中心からガイド
22の内壁23までの開口部20は、ディスク13の半径方向を
長手方向とするほぼ長方形状になっている。
【0024】ここで、開口部18と開口部20との関係を説
明する。開口部18の半円状端部19に形成された円形部分
と、開口部20の半円状端部24に形成された円形部分と
は、外部からディスクにチャッキング部材を圧接するこ
とができるように形成された本発明のディスクカートリ
ッジの支持部材開口部に対応する。また、開口部18から
その支持部材開口部に対応する部分を除いた残りの部分
が、同発明のヘッド開口部に対応する。他方、開口部20
については、上ハーフ11と下ハーフ12とが組み合わされ
ている場合の開口部20の実質的な開口部は、開口部20の
端部24から上ハーフ11に形成されている残部側面17まで
である。すなわち、開口部20のガイド22の内壁23寄りの
空間部分には、残部側面17が挿入されるため、そのよう
になる。その結果、その実質的な開口部から、支持部材
開口部に対応する部分を除いた残りの部分が、同発明の
ヘッド開口部に対応することになる。
【0025】次に、本実施の形態における凹部について
説明する。図2において、上ハーフ11の前縁部27の中央
部には、前方側に二股の弾性爪部材25を含み、上ハーフ
11の中心側に上述した残部側面17を形成している、架橋
部26が形成されている。架橋部26の、上ハーフ11外面側
(上面側)の上面28は、全体に渡って、上ハーフ11の外
面よりも、収納室14の天井をなす上壁の厚さ分の高さだ
け落ち込んだように形成されている。その結果、架橋部
26の上面28は、上ハーフ11の外面より低くなって、凹部
29の底面を形成する。
【0026】他方、架橋部26は、その下面側にも以下に
説明するように、凹部31の底面(図2においては図面上
隠れている。図5参照)を形成している。即ち、上ハー
フ11と下ハーフ12とが組み合わされている場合に、架橋
部26の上面28の反対側に位置する下面30も、全体に渡っ
て、下ハーフ12の外面(下面)よりも、収納室14の下底
をなす底壁の厚さ分の高さだけ低くなるように形成され
ている。そのため、架橋部26の下面30は、下ハーフ12の
外面より低くなって、凹部31(図2においては図面上隠
れている。図5参照。)の底面を形成する。
【0027】更に、図3において、下ハーフ12の前縁側
にある上述したガイド22の、外面側の下側面32(図面
上、下面)は、全体に渡って、下ハーフ12の外面(下
面)よりも、収納室14の下底をなす底壁の厚さ分の高さ
だけ低くなるように形成されている。その結果、ガイド
22の下側面32は、下ハーフ12の外面より低くなって、凹
部33の底面を形成する。また、上ハーフ11と下ハーフ12
とが組み合わされている場合に、ガイド22の、前記下側
面32の反対側に位置する上側面(上面)34も、全体に渡
って、上ハーフ11の外面よりも、収納室14の天井をなす
上壁の厚さ分の高さだけ低くなるように形成されてい
る。その結果、ガイド22の上側面34は、上ハーフ11の外
面より低くなって、凹部35(図1参照)の底面を形成す
る。
【0028】このように、上記凹部29, 35が上側に位置
し、また上記凹部31, 33が下側に位置し、それら凹部2
9, 31, 33, 35が本発明のディスクカートリッジの凹部
に対応する。この凹部は、ディスクカートリッジがその
信号記録面に対して記録及び/又は再生を行う装置にロ
ーディングされる際に、ディスクカートリッジに収納さ
れたディスクを、その装置内のディスクテーブルに落と
し込む際の落とし込み距離を少なくするため、凹ませて
いる(薄くしている)ものである。
【0029】次に、シャッタについて説明する。図1に
おけるシャッタ36は、図2に示す上シャッタ37aと図3
に示す下シャッタ37bにより構成される。上シャッタ37a
と下シャッタ37bとは、同一の形状のシャッタ37により
構成される。シャッタ37は、合成樹脂をモールド成形す
ることにより形成される。
【0030】図2と図3において、シャッタ 37aは、上
ハーフ11の開口部18から下ハーフ12のガイド22の前縁部
21までを覆うことができるように、略長方形の板状の覆
部38とその覆部38の端部に位置する側壁部39とにより形
成される。同様に、シャッタ37b には、下ハーフ12の開
口部20からガイド22の前縁部21までを覆うことができる
ように、略長方形の板状の覆部38とその覆部38の端部に
位置する側壁部39とにより形成される。シャッタ37の側
壁部39には、後述するロック解除手段を挿入するための
鍵孔40が空けられている。また、各シャッタ37の側壁部
39には、互いに嵌め合わせするため、それぞれ係止爪41
と係合孔42とが形成されている。更に、シャッタ37の側
壁部39には、互いの嵌め合わせを強固にするための係合
爪43と係合孔44とがそれぞれ形成されている。さらに、
シャッタ37の側壁部39の内面上には、シャッタ36をガイ
ド22に取り付けるための掛止爪45が、その内面から立設
するように形成されている(図5(b)参照)。
【0031】そこで、上シャッタ37aの側壁部39と下シ
ャッタ37bの側壁部39とが対向するようにして上シャッ
タ37aと下シャッタ37bとを組み合わせる場合、上シャッ
タ 37aの係止爪41は、下シャッタ 37bの内側の係合孔42
に係合し、それと同時に下シャッタ37bの係止爪41は、
上シャッタ37aの内側の係合孔42に係合するように構成
されている。また、組み合わせの強度を増すために上シ
ャッタ 37aの係合爪43は、下シャッタ37bの係合孔44に
係合し、下シャッタ37bの係合爪43は、上シャッタ37aの
係合孔44に係合するようになっている。
【0032】上シャッタ37aと下シャッタ37bとが組み合
わされたシャッタ36は、その内側に形成されている掛止
爪45が下ハーフ12のガイド22の内壁23に掛止することに
よって、スライド可能にディスクカートリッジ10の本体
に取り付けられる。またそれと同時に、上シャッタ 37a
の側壁部39と反対側に位置する端部51は、上ハーフ11に
形成されている切り孔52に挿入されるようになってい
る。これと同様に、下シャッタ 37bの側壁部39と反対側
に位置する端部51は、下ハーフ12に形成されている切り
孔53に挿入されるようになっている(図3では隠れてい
る。図5参照)。
【0033】次に、本実施の形態における防塵壁につい
て説明する。シャッタ37にはその内側に防塵壁46がそれ
ぞれ形成されている。即ち、シャッタ37の鍵孔40から、
ガイド22の凹部33又は35を通過し、更に架橋部26の凹部
29又は31を通過して、収納室14に通じる経路を遮断する
ために、シャッタ37(37a, 37b)の覆部38の内側に防塵壁
46が形成されている。ディスクカートリッジ10の本体に
取り付けられたシャッタ36が開口部18及び20等を覆って
いる際、防塵壁46は、架橋部26の上面28又は下面30上に
位置する。そして、防塵壁46を有する上シャッタ 37aが
前縁部27に沿って左右にスライドできるように、上ハー
フ11には溝47が形成されている。この溝47は、架橋部26
の上面28上にも形成されている。また、同様に、防塵壁
46を有する下シャッタ 37bが前縁部21に沿ってスライド
できるように、下ハーフ12には、溝48(図3では隠れて
いる。図5参照)が形成されている。この溝48は、架橋
部26の下面30上にも形成されている。
【0034】なお、図2と図3において、下ハーフ12の
内側には、2つの誤消去防止爪部49をスライド可能に収
納することができるスライド収納部が形成されている。
ディスク13の信号記録面に対して信号を書き込みできる
か否かは、その信号記録面に対応した誤消去防止爪部49
の位置に基づいて判断される。
【0035】次に、本実施の形態におけるディスクカー
トリッジ10のシャッタ36の開閉の動作について、その概
略を示す図4と図2及び図3を参照しながら説明する。
【0036】まずその前に、ディスクカートリッジ10の
本体へのシャッタ36の装着について説明する。シャッタ
36は、その上シャッタ37aの掛止爪45及び下シャッタ37b
の掛止爪45のそれぞれが弾性変形しながらガイド22を乗
り越えながら、同時にシャッタ36の覆部38も弾性変形し
ながら外側に開き且つ防塵壁46の先端部の間口を広げな
がら、収納室14側に挿入され、更に防塵壁46が架橋部26
の上面28及び下面30を通過し、架橋部26に設けられた溝
47及び48に挿入され、ディスクカートリッジ10の本体に
装着される。シャッタ36の上シャッタ 37aに設けられて
いる掛止爪45と下シャッタ 37bに設けられている掛止爪
45の幅は、ガイド溝22aとガイド溝22bとの幅よりも広
く、また、掛止爪45の爪の高さが、ガイド溝22a及び22b
の溝の深さよりも長いため、一端装着されると自然に抜
けることはない。
【0037】シャッタ36がディスクカートリッジ10の開
口部18及び20等を覆っている場合、図2に示す上シャッ
タ 37aの覆部38の内面に形成されている掛止爪45は、弾
性爪部材25の爪25aに掛止しているため、図4(a)の矢印
Aの方向にはスライドできない状態にある。同様に、図
3に示す下シャッタ 37bの覆部38の内面に形成されてい
る掛止爪45は、図2に示す弾性爪部材25の爪25bに掛止
しているため、図4(a)の矢印Bの方向にはスライドで
きない状態にある。即ち、シャッタ36は、爪 25a及び25
b と2つの掛止爪45とによってロックされている。これ
らの爪25a及び25bと掛止爪45は、本発明のディスクカー
トリッジのロック手段に対応する。
【0038】そこで、ロックされているシャッタ36を開
ける場合について、図4の(a)と(b)を参照しながら説明
する。ディスクカートリッジ10が、その記録及び/又は
再生装置(図示していない。)にローディングされる場
合、その装置のロック解除手段56の解除ピン57は、上シ
ャッタ 37aの鍵孔40からガイド22に形成されているガイ
ド溝22aに沿って内部に挿入され、弾性爪部材25の爪25a
を収納室14側へ押すことによりそのロックを解除し、矢
印A方向に移動できる状態にする。解除ピン57は、上シ
ャッタ 37aの鍵孔40により規制されるのでそれ以上奥に
進入することができず、ガイド22に沿って、シャッタ36
を開けながら矢印Cの方向に回動する。これにより、シ
ャッタ36は、矢印Aの方向に開けられる(図4(b) 参
照)。これと同様にして、シャッタ36を矢印Bの方向に
開けることも可能となる。
【0039】次に、ディスクカートリッジ10が記録及び
/又は再生装置から取り出される場合について、図4を
参照しながら説明する。この場合、バネ又はモーター等
により、ロック解除手段56にはCとは逆向きの力が加え
られる。この逆向きの力により、ロック解除手段56は、
シャッタ36をBの方向に閉じながら、再生装置から取り
出される。
【0040】次に、防塵壁46の効果について、図5を参
照しながら説明する。図5(a) は、シャッタ36がディス
クカートリッジ10の開口部18及び20等を覆っている場合
を示す図である。また図5(b)は、図5(a)のD-D断面図
である。この場合、ホコリは、鍵孔40からディスクカー
トリッジ10の内部に進入することができ、さらに、ホコ
リは、上述した、ローディングの際のディスクテーブル
への落とし込み距離を少なくするために設けられている
凹部29, 31, 33, 35内を通過して、光ディスク13収納し
ている収納室14に向かおうとする。
【0041】しかしながら、収納室14は、架橋部26の両
上下面28及び30上に形成された溝47及び48に挿入され
た、上シャッタ37a及び下シャッタ37bに形成された防塵
壁46により、鍵孔40の側とは遮断されている。従って、
鍵孔40からディスクカートリッジ10の内部に進入したホ
コリは、収納室14の内部には進入することができない。
【0042】他方、シャッタ36の端部51を押さえるため
に、上シャッタ11には切り孔52が、下シャッタ12には切
り孔53が開けられている。図5(c) は、図5(a)のE-E断
面図である。切り孔52は、シャッタ36がディスクカート
リッジ10の開口部18及び20等を覆っている場合、上シャ
ッタ 37aの端部51と係合することにより閉塞される。ま
た、切り孔53は、シャッタ36がディスクカートリッジ10
の開口部18及び20等を覆っている場合、下シャッタ 37b
の端部51と係合することにより閉塞される。
【0043】これにより、シャッタ36がディスクカート
リッジ10の開口部18及び20等を覆っている場合、収納室
14は完全に閉塞される。
【0044】なお、上ハーフ11と下ハーフ12の組み合わ
せについては、溶着でもよくビス止めでもよい。あるい
は、上ハーフ11に係止爪を設けて、それと係合する係止
孔を下ハーフ12に設けてもよく、逆に上ハーフ11に係止
孔を設けて、それと係合する係止爪を下ハーフ12に設け
てもよい。
【0045】また、本実施の形態では、ディスク13は、
光ディスクであるとしたが、磁気ディスクであるとして
もよい。また、ディスク13は、その両面に信号を読み書
きできる信号記録面が形成されているとしたが、両面で
なくても片面だけでもよく、更に信号の書き込みができ
ないものであってもよい。要するに、本発明のディスク
は、少なくともその片面に信号の読み取り及び/又は書
き込みができる信号記録面を有していればよい。
【0046】また、本実施の形態では、ディスク13は、
ディスクの両面に信号記録面を有するとしたが、どちら
か一方の片面に信号記録面を有するとしてもよい。この
場合には、収納室のチャッキング部材用及びヘッドアク
セス用の開口部や防塵壁などは、その信号記録面側にの
み設ければよい。
【0047】更に、本実施の形態では、ヘッドアクセス
用の開口部とチャッキング部材用の開口部とは同じ開口
部であるとしたが、それぞれ別個の開口部であるとして
もよい。
【0048】また、本実施の形態では、溝47及び48は、
架橋部26の上下面28及び30に形成されるとしたが、架橋
部26の上下面28及び30上には溝47及び48は形成されてい
なくてもよい。シャッタ36がスライドできるように、そ
れ以外の上ハーフ11及び下ハーフ12に溝が形成されてい
ればよい。要するに、本発明のディスクカートリッジ本
体の、防塵壁に対応する位置の全部又は一部に溝が形成
されていればよい。
【0049】また、本実施の形態では、弾性爪部材25の
爪25a及び25bと、上シャッタ 37aの掛止爪45及び上シャ
ッタ 37bの掛止爪45とによりロック手段が形成されると
したが、ロック手段はなくてもよい。
【0050】更に、本実施の形態では、防塵壁46はシャ
ッタ36と一体成形であるとしたが、シャッタと一体成形
でなくてもよく、ある程度こしがあり、しかも弾力性が
あるものが望ましい。
【0051】また、本実施の形態では、シャッタ36は、
上シャッタ37a及び下シャッタ37bの2つの部品により構
成されるとしたが、シャッタ36は、モールド成形により
一体成形されるとしてもよい。
【0052】また、本実施の形態では、凹部29, 31, 33
及び35は、ディスク13をディスクテーブルに落とし込む
際の移動量を小さくするために設けたが、本発明の凹部
は、落し込み量を小さくするために設けたものに限ら
ず、他の目的のため設けたものでももちろん良い。要す
るに、シャッタが覆っていない所から、収納室へ通じる
経路が存在する場合、その途中にホコリの通過を遮る壁
を設けさえすればよい。
【0053】更に、本実施の形態では、凹部29, 31, 33
及び35の凹みの深さは、収納室14の天井又は低面を構成
する部材の厚みと同じ長さであるとしたが、その凹みの
深さは、その部材の厚みの長さよりも長いとしてもよ
い。
【0054】
【発明の効果】以上のことから明らかなように、本発明
のディスクカートリッジは、構造及び組立が簡単であ
り、またシャッタが凹部の一部と支持部材開口部及びヘ
ッド開口部を覆っている場合には、収納室を完全に閉塞
することができる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態であるディスクカートリ
ッジの斜視図
【図2】本実施の形態のディスクカートリッジを構成す
る上シャッター、上ハーフ、光ディスク等の斜視図
【図3】本実施の形態のディスクカートリッジを構成す
る下ハーフ、下シャッターの斜視図
【図4】本実施の形態におけるディスクカートリッジ10
のシャッタ36の開閉の動作の説明図
【図5】本実施の形態のディスクカートリッジの収納室
14の高い防塵効果を示す図
【図6】上シャッタ37aの拡大図
【図7】下シャッタ37bの拡大図
【図8】従来のディスクカートリッジの斜視図
【符号の説明】
10…ディスクカートリッジ 11…上ハーフ 12…下ハーフ 13…ディスク 14…収納室 18…開口部 20…開口部 25…弾性爪部材 29, 31, 33, 35…凹部 36…シャッタ 40…鍵孔 46…防塵壁 47, 48…溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 少なくとも片面に信号記録面を有す
    るディスクを回転可能な状態で収納することができる収
    納室が形成され、 (b) 外部からチャッキング部材を前記ディスクに圧接
    することができるように、前記収納室に連接して支持部
    材開口部が形成され、 (c) 前記信号記録面に対し信号の読み取り及び/又は
    記録を行うヘッドが、前記ディスクにアクセスできるよ
    うに、前記収納室に連接し且つ前記収納室の側壁面にま
    でヘッド開口部が形成され、 (d) 前記側壁面の位置における前記ヘッド開口部か
    ら、カートリッジ本体縁部に至る全部又は一部に凹部が
    形成されたカートリッジ本体と、 前記凹部の一部と前記支持部材開口部及び前記ヘッド開
    口部を覆い、その覆っている際の位置に対して、少なく
    とも一方向にスライドできる状態で、前記カートリッジ
    本体に取り付けられているシャッタと、 前記シャッタにより覆われていない前記凹部の残部のと
    ころからその凹部を介して前記収納室に通じる経路を遮
    断できる場所に対応して、前記シャッタの裏面に形成さ
    れた防塵壁とを備え、 前記カートリッジ本体の、前記防塵壁に対応する位置の
    全部又は一部に溝が形成されていることを特徴とするデ
    ィスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドは光学ヘッドであることを特
    徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 前記溝は、前記凹部の底面にも形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のディスクカート
    リッジ。
  4. 【請求項4】 前記支持部材開口部と前記ヘッド開口部
    は連接していることを特徴とする請求項1記載のディス
    クカートリッジ。
  5. 【請求項5】 前記凹部は、前記チャッキング部材の一
    部をなすディスクテーブルに、前記ディスクを落とし込
    む際の移動量を少なくするための凹みであることを特徴
    とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
  6. 【請求項6】 前記凹部は、前記ヘッド開口部から前記
    カートリッジ本体縁部に至る一部に形成されていること
    を特徴とする請求項1記載のディスクカートリッジ。
  7. 【請求項7】 前記シャッタの内面には第1ロック手段
    が形成され、 前記シャッタにより前記凹部の一部と前記支持部材開口
    部及び前記ヘッド開口部が覆われた際の前記第1ロック
    手段に対応する前記カートリッジ本体側に、前記第1の
    ロック手段と協同して前記シャッタを前記カートリッジ
    本体にロックさせる第2のロック手段が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のディスクカートリッ
    ジ。
  8. 【請求項8】 前記凹部の残部とは、前記シャッタに形
    成された孔であり、 前記第1及び第2のロック手段によるロックの解除は、
    前記孔を通して挿入されるロック解除手段によりなされ
    ることを特徴とする請求項7記載のディスクカートリッ
    ジ。
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