JPH09153131A - 画像情報の処理方法、処理装置および画像情報統合システム - Google Patents

画像情報の処理方法、処理装置および画像情報統合システム

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JPH09153131A
JPH09153131A JP7312607A JP31260795A JPH09153131A JP H09153131 A JPH09153131 A JP H09153131A JP 7312607 A JP7312607 A JP 7312607A JP 31260795 A JP31260795 A JP 31260795A JP H09153131 A JPH09153131 A JP H09153131A
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coordinate system
image information
coordinate
image
unified
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JP7312607A
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English (en)
Inventor
Kimie Ishibashi
紀美恵 石橋
Masakazu Matsuo
雅一 松尾
Kazutaka Tezuka
主宇 手塚
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】オペレータの負担が少なく、画像の形状やデー
タ構成などに関わり無く重ね合わせできる画像情報の処
理方法と装置を提供する。 【解決手段】XY座標系の地図データ1001とライン
・ピクセル座標系の衛星画像データ1002を入力す
る。地図データのXY座標系を緯度経度座標系に変換す
るためのプログラム121を基に、地図データから基準
となる複数の標定点を自動抽出し、この標定点を用いて
座標変換多項式の係数を算出し、地図データを統一座標
系に変換する。次に、複数の標定点をライン・ピクセル
座標系に座標変換し、これを用いて衛星画像データ10
02を統一座標系に変換する。変換後の両データ間の差
分をとり、衛星画像データを埋め込んで地図データ更新
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は地図などの図形や、
衛星やTVカメラなどによる画像の編集や表示を行う画
像処理装置に関し、特に、メディアや表記図法あるいは
縮尺などの異なる画像間での重ね合わせ処理を行う情報
統合方式に関する。
【0002】
【従来の技術】地図上に表記されている道路や建物など
は、現実には日々変化している。このため、1、2年か
け膨大な航空写真により編集した地図データは、完成時
点には既に、古いデータとなってしまう宿命にあった。
最近、人工衛星による広域画像の画像が飛躍的に向上
し、分解能は従来の数十mから1m程度まで得られるよ
うになった。そこで、衛星画像と地図の重ね合わせ処理
によって、地図データのリアルタイムな更新が夢ではな
くなっている。
【0003】ところで、複数の画像の重ね合わせ方法と
しては、基準画像と対象画像の各画素についてマッチン
グを行い、差分の最も少ない画素毎に対応をとって位置
合わせするテンプレートマッチングによるものが広く用
いられている。また、「画像の処理と解析(共同出版株
式会社発行、P248)」に記載のように、重ね合わせ
る画像毎に基準となる複数の点を抽出し、この基準点を
用いて位置合わせを行うものが周知である。
【0004】図18に、テンプレートマッチング方式の
イメージ図を示す。計算機で構成される画像処理装置1
5000に、基準画像15010を1画素目からテンプ
レートに入る画素を取り込んで画素間の相関値を算出す
る。また、対象画像15020を1画素目から同様にテ
ンプレート分だけ取り込んで相関値を算出し、基本画像
との相関値の差分を求める。以後、対象画像を1画素づ
つシフトして取り込み、同様にして差分を求め、基準画
像の1画素目に対して最も相関値の差分の小さい対象画
像の画素位置を検索する。さらに、基準画像の全画素に
ついて対応画素位置を求め、この対応画素位置を基に対
象画像を変形補間して両画像の位置合わせを行い、画面
15100上に重ね合わせて表示する。
【0005】図19に、基準点方式のイメージ図を示
す。まず、衛星画像17020と地図17030の双方
に、オペレータが画面上で基準となり得る複数の対応点
(図示では、岬など地形の先端)を設定する。次に、例
えば衛星画像を基準にして、地図画像の座標を対応点に
したがって変形補間し、両画像の座標の位置合わせを行
い、画面上に重ね合わせて表示する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、テンプ
テートマッチングによる重ね合わせ処理は、基準画像の
画素数n、対象画像の画素数mの場合に、n×m回のマ
ッチング処理が必要となる。例えば、基準画像にSPO
T衛星のカラー画像(約3600万画素×3バンド)、
対象画像にLANDSAT衛星のカラー画像(約360
0万画素×3バンド)とした場合、マッチングの処理は
3888兆回と、膨大な計算量となる。
【0007】このように、画像処理の計算量が画像サイ
ズに比例して増大するため、衛星画像や地図などの大容
量画像に対する重ね合わせには向かない。
【0008】一方、基準点方式による重ね合わせ処理は
計算量は少ない。しかし、オペレータが介在して特徴点
を設定するという煩わしさと、特徴点の設定が不適当な
場合に位置ずれを生じ、重ね合わせ画像の画質が低下す
るという問題があり、オペレータの負担が大きい。
【0009】本発明の目的は、上記のような従来技術の
問題点を克服するためになされたもので、画像上でのオ
ペレータによる基準点の設定を不要とする座標系の変換
や、座標系の異なる複数の画像を高速かつ正確に重ね合
わせる、画像情報の処理方法と処理装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、第1の座標系による画像情報を第2の座
標系へ座標変換する処理方法において、前記第1の座標
系による画像を一様な厚さを持つ板とみなして重心を算
出し、その重心を原点として直交する慣性主軸の各々の
方向に相互にもっとも離れている画像の複数点を標定点
として抽出し、この複数の標定点を基準として前記第1
の座標系から前記第2の座標系に変換するための座標変
換係数を求めることを特徴とする。
【0011】また、本発明は、座標系の異なる複数の画
像情報を、統一座標系上に位置合わせして重ね合わせる
画像情報の処理方法において、任意の一つの座標系によ
る画像情報により定めた複数の標定点を基準位置に、当
該画像情報を前記統一座標系に変換するとともに、前記
複数の標定点を他の座標系の標定点に座標変換し、これ
を基に当該他の座標系による画像情報を前記統一座標系
に変換することを特徴とする。
【0012】さらに、本発明は、第1の座標系による第
1の画像情報と第2の座標系による第2の画像情報を少
なくとも有し、これら座標系の異なる画像情報を統一座
標系に変換して重ね合わせる画像情報の処理方法におい
て、前記第1の座標系による第1の画像を一様な厚さを
持つ板とみなして重心を算出し、その重心を原点に直交
する慣性主軸の各々の各方向に相互にもっとも離れてい
る画像の複数点を標定点として抽出し、この複数の標定
点を基準位置として前記第1の画像情報を前記統一座標
系に変換するための座標変換係数を求め、前記複数の標
定点を前記第2の座標系に変換し、この変換した複数の
標定点を基準位置として、前記第2の画像情報を前記統
一座標系に変換するための座標変換係数を求めることを
特徴とする。
【0013】前記第2の座標系が前記統一座標系と同じ
場合は、前記第1の座標系上で抽出され前記統一座標系
に座標変換された複数の標定点を基準位置として、前記
第2の画像情報を座標変換後の第1の画像情報と位置合
わせする。
【0014】あるいは、第1の座標系による分解能の高
い第1の画像情報と分解能の低い第2の画像情報を、前
記第1の座標系とは異なる統一座標系上に重ね合わせる
場合に、第1の画像上で抽出した複数の標定点を基に、
前記第1の画像情報を前記統一座標系に変換するための
座標変換係数を求め、この座標変換係数を用いて前記第
1の画像情報を前記統一座標系に座標変換し、前記座標
変換係数を用いて、前記第2の画像情報を前記統一座標
系に座標変換することを特徴とする。
【0015】前記重ね合わせは、前記統一座標系に変換
した第1の画像情報と第2の画像情報の差分をとり、対
象となる一方の画像情報を参照となる他方の画像の差分
情報によって更新することを特徴とする。
【0016】上記した本発明の方法を適用した画像情報
の処理装置の構成は、第1の座標系による画像情報を第
2の座標系へ座標変換するものにおいて、前記第1の座
標系による画像を一様な厚さを持つ板とみなして算出し
た重心を原点に、直交する慣性主軸の各方向に相互にも
っとも離れている画像上の複数点を標定点として抽出
し、この複数の標定点を基準として前記第1の座標系か
ら前記第2の座標系に変換するための座標変換係数を求
め、この座標変換係数を用いて前記画像情報を前記第2
の座標系に変換する座標補間手段を設けることを特徴と
する。
【0017】上記した本発明の他の方法を適用した画像
情報の処理装置の構成は、対象画像情報を蓄積する記憶
装置と、少なくとも一つの参照画像情報を蓄積する記憶
装置と、前記対象画像情報および/または前記参照画像
情報を統一座標系に変換する座標補間手段及び変換後の
画像情報を重ね合わせる更新手段の機能をもつ計算機
と、更新前または更新後の画像情報を表示する表示装置
を備えたものにおいて、前記座標補間手段は、前記対象
画像情報または参照画像情報の画像を一様な厚さを持つ
板とみなして算出した重心を原点に、直交する慣性主軸
の各方向に相互にもっとも画像上の複数の点を標定点と
して決定する標定点抽出手段と、複数の標定点を基準位
置として異なる座標系間の座標変換係数を算出する座標
変換係数算出手段と、この座標変換係数を用いて前記対
象画像情報および/または前記参照画像情報を前記統一
座標系に変換する座標変換手段を有していることを特徴
とする。
【0018】前記更新手段は、前記統一座標系による対
象画像情報と参照画像情報の差分をとる差分手段と、差
分の生じた前記対象画像情報の該当情報を前記参照画像
情報の差分情報によって更新する更新処理手段を備えて
いることを特徴とする。
【0019】以下に、本発明の構成における標定点の抽
出方法と、その標定点を用いた座標変換方法の原理を説
明する。
【0020】図2に、本発明による標定点の決定方法の
概念図を示す。同図(a)に示すように、例えば、XY
座標系の地図を一様な厚さの板とみなし、その重心の座
標W(ig,jg)を式(1)により求める。
【0021】
【数1】 ここで、Xt、Yt:地図のt点データの座標、ωt:t
点の質量である。
【0022】次に、XY座標軸の原点を重心W(ig,
jg)に移動し、慣性モーメントの非対角成分が0にな
るように、角度θだけ回転して重心座標軸X'Y'を求め
る。この重心座標軸X'Y'が慣性主軸となる。
【0023】慣性主軸とは一般に形状の特徴を表すもの
で、式(2)、(3)より求まる慣性モーメントIの非
対角成分が0となる回転軸のことである。
【0024】
【数2】 ここで、m:質点、n:軸方向の単位ベクトル、[n×
γt]:軸と質点間の距離、x:回転軸、y:回転軸、
−Σmyx:非対角成分である。
【0025】角度θは、XY座標軸と重心座標軸X'Y'
とのなす角であり、式(4)の関係に記述できる。
【0026】
【数3】 │X'│=│ cosθ sinθ││X│ …(4) │Y'│ │−sinθ cosθ││Y│ 従って、式(4)によるx、yを式(3)に代入し、非
対角成分(−Σmyx)が0となるように、式(5)の
関係より角度θを求める。
【0027】
【数4】 (Xcosθ+Ysinθ)(−Xsinθ+Ycosθ)=0 …(5) 以上のように求めた慣性主軸X'Y'による座標系におい
て、そのX'の方向またはY'の方向に、相互にもっとも
離れている画像上の点を標定点とする。
【0028】図2(b)に、標定点の算出方法のイメー
ジを示す。図示のように、慣性主軸X'Y'の各々に対し
て、その両方向に移動した平行線と画像(画像の外縁)
が接する接点q1,q2,q3及びq4を算出し、これ
ら点qiを式(6)によりXY座標系の値に変換して、
標定点Q1〜Q4を求める。
【0029】
【数5】 │X│=│cosθ −sinθ││X'│ …(6) │Y│=│sinθ cosθ││Y'│ ここでは、i=1〜4である。
【0030】図3に、座標変換方法の概念図を示す。
(a)XY座標系の地図から、(b)上記のように4つ
の標定点P1(X11)〜P4(X44)を求め、
(c)この標定点Piを基に座標変換係数を算出し、
(d)算出した変換係数を用いて地図データを緯度経度
座標に変換し、(e)緯度経度座標系の地図データを得
る。
【0031】座標変換係数の算出には、相互の座標関
係、この例では変換前のXY座標と変換後の緯度経度座
標(Φ、Λ)の関係を記述する多項式を用い、例えば、
共1次の式(7)〜(10)を設定する。
【0032】
【数6】 緯度(Φ)=a0+a1・X+a2・Y+a3・X・Y …(7) 経度(Λ)=b0+b1・X+b2・Y+b3・X・Y …(8) X=c0+c1・Φ+c2・Λ+c3・Φ・Λ …(9) Y=d0+d1・Φ+d2・Λ+d3・Φ・Λ …(10) ここで、a0、a1、a2、a3と、b0、b1、b
2、b3と、c0、c1、c2、c3と、d0、d1、
d2、d3は多項式の係数で、求める座標変換係数であ
る。式(7)はX、Yから緯度Φを求め、式(8)は
X、Yから経度Λを求め、式(9)は緯度Φ、経度Λか
らXを求め、式(10)は緯度Φ、経度ΛからYを求め
る計算式である。
【0033】共1次の多項式の係数は、式(7)〜(1
0)を最小自乗法の計算式(11)〜(14)に変形
し、3個以上の座標(Xi,Yi)を代入し、誤差εが
最小となるように係数を変化して求める。
【0034】
【数7】 ここで、座標(Xi,Yi)は上記の標定点Qi(i=
1〜4)の4個である。
【0035】座標変換係数が求まると、式(7)及び式
(8)に地図データ(Xi,Yi i=1〜N)を順次代
入し、緯度経度座標の地図データ(Φi,Λi)に変換す
る。
【0036】以上に説明した本発明によれば、座標変換
係数を求めるときの基準位置となる標定点を自動的に抽
出してオペレータの負担を軽減するとともに、画像の外
縁(輪郭)上の互いに離れた適当な位置に標定点を設定
するので、座標変換の精度を向上し、変換後の画像の歪
を低減できる。
【0037】また、従来の重ね合わせでは画像毎に標定
点(基準点)を設定するので、位置ずれを生じて画質が
低下していた。しかし、本発明によれば、異なる座標系
の画像を統一座標系上に重ね合わせる場合に、一方の画
像上で座標変換係数の算出のために設定された標定点
を、他方の画像の座標系に変換して他方の標定点として
用いるので、統一座標系に変換後の双方の画像は自ず
と、標定点を基準位置として位置合わせされる。従っ
て、オペレータの負担が少なく且つ、位置合わせの精度
が高い。
【0038】さらに、本発明による標定点は上記のよう
に、画像を1枚の板とみなした慣性主軸に基づいて抽出
されるので、重ね合わせる画像の形状に類似点がなくて
もよい。また、重ね合わせる画像データの構成や範囲の
違いにもにかかわりなく設定できる。従って、従来は困
難であった画像の重ね合わせが可能になり、例えば、ベ
クトルの地図データとラスタの衛星画像の重ね合わせ、
地図データと映像の重ね合わせなどが容易に行え、後述
する広範な適用が実現できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
にしたがって詳細に説明する。
【0040】図1は、画像処理装置の概略構成と機能を
示す構成図である。本画像処理装置は、画像データの入
出力と重ね合わせなどの画像処理を行う計算機1、旧画
像データを格納するディスク2、参照画像データを格納
するディスク3、重ね合わせ後の新画像データを格納す
るディスク4、画像処理に際し外部パラメータを設定す
るための入力装置5及び、各画像データを表示する表示
装置6から構成されている。
【0041】計算機1には、外部パラメータに基づい
て、対象範囲となる旧画像データと参照画像データを取
り込み、それぞれを一時格納する入力バッファ12、1
3と、入力データに対し座標の補間を行う座標補間手段
10と、座標補間後のデータを更新する更新手段11
と、新画像データを出力する前に一時格納する出力バッ
ファ14及び、処理中または処理後の画像データに任意
の表示制御を行い、表示装置6の画面に表示する表示制
御手段15を有している。
【0042】座標補間手段10は、対象画像の座標系を
統一座標系へ変換するためのプログラムを格納する座標
系管理テーブル101と、対象画像の基準位置となる標
定点を決定する標定点抽出手段102と、標定点を基に
座標変換係数を求める座標変換係数算出手段103と、
座標変換係数を基に対象画像を統一座標に変換する座標
変換手段104と、旧画像データと参照画像データの変
換後のデータを一時保管する中間バッファ105からな
る。
【0043】座標系管理テーブル101は、複数の座標
系に対応できる座標テーブルを有している。座標テーブ
ル121は、XY座標を緯度経度座標に変換するための
プログラムを格納している。このプログラムには、上記
した式(1)〜式(6)による標定点抽出プログラム及
び、式(7)〜式(14)による座標変換プログラムが
含まれている。座標テーブル122は、ライン・ピクセ
ル座標を緯度経度座標に変換するための同様のプログラ
ムを格納している。
【0044】さらに、他の座標テーブルには、XY座標
をライン・ピクセル座標に変換するための同様のプログ
ラムや、その反対にライン・ピクセル座標をXY座標に
変換する同様のプログラムなどを格納している。この他
にも、UTM、極座標など他の座標系との変換に対応す
る座標テーブルが適宜、用意できる。
【0045】更新手段11は、統一座標系へ変換後の画
像データを重ねる。このため、座標補間処理した旧画像
データと参照画像データの間で差分を求める差分算出手
段111と、旧画像データを差分データで更新する更新
手段112を有している。
【0046】本実施形態においては、旧データはXY座
標系上のベクトルデータの一つである地図データ、参照
データはライン・ピクセル座標系上のラスターデータの
一つである衛星画像データとし、両画像を重ね合わせる
統一座標系は緯度経度座標系とする。
【0047】図4に、本画像処理装置による重ね合わせ
処理の概略フローを示す。まず、オペレータにより入力
装置5から設定され、処理対象の画像や変換後の統一座
標系等の情報が含まれる外部パラメータを受け取り(s
101)、このパラメータに基づいて、処理対象の地図
データと衛星画像データを取り込む(s102)。次
に、XY座標の地図データを緯度経度座標に変換し(s
104)、ライン・ピクセル座標の衛星画像データを緯
度経度座標に変換する(s105)。このとき、表示制
御手段15は、バッファ105に一時保管している変換
後の地図データと衛星画像データを重ねてあるいは対比
して、表示装置6の画面上に表示してもよい。
【0048】この後、補間処理後の地図データと衛星画
像データについて、順次、各データの差分を求め(s1
06)、差分のある地図データを衛星画像のデータを埋
めて更新し(s107)、新地図データファイル4に保
存する(s108)。
【0049】図5に、XY座標を緯度経度座標に変換す
る座標補間処理のフローチャートを示す。本処理は、ス
テップs104における地図データの変換処理である。
【0050】まず、s101で入力済みの外部パラメー
タより、変換後の統一座標系として緯度経度座標、変換
前の座標系としてXY座標を認識し、該当する座標テー
ブル1011を決定する(s201)。
【0051】次に、座標テーブル121の標定点抽出プ
ログラムを起動し、地図1001上で複数の標定点Qを
抽出する(s202)。続いて、座標テーブル121の
座標変換プログラムを起動し、XY座標を緯度経度座標
に変換するための座標変換係数を標定点Qを基に算出す
る(s203)。さらに、座標変換係数を用いて地図1
001の各データを緯度経度座標に変換し(s20
4)、座標変換後の地図データと標定点Qをバッファ1
05に一時保存する(s205)。
【0052】図6に、標定点抽出の処理フローを示す。
外部パラメータにより指定された範囲により、s102
で取り込み済の地図データについて、式(1)により重
心Wを算出する(s301)。重心座標の算出は、デー
タ形式によって異なる。
【0053】図7に、地図を例にしたラスタデータとベ
クトルデータの形式を示す。同図(a)のラスタデータ
は、mピクセル×nライン個の画素からなるデータ形式
で、ラインピクセル座標(Xt,Yt)により画素を表
す。ラスタデータを構成している全画素は同じ質量とな
るので、式(1)にωt=1を代入して重心Wを求める
ことができる。
【0054】一方、同図(b)のベクトルデータは、1
〜n番目までのn個の点と、隣接点間のn個の線分から
なるデータ形式であり、点tは座標t(Xt,Yt)と線
分Lt(点tと点t+1間の線分)で表わされる。この
ため、ベクトルデータ点tの質量ωtは、前後の線分の
長さを平均し、式(15)により算出する。
【0055】
【数8】 ωt=(Lt + Lt‐1)/2 …(15) 本例の地図データ1001はベクトルデータであり、式
(15)より各点について求めた質量ωtを式(1)に
代入して、重心Wを求める。
【0056】次に、地図データのXY座標軸の原点を重
心Wに移動し重心座標軸X'Y'とし(s302)、慣性
モーメントの非対象成分が0になるように重心座標軸
X'Y'を回転して、慣性座標軸を得る(s303)。こ
の慣性座標軸の座標系上で、X'の値が最大となる座標
及び最小となる座標を算出する(s304、s30
5)。同様に、Y'の値が最大となる座標、最小となる
座標を算出する(s306、s307)。次に、重心座
標軸X'Y'上で求めた各座標を、XY座標軸の座標に換
算して標定点Qとする(s308)。
【0057】図8に、座標変換処理のフローチャートを
示す。まず、抽出された標定点を取り込み(s40
1)、式(11)〜(14)による最小自乗法により、
座標変換係数の算出を行う(s402)。次に、算出し
た変換係数を代入した式(7)、(8)により、地図デ
ータのXY座標を緯度経度座標に変換する(s40
3)。即ち、図7(b)における点1〜nのデータを緯
度経度座標に変換する。
【0058】上述のように、ステップs104で、地図
データのXY座標から統一座標系である緯度経度座標へ
の変換が終了する。次に、ステップでs105で、参照
データである衛星画像を、ライン・ピクセル座標から緯
度経度座標へ、以下のように変換する。
【0059】図9に、参照データである衛星画像を統一
座標系へ変換するための概念図を示す。本実施形態にお
いては、衛星画像1002の標定点の抽出は、更新対象
の旧データである地図1001の座標変換時に求めた標
定点を利用する。即ち、XY座標の標定点Q1〜Q4
を、ライン・ピクセル座標の標定点Q'1〜Q'4へ変換
し、これを用いてライン・ピクセル座標から緯度経度座
標へ変換する変換係数を算出して、衛星画像の座標変換
を行う。
【0060】このように、衛星画像データの座標変換に
用いる標定点は、地図データ上で求めた標定点を座標変
換して用いるので、双方の画像のデータ範囲やデータ構
成が相違していても、両画像の標定点を同一地点に設定
できる。
【0061】図10に、ライン・ピクセル座標を緯度経
度座標に変換する座標補間処理のフローチャートを示
す。本処理は、ステップs105における衛星画像デー
の変換処理である。
【0062】まず、衛星画像データの座標系と統一座標
系及び、先に標定点を抽出した地図データの座標系を認
識し、該当する座標テーブル122等を決定する(s5
01)。次に、地図データ上の標定点のXY座標を、ラ
イン・ピクセル座標に変換するための座標変換係数を求
め(s502)、ライン・ピクセル座標による標定点を
算出する(s503)。
【0063】XY座標からライン・ピクセル座標への座
標変換係数の算出は、式(11)〜(14)における
(緯度,経度)=(Φi,Λi)を、(ライン,ピクセ
ル)=(Li,Pi)に置換した計算式による。また、
式(7)、式(8)の左辺をLi,Piに置換し且つ、
変換係数を与えた計算式によって、地図データの標定点
Q1〜Q4に対するライン・ピクセル座標Q'1〜Q'4
を算出する。
【0064】続いて、標定点Q'1〜Q'4を基に、ライ
ン・ピクセル座標から緯度経度座標への変換係数を算出
し(s504)、この変換係数を用いて衛星画像100
2の各データ、即ち、図7(a)の各画素を緯度経度座
標へ変換し(s505)、一時保存する(s506)。
【0065】ライン・ピクセル座標から緯度経度座標へ
の座標変換係数の算出と座標変換は、式(7)〜(1
4)におけるXi,Yiを、(ライン,ピクセル)=
(Li,Pi)に置換した計算式による。
【0066】本実施形態により、画像データを一様な厚
さの板とみなして慣性主軸を求め、直交する慣性主軸の
各々の方向に相互にもっとも離れている画像上の点を標
定点として自動的に抽出できる。これによれば、地図の
ような複雑な形状をもつデータの場合に、その形状の外
縁上で互いに十分離れた最適な位置に標定点を決定でき
るので、座標変換における補間精度を向上でき、画像の
歪が低減する。
【0067】また、座標系の異なる複数の画像データを
重ね合わせる場合に、一つの画像データ上で位置合わせ
の基準となる標定点を設定し、その標定点を他の画像の
座標に変換してその標定点としているので、画像間の標
定点の設定が容易で且つ、精度が向上する。
【0068】さらに、ラスタデータとベクトルデータの
場合のように、画像データの構成が異なる場合でも、一
方で設定した標定点を座標変換して他方に設定できるの
で、位置ずれのない重ね合わせが可能になる。
【0069】上記の実施形態においては、XY座標系の
地図データとライン・ピクセル座標系の衛星画像データ
を重ね合わせて、緯度経度座標系の地図データを更新し
ている。しかし、これに限られるものではない。
【0070】例えば、一つの座標系から他の座標系に変
換する場合にも適用できる。また、緯度経度座標系の地
図データとライン・ピクセル座標系の衛星画像データを
重ね合わせて、XY座標系の地図データを更新するな
ど、種々の組合せにおける適用が可能である。さらに、
重ね合わせの画像を3以上とすることも可能である。以
下、本発明による他のいくつかの実施例を説明する。
【0071】
【実施例1】図11は、実施例1による重ね合わせ処理
を行う画像処理装置の概略図で、基本構成は上記実施形
態による図1と同じである。本実施例では、例えば、1
mの分解能をもつ衛星画像と1/8000の縮尺の地図
を重ね合わせる。
【0072】入力装置5から、緯度経度の統一座標系を
パラメータ設定され、地図5020と衛星画像5010
を取り込み、座標保管手段10で上記した実施形態と同
様に、一方から抽出した標定点を基に各々を補間処理し
て、変換した画像データと地図のデータを統一座標系の
座標に変換する。この場合、変換後の地図データと衛星
画像を、表示装置6に重ねて表示する。次に、データ更
新手段11で、衛星画像データで地図データを更新して
新地図データ5030を作成してディスク4に格納す
る。
【0073】ところで、衛星画像5010は1mの高分
解能のため、そのデータには建物の影や人や車などのデ
ータが含まれ、単に、地図データとの差分を行えば、こ
れら不要なデータを含んで地図データの更新が行われ
る。
【0074】そこで、本実施例では図4の処理を一部変
更した、図12に示す処理フローによって更新する。即
ち、変換後の表示画面上で、オペレータが地図データの
更新位置を指示する。そして、この更新位置の入力の有
無を判定し(s106’)、更新位置が有れば、その位
置の差分抽出を行い(s106)、地図データを更新す
る(s107)。
【0075】本実施例によれば、最新の高分解能画像デ
ータを参照して、地図データを速やかにメンテナンスす
る、地図データの管理システムが実現できる。しかも、
地図データへの不要データの混入を防止できる。
【0076】
【実施例2】図13は、実施例2による重ね合わせ処理
を行う画像処理装置の概略図で、基本構成は図1と同じ
である。本実施例では、分解能1〜3m程度の高分解衛
星画像7010と、LANDSATやSPOTによる分
解能10〜30m程度の中分解能衛星画像7020と、
縮尺1/8000〜1/2.5万程度の地図7030
を、緯度経度座標系上に重ね合わせて、モザイク画像の
表示を行う。前2者の座標系はライン・ピクセル、残る
後者の座標系はXY座標である。
【0077】座標補間手段10は、入力装置5から統一
座標系(緯度経度)や各画像のデータ範囲を指定される
と、まず、高分解能衛星画像7010を取り込んで、標
定点の抽出、変換係数の算出を行い、ライン・ピクセル
座標を緯度経度座標に変換する。変換後のデータは表示
制御手段15により、表示装置6に表示される。
【0078】次に、中分解能衛星画像7020を取り込
み、高分解能衛星画像7010を緯度経度座標に変換す
る際に算出した座標変換係数を用いて、緯度経度座標に
変換して表示する。さらに、地図7030を取り込み、
高分解能衛星画像7010における標定点をXY座標系
に座標変換し、変換した標定点を基にXY座標系から緯
度経度座標系への座標変換係数を算出し、地図7030
の座標変換をして表示する。
【0079】上記処理において、常に3つの画像を重ね
合わせるのではなく、外部パラメータによる指定範囲毎
に重ね合わせる画像を変更し、あるところでは地図と高
分解能画像、他のところでは地図と中分解能画像など
と、モザイク画像の表示を行うようにしてもよい。
【0080】本実施例の補間処理では、メディアなどの
異なるモザイク画像の表示が容易になり、画質も向上す
る。なお、重ね合わせた画像を1枚の画像データとする
ためには、上記した更新処理とともに、濃度変換、つな
ぎ目の検出とスムージング等の処理を必要とする。この
処理については、例えば「画像の解析と処理(共同出版
(株);P248)」などに詳述されている。
【0081】
【実施例3】図14は、実施例3による重ね合わせ処理
を行う画像処理装置の概略図である。ライン・ピクセル
座標系の広域衛星画像8010と、XY座標系の狭域地
図8020を、上記と同様に藤一座標系に補間処理した
後、両変換データの縮尺を合わせて表示する。
【0082】表示制御手段15は、入力装置5から広域
範囲の表示条件を設定されると、変換後の広域衛星画像
を基準に、変換後の狭域地図の縮尺を計算して地図を縮
小し、表示装置6に重ねて表示(8030)する。ま
た、狭域範囲の表示条件を設定されると、変換後の地図
を基準に、変換後の広域衛星画像の縮尺を計算して画像
を拡大し、重ねて表示(8040)する。
【0083】また、狭域衛星画像と広域地図の組合せに
適用する場合には、表示制御手段15は広域表示範囲が
設定されると、画像の縮尺を計算して画像をまびいて、
重ね表示する。狭域表示範囲の場合は、地図を拡大して
重ね表示する。
【0084】本実施例によれば、座標系及びデータ範囲
の異なる複数の画像を表示する場合に、希望の表示条件
で双方の画像を同時表示できるので、従来のようにスプ
リット表示またはデータの交互切り換え表示を行う必要
がなく、見やすい画面を提供できる。
【0085】
【実施例4】図15は、実施例4による重ね合わせ処理
を行う画像処理装置の概略図である。本実施例は、地球
全体を網羅している分解能1kmのNOAA衛星画像デ
ータに、時系列に入手する高分解能衛星画像データを次
々と埋め込んで更新する。
【0086】画像処理装置は、地球を取り巻いて配置さ
れている複数の高分解能衛星9から、1〜3m程度の高
分解能衛星画像データ11010を受信し、入力バッフ
ァなどに、衛星別に時系列に一時記憶する。このデータ
11010に対し、座標補間手段10で標定点抽出と変
換係数算出を行い、ライン・ピクセル座標から緯度経度
座標へ変換する。また、NOAA衛星画像11020の
所定範囲を取り込み、同様にライン・ピクセル座標から
緯度経度座標への変換を行う。変換後のデータは、表示
制御手段15により所定範囲の画像を重ねて表示する。
【0087】さらに、データ更新手段11で両画像の差
分抽出を行い、情報量の多い高分解能衛星画像データ1
1010で、情報量の少ないNOAA衛星画像1102
0の所定範囲を更新する。これにより、前回更新から変
化している部分の更新が行われる。
【0088】各地の衛星9からの高分解能データに基づ
いて、以上の処理を連続して地球表面を網羅することに
より、地球規模の広域データを高速且つ高精度に管理で
き、例えば、気象や災害などのグローバルな観測データ
を提供できる。
【0089】
【実施例5】図16は、実施例5による重ね合わせ処理
を行う画像処理装置の概略図である。本実施例は、高分
解能衛星画像を地図上にリアルタイムに重ね表示する。
画像処理装置は、高分解能衛星画像13010を取り込
み、標定点を抽出してライン・ピクセル座標からXY座
標にリアルタイムに変換する。また、衛星画像で設定し
XY座標に変換した標定点を地図13020の基準位置
として、表示制御手段15で変換後の衛星画像に地図1
3020を位置合わせし、表示装置6に重ね表示(13
030)する。
【0090】本実施例では、例えば、衛星画像で撮影さ
れた火災現場の生映像が地図上の該当個所に反映され
る。これにより、火災現場の位置とともに建物の種類
(民家/工場あるいは木造/鉄筋など)や失火状況が視
覚的に把握でき、消防署などの防災支援にタイムリーな
情報を提供できる。同様に、道路地図と交通事故や交通
渋滞の画像の重ね表示などにも適用できる。
【0091】
【実施例6】図17は、実施例6による重ね合わせ処理
を行う画像処理装置の概略図である。本実施例は、海洋
の温度分布を反映した衛星画像を、等深線や暗礁などを
示した海図データに重ね表示する。
【0092】画像処理装置は、所定周期で受信するライ
ン・ピクセル座標の衛星画像14010を、標定点抽出
と変換係数算出を経て、緯度経度座標に変換する。な
お、海洋の温度分布は色別に示されるので、一定温度以
上(以下)の分布画像を1枚の板とみなし、その重心上
の慣性座標軸による標定点の抽出が可能である。
【0093】この標定点をXY座標に変換し、XY座標
の海図データ14020を緯度経度座標に変換し、表示
装置6に重ね表示する。なお、海図データ14020を
基に標定点を抽出してもよい。
【0094】データ保管の場合は、データ更新手段11
で海図をベクトルからラスタにデータ変換し、この地図
データによる等深線などのデータ部分を、衛星画像に埋
込んで更新し、記憶装置6に蓄積する。このデータは、
例えば、遠洋漁業支援データ14030として利用でき
る。
【0095】海洋温度分布画像と海図の場合のように、
類似点がない画像間では標定点の設定が困難であり、重
ね合わせが実現できなかった。しかし、本実施例では、
海洋温度分布のような画像の場合にも1枚の板とみなし
て、標定点を自動抽出できるので、座標系の変換や重ね
合わせが容易に実現できる。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば、座標系変換係数算出の
基準位置となる標定点を自動抽出し且つ、変換精度を向
上する適当な位置に決定できるので、座標系変換におけ
るオペレータの負担が軽減でき、変換による画像の歪も
少ない。
【0097】本発明によれば、異なる座標系の複数の画
像を統一座標系上に重ね合わせる場合に、一つの画像で
定めた標定点を他の画像の座標系に変換して用いるの
で、標定点の設定が容易で且つ、各画像を統一座標系に
変換したとき共通の標定点により位置合わせされている
ため、重ね合わせ画像の位置ずれが無く画質を向上でき
る。
【0098】本発明によれば、画像を1枚の板とみなし
たときの慣性座標系に従って標定点を自動抽出するの
で、画像の形状やデータ構成に関わりなく標定点を設定
でき、画像を重ね合わせる場合には、一つの画像で抽出
した標定点を座標変換して他の画像の標定点とするの
で、画像のデータ構成やデータ範囲が相違しあるいは画
像間に類似点がなくても、共通の標定点を基に統一座標
系への変換と重ね合わせが可能になり、地図データと衛
星画像、分解能の異なる画像間の重ね合わせなど、広範
な用途への適用が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による画像処理装置の構成
図。
【図2】本発明の標定点抽出の原理を説明する説明図。
【図3】本発明の座標系変換の過程を示す説明図。
【図4】地図と衛星画像を重ね合わせする、画像処理装
置の概略の処理を示すフローチャート。
【図5】地図データの座標系変換処理の全体を示すフロ
ーチャート。
【図6】標定点抽出処理を示すフローチャート。
【図7】ラスタデータとベクトルデータの構成を示す模
式図。
【図8】標定点に基づく、座標変換処理を示すフローチ
ャート。
【図9】本発明の画像重ね合わせの概念を示す概念図。
【図10】衛星画像データの座標系変換処理の全体を示
すフローチャート。
【図11】第一の実施例による画像処理装置の説明図。
【図12】第一の実施例による画像処理装置の処理を示
すフローチャート。
【図13】第二の実施例による画像処理装置の説明図。
【図14】第三の実施例による画像処理装置の説明図。
【図15】第四の実施例による画像処理装置の説明図。
【図16】第五の実施例による画像処理装置の説明図。
【図17】第六の実施例による画像処理装置の説明図。
【図18】従来のテンプレートマッチング方式を説明す
るイメージ図。
【図19】従来の基準点方式を説明するイメージ図。
【符号の説明】
1…計算機、2,3,4…ディスク(記憶装置)、5…
入力装置、6…表示装置、9…人工衛星、10…座標補
間手段、11…更新手段、12,13…入力バッファ、
14…出力バッファ、15…表示制御手段、101…座
標系管理テーブル、102…標定点抽出手段、103…
座標変換係数算出手段、104…座標変換手段、105
…一時保管バッファ、111…差分算出手段、112…
更新処理手段。

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の座標系による画像情報を第2の座
    標系へ座標変換する処理方法において、 前記第1の座標系による画像を一様な厚さを持つ板とみ
    なして重心を算出し、 その重心を原点として直交する慣性主軸の各々の方向に
    相互にもっとも離れている画像上の複数の点を標定点と
    して抽出し、この複数の標定点を基準として前記第1の
    座標系から前記第2の座標系に変換するための座標変換
    係数を求めることを特徴とする画像情報の処理方法。
  2. 【請求項2】 座標系の異なる複数の画像情報を、統一
    座標系上に位置合わせして重ね合わせる画像情報の処理
    方法において、 任意の一つの座標系による画像情報により定めた複数の
    標定点を基準位置に、当該画像情報を前記統一座標系に
    変換するとともに、前記複数の標定点を他の座標系の標
    定点に座標変換し、これを基に当該他の座標系による画
    像情報を前記統一座標系に変換することを特徴とする画
    像情報の処理方法。
  3. 【請求項3】 第1の座標系による第1の画像情報と第
    2の座標系による第2の画像情報を少なくとも有し、こ
    れら座標系の異なる画像情報を統一座標系に変換して重
    ね合わせる画像情報の処理方法において、 前記第1の座標系による第1の画像を一様な厚さを持つ
    板とみなして重心を算出し、その重心を原点に直交する
    慣性主軸の各々の各方向に相互にもっとも離れている画
    像上の複数の点を標定点として抽出し、この複数の標定
    点を基準位置として前記第1の画像情報を前記統一座標
    系に変換するための座標変換係数を求め、 前記複数の標定点を前記第2の座標系に変換し、この変
    換した複数の標定点を基準位置として、前記第2の画像
    情報を前記統一座標系に変換するための座標変換係数を
    求めることを特徴とする画像情報の処理方法。
  4. 【請求項4】 第1の座標系による第1の画像情報と第
    2の座標系による第2の画像情報を少なくとも有し、こ
    れら座標系の異なる画像情報を前記第1の座標系とは異
    なる統一座標系上に重ね合わせる画像情報の処理方法に
    おいて、 前記第1の座標系による第1の画像を一様な厚さを持つ
    板とみなして重心を算出し、その重心を原点に直交する
    慣性主軸の各々の方向に相互にもっとも離れている画像
    上の複数の点を標定点として抽出し、この複数の標定点
    を基準位置として前記第1の画像情報を前記統一座標系
    に変換するための座標変換係数を求め、この座標変換係
    数を用いて前記第1の画像情報を前記統一座標系に座標
    変換し、 前記第2の座標系が前記統一座標系と同じ場合は、前記
    第1の座標系上で抽出され前記統一座標系に座標変換さ
    れた複数の標定点を基準位置として、前記第2の画像情
    報を座標変換後の第1の画像情報と位置合わせすること
    を特徴とする画像情報の処理方法。
  5. 【請求項5】 第1の座標系による分解能の高い第1の
    画像情報と分解能の低い第2の画像情報を、前記第1の
    座標系とは異なる統一座標系上に重ね合わせる画像情報
    の処理方法において、 前記第1の画像を一様な厚さを持つ板とみなして重心を
    算出し、その重心を原点に直交する慣性主軸の各々の方
    向に相互にもっとも離れている画像上の複数の点を標定
    点として抽出し、この複数の標定点を基準位置として前
    記第1の画像情報を前記統一座標系に変換するための座
    標変換係数を求め、この座標変換係数を用いて前記第1
    の画像情報を前記統一座標系に座標変換し、 前記第1の画像情報を前記統一座標系に変換するための
    座標変換係数を用いて、前記第2の画像情報を前記統一
    座標系に座標変換することを特徴とする画像情報の処理
    方法。
  6. 【請求項6】 請求項3または4または5において、 前記慣性主軸は、前記第1の座標系の座標軸を前記重心
    に平行移動した重心座標軸の慣性モーメントの非対象成
    分が0となる角度分だけ、前記重心座標を回転して得る
    ことを特徴とする画像情報の処理方法。
  7. 【請求項7】 請求項3または4または5または6にお
    いて、 前記標定点は、前記慣性主軸の各々をその両側に移動し
    たときの平行線と画像が接する接点となることを特徴と
    する画像情報の処理方法。
  8. 【請求項8】 請求項3〜7のいずれか1項において、 前記座標変換係数は、変換前後の座標系の座標関係を記
    述する共1次多項式の各項の係数であり、前記多項式に
    前記複数の標定点の座標を与えて最小自乗法に従って算
    出することを特徴とする画像情報の処理方法。
  9. 【請求項9】 請求項3〜8のいずれか1項において、 前記重ね合わせは、前記統一座標系に変換した第1の画
    像情報と第2の画像情報の差分をとり、対象となる一方
    の画像情報を参照となる他方の画像の差分情報によって
    更新することを特徴とする画像情報の処理方法。
  10. 【請求項10】 請求項9において、 前記差分をとる位置は、前記統一座標系による第1の画
    像情報と第2の画像情報を表示する画面上の指示情報に
    よることを特徴とする画像情報の処理方法。
  11. 【請求項11】 請求項3〜10のいずれか1項におい
    て、 前記第1の座標系、前記第2の座標系および前記統一座
    標系の組合せは、XY座標系、ライン・ピクセル座標系
    及び緯度経度座標系の任意の組合せからなることを特徴
    とする画像情報の処理方法。
  12. 【請求項12】 請求項3〜11のいずれか1項におい
    て、 前記第1の画像情報と前記第2の画像情報の組合せは、
    ライン・ピクセル座標系による衛星画像などの撮影画像
    情報と、XY座標系または緯度経度座標系による地図情
    報の任意の組合せからなることを特徴とする画像情報の
    処理方法。
  13. 【請求項13】 請求項12において、 前記撮影画像情報はラスタデータ、前記地図情報はベク
    トルデータからなることを特徴とする画像情報の処理方
    法。
  14. 【請求項14】 第1の座標系による画像情報を第2の
    座標系へ座標変換する画像情報の処理装置において、 前記第1の座標系による画像を一様な厚さを持つ板とみ
    なして算出した重心を原点に、直交する慣性主軸の各方
    向に相互にもっとも離れている画像上の複数点を標定点
    として抽出し、この複数の標定点を基準として前記第1
    の座標系から前記第2の座標系に変換するための座標変
    換係数を求め、この座標変換係数を用いて前記画像情報
    を前記第2の座標系に変換する座標補間手段を設けるこ
    とを特徴とする画像情報の処理装置。
  15. 【請求項15】 対象画像情報を蓄積する記憶装置と、
    少なくとも一つの参照画像情報を蓄積する記憶装置と、
    前記対象画像情報および/または前記参照画像情報を統
    一座標系に変換する座標補間手段及び変換後の画像情報
    を重ね合わせる更新手段の機能をもつ計算機と、更新前
    または更新後の画像情報を表示する表示装置を備えた画
    像情報の処理装置において、 前記座標補間手段は、前記対象画像情報または参照画像
    情報の画像を一様な厚さを持つ板とみなして算出した重
    心を原点に、直交する慣性主軸の各方向に相互にもっと
    も画像上の複数の点を標定点として決定する標定点抽出
    手段と、複数の標定点を基準位置として異なる座標系間
    の座標変換係数を算出する座標変換係数算出手段と、こ
    の座標変換係数を用いて前記対象画像情報および/また
    は前記参照画像情報を前記統一座標系に変換する座標変
    換手段を有していることを特徴とする画像情報の処理装
    置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記更新手段は、前記統一座標系による対象画像情報と
    参照画像情報の差分をとる差分手段と、差分の生じた前
    記対象画像情報の該当情報を前記参照画像情報の差分情
    報によって更新する更新処理手段を備え、ていることを
    特徴とする画像情報の処理装置。
  17. 【請求項17】 請求項15または16において、 前記対象画像情報と前記参照画像情報の縮尺が異なる場
    合に、前記座標補間手段による座標変換後に前記縮尺を
    統一する制御手段を備えることを特徴とする画像情報の
    処理装置。
  18. 【請求項18】 XY座標系または緯度経度座標系によ
    る地図データと、ライン・ピクセル座標系による高分解
    能の衛星画像データを、緯度経度座標系またはXY座標
    系による統一座標系上に重ね合わせ、衛星画像データに
    よって地図データの更新を行う地図管理システムにおい
    て、 前記地図データ及び前記衛星画像データの各々を、複数
    の標定点に基づいて座標変換係数を算出して前記統一座
    標系へ座標変換する場合に、地図または衛星画像の一方
    より抽出した標定点を他方の座標系に変換して、他方の
    座標変換係数の算出に用いる座標補間手段と、 更新位置の指示情報に従って、変換後の地図データと変
    換後の衛星画像データの差分をとり、この差分情報によ
    って地図データを更新する更新手段を、設けたことを特
    徴とする画像情報の処理装置。
  19. 【請求項19】 地球上空の異なる位置に配置されてい
    る複数の人工衛星により撮像され、各々から時系列に受
    信する狭域の高分解能の第1の衛星画像と、広域の中分
    解能の第2の衛星画像の各々を、ライン・ピクセル座標
    系からXY座標系または緯度経度座標系に座標変換して
    重ね合わせる画像情報統合システムにおいて、 前記第1の衛星画像を人工衛星の位置に対応して蓄積す
    る記憶手段と、 前記記憶手段から前記第1の衛星画像を入力し、抽出し
    た複数の標定点を基に、ライン・ピクセル座標系からX
    Y座標系または緯度経度座標系への座標変換係数を算出
    して座標変換を行い、さらに、前記座標変換係数を用い
    て前記第2の衛星画像の座標変換を行う座標補間手段を
    備え、 広域の中分解能の衛星画像を狭域の高分解能の衛星画像
    により、前記人工衛星の位置に対応して順次、更新する
    ことを特徴とする画像情報の統合システム。
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