JPH09151034A - ボビン支持装置 - Google Patents

ボビン支持装置

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JPH09151034A
JPH09151034A JP31518395A JP31518395A JPH09151034A JP H09151034 A JPH09151034 A JP H09151034A JP 31518395 A JP31518395 A JP 31518395A JP 31518395 A JP31518395 A JP 31518395A JP H09151034 A JPH09151034 A JP H09151034A
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bobbin
bobbin support
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cradle
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勉 西出
Yoshihiro Kawamura
義広 河村
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MIYAZAKI TEKKO KK
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MIYAZAKI IRON WORKS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボビンを受け台上の所定の範囲内に確実に落
下させることが困難であり、次工程でのミスを誘発して
いた。 【解決手段】 第一ボビン支持部31と第二ボビン支持
部32との間でボビン23を挟持した状態から、エアシ
リンダ33の作動により第二ボビン支持部32を第一ボ
ビン支持部31から離間する方向に移動する。このと
き、第二ボビン支持部32に連結機構80を介して連結
されている受け台34が第二ボビン支持部32の移動速
度と完全同調した移動速度で第二ボビン支持部32と同
方向に移動する。ボビン23は第一ボビン支持部31お
よび第二ボビン支持部32から確実に離れて受け台34
上の所定の範囲内に落下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撚線機、伸線機、
押出機等の線材加工機械における線材巻取機や線材供給
機に用いられるボビンを支持するボビン支持装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の撚線機、伸線機、押出機等の線材
加工機械におけるボビンを回転自在に支持するボビン支
持装置には、図7の如く、駆動回転軸1を有する第一ボ
ビン支持部2と、該第一ボビン支持部2に対向して配さ
れ従動回転軸3を有する第二ボビン支持部4と、該第二
ボビン支持部4を軸方向に往復動させるエアシリンダ5
とを備えたものがある。
【0003】このボビン支持装置においては、駆動回転
軸1の一端にボビン6の一方のフランジ7に形成された
中央孔8に挿入されるテーパーコーン形の第一係合体9
が取り付けられ、従動回転軸3の一端にボビン6の他方
のフランジ7に形成された中央孔8に挿入されるテーパ
ーコーン形の第二係合体10が取り付けられており、エ
アシリンダ5の作動により第二ボビン支持部4を第一ボ
ビン支持部2に近接する方向に移動させて第一係合体9
および第二係合体10を空ボビン6の各中央孔8に夫々
挿入させて空ボビン6を挟持したり、あるいは第二ボビ
ン支持部4を第一ボビン支持部2から離間する方向に移
動させて線材が満巻きされたボビン6の中央孔8から第
一係合体9および第二係合体10を抜き出して満巻きさ
れたボビン6を受け台11上に落下させていた。
【0004】しかしながら、第二ボビン支持部4を第一
ボビン支持部2から離間する方向に移動させて第二係合
体10をボビン6の中央孔8から抜き出したとき、第一
係合体9がボビン6の中央孔8から抜け出しきれずに引
掛った状態となることがある。そこで、受け台11を軸
方向に移動可能とし、受け台11を軸方向に往復動させ
るエアシリンダ12を設け、各エアシリンダ5,12の
作動をスピードコントローラで制御して第二ボビン支持
部4の移動速度と受け台11の移動速度とを同調させる
ことにより、第一係合体9がボビン6の中央孔8から抜
け出しきれずに受け台11上に落下したとき、受け台1
1が第一ボビン支持部2から離間する方向に移動するこ
とで、第一係合体9をボビン6の中央孔8から完全に抜
き出してボビン6を受け台11上に確実に落下させるよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のボビン支持装置
においては、第二ボビン支持部4と受け台11は夫々別
々のエアシリンダ5,12により同期されて往復動され
るが、スピードコントローラによる設定が難しく、しか
もスピードコントローラにより各エアシリンダ5,12
を制御して第二ボビン支持部4の移動速度と受け台11
の移動速度を同調させるようにしたとしても、各エアシ
リンダ5,12の経時変化や各部材の摩擦等により常に
完全同調させることは困難で、第二ボビン支持部4の移
動速度と受け台11の移動速度に差が生じることがあっ
た。
【0006】このため、第二ボビン支持部4の移動速度
が受け台11の移動速度よりも速い場合には、ボビン6
が第一ボビン支持部2に寄った状態で受け台11上に落
下したり、最悪の場合には第一係合体9がボビン6の中
央孔8から抜け出しきれずに引掛った状態となる。ま
た、第二ボビン支持部4の移動速度が受け台11の移動
速度よりも遅い場合には、ボビン6が第二ボビン支持部
4に寄った状態で受け台11上に落下する。いずれにし
ても、ボビン6の受け台11上への落下位置が定まら
ず、ボビン6の搬送に支障をきたして次工程でのミスが
多発し、自動化に悪影響を及ぼしていた。
【0007】本発明は、上記に鑑み、ボビンの受け台上
への落下を確実かつ安定して行い得、次工程でのミスを
防止して自動化を容易にするボビン支持装置の提供を目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による課題解決手
段は、第一ボビン支持部と、該第一ボビン支持部に対向
して配され前記第一ボビン支持部との間でボビンを回転
自在に挟持する第二ボビン支持部と、該第二ボビン支持
部を前記第一ボビン支持部に対して近接離間する軸方向
に往復動させる移動手段と、前記第二ボビン支持部を前
記第一ボビン支持部から離間させたときに落下する前記
ボビンを受ける受け台とを備えたボビン支持装置におい
て、前記第二ボビン支持部と前記受け台とを連結する連
結機構が設けられ、前記移動手段により前記第二ボビン
支持部と前記受け台とが一体的に軸方向に移動するもの
である。
【0009】これにより、第二ボビン支持部と受け台と
は連結機構を介して機械的に連結されて一体化され、一
つの移動手段を作動させるだけで、同調して軸方向に移
動可能となる。したがって、第一ボビン支持部と第二ボ
ビン支持部との間でボビンを挟持した状態から、移動手
段の作動により第二ボビン支持部を第一ボビン支持部か
ら離間する軸方向に移動すると、受け台が第二ボビン支
持部の移動速度と完全同調した移動速度で第二ボビン支
持部と同方向に移動して、ボビンは第一ボビン支持部お
よび第二ボビン支持部から確実に離れて受け台上の所定
の範囲内に落下する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態におけるボビン
支持装置を用いた線材巻取機20は、図3,4の如く、
ボビン搬送装置21の上側搬入部22Aから搬入された
空ボビン23を回動可能に支持するボビン支持装置24
と、該ボビン支持装置24により支持されたボビン23
に対して線材を供給するトラバース装置25と、線材が
満巻きされたボビン23をボビン搬送装置21の下側搬
出部22Bに導くための昇降装置26とを備えている。
【0011】前記ボビン搬送装置21の上側搬入部22
Aには、線材巻取機20に向かって下方に傾斜した搬入
台27が配され、下側搬出部22Bには、線材巻取機2
0に向かって上方に傾斜した搬出台28が配されてお
り、ボビン23が搬入台27および搬出台28上を自然
に転動することにより搬入および搬出がなされるように
なっている。
【0012】なお、図3中、29aはボビンストッパー
で、シリンダ29bの作動によりボビン23の転動を規
制する規制位置とボビン23の転動を可能とする解除位
置との間で揺動するようになっている。また、30はボ
ビン昇降部で、ボビン23の搬入搬出における効率化を
図っている。
【0013】前記ボビン支持装置24は、図1,2の如
く、第一ボビン支持部31と、該第一ボビン支持部31
に対向して配され第一ボビン支持部31との間でボビン
23を挟持する第二ボビン支持部32と、該第二ボビン
支持部32を第一ボビン支持部31に対して近接離間す
る方向に往復動させる移動手段33と、第二ボビン支持
部32を第一ボビン支持部31から離間させたときに落
下するボビン23を受ける受け台34とからなる。
【0014】前記第一ボビン支持部31は、本体フレー
ム35aに軸受36を介して回転自在に支持された駆動
回転軸37と、該駆動回転軸37の一端に固定され支持
状態のボビン23の一方のフランジ38に対向するボビ
ン位置規制体39と、該ボビン位置規制体39に軸方向
に移動自在に支持されボビン23の一方のフランジ38
の中央孔40に挿入されるテーパーコーン形の第一係合
体41とを備えている。
【0015】前記駆動回転軸37の他側には、図示しな
い駆動モータがギア、ベルト等を介して連結されてい
る。
【0016】前記ボビン位置規制体39は、駆動回転軸
37の一端に外嵌固定された内筒42と内筒42を囲む
ように配された外筒43とが一体形成された基台44
と、外筒43の端部にボルト45により取り付けられた
円環板46とからなる。そして、駆動回転軸37の先端
にボルト47により固定されたストッパー板48が基台
44の内筒42の端部に当接することにより、基台44
の駆動回転軸37からの抜けが防止されている。また、
円環板46には、支持状態のボビン23のフランジ38
に当接してボビン23を位置決めするとともにボビン2
3に駆動回転軸37の回転力を与える円環状の摩擦板4
9が貼り付けられている。
【0017】前記第一係合体41は、図1に示す突出位
置と図2に示す後退位置との間で切換可能とされ、突出
位置においては、第一係合体41の中央フランジ50が
円環板46に当接してそれ以上の突出が規制され、後退
位置においては、第一係合体41の他端が内筒42の段
差部42aに当接してそれ以上の後退が規制されてい
る。そして、第一係合体41と基台44との間には、第
一係合体41を突出位置方向に付勢するスプリング51
が介装されている。
【0018】前記第二ボビン支持部32は、本体フレー
ム35bに軸方向に摺動自在に配された円筒状の摺動体
60と、該摺動体60に軸受61を介して回転自在に内
嵌された従動回転軸62と、該従動回転軸62の一端に
ボルト63により固定され支持状態のボビン23の他方
のフランジ38の中央孔40に挿入されるテーパーコー
ン形の第二係合体64とを備えている。
【0019】前記移動手段33は、本体フレーム35b
に固定されたエアシリンダからなり、従動回転軸62の
他端に対向して配置されている。このエアシリンダ33
の作動により、第二係合体64は、第一係合体41との
間でボビン23を挟持する挟持位置と、第一係合体41
から離間してボビン23の搬入あるいはボビン23の挟
持からの解放を可能とする待機位置との間で切換可能と
されている。
【0020】前記受け台34は、図1,2,5の如く、
第一ボビン支持部31側の本体フレーム35aと第二ボ
ビン支持部32側の本体フレーム35bとの間に差渡さ
れ駆動回転軸37および従動回転軸62と平行に配され
た一対のガイド軸70a,70bにスライダーにより軸
方向に移動自在に取り付けられている。この受け台34
は、昇降装置26に向かって下方に傾斜しており、ボビ
ン23が受け台34上を自然に転動することにより昇降
装置26に導かれるようになっている。
【0021】また、受け台34の第一ボビン支持部31
から離間する方向への移動を規制する規制手段72が設
けられている。この規制手段72は、第二ボビン支持部
32側の本体フレーム35bに螺合された移動量調整ボ
ルト73と、受け台34に立設され受け台34が第一ボ
ビン支持部31から離間する方向に移動したときに移動
量調整ボルト73に当接する規制板74とからなる。そ
して、移動量調整ボルト73の螺合位置を調整すること
により、受け台34の移動量を調整することができるよ
うになっている。
【0022】ここで、受け台34の移動量を規制した理
由としては、受け台34が第一ボビン支持部31からあ
まりにも離間すると、受け台34上にあるボビン23も
同じように移動して、ボビン23を昇降装置26に移行
する際に支障をきたすからである。具体的には、位置ず
れしたボビン23が受け台34上を昇降装置26の方向
に転動したとき、ボビン23が昇降装置26における後
述するボビン載置台104のボビン位置決めガイド10
6(図6参照)内に収まらず、ボビン位置決めガイド1
06から外れてしまうといった不具合を生じることにな
るからである。
【0023】なお、図5中、Wは線材、75は一方のガ
イド軸70aの端部に揺動自在に支持されたボビンスト
ッパーで、受け台34の下部に取り付けられたエアシリ
ンダ76の作動によりボビン23の転動を規制するとと
もに受け台34上の凸板34aにボビン23を載せるこ
とによりボビン23を持ち上げて第一ボビン支持部31
および第二ボビン支持部32による挟持を可能とする規
制位置とボビン23の転動を可能とする解除位置との間
で切換可能とされている。
【0024】そして、ボビン支持装置24においては、
図1の如く、第二ボビン支持部32と受け台34とを連
結する連結機構80が設けられており、エアシリンダ3
3の作動により第二ボビン支持部32と受け台34とが
一体的に移動するようになっている。
【0025】この連結機構80は、第二ボビン支持部3
2の摺動体60の他端に固定されて垂下された連結フレ
ーム81と、該連結フレーム81の下端と受け台34と
の間に差し渡され第二ボビン支持部32および受け台3
4の移動距離の差を緩和する連結緩衝部82とからな
る。
【0026】連結緩衝部82は、連結フレーム81の下
端に螺合され受け台34側のガイド軸70a,70bと
平行に配された連結棒83と、一端が受け台34に固定
され他端に連結棒83が移動可能に挿通された連結ケー
ス84と、連結棒83に挿着されたフランジ85と連結
ケース84の他端に固定されたフランジ86との間に介
装され連結棒83が挿通された緩衝スプリング87とか
らなる。なお、88は他端が連結フレーム81に固定さ
れ一端にフランジ85が固定された中空軸であり、連結
棒83に外嵌固定されており、連結フレーム81の移動
につれてフランジ85を移動させ緩衝スプリング87を
縮めている。
【0027】これにより、エアシリンダ33の作動によ
って第二ボビン支持部32を第一ボビン支持部31から
離間する方向に移動させたとき、連結機構80を介して
受け台34も第二ボビン支持部32の移動速度と同じ移
動速度で、第二ボビン支持部32と同方向に移動する。
そして、受け台34側の規制板74が移動量調整ボルト
73に当接して受け台34および連結ケース84は停止
するが、さらに第二ボビン支持部32は移動するので、
緩衝スプリング87の短縮により受け台34と第二ボビ
ン支持部32との移動量の差を吸収している。また、第
二ボビン支持部32および受け台34が受ける衝撃を緩
衝スプリング87により緩和することができる。
【0028】なお、図1中、90は一端が連結フレーム
81に固定され他端が本体フレーム35bに移動可能に
挿通されたガイドピンであり、ボビン23の回転による
連結フレーム81のつれ回りを防止している。
【0029】ここで、第二係合体64が待機位置になっ
てボビン23が受け台34上に落下したとき(図1参
照)のボビン23の各中央孔40と第一係合体41およ
び第二係合体64の端面との隙間Aを夫々10mm(受
け台34のほぼ中央にボビン23が位置する状態)にす
るためには、第一係合体41の摩擦板49からの突出長
を23mmとすれば、ボビン23が第一係合体41と第
二係合体64とに挟持された状態からB(=33mm)
だけ第二係合体64側に移動すればよい。したがって、
理論的には、第二ボビン支持部32を第一ボビン支持部
31から離間する方向に33mm×2=66mm移動さ
せれば、上述した両隙間Aを平等に10mmとすること
ができる。
【0030】しかしながら、挟持されたボビン23の下
端から受け台34までの距離Hが2mm(図2参照)あ
り、ボビン23は第一係合体41のテーパー状側面に沿
って受け台34上に自然落下するので、第一係合体41
のテーパー状側面の傾斜角度を30°に、ボビン23の
下端から受け台34までの距離を誤差を見込んで2mm
のところを3mmに、ボビン23が距離3mmを落下す
るまでに必要な第二ボビン支持部32の移動量をXとす
ると、tan30°=3mm/Xとなり、X=3mm/
tan30°≒5mmとなるので、上述した両隙間Aを
平等に10mmとするためには、第二ボビン支持部32
および第二ボビン支持部32と一体的に移動する受け台
34の移動量を33mm+5mm=38mmに設定する
必要がある。したがって、移動量調整ボルト73にて受
け台34の移動量が38mmとなるように設定される。
【0031】前記トラバース装置25においては、図5
の如く、線材は線材供給ローラ91、ガイドローラ9
2、ダンサローラ93を通過してトラバースローラ94
に導かれ、第一係合体41と第二係合体64とに挟持さ
れたボビン23の回転に伴ってトラバースローラ94を
軸方向に往復動させて線材Wをボビン23に供給するよ
うになっている。
【0032】前記昇降装置26は、図5,6の如く、受
け台34の延長上に配され受け台34を転動してきたボ
ビン23を受ける昇降部100と、該昇降部100を上
下方向に案内する一対の案内ガイド101と、昇降部1
00を昇降させる駆動部102とからなる。
【0033】前記昇降部100は、横軸103周りに揺
動自在に配されたボビン載置台104を備え、このボビ
ン載置台104は、昇降部100が上昇しているときに
はボビン支持装置24に向かって上方に傾斜している
が、昇降部100が下降したときには押上げピン105
が当接することにより下方に傾斜した状態となって、ボ
ビン23が自然にボビン搬送装置21に向かって転動す
るようになっている。また、ボビン載置台104の上面
には、ボビン23を位置決めするためにボビン23の軸
方向の幅に合わせた間隔をおいて一対のボビン位置決め
ガイド106が取り付けられ、その端部が受け台34に
向かって末広がりになっており、受け台34上のボビン
23の落下位置が多少ずれても許容できるようになって
いる。
【0034】前記駆動部102は、上下一対のスプロケ
ット107a,107bに掛巻きされて昇降部100に
固定された無端状チェーン108と、上側のスプロケッ
ト107aを回転駆動する駆動モータ109とから構成
されている。
【0035】なお、図5中、110は昇降部100が上
昇位置にあることを検知する検知センサ、111は昇降
部100が下降位置にあることを検知する検知センサ、
112はボビン23が上昇位置にある昇降部100のボ
ビン載置台104上に有るか否かを検知するボビン有無
検知センサである。
【0036】上記構成において、空ボビン23がボビン
搬送装置21の上側搬入部22Aからボビン支持装置2
4の受け台34上に搬入されると、エアシリンダ33の
作動により第二ボビン支持部32が第一ボビン支持部3
1に近接する方向に移動する。すると、第二係合体64
が待機位置から挟持位置方向に移動して空ボビン23の
他方の中央孔40に挿入され、さらに空ボビン23を第
一係合体41の方向に押し込み、その結果第一係合体4
1が突出位置から後退位置に移動しながら空ボビン23
の一方の中央孔40に挿入され、空ボビン23のフラン
ジ38が摩擦板49に当接して空ボビン23の軸方向へ
の位置決めがなされる。ここで、第一係合体41はスプ
リング51により突出位置方向に付勢されているので、
第一係合体41は空ボビン23の中央孔40に確実に挿
入され、空ボビン23は回転軸心に同心状に位置決めさ
れて第一係合体41と第二係合体64との間で挟持され
る。
【0037】この空ボビン23が支持されたとき、先に
線材Wが満巻きされたボビン23の線材Wがトラバース
装置25につながっていて、空ボビン23のフランジ3
8と摩擦板49との間に線材Wが挟持される。
【0038】この状態で駆動回転軸37を回転駆動させ
ると、これに伴って第一係合体41、ボビン23、第二
係合体64、従動回転軸62が回転し、線材Wが自動的
に空ボビン23に巻き付けられていく。なお、満巻きさ
れたボビン23側から空ボビン23に連続していた線材
Wは、摩擦板49による把持後満巻きされたボビン23
を降下させると線材Wに張力がかかり自然に切断され
る、あるいはボビンストッパー75に線材Wが引っ掛か
って張力により切断される。
【0039】空ボビン23への線材Wの巻付が終了する
と、第二ボビン支持部32が第一ボビン支持部31から
離間する方向に移動する。すると、第二係合体64が挟
持位置から待機位置方向に移動する。これにより、第二
係合体64がボビン23の他方の中央孔40から抜け出
し、ボビン23が第一係合体41のテーパ状側面に沿っ
て斜め下方にスライドして他方のフランジ38が受け台
34上に落下する。
【0040】このとき、受け台34が連結機構80を介
して第二ボビン支持部32の移動速度と完全同調した移
動速度で第一ボビン支持部31から離間する方向に移動
しているので、たとえ第一係合体41がボビン23の中
央孔40から抜け出しきれず引掛った状態となっても、
受け台34の移動とともにボビン23が第一ボビン支持
部31から離間する方向に移動して、ボビン23が受け
台34上の所定の範囲内に確実に落下する。
【0041】そして、受け台34が設定された移動量だ
け移動すると、規制板74が移動量調整ボルト73に当
接して受け台34が停止する。このときの衝撃は、上述
したように緩衝スプリング87の作用により緩和するこ
とができる。
【0042】受け台34が停止した後も、第二ボビン支
持部32はさらに移動し、第二係合体64の端面とボビ
ン23のフランジ38との隙間を確保してから停止す
る。このときの受け台34と第二ボビン支持部32との
移動量の差を緩衝スプリング87の短縮によって吸収
し、このときの衝撃も緩衝スプリング87の作用により
緩和することができる。
【0043】その後、受け台34上の線材Wが満巻きさ
れたボビン23は、ボビンストッパー75の規制位置か
ら解除位置への切換により、受け台34上を転動して、
昇降装置26のボビン載置台104上に位置決めされ、
新たな空ボビン23が受け台34上に搬入される。そし
て、線材Wが満巻きされたボビン23は、昇降部100
が下降してボビン載置台104が押上ピン105に当接
して押上げられることにより、ボビン搬送装置21の下
側搬出部22Bの方向に転動し、下側搬出部22Bによ
り搬出される。
【0044】このように、第二ボビン支持部32と受け
台34とが連結機構80により連結され、エアシリンダ
33の作動により第二ボビン支持部32と受け台34と
が移動速度を完全同調させて一体的に移動するようにな
っているので、ボビン23をを所定の範囲内に確実に落
下させることができる。これにより従来のように第二ボ
ビン支持部32の移動速度と受け台34の移動速度とが
異なって、ボビン23の受け台34上への落下位置が定
まらず、ボビン23がボビン載置台104のボビン位置
決めガイド106からはみ出したり、当接したりして搬
送不良になるといった不具合を防止して、確実に搬送で
き自動化を容易にしている。しかも、第二ボビン支持部
32と受け台34を移動させるのに一つのエアシリンダ
33だけでよく、従来のように第二ボビン支持部32と
受け台34とを別々のエアシリンダによって駆動すると
きと比べて、移動させるための部材や複雑な制御を必要
とせず、安価となる。
【0045】さらに、受け台34の移動を規制する規制
手段72が設けられているので、第二ボビン支持部32
の移動にもかかわらず受け台34を一定の位置に停止さ
せることができ、簡単な機構でボビン23の搬出位置が
設定可能となり、ボビン23の搬送をよりスムーズかつ
確実に行うことができる。
【0046】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多く
の修正および変更を加え得ることは勿論である。例え
ば、本実施形態のボビン支持装置を線材供給機に用いて
もよい。また、移動手段はエアシリンダに限らず、油圧
シリンダや電動モータであってもよい。
【0047】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り、本発明に
よると、第二ボビン支持部と受け台とが連結機構により
連結され、移動手段の作動により第二ボビン支持部と受
け台とが移動速度を完全同調させて一体的に移動するの
で、ボビンを受け台上の所定の範囲内に確実に落下させ
ることができる。これにより、従来のように第二ボビン
支持部の移動速度と受け台の移動速度とが異なって、ボ
ビンの受け台上への落下位置が定まらず次工程において
ミスを誘発するといった不具合を防止して、自動化を容
易にしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態におけるボビン支持装置の
ボビン挟持前後の正面断面図
【図2】同じくボビン支持装置のボビン挟持時の正面断
面図
【図3】線材巻取機およびボビン搬送装置の側面図
【図4】同じくその平面図
【図5】ボビン支持装置および昇降装置の側面図
【図6】昇降装置の正面図
【図7】従来のボビン支持装置の正面断面図
【符号の説明】
23 ボビン 31 第一ボビン支持部 32 第二ボビン支持部 33 移動手段 34 受け台 80 連結機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一ボビン支持部と、該第一ボビン支持
    部に対向して配され前記第一ボビン支持部との間でボビ
    ンを回転自在に挟持する第二ボビン支持部と、該第二ボ
    ビン支持部を前記第一ボビン支持部に対して近接離間す
    る軸方向に往復動させる移動手段と、前記第二ボビン支
    持部を前記第一ボビン支持部から離間させたときに落下
    する前記ボビンを受ける受け台とを備えたボビン支持装
    置において、前記第二ボビン支持部と前記受け台とを連
    結する連結機構が設けられ、前記移動手段により前記第
    二ボビン支持部と前記受け台とが一体的に軸方向に移動
    することを特徴とするボビン支持装置。
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