JPH09150665A - ハンバーガー類の移動販売車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ハンバーガー類を移動販売車でファストフー
ドのイメージを損なわずに販売することにある。 【解決手段】 １〜２トン位の大きさのバン型式の自動
１の後部側を床面状として、その内側部にハンバーガー
類の製造、販売のためのバンズグリドル１０、パティグ
リドル１１、サンドイッチ冷蔵テーブル９、冷凍ストッ
カー、ホットドッグ用パントースター１３、レジスタ
ー、ホットショーケースを配設している。また、上記自
動車１の運転側等に電源発電装置４を配設して、上記バ
ンズグリドル１０、パティグリドル１１、サンドイッチ
冷蔵テーブル９、冷凍ストッカー、ホットドッグ用パン
トースター１３、レジスター、ホットショーケースを使
用できるようにしている。そして、上記厨房機器を使用
してハンバーガー類を製造し、自動車１の側面や後面の
窓部等の販売窓口から販売するようにしている。なお、
自動車１に商用の電源を引き込んで使用する外部電源取
り入れ部を設けて、電源発電装置４と外部電源とを選択
的に使用することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ファーストフード
分野におけるハンバーガー類の移動販売車に関する。

【０００２】

【従来の技術】ハンバーガーやホットドッグ、フランク
フルト、ポテトのファーストフード店は、お客からの注
文にスピーディに対応して製造し、作りたての商品を提
供することを特徴として急成長してきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のハンバ
ーガー類は、周知の通り市街地等の店舗に必要な設備を
設置し、店舗のカウンターからお客の注文を受けて製造
し、店内で食べてもらったりして販売しているものであ
った。

【０００４】そのため、集客力が大きいイベント施設や
ディスカウントストアー、遊興施設、ホームセンターな
どに可動的に出店することができず、ハンバーガー類の
売上には立地条件が大きく左右しているものであった。

【０００５】一方、移動店舗として、大型自動車やトレ
ーラーを利用することも知られているが、上記したファ
ーストフードのハンバーガー類の販売では、地域や地元
へのより小回りを効かせて移動できて、迅速かつ生産性
高く調理器具等をいかに設置するかが課題で実現してい
ない。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題に
鑑みたもので、上記の課題を解消するために、１〜２ト
ン位の大きさのバン型式の自動車の後部側を床面状とし
て、その内側部にハンバーガー類の製造、販売のための
バンズグリドル、パティグリドル、サンドイッチ冷蔵テ
ーブル、冷凍ストッカー、ホットドッグ用パントースタ
ー、ホットショーケース、レジスターを配設し、上記自
動車の運転側等に電源発電装置を配設して、上記バンズ
グリドル、パティグリドル、サンドイッチ冷蔵テーブ
ル、冷凍ストッカー、ホットドッグ用パントースター、
レジスター、ホットショーケースを使用できるように
し、上記厨房機器を使用してハンバーガー類を製造して
自動車の側面や後面の窓部等の販売窓口部から販売する
ようにしたことを特徴とするハンバーガー類の移動販売
車を提供するにある。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明のハンバーガー類の移動販
売車は、１〜２トン位の大きさのバン型式の自動車の後
部側を床面状として、その内側部にハンバーガー類の製
造、販売のためのバンズグリドル、パティグリドル、サ
ンドイッチ冷蔵テーブル、冷凍ストッカー、ホットドッ
グ用パントースター、レジスター、ホットショーケース
を配設し、上記自動車の運転側等に電源発電装置を配設
して、上記バンズグリドル、パティグリドル、サンドイ
ッチ冷蔵テーブル、冷凍ストッカー、ホットドッグ用パ
ントースター、レジスター、ホットショーケースを使用
できるようにし、上記厨房機器を使用してハンバーガー
類を製造して自動車の側面や後面の窓部等の販売窓口部
から販売するようにしたことを特徴としている。

【０００８】本発明のハンバーガー類の移動販売車は、
１〜２トン位の大きさのバン型式の自動車を改造してい
るもので、従来のハンバーガー店の普通自動車免許をも
っている者が容易に運転できるようにし、主なマーケッ
トの市街地等の適宜な営業地点に容易に駐車して商品を
販売できるようにしている。

【０００９】そして、上記自動車の後部側を床面状にで
きるだけ広いスペースとして、その一側面側に前方から
後方に向かってサンドイッチ冷蔵テーブル、バンズグリ
ドル、パティグリドルを並べて調理しやすく配設し、他
側面側に前方から後方に向かってレジスター、ホットシ
ョーケース、フライヤー、カウンターを並べて、販売し
やすく、それぞれ作業順序にあわせるようにして配設し
ている。

【００１０】上記した配列は、必要により逆方向とする
こともできる。なお、サンドイッチ冷蔵テーブルとは下
部に冷蔵可能とした調理テーブルであり、バンズとはハ
ンバーガー用の円形状の上下一対のパン、パティとはハ
ンバーガー用の円形状のミートである。

【００１１】また、上記サンドイッチ冷蔵テーブルの上
方にホットドッグ用パントースターを配設し、バンズグ
リドル、パティグリドルの上方にレンジフードを配設
し、さらにバンズグリドルの下方にバンズ置棚を配設
し、レジスターの下部に包装収納棚を配設し、ホットシ
ョーケースの下部に冷凍ストッカーを配設して、狭い車
内を余り動きまわらないようにして作業性を高めるよう
にしている。

【００１２】またさらに、ホットショーケースの側方に
ホットドリンクのコーヒーサーバー、スープサーバー、
アイスドリンクのジュースサーバー、アイスコーヒーサ
ーバー、アイスティーサーバーを配設し、ホット、コー
ルドのドリンクを提供するようにしている。

【００１３】このように構成した自動車の運転席の助手
席の下側に３ＫＶＡ以上の大容量の電源発電装置を配設
し、その背面部にブレーカーを備えた配電盤を設置し
て、上記した厨房機器等を従来の店舗と同じようにして
ＡＣ１００Ｖの電源で使用できるように配線接続してい
る。電気容量は、３ＫＶＡ以上は必要で、それよりも少
ないと業務に支障を生じやすくて好ましくない。

【００１４】また、上記自動車の外側面に商用の電源の
外部電源取り入れ部のコンセントを設けて、上記した内
部の電源発電装置と外部電源とを選択的に使用できるよ
うにしている。

【００１５】その使用の仕方としては、たとえば電源発
電装置を車の発動と連動して使えて発電機の発動が容易
に行えるとともに、営業拠点から移動販売車の営業地点
までの道中に上記したサンドイッチ冷蔵テーブル、冷凍
ストッカーを稼働させ、食品を冷凍、冷蔵のままの状態
として安全に管理できるようにしている。

【００１６】そして、設置する営業場所に応じて、内部
の電源発電装置と外部電源とのいずれかを選択すること
ができ、外部の商用電源が使用できるところでは外部電
源を、外部の商用電源が使用できないところでは電源発
電装置を使用して、移動販売車の活用できる範囲、場
所、機会を広くして活用しやすくしている。

【００１７】また、上記自動車の外側のバンズグリドル
の近くの配管が長くならないように、後面の外側面にガ
ス収納部を内部側と隔壁状態として設け、プロパンガス
等の５ＫＧのガスボンベを２本交換可能に凹設したガス
収納部に収納し、空になったガスボンベを自動切替調整
器で自動的に切り替えて使用できるようにしている。

【００１８】ハンバーガー類の調理では、上記した電気
容量の他にパティの加熱のための大きな火力を必要とす
るので、上記したガスを燃料としてパティ用、バンズ用
に利用し、ファーストフードの特徴である注文に対応し
て製造し、作りたての美味しい商品を提供できるように
している。なお、電気容量を大きくして電気で加熱する
ようにすることも可能である。

【００１９】上記ガス収納部は、内側と隔壁状態とする
ことによって、ガスボンベを内部に持ち込まずに安全に
使用することができるようにしている。ガスボンベの５
ＫＧが２本あれば、１日８時間以上の営業でも途中で燃
料切れすることなく、かつ自動切替調整器で調理中にガ
スが中断せずに円滑にガスボンベを切り替えて調理する
ことができる。

【００２０】このようにして狭い車内であるにもかかわ
らず、従来の店舗と同じようにして強力なガスの出力で
バンズグリドル、パティグリドルを使用でき、利用しや
すいＡＣ１００Ｖのの電力でサンドイッチ冷蔵テーブ
ル、冷凍ストッカー、ホットドッグ用パントースター、
レジスター、ホットショーケース、フライヤー、コーヒ
ーサーバー、電子レンジ、湯煎器等を使用できるように
している。

【００２１】そして、上記車内の作業所には、天井照明
灯などを設置して照明するようにし、またグリドルの前
壁、天井に換気扇を配設して車内の環境をよくするよう
にしている。

【００２２】また、上記した車内の限られた空間で占有
効率を高めて作業効率をあげるため、上記したようにサ
ンドイッチ冷蔵テーブルの上に棚を設けてホットドッグ
用パントースターを設置して、作業者がその位置に立ち
ながらすぐ目の前のホットドッグ用パントースターでホ
ットドッグも作れるようにしている。

【００２３】また、レジスター部の側方にシンクを設け
るとともに、手洗い装置の水道蛇口と殺菌液タンクのシ
ンクから出た部分を左右に回転するようにし、シンクの
横に起倒式のカウンターを設けて、作業スペースを拡大
できるようにしている。

【００２４】また、上記した厨房器具は、車体にすべて
ビス止めやフック止めして移動販売車の走行中に落下し
たり、ずれたりしないようにしているとともに、冷蔵庫
や冷凍ストッカーの蓋等にマグネット式のロックを取り
付けて走行中に開かないようにしている。

【００２５】またさらに、車内にガス警報器を設置して
ガス漏れ対策を施したり、各ドアーに侵入防止装置を配
設して侵入、盗難の防止をはかっている。

【００２６】なお、上記移動販売車のカウンターの前部
にテント状のサイドオーニングを取り付けたり、踏み台
を取り付けて営業をしやすくすることができる。

【００２７】

【実施例】図１〜図５は、本発明の一実施例を示すもの
である。ハンバーガー類の移動販売車１は、Ａ社のバン
型の１トン車を改造したもので、図１〜図３のように運
転部２の助手席３の下部に３ＫＶＡの電源発電装置４を
設置し、運転部２の背面に配電盤５を配設し、一側面に
外部電源取り入れ部６のコンセントを配設して、上記配
電盤５で選択的に使用できるようにしている。

【００２８】また、図４のように移動販売車１の後面に
２本の５ＫＧのガスボンベ７のガス収納部８を内側と隔
壁状態として開閉可能に設けている。

【００２９】そして、移動販売車１の後部の一側面側に
は、図１、図３のように前方から後方にサンドイッチ冷
蔵テーブル９、バンズグリドル１０、パティグリドル１
１を並設し、サンドイッチ冷蔵テーブル９の下部を冷蔵
庫１２とし、やや上部に湯煎器１３を、その上方部にホ
ットドッグ用パントースター１４、置棚１５を、バンズ
グリドル１０、パティグリドル１１の上方に換気扇１
６、レンジフード１７を、バンズグリドル１０の下部に
バンズ置棚１８を収納効率よく配設している。

【００３０】また、上記の他側面側には、図２、図３の
ように前方から後方にレジスター１９、側面の窓部開口
２０を設けて販売窓口２１、ホットショーケース２２、
サーモスタット付きのポータブル式等のフライヤー２
３、開閉式のカウンター２４を配設し、上記のレジスタ
ー１９の下部に包装収納棚２５、ホットショーケース２
２の下部に冷凍ストッカー２６と清水タンク２７、開閉
式のカウンター２４の下部に回転式の殺菌液手洗の蛇口
２８を設けたシンク２９を、その下部に排水タンク３０
を配設している。

【００３１】また、天井部３１には、図１、図２ように
照明灯３２、天井換気扇３３をそれぞれ配設している。
３４は消火器である。ドアー３５部の侵入防止装置は図
示していないが、ドアー開閉センサーや赤外線センサー
などを配設して行うことができる。

【００３２】図５は、本発明の移動販売車１の電気回路
図で、１００Ｖ−３ＫＶＡの電源発電装置４と外部電源
取り入れ部６の電源を配電盤５で切り替え自在としてい
る。

【００３３】また、図のように蛍光灯の照明灯３２、換
気扇１６、天井換気扇３３に電気接続して駆動自在とし
ている。

【００３４】したがって、１トン車にハンバーガー類の
加熱調理器具などを効率的に生産性高く設置できる。こ
の移動販売車を普通免許で運転して、市街地のマーケッ
トや、集客力の大きいイベントやディスカウントストア
ー、遊興施設、ホームセンターなどへ適宜に移動し、ハ
ンバーガー、ホットドッグ、フランクフルト、ポテト等
を従来の固定した店舗と同じように美味しく、スピーデ
ィーに製造して提供することができる。

【００３５】そのため、販売量が多い営業地点を確保し
やすく、また地域、地元へのより小回りを効かせてさま
ざまな活動を地域社会で積極的に展開することができ
る。

【００３６】上記では、ハンバーガー類の移動販売車の
一実施例を示したにすぎず、所要のスペースを利用して
電子レンジ、携帯用卓上ガスカセットコンロなどを設置
して商品メニューを増やすなど、本発明の趣旨にもとず
いて適宜な改造を行うことができる。

【００３７】

【発明の効果】以上のように本発明にあっては、移動販
売車でハンバ−ガ−類を注文に応じてスピ−ディに製造
して販売することができ、地域や地元へより小回りを効
かせて移動できて、ハンバ−ガ−類の販売の増大をはか
ることができる。

【００３８】また、自動車に商用の電源を引き込んで使
用する外部電源取り入れ部を設けて、電源発電装置と外
部電源とを選択的に使用することによって、営業地点で
外部電源が利用できるところでは外部電源を使用でき、
外部電源が利用できないところでは電源発電装置を使用
して営業を行うことができて、活動範囲を広げることが
できるものである。

【００３９】また、自動車の外面にガス収納部を内部側
と隔壁状態に凹設して、複数のガスボンベを自動切替自
在に収納したりすることによって、移動販売車で安全に
火力の強いガスを使用して調理することもできる。

【００４０】さらに、自動車の各ドアーに侵入防止装置
を配設することによって、侵入や盗難の防止をはかるこ
とができる

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の一部省略した概要側断面
図、

【図２】同上の他の側面の概要図、

【図３】同上の平面図、

【図４】同上の背面図、

【図５】同上の電気配線図。

【符号の説明】

１…移動販売車（自動車） ２…運転部
３…助手席 ４…電源発電装置 ６…外部電源取り入れ部
７…ガスボンベ ６…ガス収納部 ９…サンドイッチ冷蔵テーブル
１０…バンズグリドル １１…パティグリドル １３…湯煎器 １４…ホット
ドッグ用パントースター １５…パンズ置棚 １９…レジスター
２０…販売窓口 ２２…ホットショーケース ２３…フライヤー
２４…カウンター ２９…シンク

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 １〜２トン位の大きさのバン型式の自動
   車の後部側を床面状として、その内側部にハンバーガー
   類の製造、販売のためのバンズグリドル、パティグリド
   ル、サンドイッチ冷蔵テーブル、冷凍ストッカー、ホッ
   トドッグ用パントースター、レジスター、ホットショー
   ケースを配設し、 上記自動車の運転側等に電源発電装置を配設して、上記
   バンズグリドル、パティグリドル、サンドイッチ冷蔵テ
   ーブル、冷凍ストッカー、ホットドッグ用パントースタ
   ー、レジスター、ホットショーケースを使用できるよう
   にし、 上記厨房機器を使用してハンバーガー類を製造して自動
   車の側面や後面の窓部等の販売窓口部から販売するよう
   にしたことを特徴とするハンバーガー類の移動販売車。
2. 【請求項２】 自動車に商用の電源を引き込んで使用す
   る外部電源取り入れ部を設けて、内部の電源発電装置と
   外部電源とを選択的に使用するようにした請求項１に記
   載のハンバーガー類の移動販売車。
3. 【請求項３】 電源発電装置の電気容量を３ＫＶＡ以上
   とした請求項１または２に記載のハンバーガー類の移動
   販売車。
4. 【請求項４】 自動車にプロパンガス等のガスボンベを
   交換可能にガス収納部に収納してこのガスでバンズグリ
   ドル、パティグリドルを使用できるようにした請求項１
   に記載のハンバーガー類の移動販売車。
5. 【請求項５】 自動車の後部側の一側面側にサンドイッ
   チ冷蔵テーブル、バンズグリドル、パティグリドルを並
   設し、他側面側にレジスター、ホットショーケース、カ
   ウンターを並設した請求項１に記載のハンバーガー類の
   移動販売車。
6. 【請求項６】 サンドイッチ冷蔵テーブルの上方にホッ
   トドッグ用パントースターを配設し、バンズグリドル、
   パティグリドルの上方にレンジフードを配設し、バンズ
   グリドルの下方にバンズ置棚を配設し、レジスターの下
   部に包装収納棚を配設した請求項５に記載のハンバーガ
   ー類の移動販売車。
7. 【請求項７】 自動車の後部のホットショケースの隣に
   フライヤー、ホットドリンクのコーヒーサーバー、スー
   プサーバー、アイスドリンクのジュースサーバー、アイ
   スコーヒーサーバー、アイスティーサーバー、電子レン
   ジを設置した請求項１に記載のハンバーガー類の移動販
   売車。
8. 【請求項８】自動車の各ドアーに侵入防止装置を配設し
   た請求項１に記載のハンバーガー類の移動販売車。