JPH0915014A - 流体の移送異常検出装置 - Google Patents

流体の移送異常検出装置

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JPH0915014A
JPH0915014A JP16377295A JP16377295A JPH0915014A JP H0915014 A JPH0915014 A JP H0915014A JP 16377295 A JP16377295 A JP 16377295A JP 16377295 A JP16377295 A JP 16377295A JP H0915014 A JPH0915014 A JP H0915014A
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久也 栗林
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恵治 川西
Shuichi Hiramatsu
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポンプによって吐出される流体の移送状態を
確実に検出することを可能になし、ポンプおよび配管の
保守管理の適正化を図るようにする。 【構成】 電磁ポンプ1の吐出用逆止弁11fの上部に
弁室16aを横断するように圧電フィルムセンサ2が設
けられ、電磁ポンプ1から脈流状態で吐出される液体燃
料による圧電フィルムセンサ2の振動によって発生した
パルス電流が信号処理部3に入力されるように構成さ
れ、この信号処理部3においてパルス電流の状態が判別
され、このパルス電流の判別で電磁ポンプから吐出され
る液体燃料Fの移送状態を監視するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、管路内を脈流で移送さ
れる流体の移送異常を検出する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電磁ポンプ等の往復動式によるポンプ
は、ピストン(プランジャ)の往動によって流体を加圧
(密)してポンプから勢いよく吐出させ、一方、復動に
よって通常圧に戻す、すなわち吐出を中断させるように
なっており、このようにして流体はプランジャの往復動
に合わせて管路内をいわゆる脈流となって移送される。
ポンプによる流体の移送は、その移送量が常に安定して
いることが信頼性の点で要求されるが、ポンプの駆動源
や駆動機構部は種々の要因により一時的な異常を生じる
虞があり、また、ポンプの駆動源や駆動機構部、更には
管路は経年的にその性能が低下、劣化(管路の閉塞状況
(詰まり具合))することも考えられる。
【0003】従来、かかる往復動式ポンプにおいて、ポ
ンプの駆動状況や管路の詰まり具合の確認に際しては、
駆動パルスのレベルや周期を電気的な計測器を用いて計
測したり、特別の流量計を準備して計測したりしてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポンプの駆動状況や管
路の詰まり具合のチェックに際し、特別な計測器の使用
を必要とすると、流体移送装置が例えば石油燃焼装置の
ような民生品に適用されているものである場合には、そ
のような特別かつ高価な計測器を持たない使用者はその
異常状態を確認することができない。従って、かかる異
常を見過ごしたまま装置の稼働を継続すると、ポンプの
短寿命化乃至は使用不能を招来するという不都合を生じ
る。また、異常の虞のある度に、あるいは定期的に計測
器を流体移送装置のチェック個所にセットして異常の有
無を検出する作業も煩わしく、容易なものではない。
【0005】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであり、ポンプを用いて脈流で流体を移送す
る装置における流体の移送異常を容易な構成でもって確
実に検出可能にする流体の移送異常検出装置を提供する
ことを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
流体の移送異常検出装置は、脈流で移送される流体を移
送する管路内に設けられ、可撓性を有するとともに物理
的変形量に応じたレベルの起電力を発生する圧電フィル
ムセンサと、この圧電フィルムセンサからの起電力と予
め設定された基準閾値とを比較して移送異常か否かを判
別する判別手段と、移送異常のときにその旨の報知を行
う異常報知手段とを備えてなるものである。
【0007】本発明の請求項2記載の流体の移送異常検
出装置は、請求項1記載の流体の移送異常検出装置にお
いて、上記管路中に上記脈流を形成する電磁駆動部を介
設し、上記圧電フィルムセンサは、電磁駆動部の下流端
に設けられた弁部材の下流側であって、かつ、正常時の
弁部材の移動範囲内に配設されてなり、上記判別手段
は、基準閾値として電磁駆動部の能力の異常限界に対応
する値が設定されているものであることを特徴とするも
のである。
【0008】本発明の請求項3記載の流体の移送異常検
出装置は、請求項1記載の流体の移送異常検出装置にお
いて、上記圧電フィルムセンサは、上記管路の内壁に沿
って設けられ、上記判別手段は、基準閾値として管路の
詰まり具合の異常限界に対応する値が設定されているも
のであることを特徴とするものである。
【0009】本発明の請求項4記載の流体の移送異常検
出装置は、請求項1記載の流体の移送異常検出装置にお
いて、上記圧電フィルムセンサは、上記管路内に流体と
干渉するように設けられ、上記判別手段は、上記圧電フ
ィルムセンサからの起電力値と基準閾値として設定され
た流体の移送量の下限に対応する値とを比較するもので
あることを特徴とするものである。
【0010】本発明の請求項5記載の流体の移送異常検
出装置は、請求項4記載の流体の移送異常検出装置にお
いて、上記判別手段は、上記圧電フィルムセンサからの
起電力値と、基準閾値として予め設定された流体の移送
量の上限および下限に対応する値とを比較し、この比較
の結果、上記起電力値が上記上限に対応する値を越えた
場合、または上記下限に対応する値未満になった場合
に、上記移送量が上記上限および下限の範囲内に入るよ
うに電磁駆動部に制御信号を出力する制御信号出力回路
を有していることを特徴とするものである。
【0011】
【作用】上記請求項1記載の流体の移送異常検出装置に
よれば、脈流状態で管路を流れる流体は、管路内に設け
られた圧電フィルムセンサに対してそれを撓ませる等の
物理的な変形を断続的に加えるため、圧電フィルムセン
サはこの断続的な変形によってパルス状の起電力を発生
する。この起電力は、判別手段において基準閾値と比較
され、この比較の結果移送異常が発生しているときに
は、異常報知手段から移送異常であることが報知され
る。
【0012】上記請求項2記載の流体の移送異常検出装
置によれば、異常の検出によって電磁駆動部がその異常
限界を越えて駆動していることが判る。
【0013】上記請求項3記載の流体の移送異常検出装
置によれば、異常の検出によって配管の詰り具合が異常
になっていることが判る。
【0014】上記請求項4記載の流体の移送異常検出装
置によれば、異常の検出によって正常な流量が確保され
ていないことが判る。
【0015】上記請求項5記載の流体の移送異常検出装
置によれば、流体の移送量が予め設定された範囲を越え
たときには、制御信号出力回路から電磁駆動部に制御信
号が出力され、これによって電磁駆動部の駆動が制御さ
れ、常に適正な流体の移送量が確保される。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の第1実施例の移送異常検出
装置が適用された電磁ポンプの一例を示す側面断面図で
ある。まず電磁ポンプについて説明すると、この電磁ポ
ンプ1は、石油ストーブ等の燃焼装置Bに液体燃料Fを
供給するために用いられるものであり、燃料タンクTに
付設されている。
【0017】かかる電磁ポンプ1は、シリンダ11と、
このシリンダ11の内部に摺接状態で上下動可能に設け
られたプランジャ(電磁駆動部)12と、上記シリンダ
11に上下一対の環状磁性体13aを介して外嵌された
ボビン13と、このボビン13の外側から上記環状磁性
体13aを介してシリンダ11に取り付けられたコ字形
状のヨーク14とからなる構造を有している。上記ボビ
ン13にはコイル130が巻成されており、電磁ポンプ
1を駆動させるときにはこのコイル130に図略の駆動
回路からの周期的なパルス電流が供給されるようになっ
ている。
【0018】上記シリンダ11の下部はヨーク14の下
部から下方に突出され、この突出された部分に燃料吸入
筒15が外嵌されている。この燃料吸入筒15が燃料タ
ンクT内の液体燃料F中に浸漬され、燃料通路15aを
通ってシリンダ11内に吸引されるようになっている。
また、上記シリンダ11の上部はヨーク14の上部から
上方に突出され、この突出された部分に燃料吐出継手1
6が螺着されている。
【0019】上記シリンダ11内の上部には燃料通路を
有する吐出弁座11bが設けられ、この吐出弁座11b
とシリンダ11の上端部との間およびシリンダ11の下
端部と燃料通路15aの上方下流端との間には一対のコ
イルバネ11aが内装されている。そして、プランジャ
12はこれら一対のコイルバネ11aに支持され、非駆
動時にはこれらコイルバネ11aの付勢力が平衡する位
置で静止するようになっている。
【0020】上記プランジャ12の下端内部には、中心
部に燃料通路を備えた吸引弁座11cが設けられ、この
吸引弁座11cの上部には吸入用逆止弁11dが配置さ
れている。この吸入用逆止弁11dはプランジャ12内
に設けられたコイルバネ11eの付勢力によって、普段
は吸引弁座11cの燃料通路を閉止している。また、燃
料吐出継手16の内部には弁室(管路)16aが形成さ
れ、この弁室16a内に吐出用逆止弁(弁部材)11f
が配置され、普段はその自重で吐出弁座11bの燃料通
路を閉止している。弁室16aの上部には外部に連通し
た燃料通路16bが形成されている。
【0021】従って、上記コイル130に駆動回路から
のパルス電流を供給することによって上下の環状磁性体
13aおよびヨーク14によって形成された磁路に磁束
が発生し、この磁束が上下の環状磁性体13aの隙間か
らプランジャ12に作用し、プランジャ12が上側のコ
イルバネ11aの付勢力に抗して上昇する。そして、パ
ルス電流が休止すると下降して平衡位置に戻る。
【0022】上記プランジャ12の上昇時には燃料タン
クT内の液体燃料Fが燃料通路15aを通ってシリンダ
11の下部に吸引され、ついで下降時にはプランジャ1
2内が負圧になることによって吸入用逆止弁11dがコ
イルバネ11eの付勢力に抗して相対上昇し、これによ
って開通した吸引弁座11cの燃料通路を通ってシリン
ダ11内の下部の液体燃料Fがプランジャ12内に導入
される。
【0023】ついで再度プランジャ12が上昇すると、
プランジャ12内の負圧が解消されるため吸入用逆止弁
11dによって吸引弁座11cの燃料通路が閉止され、
これによってプランジャ12内の液体燃料Fはプランジ
ャ12の上昇に伴って上昇し、吐出用逆止弁11fを押
し上げ、燃料通路16bを通って燃焼装置Bに向けて導
出される。
【0024】従って、プランジャ12が上下動を繰り返
すことにより、燃料タンクT内の液体燃料Fは、シリン
ダ11内に断続的に吸引され、脈流となって上部の燃料
通路から導出される。
【0025】そして、本発明に係る第1実施例の流体移
送異常検出装置10は、上記電磁ポンプ1の上部を形成
する燃料吐出継手16の弁室16a内に側壁から突出す
るように設けられた圧電フィルムセンサ2と、この圧電
フィルムセンサ2からの起電力が入力される信号処理部
3とを具備して形成されている。
【0026】まず、図2および図3を基に上記圧電フィ
ルムセンサ2について説明する。図2は、圧電フィルム
センサの一例を示す一部切欠き拡大斜視図であり、図3
は、図2のA−A線断面図である。なお、これらの図に
おいて、厚み方向は実際よりも誇張して示している。圧
電フィルムセンサ2は、フィルム状圧電素子21と、こ
のフィルム状圧電素子21と同一形状を有し、その表裏
面に積層される平面状電極22と、平面状電極22を介
してフィルム状圧電素子21をサンドイッチ状でかつ一
体に被覆する表裏一対の保護フィルム23(第1フィル
ム231および第2フィルム232)とを備えた積層構
造を有している。かかる積層構造のセンサ本体20は、
可撓性および弾力性を有しており、厚み方向に向かう外
力が加えられると撓み、外力が取り除かれると元に復帰
する。
【0027】上記平面状電極22は、本実施例において
は、フィルム状圧電素子21の表裏にアルミニウム等の
金属が蒸着された第1電極221と、第2電極222と
によって形成されている。これらの電極221,222
は溶着等によって保護フィルム23と一体化されてい
る。
【0028】上記第1電極221および第2電極222
にはセンサ本体10の基端側に向かって互いに接触しな
いように第1引出部221aおよび第2引出部222a
が接続されている。これらの引出部221a,222a
は、第1フィルム231および第2フィルム232によ
って保護されている。
【0029】上記センサ本体20は、平面寸法が数mm
×数mm程度であり、一方、厚み寸法は百数10μm
(フィルム状圧電素子21の厚みは数μm〜数10μ
m、各電極221,222の厚みは数μm〜10数μ
m、各フィルム231,232の厚みは100μm前
後)と薄く、これによってセンサ本体20は可撓性に富
んだものになっている。
【0030】上記センサ本体20には、第1端子24お
よび第2端子25が設けられている。これらの端子2
4,25は、基端側に複数の係止爪26を有しており、
これらの係止爪26を、センサ本体20の表面から各引
出部221a,222aに貫通させ、裏面でかしめるこ
とによって第1および第2端子24,25がセンサ本体
20に固定されるとともに、各引出部221a,222
aと各端子24,25とが導通状態にされている。
【0031】上記フィルム状圧電素子21は、一例とし
て、フッ化ビニル重合体からなるビエゾ(圧電)フィル
ム材によって形成されている。上記フッ化ビニル重合体
は、フッ化ビニル(C22=CHF等)やフッ化ビニリ
デン(C22=CF2)等のフッ素系有機化合物の重合
体であり、本実施例においては、優れた圧電性能を有す
るフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)が採用されてい
る。
【0032】本実施例のフィルム状圧電素子は、溶融状
態のPVDFを押出し成形することによって製造され
る。そして上記押出し成形に際し、成形機から導出され
た所定厚みのPVDFフィルムを所定方向にのみ延伸す
る一軸延伸処理が施され、これによってPVDFフィル
ムを構成している結晶の方向が一方向に揃えられる。つ
いでこの結晶方向の揃えられたPVDFフィルムに対し
て電界を印加して分極させた後、このようにして得られ
た原反を所定サイズに裁断することによって上記フィル
ム状圧電素子21が得られる。
【0033】このようにして製造されたフィルム状圧電
素子21は、優れたビエゾ(圧電)性能を有しており、
このフィルム状圧電素子21に白抜き矢印で示す方向に
瞬間的な物理的変形を与えると、結晶内の電気的な分極
構造が歪んで物理的変形の大きさに比例した起電力が発
生する。
【0034】図4は、圧電フィルムセンサの起電力の一
例を示す波形図である。この図は、上記圧電フィルムセ
ンサ2の基端側を所定位置に固定し、先端側を指で軽く
はじくことによって生じた起電力を増幅しない状態で測
定し、横軸に時間(sec)を、縦軸に電圧値(V)を
目盛設定したグラフ用紙上にプロットしたものである。
この波形図から判るように、圧電フィルムセンサ2には
略40msecで略18Vのパルス状の起電力が発生し
ている。
【0035】そして、本実施例においては、図1に示す
ように、燃料吐出継手16の周方向の一部には、その管
壁を貫通して弁室16aに達する水平スリット状の装着
孔16cが穿設され、上記圧電フィルムセンサ2がこの
装着孔16cに適宜の絶縁シール部材を介して貫入され
ている。上記装着孔16cは、吐出弁座11bの燃料通
路を閉止した状態の吐出用逆止弁11fの頂部と略一致
する位置に形成されており、これによって装着孔16c
から弁室16a内に貫入された圧電フィルムセンサ2の
先端側の半分程度が吐出用逆止弁11fの上下方向の移
動範囲内に配設される。本実施例では、圧電フィルムセ
ンサ2は下降した吐出用逆止弁11fの頂部に接触する
ように配置されている。上記圧電フィルムセンサ2の弁
室16aへの介入度合いは、液の移送への影響度を考慮
して好ましい介入寸法に設定されている。
【0036】従って、電磁ポンプ1の駆動によってプラ
ンジャ12が間欠的に上下動し、液体燃料Fが脈流とな
って吐出弁座11bの燃料通路から弁室16a内に吐出
されると、この脈流によって吐出用逆止弁11fが上下
動するため、吐出用逆止弁11fに接触している圧電フ
ィルムセンサ2は、吐出用逆止弁11fの動作変位分に
対応して上下に撓むことになる。これによって圧電フィ
ルムセンサ2に断続的にパルス状の起電力が生じ、この
パルス状の起電力信号がリード線を介して信号処理部3
に入力される。
【0037】そして、上記吐出用逆止弁11fの瞬発的
な撓み量は、起電力レベルに略比例しているため、起電
力レベルをみることによって電磁ポンプ1のプランジャ
12の上下動の状態や、吐出用逆止弁11fの開閉状態
を知ることができ、これによって電磁ポンプ1に供給さ
れる駆動パルスのレベルや、駆動機構の性能劣化を検知
することが可能になる。
【0038】図5は、圧電フィルムセンサの上下方向の
変位に対応した起電力の一例を示す波形図である。この
波形図においては、横軸に時間(sec)を設定し、下
側縦軸に圧電フィルムセンサ2の上下方向の変位を、上
側縦軸に起電力(V)を設定している。この波形図から
判るように、0.5secが経過するまでは、圧電フィ
ルムセンサ2は0.1secのピッチで上下方向の正常
なレベルにまで上下動しており、これに応じて圧電フィ
ルムセンサ2には0.1secのピッチで略10Vの起
電力が発生している。
【0039】そして、0.5secが経過した後に何ら
かの異常の発生によって圧電フィルムセンサ2の上下動
のレベルが略半分になり、これに応じて圧電フィルムセ
ンサ2の起電力が略半分にまで低下している。
【0040】上記信号処理部3は、レベル検出回路3
1、比較回路(判別手段)32および出力回路(異常報
知手段)33を具備している。上記レベル検出回路31
は、圧電フィルムセンサ2から入力されたパルス状の起
電力信号の振幅を検出して出力するものである。あるい
は、予め設定された所定時間内(例えば1sec内)に
おける振幅検出結果の平均値を算出する平均値化回路を
設け、平均値化された振幅検出結果を出力するようにし
てもよい。
【0041】上記比較回路32は、上記振幅検出結果
と、予め設定された振幅に対する下限の閾値とを大小比
較するものである。上記下限の閾値は、例えば、経年的
な要因あるいはシリンダ11内や弁室16a内の詰り等
によるプランジャ12の上下動ストロークの異常や吐出
用逆止弁11fの開閉状態の異常、駆動回路から電磁ポ
ンプ1に供給される駆動パルスのレベルの低下等を検出
し得るレベルに設定される。上記図5に示す例では、異
常検出の下限値は一点鎖線で示すように例えば7Vに設
定されている。従って、これとの比較によって0.5s
ec経過後に電磁ポンプ1の駆動に何らかの異常が発生
したことを検出することが可能になる。
【0042】上記出力回路33は、上記レベル検出回路
31による振幅検出結果が上記閾値以下になると、異常
を示す信号を出力するものである。この出力回路33
は、異常がある旨を表示するものでもよく、また、表示
に代えて警報や音声を用いるようにしてもよい。
【0043】また、上記閾値については、下限閾値の他
に上限閾値をも設定し、検出された圧電フィルムセンサ
2のパルス状起電力の振幅について下限閾値と合わせて
上限閾値との比較をも行うようにし、駆動回路からの駆
動パルスの振幅が大きすぎ、その結果プランジャ12が
必要以上のレベル差で上下動していることを検出するこ
とができるようにしてもよい。
【0044】上記第1実施例の流体移送異常検出装置1
0の構成によれば、経年的な要因や、電磁ポンプ1内の
燃料通路の詰り等によって、プランジャ12や吐出用逆
止弁11f等の上下動に異常が発生したときには、出力
回路33から異常を示す信号が発せられるため、これに
よって迅速、かつ適切なメンテナンスを施すことが可能
になる。
【0045】図6は、本発明の第2実施例の流体移送異
常検出装置が適用された電磁ポンプを示す一部断面正面
図である。第2実施例においては、電磁ポンプ1の燃料
吐出継手16の上部にさらに第2燃料吐出継手4が螺着
されている。この第2燃料吐出継手4は、その下部に燃
料吐出継手16の外周面に形成された雄ネジ部16dに
対応した雌ネジ部41が螺設されており、この雌ネジ部
41を上記雄ネジ部16dに螺合して締結することによ
って第2燃料吐出継手4が電磁ポンプ1に固定されるよ
うになっている。
【0046】上記第2燃料吐出継手4の中心部には上下
方向に延びる燃料通路(管路)42が形成されており、
電磁ポンプ1から吐出された液体燃料Fはこの燃料通路
42を通って導出され、燃焼装置Bに供給されるように
なっている。
【0047】かかる第2燃料吐出継手4の周方向の一部
には、外側面から燃料通路42に向けて貫通したネジ孔
43が螺設されており、このネジ孔43にセンサ保持部
材5が螺着されている。そして、第2実施例の流体移送
異常検出装置10aは、上記センサ保持部材5と、この
センサ保持部材5に保持される圧電フィルムセンサ2a
と、信号処理部3aとを備えて形成されている。
【0048】上記センサ保持部材5は、取付け部51
と、この取付け部51に螺着される保持部52とから構
成されている。上記取付け部51は、小径部51aと大
径部51bとから形成されており、上記小径部51aの
外周面に雄ネジが螺設されている。この小径部51aが
第2燃料吐出継手4のネジ孔43に螺着締結されること
によって取付け部51が第2燃料吐出継手4に固定され
るようになっている。
【0049】また、上記大径部51bは、外側の端面か
ら穿設された所定深さのネジ孔51cを有している。こ
のネジ孔51cの底部からは小径部51aの先端面に向
けて貫通した流体導入孔51dが穿設されている。
【0050】上記保持部52は、上記ネジ孔51cに螺
着される雄ネジ部52aと、この雄ネジ部52aの基端
側に設けられたフランジ部52bとから構成されてい
る。かかる保持部52にはフランジ部52bの外側の端
面から雄ネジ部52aの先端面に向けて貫通したリード
線引出孔52cが穿設されている。
【0051】そして、上記圧電フィルムセンサ2aは、
取付け部51のネジ孔51cの底部にセンサ本体20の
中央部を流体導入孔51dに対向させた状態て装着され
る。この状態で上記ネジ孔51cに保持部52の雄ネジ
部52aを螺着し締結することによって、圧電フィルム
センサ2aは、雄ネジ部52aの先端面と取付け部51
の流体導入孔51dの周縁部との間に挟持されるととも
に、リード線は引出孔52cを通して外部に引き出され
るようにしている。
【0052】この実施例においては、電磁ポンプ1から
吐出される液体燃料Fの脈流によるセンサ本体20表面
の間欠的な押圧を圧電フィルムセンサ2aの起電力で検
出するようにしているため、第1実施例のように圧電フ
ィルムセンサ2aが撓むことはなく、従って第1実施例
に比べて圧電フィルムセンサ2aの起電力は小さなもの
になっている。その代り、脈流による押圧力に比例した
起電力が発生するため、起電力の大きさを計測すること
によって脈流の圧力を検出することが可能になり、これ
によって、電磁ポンプ1の吐出圧力が正常であるか否か
が検知される。
【0053】この圧電フィルムセンサ2による圧力異常
の検出を、例えば図7によって説明すると、電磁ポンプ
1が正常に駆動している前半までは、プランジャ12が
上動するたびに圧電フィルムセンサ2aには略10Vの
起電力が発生しているが、その後長期間(例えば数ケ月
〜数年)の使用で電磁ポンプ1の下流側の燃料通路に詰
りが生じると液体燃料Fは順調に流れず、詰りの上流側
の圧力が上昇し、これによってプランジャ12の上昇に
よる圧力の増加割合が減少するため、圧電フィルムセン
サ2aのパルス状起電力は、下限閾値(一点鎖線)未満
になる。パルス状起電力の下限値未満が検出され、配管
等の詰りが異常が発見される。
【0054】また、詰り等でプランジャ12の上下動が
円滑に行われない状態になっている場合にもシリンダ1
1から吐出される液体燃料Fの圧力は正常な場合よりも
小さくなっているため、圧電フィルムセンサ2aのパル
ス状起電力は下限閾値よりも小さくなっており、この場
合も異常が検出される。
【0055】そして、上記信号処理部3aは、先の第1
実施例と同様のレベル検出回路31と、このレベル検出
回路31で検出されたパルス状起電力レベルが上記下限
閾値未満であるか否かを比較する比較回路32aと、こ
の比較回路32aで下限閾値未満の比較結果が得られた
ときに異常発生を出力する出力回路33aとを有してい
る。そして、上記出力回路33aは、圧電フィルムセン
サ2aの起電力が下限閾値未満であることを示す異常信
号を出力するようにしている。
【0056】図8は、本発明の第3実施例の流体移送異
常検出装置が適用された電磁ポンプを示す一部断面正面
図である。この実施例の流体移送異常検出装置10bに
おいては、第2実施例のものと同様の第2燃料吐出継手
4およびセンサ保持部材5が用いられる。また、圧電フ
ィルムセンサ2bは、その基端側にフランジ部27の設
けられたものが用いられる。フランジ部27より前方
(左方)のセンサ本体20の長さは、流体導入孔51d
の長さよりも若干長くなるように寸法設定されている。
【0057】そして、上記圧電フィルムセンサ2bは、
その先端側から取付け部51の流体導入孔51d内に嵌
入され、その後、保持部52をネジ孔51cに螺着して
締結することにより、図8に示すように、フランジ部2
7が保持部52の端面と流体導入孔51dの基端側の周
縁部との間に押圧挟持された状態で圧電フィルムセンサ
2bは流体導入孔51d内に装着され、かつ、リード線
が引出孔52cから外部に引き出されるようにしてい
る。そして、圧電フィルムセンサ2bが流体導入孔51
d内に装着された状態で、その先端部が第2燃料吐出継
手4の燃料通路42内に若干没入した状態になってい
る。
【0058】本実施例の流体移送異常検出装置10bに
おいては、以上のように圧電フィルムセンサ2bはその
基端側で固定され、先端部が燃料通路42内に没入して
自由に撓み得るようになっており、プランジャ12の上
下動によって燃料通路42内に吐出される液体燃料Fの
脈流の粗密状態に良好に対応して上下に撓むため、圧電
フィルムセンサ2bからはこの撓み量に応じたパルス状
起電力が発生する。従って、本実施例においては、上記
第1実施例と同様の流体移送の異常の検出の他に、流量
の検出を行うことが可能になる。
【0059】そして、特に流量の検出を行うために、第
3実施例においては、信号処理部3bは、積分回路31
bと、比較回路32bと、出力回路33bとからなる構
成を有している。上記積分回路31bは、上記圧電フィ
ルムセンサ2bからのパルス状起電力を積分するもので
ある。また、上記比較回路32bは、上記積分値に対応
した流量の値が予め設定された上下限の流量閾値内に収
まっているか否かを比較するものであり、上記出力回路
33bは、積分回路31bの検出結果を流量に換算して
出力するとともに、上記検出結果が上下の流量閾値内に
収まっていない場合に比較回路32bから出力される異
常検出信号に基づいて異常がある旨を表示するものであ
る。
【0060】従って、第3実施例の構成によれば、電磁
ポンプ1から吐出される脈流の流量が検出されるととも
に、正常な流量が得られない場合には出力回路33bに
よる異常表示によって、電磁ポンプ1の駆動異常や吐出
された流路に詰り等のあることが検出される。
【0061】なお、以上の実施例の説明において、流量
測定については上記第3実施例の流体移送異常検出装置
10bが適用される旨述べたが、パルス電流の1周期に
おける経時的な圧力の変化は、その1周期中の流量の変
化に追随していると考えられるため、この点に注目すれ
ば、第2実施例の流体移送異常検出装置10aを用いて
流量を正確に検出することができる。
【0062】具体的には、管内を流れる流体の流量は、
通常、圧力の(1/2)乗に比例するため、経時的に変
化するパルス電流の(1/2)乗を時間で積分し、この
積分値に所定の定数を乗じるようにすればよい。そうす
れば電磁ポンプ1から吐出される液体燃料Fの流量を正
確に検出することが可能になる。
【0063】以上詳述したように、本発明の流体移送異
常検出装置10,10a,10bは、圧電フィルムセン
サ2を用い、この圧電フィルムセンサ2の振動によるパ
ルス状の起電力の振幅(実施例3は経時的な起電力の変
化)を検出することによって脈動状態で移送されている
流体の状態を検出するようにしているため、従来困難で
あった脈動状態の流体の移送状態が極めて容易に把握す
ることができるようになり好都合である。
【0064】なお、上記の実施例においては、流体移送
異常検出装置10,10a,10bが電磁ポンプ1に適
用された例を示したが、本発明は、流体移送異常検出装
置が電磁ポンプ1に適用されることに限定されるもので
はなく、通常のピストンの往復動を利用した往復動式ポ
ンプから吐出される液体の移送状態を検出するために適
用してもよい。また、移送対象は液体に限らず、気体で
あってもよい。
【0065】また、上記の実施例においては、流体の移
送異常検出のみについて説明したが、異常検出のみでは
なく、流量制御を行うことも可能である。この場合は、
信号処理部3,3a,3bの中に図略の制御信号出力回
路を設け、この回路から出力される制御信号によって移
送量を制御するようにすればよい。具体的には、圧電フ
ィルムセンサ2からの起電力値と、基準閾値として予め
設定された流体の移送量の上限および下限に対応する値
とを比較し、この比較の結果、上記起電力値が上記上限
に対応する値を越えた場合、または上記下限に対応する
値未満になった場合に、上記移送量が上記上限および下
限の範囲内に入るように電磁駆動部に制御信号を出力す
るように上記制御信号出力回路を構成すればよい。
【0066】こうすることによって、流体の移送量が予
め設定された範囲を越えたときには、制御信号出力回路
から電磁駆動部に制御信号が出力され、これによって電
磁駆動部の駆動が制御され、常に適正な流体の移送量が
確保される。また、このような制御を行うことにより、
予め電磁駆動部を備えた駆動装置の移送量調整を行わな
くても、実際に電磁駆動部を駆動させたときに移送量調
整が行われるため、駆動装置の移送量調整を予め行わな
くてもよい分製造コストの低減を図り得る。
【0067】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の流体の移送異常
検出装置は、脈流で移送される流体を移送する管路内に
設けられ、可撓性を有するとともに物理的変形量に応じ
たレベルの起電力を発生する圧電フィルムセンサと、こ
の圧電フィルムセンサからの起電力と予め設定された基
準閾値とを比較して移送異常か否かを判別する判別手段
と、移送異常のときにその旨の報知を行う異常報知手段
とを備えてなるものであるため、脈流状態で管路を流れ
る流体は、管路内に設けられた圧電フィルムセンサに対
してそれを撓ませる等の物理的な変形を断続的に加える
ため、圧電フィルムセンサはこの断続的な変形によって
パルス状の起電力を発生する。この起電力は、判別手段
において基準閾値と比較され、この比較の結果移送異常
が発生しているときには、異常報知手段から移送異常で
あることが報知される。
【0068】従って、従来行われていたように、特別な
計測器を用いた専門家による異常有無の検査を行わなく
ても、ユーザーサイドで容易に移送状態の異常を確認す
ることができ、従来見過ごしてしまいがちな装置の異常
を確実に知ることができるようになり、稼働を継続する
ことによるポンプの短寿命化乃至は使用不能を招来する
という不都合を確実に抑制することができ好都合であ
る。
【0069】本発明の請求項2記載の流体の移送異常検
出装置によれば、管路中に上記脈流を形成する電磁駆動
部を介設し、圧電フィルムセンサは、電磁駆動部の下流
端に設けられた弁部材の下流側面に接触するように配設
されてなり、判別手段は、基準閾値として電磁駆動部の
能力の異常限界に対応する値が設定されているため、判
別手段による異常の検出によって電磁駆動部がその異常
限界を越えて駆動していることが容易に判明し、この異
常に対して即座に対応する上で有効である。
【0070】本発明の請求項3記載の流体の移送異常検
出装置によれば、圧電フィルムセンサは、上記管路の内
壁に沿って設けられ、判別手段は、基準閾値として管路
の詰まり具合の異常限界に対応する値が設定されている
ため、判別手段による異常の検出によって配管の詰り具
合が異常になっていることが容易に判明し、この異常に
対して即座に対応する上で有効である。
【0071】本発明の請求項4記載の流体の移送異常検
出装置によれば、圧電フィルムセンサは、上記管路内に
流体と干渉するように設けられ、判別手段は、上記圧電
フィルムセンサからの起電力値と基準閾値として設定さ
れた流体の移送量の下限に対応する値とを比較するもの
であるため、判別手段による異常の検出によって正常な
流量が確保されていないことが容易に判明し、この異常
に対して即座に対応する上で有効である。
【0072】本発明の請求項5記載の流体の移送異常検
出装置によれば、判別手段は、圧電フィルムセンサから
の起電力値と、基準閾値として予め設定された流体の移
送量の上限および下限に対応する値とを比較し、この比
較の結果、上記起電力値が上記上限に対応する値を越え
た場合、または上記下限に対応する値未満になった場合
に、上記移送量が上記上限および下限の範囲内に入るよ
うに電磁駆動部に制御信号を出力する制御信号出力回路
を有しているため、流体の移送量が予め設定された範囲
を越えたときには、制御信号出力回路から電磁駆動部に
制御信号が出力され、これによって電磁駆動部の駆動が
制御され、常に適正な流体の移送量を確保する上で好都
合である。また、このような制御を行うことにより、予
め電磁駆動部を備えた駆動装置の移送量調整を行わなく
ても、実際に電磁駆動部を駆動させたときに移送量調整
が行われるため、駆動装置の移送量調整を予め行わなく
てもよい分製造コストの低減を図り得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の移送異常検出装置が適用
された電磁ポンプの一例を示す側面視の断面図である。
【図2】圧電フィルムセンサの一例を示す一部切欠き拡
大斜視図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】圧電フィルムセンサの起電力の一例を示す波形
図である。
【図5】圧電フィルムセンサの上下方向の変位に対応し
た起電力の一例を示す波形図である。
【図6】本発明の第2実施例の流体移送異常検出装置が
適用された電磁ポンプを示す一部断面正面図である。
【図7】圧電フィルムセンサの受ける圧力の変化に起因
した起電力の一例を示す波形図である。
【図8】本発明の第3実施例の流体移送異常検出装置が
適用された電磁ポンプを示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 電磁ポンプ 10,10a,10b 流体移送異常検出装置 11 シリンダ 11f 吐出用逆止弁(弁部材) 12 プランジャ(電磁駆動部) 13 ボビン 130 コイル 14 ヨーク 15 燃料吸入筒 16 燃料吐出継手 16a 弁室(管路) 16b 燃料通路 2,2a,2b 圧電フィルムセンサ 20 センサ本体 21 フィルム状圧電素子 22 平面状電極 23 保護フィルム 3,3a,3b 信号処理部 31,31b レベル検出回路 32,32a,32b 比較回路(判別手段) 33,33a,33b 出力回路(異常報知手段) 4 第2燃料吐出継手 41 雌ネジ部 42 燃料通路(管路) 43 ネジ孔 5 センサ保持部材 51 取付け部 52 保持部 B 燃焼装置 T 燃料タンク F 液体燃料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平松 秀一 大阪府八尾市北亀井町2丁目7番15号 シ ルバー株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脈流で移送される流体を移送する管路内
    に設けられ、可撓性を有するとともに物理的変形量に応
    じたレベルの起電力を発生する圧電フィルムセンサと、
    この圧電フィルムセンサからの起電力と予め設定された
    基準閾値とを比較して移送異常か否かを判別する判別手
    段と、移送異常のときにその旨の報知を行う異常報知手
    段とを備えてなる流体の移送異常検出装置。
  2. 【請求項2】 上記管路中に上記脈流を形成する電磁駆
    動部を介設し、上記圧電フィルムセンサは、電磁駆動部
    の下流端に設けられた弁部材の下流側であって、かつ、
    正常時の弁部材の移動範囲内に配設されてなり、上記判
    別手段は、基準閾値として電磁駆動部の能力の異常限界
    に対応する値が設定されているものであることを特徴と
    する請求項1記載の流体の移送異常検出装置。
  3. 【請求項3】 上記圧電フィルムセンサは、上記管路の
    内壁に沿って設けられ、上記判別手段は、基準閾値とし
    て管路の詰まり具合の異常限界に対応する値が設定され
    ているものであることを特徴とする請求項1記載の流体
    の移送異常検出装置。
  4. 【請求項4】 上記圧電フィルムセンサは、上記管路内
    に流体と干渉するように設けられ、上記判別手段は、上
    記圧電フィルムセンサからの起電力値と基準閾値として
    設定された流体の移送量の下限に対応する値とを比較す
    るものであることを特徴とする請求項1記載の流体の移
    送異常検出装置。
  5. 【請求項5】 上記判別手段は、上記圧電フィルムセン
    サからの起電力値と、基準閾値として予め設定された流
    体の移送量の上限および下限に対応する値とを比較し、
    この比較の結果、上記起電力値が上記上限に対応する値
    を越えた場合、または上記下限に対応する値未満になっ
    た場合に、上記移送量が上記上限および下限の範囲内に
    入るように電磁駆動部に制御信号を出力する制御信号出
    力回路を有していることを特徴とする請求項4記載の流
    体の移送異常検出装置。
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