JPH09150003A - 洗浄液の処理方法及び装置 - Google Patents

洗浄液の処理方法及び装置

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JPH09150003A
JPH09150003A JP32948195A JP32948195A JPH09150003A JP H09150003 A JPH09150003 A JP H09150003A JP 32948195 A JP32948195 A JP 32948195A JP 32948195 A JP32948195 A JP 32948195A JP H09150003 A JPH09150003 A JP H09150003A
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cleaning liquid
oil
tank
cartridge
filter
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JP32948195A
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English (en)
Inventor
Kunio Kawada
邦男 川和田
Kiyonoshin Hayamizu
清之進 速水
Tadatsugu Yabuta
忠嗣 藪田
Seiji Ito
誠治 伊藤
Akira Enomoto
晃 榎本
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NIIGATA KINZOKU KK
Pacific Metals Co Ltd
Original Assignee
NIIGATA KINZOKU KK
Pacific Metals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 処理すべき洗浄液から固形物質及び油分が効
率よく分離除去されるようにする。 【解決手段】 洗浄液2は、ポンプ3によって、まずフ
ィルタ5に導かれ、そのフィルタ5において洗浄液2中
の固形物質が除去される。次いで、その洗浄液2は、付
着材9を充填したカートリッジ10に導かれる。そし
て、そのカートリッジ10を通過した洗浄液2が、独立
して設けられている油浮上槽17内に導入され、その浮
上槽17内で滞留する。洗浄液2中の油分は、カートリ
ッジ10を通過する間に、付着材9に付着している油分
と合体して粗大化する。したがって、油浮上槽17内に
は大粒の油滴を含む洗浄液2が流入することになり、そ
の油滴が油浮上槽17において上部の油溜り部19に容
易に浮上するので、洗浄液2から油分が分離される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用中あるいは使
用済みの洗浄液から固形物質や油分を分離除去するため
の洗浄液の処理方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属材料製造業や機械工業、電子工業、
あるいは部品製造業などの各種産業分野においては、素
材や部品、あるいは製品等に付着している油分等の汚れ
を落とすために、フロン・エタンの代替として、水系又
は準水系洗浄液が使用されることが多くなってきてい
る。そのような洗浄に使用された洗浄液は、油分等の汚
濁物質を含有しているので、水系又は準水系洗浄液であ
っても、そのままでは廃棄することができない。また、
洗浄液は、油分等を含むにつれて洗浄力が低下してしま
う。したがって、再循環して使用する洗浄液、あるいは
使用済みの洗浄液には、油分等の分離処理をすることが
求められる。
【0003】そのような洗浄液の処理方法として従来知
られているものには、限外濾過法やコアレッサ法などが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、使用中
あるいは使用済みの洗浄液には、通常、油分のみでな
く、固形物質も混入している。上述のような従来の洗浄
液処理方法では、そのような固形物質を除去することが
できないので、その固形物質によって処理装置が詰まっ
てしまうという問題がある。また、洗浄液中の油分は、
洗剤との結合によって乳化していることが多い。そのよ
うな乳化油滴は、微細でしかも安定しているので、上述
のような従来の処理方法では、洗浄液から油分を十分に
分離することができない。
【0005】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、使用中あるいは使用済み
の水系又は準水系洗浄液から固形物質や油分を極めて効
率よく分離除去し得る洗浄液の処理方法及び装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明では、フィルタによって洗浄液中の固形物質
を除去するとともに、付着材と油浮上槽とによって油分
を分離除去するようにしている。すなわち、本発明によ
る洗浄液の処理方法は、処理すべき洗浄液を、まずフィ
ルタに通し、次いで、付着材を充填したカートリッジに
通した後、上部に油溜り部を有する油浮上槽内に流入さ
せるようにしたことを特徴としている。その油浮上槽
は、独立したものとされる。そのようにすると、洗浄液
中の固形物質はフィルタによって分離されるので、カー
トリッジには主として油分のみを含む洗浄液が流れるこ
とになる。その油分は、カートリッジ内の付着材に付着
し、合体することによって粗大化する。そして、そのよ
うに粗大化した油分を含む洗浄液が油浮上槽に流入す
る。したがって、その油分は、洗浄液が油浮上槽内で滞
留する間に、洗浄液から分離して浮上し、油浮上槽の上
部の油溜り部に集まる。その場合、油浮上槽は独立した
ものであるので、その油浮上槽としては、洗浄液に応じ
て適切な形状やサイズのものを選ぶことができる。
【0007】また、本発明による洗浄液の処理装置は、
洗浄液が通されるフィルタと、そのフィルタを通過した
洗浄液が通される付着材を充填したカートリッジと、そ
のカートリッジを通過した洗浄液を滞留させ、その洗浄
液中の油分を上部の油溜り部に浮上させる独立した油浮
上槽と、処理すべき洗浄液をそれらフィルタ、カートリ
ッジ、及び油浮上槽に順に送るポンプと、を備えている
ことを特徴としている。そのように構成することによ
り、処理すべき洗浄液がフィルタからカートリッジを経
て油浮上槽へと順に導かれるようになるので、上述の処
理方法が実施されるようになり、洗浄液を循環させて連
続使用することが可能となる。その場合、油浮上槽の内
部には、その油浮上槽内における洗浄液の流れを制御す
る洗浄液流路制御板を設けることが望ましい。そのよう
な洗浄液流路制御板を設けると、洗浄液中の油分の浮上
がより促進される。また、洗剤と油分との組み合わせに
よっては油浮上槽の油溜り部にエマルジョンが集まるよ
うになるので、その油溜り部には、エマルジョンが生成
された場合、そのエマルジョンが分解されるようにする
ために、ヒータを設けておくことが望ましい。そのよう
にヒータを設けて油溜り部が加熱されるようにしておく
と、洗剤と油分とによってエマルジョンが形成された場
合にも、そのエマルジョンが分解されるようになるの
で、油分の分離が確実に行われる。さらに、油浮上槽の
下部に洗浄液の排出口を設け、その排出口に接続される
排水管に、液流に抵抗を付与するための圧力調整弁を設
けることが望ましい。そのような圧力調整弁を設ける
と、油浮上槽の内圧を高めることが可能となるので、油
抜きがよりスムーズに行われるようになる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明による洗浄液の処理
方法を実施する処理装置の一例を示す全体構成図であ
る。この図から明らかなように、この洗浄液処理装置に
おいては、洗浄槽1内に貯留されている洗浄液2が、ポ
ンプ3により、洗浄液供給管4を通して、まずフィルタ
5に供給されるようになっている。そのポンプ3にはリ
リーフ弁6が接続されており、ポンプ3から吐出される
洗浄液2の圧力が設定値以上になったときにはそのリリ
ーフ弁6が開き、その洗浄液2が洗浄槽1に戻るように
されている。ポンプ3とフィルタ5との間の洗浄液供給
管4には、その圧力を検出するための圧力計7が設けら
れている。
【0009】フィルタ5は、洗浄液2に含まれている固
形物質をその表面あるいは内部に付着させることによっ
て除去するもので、通常の有機高分子物質からなる繊維
を円筒状に巻いたものや、帯状に重ねたものなどが用い
られる。処理すべき洗浄液2に含まれる固形物質には、
SiO2、CaCO3、MgO、Al23、土砂、金属粉
末、無機酸化物、金属酸化物、木片、プラスチック片な
どがある。フィルタ5としては、その固形物質の成分や
サイズに応じて適切なものを選べばよい。特に固形物質
が金属類の場合には、電磁フィルタを用いることができ
る。また、通常のフィルタと電磁フィルタとを併用する
ようにすれば、各種の固形物質が分離除去されるように
なるので、その除去効果を一層向上させることができ
る。
【0010】フィルタ5を通過した洗浄液2は、次い
で、円筒状のケーシング8内に、その入口から流入する
ようにされている。そのケーシング8内には、付着材9
を充填した円筒状のカートリッジ10が設置されてい
る。そのカートリッジ10は、パッキング11を介し
て、ケーシング8の下部に設けられている支持板12上
に載置されており、洗浄液2がその間から漏れることの
ないようにされている。カートリッジ10の底面には多
数の孔が設けられている。また、ケーシング8の支持板
12には開口13が設けられている。したがって、ケー
シング8内に流入した洗浄液2は、カートリッジ10を
上から下へと通過してケーシング8の底部に流れ、その
間に付着材9と接触するようになっている。
【0011】付着材9は、ポリウレタン繊維やポリプロ
ピレン繊維、ポリエステル繊維等の有機合成繊維、スラ
グウール、ロックウール、ガラス繊維、各種セラミック
ファイバ等の無機質繊維、あるいはスチールウール、ス
テンレス繊維等の金属繊維から構成されている。中で
も、繊維の親水性やpHの変動に対する安定性、耐薬品
性などを考慮すると、無機質繊維、特にニッケルスラグ
ウールあるいはセラミックファイバが好ましい。その繊
維状付着材9には、付着力を強めるために、例えば水酸
化アルミニウムや水酸化鉄、水酸化マグネシウム等の水
酸化物、あるいは活性アルミナ、活性シリカ、活性マグ
ネシア等を添加してもよい。その繊維の直径は0.1〜
50μm、好ましくは0.3〜20μmである。また、付
着材9の充填量は、カートリッジ10の高さの1/20
〜1とする。
【0012】ケーシング8の上面は蓋14によって塞が
れている。その蓋14には、ケーシング8内の圧力を検
出する圧力計15が取り付けられている。また、ケーシ
ング8の底部にはドレイン抜き弁16が設けられてい
る。
【0013】ケーシング8の底部に流下した洗浄液2
は、次に油浮上槽17に導かれるようになっている。そ
の油浮上槽17は上面が蓋18によって密閉された密閉
型のもので、その油浮上槽17の上部は油溜り部19と
されている。油浮上槽17の蓋18には油抜き弁20が
接続されており、その油抜き弁20を開くことによっ
て、その油溜り部19に溜まった油分が外部に排出され
るようになっている。また、その油溜り部19には、そ
の部分を加熱するヒータ21が設けられている。
【0014】さらに、油浮上槽17の内部には、洗浄液
2の流れを制御する洗浄液流路制御板22が設けられて
いる。図示例では、その洗浄液流路制御板22は、油浮
上槽17の底面から上方に向かって延びる縦型のものと
されている。その洗浄液流路制御板22は、油浮上槽1
7の洗浄液出口側より洗浄液入口側の方がスペースが広
くなるように配置されている。
【0015】一方、油浮上槽17の下部には、油分が分
離除去された洗浄液2の排出口23が設けられている。
その排出口23には排水管24が接続されており、その
排水管24の途中に設けられているポンプ25を駆動す
ることによって、処理された洗浄液2が洗浄槽1に戻さ
れるようになっている。その排水管24には、油浮上槽
17から流出する洗浄液2の流れに抵抗を与える圧力調
整弁26が設けられている。また、油浮上槽17の底部
にはドレイン抜き弁27が設けられている。
【0016】次に、このように構成された洗浄液の処理
装置による処理手順について説明する。洗浄槽1内には
水系又は準水系洗浄液2が収容されており、素材や部
品、あるいは製品等の被洗浄物はその洗浄槽1において
バッチ的又は連続的に洗浄される。被洗浄物を洗浄する
と、それに付着していた固形物質や油分が洗浄液2中に
混入する。その油分は、洗浄液2中の洗剤に包まれて微
細粒子状となる。そのような固形物質や油分を含有する
洗浄液2は、ポンプ3を駆動することにより、洗浄液供
給管4を通して、まず、フィルタ5に圧送される。フィ
ルタ5においては、その洗浄液2中の固形物質が分離さ
れる。その場合、フィルタ5に多量の固形物質が付着す
ると、ポンプ3の吐出圧力が高くなる。そのときには、
圧力計7によってそれが検知されるので、フィルタ5に
付着した固形物質をそのフィルタ5から除去する。その
間において、ポンプ3の吐出圧力が設定値より高くなる
とリリーフ弁6が開き、洗浄液2が洗浄槽1に戻される
ので、ポンプ3に異常な負荷がかかることはない。
【0017】フィルタ5を通過した洗浄液2は、次い
で、ケーシング8内に流入する。ケーシング8内におい
ては、その洗浄液2はカートリッジ10の上端からその
カートリッジ10の内部に流入し、その下端から流出す
る。カートリッジ10内には油分を付着する付着材9が
充填されているので、そのようにカートリッジ10を通
して流れる間に、洗浄液2中に含まれていた油分が付着
される。そして、その洗浄液2が油浮上槽17に流入す
る。この場合、洗浄液2に含まれていた微細油滴は、カ
ートリッジ10内を通過する間に、付着材9に付着し、
かつ、付着材9に付着している油分と合体することによ
って、粗大化する。したがって、油浮上槽17内には、
粒が大きく浮上しやすい油滴を含む洗浄液2が流入する
ことになる。
【0018】そして、そのように粗大化した油滴を含む
洗浄液2が油浮上槽17内で滞留する。そのような油滴
は比重差によって浮上しやすい。したがって、洗浄液2
が油浮上槽17内で滞留する間に、その洗浄液2から油
分が分離される。その油分は、油浮上槽17の内部にお
いて上昇し、その上部の油溜り部19に集まって、洗浄
液2の表面上で油層28をなす。その場合、油浮上槽1
7は独立したものとされているので、その形状やサイズ
等は任意に設定することができる。したがって、洗浄液
2や油分の成分等に応じて、油分の最も浮上しやすい油
浮上槽17を選ぶことができる。
【0019】また、油浮上槽17内には洗浄液流路制御
板22が設けられているので、洗浄液2中の油分は、そ
の洗浄液流路制御板22の両側においてそれぞれ分離浮
上することになる。しかも、油浮上槽17内のスペース
は、その洗浄液流路制御板22によって、洗浄液2の入
口側の方が広くされているので、油浮上槽17内に流入
した洗浄液2の滞留時間が長くなる。このように、洗浄
液流路制御板22によって油浮上槽17内における洗浄
液2の流れが改善される。したがって、油分の分離がよ
り効率よく行われる。
【0020】このようにして、油浮上槽17内におい
て、油分と油分を含まない洗浄液2とに分離される。そ
して、そのようにして固形物質や油分が分離され浄化さ
れた洗浄液2が、ポンプ25により、油浮上槽17の排
出口23から排水管24を通して洗浄槽1に戻され、被
洗浄物の洗浄に再使用される。なお、油浮上槽17内の
圧力がある程度高い場合には、洗浄液2は圧力差だけで
洗浄槽1に向かって流れるので、ポンプ25は省くこと
ができる。
【0021】油浮上槽17の油溜り部19に油分が一定
量溜まったときには、その油浮上槽17の蓋18に設け
られている油抜き弁20を開く。油浮上槽17は密閉さ
れており、その出口側には圧力調整弁26が設けられて
いるので、油浮上槽17の内圧は大気圧より0.1〜
0.3気圧程度高くすることができる。そして、そのよ
うにして油浮上槽17の内圧を高くすると、油抜き弁2
0を開いたとき、油溜り部19に溜まっていた油がその
油抜き弁20を通して噴出するようになる。したがっ
て、油浮上槽17内の油はスムーズに排出される。ま
た、油浮上槽17は密閉されているので、洗浄液2がそ
の油浮上槽17からオーバーフローすることはない。し
たがって、油浮上槽17内にオーバーフロー防止のため
の空間を設ける必要がなく、その油浮上槽17を小型化
することができる。
【0022】洗浄液2に含まれる油分には、圧延油、作
動油、機械油、熱処理油、防錆油、切削油、プレス油、
灯軽油などがある。その油や洗浄液中の洗剤の種類によ
っては、その結合の仕方により、濃厚なエマルジョンが
生成されることがある。そのようなエマルジョンが形成
されると、油浮上槽17内においても油分が分離浮上し
にくくなる。そこで、そのような場合には、油浮上槽1
7の上部の油溜り部19に設けられているヒータ21を
作動させ、洗浄液を加熱する。すると、エマルジョンが
分解されるので、油分が洗浄液から分離するようにな
る。
【0023】このようにして洗浄液の処理を長時間行う
と、カートリッジ10内に充填されている付着材9に、
フィルタ5では除去されなかった微細な固形物質が徐々
に付着して、カートリッジ10が詰まることがある。そ
の場合には、ケーシング8内の圧力が一定値以上とな
り、それが圧力計15によって検知されるので、処理操
業を停止して、そのカートリッジ10を、新しい付着材
9が充填されているカートリッジ10と交換する。ケー
シング8は蓋14によって開閉可能とされており、カー
トリッジ10はそのケーシング8内にパッキング11を
介して載置されているだけであるので、そのようなカー
トリッジ10の交換も容易に行うことができる。
【0024】なお、上述の例においては、油浮上槽17
内に設けられる洗浄液流路制御板22が縦型のものであ
る場合について説明したが、その洗浄液流路制御板は横
型のものとすることもできる。その数も、1枚である必
要はなく、必要に応じて2枚以上とすることができる。
また、洗浄液を連続的に循環させながら固形物質や油分
を除去し、その洗浄液をリサイクルする洗浄液の処理方
法及び装置について説明したが、使用済みの洗浄液をバ
ッチ処理するときなどにも本発明を適用することができ
る。さらに、各種工場で実際に使用されている洗浄液に
は、油分のみでなく、固形物質も混入しているのが普通
であるので、その固形物質を分離除去するフィルタ5を
用いることが重要であるが、まれには、ほとんど固形物
質が混入しない場合もある。そのような場合には、フィ
ルタ5を省くこともできる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の洗浄液処理方法によれば、フィルタによって洗浄液中
の固形物質を除去した後、油分を付着する付着材と油浮
上槽とを組み合わせ用いて油分を分離除去するようにし
ているので、洗浄液中に含まれている固形物質及び油分
の両者を同時に、しかも短時間で効率よく除去すること
ができる。したがって、処理された洗浄液をそのまま再
使用することができ、廃棄されることがなくなる。その
結果、環境改善の観点から見ても極めて大きな効果を得
ることができる。また、独立した油浮上槽を用いるよう
にしているので、その油浮上槽の形状などを任意に選定
することができる。したがって、効率のよい油分の分離
を行わせることができる。
【0026】そして、本発明の洗浄液処理装置によれ
ば、洗浄液が、フィルタ及び付着材を順に通過した後、
油浮上槽へと送られるようになるので、上述の処理方法
を実施させることができる。したがって、その処理装置
を連続運転することにより、洗浄液を循環使用すること
が可能となる。また、付着材を充填したカートリッジを
用いるようにしているので、洗浄液中に含まれている微
細な固形物質などによって付着材が詰まった場合にも、
そのカートリッジを交換するのみでよい。したがって、
ランニングコストを低減させることができる。さらに、
その油浮上槽の内部に洗浄液流路制御板を設けるように
すれば、油浮上槽内での洗浄液の流れが改善されるの
で、油分の浮上を一層容易化させることができる。ま
た、油浮上槽の上部の油溜り部にヒータを設けて、その
油溜り部が加熱されるようにすれば、洗浄液中にエマル
ジョンが形成されている場合にも、そのエマルジョンの
分解が促進されるようになるので、油分を確実に分離さ
せることができる。さらにまた、油浮上槽の洗浄液排出
口に接続される排水管に圧力調整弁を設けることによ
り、油浮上槽の内圧を若干高めにコントロールすること
が可能となるので、油溜り部に溜まった油の排出をスム
ーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による洗浄液の処理方法を実施する処理
装置の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 洗浄槽 2 洗浄液 3 ポンプ 5 フィルタ 8 ケーシング 9 付着材 10 カートリッジ 17 油浮上槽 19 油溜り部 20 油抜き弁 21 ヒータ 22 洗浄液流路制御板 23 排出口 24 排水管 26 圧力調整弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藪田 忠嗣 東京都千代田区大手町1−6−1 大平洋 金属株式会社内 (72)発明者 伊藤 誠治 東京都千代田区大手町1−6−1 大平洋 金属株式会社内 (72)発明者 榎本 晃 新潟県新潟市太郎代856番地8 新潟金属 株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 処理すべき洗浄液を、まず、フィルタに
    通してその洗浄液に含まれている固形物質を除去した
    後、付着材を充填したカートリッジに通し、次いで、独
    立した油浮上槽に流入させて、その油浮上槽の上部に設
    けられている油溜り部に油分を浮上させることにより油
    分を除去することを特徴とする、 洗浄液の処理方法。
  2. 【請求項2】 洗浄液が通されるフィルタと、 付着材が充填されていて、前記フィルタを通過した洗浄
    液が通されるカートリッジと、 そのカートリッジを通過した洗浄液を滞留させ、その洗
    浄液中の油分を上部の油溜り部に浮上させる独立した油
    浮上槽と、 処理すべき洗浄液を、それらフィルタからカートリッジ
    を経て油浮上槽に送るポンプと、 を備えていることを特徴とする、洗浄液の処理装置。
  3. 【請求項3】 前記油浮上槽の内部に、その油浮上槽内
    における前記洗浄液の流れを制御する洗浄液流路制御板
    が設けられていることを特徴とする、 請求項2記載の洗浄液の処理装置。
  4. 【請求項4】 前記油浮上槽の油溜り部にヒータが設け
    られていることを特徴とする、 請求項2又は3記載の洗浄液の処理装置。
  5. 【請求項5】 前記油浮上槽の下部に洗浄液の排出口が
    設けられており、その排出口に接続される排水管に、液
    流に抵抗を付与するための圧力調整弁が設けられている
    ことを特徴とする、 請求項2ないし4のいずれか記載の洗浄液の処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000000402A (ja) * 1998-06-15 2000-01-07 Agency Of Ind Science & Technol 油水分離フィルターとその製造方法
JP2000000401A (ja) * 1998-06-15 2000-01-07 Agency Of Ind Science & Technol 撥水処理をした油水分離フィルターとその製造方法

Cited By (4)

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