JPH09149296A - ムービングプロジェクターシステム - Google Patents

ムービングプロジェクターシステム

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JPH09149296A
JPH09149296A JP7304337A JP30433795A JPH09149296A JP H09149296 A JPH09149296 A JP H09149296A JP 7304337 A JP7304337 A JP 7304337A JP 30433795 A JP30433795 A JP 30433795A JP H09149296 A JPH09149296 A JP H09149296A
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Kazumi Ishii
和三 石井
Minoru Shimano
実 島野
Yutaka Matsunaga
裕 松永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演出空間において、効果的な演出をするため
に、自在に移動する動画を取り入れ、鮮明な画像と比較
的安価なシステムを提供する。 【解決手段】 移動物体の映像と音声と共にその移動物
体をビデオカメラ1が撮影する際にビデオカメラのパン
信号、チルト信号、画角角度信号等の駆動信号を記録す
る記録装置5と記録媒体6を含む撮影手段と;映像信号
および音声信号を再生する再生装置7と再生装置と接続
し、音声信号をスピーカ9に、映像信号をプロジェクタ
ー10に、各駆動信号を駆動制御装置11に出力する制
御装置8を含む投影手段と;よりなり、比較的暗い大画
面の背景部分に比較的明るい動画の小画面をスクリーン
に投影し、小画面の中の移動物体の動作に応じた自然な
動きを忠実に描写することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、演出空間に用いら
れる大型映像として適当なプロジェクターシステム、特
に動きのある映像(以下、「動画」という)を大型映像
に取り込むことによって、演出を効果的に表現せしめ、
舞台、ステージ、各種イベントなどに対して、明るく鮮
明でリアルな映像を提供するプロジェクターシステムに
関する。
【0002】
【従来の技術】演出空間における映像は、時代と共に補
助的な役目から、空間演出上重要な位置付けがなされつ
つある。加えて、大多数の観客を対象とする傾向と、か
かる映像が観客に対して圧倒的な迫力と臨場感とを与え
ることが期待され、明るく鮮明である大型スクリーン映
像を求める要求がますます強まってきている。更に、近
年になって後述する「静止画」から「移動画」、更に
「動画」へと映像の高度化への要求も強い。
【0003】大型映像が演出空間に使用され始めたのは
19世紀に遡るが、“種板”(ガラスまたはフィルムに
絵を描いたものなど)に光を当て、その透過光をレンズ
で拡大し、スクリーンに投影する幻燈、即ち、「静止
画」からスタートしている。現在の演出空間に使用され
る大型映像の原理は全くこれと同様であるが、時代の要
請と共に、光源の高容量化、高輝度化、種板の耐熱性の
向上、冷却技術の向上などから、1辺が100メートル
を越える大画面も可能になっている。
【0004】更に、これらの「静止画」による単調さを
避ける工夫もされ、“種板”を長いフィルム状にしてロ
ールに巻き付け、回転することで映像を移動する。また
はこれを2重に配置する。2重の場合は、これらを相対
的に異なる速度差をつけて回転移動させて映像に動きと
変化とを与える「移動画」がある。しかし、これらの幻
燈を原理とした映像には演出効果の面で限界があり、近
年における各種の映画、TV等の動画に慣れた近代人に
は、満足を得られない場合が多い。
【0005】大型映像の代表的なものは、映画である
が、映画は動画として鮮明な映像が得られるが、コスト
面および取扱面からフィルムサイズに制約がある。フィ
ルムは、フィルムサイズによる熱的制約があり、大容量
の光源が使えず、投写面の照度に限界がある。したがっ
て、映写に際しては周囲を暗くすることが必要条件にな
る。周囲が比較的明るく照明されることが多い演出空間
においては、映画は周囲を暗くして初めて映写可能にな
るので使用できない場合が多い。
【0006】周囲を明るいままにして映写可能な映像手
段として、高輝度のLEDや蛍光表示管を高密度に集約
した表示板があるが、これを大型化した映像手段が大型
広告板やスポーツスタジアムなどに使われるようになっ
てきている。これは、大型画面上に素子を埋め込むこと
により、画面が大画面になっても明るさが低下すること
もない。また、今後更にLEDや蛍光表示管の高密度化
が図られる可能性があることから、大型映像の有効な手
段である。しかしながら、LEDや蛍光表示管を高密度
に大画面に集約し、それを制御する装置は、大型の設備
を必要とし、非常に高価である。
【0007】演出空間に用いられる映像の条件の一つに
どこにでも簡単に持ち運びができ、設置できるという
「機動性」が必要である。また、大型映像システムが高
価であることは、営業収益上から好ましくなく、前記の
LEDや蛍光表示管を用いた大型映像手段は演出空間に
は使用しづらい。
【0008】近年になって、強力な表示手段として将来
を期待されているのがビデオプロジェクターである。こ
れは、教育、宣伝、会議用などにすでに多く利用されて
おり、その取扱いの容易さから演出空間にも活用され始
めている。特に、プロジェクターを複数台(例えば、縦
横各4列、計16台の配置構成)を配置して一括制御で
きるマルチプロジェクションユニット(プロジェクショ
ンキューブシステムなど)については、機動性に若干欠
けること、および高価であるにもかかわらず、明るさと
高精彩が得られることから盛んに演出空間にも使われ始
めている。
【0009】ビデオプロジェクターは、CRTによる多
管並列方式(3管3レンズ方式など)、ライトバルブ方
式、液晶パネル方式などがある。これらは、ビデオ映像
が直接大画面に投影でき、また、パソコンとの連動も非
常に容易であること、単体としては比較的コンパクトで
機動性に富むことから、今後のあらゆる映像手段の主流
として活用されるものである。特に液晶パネルを用いる
方式は、非常にコンパクトで、かつ、低価格になる可能
性を持っており、更に、液晶パネルの高密度化、即ち、
液晶パネルの画素数が飛躍的に増えたことにより、問題
となっていた画質が改善されつつある。
【0010】しかし、液晶にも熱的な制約があることか
ら大容量の光源が使えず、更に偏光板を使うことなどに
よる光の効率低下(透過率が低くなる)もあって、大画
面にするほど投影面の照度が下がり、大型映像に必要な
鮮明画像表示の条件を満足しない。また、液晶パネルの
画素ピッチにも製造上の制約があって、大型映像として
数十倍、数百倍に拡大投影することによって、投影され
た画面はその解像密度が粗になり、その映像はシャープ
さに欠けたものとなる。
【0011】更に近年、明るさを増す技術として、液晶
ライトバルブ方式、空間光増幅機能方式など、高画質を
確保しつつ輝度を飛躍的に増幅させるなどの技術が公開
され、実用化されているが、これらはまだ非常に高価で
あり、更に、演出空間における大画面に拡大すると、な
お投影面の照度が不足している。また、前記の解像密度
が粗な映像を格段に改善する技術とはなっていない。
【0012】CRTによる多管並列方式は、明るさと画
質は比較的良いとされるが、プロジェクター本体とスク
リーンの位置が変わる場合には、その都度コンバージェ
ンス調整(RGB3色の画像をスクリーン上で正確に重
ね合わせるための電子ビームの偏向回路の調整)が必要
となり、その取扱いが不便なことや、地磁気の影響で色
ずれが生じるなどハード的に繊細な面がある。そのた
め、CRTによる多管並列方式は、映像システムの機動
性の条件に欠け、演出空間においては比較的手荒く扱わ
れることなどから使用しづらい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前記したごとく、今後
の演出空間に用いられる大型映像の条件として、 演出空間においては、周囲が比較的明るく照明される
ことが多く、それ以上に明るい映像が必要であること。 映像は、できるだけ鮮明であること。“ぼけ”のない
シャープさが必要であること。 演出効果を更に上げるために、映像は動画を前提にす
ること。 設備がどこにでも簡単に持ち運びができること。 できれば安価であること。 などであるが、上記の条件に、例えば、1辺が10メー
トル以上の大画面であるスクリーンに投影するという条
件を追加すると、現段階ではこれらの条件を満足する技
術はない。
【0014】演出空間に用いられる従来の映像は、背景
などを光学像として投影するものであり、主役は登場人
物など実物である。したがって、背景などであれば“種
板”を用いた例えば、幻燈レベルで何等問題はないとし
ていたのが従来の演出である。しかし、演出空間も世の
流れと共に、また観客の要請と共に進歩し、更に観客を
感動させる照明演出技術が演出家や演出用機材を創作す
るメーカーに課せられている。
【0015】従来技術の欠点である映像の低照度と低解
像密度を克服するための技術的対策として、背景などの
静止画としての光学像と、登場人物などの実物との間に
動画としての光学像を入れることが考案された。この動
画としての光学像を如何にして効果的に演出に使うか
が、本発明の最大のポイントである。本発明において
“演出空間”とは広い意味合いを持つ。単に舞台やテレ
ビスタジオのみならず、各種イベント、ファッションシ
ョー、店舗、公園、会議場、展示場、スポーツセンタ
ー、ダンスホール、ディスコ、舞踏などの教習所等々、
人の集まるあらゆる所が本発明の演出の対象となる。こ
れらの“演出空間”の中には、従来の静止画としての光
学像と、本発明の動画としての光学像との組み合わせの
みで効果ならしめるものがある。特に、動画として投影
される映像を、実際の大きさ(人物であれば等身大)に
すること、映像の移動する速さを、移動物体が実際に移
動する速さ(例えば、人物が歩く速さ)に等しくするこ
とによって、リアリティが格段に向上することに着目さ
れたい。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題を解
決するもので、従来の大型映像から格段に進めた新しい
演出が可能となる。また、本発明は、広い範囲の演出空
間を対象としており、あらゆる分野に高度な演出を積極
的に提案することを狙いとしている。
【0017】即ち、本発明のムービングプロジェクター
システムは、映像信号とパン角度信号、チルト角度信
号、画角角度信号の各駆動信号のバイナリ信号とを符号
化するタイムコード符号化装置と;前記タイムコード符
号化装置から出力されるタイムコード符号化信号と高周
波で重畳された音声信号とを別々の記録領域に記録する
記録装置と;を少なくとも含む撮影手段と、映像信号と
音声信号とを再生する再生装置と;パン角度信号、チル
ト角度信号、画角角度信号の各駆動信号を復号化するタ
イムコード復号化装置と;を少なくとも含む投影手段
と、よりなり、撮影時に前記撮影手段が移動物体の映像
信号および音声信号を記録媒体に記録すると同時に、前
記撮影手段が撮影位置のパン角度信号、チルト角度信号
および画角角度信号を前記映像信号に符号化後、高周波
に重畳した前記音声信号と共に前記記録媒体に記録する
ことおよび/または再生時に前記投影手段が前記記録媒
体に記録された移動物体の映像信号、音声信号を再生す
ると同時に、撮影位置のパン角度信号、チルト角度信号
および画角角度信号を復号化することを特徴とする。
【0018】さらに、本発明のムービングプロジェクタ
ーシステムは、前記撮影手段にパン角度検出装置とチル
ト角度検出装置および画角角度検出装置とが配設される
と共に、前記投影手段にパン角度駆動装置とチルト角度
駆動装置および画角角度駆動装置とが配設されることを
特徴とする。さらに、本発明のムービングプロジェクタ
ーシステムは、前記投影手段に画角補正装置およびあお
り補正装置が配設され、入力された前記投影手段のパン
角度信号とチルト角度信号および画角角度信号に基づい
て、画角補正および/またはあおり補正がされることを
特徴とする。
【0019】さらに、本発明のムービングプロジェクタ
ーシステムは、前記可動の撮影手段に更に併設して固定
の撮影手段を配設し、前記可動の撮影手段が撮影した小
画面の映像信号を基に、前記固定の撮影手段により撮影
した映像信号の中から前記移動物体の高輝度部分を消し
込みまたは前記小画面の映像信号の範囲を暗転し、更に
別の記録媒体に記録し、これを前記可動の投影手段が投
影する際に小画面の映像信号と消し込みまたは暗転した
映像信号とを同期して再生し、比較的暗い大画面の背景
部分に比較的明るい動画の小画面をスクリーンに投影す
ることを特徴とする。
【0020】さらに、本発明のムービングプロジェクタ
ーシステムは、前記投影手段の投射光学系の投射方向に
前記投影手段の投射方向を変える固定の反射鏡と、前記
固定の反射鏡に対向して投射方向を自由に変える可動の
反射鏡とを配置すると共に、前記投影手段に与える映像
信号を前記可動の反射鏡の回動角度に応じて映像の傾き
と逆方向に映像を回転させて補正する映像回転手段を制
御装置に具備させたことを特徴とする。
【0021】さらに、本発明のムービングプロジェクタ
ーシステムは、前記投影手段の投射光学系の投射方向の
前方に配置した可動の反射鏡と、前記可動の反射鏡と前
記投影手段とを共通に支持すると共に、前記投影手段の
支持基部に連結するフランジ状支持部と、前記フランジ
状支持部を支承し、回転させるターンテーブルとを含
み、前記投影手段の投射光学系の光軸と前記ターンテー
ブルの回転軸とを共通軸線にし、可動の反射鏡のチルト
の支点軸線と液晶プロジェクターに内蔵した液晶パネル
上下面とが平行化されると共に、前記可動の反射鏡と前
記投影手段とを一体的に回転させることを特徴とする。
さらに、本発明のムービングプロジェクターシステム
は、前記撮影手段にパン角度駆動装置とチルト角度駆動
装置および画角角度駆動装置とが配設されると共に、前
記移動物体に発信機が配設され、前記移動物体の発信位
置に追従して前記撮影手段が前記移動物体を追尾するこ
とを特徴とする。
【0022】これらの方法によると、前記の従来方法に
よる短所である、大画面に拡大すると明るさが不足し、
鮮明度が低下すること、および効果的な演出に限界があ
ること、高輝度のLEDや蛍光表示管を高密度に集約し
た大型表示板等が機動性に欠け、高価である等の短所を
克服することができる。通常、演出空間における映像
は、比較的不鮮明であっても良い背景部分と、強調さ
せ、かつ、注目させるポイントとがあり、それ故に、大
画面の中に、自在に移動可能な動画の小画面を設けるこ
とにより前述の短所を解決することができる。即ち、本
発明は背景部分と小画面に分離して別々に画像を投影す
ることにより従来技術の短所を克服しようとするもので
ある。
【0023】大画面の中で背景になる部分は、従来方法
を用いて映像をスクリーン全体に投影する。注目させる
べき部分については、限定した小画面とすることで映像
の明るさと鮮明さを確保し、更に、その小画面は動画と
すること、小画面の中の移動物体の移動を投影手段が撮
影手段のパン動作、チルト動作、画角動作等の回動を再
現することで小画面を移動し、リアルに表現しようとす
るものである。即ち、本発明の最大の特徴は、リアルに
再現するための方法であり、小画面の動画を単に(適当
に)移動する場合に発生する不自然さを解消するため
に、移動物体を追跡しつつ撮影する撮影手段の回動情報
を忠実に投影手段に再現し、自然な動きを確保するもの
である。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明を図面に基づいて説明す
る。
【0025】図16は従来の投影方法である。図16
は、従来方法による大型映像の投影方法をイメージとし
て現しているが、動画としての投影手段は、例えば、液
晶プロジェクター31が使われる。この場合、スクリー
ン32に映像全体が投影され、映像の中の例えば、一人
のダンサーはこの画面の中で移動する。従来方法の問題
点の一つは、液晶プロジェクター31の液晶パネル面の
限界照度を抑止すると、その液晶パネルの有効面積に対
するスクリーン32の面積比に逆比例して投影面の照度
が低下することにある。
【0026】例えば、対角0.25メートルの液晶パネ
ルに対し、対角10メートルのスクリーンに投影する場
合の面積比は0.252 :102 により1対1,600
になり、仮に液晶面の限界照度を35万ルクスとする
と、スクリーン32の照射面の照度は最大でも220ル
クス(350,000Lx×1/1,600)となる。実
際には、更に液晶の透過率の悪さおよび光学系による照
度の低下があり、照射面の照度は100ルクス以下にな
るものと思われる。したがって、演出空間における映像
の照度は少なくとも1,000ルクス程度は必要なこと
から、従来方法は使用に耐えない。
【0027】従来の第2の問題点は、液晶パネルによっ
て投影された映像の解像密度が粗になることである。仮
に、液晶パネルの画素ピッチを0.2ミリメートルとし
た場合、前記同様の条件で対角寸法は40倍(0.25
m:10m)になるから、スクリーン32に投影された
画面の粗さは8ミリメートル(0.2mm×40)になる
ので、スクリーン32の近くにいる観客はシャープさに
欠けた映像を見ることになる。
【0028】図14は、本発明のシステムによって、舞
台上の一人のダンサーをビデオ撮影しているシーンであ
る。ビデオカメラ1によって舞台33の上で踊りつつ移
動するダンサーを狭い画角におさめるように追跡しつつ
撮影する。この際、ビデオカメラ1によって収録するビ
デオテープに、映像、音声の信号と共に、ビデオカメラ
1の回動したパン角度とチルト角度および画角角度の信
号を同時に収録する。
【0029】図15は、上記の方法で撮影されたビデオ
テープを再生し、スクリーンに投影している状況であ
る。本発明は、大画面の比較的暗い背景部分と、大画面
の中にあって自在に移動する小画面の比較的明るい動画
としての映像を、別々に分離して投影するものである。
図において、小画面の中のダンサーは、大画面の左側か
ら右側に踊りながら移動しているが、同時に小画面は、
ダンサーの動作に応じて左右上下、斜方向にも移動す
る。
【0030】これらの限定された小画面34の中におい
ては、スクリーン上に投影される照度は、例えば、小画
面34の対角を3mとし、ムービングプロジェクター1
0の液晶パネルの対角を0.25mとすると、面積比は
1対144(0.252 :32 )になり、液晶面の限界
照度を前記同様の35万ルクスとすると、投影面で最大
2,430ルクス(350,000Lx÷144)にな
り、仮に光学系を含めた総合透過率を45%にした場合
は1,000ルクス(2,430Lx×45%)程度にな
る。
【0031】また、スクリーン32上の映像の解像密度
についても、液晶パネルの画素ピッチを0.2mmとした
場合、前記同様の条件で対角寸法は12倍(0.25:
3)になるから、画面の解像度の粗さは約2.4mm
(0.2mm×12)となり、観客から見て許容の範囲と
なる。したがって、小画面の中の画像は、鮮明かつ高解
像密度に投影されている。
【0032】図1は、本発明による第1の実施例のシス
テム構成の実施例で、その概要を以下に説明する。撮影
手段としてビデオカメラ1にて撮影された映像信号およ
び音声信号は記録装置5に取り込まれ、その記録媒体で
あるビデオテープ6に記録されるが、同時にビデオカメ
ラ1の撮影に伴う回動量の内、チルト角はチルト角検出
装置2によって、パン角はパン角検出装置3によって検
出され、また、画角は内蔵される画角検出装置(図示せ
ず)によって検出され、制御ボックス4を介して記録装
置5に取り込まれ、前記映像信号、音声信号と共にビデ
オテープ6に記録される。また、前記チルト角検出装置
2、パン角検出装置3および画角検出装置の検出器はロ
ータリーエンコーダが使用され、その検出および制御回
路は公知の技術が利用されている。
【0033】ビデオテープ6は、再生装置7によって再
生され、その信号が制御装置8に出力される。制御装置
8は、受信した信号の内、音声信号はアンプを内蔵した
スピーカー9に出力され、また、映像信号は投影手段と
してのムービングプロジェクター10に内蔵する液晶駆
動制御装置に出力される。更に、チルト角とパン角およ
び画角の信号は駆動制御装置11に出力される。
【0034】駆動制御装置11は指示されたチルト角度
データからチルトの必要移動角を算出し、チルト駆動装
置13に出力する。また、パン角の角度データからパン
の必要移動角を算出し、パン駆動装置12に出力し、そ
れぞれ指定された角度だけ回転させる。
【0035】また、画角への位置データから画角の必要
位置を算出し、画角駆動装置(図示せず)に出力し、指
定した位置まで移動させる。これによって、液晶パネル
によって投影される映像の進行に伴って、ビデオカメラ
1の撮影時の回動量が、ムービングプロジェクター10
の回動量として刻々再現される。
【0036】本発明の第2の実施例は、本発明の第1の
実施例が忠実な再現を主体としたのに対して、演出効果
を更に高めることを主体にしている。即ち、図2におい
て、第1の実施例の他に編集装置21およびその表示装
置22を加えており、ビデオテープ6に収録された内容
の修正、追加、複数台への分割などの編集が可能であ
る。さらに、ビデオテープ6によらず、またはその情報
を取り込んで、編集装置21によってCG(コンピュー
タグラフィックス)を生成し、それらを合成して演出用
のCG画像となし、その信号を制御装置8を介して各ム
ービングプロジェクター10に直接送って、そのCG画
像を拡大投影、縮小投影等を自在にすることもできる。
【0037】更に、パン、チルト、画角の検知、再生の
過程で、非直線形や増幅系あるいはマニュアルハンドリ
ングによって加工された角度(速度にもなる)がそれぞ
れ出力可能となっており、後述するユニークな各種の演
出ができる。また、編集装置21およびその表示装置2
2は、システム全体の操作卓としての機能も持たしてお
り、制御装置8を介して多数のムービングプロジェクタ
ー10に対して、映像とともにそれぞれの駆動系の制御
をすることもできる。これは従来のムービングライトに
代わるものとして、従来ムービングライトが持っている
機能に動画を加え、更に変化のある演出効果を得ること
ができる。
【0038】また、複数のムービングプロジェクター1
0(1)、10(2)、10(3)……を使うに当たっ
ては、一つの記録媒体であるビデオテープ6の情報を各
ムービングプロジェクター10に分配する場合、または
若干の加工を編集装置21にて行い制御装置8を介して
分配する場合には、再生装置7は1台で良いが、それぞ
れのムービングプロジェクター10ごとに違った映像を
投影したい場合には、再生装置7は複数台数を必要とす
る。
【0039】また、本発明の第3の実施例では、図3に
おいて、第1の実施例、第2の実施例に加えて、CCD
カメラ23を加えており、書画および立体模型などの被
写体24をCCDカメラ23にて撮影することにより、
制御装置8を介してムービングプロジェクター10に映
像信号を送ることもできる。これは、従来のスタジオセ
ットや美術セットなどに代わるものとして、映像として
希望の位置に瞬時に投影することができ、これらに対す
る大幅なコストダウンが期待できる。図4(a)、
(b)および図5(a)、(b)は本発明の第3の実施
例により投影された美術セットとしての使用例である。
また、この映像は、編集装置21に出力し、他との編
集、例えば、前記CGとの合成、音声信号を加えたり、
パン、チルトの角度信号を加えることもできる。
【0040】本発明の第4の実施例では、図6におい
て、プロジェクターの投影方向を変える手段として、投
射方向を自由に変える可動の反射鏡を使ったものである
が、前記ムービングプロジェクター10においてはチル
ト角とパン角の信号を受けてチルト駆動装置13および
パン駆動装置12によってムービングプロジェクター1
0をそれぞれ指定された角度だけ回転させることにして
いたものを、第4の実施例では、液晶プロジェクター4
1の投射光学系42の前方に配置された固定の反射鏡4
4と、前記固定の反射鏡44に対向して配置した投射方
向を自由に変える可動の反射鏡45と、反射鏡45のチ
ルト駆動装置47およびパン駆動装置46を備えてい
る。これらの手段によると、反射鏡45がパン角の信号
を受けてパン駆動装置46によって回動した場合、液晶
プロジェクター41から投影される映像はパン角に応じ
て向きが変化する(回転し傾斜する)が、第4の実施例
ではこれを防止するために、液晶プロジェクター41に
内蔵する液晶パネルに映像信号を与える際に、パン角の
方向および大きさの情報によって映像が逆方向に回転す
るように映像回転回路を制御装置8(図1、2および3
を参照)に具備させている。
【0041】即ち、液晶プロジェクター41の投射光学
系42から投射された映像(光線)は、その前方に配置
された固定の反射鏡44によって上方90°に反射さ
れ、更にその反射光は、チルト駆動装置47およびパン
駆動装置46によって、最終的な投射方向が決められ、
可動の反射鏡45に反射してスクリーン(図示せず)に
投影される。この際、図6においては可動の反射鏡45
と固定の反射鏡44が対向して記載しているが、この位
置関係を起点にして、例えば、可動の反射鏡45がパン
角として上方から見て45°時計方向に回転したとする
と、スクリーンに投影された映像は45°反時計方向に
回転し傾斜することになる。この映像の回転、傾斜を常
に水平に保つための手段が制御装置8に組込まれた映像
回転回路で、前記液晶プロジェクター41に内蔵する液
晶パネルに対して45°逆方向に回転させる映像信号を
与えることにより処理することができる。この映像補正
のための映像回転回路は、CGにおいて通常使われる技
術で対応できる。
【0042】この第4の実施例は、映像を瞬時に移動す
る場合に有効で、本発明による第1から第3の実施例に
おけるムービングプロジェクター10全体を回動するよ
り、はるかに慣性の少ない可動の反射鏡45を動かした
方が応答性も良く、かつ、制御精度も良くなる。
【0043】また、映像信号、音声信号の取扱いは前記
実施例と同じで、また、チルト角とパン角および画角の
信号は駆動制御装置43に入力され、チルトの駆動信号
はチルト駆動装置47へ、パンの駆動信号はパン駆動装
置46へ、画角駆動信号は液晶プロジェクター41の投
影光学系42に内蔵する画角駆動装置(図示せず)に出
力される。
【0044】本発明の第5の実施例では、図7におい
て、プロジェクターの投影方向を変える手段として、投
射方向を自由に変えるために可動の反射鏡とターンテー
ブルを使ったものであるが、前記第4の実施例では、図
6において、液晶プロジェクター41の投射光学系42
の前方に配置された固定の反射鏡44と、前記固定の反
射鏡44に対向して配置した可動の反射鏡45とによっ
て投射方向を自由に変えること、およびパン角に応じて
映像が回転することを防止するために、映像が逆方向に
回転するような映像回転手段を制御装置に持たせること
としたが、第5の実施例では、図7において、液晶プロ
ジェクター41の投射光学系42を投射方向を上方とし
て、前記投射方向の前方に可動の反射鏡45を配置し、
前記反射鏡45のチルト方向の駆動装置47によって指
定された角度だけ回転して上下の投射方向を変え、前記
投影手段41の投射光学系の光軸と前記ターンテーブル
48の回転軸とを共通軸線にし、可動の反射鏡45のチ
ルトの支点軸線と液晶プロジェクターに内蔵した液晶パ
ネル上下面とが平行化されると共に、前記可動の反射鏡
45と前記投影手段41とを一体的に回転させることを
特徴とするようにしたものである。
【0045】この方法によれば、第4の実施例に必要で
あった映像回転手段を制御装置8に具備させる必要がな
い。即ち、第5の実施例では、液晶プロジェクター41
の投射光学系42から投射された映像(光線)は、その
前方に配置された可動の反射鏡45によってチルト方向
の投射方向が決められ、パン方向の投射方向はターンテ
ーブル48の回転によって決められてスクリーン(図示
せず)に投影されるが、前記可動の反射鏡45と液晶プ
ロジェクター41はフランジ状支持部49によって結ば
れて一体となってターンテーブル48上で回転するた
め、反射鏡45のチルトの支点とする反射鏡45の駆動
軸と前記液晶プロジェクター41の投射光学系42から
投射される映像の向きは、常に相対的な位置関係が確保
されているので、第4の実施例で問題となったパン角に
よる映像の回転による傾斜は生じない。すなわち、可動
の反射鏡45のチルトの支点軸線と液晶プロジェクター
41に内蔵した液晶パネル上下面とが常に平行化される
のでパン角の映像の回転による傾斜が生じないのであ
る。
【0046】ただし、第5の実施例は、液晶プロジェク
ター41とフランジ状支持部49全体をターンテーブル
48によって回転させることになるので、第4の実施例
に比較してパン方向の回転に対する慣性が大きく、高速
動作の場合に制御精度が若干悪くなるが、制御系が単純
化されるメリットがある。したがって、第5の実施例
は、液晶プロジェクター41が比較的小型・軽量の場合
に採用し、大型の液晶プロジェクター41を使用する場
合は第4の実施例を採用することになる。
【0047】なお、第5の実施例として、図6および7
に示すように台車方式(駆動制御装置43)をベースと
して、液晶プロジェクター41が縦置きされ、その上方
に可動の反射鏡を配置し、それらの支持部を支え、か
つ、パン動作をさせるターンテーブルを下方に配置した
例により説明したが、必ずしもこれらの配置、構成でな
くても目的は達する。例えば、液晶プロジェクター41
の投射光学系42を下向きとして、その下方に可動の反
射鏡を配置し、ターンテーブル48を上方に配置してそ
の上方に駆動制御装置43を配置して天井構築物に固定
するなどの配置でも良い。
【0048】本発明による第6の実施例では、第1〜第
5の実施例がいずれもパンおよびチルトの駆動装置を持
った可動の撮影機と投影機をシステムの構成としていた
ものを、更に固定の撮影機と固定の投影機をそれぞれ併
設するシステム構成としている。即ち、図8において、
第1〜第5の実施例における可動の撮影機であるビデオ
カメラ1と併設して固定の撮影機であるビデオカメラ5
1と、可動の投影機であるムービングプロジェクター1
0と併設して固定の投影機であるプロジェクター60を
配置することにより、その背景なども同時に記録し再生
して投影するものである。ビデオカメラ51は広角の光
学系を持って周囲の背景を含む全体の範囲(投影範囲を
予測した)を、ビデオカメラ1と同期させて撮影する。
プロジェクター60は広角の光学系を持って周囲の背景
を含む全体の範囲を、ムービングプロジェクター10と
同期させてスクリーン(図示せず)に対して投影する。
【0049】ビデオカメラ51からの映像信号は、記録
装置55によってその記録媒体56に記録される。その
際、記録装置55は、ビデオカメラ51からの映像信号
に対して、記録装置5からのパン、チルト、画角の信号
を受けて、その移動物体を含む、ビデオカメラ1にて撮
影しつつある範囲の高輝度部分を消し込み、または投影
範囲を暗転するなどのソフトウエア上の処理をして、記
録媒体56に記録される。上述した消し込みおよび暗転
の動作は後述される。これらのソフトウエア上の処理
は、個別技術として公知の画像処理技術を使うことによ
り達成される。記録媒体56に記録された映像は、再生
装置57によって再生装置7と同期させて再生し、その
映像信号をプロジェクター60に出力し、スクリーン
(図示せず)に対して背景などの映像を投影する。
【0050】また、ビデオカメラ1にて撮影される画角
の範囲、すなわち、小画面の範囲は、始めに設定された
起点に対して、移動するパン、チルト、画角の値(画角
補正は後述する)によって小画面の4角の起点からの座
標位置は常に明らかになっている。したがって、その情
報を記録装置5から記録装置55に入力することによっ
て、ビデオカメラ51にて撮影されている画角の範囲の
どの位置に前記小画面があるかを確定することができ
る。但し、あらかじめビデオカメラ51で撮影する少な
くとも水平2点を定め、その2点間に対してビデオカメ
ラ1のパンの角度情報を記録装置5に初期設定してお
き、その補正値として記録装置5から出力される必要が
ある。
【0051】記録装置55は、ビデオカメラ51からの
映像信号を取り込む際に、記録装置5からの位置情報と
しての前記小画面の4角の座標に囲まれた範囲に対し、
後述の高輝度部分の消し込み、または暗転の信号処理を
して記録媒体に記録することになる。この消し込み、ま
たは暗転の具体的な方法は、例えば、前記小画面の4角
の座標に囲まれた範囲に対する映像信号は、その周囲
(比較的狭い範囲を設定)の映像信号を平均化した値に
置き換えることで消し込むことができる。また、別の方
法として、輝度の上限を設定しておいて、前記小画面の
4角の座標に囲まれた範囲における全ての輝度信号を設
定値以下に押さえることでも良い。更に、前記小画面の
4角の座標に囲まれた範囲における全ての映像信号は、
「黒」の映像信号に置き換えることで暗転することでも
良い。
【0052】これらの方法は、演出空間における使用の
態様によって選定し、その信号処理回路を記録装置55
に組み込むことによって、記録媒体56に記録される映
像信号は、ビデオカメラ1にて撮影される小画面の範囲
の高輝度部分の消し込み、または暗転されたものとな
る。
【0053】この第6の実施例においては、第1〜第5
の実施例に対して、移動物体のみならず、周囲の背景な
ども同時に撮影記録し、投影することが要求される場合
に必要なシステムであるが、前述の移動物体の高輝度部
分を消し込み、または投影範囲を暗転するなどのソフト
ウエアの処理に当たって、撮影時の制約事項がある。即
ち、ビデオカメラ51にて撮影された広い範囲の一部で
あるビデオカメラ1にて撮影された小画面の範囲を消し
込む処理をするので、消し込み範囲の境目に不自然さが
残らないようなビデオ撮影に際しての照明テクニックが
利用される。具体的には、移動物体にはハイライトを与
え、移動物体の周囲の照明は控え目または、暗く照明を
押さえて撮影するなどの制約がある。
【0054】また、当然のことながら、固定のプロジェ
クター60にて投影される大画面としての明るさは、画
面の大きさにもよるが、良くても200ルクスレベルの
低照度であり、また、画面の粗度についても非常に粗い
ものであっても良いことが条件になる。
【0055】本発明のシステムの実施例では、スクリー
ン32とムービングプロジェクター10の位置関係と、
撮影時の画角に対する投影時の画角調整(後述)をあら
かじめ制御装置8に入力し、更に、撮影時の起点に対す
る投影の起点を事前に合わせる必要がある。
【0056】前記撮影に際しては、投影の状況も配慮し
て撮影の起点を明確にしておく必要がある。撮影の起点
は、撮影の対象となる移動物体の移動範囲をあらかじめ
予測して、その移動範囲の左右方向のほぼ中央をパンの
起点(O°)としてセットし、その移動範囲の上下方向
のほぼ中央をチルトの起点(O°)としてセットするこ
とを基本として、左右方向および上下方向の±の角度変
化量を検出する。
【0057】画角についても、移動物体の大きさと、移
動に伴って変化する画角の範囲をあらかじめ予測し、そ
の範囲のほぼ中央を画角の起点としてセットする。な
お、ビデオカメラ1に装着されるズーミングレンズは、
上記にて予測した範囲に適合する焦点距離のものが選定
される。
【0058】投影の起点は、まず、前記撮影の状況を勘
案したスクリーン32の大きさが確保されていることを
前提に、投影すべき移動物体の移動範囲の左右方向の中
央をパンの起点(O°)に、その移動範囲の上下方向の
ほぼ中央をチルトの起点(O°)に合わせて、ムービン
グプロジェクター10をセットする。画角についても、
前記撮影の状況を勘案し、更にムービングプロジェクタ
ー10とスクリーン32までの距離によって適切なズー
ミングレンズが装着されていることを前提に、そのズー
ミング範囲の中央を起点としてセットする。なお、これ
らの起点のセットは基本であって、演出に当たってはあ
らかじめ試投影して、その演出効果などを確かめた上
で、自由に調整または再セットしてもよい。
【0059】前記投影時において事前に調整される画角
調整は、撮影時と投影時の位置関係を変える場合、また
は投影画像を意識的に大きくしたり小さくする場合に調
整される。まず、撮影時における移動物体とビデオカメ
ラ1までの距離と、これを再生投影するムービングプロ
ジェクター10とスクリーン32までの距離が概ね等し
くセットされる場合には、この画角調整(プリセット)
は必要がない。即ち、ビデオカメラ1の位置とムービン
グプロジェクター10の位置関係を合わせ、更に意図的
に投影画像を大きくしたり小さくしたりする演出をしな
い場合(移動物体の動きを忠実に再現することのみを目
的にした演出)には、再生されたパン、チルト、画角の
信号はそのまま使用される。
【0060】投影に当たっての画角調整(プリセット)
は、撮影時の状況に対して、ムービングプロジェクター
10とスクリーン32までの距離が異なる場合、または
意図的に投影画像を大きくしたり、小さくしたりする場
合に修正が必要である。即ち、例えば、撮影時に移動物
体とビデオカメラ1までの距離を概ね10mとし、画角
を調整しつつ移動物体を追従撮影した場合において、こ
れを再生投影するムービングプロジェクター10とスク
リーン32までの距離が20mであって、撮影時に意図
された大きさのままの移動物体を再生する場合には、画
角は1/2(実際には1/2より若干大きい数値になる
が、本発明においては比較的狭角にて使用されること、
また、撮影機と投影機の位置関係を極端に違えることが
ないことから、計算を簡略化したものである)に調整
(プリセット)される。その場合、記録再生されたパ
ン、チルト、画角の情報(変化量)も1/2にならない
と移動物体の自然な動きが確保されない。したがって、
移動物体の自然な動きを得るには、投影に当たっての画
角調整(プリセット)の変化量に比例して、パン、チル
ト、画角の変化量を計算させるようにしている。
【0061】また、例えば、上記撮影時の同じ条件で、
再生投影するムービングプロジェクター10とスクリー
ン32までの距離が10mである場合において、意図的
に投影画像を1/2の大きさにする場合にも、投影に当
たっての画角調整は1/2にプリセットされ、その場合
の再生されたパン、チルト、画角の情報はすべて1/2
になるように自動的に計算され、パン、チルト、画角等
の駆動装置にその情報が伝送され、制御される。これに
よって1/2に縮小された移動物体の画像は自然な動き
を示す。
【0062】更に、撮影時に移動物体とビデオカメラ1
までの距離と投影時にムービングプロジェクター10と
スクリーン32までの距離との位置関係を上記と同様に
10mとし、意図的に投影画像を2倍の大きさにする場
合には、投影に当たっての画角調整は2にプリセットさ
れ、その場合の再生されたパン、チルト、画角の情報は
すべて2倍になるように自動的に計算され、パン、チル
ト、画角等の駆動装置にその情報が伝送され、制御され
る。これによって2倍に拡大された移動物体の画像は自
然な動きとなる。即ち、画角調整の修正回路は、画角調
整(プリセット)の値に正比例して、パン、チルト、画
角の値が増減する自動演算回路が制御装置に組み込まれ
ている。
【0063】本発明のシステムによって投影されるスク
リーンがムービングプロジェクター10を中心とする円
弧状であれば、問題ないが、スクリーン32が平面の場
合、スクリーン32の両端および上下端に行くにしたが
って再現された映像の大きさが変化し、横方向および上
下方向に広がる(歪む)ことを防止する必要がある。こ
の歪曲した映像を修正するために、画角補正とあおり補
正を制御装置に具備させている。これらは、再生された
パン、チルトの角度信号によって刻々と自動的に補正さ
れるので、小画面34がスクリーン32のどの位置にあ
っても、その歪みは目立たない程度までに押さえること
ができる。
【0064】図9にこれらの補正方法の概要を図示して
いる。補正方法は、極端なあおり補正を避けるために2
段階で調整され、第1段階は画角補正であり、第2段階
はあおり補正である。例えば、スクリーン32の中央の
a位置に投影機の起点を置いた場合、スクリーン32か
らムービングプロジェクター10までの距離をL0 、そ
の時の画角θ0 、画角θ0 に対する小画面34の幅をW
0 、高さをH0 とする。ムービングプロジェクター10
が左方向へα°回動した場合、スクリーン32に投影さ
れるこの小画面34のb位置の画像の幅はW1 となり、
高さは画像の中心でH1 となる。この場合、その高さは
画像の右側で小さく、左側で大きくなる。
【0065】この歪んだ画像を修正する方法は、まず、
ムービングプロジェクター10の回動角α°に対応し
て、画角がθ1 に修正される。これによって画像の幅は
1 からW2 となり、高さは画像の中心でH1 からH2
となる。これが、画角補正である。
【0066】この画角補正によって画像bの高さは概ね
a位置の画像の高さに近くなるが、なお画像の幅W2
0 に比較して広く、かつ、高さは右側では小さく、左
側では大きい形で歪んでいる。このため、更にこの歪み
を修正するためにあおり補正が為される。本発明の特徴
はこれら画像の歪みを画角補正とあおり補正により修正
することにある。あおり補正は、画像の幅方向のW2
3 まで圧縮するとともに、高さ方向の狭い方の高さを
変えずに広い方の高さのみを圧縮する。この補正は例え
ば、液晶の画素を電子的に間引くなどの方法を採用し
て、電子的に圧縮する。本発明はこのような従来の圧縮
技術が適用できる。
【0067】図10および図11を参照し、画角補正と
あおり補正について更に詳述する。ムービングプロジェ
クター10の回転中心である点Oの位置から画角θ0
示される小画面aの4角形を点Oの位置から左方向に角
度αの範囲でパン動作したときに、示される小画面bの
4角形を利用して説明する。
【0068】図10および図11において画角補正とは
点p、q、r、sにより囲まれた4角形の範囲を点
p′、q′、r′、s′により囲まれた4角形の範囲に
縮小する修正を意味する。また、あおり補正とは点
p′、q′、r′、s′により囲まれた4角形の範囲を
点p″、q″、r″、s″により囲まれた4角形の範囲
に縮小する修正を意味する。
【0069】図10において、点h、i、j、kで包囲
される小画面aの幅W0 は、起点Oから画角θ0 で形成
される。この小画面aを起点Oから左方向に角度αの移
動範囲でパンしたときに形成される小画面は、点p、
q、r、sで包囲される略台形の4角形になる。この点
p、q、r、sで包囲される略台形の4角形は、幅W
1 、中心の高さH1 で小画面の右側で小さく、左側で大
きく歪曲した画像になっている。
【0070】この歪曲した画像である小画面p、q、
r、sで包囲される画像を最初にp′、q′、r′、
s′で包囲される小画面に修正する画角補正について説
明する。点p、q、r、sで包囲される略台形の小画面
をbとし、点p′、q′、r′、s′で包囲される略台
形の小画面をb′とし、点p″、q″、r″、s″で包
囲される4角形をb″とする。小画面bの中心であっ
て、スクリーン32の点ε3 と起点Oとの距離L1 は、
以下の式で示される。 L1 =L0 /cosα …f1
【0071】また、小画面bの右端q、sであって、ス
クリーン32の点ε6 と起点Oとの距離L1-1 は、以下
の式で示される。 L1-1 =L0 /cos(α−θ0 /2) …f2
【0072】また、小画面bの左端p、rであって、ス
クリーン32の点ε0 と起点Oとの距離L1-2 は、以下
の式で示される。 L1-2 =L0 /cos(α+θ0 /2) …f3
【0073】また、小画面bの上端p、qまたは下端
r、sであって、スクリーン32の点ε0 乃至ε6 の距
離W1 は、スクリーン32の点ε6 乃至ε8 の距離X1
と関連させて、以下の式で示される。 W1 =L0 ・tan(α+θ0 /2)−X1 …f4 X1 =L0 ・tan(α−θ0 /2) …f5 なお、点ε8 は起点Oからスクリーン32に直交する小
画面aの中心である。
【0074】また、小画面bの右端q、sの高さH1-1
および小画面の左端p、rの高さH1-2 は、以下の式で
示される。
【0075】
【数1】
【0076】
【数2】
【0077】
【数3】
【0078】小画面b′の右端q′、s′であって、ス
クリーン32の点ε5 と起点Oとの距離L2-1 は、以下
の式で示される。
【0079】
【数4】
【0080】また、小画面b′の左端p′、r′であっ
て、スクリーン32の点ε1 と起点Oとの距離L2-2
は、以下の式で示される。
【0081】
【数5】
【0082】また、小画面b′の上端p′、q′または
下端r′、s′であって、スクリーン32の点をε1
至ε5 の幅W2 は、スクリーン32の点ε5 乃至ε8
距離と関連させて、以下の式で示される。
【0083】
【数6】
【0084】また、小画面b′の右端q′、s′の高さ
2-1 および小画面の左端p′、r′の高さH2-2 は、
1-2 とH2-2 が、点ε0 乃至ε3 の間の幅と点ε1
至ε3 の間の幅に比例することから、以下の式で示され
る。
【0085】
【数7】
【0086】また、小画面bの右端である点qとsとの
間の高さであるH1-1 と小画面b′の右端である点q′
とs′との間の高さであるH2-1 は、点ε3 乃至ε6
間の幅と点ε3 乃至ε5 の間の幅に比例することから、
以下の式で示される。
【0087】
【数8】
【0088】
【数9】
【0089】
【数10】
【0090】
【数11】
【0091】
【数12】
【0092】
【数13】
【0093】画角補正およびあおり補正の計算は、プロ
ジェクターを実際にスクリーンに投影する際に、その設
置場所によりスクリーンの大きさ、プロジェクターとス
クリーンとの間の距離が変化するため、設置場所により
プロジェクターとスクリーンとの間の距離L0 、画角θ
0 が決まれば、プロジェクターとスクリーンの中心にあ
る小画面の幅W0 および高さH0 は確定し、L0 および
θ0 に従属している。また、プロジェクターの投影軸と
スクリーン32とが直交する点(aの映像位置)以外の
小画面の位置においては、パン方向について角度αが、
画角補正およびあおり補正に関連する変数である。これ
ら変数が規定されるのみで他の条件に関係なく、画角補
正およびあおり補正が可能になる。
【0094】制御装置8にこのような変数として例え
ば、L0 =8m、W0 =2.5m、H0 =1.75m、
α=30°をそれぞれ代入して演算した結果を以下に示
す。
【0095】画角・あおり補正計算式 1.図10に対する変数の数値 L0 =8m、W0 =2.5m、H0 =1.75m、α=
30°
【0096】2.画角およびパン角度の計算 (1)画角 θ0 =(tan-10 /2L0)*2=17.76°
【0097】(2)パン角度α=30°の時の補正画角 L1 =L0 /cosα=9.24m θ1 =(tan-10 /2L1)*2=15.41°
【0098】(3)パン角度α=30°の時の画像形状 L0-1 =L0 /cos(θ0 /2)=8.097m L1-1 =L0 /cos(α−θ0 /2)=8.574m L1-2 =L0 /cos(α+θ0 /2)=10.276
m H1-1 =H0 *L1-1 /L0-1 =1.853m H1-2 =H0 *L1-2 /L0-1 =2.22m X1 =L0 *tan(α−θ0 /2)=3.09m W1 =L0 *tan(α+θ0 /2)−X1 =3.36
【0099】(4)画角補正後の画像形状 L2-1 =L0 /cos(α−θ1 /2)=8.649m L2-2 =L0 /cos(α+θ1 /2)=10.113
m X2 =L0 *tan(α−θ1 /2)=3.279m X4 =L0 *tanα=4.619m H2-1 =H1-1 *(X4 −X2)/(X4 −X1)=1.6
24m W1 =L0 *tan(α+θ1 /2)−X2 =2.90
6m H2-2 =H1-2 *(W2 +X2 −X4)/(W1 +X1
4)=1.899m
【0100】(5)あおり補正後の画像と横方向の圧縮
量 H3-1 =H2-1 =1.624m H3-2 =2H0 −H3-1 =1.875m C3-1 =X4 −X2 −W0 /2=0.09m C3-2 =W2 +X2 −X4 −W0 /2=0.316m
【0101】また、あおり補正後のH3-2 とH3-1 の差
が残っているが、本発明の移動物体は小画面の中心付近
に収めるように撮影されることが多いため、画像bの中
心にてH0 を確保することを重視したものである。な
お、画像bの両端付近は、前述のように周囲との境が明
確にならないような撮影をするので、あおりの完全な修
正をしなくても画像に特異な歪みが目立たなかった。
【0102】上記の計算式は、制御装置8のCPUに記
憶されている。画角補正値とあおり補正値がCPUによ
り瞬時に演算され、小画面bの画像が修正され小画面
b″としてムービングプロジェクターからスクリーン3
2に投影される。
【0103】さらに、あおり補正は、本発明においては
厳密なものでなくても実用上は支障がない。即ち、移動
物体を撮影する際には、前述したように、常に投影時の
小画面34の中心付近に移動物体がくるように追従しつ
つ撮影がなされること、また、移動物体のみがハイライ
トにて撮影され、その周囲は常に暗くされているので、
小画面の周囲における図9のbまたはc位置に示すよう
な画面の周囲の歪みは投影されないことから、移動物体
の不自然な歪みを補正できる程度のあおり補正で十分で
ある。
【0104】これらの補正方法は、画角の位置が起点の
上方向のc位置においては幅と高さの関係が逆になる補
正値となり、また、斜方向のd位置においては、b位置
における歪みとc位置における歪みとの合成を補正する
補正値となる。
【0105】ここで、前記の記録から再生までの詳細を
図12によって説明すると、本発明の映像信号(V信
号)、音声信号(A信号)、パン角信号(P信号)、チ
ルト角信号(T信号)および画角角度信号(F信号)の
同時記録および再生方法は、既製のビデオ製品と公知の
技術の応用によって処理することができる。
【0106】即ち、業務用VTRの編集方式において
は、編集ポイントの管理のためにタイムコードをV信
号、A信号と同時に収録しているが、SMPTE(映画
およびテレビジョン技術委員会)で規格化されたSMP
TEタイムコードのフォーマットにはユーザーズビット
が利用できるようになっている。SMPTEタイムコー
ドはテレビフレーム毎に80ビットのデジタル信号を割
り当てられており、80ビットの配列は、4ビット単位
のタイムコード(TC)8組とタイムコードと交互に並
ぶ4ビット単位のバイナリビット(BN)8組と冗長コ
ード(CRC)16ビットからなる。
【0107】ユーザーズビットは、この中のバイナリビ
ット群で4ビット×8グループ(32ビット)を割り当
てられ、ユーザーの自由な利用に提供されている。業務
用としてはタイムコードも必要になるので、ユーザーズ
ビットが利用できることは、本方式にとって大変有用と
言える。以下にその利用方法を述べる。
【0108】P(パン)、T(チルト)、F(フォーカ
ス)に対する情報量は、本方式の利用状況からみて、例
えば、スクリーンに対する角度がそれぞれP=120
°、T=50°、F=90°の範囲であれば充分であ
る。更に分解能はP、Tについては0.5°、Fについ
ては1°で充分である。そのため、伝送量はそれぞれP
=0〜239(120×2)、T=0〜99(50×
2)、F=0〜89(90×1)となる。より詳述すれ
ば、Pの情報量は120°の範囲であり、その分解能
は、120°の角度の範囲をさらに細分割して0.5°
に設定したことにより、情報量では2倍になるからであ
る。つまり、P=0〜239(120×2)の情報量、
T=0〜99(50×2)の情報量、F=0〜89(9
0×1)のそれぞれの情報量になる。この数値はBCD
(Binary Coded Decimal Representation)で4ビット×
7グループであり、編集用の1グループを加え、8グル
ープを同時に収録することとしている。
【0109】編集用VTRでは、タイムコードを2つの
方法で記録する。1つの方法は、音声トラックに記録す
る方法であるが、最近のVHSのVTRにおける音声信
号は、音質向上を図るために映像信号位置に回転ヘッド
で記録する深層記録方式が採用され、HiFi音声とし
ているので、従来の音声トラックはタイムコードのため
の流用が可能である。これをLTC(Longitudial Time
Code)と呼んでいるが、このLTCはテープが停止する
と読み取れない欠点がある。
【0110】2つめの方法は、映像信号の垂直帰線期間
のブランキングにのせる方法であるが、これはVITC
(Vertical Interval Time Code)と呼ばれるもので、こ
の方法であればテープが停止中でもコードを読み取るこ
とができる。上記どちらの方法を採用しても良いが、本
実施例においては後者のVITC式方式を採用してい
る。
【0111】本方式の記録装置としては、図12におい
てタイムコード・ジェネレータ(TCG)を内蔵する制
御ボックス4と、タイムコードを受入れ可能な収録用V
TR(R−VTR)として記録装置5によっている。ま
た、再生装置としては、タイムコードを取扱い可能な再
生用VTR(P−VTR)として再生装置7と、コード
・デコーダを内蔵する制御装置8によっている。
【0112】図12は記録、再生の概要を表している
が、図1において、ビデオカメラ1からのV信号と、
P、T、Fのコード化されたバイナリ信号を制御ボック
ス4に内蔵するTCGに入力すると、V信号にP、T、
F信号をユーザーズビットとしたタイムコードが重畳し
た信号が出力として得られる。この重畳したV信号とマ
イクロフォンからのA信号を記録装置5(R−VTR)
に入力すれば、V、A、P、T、Fの各信号を同時に収
録することができる。
【0113】再生は、再生装置7(P−VTR)の出力
としてV、A、TC(Time Code)が得られるので、TC
を制御装置8に内蔵するデコーダに接続しP、T、F各
信号が復号化される。映像信号であるV信号は、P−V
TRにおいて復号化される。
【0114】以上説明した各実施例の主信号系は、図3
において、ビデオカメラ1、記録装置5、再生装置7、
制御装置8およびムービングプロジェクター10に対し
てはNTSC信号を、CCDカメラ23から編集装置2
1および制御装置8に対してはRGB信号を、編集装置
21は前記CCDカメラ23から自然画像としてのRG
B信号を取り込むとともに、CG機能としてのグラフィ
ックス加工などを行って、これらの合成信号をD/A変
換してNTSC信号として出力する。
【0115】編集装置21を操作卓として、例えば多数
のムービングプロジェクター10または液晶プロジェク
ター41(図6および7)を、従来のムービングライト
のような使い方をする場合は、デジタルワンライ方式、
例えば、DMX−512信号系に切り替えて使用するこ
とが良い。また、上記NTSC方式(インターレス方
式)では画質が問題になる演出においては、システムと
してEDTV−2(プログレッシング方式)に対応すれ
ば改善される。
【0116】これらの走査線は525本が基本である
が、更に高画質が要求される場合は、システムとして液
晶パネルなど1,280×1,024の解像度にすれば
更に改善される。
【0117】ビデオカメラ1にパンの駆動装置とチルト
の駆動装置を設け、移動物体を撮影するに際し、前記移
動物体に発信器を装着せしめ、その発信位置に追従して
前記ビデオカメラ1の方向が自動的に変わるようにして
も良い。この移動物体の発信位置に追従する技術はWO
9514241を利用することが好ましい。
【0118】図13に示されるように、WO95142
41は、移動する人または物体を複数のスポットライト
で追尾するためのシステムであり、少なくとも一個のト
ランスポンダ、複数の受信機、制御装置および少なくと
も一台のスポットライトよりなる。制御装置からの周期
的信号に応じて複数の受信機は赤外(IR)信号を送信
する。IR信号を受信後、複数のトランスポンダはシリ
アルの符号化超音波信号を送信する。受信機−制御装置
の組み合わせが超音波信号を受信し、IR信号の送信と
超音波信号の受信との間の経過時間を利用して複数のト
ランスポンダの位置を計算する。トランスポンダの速度
データは各トランスポンダの超音波キャリアー周波数の
ドップラーシフトを利用して獲得される。速度とトラン
スポンダ位置データは予測されたトランスポンダ位置を
計算するのに使用される。最後に、パンおよびチルトの
パラメータが計算され、各トランスポンダに一台または
それ以上のスポットライトのねらいを定めるものであ
る。かかる自動追尾システムのトランスポンダを移動物
体に装着することにより、ビデオカメラは自動的に移動
物体を追尾することが可能である。
【0119】例えば、図14を参照して説明すれば、図
14は、本発明のシステムによって、舞台上の一人のダ
ンサーをビデオ撮影しているシーンである。ダンサーは
トランスポンダを取り付けているので、ビデオカメラ1
は、舞台33の上で踊りつつ移動するダンサーを狭い画
角におさめるように追尾しつつ撮影する。この際、ビデ
オカメラ1によって収録するビデオテープに、映像、音
声の信号と共に、ビデオカメラ1の回動したパン角度と
チルト角度および画角角度の信号を同時に収録する。
【0120】上記WO9514241号の自動追尾技術
は、移動物体にトランスポンダを装着させ、その移動物
体の移動に応じてその移動物体の映像を撮影機で撮影す
るために利用しているものである。しかしながら、本発
明のムービングプロジェクターは、撮影機により撮影後
の映像を投影機によりスクリーンに投影するが、投影機
とスクリーンとの距離は、常に一定ではなく、投影する
場所によりその距離は変化する。
【0121】この投影する場所により投影機とスクリー
ンとの間の変化する距離を迅速に測定する手段としてI
R(赤外線)距離計が使用される。このIR距離計は、
図1、図2、図3、図8のそれぞれの図面において番号
15で示されている。このIR距離計15により、投影
機とスクリーンとの間の距離が即座に測定され、そのデ
ータに基づいて投影機のピント調整が即座になされるの
で、スクリーンには、鮮明かつ適正なピント調整がなさ
れた映像が投影される。
【0122】これらの前記実施例のムービングプロジェ
クター10および上記実施例の液晶プロジェクター41
は、台車に設置されることで説明をしたが、台車の代わ
りに別の吊架装置(図示せず)を設け、例えば天井から
吊り下げられているバトンに設置して使用することもで
きる。
【0123】また、本発明は、アナログビデオテープを
用いることを主体に記載したが、デジタルビデオテープ
を用いても良い。デジタルビデオテープを使用する場合
においても、デジタルビデオフォーマットが規定されて
おり、映像、音声と共に情報などが記録できるサブコー
ドエリアが決められており、その中に編集情報と共に前
記のパン、チルト、画角の各情報を記録することが可能
である。
【0124】また、記録媒体はビデオテープに限らず、
システムとして対応すれば、例えば、デジタルビデオデ
ィスク更にはビデオディスクレコーダーなどを用いても
よい。デジタルビデオディスク(以下DVD)は、MP
EG2動画圧縮技術(MovingPicture coding Experts G
roup の作業により生み出された通信・放送・蓄積3分
野に汎用的に使用可能な動画像符号化方式)を利用した
動画CDで、12cmの光ディスクの中に動画像を含めた
数GB容量のデータを格納できる大容量の次世代の光ディ
スクメディアである。また、近い将来登場するであろう
ビデオディスクレコーダー(以下VDR)は録画が可能
で、本発明に対応できるものである。
【0125】DVDは135分の再生をめどにフォーマ
ット化が進められているが、VDRはその性格上長時間
の記録が必要なことから、更に高密度化が要求されてお
り、現段階では開発途上である。しかし、その取扱上、
記憶容量、映像の画質の良さ(特に編集を繰返した場
合)など多くの特徴を持っており、近い将来にはVD
R、DVDがビデオテープに代わって映像の主流になる
ことは間違いない。次世代のVDR、DVDにおける信
号処理は、MPEG2にそのデータ構造が規定されてお
り、そのフォーマットは、パックヘッダ、ビデオパケッ
ト、オーディオパケット、その他の情報パケットが決め
られている。本発明におけるパン、チルト、画角の各情
報は、この情報パケットに編集情報と共に記録すること
が可能である。以上の各システムによる具体的な適用例
をいくつか紹介する。
【0126】(1)第1の実施例に対する適用例(撮影
時の状況を忠実に、かつ、リアルに再現する) (a)舞台、テレビスタジオ、大型イベント等における
動画としての映像の取り込み。 ダンサーの踊りなどをスクリーンに投影する。投影す
る手段と表現方法は、前述の実施例の通りであるが、投
影位置、投影高さに制限がないことから、例えば、主役
である出演者を引き立てるための演出に効果的である。 実際の動物の映像として、移動する豹、ライオン、
馬、牛など、飛び回る鳥、ひらひら飛ぶ蝶などの表現を
舞台などの演出に加えることができる。なお、小さな動
物は画角を大きくして拡大投影した方が効果的である。
【0127】(b)広告、宣伝などにおける演出例とし
て、高級洋装店などにおけるデモンストレーション用の
映像として効果的である。特に、モデルとしての人物が
等身大で実物と同じ動きをすることは、臨場感と迫力あ
る表現が可能で、購買意欲を促進することにつながる。 婦人服売り場などの店舗においても、適当な投影面さ
えあれば、例えば、ファッションショーに相当する映像
を簡単に得ることができるので、高価なファッションモ
デルに代わって、安価に効果的に客寄せができる。 ビルの壁面などを利用して、広い範囲に移動する人物
などを併用した広告、宣伝ができる。
【0128】(c)舞踊、スポーツなどの教習用として
の応用例として、例えば、舞踏の家元の規範のビデオテ
ープを、各教習所に配布または個人に販売することで教
習の効果を上げる。また、スポーツの教習、訓練用とし
ては、主として個人技で、移動を伴うものに対し、本映
像システムが活用できる。 舞踊、能、狂言、ダンスなど移動を伴うものの教習用
映像投影に有効である。システム構成としては基本的に
各単数で良いが、これを複数にして、象徴的に表現され
る小道具に相当する映像を併用しても良い。 柔道、空手などの規範のビデオテープを、各道場に配
布することで教習の効果を上げる。 体操としての床運動、跳躍や、フィギュアスケートな
どの規範を、学校などに配布することで教習の効果を上
げる。例えば、5輪強化チームの設備として採用すれ
ば、外国一流選手を模範とした有効な強化手段ともな
る。 ゴルフスイングを練習するに当たり、一流選手のスイ
ングを等身大で再現すれば、最良のスイングフォームの
軌跡を表示することができるので、上達につながり、ゴ
ルフ練習場やゴルフショップに採用すれば客寄せにな
る。また、練習者のビデオ撮影を行い、前記模範と並べ
て再現し、欠点が一目で分かるようにしても良い。
【0129】(2)第2の実施例に対する適用例(CG
との合成、複数台による演出効果の向上) (a)舞台、テレビスタジオ、大型イベント等における
自然現象の表現として、従来の「静止画」では得られな
い「微妙なきらめき」、あるいは「微妙なゆらぎ」な
ど、「生きた自然描写」が表現できる。 宇宙の表現として、ムービングプロジェクター10を
複数台使うことによって、地球、月、火星、土星などの
惑星、太陽、他の銀河系(宇宙)、彗星、流れ星、など
回転しながら、あるいはきらめきながら移動させる。ベ
ースとなる星(宇宙全体)は、従来方式のプロジェクタ
ーを使用して投影しても良い。さらに人工衛星、ロケッ
ト、宇宙基地などを加えても良い。特に、宇宙の彼方の
渦巻き状銀河系のゆらぎ、夕日が燃えながら沈む表現な
どに適している。 雪、雨などの表現として、ムービングプロジェクター
10を複数台使うことによって、広い範囲に雨や雪を降
らせることができる。また、森林、山の雪景色、雪の積
もった庭、家などとの組み合わせも可能である。これら
の場合、ムービングプロジェクター10の回動は必ずし
も必要としないが、必要に応じ画角を広げて使用すると
効果的である。吹雪、嵐、雷などの表現も可能である。
【0130】海、波などの表現として、スクリーン下
方に複数台を用いて横並びに投影し、海の広さ、きらめ
く海面、波頭、打ち寄せる波などの表現をし、これに、
水平線近くに移動する白い客船などの表現も可能であ
る。 森、林、草木などの表現として、枝のゆらぎ、葉のき
らめき、草原の波打ちなど、前記の雪や海の表現と同じ
ように表現できる。 花の表現として、いつも微妙にふるえている花びら、
風に吹かれて自由に飛び回るタンポポなどの表現ができ
る。
【0131】(b)人工的なものの再現により、光とし
ての演出範囲の拡大をすることができる。 花火の表現として、打上げの瞬間から上空に上昇し破
裂して消えるまでの軌跡をスクリーン下方から上方に向
けてムービングプロジェクター10を回動することによ
り表現する。複数台によって交互または同時に投影する
のが良い。大きな花火の表現は無理であるが、「中距離
から見る花火」のレベルの再現は可能である。光と発射
音、破裂音との微妙な差がポイントとなる。また、複数
の映像を横に並べ、小花火を一斉に、無数に打上げる映
像は特に効果的である。
【0132】光のシャワーとしての表現として、複数
の映像を縦に並べ、無数のふりそそぐ光を映像として繰
り返し投影する。例えば、歌手の回りを柔らかく、包む
様に光のシャワーを降らせる。 架空の人物、動物を主役の演技に合わせてスクリーン
上に登場させ、上下、左右自由に移動させる。例えば、
中空における天女の舞、極楽鳥を飛ばす、龍の昇天、天
狗の高飛びなど、空間に跳ねるピーターパン、小人の再
現、巨人の登場など「自由に移動すること」に意味合い
のあるものの表現に適している。登場人物とアニメーシ
ョンとの対話なども可能である。
【0133】(3)第3の実施例に対する適用例(第2
の実施例に加え、CCDカメラによる書画、小モデルな
どを映像として投影する) (a)現物の拡大投影によって、舞台やスタジオにおけ
る大道具、美術セットなどの交換時間の短縮や製作コス
トの削減をすることができる。 大道具、美術セットなどに代わるものとして、できる
だけシャープでリアルな映像を定められた位置に瞬時に
投影することは、演出の効率化とコストダウンにつなが
る。本発明は、大道具などの小模型を作り、それを高精
度のCCDカメラ23にて撮影し、ムービングプロジェ
クター10にて拡大投影することができる。特に、その
小模型に対する照明は、舞台やスタジオにおける照明の
位置、方向にできるだけ合わせたものにすることがポイ
ントである。それによって立体感のある映像が得られ
る。
【0134】美術セットとして、現状は大きなコスト
をかけて、大きな絵として描くなどしているが、本発明
によると、小さな書画を直接CCDカメラ23にて撮影
し、ムービングプロジェクター10にて自由な位置に拡
大投影することとができるので、大幅なコスト削減が可
能である。 抽象的な表現として、舞台の雰囲気を象徴的に現す絵
画、書、リトグラフなども、前記同様の手段、方法によ
って拡大投影することができる。
【0135】(4)以上の各種映像を、劇場の幕間にお
いて緞帳の代わりにスクリーンを降ろして投影すること
で観客にサービスをしたり、または、それに広告を併用
することで収入を得ることもできる。
【0136】
【発明の効果】本発明は、大画面の比較的暗い背景部分
と大画面の中にあって自在に移動する小画面の比較的明
るい動画としての映像を別々に分離して投影するように
したので、小画面の動画を単に移動する場合に発生する
不自然さを解消することができ、小画面の中の移動物体
の動作に応じた自然な動きを忠実に表現することがで
き、さらに明るくシャープな映像と、機動性のある安価
なシステムを提供することができる。特に、スクリーン
上を自在に移動する小画面として、複数台を駆使するこ
とで演出効果が飛躍的に向上する可能性を持っており、
演出家の無限の創造性を具現化する手段として画期的な
システムである。また、複数台のプロジェクターを用い
ることにより、比較的安価にシステム構成が可能にな
り、複雑な色彩豊かな映像を安価に提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1の実施例のシステム構成であ
る。
【図2】本発明の第2の実施例のシステム構成である。
【図3】本発明の第3の実施例のシステム構成である。
【図4】(a)第3の実施例による美術セットの代りと
した一例である。 (b)第3の実施例による美術セットの代りとした他の
一例である。
【図5】(a)第3の実施例による美術セットの代りと
した他の一例である。 (b)第3の実施例による美術セットの代りとした他の
一例である。
【図6】本発明の第4の実施例の投影手段である。
【図7】本発明の第5の実施例の他の投影手段である。
【図8】本発明の第6の実施例のシステム構成である。
【図9】投影画像の補正方法およびあおり補正方法の概
要図である。
【図10】図9の詳細図である。
【図11】図10の小画面bの拡大図である。
【図12】本発明による記録から再生までの信号系の概
要である。
【図13】本発明による追尾システムの概要図である。
【図14】本発明による舞台の撮影シーンである。
【図15】本発明による投影シーンである。
【図16】従来の投影方法を示す図である。
【符号の説明】
1 ビデオカメラ 2 チルト角検出装置 3 パン角検出装置 4 制御ボックス 5 記録装置 6 ビデオテープ 7 再生装置 8 制御装置 9 スピーカー 10 ムービングプロジェクター 11 駆動制御装置 12 パン駆動装置 13 チルト駆動装置 15 赤外線距離計 21 編集装置 22 表示装置 23 CCDカメラ 24 被写体 31 液晶プロジェクター 32 スクリーン 33 舞台 34 小画面 44 固定反射鏡 45 可動反射鏡 46 可動反射鏡のパン駆動装置 47 可動反射鏡のチルト駆動装置 48 ターンテーブル 49 フランジ状支持部 51 固定の撮影機であるビデオカメラ 60 固定の投影機であるプロジェクター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島野 実 埼玉県新座市東北2−13−23 (72)発明者 松永 裕 東京都三鷹市上連雀9−5−6

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像信号とパン角度信号、チルト角度信
    号、画角角度信号の各駆動信号のバイナリ信号とを符号
    化するタイムコード符号化装置と;前記タイムコード符
    号化装置から出力されるタイムコード符号化信号と高周
    波で重畳された音声信号とを別々の記録領域に記録する
    記録装置と;を少なくとも含む撮影手段と、 映像信号と音声信号とを再生する再生装置と;パン角度
    信号、チルト角度信号、画角角度信号の各駆動信号を復
    号化するタイムコード復号化装置と;を少なくとも含む
    投影手段と、よりなり、 撮影時に前記撮影手段が移動物体の映像信号および音声
    信号を記録媒体に記録すると同時に、前記撮影手段が撮
    影位置のパン角度信号、チルト角度信号および画角角度
    信号を前記映像信号に符号化後、高周波に重畳した前記
    音声信号と共に前記記録媒体に記録することおよび/ま
    たは再生時に前記投影手段が前記記録媒体に記録された
    移動物体の映像信号、音声信号を再生すると同時に、撮
    影位置のパン角度信号、チルト角度信号および画角角度
    信号を復号化することを特徴とするムービングプロジェ
    クターシステム。
  2. 【請求項2】 前記撮影手段にパン角度検出装置とチル
    ト角度検出装置および画角角度検出装置とが配設される
    と共に、前記投影手段にパン角度駆動装置とチルト角度
    駆動装置および画角角度駆動装置とが配設されることを
    特徴とする請求項1のムービングプロジェクターシステ
    ム。
  3. 【請求項3】 前記投影手段に画角補正装置およびあお
    り補正装置が配設され、入力された前記投影手段のパン
    角度信号とチルト角度信号および画角角度信号に基づい
    て、画角補正および/またはあおり補正がされることを
    特徴とする請求項1または2のいずれかに記載のムービ
    ングプロジェクターシステム。
  4. 【請求項4】 前記可動の撮影手段に更に併設して固定
    の撮影手段を配設し、前記可動の撮影手段が撮影した小
    画面の映像信号を基に、前記固定の撮影手段により撮影
    した映像信号の中から前記移動物体の高輝度部分を消し
    込みまたは前記小画面の映像信号の範囲を暗転し、更に
    別の記録媒体に記録し、これを前記可動の投影手段が投
    影する際に小画面の映像信号と消し込みまたは暗転した
    映像信号とを同期して再生し、比較的暗い大画面の背景
    部分に比較的明るい動画の小画面をスクリーンに投影す
    ることを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに
    記載のムービングプロジェクターシステム。
  5. 【請求項5】 前記投影手段の投射光学系の投射方向に
    前記投影手段の投影方向を変える固定の反射鏡と、前記
    固定の反射鏡に対向して投射方向を自由に変える可動の
    反射鏡とを配置すると共に、前記投影手段に与える映像
    信号を前記可動の反射鏡の回動角度に応じて映像の傾き
    と逆方向に映像を回転させて補正する映像回転手段を制
    御装置に具備させたことを特徴とする請求項1、2、3
    または4のいずれかに記載のムービングプロジェクター
    システム。
  6. 【請求項6】 前記投影手段の投射光学系の投射方向の
    前方に配置した可動の反射鏡と、 前記可動の反射鏡と前記投影手段とを共通に支持すると
    共に、前記投影手段の支持基部に連結するフランジ状支
    持部と、 前記フランジ状支持部を支承し、回転させるターンテー
    ブルとを含み、 前記投影手段の投射光学系の光軸と前記ターンテーブル
    の回転軸とを共通軸線にし、可動の反射鏡のチルトの支
    点軸線と液晶プロジェクターに内蔵した液晶パネル上下
    面とが平行化されると共に、前記可動の反射鏡と前記投
    影手段とを一体的に回転させることを特徴とする請求項
    1、2、3または4のいずれかに記載のムービングプロ
    ジェクターシステム。
  7. 【請求項7】 前記撮影手段にパン角度駆動装置とチル
    ト角度駆動装置および画角角度駆動装置とが配設される
    と共に、前記移動物体に発信機が配設され、前記移動物
    体の発信位置に追従して前記撮影手段が前記移動物体を
    追尾することを特徴とする請求項1、2、3、4、5ま
    たは6のいずれかに記載のムービングプロジェクターシ
    ステム。
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