JPH09148932A - Ad変換器 - Google Patents

Ad変換器

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JPH09148932A
JPH09148932A JP30247595A JP30247595A JPH09148932A JP H09148932 A JPH09148932 A JP H09148932A JP 30247595 A JP30247595 A JP 30247595A JP 30247595 A JP30247595 A JP 30247595A JP H09148932 A JPH09148932 A JP H09148932A
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circuit
stage
differential amplifier
circuits
unit
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JP30247595A
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Koichi Azuma
幸一 東
Hidehiko Yamaguchi
英彦 山口
Naosada Tomari
直貞 泊
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、アナログ電圧信号をデジタル信号に
変換するA/D変換器に関し、基準電圧の配線数と入力
容量の低減化を図る。 【解決手段】2つの初段回路10_1,10_2;10
_2,10_3;…の出力電圧を容量分配して入力する
2段目回路40_1,40_2,…を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アナログ電圧信号
をディジタル信号に変換するAD変換器に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号処理の発達した今日、極
めて広範な分野でAD変換器が使用されている。図7
は、従来の並列方式3ビットAD変換器の構成図であ
る。2つの基準電圧VRH,VRLが6個の抵抗器10
0_1,100_2,…,100_6により分圧される
ことにより得られた7つの基準電圧信号VRH,VR
1,…VR5,VRLのそれぞれと、入力電圧信号VI
Nが、7個の比較器101_1,101_2,…,10
1_7のそれぞれで比較される。比較結果は、デコード
回路102でデコードされ、3ビットのディジタル値D
0〜D2が出力される。
【0003】図8は、従来の比較器の構成図である。
尚、ここでは、図6に示す基準電圧信号VRH,VR
1,VR2,…,VR5,VRLを代表して基準電圧信
号VREFと表記している。この図8に示す比較器10
1には、各差動得増幅器111_1,111_2と、各
2つのスイッチ回路112_1a,112_1b;11
2_2a,112_2bとからなる、2つの単位回路1
10_1,110_2が備えられている。各差動増幅器
111_1,111_2は、逆相入力端子111_1
a,111_2aと同相入力端子111_1b,111
_2bとの2つの入力端子、および逆相出力端子111
_1c,111_2cと同相出力端子111_1d,1
11_2dとの2つの出力端子を有しており、各2つの
スイッチ回路112_1a,112_1b;112_2
a,112_2bのうち各一方のスイッチ回路112_
1a,112_2aは、各差動増幅器111_1,11
1_2の逆相入力端子111_1a,111_2aと逆
相出力端子111_1c,111_2cとの間に備えら
れており、もう一方の各スイッチ回路112_1b,1
12_2bは、各差動増幅器111_1,111_2の
同相入力端子111_1b,111_2bと同相出力端
子111_1d,111_2dとの間に備えられてい
る。
【0004】また、この比較器101には、さらに4つ
のスイッチ回路113_1,113_2,113_3,
113_4が備えられている。これら4つのスイッチ回
路113_1,113_2,113_3,113_4の
うち、スイッチ回路113_1は、入力電圧信号VIN
を一端113_1aから入力して他端113_1bに伝
達する。
【0005】また、スイッチ回路113_2は、基準電
圧信号VREFをその一端113_2aから入力して他
端113_2bに伝達する。またスイッチ回路113_
3は、その一端113_3aが、スイッチ回路113_
2の一端113_2aと接続され、他端113_3bが
スイッチ回路113_1の他端113_1bと接続さ
れ、基準電圧信号VREFを、一端113_3aから他
端113_3bに伝達する。さらにスイッチ回路113
_4は、その一端113_4aが、やはりスイッチ回路
113_2の一端113_2aと接続され、他端113
_4bがスイッチ回路113_4の他端113_4bと
接続され、基準電圧VREFを、一端113_4aから
他端113_4bに伝達する。尚、スイッチ回路113
_2,113_4は、後述する動作と合わせて考えると
一見無駄のようであるが、スイッチ回路のオン抵抗によ
る誤差やスイッチ回路をMOSトランジスタで構成した
場合のフィードスルー誤差の低減のために配置されてい
るものである。
【0006】さらに、この図7に示す比較器101には
スイッチ回路113_1とスイッチ回路113_3の各
他端113_1b,113_3bどうしの接続点と、初
段の単位回路110_1を構成する差動増幅器111_
1の逆相入力端子111_1aとの間、スイッチ回路1
13_2,113_4の各他端113_2b,113_
4bどうしの接続点と差動増幅器111_1の同相入力
端子111_1bとの間、差動増幅器111_1の逆相
出力端子111_1cと、2段目の単位回路110_2
を構成する差同増幅器111_2の逆相入力端子111
_2aとの間、および、差動増幅器111_1の同相出
力端子111_1dと差動増幅器111_2の同相入力
端子111_2bとの間には、それぞれ、各容量素子1
14_1,114_2,115_1,115_2が配置
されている。2段目の単位回路110_2の出力端子、
すなわち差動増幅器111_2の逆相出力端子111_
2cおよび同相出力端子111_2dは、ラッチ回路1
16と接続されている。
【0007】以上のように構成された比較器101にお
いて、先ず、スイッチ回路113_1,113_2,1
12_1a,112_1b,112_2a,112_2
bが閉じ、スイッチ回路113_3,113_4が開
く。このとき、差動増幅器111_1に接続された2つ
の容量素子114_1,114_2の各一端には、それ
ぞれ、入力電圧信号VINと基準電圧信号VREFが入
力される。
【0008】一方、このときには、各差動増幅器111
_1,111_2は、逆相入力端子111_1a,11
1_2aと逆相出力端子111_1c,111_2cと
が接続され、かつ同相入力端子111_1b,111_
2bと同相出力端子111_1d,111_2dとが接
続され、これらの差動増幅器111_1,111_2の
各2つの入力端子および各2つの出力端子は、いずれも
所定の電圧Vaに落ち着く。したがって、容量素子11
4_1,114_2の差動増幅器111_1側には、電
圧Vaが印加される。各容量素子114_1,114_
2のもう一端側には、それぞれ、入力電圧信号VIN、
基準電圧信号VREFが印加されているため、各容量素
子114_1,114_2の容量をいずれもC1とする
と、各容量素子114_1,114_2には、それぞ
れ、C1・(Va−VIN)、C1・(Va−VRE
F)なる電荷が充電される。一方2つの差動増幅器11
1_1,111_2に挟まれた2つの容量素子115_
1,115_2には、それら各容量素子115_1,1
15_2の両端双方に電圧Vaが印加されるため、これ
らの容量素子115_1,115_2の電荷は0にキャ
ンセルされる。
【0009】次に、スイッチ回路113_1,113_
2,112_1a,112_1b,112_2a,11
2_2bが開き、スイッチ回路113_3,113_4
が閉じる。このとき2つの容量素子114_1,114
_2には、いずれにも基準電圧信号VREFが入力され
るので、差動増幅器111_1の逆相入力端子111_
1aには、電圧Va+VREF−VINが入力され、同
相入力端子111_1bには、電圧V1が入力される。
差動増幅器111_1のゲインをN1とすると、差動増
幅回路111_1の逆相出力端子111_1cの出力電
圧と同相出力端子111_1dの出力電圧との差は、N
1・(VIN−VREF)となる。
【0010】この差動増幅器111_1と2段目の差動
増幅器111_2との間に配置された2つの容量素子1
15_1,115_2の電荷はあらかじめ0にキャンセ
ルされているため、2段目の差動増幅器111_2の逆
相入力端子111_2a,同相入力端子111_2bに
は、初段の差動増幅器111_1の逆相出力端子111
_1c,同相出力端子111_1dから出力された各電
圧がそれぞれそのまま入力される。2段目の差動増幅器
111_2では、その差動増幅器111_2のゲインN
2がさらに掛けられてラッチ回路116に入力され、比
較結果O1が出力される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す並列方式3
ビットAD変換器の各比較器101_1,101_2,
…,101_7として図8に示す比較器101を採用し
た場合、7つの比較器101_1,101_2,…,1
01_7に各基準電圧信号VRH,VR1,VR2,…
VR5,VRLを供給するための配線が7本必要であ
り、また、入力電圧信号VINにかかる入力容量は、7
・C1である。
【0012】この図7に示すAD変換器は僅か3ビット
のものであるが、さらに分解能の高いAD変換器、すな
わちビット数の多いAD変換器の場合、多数の基準電圧
を必要とし、それら多数の基準電圧を各比較器に供給す
るための配線面積が極めて大きくなってしまうという問
題がある。また、これとともに、入力電圧信号VIN側
には、より大きな入力容量を駆動するための大容量バッ
ファを必要とし、AD変換器の消費電力の増大化を招い
ている。
【0013】入力電圧信号VINを上位と下位とに分け
て2段階にディジタル値に変換する直並列変換方式のA
D変換器が知られており、この直並列変換方式によれ
ば、並列方式のAD変換器と比べれば、比較器の数を削
減することができ、したがって入力容量を低減すること
ができるが、この直並列変換方式においても、近年のA
D変換器の高分解能化、高速化が進むにつれて、基準電
圧の配線によるレイアウト面積の増大化、入力電圧信号
にかかる入力容量を駆動するための消費電力の増大化が
問題となっている。
【0014】本発明は、上記事情に鑑み、基準電圧信号
の配線数と入力容量の低減化が図られたAD変換器を提
供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明のAD変換器は、逆相入力端子と同相入力端子との2
つの入力端子、および逆相出力端子と同相出力端子との
2つの出力端子を有する差動増幅器と、この差動増幅器
の逆相入力端子と逆相出力端子との間、およびこの差動
増幅器の同相入力端子と同相出力端子との間それぞれに
配置された接断自在な2つのスイッチ回路とからなる単
位回路を複数備えたAD変換器であって、上記単位回路
を備え入力電圧と基準電圧との差に対応する信号を出力
する、少なくとも2つの初段回路と、初段回路1つに対
応して1つ備えられた、上記単位回路を備え対応する1
つの初段回路の出力信号を入力する、少なくとも2つの
第1の2段目回路と、初段回路2つに対応して1つ備え
られた、上記単位回路を備え対応する2つの初段回路双
方の出力信号を入力する、少なくとも1つの第2の2段
目回路とを有し、上記初段回路それぞれが、入力電圧信
号および初段回路それぞれに応じた基準電圧信号のうち
のいずれか一方の第1の電圧信号を一端から入力して接
段自在に他端に伝達する第1のスイッチ回路と、入力電
圧信号および初段回路それぞれに応じた基準電圧信号の
うちの、上記第1の電圧信号とは異なる、いずれか他方
の第2の電圧信号を一端から入力して接断自在に他端に
伝達する第2のスイッチ回路と、第1のスイッチ回路の
上記他端とこの初段回路に備えられた上記単位回路を構
成する差動増幅器の逆相入力端子との間に配置された第
1の容量素子と、第2のスイッチ回路の上記他端とこの
初段回路に備えられた上記単位回路を構成する差動増幅
器の同相入力端子との間に配置された第2の容量素子
と、上記第1の電圧信号および上記第2の電圧信号のう
ちの一方の電圧信号を一端から入力して接断自在に他端
に伝達する、その他端が上記第1のスイッチ回路の上記
他端に接続されてなる第3のスイッチ回路と、上記一方
の電圧信号を一端から入力して接断自在に他端に伝達す
る、その他端が第2のスイッチ回路の上記他端に接続さ
れてなる第4のスイッチ回路とを備え、上記第1の2段
目回路それぞれが、この第1の2段目回路に対応する初
段回路に備えられた上記単位回路を構成する差動増幅器
の逆相出力端子と、この第1の2段目回路に備えられた
上記単位回路を構成する差動増幅器の逆相入力端子との
間に配置された第3の容量素子と、この第1の2段目回
路に対応する初段回路に備えられた上記単位回路を構成
する差動増幅器の同相出力端子と、この第1の2段目回
路に備えられた上記単位回路を構成する差動増幅器の同
相入力端子との間に配置された第4の容量素子とを備
え、上記第2の2段目回路が、この第2の2段目回路に
対応する2つの初段回路のうちの第1の初段回路に備え
られた上記単位回路を構成する差動増幅器の逆相出力端
子と、この第2の2段目回路に備えられた上記単位回路
を構成する差動増幅器の逆相入力端子との間に配置され
た第5の容量素子と、上記第1の初段回路に備えられた
上記単位回路を構成する差動増幅器の同相出力端子と、
この第2の2段目回路に備えられた上記単位回路を構成
する差動増幅器の同相入力端子との間に配置された第6
の容量素子と、この第2の2段目回路に対応する2つの
初段回路のうちの、上記第1の初段回路とは異なる第2
の初段回路に備えられた上記単位回路を構成する差動増
幅器の逆相出力端子と、この第2の2段目回路に備えら
れた上記単位回路を構成する差動増幅器の逆相入力端子
との間に配置された第7の容量素子と、上記第2の初段
回路に備えられた上記単位回路を構成する差動増幅器の
同相出力端子と、この第2の2段目回路に備えられた上
記単位回路を構成する差動増幅器の同相入力端子との間
に配置された第8の容量素子とを備えたことを特徴とす
る。
【0016】ここで、上記本発明のAD変換器は、上記
構成に加え、上記第1の2段目回路および上記第2の2
段目回路それぞれに対応して1つずつ備えられた、上記
単位回路を備え対応する1つの2段目回路の出力信号を
入力する、少なくとも2つの第1の3段目回路と、上記
第1の2段目回路および上記第2の2段目回路双方に対
応して1つ備えられた、上記単位回路を備え対応する2
つの2段目回路双方の出力信号を入力する、少なくとも
1つの第2の3段目回路とを有し、上記第1の3段目回
路それぞれが、この第1の3段目回路に対応する2段目
回路に備えられた上記単位回路を構成する差動増幅器の
逆相出力端子と、この第1の3段目回路に備えられた上
記単位回路を構成する差動増幅器の逆相入力端子との間
に配置された第9の容量素子と、この第1の3段目回路
に対応する2段目回路に備えられた上記単位回路を構成
する差動増幅器の同相出力端子と、この第1の3段目回
路に備えられた上記単位回路を構成する差動増幅器の同
相入力端子との間に配置された第10の容量素子とを備
え、上記第2の3段目回路が、この第2の3段目回路に
対応する2つの2段目回路のうちの上記第1の2段目回
路に備えられた上記単位回路を構成する差動増幅器の逆
相出力端子と、この第2の3段目回路に備えられた上記
単位回路を構成する差動増幅器の逆相入力端子との間に
配置された第11の容量素子と、上記第1の2段目回路
に備えられた上記単位回路を構成する差動増幅器の同相
出力端子と、この第2の3段目回路に備えられた単位回
路を構成する差動増幅器の同相入力端子との間に配置さ
れた第12の容量素子と、この第2の3段目回路に対応
する2つの2段目回路のうちの上記第2の2段目回路に
備えられた上記単位回路を構成する差動増幅器の逆相出
力端子と、この第2の3段目回路に備えられた上記単位
回路を構成する差動増幅器の逆相入力端子との間に配置
された第13の容量素子と、上記第2の2段目回路に備
えられた上記単位回路を構成する差動増幅器の同相出力
端子と、この第2の3段目回路に備えられた上記単位回
路を構成する差動増幅器の同相入力端子との間に配置さ
れた第14の容量素子とを備えたものであってもよい。
【0017】また、上記本発明のAD変換器は、上記単
位回路を構成する2つのスイッチ回路、上記第1のスイ
ッチ回路、および上記第2のスイッチ回路からなる第1
のスイッチ回路群と、上記第3のスイッチ回路および上
記第4のスイッチ回路からなる第2のスイッチ回路群と
のうちの一方および他方を、相互に逆相の2相クロック
のうちの一方および他方それぞれで制御するスイッチ制
御回路を備えたものであってもよい。
【0018】本発明のAD変換器は、以上の構成を備え
たことにより、隣接する基準電圧どうしの中間の電圧、
もしくは隣接する基準電圧どうしの間を複数に分割した
電圧と、入力電圧との比較が可能となり、基準電圧の配
線本数と入力容量を大幅に減少させることが可能とな
る。また、インバータ回路を用いた比較器において、隣
接する基準電圧どうしの中間の電圧を生成する回路方式
が提案されており(信学技報 ICD93−56(19
93−07「10ビット20MHz30mWCMOSA
DC」 電子技報通信学会 参照)、本発明と比べ外観
上は差動増幅器とインバータ回路との相違のようにも考
えられる。しかしながら、本発明では差動増幅器に入力
される入力電圧を直線的に変化させたときその増幅器の
逆相出力端子、同相出力端子から出力される2つの出力
電圧の傾き(直線に近似したときの傾き)の絶対値が互
いに異なるような状況で使用されるが、このような状況
において本発明のような容量分配の考え方(詳細は後述
する)を導入して正しい比較結果が得られるかどうかは
従来検討されていない。また差動増幅器の出力は非線形
的に変化し、この非線形性がどの程度の誤差につながる
かも従来検討されていない。このようなことから差動増
幅器を用いて基準電圧どうしの中間的な電圧と入力電圧
とを比較する構成は従来考えられていなかった。
【0019】これに対し、本発明者は、シミュレーショ
ン等により、通常のAD変換器における隣接する基準電
圧どうしの差分電圧は、例えば50mVないし100m
V等小さく、この程度の差分電圧の場合、線形と見なす
ことができる旨、および線形と見なしたときには、2つ
の出力の傾き(後述する)の絶対値が互いに異なってい
ても、差動増幅器を用いて、基準電圧どうしの中間の電
圧と入力電圧との比較を用いることができることを見い
出し本発明に至ったものである。このシミュレーション
の詳細は後述する。本発明では、インバータ回路ではな
く差動増幅器を用いているため、高精度のAD変換器が
実現する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。この図1には、複数の単位回路10_1,1
0_2,…,10_8が示されている。各単位回路10
_1,10_2,…,10_8は、各差動増幅器10_
1_1,10_2_1,…,10_8_1と、各2つの
スイッチ回路10_1_2,10_1_3;10_2_
1,10_2_3,…,10_8_2,10_8_3と
で構成されている。
【0021】各差動増幅器10_1_1,10_2_
1,…,10_8_1は、逆相入力端子と同相入力端子
との2つの入力端子、および逆相出力端子と同相出力端
子と2つの出力端子を有しており、各2つのスイッチ回
路10_1_2,10_1_3;10_2_1,10_
2_3,…,10_8_2,10_8_3のうちの各一
方のスイッチ回路10_1_2,10_2_2,…,1
0_8_2は各差動増幅器10_1_1,10_2_
1,…,10_8_1の逆相入力端子と逆相出力端子と
の間、各2つのスイッチ回路10_1_2,10_1_
3;10_2_1,10_2_3,…,10_8_2,
10_8_3のうちのもう一方の各スイッチ回路10_
1_3,10_2_3,…,10_8_3は、各差動増
幅器10_1_1,10_2_1,…,10_8_1の
同相入力端子と同相出力端子との間に配置されている。
【0022】この図1に示すAD変換器は、上記の複数
の単位回路10_1,10_2,…,10_8を備えた
AD変換器であって、各単位回路10_1,10_2,
10_3,…を備え入力電圧INと各基準電圧VR1,
VR2,VR3,…との差に対応する信号を出力する複
数(図1では3つの図示)の初段回路20_1,20_
2,20_3,…と、初段回路20_1,20_2,2
0_3,…1つに対応して1つ備えられた、単位回路1
0_4,10_6,10_8,…を備え対応する1つの
初段回路20_1,20_2,20_3,…の出力信号
を入力する複数の第1の2段目回路30_1,30_
2,30_3,…と、初段回路20_1,20_2,2
0_3,…2つに対応して1つ備えられた、単位回路1
0_5,10_7,…を備え対応する2つの初段回路1
0_1,10_2;10_2,10_3;…双方の出力
信号を入力する、少なくとも1つ(図1では2つ図示)
の第2の2段目回路40_1,40_2,…とを有して
いる。
【0023】尚、ここでは各第2の2段目回路40_
1,40_2,…には、それぞれ、2つの初段回路20
_1,20_2、および2つの初段回路20_2,20
_3が対応している。ここで、上記の初段回路20_
1,20_2,20_3,…それぞれには、 (1−1)入力電圧信号VINおよび各初段回路20_
1,20_2,20_3,…それぞれに応じた基準電圧
信号VR1,VR2,VR3,…のうちのいずれか一方
の第1の電圧信号(図1に示す例では入力電圧信号VI
N)を一端から入力して接段自在に他端に伝達する第1
のスイッチ回路20_1_1,20_2_1,20_3
_1,… (1−2)入力電圧信号VINおよび各初段回路20_
1,20_2,20_3,…それぞれに応じた基準電圧
信号VR1,VR2,VR3,…のうちの、上記第1の
電圧信号とは異なる、いずれか他方の第2の電圧信号
(図1に示す例では基準電圧信号VR1,VR2,VR
3,…)を一端から入力して接断自在に他端に伝達する
第2のスイッチ回路20_1_2,20_2_2,20
_3_2,… (1−3)第1のスイッチ回路20_1_1,20_2
_1,20_3_1,…の上記他端と各初段回路20_
1,20_2,20_3,…に備えられた単位回路10
_1,10_2,10_3,…を構成する差動増幅器1
0_1_1,10_2_1,10_3_1,…の逆相入
力端子との間に配置された第1の容量素子20_1_
5,20_2_5,20_3_5, (1−4)第2のスイッチ回路20_1_2,20_2
_2,20_3_2,…の上記他端と各初段回路20_
1,20_2,20_3,…に備えられた単位回路10
_1,10_2,10_3,…を構成する差動増幅器1
0_1_1,10_2_1,10_3_1,…の同相入
力端子との間に配置された第2の容量素子20_1_
6,20_2_6,20_3_6,… (1−5)第1の電圧信号(図1に示す例では入力電圧
信号VIN)および第2の電圧信号(図1に示す例では
各基準電圧VR1,VR2,VR3,…)のうちの一方
の電圧信号(図1に示す例では各基準電圧VR1,VR
2,VR3,…)を一端から入力して切断自在に他端に
伝達する、その他端が第1のスイッチ回路20_1_
1,20_2_1,…,20_3_1,…の上記他端に
接続されてなる第3のスイッチ回路20_1_3,20
_2_3,…,20_3_3,… (1−6)上記一方の電圧信号(図1に示す例では各基
準電圧VR1,VR2,VR3,…)を一端から入力し
て接断自在に他端に伝達する、その他端が第2のスイッ
チ回路20_1_2,20_2_2,20_3_2,…
の前記他端に接続されてなる第4のスイッチ回路20_
1_4,20_2_4,20_3_4,…が備えられて
いる。
【0024】また、上記第1の2段目回路30_1,3
0_2,30_3,…それぞれには、 (2−1)各第1の2段目回路30_1,30_2,3
0_3,…に対応する初段回路20_1,20_2,2
0_3,…に備えられた単位回路10_1,10_2,
10_3,…を構成する差動増幅器10_1_1,10
_2_1,10_3_1,…の逆相出力端子と、各第1
の2段目回路30_1,30_2,30_3,…に備え
られた単位回路10_4,10_6,10_8,…を構
成する差動増幅器10_4_1,10_6_1,10_
8_1,…の逆相入力端子との間に配置された第3の容
量素子30_1_1,30_2_1,30_3_1… (2_2)各第1の2段目回路30_1,30_2,3
0_3,…に対応する初段回路20_1,20_2,2
0_3,…に備えられた単位回路10_1,10_2,
10_3,…を構成する差動増幅器10_1_1,10
_2_1,10_3_1,…の同相出力端子と、各第1
の2段目回路30_1,30_2,30_3,…に備え
られた単位回路10_4,10_6,10_8,…を構
成する差動増幅器10_4_1,10_6_1,10_
8_1,…の同相入力端子との間に配置された第4の容
量素子30_1_2,30_2_2,30_3_2…が
備えられている。
【0025】さらに上記第2の2段目回路40_1,4
0_2,…には、 (3−1)その第2の2段目回路40_1,40_2,
…に対応する2つの初段回路20_1,20_2,20
_3,…のうちの第1の初段回路20_1,20_2,
…に備えられた単位回路10_1,10_2,…を構成
する差動増幅器10_1_1,10_2_1,…の逆相
出力端子と、その第2の2段目回路40_1,40_
2,…に備えられた単位回路10_5,10_7,…を
構成する差動増幅器10_5_1,10_7_1,…の
逆相入力端子との間に配置された第5の容量素子40_
1,40_2,… (3−2)上記第1の初段回路20_1,20_2,…
に備えられた単位回路10_1,10_2,…を構成す
る差動増幅器10_1_1,10_2_1,…の同相出
力端子と、この第2の2段目回路40_1,40_2,
…に備えられた単位回路10_5,10_7,…を構成
する差動増幅器10_5_1,10_7_1,…の同相
入力端子との間に配置された第6の容量素子40_1_
2,40_2_2,… (3−3)この第2の2段目回路40_1,40_2,
…に対応する2つの初段回路20_1,20_2,20
_3,…のうちの、上記第1の初段回路20_1,20
_2,…とは異なる第2の初段回路20_2,20_
3,…に備えられた単位回路10_2,10_3,…を
構成する差動増幅器10_2_1,10_3_1,…の
逆相出力端子と、この第2の2段目回路40_1,40
_2,…に備えられた単位回路10_5,10_7,…
を構成する差動増幅器の逆相入力端子との間に配置され
た第7の容量素子40_1_3,40_2_3,… (3−4)上記第2の初段回路20_2,20_3,…
に備えられた単位回路10_2,10_3,…を構成す
る差動増幅器10_2_1,10_3_1,…の同相出
力端子と、この第2の2段目回路20_2,20_3,
…に備えられた単位回路10_2,10_3,…を構成
する差動増幅器10_2_1,10_3_1,…の同相
入力端子との間に配置された第8の容量素子40_1_
43,40_2_43,…が備えられている。
【0026】また、第1の2段目回路30_1,30_
2,30_3,…および第2の2段目回路40_1,4
0_2,…は、各ラッチ回路50_1,50_2,…に
接続されている。尚、この図1に示す基準電圧VR1,
VR2,VR3,…は、VR1>VR2>VR3>…の
関係にあり、かつ、隣接する基準電圧どうしで等しい電
圧差すなわちVR1−VR2=VR2−VR3=…の関
係にある。
【0027】図1のAD変換器の動作説明の前に、差動
増幅器の構成例および本発明にいうクロック制御回路に
相当する2相クロック生成回路について説明する。図2
は、差動増幅器をMOSトランジスタで構成した場合の
一例を示す回路図である。MOSトランジスタM1、M
2はダイオード接続負荷であって差動出力VO1、VO
2を出力し、MOSトランジスタM3、M4はカスコー
ド負荷、MOSトランジスタM7はバイアス電圧VBが
印加された定電流源負荷、MOSトランジスタM5、M
6は入力用トランジスタであって入力電圧VI1,VI
2が入力される。
【0028】図1に示す各差動増幅器10_1_1,1
0_2_1,…との対比では、2つの入力電圧VI1,
VI2の一方および他方がそれぞれ逆相入力および同相
入力に相当し、差動出力VO1,VO2の一方および他
方がそれぞれ逆相出力および同相出力に相当する。図3
は、2相クロック生成回路と、MOSトランジスタで構
成した2つのスイッチ回路を示した回路図である。
【0029】外部からクロック信号CLOCKが入力さ
れ、2相クロック生成回路80により位相が互いに反転
した2つのクロック信号CLOCK1,CLOCK2か
らなる2相クロックが生成される。2つのスイッチ回路
81,82は、2つのクロック信号CLOCK1,CL
OCK2により逆位相で動作するように制御される。す
なわち、スイッチ回路81が閉のときはスイッチ回路8
2は開、スイッチ回路81が開のときはスイッチ回路8
2は閉に制御される。これら2つのスイッチ回路81,
82は、それぞれ、後述する第1のスイッチ回路群およ
び第2のスイッチ回路群を代表している。尚、2つのス
イッチ回路81,82が一瞬たりとも同時に閉状態とな
ることを防止するために、それら2つのスイッチ回路8
1,82双方が必ず同時に開となる状態を経るように2
相クロック生成回路を工夫することも行われているが、
ここでは本発明の特徴とは直接関係しないため、詳細説
明は省略する。
【0030】図1に戻って、図1に示すAD変換器の動
作について説明する。図1に示すAD変換器は、図3を
参照して説明したように、2相クロックCLOCK1,
CLOCK2により駆動される。最初に、第1のスイッ
チ回路20_1_1,20_2_1,20_3_1,
…、第2のスイッチ回路20_1_2,20_2_2,
…,20_3_2,…、および各単位回路10_1,1
0_2,…,10_8に備えられた各2つのスイッチ回
路10_1_2,10_1_3;10_2_1,10_
2_3…,10_8_2,10_8_3;…からなる第
1のスイッチ回路群を閉、第3のスイッチ回路20_1
_3,20_2_3,20_3_3,…、および第4の
スイッチ回路20_1_4,20_2_4,20_3_
4,…からなる第2のスイッチ回路群を開にする。
【0031】このとき、第10の容量素子20_1_
5,20_2_5,20_3_5,…の一端には、閉状
態にある第1のスイッチ回路20_1_1,20_2_
1,20_3_1,…を経由して、入力電圧VINが印
加され、これと同時に、第2の容量素子20_1_6,
20_2_6,20_3_6…の一端には各基準電圧V
R1,VR2,VR3,…が印加される。また各差動増
幅器10_1_1,10_2_1,…,10_8_1,
…はここでは理想的な特性を持つものと考え、オフセッ
ト誤差などによる出力電圧の違いを無視すると、各単位
回路10_1,10_2,…,10_8,…を構成する
各2つのスイッチ回路10_1_2,10_1_3;1
0_2_1,10_2_3,…,10_8_2,10_
8_3;…が閉状態となって各差動増幅器10_1_
1,10_2_1,…,10_8_1の入出力が短絡さ
れ、各入出力端子には、いずれにも電圧Vaが出力され
る。したがって各第1の容量素子20_1_5,20_
2_5,20_3_5,…には、電圧(Va−VIN)
に相当する電荷が蓄積され、各第2の容量素子20_1
_6,20_2_6,20_3_6…には、各電圧(V
a−VR1),(Va−VR2),(Va−VR3),
…に相当する電荷が蓄積される。
【0032】他の容量素子、すなわち第3の容量素子3
0_1_1,30_2_1,30_3_1,…、第4の
容量素子30_1_2,30_2_2,30_3_2,
…、第5の容量素子40_1_1,40_2_1,…、
第6の容量素子40_1_2,40_2_2,…、第7
の容量素子40_1_3,40_2_3,…、第8の容
量素子40_1_4,40_2_4,…のいずれにもそ
の両端双方に電圧Vaが印加され、そこに蓄積されてい
た電荷は0にキャンセルされる。
【0033】次に、スイッチ回路の開閉が逆になった場
合を考える。すなわち、このときには、第1のスイッチ
回路20_1_1,20_2_1,20_3_1,…、
第2のスイッチ回路20_1_2,20_2_2,20
_3_2,…、および各単位回路10_1,10_2,
…,10_8,…に備えられた各2つのスイッチ回路1
0_1_2,10_1_3;10_2_1,10_2_
3…,10_8_2,10_8_3;…からなる第1の
スイッチ回路群を開、第3のスイッチ回路20_1_
3,20_2_3,20_3_3,…、および第4のス
イッチ回路20_1_4,20_2_4,20_3_
4,…からなる第2のスイッチ回路群を閉にする。この
ときには、各初段回路20_1,20_2,20_3,
…を構成する各容量素子、すなわち第1の容量素子20
_1_5,20_2_5,20_3_5,…および第2
の容量素子20_1_6,20_2_6,20_3_
6,…の各一端には、各基準電圧VR1,VR2,VR
3,…が印加され、したがって各初段回路20_1,2
0_2,20_3,…を構成する各差動増幅器10_1
_1,10_2_1,10_3_1,…の逆相入力端子
には、それぞれ各電圧(Va+VR1−VIN),(V
a+VR2−VIN),(Va+VR3−VIN),…
が入力され、各同相入力端子には、いずれにもVaが入
力される。
【0034】差動増幅器10_1_1,10_2_1,
10_3_1,…のゲインをN1とすると各差動増幅器
10_1_1,10_2_1,10_3_1,…の逆相
出力端子の出力電圧と同相出力端子の出力電圧との差は
N1・(VR1−VIN),N1・(VR2−VI
N),N1・(VR3−VIN),…となる。各初段回
路20_1,20_2,20_3,…を構成する差動増
幅器10_1_1,10_2_1,10_3_1,…の
逆相出力端子および同相出力端子と、各第1の2段目回
路30_1,30_2,30_3,…を構成する差動増
幅器10_4_1,10_6_1,10_8_1,…の
逆相入力端子および同相入力端子は、第3の容量素子3
0_1_1,30_2_1,…,30_3_1,…と各
第4の容量素子30_1_2,30_2_2,30_3
_2,…を介して接続されており、各第1の2段目回路
30_1,30_2,30_3,…を構成する差動増幅
器10_4_1,10_6_1,10_8_1,…の逆
相入力端子、同相入力端子には、初段回路20_1,2
0_2,20_3,…を構成する差動増幅器10_1_
1,10_2_1,10_3_1,…の逆相出力端子、
同相出力端子から出力された各電圧がそれぞれそのまま
入力される。各第1の2段目回路30_1,30_2,
30_3,…を構成する差動増幅器10_4_1,10
_6_1,10_8_1,…では、その差動増幅器10
_4_1,10_6_1,10_8_1,…のゲインN
2がかけられて、各ラッチ回路50_1,50_3,5
0_5,…に入力され、比較結果O1,O3,O5,…
として出力される。
【0035】また第2の2段目回路40_1,40_
2,…は、各2つの初段回路20_1,20_2,20
_3,…を構成する差動増幅器10_1_1,10_2
_1,10_3_1,…と各容量素子40_1_1,4
0_1_2,40_1_3,40_1_4;40_2_
1,40_2_2,40_2_3,40_2_4;…を
介して接続されており、したがってこれら各容量素子4
0_1_1,40_1_2,40_1_3,40_1_
4;40_2_1,40_2_2,40_2_3,40
_2_4;…の持つ容量が全て等しい場合、例えば差動
増幅器10_5_1の逆相入力端子には、差動増幅器1
0_1_1の逆相出力端子の出力電圧N1・(Va+V
R1−VIN)と差動増幅器10_2_1の逆相出力端
子の出力端子N1・(Va+VR2−VIN)とが電圧
分配された電圧 {N1・(Va+VR1−VIN)+N1・(Va+VR2−VIN)}/2 =N1・{Va+(VR1+VR2)/2−VIN} が入力され、差動増幅器10_5_1の同相入力端子に
は、差動増幅器10_1_1の同相出力端子の出力電圧
N1・Vaとが電圧分配された電圧(N1・Va+N1
・Va)/2=N1・Vaが印加される。
【0036】すなわち、第2の2段目回路40_1で
は、基準電圧VR1と基準電圧VR2の中間の基準電圧
(VR1+VR2)/2を備えた場合と等価な差動増幅
が行われる。第2の2段目回路40_2についても同様
であり、基準電圧VR2と基準電圧VR3の中間の基準
電圧(VR2+VR3)/2を備えた場合と等価な差動
増幅が行われる。
【0037】このような、各第2の2段目回路40_
1,40_2,…における差動増幅の結果の出力電圧
は、各ラッチ回路50_2,50_4,…に入力され、
比較結果O2,O4,…として出力される。図4は、図
2の差動増幅器のシミュレーション結果を示すグラフを
示す図、図5は、図4の部分拡大図である。
【0038】図4は、図2に示す差動増幅器を、その差
動増幅器の入出力を短絡したときの電圧VaがVa=
2.5Vとなるように設計し、2つの入力V1,V2の
うち、入力VI2は、Va2.5Vに固定し、入力V1
を直線的に変化させたときの出力V01,V02の変化
を調べたものである。先ず、図5を参照して、図4に示
す出力V01,V02のほぼ直線の部分を直線で近似し
たときに電圧分配により正しい比較演算が行われる旨説
明し、次いで、図4を参照して直線からのずれによる誤
差について説明する。
【0039】入力VI2を一定電圧(差動増幅器の入出
力を短絡したときの電圧Va)に固定し、入力VI1を
直線的に変化させたとき、2つの出力V01,V02は
図5に示すように互いに傾きの絶対値は異なるもののそ
れぞれ直線的にかつ互いに逆方向に変化する(直線から
のずれによる誤差については後述する)。ここでは、図
2の入力VI1,VI2は、図1に示す各差動増幅器1
0_1_1,10_2_1,…,10_8_1,…の逆
相入力端子および同相入力端子にそれぞれ対応し、図2
の出力V01,V02は、図1に示す各差動増幅器10
_1_1,10_2_1,…,10_8_1,…の逆相
出力端子および同相出力端子にそれぞれ対応する。
【0040】入力電圧VINと2つの基準電圧VR1,
VR2が、図5に示すように、VR2<(VR1+VR
2)/2<VR1の関係にあるとき、図1に示す初段回
路20_1を構成する差動増幅器10_1_1の2つの
入力電圧(Va+VR1−VIN)およびVaに対応し
て、逆相出力V1と同相出力V2が出力され、これらの
出力V1,V2は、第2の2段目回路40_1を構成す
る差動増幅器10_5_1に、各容量素子40_1,4
0_2,…を介して入力される。
【0041】同様に、図1に示す初段回路20_2を構
成する差動増幅器10_2_1の2つの入力電圧(Va
+VR2−VIN)およびVaに対応して、逆相出力V
3と同相出力V4が出力され、これらの出力V3,V4
は、第2の2段目回路40_1を構成する差動増幅器1
0_5_1に、各容量素子40_1_3,40_1_4
を介して入力される。したがって第2の2段目回路40
_1を構成する差動増幅器10_5_1の逆相入力端
子、同相入力端子には、容量分配により、それぞれ、
(V1+V3)/2,(V2+V4)/2が入力され
る。この電圧は入力電圧VINと基準電圧(VR1+V
R2)/2を入力する初段回路を備えた場合の出力に等
しく、したがって、第2の2段目回路40_1を構成す
る差動増幅器10_5_1では、基準電圧(VR1+V
R2)/2を入力する初段回路を備えたときと同等の差
動増幅が行われる。
【0042】すなわち、図5に示すように、差動増幅器
の2つのVO1,VO2出力の傾きの絶対値が異なって
いても、直線性が確保されるかぎり、差動増幅器を用
い、図1に示すような容量分配により、正しい比較結果
を得ることができる。次に図4を参照して直線性からの
ずれによる誤差について検討する。入力VI2をVI2
=Va=2.5Vに固定し、入力VI1を直線的に変化
させたとき、2つの出力V01,V02は、図4に示す
ように、厳密には直線的には変化しない。
【0043】ここで、VI1=2.525V、VI1=
2.425Vのときの2つの出力V01,V02(図2
参照)はそれぞれ、 VI1=2.525V…V01(VI1=2.525V)=2.1854V V02(VI1=2.525V)=2.2624V VI1=2.425V…V01(VI1=2.425V)=2.3827V V02(VI1=2.425V)=2.1515V であり、このときの容量分配による平均値を計算する
と、 {V01(VI1=2.525V)+V01(VI1=2.425V)}/2 =(2.1854V+2.3827V)/2=2.2841V …(1) {V02(VI1=2.525V)+V02(VI1=2.425V)}/2 =(2.2624V+2.1515V)/2=2.2070V …(2) になる。VI1=2.525VとVI1=2.425V
との中央値、すなわちVI1=2.475Vのときの出
力V01(VI1=2.475V)、V02(VI1=
2.475V)は、 VI1=2.475V…V01(VI1=2.475V)=2.2827V …(3) V02(VI1=2.475V)=2.2057V …(4) であり、上記(1)式と(3)式とを比較すると誤差は
0.0014V、上記(2)式と(4)式とを比較する
と誤差は0.0013Vとなる。つまり、中間電圧であ
るVI1=2.475Vを、図1に示す容量分配により
補間した場合、1mV程度の誤差が出ることになる。し
かし、ここでは基準電圧どうしの差分電圧は2.525
V−2.425V=100mVであるので、1mV程度
の誤差は問題はない。
【0044】このように、図1に示す実施形態によれ
ば、十分小さな誤差で、基準電圧の数を約半分に削減
し、したがって基準電圧の配線量と入力容量が半減した
AD変換器が構成される。尚、前述したインバータ回路
を用いて容量分配を行う比較器(信学技報 ICD93
−56(1993−07「10ビット20MHz30m
WCMOSADC」・電子技報通信学会 参照)では、
パイプライン処理を行っているため、クロックパルス数
にして2クロック後でないと比較結果が得られず、ま
た、フリップフロップ回路などのタイミング回路を多く
必要とするという問題があるが、本実施形態では、1ク
ロック分で比較結果を得ることができ、タイミング回路
もラッチ回路50_1,50_2,…等の少数で済むと
いう長所を有する。
【0045】図6は、本発明のAD変換器の別の実施形
態の特徴部分の回路図である。図1に示す実施形態との
相違点について説明する。この図6に示すAD変換器に
は、第1の2段目回路30_1,30_2,…および第
2の2段目回路40_1,…それぞれに対応して1つず
つ備えられた、単位回路10_9,10_11,10_
13,…を備え対応する1つの2段目回路30_1,4
0_1,30_2,…の出力信号を入力する、少なくと
も2つの第1の3段目回路60_1,60_2,60_
3,…と、第1の2段目回路30_1,30_2,…お
よび第2の2段目回路40_1,…双方に対応して1つ
備えられた、単位回路10_11,…を備え対応する2
つの2段目回路30_1,40_1;40_1,30_
2;…双方の出力信号を入力する、少なくとも1つの第
2の3段目回路70_1,70_2,…とを有してい
る。
【0046】ここで、上記第1の3段目回路60_1,
60_2,…それぞれは、 (4−1)その第1の3段目回路60_1,60_2,
…に対応する2段目回路30_1,40_1,30_
2,…に備えられた単位回路を構成する差動増幅器の逆
相出力端子と、この第1の3段目回路60_1,60_
2,…に備えられた単位回路10_9,10_11,1
0_13,…を構成する差動増幅器の逆相入力端子との
間に配置された第9の容量素子60_1_1,60_2
_1,60_3_1,… (4_2)この第1の3段目回路60_1,60_2,
…に対応する2段目回路30_1,40_1,30_
2,…に備えられた単位回路を構成する差動増幅器の同
相出力端子と、この第1の3段目回路60_1,60_
2,…に備えられた単位回路10_9,10_11,1
0_13,…を構成する差動増幅器の同相入力端子との
間に配置された第10の容量素子60_1_1,60_
2_1,60_3_1,…を備えている。
【0047】また第2の3段目回路70_1,70_
2,…は、 (5−1)その第2の3段目回路70_1,70_2,
…に対応する2つの2段目回路30_1,40_1,3
0_2,…のうちの第1の2段目回路30_1,30_
2,…に備えられた単位回路を構成する差動増幅器の逆
相出力端子と、この第2の3段目回路70_1,70_
2,…に備えられた単位回路10_10,10_12,
…を構成する差動増幅器の逆相入力端子との間に配置さ
れた第11の容量素子70_1_1,70_2_1,… (5−2)第1の2段目回路30_1,30_2,…に
備えられた単位回路を構成する差動増幅器の同相出力端
子と、この第2の3段目回路70_1,70_2,…に
備えられた単位回路を構成する差動増幅器の同相入力端
子との間に配置された第12の容量素子70_1_2,
70_2_3,… (5−3)この第2の3段目回路70_1,70_2,
…に対応する2つの2段目回路30_1,40_1,3
0_2,…のうちの第2の2段目回路40_1,…に備
えられた単位回路を構成する差動増幅器の逆相出力端子
と、この第2の3段目回路70_1,70_2,…に備
えられた単位回路を構成する差動増幅器の逆相入力端子
との間に配置された第13の容量素子70_1_3,7
0_2_3,… (5−4)上記第2の2段目回路40_1,…に備えら
れた単位回路を構成する差動増幅器の同相出力端子と、
この第2の3段目回路70_1,70_2,…に備えら
れた単位回路を構成する差動増幅器の同相入力端子との
間に配置された第14の容量素子70_1_4,70_
2_4,…を備えている。
【0048】すなわち、図6に示すAD変換器は、初段
回路20_1,20_2,…と第2の2段目回路40_
1,…との間に適用された構成と同様の構成が、2段目
回路30_1,40_1,30_2,…と第2の3段目
回路70_1,70_2,…との間にも適用されてい
る。このため、それら第2の2段目回路40_1,…と
第2の3段目回路70_1,70_2,…の容量素子の
もつ容量が全て同一であった場合、実質的に、隣接する
2つの基準電圧VR1,VR2の間が4等分された各基
準電圧(3VR1+VR2)/4,(2VR1+2VR
2)/4,(VR1+3VR2)/4を入力したときと
等価な比較器が構成される。
【0049】尚、図1,図6に示す各実施形態では、第
2の2段目回路40_1,…および第3の2段目回路7
0_1,70_2,…の各容量素子は全て同じ容量を持
つものとして説明したが、容量を変えることにより、隣
接する2つの基準電圧(例えばVR1とVR2)の平均
電圧(VR1+VR2)/2ではなく、いずれかの基準
電圧に寄った電圧(例えば(VR1+VR2)/3)と
入力電圧とを比較するように構成することもでき、2つ
の初段回路の間に2つの第2の2段目回路を備え、ある
いは、2つの2段目回路の間に2つの第2の3段目回路
を備え、例えば(VR1+VR2)/3と入力電圧との
比較と、(VR1+VR2)/3と入力電圧との比較と
の双方を行ってもよく、さらに多数の第2の2段目回路
ないし第2の3段目回路を備え、隣接する2つの基準電
圧の間がさらに細かく分圧された各電圧と入力電圧との
比較を行うように構成してもよい。
【0050】その場合、隣接する基準電圧間の分解能を
さらに向上させると共に入力容量をさらに低減すること
ができる。尚、図1ないし図6に示す実施形態は並列型
のA/D変換器に関するものであるが、並列型A/D変
換器を上位変換と下位変換とに分けることにより、比較
器の数を減少させた直並列型A/D変換器にも本発明を
適用することが可能である。また、複数のスイッチ回路
20_1_1,20_1_2,20_1_3,20_1
_4;20_2_1,20_2_2,20_2_3,2
0_2_4;…および容量素子20_1_5,20_1
_6;20_2_5,20_2_6;…で構成される入
力部は、図1ないし図6に示す構成に限られるものでは
なく、例えばスイッチ回路20_1_1,20_2_
1,…を経由して各基準電圧VR1,VR2,…が入力
され、スイッチ回路20_1_2,20_1_3,20
_1_4;20_2_1,20_2_2,20_2_
3,20_2_4;…を経由して入力電圧VINが入力
されるように構成してもよく、その他本発明の範囲内で
変更しても同様の働きを得ることができる。
【0051】また、図1に示す実施形態から図6に示す
実施形態への拡張、即ち、第2の3段目回路70_1,
70_2,…を含む3段目回路を備えたのと同様にし
て、さらに4段目回路を備え、隣接する基準電圧の間を
さらに細かく分割してもよい。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
入力容量および基準電圧の数が削減され、このため入力
容量を充放電するために必要なバッファおよび基準電圧
生成のための基準電圧発生回路の電流容量を低減でき
る。また基準電圧の配線数の減少によりレイアウト面積
を減少することができる。また、本発明においては、差
動増幅器を用いているため、高精度のA/D変換器が実
現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のAD変換器の第1実施形態の回路図で
ある。
【図2】差動増幅器の一例を示す回路図である。
【図3】2相クロック生成回路と、2相クロックで制御
される2つのスイッチ回路の回路図である。
【図4】差動増幅器のシミュレーション結果を示す図で
ある。
【図5】差動増幅器のシミュレーション結果を示す部分
拡大図である。
【図6】本発明のAD変換器の第2実施形態の回路図で
ある。
【図7】AD変換器の構成図である。
【図8】従来の比較器の一例を示す構成図である。
【符号の説明】
10_1,10_2,10_3,… 単位回路 10_1_1,10_2_1,10_3_1,… 差動
増幅器 10_1_2,10_2_2,10_3_2,… スイ
ッチ回路 10_1_3,10_2_3,10_3_3,… スイ
ッチ回路 20_1,20_2,20_3,… 初段回路 20_1_1,20_2_1,20_3_1,… 第1
のスイッチ回路 20_1_2,20_2_2,20_3_2,… 第2
のスイッチ回路 20_1_3,20_2_3,20_3_3,… 第3
のスイッチ回路 20_1_4,20_2_4,20_3_4,… 第4
のスイッチ回路 20_1_5,20_2_5,20_3_5,… 第1
の容量素子 20_1_6,20_2_6,20_3_6,… 第2
の容量素子 30_1,30_2,30_3 第1の2段目回路 30_1_1,30_2_1,30_3_1,… 第3
の容量素子 30_1_2,30_2_2,30_3_2,… 第4
の容量素子 40_1,40_2 第2の2段目回路 40_1_1,40_2_1 第5の容量素子 40_1_2,40_2_2 第6の容量素子 40_1_3,40_2_3 第7の容量素子 40_1_4,40_2_4 第8の容量素子 50_1,50_2,50_3,… ラッチ回路 60_1,60_2,60_3,… 第1の3段目回路 60_1_1,60_2_1,60_3_1 第9の容
量素子 60_1_2,60_2_2,60_3_2 第10の
容量素子 70_1,70_2 第2の3段目回路 70_1_1,70_2_1 第11の容量素子 70_1_2,70_2_2 第12の容量素子 70_1_3,70_2_3 第13の容量素子 70_1_4,70_2_4 第14の容量素子 80 2相クロック生成回路(スイッチ制御回路) 81,82 スイッチ回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 逆相入力端子と同相入力端子との2つの
    入力端子、および逆相出力端子と同相出力端子との2つ
    の出力端子を有する差動増幅器と、該差動増幅器の逆相
    入力端子と逆相出力端子との間、および該差動増幅器の
    同相入力端子と同相出力端子との間それぞれに配置され
    た接断自在な2つのスイッチ回路とからなる単位回路を
    複数備えたAD変換器であって、 前記単位回路を備え入力電圧と基準電圧との差に対応す
    る信号を出力する、少なくとも2つの初段回路と、前記
    初段回路1つに対応して1つ備えられた、前記単位回路
    を備え対応する1つの初段回路の出力信号を入力する、
    少なくとも2つの第1の2段目回路と、前記初段回路2
    つに対応して1つ備えられた、前記単位回路を備え対応
    する2つの初段回路双方の出力信号を入力する、少なく
    とも1つの第2の2段目回路とを有し、 前記初段回路それぞれが、 入力電圧信号および該初段回路それぞれに応じた基準電
    圧信号のうちのいずれか一方の第1の電圧信号を一端か
    ら入力して接段自在に他端に伝達する第1のスイッチ回
    路と、 入力電圧信号および該初段回路それぞれに応じた基準電
    圧信号のうちの、前記第1の電圧信号とは異なる、いず
    れか他方の第2の電圧信号を一端から入力して接断自在
    に他端に伝達する第2のスイッチ回路と、 前記第1のスイッチ回路の前記他端と該初段回路に備え
    られた前記単位回路を構成する差動増幅器の逆相入力端
    子との間に配置された第1の容量素子と、 前記第2のスイッチ回路の前記他端と該初段回路に備え
    られた前記単位回路を構成する差動増幅器の同相入力端
    子との間に配置された第2の容量素子と、 前記第1の電圧信号および前記第2の電圧信号のうちの
    一方の電圧信号を一端から入力して接断自在に他端に伝
    達する、該他端が前記第1のスイッチ回路の前記他端に
    接続されてなる第3のスイッチ回路と、 前記一方の電圧信号を一端から入力して接断自在に他端
    に伝達する、該他端が前記第2のスイッチ回路の前記他
    端に接続されてなる第4のスイッチ回路とを備え、 前記第1の2段目回路それぞれが、 該第1の2段目回路に対応する初段回路に備えられた前
    記単位回路を構成する差動増幅器の逆相出力端子と、該
    第1の2段目回路に備えられた前記単位回路を構成する
    差動増幅器の逆相入力端子との間に配置された第3の容
    量素子と、 該第1の2段目回路に対応する初段回路に備えられた前
    記単位回路を構成する差動増幅器の同相出力端子と、該
    第1の2段目回路に備えられた前記単位回路を構成する
    差動増幅器の同相入力端子との間に配置された第4の容
    量素子とを備え、 前記第2の2段目回路が、 該第2の2段目回路に対応する2つの初段回路のうちの
    第1の初段回路に備えられた前記単位回路を構成する差
    動増幅器の逆相出力端子と、該第2の2段目回路に備え
    られた前記単位回路を構成する差動増幅器の逆相入力端
    子との間に配置された第5の容量素子と、 前記第1の初段回路に備えられた前記単位回路を構成す
    る差動増幅器の同相出力端子と、該第2の2段目回路に
    備えられた前記単位回路を構成する差動増幅器の同相入
    力端子との間に配置された第6の容量素子と、 該第2の2段目回路に対応する2つの初段回路のうち
    の、前記第1の初段回路とは異なる第2の初段回路に備
    えられた前記単位回路を構成する差動増幅器の逆相出力
    端子と、該第2の2段目回路に備えられた前記単位回路
    を構成する差動増幅器の逆相入力端子との間に配置され
    た第7の容量素子と、 前記第2の初段回路に備えられた前記単位回路を構成す
    る差動増幅器の同相出力端子と、該第2の2段目回路に
    備えられた前記単位回路を構成する差動増幅器の同相入
    力端子との間に配置された第8の容量素子とを備えたこ
    とを特徴とするAD変換器。
  2. 【請求項2】 前記第1の2段目回路および前記第2の
    2段目回路それぞれに対応して1つずつ備えられた、前
    記単位回路を備え対応する1つの2段目回路の出力信号
    を入力する、少なくとも2つの第1の3段目回路と、前
    記第1の2段目回路および前記第2の2段目回路双方に
    対応して1つ備えられた、前記単位回路を備え対応する
    2つの2段目回路双方の出力信号を入力する、少なくと
    も1つの第2の3段目回路とを有し、 前記第1の3段目回路それぞれが、 該第1の3段目回路に対応する2段目回路に備えられた
    前記単位回路を構成する差動増幅器の逆相出力端子と、
    該第1の3段目回路に備えられた前記単位回路を構成す
    る差動増幅器の逆相入力端子との間に配置された第9の
    容量素子と、 該第1の3段目回路に対応する2段目回路に備えられた
    前記単位回路を構成する差動増幅器の同相出力端子と、
    該第1の3段目回路に備えられた前記単位回路を構成す
    る差動増幅器の同相入力端子との間に配置された第10
    の容量素子とを備え、 前記第2の3段目回路が、 前記第2の3段目回路に対応する2つの2段目回路のう
    ちの前記第1の2段目回路に備えられた前記単位回路を
    構成する差動増幅器の逆相出力端子と、該第2の3段目
    回路に備えられた前記単位回路を構成する差動増幅器の
    逆相入力端子との間に配置された第11の容量素子と、 前記第1の2段目回路に備えられた前記単位回路を構成
    する差動増幅器の同相出力端子と、該第2の3段目回路
    に備えられた前記単位回路を構成する差動増幅器の同相
    入力端子との間に配置された第12の容量素子と、 該第2の3段目回路に対応する2つの2段目回路のうち
    の前記第2の2段目回路に備えられた前記単位回路を構
    成する差動増幅器の逆相出力端子と、該第2の3段目回
    路に備えられた前記単位回路を構成する差動増幅器の逆
    相入力端子との間に配置された第13の容量素子と、 前記第2の2段目回路に備えられた前記単位回路を構成
    する差動増幅器の同相出力端子と、該第2の3段目回路
    に備えられた前記単位回路を構成する差動増幅器の同相
    入力端子との間に配置された第14の容量素子とを備え
    たことを特徴とする請求項1記載のAD変換器。
  3. 【請求項3】 前記単位回路を構成する前記2つのスイ
    ッチ回路、前記第1のスイッチ回路、および前記第2の
    スイッチ回路からなる第1のスイッチ回路群と、前記第
    3のスイッチ回路および前記第4のスイッチ回路からな
    る第2のスイッチ回路群とのうちの一方および他方を、
    相互に逆相の2相クロックのうちの一方および他方それ
    ぞれで制御するスイッチ制御回路を備えたことを特徴と
    する請求項1又は2記載のAD変換器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2000038326A1 (en) * 1998-12-22 2000-06-29 Bishop Innovation Limited Capacitive flash analog to digital converter

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WO2000038326A1 (en) * 1998-12-22 2000-06-29 Bishop Innovation Limited Capacitive flash analog to digital converter
EP1142126A1 (en) * 1998-12-22 2001-10-10 Bishop Innovation Limited Capacitive flash analog to digital converter
EP1142126A4 (en) * 1998-12-22 2004-03-31 Bishop Innovation Ltd CAPACITIVE PARALLEL ANALOG-TO-DIGITAL CONVERTER

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