JPH09148753A - 電気機器の筐体およびこの筐体の製造方法 - Google Patents

電気機器の筐体およびこの筐体の製造方法

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JPH09148753A
JPH09148753A JP7301464A JP30146495A JPH09148753A JP H09148753 A JPH09148753 A JP H09148753A JP 7301464 A JP7301464 A JP 7301464A JP 30146495 A JP30146495 A JP 30146495A JP H09148753 A JPH09148753 A JP H09148753A
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printed wiring
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mold
housing
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JP7301464A
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English (en)
Inventor
Chikao Omae
親男 大前
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Pending legal-status Critical Current

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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/0284Details of three-dimensional rigid printed circuit boards
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K1/00Printed circuits
    • H05K1/02Details
    • H05K1/03Use of materials for the substrate
    • H05K1/0393Flexible materials

Landscapes

  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Mounting Of Printed Circuit Boards And The Like (AREA)
  • Casings For Electric Apparatus (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、はんだ付け作業を一切必要とせず、
しかも、汎用樹脂を用いて本体を射出成形することがで
きる電気機器の筐体を得ることにある。 【解決手段】筐体2 は、合成樹脂材料を射出成形してな
るベース3 と;ランド36,37 と端子部40とを結ぶ配線パ
ターン35a,35b とを有して、本体に収容されたフレキシ
ブルなプリント配線板30と;プリント配線板の端子部に
嵌合可能なコネクタ47を有するリード線44a,44b と;
を備えている。そして、プリント配線板は、本体の射出
成形時に、この本体に一体にモールドされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フレキシブルなプ
リント配線板を有する電気機器の筐体と、この筐体を射
出成形により製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ワードプロセッサあるいはテープレコー
ダのような携帯形機器は、この機器に内蔵されたバッテ
リを電源として駆動される場合がある。このバッテリに
よる機器の連続駆動時間には自ずと限りがあるため、従
来、携帯型機器を長時間に亘って駆動する際に、この携
帯型機器に接続して使用する外部電池パックが提供され
ている。
【0003】この外部電池パックは、箱状をなす合成樹
脂製の筐体を備えている。筐体は、ベースと、このベー
スに被せられるカバーとを有し、このベースには電池収
容部が形成されている。電池収容部は、複数本の乾電池
を収容するためのもので、この電池収容部には、乾電池
の陽極端子および陰極端子に接する複数の端子金具が配
置されている。端子金具は、リード線を介して回路基板
に接続されており、この回路基板には、温度ヒューズを
始めとする各種の回路部品が実装されている。また、回
路基板には、出力ケーブルが接続されている。出力ケー
ブルは、筐体の外部に引き出されており、この出力ケー
ブルの先端には、携帯形機器に接続可能なプラグが取り
付けられている。
【0004】ところで、このような従来の外部電池パッ
クでは、回路基板と端子金具とを接続するリード線は、
これら回路基板や端子金具に夫々はんだ付けされてお
り、また、出力ケーブルにしても回路基板にはんだ付け
されている。
【0005】そのため、この外部電池パックを組み立て
るには、まず、ベースの所定位置に回路基板や端子金具
を夫々取り付ける。そして、端子金具にリード線の一端
をはんだ付けするとともに、回路基板にリード線の他端
と出力ケーブルとをはんだ付けする。この後、ベースに
カバーを被せ、このカバーで上記リード線や回路基板を
覆うことにより、電池パックの組み立てが完了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
電池パックは、端子金具および回路基板をベースの所定
位置に取り付けた後に、これら端子金具や回路基板にリ
ード線をはんだ付けする作業を必要としている。そのた
め、筐体の組み立て工数が増大し、この筐体の組み立て
作業に多大な手間と労力を要するといった問題がある。
【0007】しかも、乾電池に接する端子金具は、ベー
スの奥まった位置に配置されるので、ベース内の狭いス
ペースにリード線を導いてはんだ付けする必要がある。
そのため、はんだ付け作業に熟練を要するのは勿論のこ
と、作業性が極めて悪く、外部電池パックの組み立てに
時間を要するといった不具合がある。
【0008】また、はんだ付け作業は、高温に加熱され
たはんだごてを用いるために、ベースに対する熱影響が
極めて大きくなり、それ故、ベースは、ポリイミドのよ
うな耐熱性を有する合成樹脂材料を用いて成形しなくて
はならない。一般に、この種の耐熱性樹脂は、エポキシ
樹脂のような汎用樹脂に比べて高価であり、かつ、成形
加工に高度の技術を必要とするため、これが原因で外部
電池パックのコストが増大するといった問題があり、こ
の点においていま一歩改善の余地が残されている。
【0009】本発明は、このような事情にもとづいてな
されたもので、はんだ付け作業を一切必要とせず、組み
立て工数を大幅に削減できるとともに、本体を汎用樹脂
を用いて射出成形することができ、コストを低減できる
電気機器の筐体およびこの筐体の製造方法の提供を目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載された発明は、合成樹脂材料を射出
成形してなる箱状の本体と;部品接続用のランドと、こ
のランドに配線パターンを介して電気的に接続された端
子部とを一体に有し、上記本体に収容されたフレキシブ
ルなプリント配線板と;このプリント配線板の端子部に
嵌合可能なコネクタを有するリード線と;を備えてお
り、上記プリント配線板は、上記本体の射出成形時に、
この本体に一体にモールドされていることを特徴として
いる。
【0011】この構成によれば、本体を射出成形すると
同時に、プリント配線板を本体の所定位置に設置するこ
とができる。しかも、このプリント配線板は、配線パタ
ーンやこの配線パターンに連なる端子部を一体に有する
ので、この端子部をコネクタに嵌め込むだけの作業で本
体の内部に所望の配線をなすことができ、従来のような
格別なはんだ付け作業を一切不要とすることができる。
そのため、筐体の組み立て工数を大幅に削減することが
でき、この筐体の組み立て作業を簡単に行なうことがで
きる。
【0012】また、はんだごてを用いたはんだ付け作業
が不要となるので、筐体の組み立て作業時に合成樹脂製
の本体に熱が加わることもなく、この本体を安価でかつ
成形加工が容易な汎用樹脂を用いて射出成形することが
できる。そのため、特殊な加工技術を必要とせず、筐体
のコストを低減することができる。
【0013】請求項2によれば、上記請求項1に記載の
プリント配線板は、このプリント配線板に実装された回
路部品を有し、この回路部品は、上記プリント配線板を
上記本体にモールドする以前に予めプリント配線板のラ
ンドに半田付けされていることを特徴としている。
【0014】この構成によると、プリント配線板を本体
にモールドした後に、このプリント配線板に回路部品を
はんだ付けする必要はなく、筐体の組み立て工程から全
てのはんだ付け作業を排除できる。そのため、本体に熱
が加わることはなく、この本体成形用の樹脂材料を選択
する上での自由度が増大する。
【0015】請求項3によれば、上記請求項1に記載の
本体は、上記プリント配線板が重ね合わされる支持面
と、上記プリント配線板の配線方向に間隔を存して配置
され、このプリント配線板を支持面との間で挾み込んで
保持する複数の保持部とを一体に備えていることを特徴
としている。
【0016】この構成によると、柔軟なプリント配線板
が本体の支持面から浮き上がるのを防止でき、このプリ
ント配線板を本体の所望の位置に確実に固定することが
できる。
【0017】上記目的を達成するため、請求項4に記載
された発明は、箱状の本体と;部品接続用のランドと、
このランドに配線パターンを介して電気的に接続された
端子部とを一体に有し、上記本体に収容されたフレキシ
ブルなプリント配線板と;このプリント配線板の端子部
に嵌合可能なコネクタを有するリード線と;を備えてい
る電気機器の筐体を製造する方法であって、上記本体
は、合成樹脂材料を射出成形することにより構成され、
この本体の射出成形時に、成形用の金型の内部に上記プ
リント配線板をインサートすることにより、このプリン
ト配線板と上記本体とを一体化してなることを特徴とし
ている。
【0018】この方法によれば、本体を射出成形すると
同時に、プリント配線板を本体の所定位置に設置するこ
とができ、このプリント配線板の据え付け作業が不要と
なる。しかも、プリント配線板は、配線パターンやこの
配線パターンに連なる端子部を有するので、この端子部
をコネクタに嵌め込むだけの作業で、本体の内部に所望
の配線をなすことができ、従来のような格別なはんだ付
け作業を一切不要とすることができる。そのため、筐体
の組み立て工数を大幅に削減することができ、この筐体
の組み立て作業性が向上する。
【0019】また、はんだごてを用いたはんだ付け作業
が不要となるので、筐体の組み立て作業時に合成樹脂製
の本体に熱が加わることもなく、この筐体を安価でかつ
成形加工が容易な汎用樹脂を用いて射出成形することが
できる。そのため、特殊な加工技術を必要とせず、筐体
のコストを低減することができる。
【0020】請求項5によれば、上記請求項4に記載の
プリント配線板は、このプリント配線板に実装された回
路部品を有し、この回路部品は、上記プリント配線板を
上記金型にインサートする以前に予めプリント配線板の
ランドにはんだ付けされていることを特徴としている。
【0021】この方法によると、本体と一体化されたプ
リント配線板に、後から回路部品をはんだ付けするとい
った面倒な作業が不要となり、筐体の組み立て工程から
全てのはんだ付け作業を排除できる。そのため、本体に
熱が加わることはなく、この本体成形用の樹脂材料を選
択する上での自由度が増大する。
【0022】上記目的を達成するため、請求項6に記載
された発明は、合成樹脂製の箱状の本体と;部品接続用
のランドと、このランドに配線パターンを介して電気的
に接続された端子部とを一体に有し、上記本体に収容さ
れたフレキシブルなプリント配線板と;このプリント配
線板の端子部に嵌合可能なコネクタを有するリード線
と;を備えている電気機器の筐体を製造する方法であっ
て、第1の金型およびこの第1の金型に合わされる第2
の金型を有する射出成形用の金型を備え、この第1の金
型の合面に上記プリント配線板を重ね合わせる第1の工
程と;この第1の金型の合面に第2の金型を合わせ、こ
れら第1の金型と第2の金型との間に、上記プリント配
線板を有する成形空間を形成する第2の工程と;上記成
形空間に加熱流動化された合成樹脂材料を注入し、上記
本体を射出成形する第3の工程と;を備えていることを
特徴としている。
【0023】この方法によれば、金型の成形空間に合成
樹脂材料を注入することによって本体を射出成形する
と、この本体にプリント配線板が一体にモールドされ
る。そのため、本体の射出成形が完了すると同時に、こ
の本体の所定位置にプリント配線板を設置することがで
き、プリント配線板の据え付け作業が不要となる。しか
も、プリント配線板は、配線パターンやこの配線パター
ンに連なる端子部を一体に有するので、この端子部をコ
ネクタに嵌め込むだけの作業で、本体の内部に所望の配
線をなすことができ、従来のような格別なはんだ付け作
業が一切不要となる。そのため、筐体の組み立て工数を
大幅に削減することができ、この筐体の組み立て作業性
が向上する。
【0024】また、はんだごてを用いたはんだ付け作業
が不要となるので、筐体の組み立て作業時に合成樹脂製
の本体に熱が加わることはなく、この筐体を安価でかつ
成形加工が容易な汎用樹脂を用いて射出成形することが
できる。そのため、特殊な加工技術を必要とせず、筐体
のコストを低減することができる。
【0025】請求項7によれば、上記請求項6に記載の
第1の金型は、その合面に複数のピンを有するととも
に、上記プリント配線板は、上記ピンに対応する複数の
位置決め孔を有し、上記第1の金型の合面にプリント配
線板を重ね合わせる際に、その位置決め孔にピンを挿入
し、上記プリント配線板を上記第1の金型の合面に仮止
めしたことを特徴としている。
【0026】この方法によると、プリント配線板は、ピ
ンとの係合により第1の金型の合面に保持される。その
ため、成形空間に合成樹脂材料を注入した時に、この樹
脂材料の注入圧力によってプリント配線板が合面から浮
き上がったり、ずれ動くのを防止でき、このプリント配
線板を本体の所望の位置に精度良く設置することができ
る。
【0027】上記目的を達成するため、請求項8に記載
された発明は、少なくとも二つの機能部品を内蔵し、合
成樹脂材料を射出成形してなる本体と;上記二つの機能
部品を電気的に接続するフレキシブルなケーブルと;を
備えており、上記ケーブルは、上記本体の射出成形時
に、この本体に一体にモールドされることを特徴として
いる。
【0028】この構成によれば、本体を射出成形すると
同時に、フレキシブルなケーブルを本体の所定位置に設
置することができる。しかも、ケーブルは、本体にモー
ルドされているので、本体の内部にケーブルの配線スペ
ースを確保する必要はなく、この本体の内部に十分な配
線スペースが得られないような場合でも、ケーブルの配
線を容易に行なうことができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面
にもとづいて説明する。図1は、ワードプロセッサやテ
ープレコーダのような携帯形機器に接続して使用する外
部電池パック1を示している。この外部電池パック1
は、偏平な箱状をなす筐体2を備えている。筐体2は、
本体としてのベース3と、このベース3に連なる底カバ
ー4とを有し、これらベース3および底カバー4は、合
成樹脂材料を用いた射出成形品にて構成されている。
【0030】図2は、ベース3を上下反転させた状態を
示している。この図2から明らかなように、ベース3
は、矩形状の上壁6と、この上壁6の外周縁部から下向
きに延びる第1ないし第4の外周壁7a〜7dとを有
し、全体として下方に向けて開放された偏平な箱状をな
している。また、底カバー4は、矩形状をなす平坦な底
壁8と、この底壁8の外周縁部から上向きに延びる周壁
9とを有している。底壁8は、ベースの上壁6と向かい
合っているとともに、周壁9は、ベース3の第1ないし
第4の外周壁7a〜7dに連なっている。
【0031】ベース3の上壁6には、開口部11が形成
されている。開口部11は、上壁6の略全面に亘るよう
な大きさを有する矩形状をなしており、この開口部11
は、上記底カバー4の底壁8と向かい合っている。
【0032】開口部11の開口周縁部には、下向きに延
びる第1ないし第4の内周壁12a〜12dが形成され
ている。第1ないし第4の内周壁12a〜12dは、上
記第1ないし第4の外周壁7a〜7dの内側において、
これら外周壁7a〜7dと平行に位置されている。第1
の内周壁12aと第3の内周壁12cとは、ベース3の
短軸方向に離間して配置されており、これら内周壁12
a,12cは、互いに平行をなしている。第2の内周壁
12bと第4の内周壁12dとは、ベース3の長軸方向
に離間して配置されており、これら内周壁12b,12
dは、互いに平行をなしている。
【0033】図5ないし図8に示すように、第1ないし
第4の内周壁12a〜12dの下端部は、底カバー4の
底壁8に隣接されている。これら第1ないし第4の内周
壁12a〜12dと底壁8とは、互いに協同して上記筐
体2の内側に電池収容室13を構成している。電池収容
室13は、筐体2の内側のスペースの大部分を占めてお
り、この電池収容室13は、上記開口部11に連なって
いる。この開口部11は、取り外し可能な電池カバー1
4によって覆われている。
【0034】図3に示すように、電池収容室13には、
複数の単3形の乾電池16が収容されている。これら乾
電池16は、筐体2の長軸方向に一列に並んでおり、隣
り合う乾電池16は、その陽極端子16aと陰極端子1
6bとを互いに逆向きにした姿勢で電池収容室13に収
められている。
【0035】電池収容室13の第1の内周壁12aと第
3の内周壁12cには、夫々複数の端子金具18が配置
されている。端子金具18は、一対の端子部18a,1
8bを有している。端子部18a,18bは、互いに電
気的に接続されており、これら端子部18a,18b
は、第1および第2の内周壁12a,12cの端子支持
部17に嵌め込まれている。そして、端子金具18の端
子部18a,18bは、隣り合う乾電池16の陽極端子
16aと陰極端子16bとに接している。
【0036】そのため、複数の乾電池16は、電池収容
室13において直列に接続されている。電池収容室13
には、第1および第2の中継端子20a,20bが配置
されている。これら第1および第2の中継端子20a,
20bは、図6に第1の中継端子20aを代表して示す
ように、帯状の板金材を折り曲げることで構成され、こ
の中継端子20aは、上記電池収容室13の第1の内周
壁12aに嵌合される嵌合部21と、この嵌合部21の
一端から電池収容室13の内側に向けて突出される弾性
変形が可能な接触片22とを一体に備えている。
【0037】第1および第2の中継端子20a,20b
は、電池収容室13の両端部に位置されている。この電
池収容室13を構成する第1の内周壁12aは、中継端
子20a,20bに対応した位置に係合孔24を有し、
この係合孔24は、上記開口部11に連なっている。
【0038】図6に示すように、第1および第2の中継
端子20a,20bは、その嵌合部21を第1の内周壁
12aに嵌め込むことで、この第1の内周壁12aに支
持されている。この場合、嵌合部21は、係合孔24と
の対向部分に切り起こし片25を有している。切り起こ
し片25は、嵌合部21を第1の内周壁12aに嵌め込
んだ時に、係合孔24の開口縁部に引っ掛かるようにな
っており、このことにより、第1および第2の中継端子
20a,20bが第1の内周壁12aに保持されてい
る。
【0039】そして、図3に示すように、第1の中継端
子20aは、電池収容室13の一端において、乾電池1
6の陰極端子16bに接している。第2の中継端子20
bは、電池収容室13の他端において、乾電池16の陽
極端子16aに接している。
【0040】図2に示すように、ベース3は、第1の内
周壁12aと第1の外周壁7aとの間および第3の内周
壁12cと第3の外周壁7cとの間に、溝状の配線通路
28を有している。配線通路28は、平面視略L字形を
なしており、この配線通路28は、平坦な支持面29を
有している。支持面29は、上壁6の裏面にて構成さ
れ、この支持面29には、フレキシブルなプリント配線
板30(ケーブル)が配置されている。
【0041】プリント配線板30は、第1の内周壁12
aと第1の外周壁7aとの間に配置される第1の部分3
0aと、第3の内周壁12cと第3の外周壁7cとの間
に配置される第2の部分30bとを有し、図4に示すよ
うに、全体として略L字形をなしている。プリント配線
板30は、ベース3の支持面29に配置されており、こ
の支持面29には、複数の保持部32が一体に形成され
ている。保持部32は、プリント配線板30の第1の部
分30aの三箇所および第2の部分30bの一箇所を支
持面29との間で挾み込んでおり、このプリント配線板
30が支持面29から浮き上がるのを阻止している。
【0042】また、図4に示すように、プリント配線板
30は、三つの位置決め孔31a〜31cを有してい
る。これら位置決め孔31a〜31cは、第1の部分3
0aの先端部と、第2の部分30bの中間部と、第1の
部分30aと第2の部分30bとで規定される角部に夫
々配置されている。
【0043】プリント配線板30の第1の部分30aに
は、一対の舌片33a,33bが形成されている。舌片
33a,33bは、第1の部分30aの長手方向に離間
して配置されている。これら舌片33a,33bは、第
1の内周壁12aに沿うように直角に折り曲げられて、
この第1の内周壁12aに密着されている。そして、舌
片33a,33bは、第1の内周壁12aと第1および
第2の中継端子20a,20bの嵌合部21との間に介
在されており、これら舌片33a,33bには、上記切
り起こし片25を通す通孔34が開口されている。
【0044】図2ないし図4に示すように、プリント配
線板30は、一対の配線パターン35a,35bを有し
ている。配線パターン35a,35bは、プリント配線
板30の第1の部分30aと第2の部分30bとに亘っ
て連続して形成されており、その一端が上記舌片33
a,33bに導かれている。そして、舌片33a,33
bには、夫々ランド36が形成されており、このランド
36は、配線パターン35a,35bに電気的に接続さ
れている。
【0045】ランド36は、第1の内周壁12aの外面
に沿って配置されている。そして、この第1の内周壁1
2aに第1および第2の中継端子20a,20bの嵌合
部21を嵌め込むと、この嵌合部21がランド36に圧
接し、この圧接により、第1および第2の中継端子20
a,20bとプリント配線板30とが電気的に接続され
ている。
【0046】一方の配線パターン35bの途中には、他
のランド37が形成されている。ランド37は、プリン
ト配線板30の第2の部分30bに位置されており、こ
のランド37には、回路部品としての温度ヒューズ38
がはんだ付けされている。図8に示すように、温度ヒュ
ーズ38は、配線通路28の支持面29に位置されてお
り、この支持面29における温度ヒューズ38との対向
部分には、第1の押切り孔39が形成されている。
【0047】プリント配線板30の第2の部分30b
は、電気的接続をなすための端子部40を有している。
端子部40は、第2の部分30bの先端に位置し、この
端子部40に上記配線パターン35a,35bの端部が
導かれている。図9に示すように、端子部40は、配線
通路28の支持面29上に位置されており、この支持面
29における端子部40と向かい合う部分には、第2の
押切り孔41が形成されている。
【0048】そのため、端子部40は、支持面29に保
持されておらず、この支持面29から自由に引き起こせ
るようになっている。図2に示すように、筐体2は、出
力ケーブル43を備えている。出力ケーブル43は、一
対のリード線44a,44bと、これらリード線44
a,44bを被覆する保護チューブ45とを有してい
る。リード線44a,44bは、筐体2の内部において
保護チューブ45から引き出されており、これらリード
線44a,44bの先端には、コネクタ47が接続され
ている。コネクタ47は、上記配線通路28に位置され
ており、このコネクタ47に上記プリント配線板30の
端子部40が差し込まれている。そのため、プリント配
線板30と出力ケーブル43とは、コネクタ47を介し
て電気的に接続されている。
【0049】なお、図1に示すように、出力ケーブル4
3は、筐体2の外方に引き出されており、この出力ケー
ブル43の引き出し端には、携帯形機器に接続可能なプ
ラグ48が取り付けられている。
【0050】ところで、このような構成の外部電池パッ
ク1において、上記プリント配線板30は、ベース3を
射出成形する際に、このベース3の支持面29に一体に
モールドされており、以下この外部電池パック1を製造
する方法について説明する。
【0051】上記筐体2のベース3は、図10に示すよ
うな金型61を用いて射出成形される。この金型61
は、第1の金型としての固定型62と、第2の金型とし
ての可動型63とを備えている。固定型62および可動
型63は、互いに突き合わされる合面62a,63aを
有している。
【0052】固定型62の合面62aには、図9からも
明らかなように、枠状をなす凸部65と、この凸部65
に連なる溝部66とが形成されている。凸部65は、合
面62aと平行をなす平坦な上面68を有している。上
面68は、上記ベース3の上壁6を形成するためのもの
で、この上面68に上記プリント配線板30が重ねられ
るようになっている。そして、この上面68の三箇所に
は、位置決め用のピン69が突設されている。ピン69
は、プリント配線板30の位置決め孔31a〜31cに
対応するもので、上記プリント配線板30を上面68に
重ね合わせる際に、上記位置決め孔31a〜31cに挿
入されるようになっている。
【0053】そのため、プリント配線板30は、位置決
め孔31a〜31cとピン69との係合により、上面6
8に仮止めされている。凸部65は、溝部66に連なる
側面70を有している。側面70は、ベース3の第1な
いし第4の内周壁12a〜12dを形成するためのもの
で、凸部65の上面68から下向きに延びている。この
側面70は、所定の抜き勾配を以て傾斜されている。
【0054】可動型63の合面63aには、凹部72が
形成されている。凹部72は、平坦な底面73と、この
底面73に連なる側面74とを有している。そして、可
動型63と固定型62とを互いに突き合わせた状態で
は、凹部72の内側に凸部65が入り込み、その底面7
3と上面68および側面69,74が互いに向かい合う
ようになっている。そのため、凹部72と凸部65との
間には、ベース3を成形するための成形空間75が形成
され、この成形空間75に、加熱流動化された合成樹脂
材料が所定の圧力で注入されるようになっている。
【0055】図14に示すように、固定型62の凸部6
5は、一対の窪み77(一方のみを図示)を有してい
る。窪み77は、プリント配線板30の舌片33a,3
3bに対応するもので、凸部65の側面69に形成され
ている。この窪み77の一端は、凸部65の上面68に
開放されている。このため、凸部65の上面68にプリ
ント配線板30を重ね合わせると、このプリント配線板
30の舌片33a,33bが窪み77に入り込み、この
窪み77の内面に接するようになっている。
【0056】可動型63の凹部72の側面74には、一
対の第1の押切り部78(一方のみを図示)が形成され
ている。第1の押切り部78は、上記ベース3の第1の
内周壁12aに係合孔24を形成するためのもので、こ
の第1の押切り部78は、固定型62と可動型63とを
合わせた時に成形空間75に突出し、上記プリント配線
板30の舌片33a,33bに接するようになってい
る。
【0057】また、図15に示すように、可動型63の
凹部72の底面73には、第2の押切り部80と第3の
押切り部81とが形成されている。第2および第3の押
切り部80,81は、底面73から下向きに突出されて
いる。第2の押切り部80は、上記ベース3の上壁6に
第1の押切り孔39を形成するためのもので、この第2
の押切り部80は、固定型62と可動型63とを合わせ
た時に、上記温度ヒューズ38に対応した位置におい
て、プリント配線板30の上面に接するようになってい
る。第3の押切り部81は、上記ベース3に第2の押切
り孔41を形成するためのもので、この第3の押切り部
81は、固定型62と可動型63とを合わせた時に、端
子部40を含むプリント配線板30の上面および固定型
62の凸部65の上面68に接するようになっている。
【0058】固定型62の凸部65の上面68には、逃
げ凹部83が形成されている。この逃げ凹部83は、プ
リント配線板30に実装された温度ヒューズ38を収容
するためのもので、この逃げ凹部83の開口周縁は、プ
リント配線板30の下面に接している。
【0059】さらに、図13の(B)や図15に示すよ
うに、固定型62の凸部65の上面68には、複数の溝
部84が形成されている。これら溝部84は、上記ベー
ス3の保持部32を形成するためのもので、これら保持
部32は、固定型62と可動型63とを合わせた時に、
成形空間75に連通されるようになっている。そのた
め、溝部84には、成形空間75に注入された合成樹脂
材料の一部が充填されるようになっている。
【0060】このような金型61を用いてベース3を成
形するには、まず最初に、プリント配線板30のランド
37に温度ヒューズ38をはんだ付けする。次に、図9
に示すように、プリント配線板30を固定型62の凸部
65の上面68に重ね合わせる。この際、プリント配線
板30の位置決め孔31a〜31cにピン69を挿通
し、このプリント配線板30を上面68の所定位置に仮
止めする。この仮止めにより、プリント配線板30は、
その舌片33a,33bを窪み77に位置させるととも
に、温度ヒューズ38を逃げ凹部83に位置させた姿勢
で固定型62に保持される。
【0061】次に、この固定型62に可動型63を突き
合わせる。すると、固定型62の凸部65が可動型63
の凹部72に入り込み、これら型62,63の間に成形
空間75が形成される。それと同時に、可動型63の第
1の押切り部78がプリント配線板30の舌片33a,
33bに接触し、これら舌片33a,33bを成形空間
75から隔離させる。この第1の押切り部78は、舌片
33a,33bを介してプリント配線板30に接してお
り、このプリント配線板30がずれ動くのを阻止してい
る。
【0062】また、可動型63と固定型62とが突き合
わされると、可動型63の第2および第3の押切り部8
0,81がプリント配線板30の上面に夫々接触し、プ
リント配線板30の温度ヒューズ38が成形空間75か
ら隔離されるとともに、このプリント配線板30の端子
部40が成形空間75から隔離される。
【0063】次に、加熱流動化された合成樹脂材料を成
形空間75に所定の圧力で注入する。この合成樹脂材料
の一部は、成形空間75から固定型62の溝部84にも
充填される。
【0064】所定の冷却期間の経て合成樹脂材料が硬化
したならば、固定型62から可動型63を分離させ、成
形空間75から成形品としてのベース3を取り出す。す
ると、ベース3の上壁6の支持面29にプリント配線板
30が一体にモールドされており、このベース3の射出
成形が完了すると同時に、このベース3に対するプリン
ト配線板30の配置が完了する。
【0065】可動型63を固定型62から分離させる
と、この可動型63の第1の押切り部78に対応した部
分には、合成樹脂材料が充填されておらず、ここにプリ
ント配線板30の舌片33a,33bに連なる係合孔2
4が形成される。同様に、可動型63の第2の押切り部
80および第3の押切り部81に対応した部分にも、合
成樹脂材料は充填されておらず、ここにプリント配線板
30に連なる第1および第2の押切り孔39,41が形
成される。そのため、プリント配線板30の端子部40
は、ベース3の支持面29に保持されることなく自由に
引き起こせるようになっている。
【0066】また、固定型62の逃げ凹部83は、プリ
ント配線板30によって閉塞され、成形空間75とは独
立した空間となっているので、この逃げ凹部83に合成
樹脂材料は充填されていない。そのため、射出成形後に
ベース3を固定型62から取り出すと、温度ヒューズ3
8は、樹脂材料によってモールドされることなくプリン
ト配線板30上にそのまま露出される。
【0067】ベース3の射出成形が完了したならば、そ
の第1および第3の内周壁12a,12cの端子支持部
17に端子金具18を嵌め込むとともに、第1の内周壁
12aに第1および第2の中継端子20a,20bの嵌
合部21を嵌め込んで固定する。
【0068】次に、プリント配線板30の端子部40を
引き起こし、この端子部40を出力ケーブル43のコネ
クタ47に差し込む。この差し込みにより、プリント配
線板30と出力ケーブル43との電気的な接続が完了す
る。
【0069】最後に、出力ケーブル43をベース3の外
方に導き出し、このベース3に底カバー4を被せて固定
する。このことにより、一連の筐体2の組み立て作業が
完了する。
【0070】このような本発明によれば、第1および第
2の中継端子20a,20bと出力ケーブル43との接
続にフレキシブルなプリント配線板30を用いたので、
このプリント配線板30の端子部40を、出力ケーブル
43のコネクタ47に差し込むだけの作業で筐体2の内
部に所望の配線をなすことができ、従来のような格別な
はんだ付け作業を一切不要とすることができる。
【0071】しかも、プリント配線板30は、ベース3
を射出成形ための金型61にインサートされ、このベー
ス3の射出成形時に支持面29に一体にモールドされる
ようになっている。そのため、ベース3の射出成形が完
了すると同時に、プリント配線板30をベース3の所定
位置に設置することができ、このプリント配線板30の
設置作業が不要となる。
【0072】したがって、従来に比べて筐体2の組み立
て工数を大幅に削減することができ、筐体2を組み立て
る際の作業性が向上する。また、プリント配線板30に
実装された温度ヒューズ38にしても、プリント配線板
30を金型61にインサートする以前にランド17には
んだ付けされているので、筐体2の組み立て工程中から
はんだごてを用いるはんだ付け作業を全て排除すること
ができる。そのため、筐体2を組み立てる時に、合成樹
脂製のベース3に熱が加わることはなく、このベース3
を成形するための合成樹脂材料を選択する上での自由度
が増大するのは勿論のこと、このベース3をポリイミド
のような耐熱樹脂に比べて安価で、かつ、成形加工が容
易な汎用樹脂を用いて成形することができる。
【0073】よって、筐体2の製造コストを低減するこ
とができ、安価な外部電池パック1を提供できる。その
上、上記構成のベース3は、プリント配線板30を支持
面29との間で挾み込んで保持する複数の保持部32を
有しているので、柔軟なプリント配線板30が支持面2
9から浮き上がったり、ずれ動くのを防止することがで
きる。このため、プリント配線板30をベース3の支持
面29に確実に保持することができ、電気的接続の信頼
性が向上する。
【0074】加えて、プリント配線板30は、ピン69
によって固定型62の凸部65に仮止めされるので、プ
リント配線板30が臨む成形空間75に合成樹脂材料を
注入した時に、この樹脂材料の注入圧力によってプリン
ト配線板30が凸部65の上面68から浮き上がった
り、ずれ動くのを防止することができる。このため、プ
リント配線板30をベース3の支持面29に精度良く保
持することができる。
【0075】なお、本発明は、外部電池パックの筐体に
特定されるものではなく、例えばポータブルコンピュー
タやワードプロセッサのような電子機器の筐体であって
も同様に実施可能である。
【0076】さらに、例えばポータブルコンピュータの
筐体内に配置されている機能部品(リジッド基板等)の
間を、この筐体内に配線されたフレキシブルケーブルを
用いて接続するような場合、このフレキシブルケーブル
を筐体と一体にモールドしても良い。このような構成に
することで、筐体の内部にフレキシブルケーブルの配線
スペースを十分に確保できないような場合でも、このフ
レキシブルケーブルを容易に配線することができる。
【0077】
【発明の効果】請求項1によれば、本体を射出成形する
と同時に、プリント配線板を本体の所定位置に配置する
ことができる。それとともに、プリント配線板の端子部
をコネクタに嵌め込むだけの作業で筐体の内部に所望の
配線をなすことができ、従来のような格別なはんだ付け
作業を一切不要とすることができる。したがって、筐体
の組み立て工数を大幅に削減することができ、この筐体
の組み立て作業を簡単に行なうことができる。
【0078】また、はんだごてを用いたはんだ付け作業
が不要となるので、筐体の組み立て作業時に合成樹脂製
の本体に熱が加わることもなく、この筐体を安価でかつ
成形加工が容易な汎用樹脂を用いて射出成形することが
できる。そのため、特殊な加工技術を必要とせず、筐体
のコストを低減することができる。
【0079】請求項2によれば、筐体の組み立て工程か
ら全てのはんだ付け作業を排除できるので、本体に熱が
加わることはなく、この本体成形用の樹脂材料を選択す
る上での自由度が増大する。
【0080】請求項3によれば、柔軟なプリント配線板
が本体の支持面から浮き上がるのを防止でき、このプリ
ント配線板を本体の所望の位置に位置決めすることがで
きる。
【0081】請求項4によれば、本体を射出成形すると
同時に、プリント配線板を本体の所定位置に配置するこ
とができ、このプリント配線板の据え付け作業が不要と
なる。しかも、このプリント配線板の端子部をコネクタ
に嵌め込むだけの作業で、筐体の内部に所望の配線をな
すことができ、従来のような格別なはんだ付け作業を一
切不要とすることができる。そのため、筐体の組み立て
工数を大幅に削減することができ、この筐体の組み立て
作業性が向上する。
【0082】また、はんだごてを用いたはんだ付け作業
が不要となるので、筐体の組み立て作業時に合成樹脂製
の本体に熱が加わることもなく、この筐体を安価でかつ
成形加工が容易な汎用樹脂を用いて射出成形することが
できる。そのため、特殊な加工技術を必要とせず、筐体
のコストを低減することができる。
【0083】請求項5によれば、本体とプリント配線板
とを一体化した後に、このプリント配線板に回路部品を
はんだ付けするといった面倒な作業が不要となり、筐体
の組み立て工程から全てのはんだ付け作業を排除でき
る。そのため、本体に熱が加わることはなく、この本体
成形用の樹脂材料を選択する上での自由度が増大する。
【0084】請求項6によれば、本体の射出成形が完了
すると同時に、この本体の所定位置にプリント配線板を
配置することができ、プリント配線板の据え付け作業が
不要となる。しかも、プリント配線板の端子部をコネク
タに嵌め込むだけの作業で、筐体の内部に所望の配線を
なすことができ、従来のような格別なはんだ付け作業が
一切不要となる。そのため、筐体の組み立て工数を大幅
に削減することができ、この筐体の組み立て作業性が向
上する。
【0085】また、はんだごてを用いたはんだ付け作業
が不要となるので、筐体の組み立て作業時に合成樹脂製
の本体に熱が加わることもなく、この筐体を安価でかつ
成形加工が容易な汎用樹脂を用いて射出成形することが
できる。そのため、特殊な加工技術を必要とせず、筐体
のコストを低減することができる。
【0086】請求項7によれば、成形空間に合成樹脂材
料を注入した時に、この樹脂材料の注入圧力によってプ
リント配線板が合面から浮き上がったり、ずれ動くのを
防止でき、このプリント配線板を本体の所望の位置に精
度良くモールドすることができる。
【0087】請求項8によれば、本体を射出成形すると
同時に、フレキシブルなケーブルを本体の所定位置に設
置することができる。しかも、本体の内部にケーブルの
配線スペースを確保する必要はなく、この本体の内部に
十分な配線スペースが得られないような場合でも、ケー
ブルの配線を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る外部電池パックの斜視
図。
【図2】プリント配線板がモールドされたベースの斜視
図。
【図3】プリント配線板がモールドされたベースの平面
図。
【図4】プリント配線板の平面図。
【図5】図3のA−A線に沿う断面図。
【図6】図3のB−B線に沿う断面図。
【図7】図3のC−C線に沿う断面図。
【図8】図3のD−D線に沿う断面図。
【図9】固定型にプリント配線板を装着した状態を示す
斜視図。
【図10】金型の固定型と可動型とを分離させた状態を
示す断面図。
【図11】金型の固定型と可動型とを分離させ、この固
定型にプリント配線板を装着した状態を示す断面図。
【図12】(A)は、金型の成形空間に合成樹脂材料を
注入した状態を示す断面図。(B)は、図12の(A)
のE部を拡大して示す断面図。
【図13】(A)は、金型の成形空間に合成樹脂材料を
注入した状態を示す断面図。(B)は、図13の(A)
のF部を拡大して示す断面図。
【図14】金型の固定型と可動型とを分離させた状態を
示す断面図。
【図15】金型の固定型と可動型とを分離させ、この固
定型にプリント配線板を装着する状態を示す断面図。
【図16】金型の成形空間に合成樹脂材料を注入した状
態を示す断面図。
【符号の説明】
2…筐体 3…本体(ベース) 30…プリント配線板 35a,35b…配線パターン 36,37…ランド 40…端子部 44a,44b…リード線 47…コネクタ 61…金型 62…第1の金型(固定型) 62a…合面 63…第2の金型(可動型) 63a…合面 75…成形空間

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂材料を射出成形してなる箱状の
    本体と;部品接続用のランドと、このランドに配線パタ
    ーンを介して電気的に接続された端子部とを一体に有
    し、上記本体に収容されたフレキシブルなプリント配線
    板と;このプリント配線板の端子部に嵌合可能なコネク
    タを有するリード線と;を備えており、 上記プリント配線板は、上記本体の射出成形時に、この
    本体に一体にモールドされていることを特徴とする電気
    機器の筐体。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、上記プリント
    配線板は、このプリント配線板に実装された回路部品を
    有し、この回路部品は、上記プリント配線板を上記本体
    にモールドする以前に予めプリント配線板のランドには
    んだ付けされていることを特徴とする電気機器の筐体。
  3. 【請求項3】 請求項1の記載において、上記本体は、
    上記プリント配線板が重ね合わされる支持面と、上記プ
    リント配線板の配線方向に間隔を存して配置され、この
    プリント配線板を支持面との間で挾み込んで保持する複
    数の保持部とを一体に備えていることを特徴とする電気
    機器の筐体。
  4. 【請求項4】 箱状の本体と;部品接続用のランドと、
    このランドに配線パターンを介して電気的に接続された
    端子部とを一体に有し、上記本体に収容されたフレキシ
    ブルなプリント配線板と;このプリント配線板の端子部
    に嵌合可能なコネクタを有するリード線と;を備えてい
    る電気機器の筐体を製造する方法であって、 上記本体は、合成樹脂材料を射出成形することにより構
    成され、この本体の射出成形時に、成形用の金型の内部
    に上記プリント配線板をインサートすることにより、こ
    のプリント配線板と上記本体とを一体化してなることを
    特徴とする電気機器の筐体の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4の記載において、上記プリント
    配線板は、このプリント配線板に実装された回路部品を
    有し、この回路部品は、上記プリント配線板を上記金型
    にインサートする以前に予めプリント配線板のランドに
    はんだ付けされていることを特徴とする電気機器の筐体
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 合成樹脂製の箱状の本体と;部品接続用
    のランドと、このランドに配線パターンを介して電気的
    に接続された端子部とを一体に有し、上記本体に収容さ
    れたフレキシブルなプリント配線板と;このプリント配
    線板の端子部に嵌合可能なコネクタを有するリード線
    と;を備えている電気機器の筐体を製造する方法であっ
    て、 第1の金型およびこの第1の金型に合わされる第2の金
    型を有する射出成形用の金型を備え、この第1の金型の
    合面に上記プリント配線板を重ね合わせる第1の工程
    と;この第1の金型の合面に第2の金型を合わせ、これ
    ら第1の金型と第2の金型との間に、上記プリント配線
    板を有する成形空間を形成する第2の工程と;上記成形
    空間に加熱流動化された合成樹脂材料を注入し、上記本
    体を射出成形する第3の工程と;を備えていることを特
    徴とする電気機器の筐体の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6の記載において、上記第1の金
    型は、その合面に複数のピンを有するとともに、上記プ
    リント配線板は、上記ピンに対応する複数の位置決め孔
    を有し、上記第1の金型の合面にプリント配線板を重ね
    合わせる際に、その位置決め孔にピンを挿入し、上記プ
    リント配線板を上記第1の金型の合面に仮止めしたこと
    を特徴とする電気機器の筐体の製造方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも二つの機能部品を内蔵し、合
    成樹脂材料を射出成形してなる本体と;上記二つの機能
    部品を電気的に接続するフレキシブルなケーブルと;を
    備えており、 上記ケーブルは、上記本体の射出成形時に、この本体に
    一体にモールドされることを特徴とする電気機器の筐
    体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012044640A (ja) * 2010-08-13 2012-03-01 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 伝送線路パターンがケースに埋め込まれる電子装置及びその製造方法
WO2012070146A1 (ja) 2010-11-26 2012-05-31 トヨタ自動車株式会社 電気機器

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