JPH09147892A - 燃料電池システム及びその運転方法 - Google Patents

燃料電池システム及びその運転方法

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JPH09147892A
JPH09147892A JP7311082A JP31108295A JPH09147892A JP H09147892 A JPH09147892 A JP H09147892A JP 7311082 A JP7311082 A JP 7311082A JP 31108295 A JP31108295 A JP 31108295A JP H09147892 A JPH09147892 A JP H09147892A
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tank
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pipe
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Yasuo Miyake
泰夫 三宅
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 寒冷地で使用したとしても、速やかに起動す
ることができる燃料電池システムを提供すること。 【解決手段】 燃料電池システム停止時に、開閉弁8
8、85を閉弁、開閉弁87、83、84、86を開弁
した状態で、空気ポンプ93を起動することによって、
運転時に電池本体10の冷却のために循環していた冷却
水を、その循環水路である配管65、66、67及び冷
却プレート13内に残存させることなくほぼ冷却水タン
ク20に回収する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池システム
及びその運転方法に関し、特に寒冷地での使用を可能に
するための改良技術に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池は、発電に伴って燃料電池本体
において熱が発生するが、自然冷却だけでは冷却力が小
さいので、所定の温度に保つため、水冷や空冷方式で強
制的に冷却している。水冷の場合は、一般的に燃料電池
積層体内に数セル毎に冷却水が流通できる専用の通路が
形成された冷却プレートを介して燃料電池本体を強制冷
却しながら運転されている。
【0003】また、固体高分子型燃料電池は、一般的
に、上記した冷却器の他に、固体高分子膜を保湿するた
めに、電池本体に供給される燃料ガスや酸化剤ガスに対
して加湿を行う加湿器を備えている。ところで、本出願
人は、上記した固体高分子型燃料電池の改良を目的とし
て、燃料ガスや酸化剤ガスを加湿器等を用いて加湿しな
くても固体高分子膜が保湿され、且つ、電池本体に冷媒
用の通路を別個設けなくても高い冷却力を得ることので
きる固体高分子型燃料電池システムの開発を行いその発
明について特許出願をおこなった(特願平7ー1194
18号)。
【0004】その固体高分子型燃料電池システムの概略
について、図10を参照しながら説明する。気液分離器
は、電池本体から回収された気液混合物を、燃料ガス層
と水層とに分離し、燃料ガスタンクは気液分離器の燃料
ガス層に燃料ガスを供給して、回収された燃料ガスと混
合する。気液混合ユニットは、この混合された燃料ガス
を、水循環ポンプで送りこまれる水に吹き込んで気液混
合物を生成する。生成された気液混合物は、アノード側
チャネルに供給される。一方、空気供給ファンは、カソ
ード側チャネルに空気を供給する。なお、上記した固体
高分子型燃料電池システム(以下「気液混合型燃料電池
システム」とも呼ぶ)において、気液混合物はアノード
に燃料ガスを供給する燃料ガス供給媒体であり、且つ、
電池本体を冷却する冷却媒体である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した冷
却用プレートを有した従来の燃料電池システムや気液混
合型燃料電池システムでは、運転終了時に冷却水や気液
混合物が燃料電池本体内(冷却用プレートまたはアノー
ド側チャネル)やそれに接続している配管内に残存し、
冬期の寒冷地等のように低温となる場所で使用した場
合、残存した水が運転停止中に凍結することがあった。
このため、次の使用時に、速やかに、冷却水または気液
混合物を燃料電池本体に供給することが出来なくなる関
係上、燃料電池システムの起動が困難になるといったこ
とがあった。
【0006】本発明は、上記した課題に鑑み、冷却水や
気液混合物を用いる燃料電池システムであって、寒冷地
で使用したとしても速やかに起動することができる燃料
電池システム及びその運転方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1記載の燃料電池システムは、燃料電池本体
と、冷却水を貯留するタンクと、前記タンクに貯留され
ている冷却水を前記燃料電池本体に導いた後、前記タン
クに還流させる水路と、前記水路に設けられ冷却水を前
記水路に循環させる水循環ポンプと、前記水循環ポンプ
停止時に、前記水路内に残存する冷却水を前記タンクに
回収させる冷却水回収手段とを備えることを特徴として
いる。
【0008】請求項1記載の燃料電池システムによれ
ば、タンクに貯留されている冷却水を燃料電池本体に導
いた後、タンクに還流させる水路を水循環ポンプによっ
て冷却水が循環し、水循環ポンプ停止時に、前記水路内
に残存する水が前記タンクに回収される。また、請求項
2記載の燃料電池システムは、請求項1記載の燃料電池
システムに対して、タンクは、密閉容器からなり、燃料
電池本体よりも下方に位置し、水路は、その最上部から
前記タンクに向かっては、どの部位をとっても、その部
位よりタンク側のどの部位よりも低くならないように設
けられており、前記水路中に空気を導入する空気導入手
段と、前記タンクから空気を流出させる空気流出手段と
を備えたことを特徴としている。
【0009】請求項2記載の燃料電池システムによれ
ば、タンクは密閉容器からなっているが、水路中には空
気が導入され、タンクからは空気が流出されるので、タ
ンク内と水路内は大気圧に開放される関係上、水路内の
冷却水は、タンクへ向かって流れこむ。しかも、水路
は、その最上部から燃料電池本体よりも下方に位置する
タンクに向かっては、どの部位をとっても、その部位よ
りタンク側のどの部位よりも低くならないように設けら
れてるので、冷却水は、水路内に残存することなく、ほ
ぼ前記タンクに回収される。
【0010】また、請求項3記載の燃料電池システム
は、請求項1記載の燃料電池システムに対して、さら
に、前記タンクに貯留されている冷却水を加熱するため
の加熱手段を備えたことを特徴としている。請求項3記
載の燃料電池システムによれば、タンクに貯留されてい
る冷却水が加熱されるので、冷却水は昇温される。
【0011】また、請求項4記載の燃料電池システム
は、請求項1記載の燃料電池システムに対して、冷却水
回収手段は、タンクが大気圧に開放された状態で、水路
に圧搾空気を送り込む空気吹き込み部であることを特徴
としている。請求項4記載の燃料電池システムによれ
ば、タンクに貯留されている冷却水を燃料電池本体に導
いた後、タンクに還流させる水路に、タンクが大気圧に
開放された状態で、圧搾空気が送り込まれるので、水循
環ポンプ停止時に水路に残存する冷却水は、送り込まれ
た空気によって、タンクに回収される。
【0012】また、請求項5記載の燃料電池システム
は、固体高分子膜にアノード層及びカソード層を配した
セルと、前記アノード層と対向して形成されたアノード
側通路と、前記カソード層と対向して形成されたカソー
ド側通路とを備える燃料電池本体と、冷却水および燃料
ガスを貯留する、密閉容器からなるタンクと、前記タン
クに貯留されている冷却水を前記アノード側通路の入口
に導く第1の配管と前記アノード側通路と前記アノード
側通路の出口から前記タンクに冷却水を還流させる第2
の配管とからなる水路と、前記水路に設けられ、冷却水
を前記水路に循環させる水循環ポンプと、前記タンクに
貯留されている燃料ガスを、前記アノード側通路の入口
手前の前記水路に吹き込む、燃料ガス吹き込み手段と、
前記第2の配管に挿設された開閉弁とを備えることを特
徴としている。
【0013】請求項5記載の燃料電池システムによれ
ば、水循環ポンプを停止し、開閉弁を開弁した状態で、
タンクに貯留されている冷却水を前記アノード側通路の
入口に導く第1の配管と前記アノード側通路と前記アノ
ード側通路の出口から前記タンクに冷却水を還流させる
第2の配管とからなる水路のアノード側通路の入口手前
に、燃料ガスを吹込むと、アノード側通路及び第2の配
管内の冷却水がタンクに回収され、水循環ポンプを停止
し、開閉弁を閉弁した状態で、燃料ガスを吹込むと、第
1の配管内の冷却水がタンクに回収される。
【0014】また、請求項6記載の燃料電池システムの
運転方法は、固体高分子膜にアノード層及びカソード層
を配したセルと、前記アノード層と対向して形成された
アノード側通路と、前記カソード層と対向して形成され
たカソード側通路とを備える燃料電池本体と、冷却水お
よび燃料ガスを貯留する、密閉容器からなるタンクと、
前記タンクに貯留されている冷却水を前記アノード側通
路の入口に導く第1の配管と前記アノード側通路と前記
アノード側通路の出口から前記タンクに冷却水を還流さ
せる第2の配管とからなる水路と、前記水路に設けら
れ、冷却水を前記水路に循環させる水循環ポンプと、前
記タンクに貯留されている燃料ガスを、前記アノード側
通路の入口手前の前記水路に吹き込む、燃料ガス吹き込
み手段と、前記第2の配管に挿設された開閉弁とを備え
た燃料電池システムにおいて、前記水循環ポンプ停止時
に、前記開閉弁を開弁した状態で、前記燃料ガス吹き込
み手段を起動し、前記アノード側通路及び第2の配管内
の冷却水を前記タンクに回収する第1のステップと、前
記開閉弁を閉弁した状態で、前記燃料ガス吹き込み手段
を起動し、第1の配管内の冷却水を前記タンクに回収す
る第2のステップとを有することを特徴としている。
【0015】請求項6記載の燃料電池システムの運転方
法によれば、水循環ポンプを停止時において、第1ステ
ップでは、開閉弁を開弁した状態で、タンクに貯留され
ている冷却水を前記アノード側通路の入口に導く第1の
配管と前記アノード側通路と前記アノード側通路の出口
から前記タンクに冷却水を還流させる第2の配管とから
なる水路のアノード側通路の入口手前に、燃料ガスを吹
込ますことにより、アノード側通路及び第2の配管内の
冷却水をタンクに回収させ、第2ステップでは、水循環
ポンプを停止時において、開閉弁を閉弁した状態で、燃
料ガスを吹込升ことにより、第1の配管内の冷却水をタ
ンクに回収させる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら具体的に説明する。 (実施の形態1)図1は、実施の形態1に係る燃料電池
システムの概略構成図である。図に示すように、本燃料
電池システムは、燃料ガスの供給を受ける燃料極11
と、空気の供給を受ける空気極12と、前記の供給によ
り行われる発電によって発生する熱を吸収するための冷
却プレート13とからなる燃料電池本体10と、前記冷
却プレート13に供給する冷却水や冷却プレート13か
ら還流してきた冷却水を貯留する冷却水タンク20と、
燃焼触媒が充填され、燃料ガスと空気との混合体の供給
を受けて触媒燃焼させ、前記冷却水タンク20を加熱す
る触媒燃焼器30と、前記燃料極11及び触媒燃焼器3
0に供給する燃料ガスの供給源である燃料ガスタンク4
0と、前記空気極12または触媒燃焼器30に空気を供
給する空気供給ファン50等から構成されている。
【0017】そして、燃料ガスタンク40と燃料極11
とは配管60で、燃料ガスタンク40と触媒燃焼器30
とは配管61で夫々連結されており、各々の配管中に
は、流量調整弁75、76が設けられている。空気供給
ファン50と空気極12とは配管62で連結されており
当該配管中には開閉弁80が設けてられている。また、
空気供給ファン50から触媒燃焼器30に空気を供給す
るための配管63は、その一方が空気供給ファン50
に、もう一方が前記配管61の流量調整弁76と触媒燃
焼器30の中間部61jに接続されており、配管63中
には開閉弁81が設けられている。
【0018】上記した配管63を流れてきた空気と配管
61を流れてきた燃料ガスとは中間部61jで合流し、
中間部61jから触媒燃焼器30の入口30iに至る間
に混合され、触媒燃焼器30に流入する。流入した混合
ガスは、触媒燃焼器30内で触媒燃焼し、燃焼後の排ガ
スは、触媒燃焼器30の配管61とは反対側に接続され
た配管64を通じて排出される。なお、配管64には、
開閉弁82が設けられている。
【0019】冷却水タンク20は、密閉容器21の上部
に回収冷却水入口22と空気流出口23と後述する配管
64の挿入口24とが取り付けられて構成されている。
そして、配管65が、その密閉性を損なわないように密
閉容器21の挿入口24に挿入され、挿入側の端部が冷
却水タンク20内の冷却水に没するように取り付けられ
ている。配管65のもう一方の端部は、後述する配管6
6の中間部66mに接続され、配管65の挿入口24と
中間部66mの間には、冷却水タンク20内の冷却水を
吸い上げて中間部66mに流し込むための水循環ポンプ
90が、配管65の水循環ポンプ90の冷却水出口側の
少し上部には、レベルセンサー91が設けられている。
レベルセンサー91は、それが取り付けられた位置にお
ける配管65内の冷却水の有無を検出するためのセンサ
ーである。その中間部66mに配管65が接続された配
管66は、その一方が冷却プレートの冷却水入口13i
に、もう一方が後述する配管70の中間部70aに接続
されており、冷却水入口13iと中間部70aの間には
開閉弁83が設けられている。冷却水タンク20の回収
冷却水入口22とそれよりも高い位置に設置されている
燃料電池本体10を構成する冷却プレート13の冷却水
出口13eとが配管67で連結されている。なお、配管
67は、自然な状態では、そのなかを通る冷却水が冷却
水出口13eから回収冷却水入口22へ流れるように適
当な傾斜をもって取り付けられている。以上説明した、
配管65、66、67で冷却水の循環路が形成され、燃
料電池本体の運転時には、水循環ポンプ90で吸い上げ
られた冷却水が、配管65〜配管66(弁83)〜冷却
プレート13〜配管67の順に流れ、冷却水タンク20
に還流するといった具合に循環する。また、冷却水タン
ク20内には、冷却水の温度を検出する温度センサー9
2が設けられている。
【0020】密閉容器21の空気流出口23と後述する
配管70の中間部70bとを開閉弁84、85が途中に
介在する配管68で連結し、配管68には、開閉弁84
と開閉弁85との間に、配管69が接続されている。配
管69には、開閉弁86が設けられている。開閉弁84
と開閉弁86とを同時に開弁することによって、密閉容
器21内は、配管68と配管69を介して、大気圧に開
放される。
【0021】その中間部70aに配管66が、中間部7
0bに配管68が接続された配管70には、中間部70
aと中間部70bとの間に開閉弁87が、中間部70a
に対して開閉弁87の反対側には開閉弁88が、中間部
70bに対して開閉弁87の反対側には空気ポンプ93
がそれぞれ設けられている。なお、図示はしないが、本
燃料電池システムは、制御部と起動用補助電源としての
蓄電池とを備えている。制御部には、レベルセンサー9
1や温度センサー92の検出結果が入力され、その入力
結果等を基に、制御部は、流量調整弁75、76の開閉
と開度調整、開閉弁80〜88の開閉、空気ポンプ9
3、水循環ポンプ90の起動、停止、空気供給ファン5
0の空気供給量等の制御を行う。蓄電池は、燃料電池本
体が定常運転状態になるまでの、空気供給ファン50の
駆動や開閉弁の開閉等のための補助電源として働き、燃
料電池本体が定常運転状態になった以降は、燃料電池か
ら電力が供給されて、次の使用に備えて充電がなされ
る。
【0022】上記のように構成された本燃料電池システ
ムの動作を(1)起動時、(2)停止時に分けて、図
2、図3を参照しながら説明する。なお、図2、図3中
の弁を表す記号において、白塗りのものは開弁状態を、
黒塗りのものは閉弁状態を表すものとする。 (1)起動時 燃料電池システムを使用していない停止状態では、図2
(a)に示すように、流量調整弁75、76、開閉弁8
0〜82、84〜88は閉弁、開閉弁83は開弁されて
いる。
【0023】温度センサー92で検出した温度が氷点以
下の場合は、図2(a)に示す状態から、蓄電池の電力
によって、流量調整弁76、開閉弁81、82が開弁さ
れ、空気供給ファン50が起動される(図2(b))。
すると、触媒燃焼器30には、燃料ガスと空気とからな
る混合ガスが流入し、触媒燃焼によって熱が発生し、冷
却水タンク20が加熱される。したがって、冷却水タン
ク20内の冷却水は、たとえ凍結していたとしても、こ
の加熱によって、融解されることになる。
【0024】加熱によって、水温が所定温度(例えば4
℃)以上に達すると、図2(b)に示す状態から、流量
調整弁76、開閉弁81、82が閉弁され、空気供給フ
ァンが停止され、開閉弁84、85、88が開弁され、
空気ポンプ93が起動される(図2(c))。空気ポン
プ93によって送りこまれる空気は、配管70、配管6
8を介して、冷却水タンク20の気層の圧力を上昇させ
る。圧力が上昇した気層は、水層の水面を押し下げ、そ
の結果、冷却水が配管65内に送り込まれ、配管65内
を上昇する。上昇した冷却水は、水循環ポンプ90内に
流入し、水循環ポンプ90の呼び水となる。なお、起動
開始時に、温度センサー92で検出した温度が氷点を超
えている場合は、冷却水は凍結していないと判断される
ので、図2(b)の状態を経ることなく、図2(c)の
状態となる。
【0025】配管61内を上昇した冷却水の存在をレベ
ルセンサー91が検出すると、図2(c)に示す状態か
ら、空気ポンプ93が停止され、開閉弁84、88が閉
弁され、開閉弁83、80、流量調整弁75が開弁さ
れ、空気供給ファン50、水循環ポンプ90が起動され
る(図3(a))。この状態で、燃料電池本体10の空
気極12には空気供給ファン50から配管62を介して
空気が、燃料極11には燃料タンク40から配管60を
介して燃料ガスが供給され発電が行われる。発電に伴っ
て熱が発生するが、冷却水が流通する冷却プレート13
を介して冷却される。 (2)停止時 図3(a)に示す運転状態から、空気供給ファン50、
水循環ポンプ90が停止され、開閉弁80、流量調整弁
75が閉弁され、開閉弁87、84、86が開弁され、
空気ポンプ93が起動される(図3(b))。開閉弁8
4、86を開弁することにより、冷却水タンク20の密
閉容器21内の圧力は、配管68、69を介して、大気
圧に開放される。この状態で、空気ポンプ93から送り
こまれる空気は、配管70から配管66、67または配
管65を経て冷却水タンク20に至り、冷却水タンク2
0に至った空気は、配管68、69を通って燃料電池シ
ステム外に放出される。このとき、水循環ポンプ90の
停止時に配管65、66、67および冷却プレート13
内にあった冷却水は、空気ポンプ93から送りこまれる
空気の流れと自重とによって、冷却水タンク20にほぼ
回収される。したがって、燃料電池の運転時に電池本体
の冷却のために循環していた冷却水は、その循環水路で
ある配管65、66、67および冷却プレート13内に
残存することなくほぼ回収されるので、次の使用時まで
に、冷却水がその循環水路で凍結するといった事態を回
避することができる。
【0026】所定時間(例えば1〜2分間)、空気ポン
プ93の運転を行った後、図3(b)に示す状態から、
空気ポンプ93が停止され、開閉弁87、84、86を
閉弁して(図2(a))、システムの停止処理が終了す
る。 (実施の形態2)図4は、実施の形態2に係る燃料電池
システムの概略構成図である。本燃料電池システムは、
固体高分子型の燃料電池システムである。
【0027】図に示すように、本固体高分子型燃料電池
システムは、燃料ガス(水素リッチな改質ガス)と水と
の気液混合物及び空気の供給を受けて発電を行う電池本
体100と、電池本体100から気液混合物を回収して
燃料ガス層と水層とに分離する気液分離器200と、水
の補給を行うための水補給タンク300と、燃焼触媒が
充填され、燃料ガスと空気とからなる混合ガスの供給を
受けて発熱し、気液分離器200と水補給タンク300
とを加熱する触媒燃焼器400と、燃料ガスの供給源で
ある燃料ガスタンク500と、燃料ガスと水とを混合し
て気液混合物を生成するため電池本体100に取り付け
られた気液混合ユニット600と、気液混合ユニット6
00に燃料ガスを送り込む燃料ガスポンプ700と、シ
ステム内で水の循環等をさせるための水循環ポンプ80
0と、循環する水を冷却するための熱交換器900と、
電池本体100及び触媒燃焼器400に空気を供給する
空気供給ファン1000等から構成されている。
【0028】図6は、電池本体100及び気液混合ユニ
ット600の構成を示す分解斜視図である。電池本体1
00は、固体高分子膜121にアノード層122(図4
参照)とカソード層123とを配してなる複数枚(本実
施例では6枚)のセル120と、セパレータ130とが
互いに積層され、一対の端板140,141(図7参
照)で押さえられて構成されている。セパレータ130
のアノード層122と対向する側には複数のアノード側
チャネル131が形成され、カソード層123と対向す
る側には複数のカソード側チャネル132(図4参照)
が形成されている。なお、図6では、アノード層122
及びカソード側チャネル132は、カソード層123及
びアノード側チャネル131の背面にあって見えない。
また、図示はしないが、アノード層122とアノード側
チャネル131との間には、溌水処理を施した集電体が
介挿され、カソード層123とカソード側チャネル13
2との間にも集電体が介挿されている。
【0029】固体高分子膜121は、長方形状の薄膜で
あって、ナフィオン115(USADu Pont社
製、厚み:0.13mm)が用いられている。アノード
層122,カソード層123は、共に白金担持カーボン
を材料とした所定の厚さの層であって、固体高分子膜1
21の中央部にホットプレスによって密着されており、
所定の白金担持量(0.7mg/cm2)に調整されて
いる。そして、固体高分子膜121の4つ角の部分に
は、内部マニホールドを形成するための4つの円形の窓
124〜127が形成されている。
【0030】セパレータ130は、固体高分子膜121
と同等の大きさであって、アノード側チャネル131は
上下方向に、カソード側チャネル132は水平方向に形
成されている。また、セパレータ130にも、同様に内
部マニホールドを形成するための4つの円形の窓134
〜137が形成されている。窓134と窓135とはセ
パレータ130の対角線方向に位置しており、窓134
とアノード側チャネル131と窓135とを連通させる
ために、アノード側チャネル131の上端に沿ったマニ
ホールド溝138及びアノード側チャネル131の下端
に沿ったマニホールド溝139とが形成されている。
【0031】同様に、窓136と窓137ともセパレー
タ130の対角線方向に位置し、カソード側チャネル1
32の両横端に沿って、窓136及び窓137を連通す
るマニホールド溝が設けられている。また、一方の端板
140にも同様の窓143〜147(図5参照)が開設
されており、これらの孔によって、電池本体100に
は、積層方向に長く端板140側に開口部を有する4つ
の円筒状のマニホールド、即ち、窓124,134,1
44からなる上部マニホールド114と、窓135,1
45等からなる下部マニホールド115と、窓126,
136,146からなる上部マニホールド116と、窓
127,137,147からなる下部マニホールド11
7とが形成されている。
【0032】本実施例では、上部マニホールド114が
混合物供給用、下部マニホールド115が混合物排出
用、上部マニホールド116が空気供給用、下部マニホ
ールド117が空気排出用として用いられる。気液混合
ユニット600は、混合物供給用の上部マニホールド1
14に装着されており、上部マニホールド114内に滞
留している水に燃料ガスを吹き込む円柱状のバブラー1
51と、バブラー151を上部マニホールド114内に
支持するための円筒支持枠152と、上部マニホールド
114の入口を閉じる円筒蓋部153とから構成されて
いる。
【0033】図7は、上部マニホールド114及び気液
混合ユニット600の内部構造を示す断面図である。図
6,7に示すように、バブラー151は、上部マニホー
ルド114とほぼ同等の長さを有し、メッシュ径5μm
の焼結金属で形成されており、円筒蓋部153を貫通す
るガス入口部154から送り込まれる燃料ガスを、円筒
支持枠152内に滞留する水に細かく分散することがで
きるようになっている。
【0034】円筒支持枠152は、上部マニホールド1
14に丁度はまり込む大きさの円筒状枠体であって、マ
ニホールド溝138と対面する側には、開口部152a
が開設されており、バブラー151は円筒支持枠152
によって上部マニホールド114の中心付近に支持され
ている。円筒蓋部153は、端板140の窓144には
め込まれることによって固定され上部マニホールド11
4の入口を塞ぐように形成されており、円筒支持枠15
2内に水を取り入れる水入口155が取り付けられてい
る。
【0035】再び図4、5を参照して説明する。気液分
離器200は、密閉容器260の側部に回収混合物入口
261と燃料ガス入口263と補給水入口262とが、
また上部に燃料ガス出口264と配管挿入口265とが
取り付けられて構成されており、その内部には冷却水の
温度を検出する温度センサーTs291が設けられてい
る。
【0036】また、下部マニホールド115と回収混合
物入口261とは、開閉弁191が途中に挿設された配
管171で連結され、燃料ガス出口264と気液混合ユ
ニット600のガス入口部154とは、燃料ガスポンプ
700が途中に挿設された配管172で連結され、熱交
換器900と水循環ポンプ800と開閉弁192とが途
中に挿設された配管173の一方側が、その開口端部1
73eが冷却水に没するように、配管挿入口265に挿
入され、もう一方側が気液混合ユニット600の水入口
155に連結されている。配管173の水循環ポンプ8
00の少し上部には、レベルセンサー491が設けられ
ている。レベルセンサー491は、それが取り付けられ
た位置における配管173内の冷却水の有無を検出する
ためのセンサーである。
【0037】また、燃料ガスタンク500と燃料ガス入
口263とは、圧力調節弁500aを介して配管174
で連結されている。水補給タンク300は、密閉容器3
60の側部に補給水出口362が、上部に呼び水回収口
361と空気抜き口363とが取り付けられて構成され
ており、その内部には冷却水の温度を検出する温度セン
サーTr391が設けられている。
【0038】また、気液分離器200の補給水入口26
2と補給水出口362とは、開閉弁193が途中に挿設
された配管174で連結され、呼び水回収口361と配
管173の開閉弁192と水循環ポンプ800との中間
部173mとは、開閉弁194が途中に挿設された配管
175で連結され、空気抜き口363には、開閉弁19
5を備えた配管176が接続されている。
【0039】触媒燃焼器400は、気液分離器200及
び水補給タンク300の側部と底部とを取り囲むように
配された燃焼触媒を密閉保持する密閉容器460の側部
に混合ガス入口461と、排ガス出口462とが取り付
けられて構成されている。また、燃料ガスタンク500
と混合ガス入口461とは、流量調節弁196が途中に
挿設された配管177で連結されており、排ガス出口4
62には、開閉弁197を備えた配管178が接続され
ている。
【0040】配管177の流量調節弁196と混合ガス
入口461との中間部177mと空気供給ファン100
0とは、途中に開閉弁198が挿設された配管179で
連結されている。配管179を通じて供給された空気と
配管177を通じて供給された燃料ガスとは、中間部1
77mで合流し、中間部177mから混合ガス入口46
1に至る間に混合されて触媒燃焼器400内に流入す
る。
【0041】空気供給ファン1000と電池本体のカソ
ード側チャネルとを連結する配管180には、開閉弁1
99が挿設されている。なお、図示はしないが、本固体
高分子型燃料電池システムは、制御部と起動用補助電源
としての蓄電池とを備えている。制御部には、レベルセ
ンサー491や温度センサー291、391の検出結果
が入力され、その入力結果等を基に、制御部は、流量調
整弁196の開閉と開度調整、開閉弁191〜199の
開閉、燃料ガスポンプ700、水循環ポンプ800の起
動、停止、空気供給ファン1000の空気供給量等の制
御を行う。蓄電池は、燃料電池本体が定常運転状態にな
るまでの、空気供給ファン1000の駆動や開閉弁の開
閉等のための補助電源として働き、燃料電池本体が定常
運転状態になった以降は、燃料電池から電力が供給され
て、次の使用に備えて充電がなされる。
【0042】上記のように構成された本固体高分子型燃
料電池システムの動作について、主に図8、図9を参照
しながら説明する。図8、図9は、本燃料電池システム
の概略構成図である図4を更に簡略した図である。な
お、図8、図9中の弁を表す記号において、実施の形態
1の説明と同様、白塗りのものは開弁状態を、黒塗りの
ものは閉弁状態を表すものとする。 (1)起動時 燃料電池システムを使用していない停止状態では、図8
(a)に示すように、流量調整弁196、開閉弁19
1、194〜199は閉弁、開閉弁192、193は開
弁されている。
【0043】温度センサー291、391で検出した温
度のどちらか一方でも氷点以下の場合は、図8(a)に
示す状態から、蓄電池の電力によって、流量調整弁19
6、開閉弁198、197が開弁され、空気供給ファン
1000が起動される(図8(b))。すると、触媒燃
焼器400には、燃料ガスと空気とからなる混合ガスが
流入し、触媒燃焼によって熱が発生し、気液分離器20
0および水補給タンク300が加熱される。したがっ
て、気液分離器200内または水補給タンク300内の
冷却水は、たとえ凍結していたとしても、この加熱によ
って、融解されることになる。
【0044】加熱によって、温度センサー291、39
1で検出した水温が両方共、所定温度(例えば4℃)以
上に達すると、図8(b)に示す状態から、流量調整弁
196、開閉弁198、197、192が閉弁され、空
気供給ファン1000が停止される一方、圧力調整弁5
00a、開閉弁194、195が開弁される(図8
(c))。圧力調整弁500aの開弁によって、気液分
離器200の気層の圧力を上昇させる。圧力が上昇した
気層は、水層の水面を押し下げ、その結果、冷却水が配
管173内に送り込まれ、配管173内を上昇する。上
昇した冷却水は、水循環ポンプ800内に流入し、水循
環ポンプ800の呼び水となる。水循環ポンプ800内
に流入した冷却水は、さらに配管173内を上昇する。
レベルセンサー491が上昇した冷却水を検出すると、
後述する次の動作に移行するが、その間に上昇した冷却
水は、配管175を介して水補給タンク300に流れ込
む。なお、起動開始時に、温度センサー291、391
で検出した温度が両方共、氷点を超えている場合は、冷
却水は凍結していないと判断されるので、図8(b)の
状態を経ることなく、図8(c)の状態となる。
【0045】配管173内を上昇した冷却水の存在をレ
ベルセンサー491が検出すると、図8(c)に示す状
態から、開閉弁194、195が閉弁される一方、開閉
弁192、191、199、193が開弁され、空気供
給ファン1000、燃料ガスポンプ700が起動される
(図9(a))。この状態で、燃料電池本体100の上
部マニホールド116には空気供給ファン1000から
供給された空気が流入し、水入口155には水循環ポン
プ800によって水が供給され、ガス入口部154に
は、燃料ガスポンプ700によって燃料ガスが供給され
る。
【0046】次に、運転時の主として燃料電池本体内に
おける動作について、図4、図7を参照しながら説明す
る。気液混合ユニット600では、水入口155から供
給された水が、円筒支持枠152内(上部マニホールド
114内)に滞留し、ガス入口部154から供給される
燃料ガスがその水の中に分散されることによって気液混
合物が生成する。そして、生成した気液混合物は、各マ
ニホールド溝138を通ってアノード側チャネル131
に分配され、発電に用いられながらアノード側チャネル
131を通過し、各マニホールド溝139で合流して下
部マニホールド115から排出される。
【0047】このように気液混合物がアノード側チャネ
ル131を通過するので、固体高分子膜121に水分が
補給されると共に、気液混合物が冷却水と同様の働きを
なして電池本体100を冷却する。なお、上述したよう
にアノード層122とアノード側チャネル131との間
には、溌水処理を施した集電体が介挿されているので、
長時間運転しても、アノード層122が気液混合物に水
没することなく、アノード層122の反応サイトに燃料
ガスが供給される。
【0048】下部マニホールド115から排出された気
液混合物は、配管171を通って回収混合物入口261
から気液分離器200に入り、燃料ガス層(上層)と水
層(下層)とに分離される。また、燃料ガスタンク50
0から供給される燃料ガスは、燃料ガス入口263から
気液分離器200の燃料ガス層に入って回収された燃料
ガスと混合され、燃料ガス出口264から送出される。
そして、燃料ガス出口264から送出された燃料ガス
は、燃料ガスポンプ700で気液混合ユニット600の
ガス入口部154に送り込まれる。
【0049】一方、気液分離器200で分離された水
は、配管173の開口端部173eから流入し、熱交換
器900を通過することによって規定の温度に冷却さ
れ、水循環ポンプ800で気液混合ユニット600の水
入口155に送り込まれる。そして、気液混合ユニット
600では、燃料ガスポンプ700で送り込まれた燃料
ガスが、水循環ポンプ800で送り込まれた水に吹き込
まれ、新たな気液混合物が生成される。
【0050】このように、本燃料電池システムにおいて
は、電池本体100から回収された気液混合物と燃料ガ
スタンク500からの燃料ガスを用いて、新たな気液混
合物が生成されて電池本体100に供給されるようにな
っている。なお、気液分離器200内の水位が低下すれ
ば、水補給タンク300から補給水入口262に水が補
給されるようになっているので、セル120を透過して
カソード側チャネル132に蒸発することにより水が失
われたとしても、循環する水の量は一定に保たれれる。
【0051】また、空気供給ファン1000から上部マ
ニホールド116に供給された空気は、入口側のマニホ
ールド溝からカソード側チャネル132に分配され、発
電に用いられながら各カソード側チャネル132を通っ
て、出口側のマニホールド溝で合流し、下部マニホール
ド117から電池本体100の外に排出される。 (2)停止時 再び、図9を参照して説明する。
【0052】図9(a)に示す運転状態から開閉弁19
9、圧力調整弁500aが閉弁され、水循環ポンプ80
0が停止される(図9(b))。この状態で、上部マニ
ホールド114には、燃料ガスしか供給されず、供給さ
れたガスは、アノード側チャネル131、配管171を
経て気水分離器200に還流し、還流した燃料ガスは、
再び燃料ガスポンプによって、配管171を介して、上
部マニホールド114に供給されるといった具合に循環
する。所定時間(例えば1〜2分間)、この状態で、燃
料ガスポンプ700の運転を続けると、燃料ガスの循環
により、燃料電池本体内および配管171内の冷却水が
気液分離器200に回収される。
【0053】上記所定時間が経過すると、図9(b)に
示す状態から、開閉弁191が閉弁される(図9
(c))。開閉弁191が閉弁されると、燃料ガスの流
路が変更され、今度は、気液分離器200から、燃料ガ
スポンプ700によって、上部マニールド114に送り
こまれた燃料ガスは、配管173を介して、気液分離器
200に還流するといった具合に循環することになる。
この循環によって、配管173内の冷却水が、気液分離
器200内に回収される。
【0054】配管173内の冷却水が回収できる程度の
所定時間(例えば1〜2分間)、空気ポンプ700の運
転を行った後、空気ポンプ700が停止されて、システ
ムの停止処理が終了する。したがって、燃料電池の運転
時に循環していた冷却水は、その循環水路である配管1
73、電池本体内(上部マニホールド114、アノード
側チャネル131、下部マニホールド117)、配管1
71に残存することなくほぼ回収されるので、つぎの使
用時までに、冷却水がその循環水路で凍結するといった
事態を回避することができる。
【0055】また、実施の形態2に係る固体高分子燃料
電池システムにおいては、気液混合物がアノード側チャ
ネル131を通過するので、固体高分子膜121に水分
が補給される。従って、燃料ガスや酸化剤ガスを加湿す
るための加湿器を設けたりする必要がない。さらに、気
液混合ユニット600によって生成される気液混合物
は、水に燃料ガスが細かく分散されたものであるので、
通常の冷却水と同様に電池本体100を効率よく冷却す
ると共に、燃料ガスがアノード層122に効率よく供給
される。
【0056】以上、本発明を実施の形態に基づいて説明
したけれども、本発明は上記実施の形態に限定されない
のは勿論である。即ち、以下のようにしてもよい。 (1)上記実施の形態1の燃料電池システムでは、配管
65、66、67および冷却プレート13からなる水路
の冷却水を冷却水タンク20に回収する際、空気ポンプ
93を使用したが、空気ポンプ93は停止させたまま
で、開閉弁88および開閉弁84、86を開弁させても
よい。開閉弁88を開弁することにより、前記水路内に
空気が導入可能となり、開閉弁84、86を開弁するこ
とにより、冷却水タンクから空気の流出が可能となるの
で、冷却水はその自重のみで冷却水タンク20に回収さ
れることになる。 (2)上記実施の形態1の燃料電池システムでは、冷却
水タンク20を構成する容器を密閉構造としたが、これ
は、容器の内圧を利用して水循環ポンプ90に呼び水を
行うためである。したがって、特に呼び水が不要なポン
プを水循環ポンプとして採用した場合には、冷却水タン
ク20を構成する容器を密閉構造とする必要はなく、例
えば容器の上部の一部が開口しているような開放構造と
してもよい。 (3)上記実施の形態1及び2の燃料電池システムで
は、触媒燃焼器を水が凍結していた場合のその融解のみ
に用いたが、水が凍結しているか否かに拘らず、さらに
冷却水の昇温に用い、昇温された(冷却)水を循環させ
ることにより、燃料電池起動時の電池本体の昇温に使用
してもよい。そうすることによって、燃料電池本体が定
常運転可能な状態になるまでの時間を短縮することが可
能となる。 (4)上記実施の形態2の燃料電池システムでは、電池
本体内のマニホールドに滞留する水に焼結金属のバブラ
ーで燃料ガスを吹き込むことによって気液混合物を生成
するようになっているが、アスピレータ等で燃料ガスを
吹き込むようにしてもよい。また、電池本体とは別個
に、水槽とバブラーからなる気液混合物の生成器を設け
て、生成した気液混合物を電池本体に送り込むようにし
てもよい。
【0057】
【発明の効果】以上、請求項1記載の発明に係る燃料電
池システムによれば、タンクに貯留されている冷却水を
燃料電池本体に導いた後、タンクに還流させる水路を水
循環ポンプによって冷却水が循環し、水循環ポンプ停止
時に、前記水路内に残存する水が前記タンクに回収され
るので、寒冷地で使用したとしても、水路内で冷却水が
凍結するといったことが防止できる関係上、燃料電池シ
ステムを速やかに起動することができるといった効果を
有する。
【0058】また、請求項2記載の発明に係る燃料電池
システムによれば、タンクは密閉容器からなっている
が、水路中には空気が導入され、タンクからは空気が流
出されるので、タンク内と水路内は大気圧に開放される
関係上、水路内の冷却水は、タンクへ向かって流れこ
み、しかも、水路は、その最上部から燃料電池本体より
も下方に位置するタンクに向かっては、どの部位をとっ
ても、その部位よりタンク側のどの部位よりも低くなら
ないように設けられている関係上、冷却水は、水路内に
残存することなく、ほぼ前記タンクに回収されるので、
請求項1記載の発明と同様の効果を有する。
【0059】また、請求項3記載の発明に係る燃料電池
システムによれば、タンクに貯留されている冷却水は、
加熱されるので、請求項1記載の発明の効果に加えて、
寒冷地で使用した場合に、例えタンク内の冷却水が凍結
したとしても、融解することができ、その結果、燃料電
池システムを速やかに起動することができるといった効
果を有する。
【0060】また、請求項4記載の発明に係る燃料電池
システムによれば、タンクに貯留されている冷却水を燃
料電池本体に導いた後、タンクに還流させる水路に、タ
ンクが大気圧に開放された状態で、圧搾空気が送り込ま
れる関係上、水循環ポンプ停止時に水路配に残存する冷
却水は、送り込まれた空気によって、タンクに回収され
るので、請求項1記載の発明と同様の効果を有する。
【0061】また、請求項5記載の発明に係る燃料電池
システムによれば、水循環ポンプを停止し、開閉弁を開
弁した状態で、タンクに貯留されている冷却水を前記ア
ノード側通路の入口に導く第1の配管と前記アノード側
通路と前記アノード側通路の出口から前記タンクに冷却
水を還流させる第2の配管とからなる水路のアノード側
通路の入口手前に、燃料ガスを吹込むと、アノード側通
路及び第2の配管内の冷却水がタンクに回収され、水循
環ポンプを停止し、開閉弁を閉弁した状態で、燃料ガス
を吹込むと、第1の配管内の冷却水がタンクに回収され
るので、寒冷地で使用したとしても、水路内で冷却水が
凍結するといったことが防止できる関係上、燃料電池シ
ステムを速やかに起動することができるといった効果を
有する。
【0062】また、請求項6記載の発明に係る燃料電池
システムの運転方法によれば、水循環ポンプを停止し、
開閉弁を開弁した状態で、タンクに貯留されている冷却
水を前記アノード側通路の入口に導く第1の配管と前記
アノード側通路と前記アノード側通路の出口から前記タ
ンクに冷却水を還流させる第2の配管とからなる水路の
アノード側通路の入口手前に、燃料ガスを吹込ますこと
により、アノード側通路及び第2の配管内の冷却水をタ
ンクに回収させ、水循環ポンプを停止し、開閉弁を閉弁
した状態で、燃料ガスを吹込むことにより、第1の配管
内の冷却水をタンクに回収させるので、寒冷地で使用し
たとしても、水路内で冷却水が凍結するといったことが
防止できる関係上、燃料電池システムを速やかに起動す
ることができるといった効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る燃料電池システムの概略構
成を示す図である。
【図2】(a)は、上記実施の形態において、システム
の停止時の状態を示す図である。(b)は、上記実施の
形態において、冷却水タンク加熱時の状態を示す図であ
る。(c)は、上記実施の形態において、水循環ポンプ
に呼び水を行っている時の状態を示す図である。
【図3】(a)は、上記実施の形態において、燃料電池
の運転時の状態を示す図である。(b)は、上記実施の
形態において、冷却水の回収を行っている時の状態を示
す図である。
【図4】実施の形態2に係る燃料電池システムの概略構
成を示す図である。
【図5】上記実施の形態において、電池本体の外観を示
す斜視図である。
【図6】上記実施の形態において、電池本体及び気液混
合ユニットの構成を示す分解斜視図である。
【図7】上記実施の形態において、上部マニホールド及
び気液混合ユニットの内部構造を示す断面図である。
【図8】(a)は、上記実施の形態において、システム
の停止時の状態を示す図である。(b)は、上記実施の
形態において、気液分離器及び水補給タンク加熱時の状
態を示す図である。(c)は、上記実施の形態におい
て、水循環ポンプに呼び水を行っている時の状態を示す
図である。
【図9】(a)は、上記実施の形態において、燃料電池
の運転時の状態を示す図である。(b)は、上記実施の
形態において、電池本体内及び配管171内の冷却水の
回収を行っている時の状態を示す図である。(c)は、
上記実施の形態において、配管173内の冷却水の回収
を行っている時の状態を示す図である。
【図10】従来技術に係る燃料電池システムの概略構成
を示す図である。
【符号の説明】
10 燃料電池本体 20 冷却水タンク 21 密閉容器 65 配管 66 配管 67 配管 68 配管 69 配管 70 配管 84 開閉弁 86 開閉弁 88 開閉弁 90 水循環ポンプ 93 空気ポンプ 114 上部マニホールド 131 アノード側チャネル 171 配管 172 配管 173 配管 191 開閉弁 200 気液分離器 700 燃料ガスポンプ 800 水循環ポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池本体と、 冷却水を貯留するタンクと、 前記タンクに貯留されている冷却水を前記燃料電池本体
    に導いた後、前記タンクに還流させる水路と、 前記水路に設けられ冷却水を前記水路に循環させる水循
    環ポンプと、 前記水循環ポンプ停止時に、前記水路内に残存する冷却
    水を前記タンクに回収させる冷却水回収手段とを備える
    ことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 【請求項2】 前記タンクは、密閉容器からなり、燃料
    電池本体よりも下方に位置し、 前記水路は、その最上部から前記タンクに向かっては、
    どの部位をとっても、その部位よりタンク側のどの部位
    よりも低くならないように設けられており、 前記水路中に空気を導入する空気導入手段と、 前記タンクから空気を流出させる空気流出手段とを備え
    たことを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 【請求項3】 さらに、前記タンクに貯留されている冷
    却水を加熱するための加熱手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1記載の燃料電池システム。
  4. 【請求項4】 前記冷却水回収手段は、前記タンクが大
    気圧に開放された状態で、前記水路に圧搾空気を送り込
    む空気吹き込み部であることを特徴とする請求項1記載
    の燃料電池システム。
  5. 【請求項5】 固体高分子膜にアノード層及びカソード
    層を配したセルと、前記アノード層と対向して形成され
    たアノード側通路と、前記カソード層と対向して形成さ
    れたカソード側通路とを備える燃料電池本体と、 冷却水および燃料ガスを貯留する、密閉容器からなるタ
    ンクと、 前記タンクに貯留されている冷却水を前記アノード側通
    路の入口に導く第1の配管と前記アノード側通路と前記
    アノード側通路の出口から前記タンクに冷却水を還流さ
    せる第2の配管とからなる水路と、 前記水路に設けられ、冷却水を前記水路に循環させる水
    循環ポンプと、 前記タンクに貯留されている燃料ガスを、前記アノード
    側通路の入口手前の前記水路に吹き込む、燃料ガス吹き
    込み手段と、 前記第2の配管に挿設された開閉弁とを備えることを特
    徴とする燃料電池システム。
  6. 【請求項6】 固体高分子膜にアノード層及びカソード
    層を配したセルと、前記アノード層と対向して形成され
    たアノード側通路と、前記カソード層と対向して形成さ
    れたカソード側通路とを備える燃料電池本体と冷却水お
    よび燃料ガスを貯留する、密閉容器からなるタンクと前
    記タンクに貯留されている冷却水を前記アノード側通路
    の入口に導く第1の配管と前記アノード側通路と前記ア
    ノード側通路の出口から前記タンクに冷却水を還流させ
    る第2の配管とからなる水路と前記水路に設けられ、冷
    却水を前記水路に循環させる水循環ポンプと前記タンク
    に貯留されている燃料ガスを、前記アノード側通路の入
    口手前の前記水路に吹き込む、燃料ガス吹き込み手段と
    前記第2の配管に挿設された開閉弁とを備えた燃料電池
    システムにおいて、 前記水循環ポンプ停止時に、 前記開閉弁を開弁した状態で、前記燃料ガス吹き込み手
    段を起動し、前記アノード側通路及び第2の配管内の冷
    却水を前記タンクに回収する第1のステップと、 前記開閉弁を閉弁した状態で、前記燃料ガス吹き込み手
    段を起動し、第1の配管内の冷却水を前記タンクに回収
    する第2のステップとを有することを特徴とする燃料電
    池システムの運転方法。
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