JPH09147162A - 車両運行管理システム - Google Patents

車両運行管理システム

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JPH09147162A
JPH09147162A JP30799595A JP30799595A JPH09147162A JP H09147162 A JPH09147162 A JP H09147162A JP 30799595 A JP30799595 A JP 30799595A JP 30799595 A JP30799595 A JP 30799595A JP H09147162 A JPH09147162 A JP H09147162A
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JP
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vehicle
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road
gps
map
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Application number
JP30799595A
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English (en)
Inventor
Munehiko Ito
宗彦 伊藤
Yoshiyuki Kuboi
良行 窪井
Koji Yamamoto
宏司 山本
Hideki Oka
英樹 岡
Kozo Miyai
孝造 宮井
Kenji Okuno
健治 奥野
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の運行の管理を精度高く行い、車両の運
行の日報等の作成を正確に行なえるようにする。 【解決手段】 GPS信号を受信して車両の位置情報を
検出するGPS受信装置1。車両の走行距離を検出する
走行距離検出装置2。車両の進行方向を検出する地磁気
センサー3。道路地図情報が格納された地図データベー
ス4。車両の位置情報及び車両走行距離情報と車両の進
行方向情報とから車両の走行軌跡を演算する走行軌跡演
算手段。車両の走行軌跡の形状と地図データベース4の
道路地図の道路の形状とを比較して形状が最も近似する
道路上に車両の位置を設定する車両位置設定手段。車両
位置設定手段で設定された車両の位置情報を基地局に無
線出力する無線通信装置5。車両位置設定手段で設定さ
れた車両の位置情報を可搬型の記憶媒体6に記憶させる
記憶装置7。これらを車両に備えて車両運行管理システ
ムを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてタクシー
やトラックなどの業務用車両における車両運行システム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タクシーやトラックなどの業務用車両に
おいては、GPS(Global Positioni
ng System)を利用してその運行を管理するこ
とが行なわれている。すなわち、GPS用の通信衛星か
ら送信されてくるGPS信号を受信すると共にGPS信
号に基づいて緯度・経度の位置情報を検出するGPS受
信装置を車両に設け、このGPS受信装置で受信した車
両の位置情報を無線通信装置で車庫などの基地局に送信
するようになっている。一方、基地局のディスプレーに
は地図データベースによって地図が表示してあり、受信
した車両の位置情報に基づいて地図の上に車両の位置を
プロットして示すことによって、基地局で車両の現在位
置を把握して運行を管理することができる。
【0003】例えばタクシーを依頼客の元へ配車する場
合、依頼客の場所に最も近い道路を走行している空車の
タクシーをディスプレーの地図上から捜し出すことによ
って、基地局から効率的な配車をすることが容易にな
り、また目的地までの道順が分からない場合には、ディ
スプレーの地図上にプロットされているタクシーの位置
を確認しながら基地局から道順を指示することができ、
タクシーを効率的に走行させることができるのである。
【0004】しかし、一般に公開されているGPSの測
位精度には100m前後の誤差があり、GPS受信装置
で受信したGPS信号に基づいて得られる緯度・経度の
位置情報には100mm前後の誤差がある。従って、デ
ィスプレーに表示した地図の上に緯度・経度の位置情報
に基づいて車両の位置をプロットするにあたって、その
ままプロットすると地図の道路の上から外れる場合が多
い。そこで地図の上に車両の位置をプロットするにあた
っては、GPS信号による緯度・経度の位置に最も近い
道路を地図のデータから割り出し、この道路上に車両の
位置をプロットするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようにGPSの測位精度には100m前後の誤差がある
ために、複数の道路が接近して存在する場合、実際に車
両が走行している道路とは異なる道路の上に車両の位置
がプロットされることがあり、このときには配車や道順
の指示など車両の運行の管理に支障を来すことになると
いう問題があった。特に、道路が車両の進行方向に向か
ってY字形に二股に分かれる場合には、GPSの測位精
度の誤差が100m前後であると、分岐する道のどちら
の方に車両が走行しているのかを判別することが難し
く、このような問題が生じ易いものである。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、車両の運行の管理を精度高く行なうことができ、
加えて車両の運行の日報等の作成を正確におこなうこと
ができる車両運行管理システムを提供することを目的と
するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
車両運行管理システムは、GPS信号を受信すると共に
GPS信号に基づいて車両の位置情報を検出するGPS
受信装置1と、車両の走行距離を検出する走行距離検出
装置2と、車両の進行方向を検出する地磁気センサー3
と、道路地図情報が格納された地図データベース4と、
GPS受信装置1で検出された車両の位置情報及び走行
距離検出装置2で検出された車両走行距離情報と地磁気
センサー3で検出された車両の進行方向情報とから車両
の走行軌跡を演算する走行軌跡演算手段と、車両の走行
軌跡の形状と地図データベース4の道路地図の道路の形
状とを比較して形状が最も近似する道路上に車両の位置
を設定する車両位置設定手段と、車両位置設定手段で設
定された車両の位置情報を基地局に無線出力する無線通
信装置5と、車両位置設定手段で設定された車両の位置
情報を可搬型の記憶媒体6に記憶させる記憶装置7と
が、車両に備えられたことを特徴とするものである。
【0008】また本発明の請求項2に係る車両運行管理
システムは、GPS信号を受信すると共にGPS信号に
基づいて車両の位置の位置情報を検出するGPS受信装
置1と、FM多重放送で送信されるGPS測位誤差の補
正情報を受信するFM多重放送受信機8と、道路地図情
報が格納された地図データベース4と、GPS受信装置
1で検出された車両の位置情報とFM多重放送受信機8
で受信したGPS測位誤差の補正情報とから車両の位置
を補正演算する車両位置補正手段と、補正された車両の
位置情報と地図データベース4の道路地図情報とを比較
して補正された車両の位置情報に最も近い道路地図の道
路上に車両の位置を設定する車両位置設定手段と、車両
位置設定手段で設定された車両の位置情報を基地局に無
線出力する無線通信装置5と、車両位置設定手段で設定
された車両の位置情報を可搬型の記憶媒体6に記憶させ
る記憶装置7とが、車両に備えられたことを特徴とする
ものである。
【0009】さらに請求項3の発明は上記の車両運行管
理システムにおいて、地図データベース1に格納された
道路地図情報に基づいて道路地図を表示すると共に車両
位置設定手段に基づいて設定された位置に車両の現在位
置をプロットして表示する表示装置9を具備して成るこ
とを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、請求項1及び3の発明につ
いて実施の形態を説明する。図1は請求項1の発明のシ
ステムの構成を示すブロック回路図であり、1はGPS
用の通信衛星から送信されてくるGPS信号を受信する
GPSアンテナ11を具備して形成されるGPS受信装
置である。このGPS受信装置1はCPU等の演算処理
部を内蔵して形成されるものであり、受信したGPS信
号に基づいて緯度・経度の位置情報を検出し、またGP
S信号に基づいて時刻情報を検出するようにしてある。
【0011】GPS受信装置1はCPUや各種の解析プ
ログラムを格納したROM、データを一時記憶するため
のRAM等から構成される演算処理装置12に接続して
ある。この演算処理装置12には地図データベース4が
接続してある。地図データベース4は道路地図情報をC
D−ROM等に格納して形成されるものであり、CD−
ROMドライバー等を介して演算処理装置2に接続する
ようにしてある。演算処理装置12にはまた走行距離検
出装置2と地磁気センサー3が接続してある。走行距離
検出装置2は車両の車輪の回転によって車速パルス信号
を生成する車速パルスユニットなどで形成されるもので
あり、単位時間当たりのパルス数やパルス周期を検出す
ることによって車両の走行速度を検出すると共に、パル
ス数をカウントすることによって車両の走行距離を検出
するようになっている。地磁気センサー3は地球の地磁
気を基準にして車両の進行方位を検知し、車両の走行中
の進行方向の角変化を検出するようになっている。
【0012】演算処理装置12にはさらに、演算処理装
置12から出力される各種の情報をメモリーカードやI
Cカード等の可搬型の記憶媒体6に書き込んで記憶させ
るカードリーダーなどで形成される外部記憶装置7が接
続してある。この記憶装置7は記憶媒体6に格納されて
いるデータを読み出して演算処理装置12に入力するこ
ともできるようになっている。また演算処理装置12に
は無線通信装置7が接続してあり、演算処理装置12か
ら出力される各種の情報をリアルタイムで車両の車庫な
どに設けられた基地局に送信することができるようにし
てある。さらに演算処理装置12にはディスプレー等で
形成される表示装置9が接続してあり、地図データベー
ス4に格納された道路地図情報に基づいて表示装置9に
道路地図を表示することができるようにしてある。13
は演算処理装置12の作動に指令等を与える際に操作す
るキー入力装置である。
【0013】次に上記のシステムを備えた車両の運行管
理について、図2のブロック図に従って説明する。GP
S受信装置1はGPSアンテナ11によってGPS信号
を常時受信しており、受信したこのGPS信号に基づい
て車両の位置の緯度・経度情報を検出し、演算処理装置
12に入力されるようになっている。GPS信号に基づ
いて検出したこの車両の緯度・経度情報には既述のよう
に100mm程度の誤差がある。一方、車両が走行する
と、その走行距離情報が走行距離検出装置2で検出され
て演算処理装置12に入力されると共に、車両の進行方
向の角変化が地磁気センサー3で検出されて車両の進行
方向情報が演算処理装置12に入力される。そしてこの
ように各情報が演算処理装置12に入力されると、これ
らの情報に基づいて車両の走行軌跡を演算するようにプ
ログラムして演算処理装置12に形成された走行軌跡演
算手段が作動する。すなわち、GPS受信装置1で検出
される車両の緯度・経度情報の経時変化と、走行距離検
出装置2で検出された車両走行距離情報と地磁気センサ
ー3で検出された車両の進行方向情報から得られる車両
の位置の変化とを結合して演算することによって、車両
の走行軌跡を割り出すことができる。
【0014】一方、演算処理装置12には地図データベ
ース4から呼び出された道路地図データが入力されてお
り、道路地図データの道路上に車両の位置を設定するよ
うにプログラムして演算処理装置12に形成された車両
位置設定手段が作動する。すなわち、上記のように走行
軌跡演算手段で演算された車両の走行軌跡のデータと、
地図データベース4から入力された道路地図情報の道路
のデータとを比較し、GPS受信装置1で検出された車
両の緯度・経度に近い道路をまず選びだし、近い道路が
複数ある場合にはこの複数道路のうち、車両の走行軌跡
の形状に最も近似する形状の道路上に車両の位置を設定
してプロットするようにしてある。GPS受信装置1で
検出される車両の緯度・経度情報には上記のように誤差
があり、この緯度・経度情報だけに基づいて最も近い道
路上に車両の位置を設定すると、道路が二股に分岐して
いる場合や、道路が近接している場合には、実際には走
行していない道路の上に車両の位置が設定されるおそれ
があるが、車両の走行軌跡の形状と道路の形状とを比較
して、形状が近似するほうの道路を選定することによっ
て、このような車両の位置設定する道路を間違えること
がなくなるものである。
【0015】例えば図7(a)に示すように、道路Aが
道路Bと道路Cに二股に分岐している場合、車両が道路
Aから道路Bへと走行する場合と、道路Aから道路Cへ
と走行する場合とでは走行軌跡が異なるので、車両の走
行軌跡の形状と、道路A〜Bの形状及び道路A〜Cの形
状とを比較して、形状が近似するほうの道路の上に車両
の現在位置をプロットすることによって、車両の走行位
置情報を正しく得ることができるものであり、また例え
ば図7(b)に示すように、道路Aと道路Bが近接して
存在する場合、車両が道路Aを走行する場合と、道路B
を走行する場合とでは道路の形状に応じて走行軌跡が異
なるので、車両の走行軌跡の形状と、道路Aの形状及び
道路Bの形状とを比較して、形状が近似するほうの道路
の上に車両の現在位置をプロットすることによって、車
両の走行位置情報を正しく得ることができるものであ
る。
【0016】GPS信号に基づいて検出された車両の位
置の緯度・経度情報には上記のように誤差があるが、こ
のように演算処理装置12の車両位置設定手段で正しい
道路上に車両の位置をプロットすることによって、車両
の位置を補正して正確な位置情報を得ることができる。
そしてこのようにして得られた車両の補正された位置情
報は演算処理装置12から出力され、無線通信装置5で
リアルタイムに基地局に無線送信されている。
【0017】一方、基地局の無線通信装置14は図6に
示すようにパーソナルコンピュータ等のコンピュータ1
5に接続してある。このコンピュータ15には道路地図
情報をCD−ROM等に格納した地図データベース16
とディプレー等の表示装置17が接続してあり、表示装
置17には地図データベース16に格納された道路地図
情報に基づいて道路地図が表示してある。そして車両の
無線通信装置5から無線出力された車両の位置情報が無
線通信装置14で受信されると、この車両の位置情報と
道路地図情報に基づいて図7に示すように表示装置17
の道路地図の上に車両の位置をプロット(P)して示す
ようにしてある。車両から送信された車両の位置情報は
補正された正確な情報であるので、道路地図の道路の上
に車両の位置を正確にプロットすることができるもので
ある。
【0018】そして例えば走行中のタクシーを依頼客の
元へ配車する場合、依頼客の場所に最も近い空車のタク
シーを表示装置17の地図上から捜し出すことができ、
基地局からの指示で効率的な配車をすることが容易にな
る。またタクシーが目的地までの道順が分からない場合
には、表示装置17の地図上のタクシーの位置を確認し
ながら基地局から道順を指示して、タクシーを効率的に
走行させることができる。このようにして基地局で車両
の現在位置を正確に把握して運行を管理することができ
るものである。また、車両から送信される車両の位置情
報等をコンピュータ15で編集することによって、車両
の運行の日報を作成することができ、作成したこの日報
はプリンター18によって用紙に印字して打ち出すこと
ができるようにしてある。
【0019】また、既述のように車両のシステムにもデ
ィプレー等の表示装置9が接続してあり、表示装置9に
は地図データベース4に格納された道路地図情報に基づ
いて道路地図が表示してある。そして既述のようにして
得られた車両の補正された位置情報に基づいて、図7に
示すように表示装置9の道路地図の上に車両の位置をプ
ロット(P)して示すようにしてある。この車両の位置
情報は補正された正確な情報であるので、道路地図の道
路の上に車両の位置を正確にプロットすることができ。
従って、車両の運転手は表示装置9の道路地図上で自車
の位置を正確に確認しながら、走行することができるも
のである。
【0020】さらに、演算処理装置12で車両の補正さ
れた位置情報が得られると、この位置情報は記憶装置7
へと逐次出力され、メモリーカードやICカードなどの
可搬型の記憶媒体6に逐次格納されて記憶される。従っ
て、車両が一日の運行を終了して車庫に戻った後、記憶
媒体6を記憶装置7から取り出し、カードリーダーなど
の読み取り装置19によって記憶媒体6に記憶する情報
をコンピュータ15に入力し、この情報をコンピュータ
15で編集することによって、車両の運行の精度の高い
日報を作成することができる。作成したこの日報はプリ
ンター18によって用紙に印字して打ち出して提出する
ことができるものである。
【0021】次に、請求項2及び3の発明について実施
の形態を説明する。図3は請求項2の発明のシステムの
構成を示すブロック回路図であり、GPS受信装置1、
走行距離検出装置2、地図データベース4、無線通信装
置5、記憶装置7、記憶媒体6、表示装置9、キー入力
装置13については図1の場合と同じように構成してあ
る。そしてGPS受信装置1にはFM多重放送で送信さ
れるGPS測位誤差の補正情報を受信するFM多重放送
受信機8が接続してある。
【0022】ここで、GPS測位誤差の補正情報は次の
原理で得ることができる。すなわち、地球上の予め正確
な位置が測量されている地点に基準局21を設置し、こ
の基準局21においてGPS受信装置のGPSアンテナ
22でGPS信号を受信し、このGPS信号に基づいて
GPS測位を行なって基準局21の位置情報を得る。こ
のGPS測位によって得られた位置情報には誤差が含ま
れているので、このGPS測位情報と測量によって正確
に測定された位置情報とを比較演算することによって、
その差をGPS測位の誤差として得ることができる。G
PSにおける誤差要因としては、衛星の時計誤差、
衛星の軌道誤差、電離層遅延誤差、対流圏遅延誤
差、米国国防省が国防上の理由から故意に精度を下げ
ていることに起因する誤差、受信装置の雑音による誤
差、受信の際のマルチパスによる誤差があり、と
で5m程度、で30m、で15〜30m、で30
m程度の誤差要因となっている。との誤差は個々の
GPS受信装置1の性能や受信状況に応じて発生するも
のであり、一般的に5〜10m程度の誤差要因である。
そしてこれらの誤差要因のうち、〜の誤差は地球上
のある程度近い位置でGPS受信した場合には殆ど共通
するものであり、基準局21で測定されたGPS測位の
誤差はこの〜の誤差にほぼ相当する。従って、この
誤差を補正情報とし、車両のGPS受信装置1で受信し
たGPS信号から得られた位置の緯度・経度情報から、
この補正情報による誤差を差し引くことによって、〜
の誤差を除いた位置情報を得ることができ、精度を
との5〜10m程度の誤差にまで向上させることがで
きるものである。
【0023】上記のようにして基準局21で得られたG
PS測位の誤差は補正情報として図5のようにFM多重
放送の放送局23に送信され、この補正情報をFM多重
放送に載せてFM送信アンテナ24から放送されるよう
になっている。この補正情報はFM多重放送受信機8の
FM受信アンテナ25で受信され、GPS受信装置1に
入力される。GPS受信装置1は既述のようにCPU等
の演算処理部を内蔵して形成されており、GPSアンテ
ナ11で受信したGPS信号に基づいて緯度・経度の位
置情報を検出しているが、このように補正情報がFM多
重放送受信機8で受信されて入力されると、GPS信号
から検出された車両の緯度・経度情報をこの補正情報で
補正して車両の緯度・経度を演算するようにプログラム
してGPS受信装置1の演算処理部に形成した車両位置
補正手段が作動し、誤差を除いて補正した車両の緯度・
経度情報を得ることができる。この補正された車両の緯
度・経度情報は演算処理装置12に入力される。
【0024】一方、既述のように演算処理装置12には
地図データベース4から呼び出された道路地図情報が入
力されており、道路地図情報の道路上に車両の位置を設
定するようにプログラムして演算処理装置12に形成さ
れた車両位置設定手段が作動する。すなわち、上記のよ
うに補正された車両の緯度・経度情報と、地図データベ
ース4から入力された道路地図情報の道路のデータとを
比較し、車両の緯度・経度に最も近い道路道路上に車両
の位置を設定してプロットするようにしてある。補正さ
れた車両の緯度・経度情報は既述のように5〜10m程
度の誤差にまで精度が高くなっており、図7(a)のよ
うに道路が二股に分岐している場合や、図7(b)のよ
うに道路が近接している場合にも、実際には走行してい
ない道路の上に車両の位置が設定されるようなことはな
くなるものであり、道路上に車両の現在位置をプロット
することによって、車両の走行位置情報を正しく得るこ
とができるものである。図4にこの動作のブロック図を
示す。
【0025】尚、トンネル内や高いビルの谷間など、G
PS信号を受信できない状況にあるときには、走行距離
検出装置2によって車両の走行距離情報を検出し、この
走行距離に基づいて道路に沿って車両の位置をプロット
することができ、車両の自位置の測定を継続することが
できるものである。上記のようにして得られた車両の補
正された位置情報は演算処理装置12から出力され、既
述の場合と同様に無線通信装置5でリアルタイムに基地
局に無線送信されると共に、可搬型の記憶媒体6に逐次
格納されて記憶される。また既述の場合と同様にディプ
レー等の表示装置9の道路地図の上に車両の位置がプロ
ットして示されるようになっている。
【0026】
【発明の効果】上記のように請求項1の発明は、GPS
信号を受信すると共にGPS信号に基づいて車両の位置
情報を検出するGPS受信装置と、車両の走行距離を検
出する走行距離検出装置と、車両の進行方向を検出する
地磁気センサーと、道路地図情報が格納された地図デー
タベースと、GPS受信装置で検出された車両の位置情
報及び走行距離検出装置で検出された車両走行距離情報
と地磁気センサーで検出された車両の進行方向情報から
車両の走行軌跡を演算する走行軌跡演算手段と、車両の
走行軌跡の形状と地図データベースの道路地図の道路の
形状とを比較して形状が最も近似する道路上に車両の位
置を設定する車両位置設定手段とを具備するので、車両
の走行軌跡に基づいて車両が走行している道路を正しく
選定して、車両の位置情報を正確に得ることができるも
のであり、そして車両位置設定手段で設定された車両の
位置情報を基地局に無線出力する無線通信装置を具備す
るので、基地局で車両の位置をリアルタイムに正確に把
握することができ、車両の運行の管理を精度高く行なう
ことができるものである。しかも車両位置設定手段で設
定された車両の位置情報を可搬型の記憶媒体に記憶させ
る記憶装置を具備するので、正確な車両の位置情報を記
憶媒体に記憶させることができ、この記憶媒体に記憶さ
せた情報に基づいて車両の運行の日報等を作成するにあ
たって、日報等の作成を正確におこなうことができるも
のである。
【0027】また請求項2の発明は、GPS信号を受信
すると共にGPS信号に基づいて車両の位置情報を検出
するGPS受信装置と、FM多重放送で送信されるGP
S測位誤差の補正情報を受信するFM多重放送受信機
と、道路地図情報が格納された地図データベースと、G
PS受信装置で検出された車両の位置情報とFM多重放
送受信機で受信したGPS測位誤差の補正情報とから車
両の位置を補正演算する車両位置補正手段と、補正され
た車両の位置情報と地図データベースの道路地図情報と
を比較して補正された車両の位置情報に最も近い道路地
図の道路上に車両の位置を設定する車両位置設定手段と
を具備するので、GPS測位誤差の補正情報で補正して
車両の緯度・経度情報を精度高く得ることができ、この
精度の高い車両の緯度・経度情報に基づいて車両が走行
している道路を正しく選定して、車両の位置情報を正確
に得ることができるものであり、そして車両位置設定手
段で設定された車両の位置情報を基地局に無線出力する
無線通信装置を具備するので、基地局で車両の位置をリ
アルタイムに正確に把握することができ、車両の運行の
管理を精度高く行なうことができるものである。しかも
車両位置設定手段で設定された車両の位置情報を可搬型
の記憶媒体に記憶させる記憶装置を具備するので、正確
な車両の位置情報を記憶媒体に記憶させることができ、
この記憶媒体に記憶させた情報に基づいて車両の運行の
日報等を作成するにあたって、日報等の作成を正確にお
こなうことができるものである。
【0028】さらに請求項3の発明は、地図データベー
スに格納された道路地図情報に基づいて道路地図を表示
すると共に車両位置設定手段に基づいて設定された位置
に車両の現在位置をプロットして表示する表示装置を具
備するので、上記のように車両設定手段に基づいて設定
された車両の位置情報は補正された正確な情報であっ
て、道路地図の道路の上に車両の位置を正確にプロット
することができるものであり、表示装置の道路地図上で
自車の位置を正確に確認しながら、走行することができ
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施形態におけるシステム
のブロック回路図である。
【図2】同上の動作を説明するブロック図である。
【図3】請求項2の発明の一実施形態におけるシステム
のブロック回路図である。
【図4】同上の動作を説明するブロック図である。
【図5】同上の基準局と放送局の構成の概略図である。
【図6】請求項1や請求項2の発明の一実施形態におけ
る基地局のシステムのブロック回路図である。
【図7】表示装置に表示される道路地図の具体例を示す
ものであり、(a),(b)はぞれぞれ正面図である。
【符号の説明】
1 GPS受信装置 2 走行距離検出装置 3 地磁気センサー 4 地図データベース 5 無線通信装置 6 記憶媒体 7 記憶装置 8 FM多重放送受信機 9 表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡 英樹 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 宮井 孝造 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 奥野 健治 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GPS信号を受信すると共にGPS信号
    に基づいて車両の位置情報を検出するGPS受信装置
    と、車両の走行距離を検出する走行距離検出装置と、車
    両の進行方向を検出する地磁気センサーと、道路地図情
    報が格納された地図データベースと、GPS受信装置で
    検出された車両の位置情報及び走行距離検出装置で検出
    された車両走行距離情報と地磁気センサーで検出された
    車両の進行方向情報から車両の走行軌跡を演算する走行
    軌跡演算手段と、車両の走行軌跡の形状と地図データベ
    ースの道路地図の道路の形状とを比較して形状が最も近
    似する道路上に車両の位置を設定する車両位置設定手段
    と、車両位置設定手段で設定された車両の位置情報を基
    地局に無線出力する無線通信装置と、車両位置設定手段
    で設定された車両の位置情報を可搬型の記憶媒体に記憶
    させる記憶装置とが、車両に備えられたことを特徴とす
    る車両運行管理システム。
  2. 【請求項2】 GPS信号を受信すると共にGPS信号
    に基づいて車両の位置情報を検出するGPS受信装置
    と、FM多重放送で送信されるGPS測位誤差の補正情
    報を受信するFM多重放送受信機と、道路地図情報が格
    納された地図データベースと、GPS受信装置で検出さ
    れた車両の位置情報とFM多重放送受信機で受信したG
    PS測位誤差の補正情報とから車両の位置を補正演算す
    る車両位置補正手段と、補正された車両の位置情報と地
    図データベースの道路地図情報とを比較して補正された
    車両の位置情報に最も近い道路地図の道路上に車両の位
    置を設定する車両位置設定手段と、車両位置設定手段で
    設定された車両の位置情報を基地局に無線出力する無線
    通信装置と、車両位置設定手段で設定された車両の位置
    情報を可搬型の記憶媒体に記憶させる記憶装置とが、車
    両に備えられたことを特徴とする車両運行管理システ
    ム。
  3. 【請求項3】 地図データベースに格納された道路地図
    情報に基づいて道路地図を表示すると共に車両位置設定
    手段に基づいて設定された位置に車両の現在位置をプロ
    ットして表示する表示装置を具備して成ることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の車両運行管理システム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002310690A (ja) * 2001-04-12 2002-10-23 Fujitsu Ten Ltd ナビゲーションシステムにおける位置精度向上方法
WO2003002942A1 (en) * 2001-05-18 2003-01-09 Faeger Jan G A method for determining the position and/or orientation of a creature relative to an environment
JP2006133958A (ja) * 2004-11-04 2006-05-25 Armonicos:Kk 車両位置情報収集システム、車両位置情報収集方法、車両位置情報分析システム又は車両位置情報分析方法
CN108267768A (zh) * 2018-03-31 2018-07-10 无锡鼎洲电子科技有限公司 一种多重定位方式的汽车定位系统

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