JPH09146142A - 光学系の絞り装置 - Google Patents
光学系の絞り装置Info
- Publication number
- JPH09146142A JPH09146142A JP32353595A JP32353595A JPH09146142A JP H09146142 A JPH09146142 A JP H09146142A JP 32353595 A JP32353595 A JP 32353595A JP 32353595 A JP32353595 A JP 32353595A JP H09146142 A JPH09146142 A JP H09146142A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 固定側透光板の中心部に断面を湾曲させて円
錐形に形成した可撓性を有する可撓側透光板の中心部を
接触させ、可撓側透光板の周縁部を固定側透光板の周縁
部に対して進退させて、これら透光板の接触面積を変化
させることにより円形の状態で開口面積を変化させるこ
とができる光学系の絞り装置を提供する。 【解決手段】 固定側透光板11の中心部に、可撓性材料
で円錐形に形成した可撓側透光板13の中心部を接触させ
て設け、可撓側透光板13の周縁部を圧電素子14により固
定側透光板11の周縁部に対して進退させる。透光板11、
13の周縁部に弾性を有する貯留容器15を接続し、透光板
11、13の間隙と貯留容器15内に減光液16を封入する。可
撓側透光板13の周縁部を固定側透光板11の押し付ける
と、透光板11、13の接触面積が中心部から徐々に増加し
て絞り開口が拡大することになる。
錐形に形成した可撓性を有する可撓側透光板の中心部を
接触させ、可撓側透光板の周縁部を固定側透光板の周縁
部に対して進退させて、これら透光板の接触面積を変化
させることにより円形の状態で開口面積を変化させるこ
とができる光学系の絞り装置を提供する。 【解決手段】 固定側透光板11の中心部に、可撓性材料
で円錐形に形成した可撓側透光板13の中心部を接触させ
て設け、可撓側透光板13の周縁部を圧電素子14により固
定側透光板11の周縁部に対して進退させる。透光板11、
13の周縁部に弾性を有する貯留容器15を接続し、透光板
11、13の間隙と貯留容器15内に減光液16を封入する。可
撓側透光板13の周縁部を固定側透光板11の押し付ける
と、透光板11、13の接触面積が中心部から徐々に増加し
て絞り開口が拡大することになる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、銀塩カメラや電
子スチルカメラ、ビデオカメラなどの光学装置に用いら
れる光学系における絞り装置であって、小型化を図りな
がら絞りの形状を円形に保つことができるようにした絞
り装置に関するものである。
子スチルカメラ、ビデオカメラなどの光学装置に用いら
れる光学系における絞り装置であって、小型化を図りな
がら絞りの形状を円形に保つことができるようにした絞
り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、誰でもが写真撮影を手軽に行なえ
るようになったことに起因して、銀塩カメラやビデオカ
メラ、電子スチルカメラなどの普及には目覚しいものが
あり、これらのカメラが普及するにしたがって、より小
型化や軽量化、低コスト化が望まれている。特に、電子
スチルカメラやビデオカメラでは撮像手段に用いられて
いるCCDの進歩によって、一層の小型化が図られ普及
を促進している。また、銀塩カメラにあっても操作性の
向上や小型化、軽量化が図られさらに普及を促進してい
る。
るようになったことに起因して、銀塩カメラやビデオカ
メラ、電子スチルカメラなどの普及には目覚しいものが
あり、これらのカメラが普及するにしたがって、より小
型化や軽量化、低コスト化が望まれている。特に、電子
スチルカメラやビデオカメラでは撮像手段に用いられて
いるCCDの進歩によって、一層の小型化が図られ普及
を促進している。また、銀塩カメラにあっても操作性の
向上や小型化、軽量化が図られさらに普及を促進してい
る。
【0003】この種のカメラでは小型化と低コスト化を
図るために、光学系に用いられている絞り装置に2枚羽
根方式のものが採用されている。すなわち、図4に示す
ように、紙面の表裏を貫通する光軸方向の面内で同一の
方向に摺動自在に支持された絞り羽根1、2の中央部が
それぞれ放物線状に切り欠かれており、これら2枚の絞
り羽根1、2の切り欠かれた部分によって絞り開口3が
形成されるようにしてある。このため、絞り羽根1、2
が摺動することによって絞り開口3の面積が変更し、光
量が調整されることになる。
図るために、光学系に用いられている絞り装置に2枚羽
根方式のものが採用されている。すなわち、図4に示す
ように、紙面の表裏を貫通する光軸方向の面内で同一の
方向に摺動自在に支持された絞り羽根1、2の中央部が
それぞれ放物線状に切り欠かれており、これら2枚の絞
り羽根1、2の切り欠かれた部分によって絞り開口3が
形成されるようにしてある。このため、絞り羽根1、2
が摺動することによって絞り開口3の面積が変更し、光
量が調整されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た絞り羽根1、2からなる2枚羽根による絞り装置であ
ると、次のような問題が生じるおそれがある。絞り開口
3の形状としては円形であることが理想であるが、2枚
羽根による場合には絞り開口3は円形とならない。この
ため、撮影された画像にボケ味を加えようとしても所望
の通りにならず、また絞り開口3を小さくした小絞り時
には回折現象が甚だしくなってしまうおそれがある。
た絞り羽根1、2からなる2枚羽根による絞り装置であ
ると、次のような問題が生じるおそれがある。絞り開口
3の形状としては円形であることが理想であるが、2枚
羽根による場合には絞り開口3は円形とならない。この
ため、撮影された画像にボケ味を加えようとしても所望
の通りにならず、また絞り開口3を小さくした小絞り時
には回折現象が甚だしくなってしまうおそれがある。
【0005】そこで、この発明の目的は、小型化を図り
ながら、絞り開口を円形とすることができる光学系の絞
り装置を提供することにある。
ながら、絞り開口を円形とすることができる光学系の絞
り装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの技術的手段として、この発明に係る光量調節機構
は、平板状の光透過性を有する固定側透光板と、光透過
性を有する素材からなり、断面が適宜に湾曲したほぼ円
錐形で、中心部が上記固定側透光板の中心部に近接ある
いは接触した可撓性を有する可撓側透光板と、上記可撓
側透光板の周縁部を固定側透光板の周縁部に対して進退
駆動を行なう透光板駆動手段と、上記固定側透光板と可
撓側透光板との間に封入された減光液とからなり、上記
透光板駆動手段による上記可撓側透光板の周縁部を固定
側透光板の周縁部に進退させる作動によって、上記固定
側透光板と可撓側透光板の接触面積が中心部から変化す
ることを特徴としている。
めの技術的手段として、この発明に係る光量調節機構
は、平板状の光透過性を有する固定側透光板と、光透過
性を有する素材からなり、断面が適宜に湾曲したほぼ円
錐形で、中心部が上記固定側透光板の中心部に近接ある
いは接触した可撓性を有する可撓側透光板と、上記可撓
側透光板の周縁部を固定側透光板の周縁部に対して進退
駆動を行なう透光板駆動手段と、上記固定側透光板と可
撓側透光板との間に封入された減光液とからなり、上記
透光板駆動手段による上記可撓側透光板の周縁部を固定
側透光板の周縁部に進退させる作動によって、上記固定
側透光板と可撓側透光板の接触面積が中心部から変化す
ることを特徴としている。
【0007】上記可撓側透光板の周縁部が固定側透光板
の周縁部から離隔した位置にあるときにはこれら透光板
の間隔が中央部では小さく、周縁部では大きくなる。こ
のため、中央部における上記減光液の厚さが小さくなっ
て、中央部においては光の透過性が良好となり、周縁部
においては減光液の厚さが大きくなって光透過性が低減
する。上記減光液は例えば黒色などに着色してあること
が望ましく、そのため可撓側透光板の周縁部が固定側透
光板から最も離隔した状態であっても最小絞りとして開
口を形成できるよう、これら透光板の中央部は接触して
いることが好ましい。そして、可撓側透光板の周縁部を
固定側透光板の周縁部に接近させるにしたがって、これ
ら透光板の接触面積が中央部から徐々に拡大し光を透過
する面積が大きくなるため、光透過率が増大する。すな
わち、可撓側透光板の周縁部を固定側透光板の周縁部に
対して進退させることにより、光透過率を変化させるこ
とができ、絞りとしての機能を果すことになる。
の周縁部から離隔した位置にあるときにはこれら透光板
の間隔が中央部では小さく、周縁部では大きくなる。こ
のため、中央部における上記減光液の厚さが小さくなっ
て、中央部においては光の透過性が良好となり、周縁部
においては減光液の厚さが大きくなって光透過性が低減
する。上記減光液は例えば黒色などに着色してあること
が望ましく、そのため可撓側透光板の周縁部が固定側透
光板から最も離隔した状態であっても最小絞りとして開
口を形成できるよう、これら透光板の中央部は接触して
いることが好ましい。そして、可撓側透光板の周縁部を
固定側透光板の周縁部に接近させるにしたがって、これ
ら透光板の接触面積が中央部から徐々に拡大し光を透過
する面積が大きくなるため、光透過率が増大する。すな
わち、可撓側透光板の周縁部を固定側透光板の周縁部に
対して進退させることにより、光透過率を変化させるこ
とができ、絞りとしての機能を果すことになる。
【0008】なお、透光板の周縁部の間隔の大きさに拘
わりなく、中央部の間隔を一定に保つようにし、減光液
に適宜なものを選択することによって、この絞り装置に
フィルタの機能を具備させることができる。この場合に
は、中央部は接触することなく、所定の距離で近接した
状態にあることになる。
わりなく、中央部の間隔を一定に保つようにし、減光液
に適宜なものを選択することによって、この絞り装置に
フィルタの機能を具備させることができる。この場合に
は、中央部は接触することなく、所定の距離で近接した
状態にあることになる。
【0009】また、固定側透光板と可撓側透光板との間
隔が変化するため、この間隙に封入された減光液が該間
隙に出入しなければならず、円滑な出入が行なえるよう
に、上記固定側透光板と可撓側透光板の周縁部に弾性を
有する貯留容器を接続し、これら透光板の間隙と貯留容
器とに減光液を封入したことを特徴としている。
隔が変化するため、この間隙に封入された減光液が該間
隙に出入しなければならず、円滑な出入が行なえるよう
に、上記固定側透光板と可撓側透光板の周縁部に弾性を
有する貯留容器を接続し、これら透光板の間隙と貯留容
器とに減光液を封入したことを特徴としている。
【0010】すなわち、上記透光板の間隔が小さくなる
ことによって該透光板の間隙から退避した減光液は貯留
容器に流入する。貯留容器はその弾性によって適宜に膨
張して間隙から退避した減光液を受入れる。他方、上記
透光板の間隔が大きくなる場合には該透光板の間隙に貯
留容器から減光液が流れ込むことになる。
ことによって該透光板の間隙から退避した減光液は貯留
容器に流入する。貯留容器はその弾性によって適宜に膨
張して間隙から退避した減光液を受入れる。他方、上記
透光板の間隔が大きくなる場合には該透光板の間隙に貯
留容器から減光液が流れ込むことになる。
【0011】そして、上記透光板駆動手段に適した構造
として、圧電素子を用いたことも特徴としている。
として、圧電素子を用いたことも特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図示した好ましい実施の形
態に基づいて、この発明に係る光学系の絞り装置を具体
的に説明する。図1はこの絞り装置10を示す断面図であ
る。ガラスなどの光透過性を有する材料で形成した円盤
状の固定側透光板11が、環状のケーシング12の開口縁部
に固定されている。この固定側透光板11から適宜に離隔
した位置には、可撓性を備えて断面を適宜に湾曲させ、
合成樹脂などの光透過性を有する材料でほぼ円錐形に形
成した可撓側透光板13が設けられている。この可撓側透
光板13の周縁部は該透光板13の可撓性によって固定側透
光板11の周縁部に対して進退するようにしてあり、これ
ら周縁部が最も離隔した位置において可撓側透光板13の
中心部が適宜な径で固定側透光板11の中心部に接触した
状態となるようにしてある。
態に基づいて、この発明に係る光学系の絞り装置を具体
的に説明する。図1はこの絞り装置10を示す断面図であ
る。ガラスなどの光透過性を有する材料で形成した円盤
状の固定側透光板11が、環状のケーシング12の開口縁部
に固定されている。この固定側透光板11から適宜に離隔
した位置には、可撓性を備えて断面を適宜に湾曲させ、
合成樹脂などの光透過性を有する材料でほぼ円錐形に形
成した可撓側透光板13が設けられている。この可撓側透
光板13の周縁部は該透光板13の可撓性によって固定側透
光板11の周縁部に対して進退するようにしてあり、これ
ら周縁部が最も離隔した位置において可撓側透光板13の
中心部が適宜な径で固定側透光板11の中心部に接触した
状態となるようにしてある。
【0013】上記可撓側透光板13の周縁部は前記ケーシ
ング12の開口部に位置し、該周縁部と開口縁部との間に
透光板駆動手段としての圧電素子14を介在させてある。
この圧電素子14に通電することにより生じるひずみによ
って、可撓側透光板13の周縁部が固定側透光板11の周縁
部に対して進退するようにしてある。
ング12の開口部に位置し、該周縁部と開口縁部との間に
透光板駆動手段としての圧電素子14を介在させてある。
この圧電素子14に通電することにより生じるひずみによ
って、可撓側透光板13の周縁部が固定側透光板11の周縁
部に対して進退するようにしてある。
【0014】また、透光板11、13の周縁部にはゴムなど
の弾性を有する素材で形成された貯留容器15が接続され
て、固定側透光板11と可撓側透光板13との間隙と該貯留
容器15の内部とで密封容器部が形成されている。また、
この貯留容器15は前記ケーシング12に収容されている。
そして、上記密封容器部に減光液16が充填されている。
この減光液16は黒色などに着色されており、また後述す
る作用を果すように適宜な粘性を備えていることが好ま
しい。
の弾性を有する素材で形成された貯留容器15が接続され
て、固定側透光板11と可撓側透光板13との間隙と該貯留
容器15の内部とで密封容器部が形成されている。また、
この貯留容器15は前記ケーシング12に収容されている。
そして、上記密封容器部に減光液16が充填されている。
この減光液16は黒色などに着色されており、また後述す
る作用を果すように適宜な粘性を備えていることが好ま
しい。
【0015】以上により構成したこの発明に係る光学系
の絞り装置の実施形態について、その作用を以下に説明
する。
の絞り装置の実施形態について、その作用を以下に説明
する。
【0016】図1は、この絞り装置10の絞り開口が最小
となっている状態を示すもので、この状態では可撓側透
光板13の周縁部が固定側透光板11の周縁部から最も離隔
した位置にあり、可撓側透光板13の中心部近傍のみが固
定側透光板13の中心部に接触している。この中心部の周
縁には減光液16が存しており、中心部から離れるにした
がって徐々に該減光液16の厚さが大きくなって光の透過
率が減少することになる。このため、この絞り装置10の
中心部のみが光を透過することになり、絞り開口が小径
である状態と同様な状態となっている。
となっている状態を示すもので、この状態では可撓側透
光板13の周縁部が固定側透光板11の周縁部から最も離隔
した位置にあり、可撓側透光板13の中心部近傍のみが固
定側透光板13の中心部に接触している。この中心部の周
縁には減光液16が存しており、中心部から離れるにした
がって徐々に該減光液16の厚さが大きくなって光の透過
率が減少することになる。このため、この絞り装置10の
中心部のみが光を透過することになり、絞り開口が小径
である状態と同様な状態となっている。
【0017】図1に示す状態にある場合に、圧電素子14
に直流電圧を印加すると、該圧電素子14がひずんで可撓
側透光板13の周縁部を固定側透光板11の周縁部に向って
前進させることになる。この時の可撓側透光板13の周縁
部の移動量は、印加する電圧を変更することによって変
化する。そして、図2に示すように、可撓側透光板13の
周縁部が固定側透光板11の周縁部に密着した状態では、
これら透光板11、13の間隙から減光液16が排除された状
態となるため、透光板11、13の全範囲に亙って光を透過
することになる。すなわち、絞り開口が最大となった状
態と同様な状態となっている。
に直流電圧を印加すると、該圧電素子14がひずんで可撓
側透光板13の周縁部を固定側透光板11の周縁部に向って
前進させることになる。この時の可撓側透光板13の周縁
部の移動量は、印加する電圧を変更することによって変
化する。そして、図2に示すように、可撓側透光板13の
周縁部が固定側透光板11の周縁部に密着した状態では、
これら透光板11、13の間隙から減光液16が排除された状
態となるため、透光板11、13の全範囲に亙って光を透過
することになる。すなわち、絞り開口が最大となった状
態と同様な状態となっている。
【0018】圧電素子14に印加する電圧の大きさを変更
することにより、可撓側透光板13の周縁部の移動量を変
更できるから、図1に示す状態から印加電圧の大きさを
徐々に大きくすれば、可撓側透光板13と固定側透光板11
との接触面積が中心部から徐々に拡大されることにな
り、絞り開口の大きさを円形に保った状態で変化させる
ことができる。したがって、この絞り装置10をカメラに
装着する場合には、自動露出のための測光手段による測
光データに基づいて、圧電素子14への印加電圧を変更す
るようにすれば、自動的に絞り開口を変更させることが
できる。
することにより、可撓側透光板13の周縁部の移動量を変
更できるから、図1に示す状態から印加電圧の大きさを
徐々に大きくすれば、可撓側透光板13と固定側透光板11
との接触面積が中心部から徐々に拡大されることにな
り、絞り開口の大きさを円形に保った状態で変化させる
ことができる。したがって、この絞り装置10をカメラに
装着する場合には、自動露出のための測光手段による測
光データに基づいて、圧電素子14への印加電圧を変更す
るようにすれば、自動的に絞り開口を変更させることが
できる。
【0019】なお、この実施形態では、弾性体からなる
貯留容器15を透光板11、13の周縁部に接続した構造を示
したが、透光板11、13の間隙内を減光液16で充満させる
構造であれば、例えば減光液16用のタンクを設けてこの
タンクと透光板11、13の間隙とを配管し、透光板11、13
の間隔の変化によって減光液16が該間隙とタンクとの間
を流れるようにしても構わない。斯かる構造によれば減
光液16の補充や交換を容易に行なうことができ、該減光
液16の色に応じてこの絞り装置10をフィルタとして機能
させることもできる。
貯留容器15を透光板11、13の周縁部に接続した構造を示
したが、透光板11、13の間隙内を減光液16で充満させる
構造であれば、例えば減光液16用のタンクを設けてこの
タンクと透光板11、13の間隙とを配管し、透光板11、13
の間隔の変化によって減光液16が該間隙とタンクとの間
を流れるようにしても構わない。斯かる構造によれば減
光液16の補充や交換を容易に行なうことができ、該減光
液16の色に応じてこの絞り装置10をフィルタとして機能
させることもできる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係る光
学系の絞り装置によれば、可撓側透光板の周縁部を固定
側透光板の周縁部に対して進退させることにより、中心
部から周縁部に向って徐々に接触面積が円形に拡大され
て光が透過する範囲が拡大し、あるいは中心部に向って
徐々に光が透過する範囲が縮小されるから、絞り開口の
形状を常に円形に保たせることができる。このため、撮
影された画像のボケ味が均等になり、また小絞り時であ
っても回折現象が生じることを抑制することができる。
学系の絞り装置によれば、可撓側透光板の周縁部を固定
側透光板の周縁部に対して進退させることにより、中心
部から周縁部に向って徐々に接触面積が円形に拡大され
て光が透過する範囲が拡大し、あるいは中心部に向って
徐々に光が透過する範囲が縮小されるから、絞り開口の
形状を常に円形に保たせることができる。このため、撮
影された画像のボケ味が均等になり、また小絞り時であ
っても回折現象が生じることを抑制することができる。
【図1】この発明に係る絞り装置の断面図で、光の透過
する面積即ち絞り開口が最小となった状態を示してい
る。
する面積即ち絞り開口が最小となった状態を示してい
る。
【図2】この発明に係る絞り装置の断面図で、絞り開口
が最大となった状態を示している。
が最大となった状態を示している。
【図3】この発明に係る絞り装置の斜視図である。
【図4】2枚羽根による従来の絞り装置の絞り羽根の正
面図である。
面図である。
10 絞り装置 11 固定側透光板 12 ケーシング 13 可撓側透光板 14 圧電素子(透光板駆動手段) 15 貯留容器
Claims (3)
- 【請求項1】 平板状の光透過性を有する固定側透光板
と、 光透過性を有する素材からなり、断面が適宜に湾曲した
ほぼ円錐形で、中心部が上記固定側透光板の中心部に近
接あるいは接触した可撓性を有する可撓側透光板と、 上記可撓側透光板の周縁部を固定側透光板の周縁部に対
して進退駆動を行なう透光板駆動手段と、 上記固定側透光板と可撓側透光板との間に封入された減
光液とからなり、 上記透光板駆動手段による上記可撓側透光板の周縁部を
固定側透光板の周縁部に進退させる作動によって、上記
固定側透光板と可撓側透光板の接触面積が中心部から変
化することを特徴とする光学系の絞り装置。 - 【請求項2】 平板状の光透過性を有する固定側透光板
と、 光透過性を有する素材からなり、断面が適宜に湾曲した
ほぼ円錐形で、中心部が上記固定側透光板の中心部に近
接あるいは接触した可撓性を有する可撓側透光板と、 上記可撓側透光板の周縁部を固定側透光板の周縁部に対
して進退駆動を行なう透光板駆動手段と、 上記固定側透光板と可撓側透光板の周縁部に接続した弾
性を有する貯留容器と、 上記固定側透光板と可撓側透光板との間に封入された減
光液とからなり、 上記透光板駆動手段による上記可撓側透光板の周縁部を
固定側透光板の周縁部に進退させる作動によって、上記
固定側透光板と可撓側透光板の接触面積が中心部から変
化することを特徴とする光学系の絞り装置。 - 【請求項3】 前記透光板駆動手段に圧電素子を用いた
ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに
記載の光学系の絞り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32353595A JPH09146142A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 光学系の絞り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32353595A JPH09146142A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 光学系の絞り装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09146142A true JPH09146142A (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=18155793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32353595A Pending JPH09146142A (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 光学系の絞り装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09146142A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007017594A (ja) * | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Nippon Seimitsu Sokki Kk | 絞り装置 |
CN103890652A (zh) * | 2011-10-27 | 2014-06-25 | 罗伯特·博世有限公司 | 用于封装摄像机的壳体的前盖 |
CN110596990A (zh) * | 2019-09-29 | 2019-12-20 | Oppo广东移动通信有限公司 | 光圈、摄像头及电子装置 |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP32353595A patent/JPH09146142A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007017594A (ja) * | 2005-07-06 | 2007-01-25 | Nippon Seimitsu Sokki Kk | 絞り装置 |
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