JPH09145778A - 高周波ic用テストフィクスチャ - Google Patents
高周波ic用テストフィクスチャInfo
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- JPH09145778A JPH09145778A JP7305390A JP30539095A JPH09145778A JP H09145778 A JPH09145778 A JP H09145778A JP 7305390 A JP7305390 A JP 7305390A JP 30539095 A JP30539095 A JP 30539095A JP H09145778 A JPH09145778 A JP H09145778A
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- Japan
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- frequency
- test fixture
- dielectric
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 小型、多ピン化された高周波ICの特性を高
精度で測定することができる高周波IC用テストフィク
スチャを提供する。 【解決手段】 板状の誘電体の一方の面に接地電位と接
続された導体板が接合され、その一方の面と対向する他
方の面に被測定デバイスのリード線が接触して信号が伝
送される導電線路が形成された第1の基板と、板状の誘
電体の一方の面に接地電位と接続された導体板が接合さ
れ、その一方の面と対向する他方の面が第1の基板の他
方の面と向き合って配置される第2の基板とを有し、被
測定デバイスの特性を測定するときは、リード線を導電
線路と接触させつつ、第1の基板と第2の基板とを密着
させる構成とする。
精度で測定することができる高周波IC用テストフィク
スチャを提供する。 【解決手段】 板状の誘電体の一方の面に接地電位と接
続された導体板が接合され、その一方の面と対向する他
方の面に被測定デバイスのリード線が接触して信号が伝
送される導電線路が形成された第1の基板と、板状の誘
電体の一方の面に接地電位と接続された導体板が接合さ
れ、その一方の面と対向する他方の面が第1の基板の他
方の面と向き合って配置される第2の基板とを有し、被
測定デバイスの特性を測定するときは、リード線を導電
線路と接触させつつ、第1の基板と第2の基板とを密着
させる構成とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高周波ICの特性を
測定するための測定装置に用いられる高周波IC用テス
トフィクスチャに関するものである。
測定するための測定装置に用いられる高周波IC用テス
トフィクスチャに関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、携帯電話機やPHS(Perso
nal Handy−Phone System)など
が急速に普及し、移動体通信機に対する小型化、低価格
化、軽量化の要求がますます高まってきている。これら
の移動体通信機のうち、音声信号の処理などを行うベー
スバンド部のIC化については既に実施され、現在個別
のデバイスで構成されているIF(Intermedi
ate Frequency)部やRF(Radio
Frequency)部を構成するアンプ、フィルタ、
ミキサ等の高周波回路についても、近い将来、IC化さ
れるものと予想される。
nal Handy−Phone System)など
が急速に普及し、移動体通信機に対する小型化、低価格
化、軽量化の要求がますます高まってきている。これら
の移動体通信機のうち、音声信号の処理などを行うベー
スバンド部のIC化については既に実施され、現在個別
のデバイスで構成されているIF(Intermedi
ate Frequency)部やRF(Radio
Frequency)部を構成するアンプ、フィルタ、
ミキサ等の高周波回路についても、近い将来、IC化さ
れるものと予想される。
【0003】図5はICのパッケージの形状を示す図で
あり、同図(a)はプラスチックSOPの形状図、同図
(b)はプラスチックQFPの形状図である。
あり、同図(a)はプラスチックSOPの形状図、同図
(b)はプラスチックQFPの形状図である。
【0004】IF部やRF部をIC化する際には、図5
(a)に示すようなプラスチックSOP(Small
Out−line Package)を用いることが有
力である。さらに、ベースバンド部を含めたICを構成
するために、図5(b)に示すような、より多くのイン
ターフェイス用のリード線を備えたプラスチックQFP
(Quad Flat Package)を用いること
も考えられる。
(a)に示すようなプラスチックSOP(Small
Out−line Package)を用いることが有
力である。さらに、ベースバンド部を含めたICを構成
するために、図5(b)に示すような、より多くのイン
ターフェイス用のリード線を備えたプラスチックQFP
(Quad Flat Package)を用いること
も考えられる。
【0005】これらのパッケージで製造された高周波I
Cの特性を測定するIC試験装置などでは、従来、IC
を固定して電気的なインタフェースを取るためのテスト
フィクスチャとして、板バネ方式や同軸コンタクト方式
のものが採用されていた。
Cの特性を測定するIC試験装置などでは、従来、IC
を固定して電気的なインタフェースを取るためのテスト
フィクスチャとして、板バネ方式や同軸コンタクト方式
のものが採用されていた。
【0006】図6は従来の高周波IC用テストフィクス
チャの板バネ方式の構造を示す図であり、同図(a)は
その斜視図、同図(b)はそのアイソレーション特性を
示すグラフである。また、図7は従来の高周波IC用テ
ストフィクスチャの同軸コンタクト方式の構造を示す図
であり、同図(a)はその側断面図、同図(b)はその
アイソレーション特性を示すグラフである。
チャの板バネ方式の構造を示す図であり、同図(a)は
その斜視図、同図(b)はそのアイソレーション特性を
示すグラフである。また、図7は従来の高周波IC用テ
ストフィクスチャの同軸コンタクト方式の構造を示す図
であり、同図(a)はその側断面図、同図(b)はその
アイソレーション特性を示すグラフである。
【0007】図6(a)に示すように板バネ方式のテス
トフィクスチャは、DUT(被測定デバイス:Devi
ce Under Test)105をアースバネ10
1によって接地電位に接続された導電ブロック100上
に固定する。DUT105からは誘電体基板上に形成さ
れた導電線路(ストリップライン)102によって信号
が引き出され、導電ブロック100に固定されたコネク
タ103を経由して測定装置との信号の送受信が行われ
る。
トフィクスチャは、DUT(被測定デバイス:Devi
ce Under Test)105をアースバネ10
1によって接地電位に接続された導電ブロック100上
に固定する。DUT105からは誘電体基板上に形成さ
れた導電線路(ストリップライン)102によって信号
が引き出され、導電ブロック100に固定されたコネク
タ103を経由して測定装置との信号の送受信が行われ
る。
【0008】一方、図7(a)に示すように同軸コンタ
クト方式のテストフィクスチャは、DUT205をデバ
イスガイド202によってアースバネ201上に固定す
る。DUT205からは同軸コンタクトピン203によ
って信号が引き出され、基板206上に形成されたマッ
チング回路204によりインピーダンス整合されて、同
軸ケーブル209、及びケースに固定されたコネクタ2
08を経て測定装置との送受信が行われる。また、これ
ら同軸コンタクトピン203、マッチング回路204、
及び同軸ケーブル205は各信号毎にそれぞれシールド
板207によって仕切られている。
クト方式のテストフィクスチャは、DUT205をデバ
イスガイド202によってアースバネ201上に固定す
る。DUT205からは同軸コンタクトピン203によ
って信号が引き出され、基板206上に形成されたマッ
チング回路204によりインピーダンス整合されて、同
軸ケーブル209、及びケースに固定されたコネクタ2
08を経て測定装置との送受信が行われる。また、これ
ら同軸コンタクトピン203、マッチング回路204、
及び同軸ケーブル205は各信号毎にそれぞれシールド
板207によって仕切られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の高周波IC用テストフィクスチャのうち、
板バネ方式のテストフィクスチャでは、導電線路がアン
テナとして働いてしまうため、図6(b)に示すように
アイソレーション特性が良くないという問題があった。
ような従来の高周波IC用テストフィクスチャのうち、
板バネ方式のテストフィクスチャでは、導電線路がアン
テナとして働いてしまうため、図6(b)に示すように
アイソレーション特性が良くないという問題があった。
【0010】一方、同軸コンタクトピン方式のテストフ
ィクスチャでは、図7(b)に示すようにアイソレーシ
ョン特性については良好であるが、図5(a)、(b)
に示したようなプラスチックSOPやプラスチックQF
P等のような、リード線のピッチ間隔が狭いパッケージ
に対応できないという問題があった。これは、これらの
パッケージのリード線のピッチ間隔Pが0.65〜1.
27mmと狭いため、同軸コンタクトピンの直径をこの
寸法に対応して細くすることができないためである。
ィクスチャでは、図7(b)に示すようにアイソレーシ
ョン特性については良好であるが、図5(a)、(b)
に示したようなプラスチックSOPやプラスチックQF
P等のような、リード線のピッチ間隔が狭いパッケージ
に対応できないという問題があった。これは、これらの
パッケージのリード線のピッチ間隔Pが0.65〜1.
27mmと狭いため、同軸コンタクトピンの直径をこの
寸法に対応して細くすることができないためである。
【0011】さらに、プラスチックQFPを取り付ける
ために、図8に示すような専用のICソケットを使用す
ると、コンタクト部及び導電線路の特性インピーダンス
を高周波的に整合させることができないため、それらの
部位で特性が劣化し、高精度な測定を行うことが不可能
であった。
ために、図8に示すような専用のICソケットを使用す
ると、コンタクト部及び導電線路の特性インピーダンス
を高周波的に整合させることができないため、それらの
部位で特性が劣化し、高精度な測定を行うことが不可能
であった。
【0012】本発明は上記したような従来の技術が有す
る問題点を解決するためになされたものであり、小型、
多ピン化された高周波ICの特性を高精度で測定するこ
とができる高周波IC用テストフィクスチャを提供する
ことを目的とする。
る問題点を解決するためになされたものであり、小型、
多ピン化された高周波ICの特性を高精度で測定するこ
とができる高周波IC用テストフィクスチャを提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の高周波IC用テストフィクスチャは、板状の誘
電体の一方の面に接地電位と接続された導体板が接合さ
れ、該一方の面と対向する他方の面に被測定デバイスの
リード線が接触して信号が伝送される導電線路が形成さ
れた第1の基板と、板状の誘電体の一方の面に接地電位
と接続された導体板が接合され、該一方の面と対向する
他方の面が前記第1の基板の他方の面と向き合って配置
される第2の基板とを有し、前記被測定デバイスの特性
を測定するときは、前記リード線を前記導電線路と接触
させつつ、前記第1の基板と前記第2の基板とを密着さ
せることを特徴とする。
本発明の高周波IC用テストフィクスチャは、板状の誘
電体の一方の面に接地電位と接続された導体板が接合さ
れ、該一方の面と対向する他方の面に被測定デバイスの
リード線が接触して信号が伝送される導電線路が形成さ
れた第1の基板と、板状の誘電体の一方の面に接地電位
と接続された導体板が接合され、該一方の面と対向する
他方の面が前記第1の基板の他方の面と向き合って配置
される第2の基板とを有し、前記被測定デバイスの特性
を測定するときは、前記リード線を前記導電線路と接触
させつつ、前記第1の基板と前記第2の基板とを密着さ
せることを特徴とする。
【0014】このとき、導電線路を弾性部材で形成し、
被測定デバイスのリード線と接触する部位を誘電体上か
ら浮かせてもよく、 前記第1の基板及び前記第2の基
板のうち、少なくともいずれか一方に対向移動可能な移
動手段を備えていてもよい。上記のように構成された高
周波IC用テストフィクスチャは、被測定デバイスのリ
ード線と導電線路を接触させるようにして、第1の基板
と第2の基板を密着させる。このとき信号が伝送される
導電線路は誘電体を介して接地電位と接続された2つの
導体板によってシールドされるため、アイソレーション
特性の劣化が軽減される。
被測定デバイスのリード線と接触する部位を誘電体上か
ら浮かせてもよく、 前記第1の基板及び前記第2の基
板のうち、少なくともいずれか一方に対向移動可能な移
動手段を備えていてもよい。上記のように構成された高
周波IC用テストフィクスチャは、被測定デバイスのリ
ード線と導電線路を接触させるようにして、第1の基板
と第2の基板を密着させる。このとき信号が伝送される
導電線路は誘電体を介して接地電位と接続された2つの
導体板によってシールドされるため、アイソレーション
特性の劣化が軽減される。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明について図面を参照
して説明する。
して説明する。
【0016】(第1実施例)図1は本発明の高周波IC
用テストフィクスチャの第1実施例の構造を示す側断面
図である。図1において、第1の基板1を構成する誘電
体5上には被測定デバイスであるIC6のリード線7の
数に応じて複数の導電線路3(ストリップライン)が形
成され、導電線路3の一端は付図示の配線手段(同軸ケ
ーブル等)によって測定器と接続されている。誘電体5
を挟んで反対側の面には導体板4が接合され、接地電位
と接続されてグランドプレーンを構成している。
用テストフィクスチャの第1実施例の構造を示す側断面
図である。図1において、第1の基板1を構成する誘電
体5上には被測定デバイスであるIC6のリード線7の
数に応じて複数の導電線路3(ストリップライン)が形
成され、導電線路3の一端は付図示の配線手段(同軸ケ
ーブル等)によって測定器と接続されている。誘電体5
を挟んで反対側の面には導体板4が接合され、接地電位
と接続されてグランドプレーンを構成している。
【0017】一方、第1の基板1と対向する位置には誘
電体5、及び誘電体5に接合された導体板4からなる第
2の基板2が配置され、第2の基板2は付図示の移動手
段によって上下動可能になっている。また、第2の基板
2の導体板4も第1の基板1と同様に接地電位と接続さ
れてグランドプレーンを構成している。
電体5、及び誘電体5に接合された導体板4からなる第
2の基板2が配置され、第2の基板2は付図示の移動手
段によって上下動可能になっている。また、第2の基板
2の導体板4も第1の基板1と同様に接地電位と接続さ
れてグランドプレーンを構成している。
【0018】このような構成において、IC6の特性を
測定する際には測定器と接続されていない導電線路3の
他端にIC6のリード線7を接触させ、第2の基板2を
図1に示す下方に移動させて第1の基板1に密着させ、
IC6のリード線7を挟むようにして固定する。このと
き、導電線路3は上下の誘電体5を介して2つの導体板
4(グランドプレーン)によってシールドされるため、
従来の板バネ方式と比較してアイソレーション特性の劣
化が軽減される。
測定する際には測定器と接続されていない導電線路3の
他端にIC6のリード線7を接触させ、第2の基板2を
図1に示す下方に移動させて第1の基板1に密着させ、
IC6のリード線7を挟むようにして固定する。このと
き、導電線路3は上下の誘電体5を介して2つの導体板
4(グランドプレーン)によってシールドされるため、
従来の板バネ方式と比較してアイソレーション特性の劣
化が軽減される。
【0019】ところで、上記したテストフィクスチャと
同様の構造を有するものとして遮蔽形ストリップライン
が知られている。図2は遮蔽形ストリップラインの構成
を示す図であり、同図(a)はその正面から見た断面
図、同図(b)はその特性インピーダンスを示すグラフ
である。遮蔽形ストリップラインは伝送モードがTEM
波のマイクロ波用の導電線路であり、その構造は図2
(a)に示すように2枚の導体板14に挟まれた誘電体
15中に導電線路13となるパターンが形成されたもの
である。通常、両面に接合される導体板14は接地され
てグランドプレーンを構成している。
同様の構造を有するものとして遮蔽形ストリップライン
が知られている。図2は遮蔽形ストリップラインの構成
を示す図であり、同図(a)はその正面から見た断面
図、同図(b)はその特性インピーダンスを示すグラフ
である。遮蔽形ストリップラインは伝送モードがTEM
波のマイクロ波用の導電線路であり、その構造は図2
(a)に示すように2枚の導体板14に挟まれた誘電体
15中に導電線路13となるパターンが形成されたもの
である。通常、両面に接合される導体板14は接地され
てグランドプレーンを構成している。
【0020】遮蔽形ストリップラインの特性インピーダ
ンスは図2(b)に示すように導電線路13の幅w、導
電線路13の厚さt、誘電体15の厚さh、及び誘電体
15の比誘電率εr によって求めることができる。
ンスは図2(b)に示すように導電線路13の幅w、導
電線路13の厚さt、誘電体15の厚さh、及び誘電体
15の比誘電率εr によって求めることができる。
【0021】本発明の高周波IC用テストフィクスチャ
は、第1の基板1と第2の基板2とを密着させると、導
電線路3がこの遮蔽形ストリップラインと同様の特性を
有することになる。ここで注目すべき点は誘電体15の
比誘電率εr 、及び誘電体15の厚さhの選びかたで導
電線路13の幅wを狭くできることである。つまり、本
発明の高周波IC用テストフィクスチャではリード線間
隔の狭いICのパッケージに対しても特性インピーダン
スを50Ωに設定して高周波的に整合のとれた線路でイ
ンタフェースをとることが可能になる。
は、第1の基板1と第2の基板2とを密着させると、導
電線路3がこの遮蔽形ストリップラインと同様の特性を
有することになる。ここで注目すべき点は誘電体15の
比誘電率εr 、及び誘電体15の厚さhの選びかたで導
電線路13の幅wを狭くできることである。つまり、本
発明の高周波IC用テストフィクスチャではリード線間
隔の狭いICのパッケージに対しても特性インピーダン
スを50Ωに設定して高周波的に整合のとれた線路でイ
ンタフェースをとることが可能になる。
【0022】したがって、リード線間隔の狭いプラスチ
ックSOPやプラスチックQFPのIC、あるいはIC
ソケットを使用している場合でも被測定デバイスの特性
を高精度で測定することが可能になる。
ックSOPやプラスチックQFPのIC、あるいはIC
ソケットを使用している場合でも被測定デバイスの特性
を高精度で測定することが可能になる。
【0023】次に、本発明の高周波IC用テストフィク
スチャを用いてICの伝送特性を測定する場合の測定精
度について図3を参照して説明する。
スチャを用いてICの伝送特性を測定する場合の測定精
度について図3を参照して説明する。
【0024】図3は図1に示した高周波IC用テストフ
ィクスチャの測定系の等価モデル図である。図3におい
て、信号源及び受信機は測定器が有しており、図のC点
及びD点でテストフィクスチャと接続されている。
Γ1 、Γ2 、ΓC 、及びΓD は各接続点における反射係
数であり、それぞれの接続点におけるリターン・ロス
(R.L.[dB])からΓ=10-R.L./20で求められ
る。またT1 、T2 はDUTのロス(損失:loss)
[dB]からT=10-loss/20で求められるロス係数で
ある。
ィクスチャの測定系の等価モデル図である。図3におい
て、信号源及び受信機は測定器が有しており、図のC点
及びD点でテストフィクスチャと接続されている。
Γ1 、Γ2 、ΓC 、及びΓD は各接続点における反射係
数であり、それぞれの接続点におけるリターン・ロス
(R.L.[dB])からΓ=10-R.L./20で求められ
る。またT1 、T2 はDUTのロス(損失:loss)
[dB]からT=10-loss/20で求められるロス係数で
ある。
【0025】ここで、DUT(被測定デバイス)と測定
系の高周波的な不整合により生じる誤差EM は図3の等
価モデルを用いて下記の式により求めることができる。
系の高周波的な不整合により生じる誤差EM は図3の等
価モデルを用いて下記の式により求めることができる。
【0026】
【数1】 誤差EM の最大値は上記式の分母と分子が逆極性の時に
発生し、DUTのロスを1.5dB、リターンロス
(R.L.)を10dBまたは15dBとし、測定系の
C点およびD点のリターンロスをパラメータとして誤差
EM の値をまとめると表1のようになる。
発生し、DUTのロスを1.5dB、リターンロス
(R.L.)を10dBまたは15dBとし、測定系の
C点およびD点のリターンロスをパラメータとして誤差
EM の値をまとめると表1のようになる。
【0027】
【表1】 表1に示すように、本発明の高周波IC用テストフィク
スチャでは、導電線路のリターンロスが3GHz程度ま
での周波数であれば約30dBを実現することが十分可
能であり、最大でも0.2dB以下の誤差で高精度に測
定することが可能になる。
スチャでは、導電線路のリターンロスが3GHz程度ま
での周波数であれば約30dBを実現することが十分可
能であり、最大でも0.2dB以下の誤差で高精度に測
定することが可能になる。
【0028】(第2実施例)図4は本発明の高周波IC
用テストフィクスチャの第2実施例の構造を示す側断面
図である。
用テストフィクスチャの第2実施例の構造を示す側断面
図である。
【0029】第1実施例では導電線路全体が誘電体上に
接合されている場合で説明した。本実施例では、図4に
示すように、IC26のリード線27と接触する導電線
路23の先端部位を浮かせ、導電線路23をリン青銅あ
るいはベリリューム銅等のようなバネ性(弾性)を有す
る部材で形成している。その他の構成は第1実施例と同
様であるため、その説明は省略する。
接合されている場合で説明した。本実施例では、図4に
示すように、IC26のリード線27と接触する導電線
路23の先端部位を浮かせ、導電線路23をリン青銅あ
るいはベリリューム銅等のようなバネ性(弾性)を有す
る部材で形成している。その他の構成は第1実施例と同
様であるため、その説明は省略する。
【0030】このような構成にすると、導電線路23の
バネ特性によって導電線路23とIC26のリード線2
7との接触が長時間に及んでも信頼性の高い接触状態を
保つことができる。
バネ特性によって導電線路23とIC26のリード線2
7との接触が長時間に及んでも信頼性の高い接触状態を
保つことができる。
【0031】なお、上記各実施例では、導電線路が形成
された第1の基板を固定し、導電線路が形成されない第
2の基板を上下動可能にした場合で説明しているが、こ
れに限らず第2の基板を固定して第1の基板を上下動可
能にしてもよく、第1の基板及び第2の基板をそれぞれ
対向移動可能にしてもよい。
された第1の基板を固定し、導電線路が形成されない第
2の基板を上下動可能にした場合で説明しているが、こ
れに限らず第2の基板を固定して第1の基板を上下動可
能にしてもよく、第1の基板及び第2の基板をそれぞれ
対向移動可能にしてもよい。
【0032】また、上記各実施例では、第2の基板に、
第2の基板を上下動可能にする移動手段を備えた場合で
説明しているが、移動手段は必ずしも必要ではなく、測
定者が第2の基板を第1の基板と密着させてもよい。
第2の基板を上下動可能にする移動手段を備えた場合で
説明しているが、移動手段は必ずしも必要ではなく、測
定者が第2の基板を第1の基板と密着させてもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成されて
いるので、以下に記載する効果を奏する。
いるので、以下に記載する効果を奏する。
【0034】板状の誘電体の一方の面に接地電位と接続
された導体板が接合され、その一方の面と対向する他方
の面に被測定デバイスのリード線が接触して信号が伝送
される導電線路が形成された第1の基板と、板状の誘電
体の一方の面に接地電位と接続された導体板が接合さ
れ、その一方の面と対向する他方の面が第1の基板の他
方の面と向き合って配置される第2の基板とを有し、被
測定デバイスの特性を測定するときは、リード線を導電
線路と接触させつつ、第1の基板と第2の基板とを密着
させることで、アイソレーション特性の劣化が軽減さ
れ、リード線間隔の狭い被測定デバイスの特性を測定す
る際にも高精度な測定が可能になる。
された導体板が接合され、その一方の面と対向する他方
の面に被測定デバイスのリード線が接触して信号が伝送
される導電線路が形成された第1の基板と、板状の誘電
体の一方の面に接地電位と接続された導体板が接合さ
れ、その一方の面と対向する他方の面が第1の基板の他
方の面と向き合って配置される第2の基板とを有し、被
測定デバイスの特性を測定するときは、リード線を導電
線路と接触させつつ、第1の基板と第2の基板とを密着
させることで、アイソレーション特性の劣化が軽減さ
れ、リード線間隔の狭い被測定デバイスの特性を測定す
る際にも高精度な測定が可能になる。
【0035】また、導電線路を弾性部材で形成し、被測
定デバイスのリード線と接触する部位を誘電体上から浮
かせることで、導電線路と被測定デバイスのリード線と
の接触が長時間に及んでも信頼性の高い接触状態を保つ
ことができる。
定デバイスのリード線と接触する部位を誘電体上から浮
かせることで、導電線路と被測定デバイスのリード線と
の接触が長時間に及んでも信頼性の高い接触状態を保つ
ことができる。
【図1】本発明の高周波IC用テストフィクスチャの第
1実施例の構造を示す側断面図である。
1実施例の構造を示す側断面図である。
【図2】遮蔽形ストリップラインの構成を示す図であ
り、同図(a)はその正面から見た断面図、同図(b)
はその特性インピーダンスを示すグラフである。
り、同図(a)はその正面から見た断面図、同図(b)
はその特性インピーダンスを示すグラフである。
【図3】図1に示した高周波IC用テストフィクスチャ
の測定系の等価モデル図である。
の測定系の等価モデル図である。
【図4】本発明の高周波IC用テストフィクスチャの第
2実施例の構造を示す側断面図である。
2実施例の構造を示す側断面図である。
【図5】ICのパッケージの形状を示す図であり、同図
(a)はプラスチックSOPの形状図、同図(b)はプ
ラスチックQFPの形状図である。
(a)はプラスチックSOPの形状図、同図(b)はプ
ラスチックQFPの形状図である。
【図6】従来の高周波IC用テストフィクスチャの板バ
ネ方式の構造を示す図であり、同図(a)はその斜視
図、同図(b)はそのアイソレーション特性を示すグラ
フである。
ネ方式の構造を示す図であり、同図(a)はその斜視
図、同図(b)はそのアイソレーション特性を示すグラ
フである。
【図7】従来の高周波IC用テストフィクスチャの同軸
コンタクト方式の構造を示す図であり、同図(a)はそ
の側断面図、同図(b)はそのアイソレーション特性を
示すグラフである。
コンタクト方式の構造を示す図であり、同図(a)はそ
の側断面図、同図(b)はそのアイソレーション特性を
示すグラフである。
【図8】図5に示したプラスチックQFPを取り付ける
ためのICソケットの外観を示す図であり、同図(a)
は平面図、同図(b)は側面図である。
ためのICソケットの外観を示す図であり、同図(a)
は平面図、同図(b)は側面図である。
1 第1の基板 2 第2の基板 3、13、23 導電線路 4、14 導体板 5、15 誘電体 6、26 IC 7、27 リード線
Claims (3)
- 【請求項1】 板状の誘電体の一方の面に接地電位と接
続された導体板が接合され、該一方の面と対向する他方
の面に被測定デバイスのリード線が接触して信号が伝送
される導電線路が形成された第1の基板と、 板状の誘電体の一方の面に接地電位と接続された導体板
が接合され、該一方の面と対向する他方の面が前記第1
の基板の他方の面と向き合って配置される第2の基板と
を有し、 前記被測定デバイスの特性を測定するときは、前記リー
ド線を前記導電線路と接触させつつ、前記第1の基板と
前記第2の基板とを密着させることを特徴とする高周波
IC用テストフィクスチャ。 - 【請求項2】 請求項1に記載の高周波IC用テストフ
ィクスチャにおいて、 導電線路を弾性部材で形成し、被測定デバイスのリード
線と接触する部位を誘電体上から浮かせることを特徴と
する高周波IC用テストフィクスチャ。 - 【請求項3】 請求項1または2に記載の高周波IC用
テストフィクスチャにおいて、 前記第1の基板及び前記第2の基板のうち、少なくとも
いずれか一方に対向移動可能な移動手段を備えているこ
とを特徴とする高周波IC用テストフィクスチャ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7305390A JPH09145778A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 高周波ic用テストフィクスチャ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7305390A JPH09145778A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 高周波ic用テストフィクスチャ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09145778A true JPH09145778A (ja) | 1997-06-06 |
Family
ID=17944552
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7305390A Pending JPH09145778A (ja) | 1995-11-24 | 1995-11-24 | 高周波ic用テストフィクスチャ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09145778A (ja) |
-
1995
- 1995-11-24 JP JP7305390A patent/JPH09145778A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990323 |