JPH09145761A - コンデンサのインダクタンス測定方法 - Google Patents

コンデンサのインダクタンス測定方法

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JPH09145761A
JPH09145761A JP30420395A JP30420395A JPH09145761A JP H09145761 A JPH09145761 A JP H09145761A JP 30420395 A JP30420395 A JP 30420395A JP 30420395 A JP30420395 A JP 30420395A JP H09145761 A JPH09145761 A JP H09145761A
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capacitor
short
inductance
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Kenji Noguchi
健治 野口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、供試コンデンサに接続するリード線
のインダクタンスの影響を受けずに簡便に高精度にイン
ダクタンス測定を行う。 【解決手段】第1の工程において供試コンデンサCx に
第1の短絡片13を接続したときの閉回路の共振周波数
1 をディップメータ15により測定し、第2の工程に
おいて供試コンデンサCx に第1及び第2の短絡片1
3、14を接続したときの閉回路の共振周波数F2 をデ
ィップメータ15により測定し、第3の工程においてこ
れら共振周波数F1 、F2 に基づいて供試コンデンサC
x の直列インダクタンスLx を求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子機器用
固定コンデンサのような小さなインダクタンスを有する
コンデンサのインダクタンス測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】このような電子機器用固定コンデンサの
インダクタンス測定方法としては、日本工業規格JIS
C 5102 (電子機器用固定コンデンサの試験方法)に
定める以下の方法が知られている。 1.インピーダンス法 このインピーダンス法による測定回路は、原則して図4
に示す通りである。
【0003】可変発信器G(又は掃引発信器)に対して
トランスTを介して各抵抗器R1 、R2 を直列接続し、
かつ抵抗器R2 の両端間に供試コンデンサCx 、高周波
電圧計1(又はオシロスコープ)を接続する。
【0004】この場合、各抵抗器R1 、R2 は無誘導、
低インダクタンス形であり、高周波電圧計1は供試コン
デンサCx に比べて内部インピーダンスが大きい。 (1) 取付け 供試コンデンサCx のリード線と測定器の接続は、でき
るだ限り短くなるように結線する。各抵抗器R1 、R2
は、同軸ケーブルを用いて接続する。又、各抵抗器R
1 、R2 の値は、可変発信器G(又は掃引発信器)の出
力インピーダンスと整合させるために次式による。
【0005】 R1 =0.95×Zout …(1) R2 =0.05×Zout …(2) ここに、Zout は、可変発信器G(又は掃引発信器)の
出力インピーダンス[Ω]である。 (2) 測定 可変発信器G(又は掃引発信器)の周波数を徐々に変化
させ、高周波電圧計1(又はオシロスコープ)の読みを
最小となる周波数(共振周波数)を求める。
【0006】ただし、最小となる周波数(共振周波数)
を見付けることが困難な場合には、抵抗器R1 の両端及
び供試コンデンサCx の両端に位相計を接続し、この両
端の電圧の位相に差が無い周波数(共振周波数)を求め
る。
【0007】このように周波数(共振周波数)が求めら
れると、供試コンデンサCx の直列インダクタンスLx
[H]を次式により算出する。 Lx =1/(4π2 ・Fx 2 ・C) …(3) ここに、Fx は供試コンデンサCx の共振周波数[H
z]、Cは供試コンデンサCx の静電容量[F]であ
る。 2.ディップメータ法 このディップメータ法によるインダクタンスの測定回路
は、原則として図5に示す通りである。
【0008】供試コンデンサCx をお互いに直角の位置
になるように接続し、ディップメータ(吸収形発信周波
数計)2を用いて共振周波数を測定する。 (1) 取付け及び準備 供試コンデンサCx は、次の方法の一つによって準備し
取付ける。 (a) 4個の同一形状、ほぼ同一静電容量Cの各供試コン
デンサCx を使用する場合 これら供試コンデンサCx を図6(a) に示すようにお互
いに直角の位置に閉回路になるようにはんだ付けによっ
て接続する。 (b) 2個の同一形状、ほぼ同一静電容量Cの各供試コン
デンサCx を使用する場合 これら供試コンデンサCx を図6(b) に示すようにお互
いに鏡像のように対称位置となるようにはんだ付けによ
って接続する。 (c) 1個の供試コンデンサCx を使用する場合 供試コンデンサCx を図6(c) に示すようにエッチング
していないプリント配線板用銅張積層板3の中央に、は
んだ付け4によって接続する。プリント配線板用銅張積
層板3は、一辺の長さを供試コンデンサCx の本体の長
さの3倍以上とする。
【0009】なお、図6(a) 乃至同図(c) において、l
は供試コンデンサCx のリード線の長さで個別規格の規
定による。dは供試コンデンサCx のリード線の間隔で
個別規格の規定による。 (2) 測定 ディップメータ(吸収形発信周波数計)2のサーチコイ
ルを図6(a) 乃至同図(c) に示す回路に近付け、共振点
を見付ける。
【0010】ディップメータ2のサーチコイルと図6
(a) 乃至同図(c) に示す回路との結合Mは、できるだけ
粗結合することが望ましい。又、周波数は、低い値から
徐々に高くして共振点を探す。
【0011】このようにして周波数(共振周波数)が求
められると、上記式(3) によって供試コンデンサCx の
直列インダクタンスLx [H]を算出する。 3.Qメータ法 このQメータ法によるインダクタンスの測定回路は、原
則として図7に示す通りである。
【0012】可変発信器4に対して高周波電流計5、結
合抵抗器Rを接続し、これら高周波電流計5と結合抵抗
器Rとの接続点に補助コイルLを介して供試コンデンサ
Cxを接続する。そして、供試コンデンサCx に対して
短絡片6を並列接続し、かつ供試コンデンサCx に電子
式電圧計7、可変コンデンサ8を並列接続する。なお、
短絡片6は、できるだけ厚いもの、又は太いものとし、
インダクタンスを小さくする。 (1) 測定 (a) 供試コンデンサCx を補助コイルLと直列にインダ
クタンス測定端子に接続する。 (b) 供試コンデンサCx を短絡片6によって短絡し同調
を取る。 (c) 次に短絡片6を取外し、同調を取る。 (d) 短絡片6を交互に接続したり、取り外しながら、同
調を取り、短絡片6を接続したときと、取り外したとき
の同調コンデンサの静電容量が同一となる最高の周波数
を求め、この周波数を共振周波数とする。
【0013】このようにして周波数(共振周波数)が求
められると、上記式(3) によって供試コンデンサCx の
直列インダクタンスLx [H]を算出する。しかしなが
ら、上記各方法で供試コンデンサCx の直列インダクタ
ンスLx を求めているが、これら方法では次のような問
題がある。
【0014】インピーダンス法では、供試コンデンサC
x の端子と測定器との接続をできるだけ短くするように
結線する必要があるが、供試コンデンサCx の大きさ、
形状によっては接続による浮遊容量、インダクタンス等
の影響が避けられず、測定誤差の要因になり、その補正
方法がない。
【0015】又、可変発信器Gの出力インピーダンスを
整合させるために抵抗分圧器を構成して挿入するが、一
般的な可変発信器Gの出力インピーダンス(50Ω又は
75Ω)に整合させることは面倒であり難しい。
【0016】従って、例えばインダクタンスが例えば1
0nH以下の供試コンデンサCx のインダクタンスを測
定する場合、供試コンデンサCx に接続するリード線の
インダクタンスだけでも0.1μH程度あり、供試コン
デンサCx のインダクタンスを測定することは困難であ
る。
【0017】ディップメータ法では、同一形状、同一静
電容量Cの供試コンデンサCx を4個又は2個必要とす
る。供試コンデンサCx が1個だけの場合は、プリント
配線板用銅張積層板3にはんだ付けして閉回路を形成す
る必要があり、かつこの閉回路を形成する部分の浮遊容
量、インダクタンス等による影響は避けられず、測定誤
差となり、その補正方法がない。
【0018】さらに、供試コンデンサCx が1個、2個
又は4個のいずれの場合でも、供試コンデンサCx 本体
の両端にそれぞれ端子があり、かつ端子長が短い場合は
適用できない。
【0019】従って、上記インピーダンス法と同様に、
インダクタンスが例えば10nH以下の供試コンデンサ
Cx のインダクタンスを測定する場合、供試コンデンサ
Cxに接続するリード線のインダクタンスの影響を受け
て供試コンデンサCx のインダクタンスを測定すること
は困難である。
【0020】Qメータ法では、既製の補助コイルLと供
試コンデンサCx とを直列接続することは難しく、さら
にそれを短絡片6により接続する必要がある。又、補助
コイルLとの接続及び短絡片6による浮遊容量、インダ
クタンス等による影響は避けられず、測定誤差の原因と
なり、その補正方法がない。
【0021】Qメータの動作範囲内に供試コンデンサC
x の自己共振周波数がなければ適用できない。従って、
この方法も、上記インピーダンス法と同様に、インダク
タンスが例えば10nH以下の供試コンデンサCx のイ
ンダクタンスを測定する場合、供試コンデンサCx に接
続するリード線のインダクタンスの影響を受けて供試コ
ンデンサCx のインダクタンスを測定することは困難で
ある。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】以上のように供試コン
デンサCx に接続するリード線のインダクタンスの影響
を受けて供試コンデンサCx のインダクタンスを測定す
ることは困難である。そこで本発明は、供試コンデンサ
に接続するリード線のインダクタンスの影響を受けずに
簡便に高精度なインダクタンス測定ができるコンデンサ
のインダクタンス測定方法を提供することを目的とす
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、供試
コンデンサに対して第1の短絡片を接続したときの共振
周波数を測定する第1の工程と、供試コンデンサに対し
て第1の短絡片を接続するとともに第1の短絡片と空間
的に対称に供試コンデンサに対して第2の短絡片を接続
したときの共振周波数を測定する第2の工程と、第1及
び第2の工程により測定された各共振周波数に基づいて
供試コンデンサのインダクタンスを求める第3の工程
と、を有するコンデンサのインダクタンス測定方法であ
る。
【0024】このようなコンデンサのインダクタンス測
定方法であれば、コンデンサに第1の短絡片を接続した
ときの閉回路の共振周波数を測定し、第2の工程におい
て供試コンデンサに第1及び第2の短絡片を接続したと
きの閉回路の共振周波数を測定し、これら1個の短絡片
の場合の共振周波数と2個の短絡片の場合の共振周波数
とに基づいて供試コンデンサCx の直列インダクタンス
Lx を求める。
【0025】請求項2によれば、請求項1記載のコンデ
ンサのインダクタンス測定方法において、第1及び第2
の短絡片は、インダクタンス0.1μH以下のインダク
タンスの小さいものを接続する。
【0026】請求項3によれば、請求項1記載のコンデ
ンサのインダクタンス測定方法において、第1の工程に
おいて供試コンデンサに第1の短絡片を接続したときの
閉回路の共振周波数をディップメータにより測定し、か
つ第2の工程において供試コンデンサに第1及び第2の
短絡片を接続したときの閉回路の共振周波数をディップ
メータにより測定するコンデンサのインダクタンス測定
方法である。
【0027】請求項4によれば、請求項1記載のコンデ
ンサのインダクタンス測定方法において、第3の工程
は、第1の工程により測定された共振周波数をF1 、第
2の工程により測定された共振周波数をF2 、供試コン
デンサの静電容量をCとしたとき、供試コンデンサの直
列インダクタンスLx を、 Lx =1/(4π2 ・C)・(2/F2 2 −1/F1
2 ) により求める。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は供試コンデンサC
x のインダクタンス測定方法を示す図である。この供試
コンデンサCx は、電子機器用固定コンデンサであり、
例えばセラミックスコンデンサである。
【0029】この供試コンデンサCx の形状は、本体の
径φが約20cmの円盤状であり、その両面側にそれぞ
れ端子10、11が設けられている。又、この供試コン
デンサCx の直列インダクタンスLx は、10nH以下
となっている。
【0030】この供試コンデンサCx のインダクタンス
測定方法は、供試コンデンサCx に対して第1の短絡片
13を接続したときの共振周波数F1 [Hz]を測定す
る第1の工程と、供試コンデンサCx に対して第1の短
絡片13を接続するとともに第1の短絡片13と空間的
に対称位置に供試コンデンサCx に対して第2の短絡片
14を接続したときの共振周波数F2 [Hz]を測定す
る第2の工程と、第1及び第2の工程により測定された
各共振周波数F1 [Hz]、F2 [Hz]に基づいて供
試コンデンサCx のインダクタンスLx を求める第3の
工程と、を有している。
【0031】次に供試コンデンサCx のインダクタンス
測定方法を具体的に説明する。先ず、第1の工程であ
る。供試コンデンサCx の両端子10、11の間に、第
1の短絡片13を1個取り付けて閉回路を形成する。
【0032】図2(a) は供試コンデンサCx に第1の短
絡片13を取り付けた状態を端子10側から見た図であ
る。この第1の短絡片13は、できるだけ太くて短い形
状、例えば幅5cm、長さ20cmに形成され、インダ
クタンス0.1μH以下のインダクタンスの小さいもの
となっている。
【0033】又、図3(a) は供試コンデンサCx に第1
の短絡片13を取り付けたときの等価回路図である。こ
こで、Lx は供試コンデンサCx の直列インダクタンス
[H]、Cは供試コンデンサCx の静電容量[F]、L
s は第1の短絡片13のインダクタンス[H]である。
【0034】この等価回路図は、供試コンデンサCx 、
この供試コンデンサCx の直列インダクタンスLx 、及
び第1の短絡片13のインダクタンスLs からなる直列
回路である。
【0035】このように供試コンデンサCx に第1の短
絡片13を取り付けた状態に、図2(a) に示すようにデ
ィップメータ15を近付け、共振周波数F1 つまり図3
(a)に示す閉回路の共振周波数F1 を測定する。
【0036】次に第2の工程である。供試コンデンサC
x の両端子10、11の間に、第1の短絡片13を1個
取り付けておき、さらに第2の短絡片14を1個追加し
て取り付ける。
【0037】この第2の短絡片14は、先に取り付けた
第1の短絡片13の取付け位置と空間的に対称な位置、
すなわち短絡片13、14のインダクタンスが互いの短
絡片14、13の影響により変化しない位置に追加して
取り付ける。
【0038】図2(b) は供試コンデンサCx に第1の短
絡片13及び第2の短絡片14を取り付けた状態を端子
10側から見た図であり、第1の短絡片13と第2の短
絡片14とは、互いに空間的に対称な位置に取り付けら
れている。
【0039】又、この第2の短絡片14は、第1の短絡
片13と同様に、できるだけ太くて短い形状、例えば幅
5cm、長さ20cmに形成され、インダクタンス0.
1μH以下のインダクタンスの小さいものとなってい
る。
【0040】又、図3(b) は供試コンデンサCx に第1
及び第2の短絡片13、14を取り付けたときの等価回
路図である。ここで、Ls 、Ls は、それぞれ第1及び
第2の短絡片13、14の各インダクタンス[H]であ
る。
【0041】この等価回路図は、供試コンデンサCx と
この供試コンデンサCx の直列インダクタンスLx との
直列回路に対し、第1及び第2の短絡片13の各インダ
クタンスLs 、Ls がそれぞれ並列接続された回路であ
る。
【0042】このように供試コンデンサCx に第1及び
第2の短絡片13、14を取り付けた状態に、図2(b)
に示すようにディップメータ15を近付け、図3(b) に
示す閉回路の共振周波数F2 を測定する。
【0043】次に第3の工程である。第1及び第2の工
程により測定された各共振周波数F1 [Hz]、F2
[Hz]に基づいて供試コンデンサCx の直列インダク
タンスLx を求める。
【0044】すなわち、1個の短絡片13の場合の共振
周波数F1 [Hz]の測定結果と、2個の短絡片13、
14の場合の共振周波数F2 [Hz]の測定結果とか
ら、供試コンデンサCx の直列インダクタンスLx を次
式により算出する。
【0045】 Lx =1/(4π2 ・C)・(2/F2 2 −1/F1 2 ) …(4) なお、Cは供試コンデンサCx の静電容量である。この
直列インダクタンスLx を求める式(4) であれば、第1
及び第2の短絡片13、14におけるインダクタンスL
s 、Ls がキャンセルされる。
【0046】このように上記一実施の形態においては、
供試コンデンサCx に第1の短絡片13を接続したとき
の閉回路の共振周波数F1 をディップメータ15により
測定し、第2の工程において供試コンデンサCx に第1
及び第2の短絡片13、14を接続したときの閉回路の
共振周波数F2 をディップメータ15により測定し、こ
れら共振周波数F1 、F2 に基づいて供試コンデンサC
x の直列インダクタンスLx を求めるようにしたので、
電子機器用固定コンデンサのような直列インダクタンス
Lx が10nH以下の小さなインダクタンスを有する供
試コンデンサCx であっても、リード線ここでは第1及
び第2の短絡片13、14のインダクタンスの影響を受
けずに精度高く供試コンデンサCx の直列インダクタン
スLx を測定できる。
【0047】又、供試コンデンサCx の直列インダクタ
ンスLx の測定は、2個の短絡片13、14を取り付け
るだけの簡単な作業で、これら短絡片13、14のイン
ダクタンス等の電気的特性を補正でき、簡便に高精度に
供試コンデンサCx の直列インダクタンスLx を測定で
きる。
【0048】又、供試コンデンサCx に第1及び第2の
短絡片13、14を取り付けるだけなので、供試コンデ
ンサCx は、いかなる形状であっても適用することがで
き、その供試コンデンサCx と閉回路を形成する第1及
び第2の短絡片13、14のインダクタンスを補正して
直列インダクタンスLx を測定できる。
【0049】なお、本発明は、上記一実施の形態に限定
されるものでなく次の通り変形してもよい。例えば、供
試コンデンサCx と各短絡片13、14とにより形成さ
れる各閉回路の共振周波数の測定は、ディップメータに
限ることなく、他の測定方法を用いて測定してもよい。
又、供試コンデンサCx は、電子機器用固定コンデンサ
に限らず、インダクタンスの小さいコンデンサに対する
インダクタンス測定に適用できる。
【0050】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1乃
至4によれば、測定する供試コンデンサの形状に限定さ
れず、供試コンデンサに接続するリード線のインダクタ
ンスの影響を受けずに簡便に高精度なインダクタンス測
定ができるコンデンサのインダクタンス測定方法を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるコンデンサのインダクタンス測
定方法の一実施の形態を示す測定回路図。
【図2】供試コンデンサに短絡片を接続したときの共振
周波数の測定を示す図。
【図3】供試コンデンサに短絡片を接続したときの等価
回路図。
【図4】インピーダンス法によるインダクタンス測定方
法に適用する測定回路図。
【図5】ディップメータ法によるインダクタンス測定方
法に適用する測定回路図。
【図6】供試コンデンサの接続方法を示す図。
【図7】Qメータ法によるインダクタンス測定方法に適
用する測定回路図。
【符号の説明】
Cx …供試コンデンサ、10,11…端子、13…第1
の短絡片、14…第2の短絡片、15…ディップメー
タ。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 供試コンデンサに対して第1の短絡片を
    接続したときの共振周波数を測定する第1の工程と、 前記供試コンデンサに対して第1の短絡片を接続すると
    ともに前記第1の短絡片と空間的に対称に前記供試コン
    デンサに対して第2の短絡片を接続したときの共振周波
    数を測定する第2の工程と、 前記第1及び第2の工程により測定された各共振周波数
    に基づいて前記供試コンデンサのインダクタンスを求め
    る第3の工程と、を有することを特徴とするコンデンサ
    のインダクタンス測定方法。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2の短絡片は、インダク
    タンス0.1μH以下のインダクタンスの小さいものを
    接続することを特徴とする請求項1記載のコンデンサの
    インダクタンス測定方法。
  3. 【請求項3】 前記第1の工程において前記供試コンデ
    ンサに前記第1の短絡片を接続したときの閉回路の共振
    周波数をディップメータにより測定し、かつ前記第2の
    工程において前記供試コンデンサに前記第1及び第2の
    短絡片を接続したときの閉回路の共振周波数をディップ
    メータにより測定することを特徴とする請求項1記載の
    コンデンサのインダクタンス測定方法。
  4. 【請求項4】 前記第3の工程は、前記第1の工程によ
    り測定された共振周波数をF1 、前記第2の工程により
    測定された共振周波数をF2 、前記供試コンデンサの静
    電容量をCとしたとき、前記供試コンデンサの直列イン
    ダクタンスLx を、 Lx =1/(4π2 ・C)・(2/F2 2 −1/F1
    2 ) により求めることを特徴とする請求項1記載のコンデン
    サのインダクタンス測定方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006194840A (ja) * 2005-01-17 2006-07-27 Tohoku Univ 電子装置の測定方法及び測定装置
US8134376B2 (en) 2005-01-17 2012-03-13 Tohoku University Method of measuring electronic device and measuring apparatus

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