JPH09145717A - 水分析用自動測定装置 - Google Patents

水分析用自動測定装置

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JPH09145717A
JPH09145717A JP30122295A JP30122295A JPH09145717A JP H09145717 A JPH09145717 A JP H09145717A JP 30122295 A JP30122295 A JP 30122295A JP 30122295 A JP30122295 A JP 30122295A JP H09145717 A JPH09145717 A JP H09145717A
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JP
Japan
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test
sample
measuring device
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water analysis
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JP30122295A
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English (en)
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Toshio Kodera
利夫 小寺
Shinichi Fujii
慎一 藤井
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水分析試験を自動的に行えて、試験業務の省
力化が図れる水分析用自動測定装置を提供すること。 【解決手段】 水分析用自動測定装置1は、水分析試験
の試験依頼情報を管理するデータ管理手段17と、分析
用試料を各試験容器に分注するサンプリング手段5と、
試料を計量する計量手段6と、試験容器を移動させる移
動手段9と、試験容器内の試料を分析する分析手段11
と、分析手段11で測定されたデータを計算表示する測
定結果計算手段18と、データ管理手段17から受信し
た試験依頼情報に基づいて前記各処理手段を制御する制
御用計算機4とを備える。さらに、試験容器に分注され
た試料を希釈する希釈手段7と、試料に試薬を添加する
試薬添加手段8と、試料を加熱する加熱手段10とを備
えていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水分析用自動測定
装置に係り、石油精製装置の排水の各種試験分析などに
利用できる。
【0002】
【背景技術】石油精製装置を運用する場合、装置排水、
ボイラー缶水、環境排水等を管理しなければならないた
め、これらの水分析試験を行っていた。この水分析にお
ける試験操作においては、各種の試験があるため、試料
を複数の試験容器に分取・分注したり、試験容器を各種
試験装置に設置したり、試料の希釈、秤量や各種試薬の
添加等の多くの作業が必要であるが、これらはほとんど
手作業に頼っているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】水分析試験を行うに
は、前述のとおり多くの手作業が必要なため、試験操作
が非常に煩雑となり、多くの時間を要している。特に、
個々の試験装置は自動化されているものもあるが、試料
を試験装置に設置する作業や試料を分注する作業などは
殆ど手作業に頼っており、水分析試験作業全体としては
作業が繁雑で多くの時間を要するという問題があった。
【0004】本発明の目的は、水分析試験を自動的に行
えて、試験業務の省力化が図れる水分析用自動測定装置
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の水分析用自動測
定装置は、水分析試験の試験依頼情報を管理するデータ
管理手段と、分析用試料を各試験容器に分注するサンプ
リング手段と、前記試料を計量する計量手段と、前記試
験容器を移動させる移動手段と、前記試験容器内の試料
を分析する分析手段と、前記分析手段で測定されたデー
タを計算表示する測定結果計算手段と、前記データ管理
手段から受信した試験依頼情報に基づいて前記各処理手
段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0006】このような本発明では、データ管理手段か
ら送られた試験依頼情報に基づき、制御手段はサンプリ
ング手段を制御して分析用の試料を各試験容器に分注す
る。この際、各試料は計量手段によって容積や重さが計
られ、各試験容器に所定量毎に分注される。その後、各
試験容器を移動手段によって各分析手段に移動し、各試
験を行って試料を分析する。この分析手段としては、塩
素分濃度測定装置、硫化水素濃度測定装置、苛性ソーダ
濃度測定装置、アミン濃度測定装置、スペント%測定装
置、RFB/ATB(再生活性塩基/全活性塩基)濃度
測定装置、アンモニア濃度測定装置のうちの少なくとも
一つを備えていることが望ましい。
【0007】そして、各分析手段で測定されたデータは
測定結果計算手段によって計算され、これにより各試験
項目の目的とする解が求められる。以上の各処理は、試
験依頼情報に基づいてデータ管理手段や制御手段によっ
て自動的に制御されるため、水分析測定が自動的にかつ
短時間に行われ、分析業務の省力化が図られる。
【0008】この際、前記水分析用自動測定装置には、
前記試験容器に分注された試料を希釈する希釈手段と、
前記試料に試薬を添加する試薬添加手段と、前記試料を
加熱する加熱手段とのうちの少なくとも一つを備えてい
ることが好ましい。希釈手段を備えていれば、試験容器
内に蒸留水等の希釈液を注入することができ、希釈が必
要な試料の測定も行える。また、試薬添加手段を備えて
いれば、試験容器内に試薬を注入することができ、試薬
添加が必要な試料の測定も行える。さらに、加熱手段を
備えていれば、試料を所定温度に加熱することができ、
加熱が必要な試料の測定も行える。
【0009】また、前記水分析用自動測定装置には、試
験依頼情報を作成入力するデータ入力手段や、測定デー
タを印刷したりホスト計算機に出力するデータ出力手段
や、異常監視を行って異常が発生したら測定を停止させ
る異常停止手段等の処理支援手段を備えていることが好
ましい。
【0010】データ入力手段を備えていれば、ホスト計
算機からの試験依頼情報に基づいて分析試験を行う場合
のほかに、試験依頼情報を直接水分析用自動測定装置に
入力して分析試験することもできるため、試験運用の自
由度が高くなり、急な試験依頼等にも容易に対応するこ
とができる。
【0011】データ出力手段を備えていれば、試験結果
をオペレータがその場でチェックすることができ、試験
条件の設定等を適切に調整する場合などに役立てること
ができる。また、ホスト計算機に試験結果を送信できる
ため、ホスト計算機を利用して試験依頼を行った場合に
も、迅速に試験結果を知らせることができる。さらに、
異常停止手段を備えていれば、異常監視を行って異常が
発生したら測定を即座に停止させることができ、無人運
転も可能になってより一層の省力化も図れる。
【0012】さらに、前記サンプリング手段および移動
手段はロボットを備えて構成されていることが好まし
い。特に、移動手段は、前記試験容器を保持可能なアー
ムロボットを備えて構成され、前記サンプリング手段、
計量手段、分析手段、さらに必要に応じて設けられる希
釈手段、試薬添加手段、加熱手段は前記アームロボット
の周囲に配置されていることが好ましい。
【0013】この場合には、移動手段であるアームロボ
ットが各処理手段の中心部に配置されるため、1台のア
ームロボットによっても各処理手段に試験容器を移動さ
せることができ、アームロボットの数を少なくできてコ
ストを低減でき、スペース効率も向上できて測定装置を
コンパクトにできる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1には、本実施形態の水分析用
自動測定装置1の全体構成を示すブロック図が示されて
いる。水分析用自動測定装置1は、装置排水、ボイラー
缶水、環境排水などの試料の分析を、ホスト計算機2か
ら送信されてくる試験依頼情報に基づいて試料の分注か
ら計量、各種試薬の添加等を含めて自動的に行うもので
ある。
【0015】水分析用自動測定装置1は、ホスト計算機
2から受信した試験依頼情報等を管理するデータ管理パ
ソコン3と、このデータ管理パソコン3から受信した試
験依頼情報等に基づき各種処理手段を制御する制御手段
である制御用計算機4と、試料を各試験容器に分注する
サンプリング手段5と、試料の容積や重さを計る計量手
段6と、試験容器に分注された試料を希釈する希釈手段
7と、試料に試薬を添加する試薬添加手段8と、試験容
器を移動させる移動手段9と、前記試料を加熱する加熱
手段10と、前記試験容器内の試料に対して各種試験を
行って分析する分析手段11と、を備えている。
【0016】データ管理パソコン3は、データや操作ガ
イドなどの表示やタッチ入力を行うタッチパネル15を
有するとともに、帳票出力用のプリンタ16が接続され
ている。また、データ管理パソコン3は、試験依頼情報
等のデータを管理するデータ管理手段17、測定された
データから試験項目の解を求める測定結果計算手段1
8、タッチパネル15を用いて試験依頼情報を直接入力
するデータ入力手段19、前記プリンタ16やホスト計
算機2にデータを出力するデータ出力手段20、異常監
視を行って異常が発生したら測定を即座に停止させる異
常停止手段21の各機能を備えている。
【0017】さらに、データ管理パソコン3は、ハード
ディスク等の記憶手段に試験依頼マスターファイル2
2、試験条件ファイル23、試験結果データファイル2
4を備えている。試験依頼マスターファイル22には、
各試料毎に試験項目、装置名、濃度/採取量等が登録さ
れている。試験条件ファイル23には、各試験における
測定条件(測定時間、試薬の有無、試薬添加量、試料採
取量、試験項目の解を求める計算式の補正係数等)が登
録されている。試験結果データファイル24には、測定
データや計算で求められた解が記録されている。
【0018】従って、ホスト計算機2やタッチパネル1
5で登録する試験依頼情報には、試料名と依頼試験項目
を表すコードとが含まれていればよく、実際の測定を行
うのに必要な各種データは、試験依頼マスターファイル
22と、試験条件ファイル23とに記憶させておけばよ
い。そして、データ管理パソコン3は、試験依頼情報を
試験依頼マスターファイル22および試験条件ファイル
23と照合し、制御に必要な各種データが含まれた試験
依頼データを作成して制御用計算機4に送信するように
構成されている。なお、データ管理パソコン3は、これ
ら各ファイル22〜24のデータを表示印刷したり変
更、登録できるようにも設定されている。
【0019】制御用計算機4は、データ管理パソコン3
から受け取った試験依頼データに基づいて各処理手段5
〜11を制御するように構成されている。
【0020】次に、各処理手段5〜11を水分析用自動
測定装置1の具体例が示された図2,3を参照して説明
する。自動測定装置1は、基台25と、この基台25上
を覆うフード部26とを備えている。この基台25に
は、前記データ管理パソコン3とプリンタ16とが設置
されている。但し、制御用計算機4は、基台25内部に
配置されているため図示されていない。
【0021】この基台25上には各種処理手段5〜11
を構成する各種装置が配置されている。すなわち、図
2、3において基台25上の左端側にはサンプリング手
段5が配置されている。サンプリング手段5は、オート
サンプラー部30と分取処理部31とを備えている。
【0022】オートサンプラー部30は、分析対象の各
種試料が充填された試料容器32から試験容器33であ
るディスポカップ33A、ガラスビーカ33B、三角フ
ラスコ33Cのいずれかに、各種試料を分注できるよう
に構成されている。具体的には、オートサンプラー部3
0は、パレット30A上に配置された最大40個の試料
容器32の上方を水平2軸方向(X−Y方向)に移動可
能なロボット34を備え、このロボット34に取り付け
られたサンプリングノズル35で各試料容器32内の試
料を取り出して各試験容器33に所定量毎に分注できる
ように構成されている。
【0023】なお、ディスポカップ33Aは、ディスポ
カップ供給部36から自動的に供給される。また、ディ
スポカップ33A、ガラスビーカ33B、三角フラスコ
33Cは、容器移動部37によって、オートサンプラー
部30における試料分注位置から後述するアームロボッ
ト45のハンドリング位置間を移動可能とされている。
【0024】また、分取処理部31は、試料を各種の試
験容器38に所定量毎分配するものである。この分取処
理部31で試料が入れられた試験容器38は、pH・導
電率、COD(化学的酸素要求量)、吸光度の各分析計
(自動測定装置1の基台20上には配置されておらず、
図示しない他の箇所に配置されている)に運ばれて、各
分析に利用される。
【0025】計量手段6は、試験容器33であるディス
ポカップ33A、ガラスビーカ33B、三角フラスコ3
3C内の分注された試料の量をはかるものであり、試料
によって容積で測定するものと、重量で測定するものと
が設けられている。容積測定は、前述のオートサンプラ
ー部30のサンプリングノズル37によって行われる。
また、大容量の試料を計量する場合には、試料計量管4
1Aに試料を多めに供給した後に、計量管41Aから試
料の過剰分を採取して残存量が所定量となるように制御
する大容量試料計量装置41により行われる。また、重
量測定は、分析天秤からなる試料重量測定部42で行わ
れる。従って、サンプリングノズル37、大容量試料計
量装置41、試料重量測定部42によって計量手段6が
構成されている。
【0026】希釈手段7は、分注された試験容器33内
に必要に応じて蒸留水を注入して希釈するものであり、
本実施の形態では前記大容量試料計量装置41に組み込
まれている。具体的には、試料計量管41Aに隣接して
配置された希釈水計量管41Bに蒸留水を供給した後、
過剰分を除去して蒸留水を所定量に調整し、試験容器3
3に供給している。
【0027】試薬添加手段8は、架台20に配置された
図示しない滴定用自動ビュレットで構成され、必要に応
じて各種試料が入れられた試験容器33内に所定の試薬
を所定量注入できるように構成されている。
【0028】移動手段9は、前述の容器移動部37と、
架台20上面のほぼ中心位置に配置された作業用アーム
ロボット45とで構成されている。容器移動部37は、
水平な1軸方向(架台20の長手方向に沿った方向)に
試験容器33を移動可能なロボットにより構成されてい
る。この際、容器移動部37は、前記試験容器33を、
前述のサンプリングノズル37から試料が注入される位
置(試料分注位置)と、大容量試料計量装置41によっ
て試料が注入されたり、希釈が行われる位置と、ディス
ポカップ供給部36から供給されるディスポカップ33
Aを受ける位置と、アームロボット45が保持可能なハ
ンドリング位置(図2、3においてガラスビーカ33
B、三角フラスコ33Cが配置されている位置)とに移
動可能に設定されている。
【0029】また、作業用アームロボット45は、動作
自由度が「6」とされた垂直多関節形ロボット45A
と、水平な1軸方向(架台20の長手方向に沿った方
向)にロボット45Aを移動可能な走行軸部45Bとを
備えて構成され、前記容器移動部37によってハンドリ
ング位置に配置された試験容器33を試料重量測定部4
2や、後述する加熱手段10、分析手段11などに移動
可能に設定されている。
【0030】加熱手段10は、ホットプレート47と、
ウォーターバス48とを備えており、試料や分析試験の
種類に応じて使い分けられている。
【0031】分析手段11は、塩素分濃度測定装置5
0、硫化水素濃度測定装置55、苛性ソーダ濃度測定装
置60、アミン濃度測定装置65、スペント%・RFB
/ATB濃度測定装置70、アンモニア濃度測定装置7
5の6種類の分析手段を備えている。
【0032】塩素分濃度測定装置50は、硝酸銀による
電位差滴定法を用いた図示しない自動滴定装置と、前述
の試薬注入用の滴定用自動ビュレットと、測定台ユニッ
ト51とを備えている。測定台ユニット51では、電極
ホルダに装着された電極、滴定ノズル、撹拌器等を試料
容器33(ビーカー33B)内に移動し、希釈、滴定、
試料の廃液、薬液洗浄が実施されるとともに、ビーカー
33Bを洗浄槽へ移動し、電極等の純水シャワーやエア
ーブロー洗浄を行うように構成されている。
【0033】硫化水素濃度測定装置55は、硝酸銀によ
る電位差滴定法を用いた図示しない自動滴定装置と、試
薬注入用の滴定用自動ビュレットと、測定台ユニット5
6とを備えている。測定台ユニット56では、電極ホル
ダに装着された電極、滴定ノズル、撹拌器等を試料容器
33(ディスポカップ33A)内に移動し、滴定、試料
の廃液が実施されるとともに、ディスポカップ33Aを
洗浄槽へ移動し、電極等の純水シャワーやエアーブロー
洗浄を行うように構成されている。
【0034】苛性ソーダ濃度測定装置60は、酸・塩基
滴定法(設定点滴定法)を用いた図示しない自動滴定装
置と、試薬注入用の滴定用自動ビュレットと、測定台ユ
ニット61とを備えている。測定台ユニット61では、
電極ホルダに装着された電極、滴定ノズル、撹拌器等を
試料容器33(ディスポカップ33A)内に移動し、希
釈、滴定、試料の廃液が実施されるとともに、ディスポ
カップ33Aを洗浄槽へ移動し、電極等の純水シャワー
やエアーブロー洗浄を行うとともに、標準液校正を行う
ように構成されている。
【0035】アミン濃度測定装置65は、酸・塩基滴定
法(設定点滴定法)を用いた図示しない自動滴定装置
と、試薬注入用の滴定用自動ビュレットと、測定台ユニ
ット66とを備えている。測定台ユニット66では、電
極ホルダに装着された電極、滴定ノズル、撹拌器等を試
料容器33(ディスポカップ33A)内に移動し、滴
定、試料の廃液が実施されるとともに、ディスポカップ
33Aを洗浄槽へ移動し、電極等の純水シャワーやエア
ーブロー洗浄を行うとともに、標準液校正を行うように
構成されている。
【0036】スペント%・RFB/ATB濃度測定装置
70は、酸・塩基滴定法(設定点滴定法)を用いた図示
しない自動滴定装置と、試薬注入用の滴定用自動ビュレ
ットと、測定台ユニット71とを備えている。測定台ユ
ニット71では、電極ホルダに装着された電極、滴定ノ
ズル、撹拌器等を試料容器33(ディスポカップ33
A)内に移動し、希釈(スペント%の場合は行わな
い)、滴定、試料の廃液が実施されるとともに、ディス
ポカップ33Aを洗浄槽へ移動し、電極等の純水シャワ
ーやエアーブロー洗浄を行うとともに、標準液校正を行
うように構成されている。
【0037】アンモニア濃度測定装置75は、隔膜式イ
オン電極法を用いた図示しないイオンメータと、測定台
ユニット76と、図示しない標準液供給用精密分注器と
を備えている。測定台ユニット76では、電極ホルダに
装着された電極、滴定ノズル、撹拌器等を試料容器33
(ディスポカップ33A)内に移動し、希釈(スペント
%の場合は行わない)、滴定、試料の廃液が実施される
とともに、ディスポカップ33Aを洗浄槽へ移動し、電
極等の純水シャワーやエアーブロー洗浄を行うととも
に、標準液校正を行うように構成されている。
【0038】次に、本実施形態における試験手順につい
て図4のフローチャートを参照して説明する。まず、試
験を行う場合には、準備作業を行う(ステップ1、以下
「ステップ」を「S」と表す)。準備作業では、各試料
を入れた試料容器32をパレット30Aにセットした
り、各試験容器33を配置したり、試薬類が準備されて
いるかを確認する作業等を行う。
【0039】次に、ホスト計算機2から送信された、あ
るいはデータ管理パソコン3で直接入力された試験依頼
情報をデータ管理パソコン3に登録する(S2)。この
際、データ管理パソコン3の記憶手段に試験依頼データ
ファイルを用意し、送信・入力された試験依頼情報を順
次登録できるようにしておけば、試験の進み具合に関わ
らず、試験依頼処理を行える点で好ましい。
【0040】そして、データ管理パソコン3は、試験依
頼情報を、試験依頼マスターファイル22、試験条件フ
ァイル23と照合し、試験を行うために必要な各種デー
タが含まれた試験依頼データを作成し、制御用計算機4
に送信する(S3)。この際、試験依頼情報や、作成さ
れた試験依頼データをプリンタ16から帳票として出力
し、オペレータが確認できるようにしてもよい。さら
に、試験依頼データをオペレータが変更できるように設
定してもよい。
【0041】制御用計算機4は、試験依頼データに基づ
いて、サンプリング手段5、計量手段6、希釈手段7お
よび移動手段9を制御して対象試料の分注(分取)、計
量、および必要に応じて希釈を行う(S4)。さらに、
試験によっては、制御用計算機4は、試薬添加手段8、
加熱手段10、移動手段9を制御し、対象試料に試薬を
添加したり、加熱を行う(S5)。なお、本実施形態に
おいて加熱が必要なのは、塩素濃度分析とRFB/AT
B濃度分析の場合である。
【0042】次に、試験容器33を作業用アームロボッ
ト45で各測定装置50,55,60,65,70,7
5に適宜配置し、滴定装置等を用いて各々の測定を行う
(S6)。測定終了後、作業用アームロボット45で試
験容器33(ディスポカップ33A)を廃棄したり、試
験容器33(ガラスビーカ33B、三角フラスコ33
C)を洗浄して元の位置に移動する産廃処理を行う(S
7)。
【0043】次に、滴定量や試料分注量等の測定データ
から、データ管理パソコン3の測定結果計算手段18で
予め設定された計算式を用いて目的とする試験項目の解
を求める測定データ演算処理を行い、試験結果データフ
ァイル24に記録する(S8)。そして、ホスト計算機
2から試験結果送信依頼が有れば、データ出力手段20
により該当する試料の試験結果をホスト計算機2に送信
する。また、データ管理パソコン3において印刷処理の
指示があればデータ出力手段20により試験結果を帳票
出力する(S9)。
【0044】以上の試験作業ルーチンは、試験依頼デー
タがなくなるまで、あるいは停止指示があるまで繰り返
す。なお、各処理手段5〜11は並列処理が可能である
ため、処理が重複しない限り、各試験依頼データに基づ
いて各処理が各々平行して行われる。例えば、サンプリ
ング手段5においては、ある試料の分注が終了すれば、
その試料の分析試験が終了しなくても、次の試料の分注
処理が行われ、試験依頼を効率よく処理できるようにさ
れている。
【0045】また、装置1の各所に配置された非常停止
ボタンが押された場合や、各種測定データや制御データ
等から異常が検出された場合には、異常停止手段21に
よって各装置は停止される。この際、各装置は手動操作
でコントロールできるようにされている。
【0046】さらに、水分析用自動測定装置1には、試
験依頼処理の順番を変更する機能や、試験結果が一定条
件に満たない試験項目の測定について、試料採取量を自
動的に更新して再試験を行わせる再試験機能、手動によ
る試料採取や各種測定装置を作動させて測定を行う手分
析機能、試験終了後の試料溶液を処理して廃棄させる廃
液処理機能も設けられている。
【0047】このような本実施形態によれば次のような
効果がある。すなわち、水分析用自動測定装置1は、デ
ータ管理パソコン3および制御用計算機4を備えてお
り、これらによって各装置等が自動的に作動されるの
で、オペレータは、ホスト計算機2からの送信やデータ
管理パソコン3への直接入力によって登録される試験依
頼情報を確認したり、各試料容器32をセッティングす
るだけでよく、試料の分注・分取や、移動、測定等の試
験操作は自動的に行うことができ、業務の著しい省力化
が図れる。また、これらの試験操作は、各種のロボット
等の装置が自動的に行うため、無駄なく正確にかつ短時
間で行え、試験測定にかかる時間を大幅に短縮でき、短
時間で試験結果を求めることができる。
【0048】また、試験依頼情報は、ホスト計算機2か
らの送信だけでなく、データ入力手段19によってデー
タ管理パソコン3に直接入力することもできるため、試
験運用の自由度が高くなり、急な試験依頼等にも容易に
対応することができる。
【0049】さらに、本実施の形態では、自動測定装置
1が試験依頼マスターファイル22、試験条件ファイル
23を備えているため、試験依頼情報は試料名や測定項
目が含まれていればよく、具体的な試験条件等は各ファ
イル22,23から読み出して設定できるため、試験依
頼情報の内容を簡略化できて取扱いが容易になるととも
に、各種試験条件等を変更する場合に、各ファイル2
2,23のみを変更すればよいから、メンテナンス性が
向上し、新たな試験を行う場合にも容易に対応すること
ができる。
【0050】また、前記実施の形態では、アームロボッ
ト45が各処理手段5〜11のほぼ中心部に配置されて
いるので、1台のアームロボット45によって試験容器
33を加熱手段10や各分析手段11に移動させること
ができる。このため、アームロボット45の数を少なく
できてコストを低減でき、かつスペース効率も向上でき
て測定装置1をコンパクトに形成できる。
【0051】さらに、基台25にはフード部26が設け
られていて、各装置はフード部26内に収納されている
ので、アームロボット45などが動作中にオペレータと
接触することなどを確実に防止することができる。
【0052】なお、本発明は前述の実施形態に限定され
るものではなく、本発明の目的を達成できる範囲の変形
例を含むものである。例えば、各種処理手段5〜11の
配置位置は前記実施形態の配置に限定されず、また試料
容器32や各種の試験容器33の数、種類も試験項目に
対応していればよく、前記実施形態と異なっていてもよ
い。また、分析手段11の各測定装置50,55,6
0,65,70,75の種類も試験項目に応じて適宜設
定すればよい。
【0053】さらに、希釈手段7、試薬添加手段8、加
熱手段10は必ずしも必要ではなく、試料の種類や試験
項目に応じて適宜設置すればよい。また、データ管理パ
ソコン3において、データ入力手段19、データ出力手
段20、異常停止手段21の処理支援手段は必ずしも必
要ではないが、設けていれば取扱いが容易になるといっ
た利点がある。その他、自動測定装置1の具体的な構造
および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲であれ
ば他の構造等でもよい。
【0054】
【発明の効果】本発明の水分析用自動測定装置によれ
ば、水分析試験を自動的に行えて、試験業務の省力化が
図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る水分析用自動測定装
置の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態に係る水分析用自動測定装置を示す
正面図である。
【図3】本実施形態に係る水分析用自動測定装置を示す
平面図である。
【図4】本実施形態に係る水分析測定の手順を示すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 水分析用自動測定装置 2 ホスト計算機 3 データ管理パソコン 4 制御用計算機 5 サンプリング手段 6 計量手段 7 希釈手段 8 試薬添加手段 9 移動手段 10 加熱手段 11 分析手段 17 データ管理手段 18 測定結果計算手段 19 データ入力手段 20 データ出力手段 21 異常停止手段 45 作業用アームロボット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水分析試験の試験依頼情報を管理するデ
    ータ管理手段と、分析用試料を各試験容器に分注するサ
    ンプリング手段と、前記試料を計量する計量手段と、前
    記試験容器を移動させる移動手段と、前記試験容器内の
    試料を分析する分析手段と、前記分析手段で測定された
    データを計算表示する測定結果計算手段と、前記データ
    管理手段から受信した試験依頼情報に基づいて前記各処
    理手段を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とす
    る水分析用自動測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水分析用自動測定装置
    において、前記試験容器に分注された試料を希釈する希
    釈手段、前記試料に試薬を添加する試薬添加手段、前記
    試料を加熱する加熱手段のうちの少なくとも一つを備え
    ていることを特徴とする水分析用自動測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の水分析
    用自動測定装置において、試験依頼情報をデータ管理手
    段に入力するデータ入力手段、測定データを印刷したり
    水分析用自動測定装置に試験依頼情報を送信するホスト
    計算機に出力するデータ出力手段、および異常監視を行
    って異常が発生したら測定を停止させる異常停止手段の
    うちの少なくとも一つからなる処理支援手段を備えてい
    ることを特徴とする水分析用自動測定装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    の水分析用自動測定装置において、前記サンプリング手
    段および移動手段はロボットを備えて構成されているこ
    とを特徴とする水分析用自動測定装置。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4のいずれかに記載
    の水分析用自動測定装置において、前記分析手段は、塩
    素分濃度測定装置、硫化水素濃度測定装置、苛性ソーダ
    濃度測定装置、アミン濃度測定装置、スペント%測定装
    置、RFB/ATB(再生活性塩基/全活性塩基)濃度
    測定装置、アンモニア濃度測定装置のうちの少なくとも
    一つから構成されていることを特徴とする水分析用自動
    測定装置。
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