JPH0914551A - 異径管体接続用の管継手 - Google Patents

異径管体接続用の管継手

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JPH0914551A
JPH0914551A JP7164181A JP16418195A JPH0914551A JP H0914551 A JPH0914551 A JP H0914551A JP 7164181 A JP7164181 A JP 7164181A JP 16418195 A JP16418195 A JP 16418195A JP H0914551 A JPH0914551 A JP H0914551A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 管継手を交換することなしに、径の異なる管
体を確実に接続することができる異径管体接続用の管継
手を提供すること。 【構成】 管体接続部C1 ,C2 は複数個直列に配置さ
れる。継手本体2,22は、管体であるチューブT1 ,
T2 を挿入する挿入口を有する。継手本体2,22内に
設けられる係止部材としての環状チャック8,26は、
爪部8b,26bでチューブT1 ,T2 の外周面を係止
する。開放筒10,28は環状チャック8,26よりも
入口側に移動可能に設けられ、チューブT1 ,T2 の係
止状態を解除する。大径管体接続用の管体接続部C2 ほ
ど入口側に配置され、それに属する開放筒28による押
圧力を小径管体接続用の管体接続部C1 に属する開放筒
10に伝達するための圧力伝達体を、両開放筒10,2
8間に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルブやシリンダ等に
対して液体や気体等の流体を供給するための管体を、前
記バルブやシリンダ等の接続口に接続する際に使用する
異径管体接続用の管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】バルブやシリンダ等のアクチュエータ
は、液体や気体等の流体の圧力によって駆動される。そ
して、このようなバルブやシリンダ等の接続口には、流
体供給源に接続されたチューブから流体が供給(または
排出)されるようになっている。しかし、ゴムや合成樹
脂等からなるチューブを接続口にじかに接続することは
通常不可能である。このため、一般的には接続口に管継
手を取り付けたうえで、その管継手を介してチューブを
接続するという方法が採られている。なお、この種の管
継手としては、実公平7−3119号公報をはじめとし
て、これまでに種々のものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の管継
手の場合、あらかじめ決まった径のチューブしか接続で
きないという不便さがあった。即ち、それよりも大きな
径のチューブであると、そもそも管継手の挿入口への挿
入が不可能となり、小さな径のチューブであると、シー
ル部分から流体が漏れるからであった。ゆえに、異なる
径のチューブを接続するためには、径に合った専用の管
継手に交換しなければならず、そのための作業が極めて
煩雑であるという欠点があった。また、異なる径に対応
する管継手を常にいくつか用意しておかなければならな
いという欠点もあった。
【0004】本発明は上記の課題を解決するためなされ
たものであり、その目的は、管継手を交換することなし
に、径の異なる管体を確実に接続することができる異径
管体接続用の管継手を提供することにある。
【0005】また、本発明の第2の目的は、管体の確実
な抜け止めを図ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、管体を挿入するための
挿入口を有する筒状の継手本体と、前記継手本体内に設
けられるとともに、爪部によって前記管体の外周面を係
止する係止部材と、前記係止部材よりも入口側にて前記
継手本体の軸線方向に沿って移動可能に設けられるとと
もに、前記係止部材の爪部を押圧することにより前記係
止部材による前記管体の係止状態を解除する開放筒とか
らなる管体接続部が少なくとも2つ以上直列に配置され
ている異径管体接続用の管継手であって、大径管体接続
用の管体接続部ほど入口側にかつ小径管体接続用の管体
接続部ほど奥側に配置するとともに、最も入口側に配置
された管体接続部に属する開放筒による押圧力をそれ以
外の管体接続部に属する開放筒に伝達するための圧力伝
達体を、前記両開放筒間に設けた異径管体接続用の管継
手をその要旨とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、管体を挿入する
ための挿入口を有する筒状の継手本体と、前記継手本体
内に設けられるとともに、爪部によって前記管体の外周
面を係止する係止部材と、前記係止部材よりも入口側に
て前記継手本体の軸線方向に沿って移動可能に設けられ
るとともに、前記係止部材の爪部を押圧することにより
前記係止部材による前記管体の係止状態を解除する開放
筒とからなる管体接続部が少なくとも2つ以上直列に配
置されている異径管体接続用の管継手であって、大径管
体接続用の管体接続部ほど入口側にかつ小径管体接続用
の管体接続部ほど奥側に配置するとともに、最も入口側
に配置された管体接続部に属する開放筒内に、それ以外
の管体接続部に属する開放筒を押圧しうる奥側係止部材
開放用の開放筒を挿抜可能に設けた異径管体接続用の管
継手をその要旨とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2において、前記開放筒を入口側に復帰させるための付
勢手段を前記継手本体内に設けたことをその要旨とす
る。請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記
付勢手段はばねであることをその要旨とする。
【0009】請求項5に記載の発明は、請求項3におい
て、前記付勢手段は金属製のコイルばねであることをそ
の要旨とする。請求項6に記載の発明は、請求項1にお
いて、前記圧力伝達体は、押圧されるべき開放筒よりも
入口側に配置された係止部材であり、前記係止部材は、
それを包囲する継手本体に対して相対移動可能に収容さ
れていることをその要旨とする。
【0010】
【作用】請求項1〜6に記載の発明によると、入口側に
配置された管体接続部に挿入される大径の管体は、その
管体接続部に属する係止部材によって把持される。ま
た、この管体接続部に属する開放筒を押圧することによ
って、前記把持された大径の管体の係止状態が解除され
る。奥側に配置された管体接続部に挿入される小径の管
体は、その管体接続部に属する係止部材によって把持さ
れる。そして、請求項1に記載の発明では、入口側に配
置された管体接続部に属する開放筒を押圧すると、圧力
伝達体を介して奥側に配置された管体接続部に属する開
放筒に押圧力が伝達され、係止部材が拡径される。その
結果、前記把持された小径の管体の係止状態が解除され
る。また、請求項2に記載の発明では、奥側係止部材開
放用の開放筒を押圧すると、奥側に配置された管体接続
部に属する開放筒に押圧力が伝達され、係止部材が拡径
される。その結果、前記把持された小径の管体の係止状
態が解除される。
【0011】請求項3に記載の発明によると、付勢手段
の押圧力によって開放筒が元の位置に復帰するため、開
放筒の押しっぱなしの状態が回避される。請求項5に記
載の発明によると、付勢手段として金属製のコイルばね
を使用していることから、劣化による弾性力の低下等が
起こりにくい。
【0012】請求項6に記載の発明によると、押圧され
るべき開放筒に付加される押圧力が、継手本体を介する
ことなしに伝達される。
【0013】
【実施例】
〔実施例1〕以下、本発明をエアバルブにおいて使用さ
れる異径管体接続用の管継手に具体化した一実施例を図
1〜図4に基づき詳細に説明する。
【0014】図1に示されるように、本実施例の異径管
体接続用の管継手1は、直列に配置された2つの管体接
続部C1 ,C2 によって構成されている。図1の上側
(入口側)には大径管体接続用の管体接続部C2 が配置
され、図1の下側(奥側)には小径管体接続用の管体接
続部C1 が配置されている。また、管体としてのフレキ
シブルチューブT1 ,T2 は、大径管体接続用の管体接
続部C2 側から管継手1の内部に挿入されるようになっ
ている。
【0015】まず、小径管体接続用の管体接続部C1 の
構成について説明する。筒状に形成された第1の継手本
体2の貫通孔3における入口側の開口は、管体である小
径のフレキシブルチューブ(本実施例では4mmφ)T1
を挿入するための挿入口になっている。前記貫通孔3の
内部には、奥側から順に小径部3a、中径部3b及び大
径部3cが形成されている。なお、前記中径部3bは、
小径のフレキシブルチューブT1 の外径によりも若干大
きくなっている。小径部3aと中径部3bとの境界には
段部5が設けられ、中径部3bと大径部3cとの境界に
は段部6が設けられている。前記奥側に位置する段部5
には、挿入されたフレキシブルチューブT1 の先端が当
接する。このため、フレキシブルチューブT1 が段部5
の位置においてストップするようになっている。大径部
3cの部分には、ゴム製のシールリング7が嵌着されて
いる。この第1のシールリング7の基端面は、入口側に
位置する段部6によって支持されている。前記シールリ
ング7の内径は、フレキシブルチューブT1 の外径より
も若干小さくなるように設定されている。
【0016】第1のシールリング7のすぐ入口側には、
第1の係止部材としての第1の環状チャック8が配置さ
れている。この環状チャック8は金属製であり、ある程
度の弾性を有している。また、この環状チャック8は、
前記シールリング7の先端面に形成された支持片7aに
対して嵌着されている。図1に示されるように、環状チ
ャック8の先端側は奥側かつ内方に屈曲反転されてお
り、その部分にはスリット8a及びフレキシブルチュー
ブT1 の外周面を係止する爪部8bが形成されている。
なお、フレキシブルチューブT1 が挿入されていないフ
リーの状態では、複数の爪部8bによって形成される円
の径は、フレキシブルチューブT1 の外径よりも若干小
さくなるように設定されている。
【0017】貫通孔3の挿入口には、第1のガイド筒9
が摺動不能に嵌合されている。この第1のガイド筒9の
内端部外周に突設された係止突部は、大径部3cの全周
にわたって形成された係止溝に係止されている。また、
第1のガイド筒9の内端部先端は、第1の環状チャック
8の屈曲部分にほぼ当接する傾斜面9cを有している。
【0018】第1のガイド筒9内には、第1の開放筒1
0が軸線方向に沿って所定量だけ摺動可能に嵌挿されて
いる。第1の開放筒10は、円筒部10aとその円筒部
10aの入口側端側に設けられたフランジ部10bとか
ら成り立っている。前記円筒部10aの内径は、フレキ
シブルチューブT1 の外径よりも若干大きくなるように
設定されている。また、前記円筒部10aには矩形状の
窓部10cが形成されている。この窓部10cは、第1
のガイド筒9の内周面に突設された抜け止め用の突起9
aに係合している。そのため、第1の開放筒10の抜け
止めが図られている。そして、前記円筒部10aの奥側
端部には、各爪部8bを押圧しうる傾斜面10dが形成
されている。
【0019】第1の開放筒10の円筒部10aの外周に
は、付勢部材としての金属製の円筒コイルばね11が介
装されている。この円筒コイルばね11の一端は第1の
開放筒10のフランジ部10bに当接しており、その他
端は第1のガイド筒9のフランジ部9bに当接してい
る。従って、前記第1の開放筒10は、前記コイルばね
11の付勢力によって常に入口側に付勢されるようにな
っている。
【0020】第1の継手本体2の外周面には、奥側から
順にシール用嵌合溝12、抜け止めピン用嵌合溝13及
び抜け止め用突条14がそれぞれ全周にわたって形成さ
れている。シール用嵌合溝12には、管継手1とそれを
接続するための接続口15とのシールを図るためのOリ
ング16が嵌着されている。抜け止め用嵌合溝13に
は、接続口15からの管継手1の抜け止めを図るための
抜け止めピン17が係合するようになっている。
【0021】次に、大径管体接続用の管体接続部C2 の
構成について説明する。筒状に形成された第2の継手本
体22の貫通孔23における入口側の開口は、管体であ
る大径のフレキシブルチューブ(本実施例では6mmφ)
T2 を挿入するための挿入口になっている。前記貫通孔
23の内部には、奥側から順に奥側大径部23a、小径
部23b及び入口側大径部23cが形成されている。な
お、前記小径部23bは貫通孔23のほぼ中程に位置し
ており、その径の大きさは管体である大径のフレキシブ
ルチューブT2 の外径よりも若干大きくなっている。ま
た、奥側大径部23aの内径は、第1の継手本体3の入
口側における外径に等しくなるように設計されている。
そして、図1に示されるように、第2の継手本体23の
奥側大径部23aは、第1の継手本体3の入口側端に摺
動可能に嵌合されている。奥側大径部23aの開口付近
には、前記抜け止め用突条14に係合する抜け止め用嵌
合溝24が設けられている。そして、抜け止め用突条1
4と抜け止め用嵌合溝24との係合によって、第2の継
手本体23の軸線方向に対する抜け止めが図られてい
る。
【0022】前記第1の開放筒10のフランジ部10b
は、円筒コイルばね11の付勢力によって押圧されるこ
とにより、常には小径部23bの奥側端面に当接してい
る。小径部23aの入口側端面には、挿入されたフレキ
シブルチューブT2 の先端が当接する。このため、フレ
キシブルチューブT2 がその位置においてストップする
ようになっている。つまり、第1の開放筒10は、スト
ッパとしての機能をも備えている。入口側大径部23c
の部分には、ゴム製のシールリング25が嵌着されてい
る。この第2のシールリング25の基端面は、小径部2
3bの入口側端面によって支持されている。前記シール
リング25の内径は、フレキシブルチューブT2 の外径
よりも若干小さくなるように設定されている。
【0023】第2のシールリング25のすぐ入口側に
は、第2の係止部材としての第2の環状チャック26が
配置されている。この環状チャック26は金属製であ
り、ある程度の弾性を有している。また、この環状チャ
ック26は、前記シールリング25の先端面に形成され
た支持片25aに対して嵌着されている。図1に示され
るように、環状チャック26の先端側は奥側かつ内方に
屈曲反転されており、その部分にはスリット26a及び
フレキシブルチューブT2 の外周面を係止する爪部26
bが形成されている。なお、フレキシブルチューブT2
が挿入されていないフリーの状態では、複数の爪部26
bによって形成される円の径は、フレキシブルチューブ
T2 の外径よりも若干小さくなるように設定されてい
る。
【0024】貫通孔23の挿入口には、第2のガイド筒
27が摺動不能に嵌合されている。この第2のガイド筒
27の内端部外周に突設された係止突部は、入口側大径
部23cの全周にわたって形成された係止溝に係止され
ている。また、第2のガイド筒27の内端部先端は、第
2の環状チャック26の屈曲部分にほぼ当接する傾斜面
27cを有している。
【0025】第2のガイド筒27内には、第2の開放筒
28が軸線方向に沿って所定量だけ摺動可能に嵌挿され
ている。第2の開放筒28は、円筒部28aとその円筒
部28aの入口側端部に設けられたフランジ部28bと
から成り立っている。前記筒部28aの内径は、フレキ
シブルチューブT2 の外径よりも若干大きくなるように
設定されている。また、前記円筒部28aには矩形状の
窓部28cが形成されている。この窓部28cは、第2
のガイド筒27の内周面に突設された抜け止め用の突起
27aに係合している。そのため、第2の開放筒28の
軸線方向への抜け止めが図られている。そして、前記円
筒部28aの奥側端部には、各爪部26bを押圧しうる
傾斜面28dが形成されている。
【0026】図2に示されるように、エアバルブ29に
設けられたマニホールドブロック30の一側面には、複
数個(本実施例では8個)の接続口15が形成されてい
る。そして、各接続口15には、それぞれ上記の管継手
1が嵌着されている。なお、接続口15に嵌着された管
継手1は、この状態で略コ字状の抜け止めピン17によ
って固定される。
【0027】次に、以上のように構成された本実施例の
管継手1の使用方法について説明する。図3には小径の
フレキシブルチューブT1 を挿入したときの状態が示さ
れており、図4には大径のフレキシブルチューブT2 を
挿入したときの状態が示されている。
【0028】大径のフレキシブルチューブT2 は、第2
の開放筒28を介して第2の継手本体22の挿入口へ挿
入される。そのままフレキシブルチューブT2 を押し込
むと、同フレキシブルチューブT2 の先端は、円筒部2
8aの内壁面に摺接しながら奥側へと進む。このような
押し込み動作を続けると、フレキシブルチューブT2の
先端は、第2の環状チャック26、第2のシールリング
25及び小径部23bの内壁面に摺接しながらさらに奥
側へと進む。なお、このとき第2の環状チャック26
は、フレキシブルチューブT2 によって若干拡開され
る。そして、さらに前記押し込み動作を続けると、同フ
レキシブルチューブT2 は、最終的には第1の開放筒1
0のフランジ部10bに当接することによってストップ
する。このとき、各爪部26bがフレキシブルチューブ
T2 の外周面に若干くい込み、フレキシブルチューブT
2 が係止された状態となる(図4参照)。従って、この
状態ではフレキシブルチューブT2 を容易に抜去するこ
とができなくなる。即ち、フレキシブルチューブT2 が
第2の管体接続部C2 によって確実に把持される。
【0029】また、第2の開放筒28を奥側に押圧する
と、爪部26bに当接している傾斜面28dによって、
爪部26bが奥側に押圧される。すると、弾性変形作用
によって第2の環状チャック26が若干拡開され、フレ
キシブルチューブT2 への爪部26bのくい込み力がな
くなる。このとき、第2の環状チャック26による係止
の状態が解除されることになり、フレキシブルチューブ
T2 を容易に抜去することが可能になる。
【0030】一方、小径のフレキシブルチューブT1
も、まず第2の開放筒28を介して第2の継手本体22
の挿入口へ挿入される。そのままフレキシブルチューブ
T1 を押し込むと、その先端は、円筒部28aの内壁
面、第2の環状チャック26、第2のシールリング25
及び小径部23bにほとんど摺接することなく奥側へと
進む。第1の開放筒10の部分まで到達したフレキシブ
ルチューブT1 の先端は、第1の開放筒10を介して第
1の継手本体2の挿入口へ挿入される。そのままフレキ
シブルチューブT1 を押し込むと、その先端は、円筒部
10aの内壁面に摺接しながら奥側へと進む。このよう
な押し込み動作を続けると、フレキシブルチューブT1
の先端は、第1の環状チャック8、第2のシールリング
7及び中径部3bの内壁面に摺接しながらさらに奥側へ
と進む。なお、このとき第1の環状チャック8は、フレ
キシブルチューブT1 によって若干拡開される。そし
て、さらに前記押し込み動作を続けると、同フレキシブ
ルチューブT1 は、最終的には奥側の段部5に当接する
ことによってストップする。このとき、各爪部8bがフ
レキシブルチューブT1 の外周面に若干くい込み、フレ
キシブルチューブT1 が係止された状態となる(図3参
照)。従って、この状態ではフレキシブルチューブT1
を容易に抜去することができなくなる。即ち、フレキシ
ブルチューブT1 が第1の管体接続部C1 によって確実
に把持される。
【0031】さて、この状態から同フレキシブルチュー
ブT1 を抜去するためには、第1の開放筒10を奥側に
押圧することにより、第1の環状チャック8が若干拡開
される必要がある。しかし、第1の開放筒10は第2の
継手本体22の内部にあることから、それに対して直接
的に押圧力を加えることは困難である。そこで、本実施
例では以下のような方法により、当該部分に対して間接
的に押圧力を加えることとしている。
【0032】図3に示されるように、第2の開放筒28
の一部は、第1の開放筒10とは異なり管継手1の外部
に露出している。従って、この開放筒28については、
フランジ部28bを直接的に操作することが可能なこと
は上述の通りである。さて、第2の開放筒28のフラン
ジ部28bを押圧すると、その押圧力は、第2の環状チ
ャック26、第2のシールリング25及び第2の継手本
体22の小径部23bを介して、第1の開放筒10のフ
ランジ部10bに確実に伝達される。つまり、第2の開
放筒28の押圧力は、両開放筒10,28間に設けられ
た圧力伝達体(即ち、第2の環状チャック26、第2の
シールリング25及び小径部23b)を介して確実に伝
達されることになる。なお、このとき第2の継手本体2
2が第1の継手本体2に対して移動することにより、管
継手1の全長が若干短くなる。以上のようにして第1の
開放筒10に押圧力が伝達されると、第1の開放筒10
は、円筒コイルばね11の付勢力に抗して奥側に押し込
まれる。その結果、第1の開放筒10が爪部8bに当接
し、爪部8bが奥側に押圧される。すると、弾性変形作
用によって第1の環状チャック8が若干拡開され、フレ
キシブルチューブT1 への爪部8bのくい込み力がなく
なる。このとき、第1の環状チャック8による係止の状
態が解除されることになり、フレキシブルチューブT1
を容易に抜去することが可能になる。そして、フレキシ
ブルチューブT1 の抜去後に押圧をとり止めると、円筒
コイルばね11の付勢力によって、第1の開放筒10が
再び元の位置に復帰する。
【0033】さて、以上詳述したように、本実施例で
は、両開放筒10,28間に、圧力伝達体(即ち、第2
の環状チャック26、第2のシールリング25及び小径
部23b)が設けられている。そして、この圧力伝達体
によって、入口側に配置された大径管体接続用の管体接
続部C2 に属する第2の開放筒28による押圧力が、小
径管体接続用の管体接続部C1 に属する第1の開放筒1
0に伝達される。従って第2の環状チャック28の拡径
ばかりでなく、第1の環状チャック10の拡径も同じよ
うに容易に行うことができる。ゆえに、大径のフレキシ
ブルチューブT2の場合と同様に、小径のフレキシブル
チューブT1 についても管継手1を交換することなし
に、確実にその把持・抜去を行うことができる。即ち、
この管継手1によると、径の異なる2種のフレキシブル
チューブT1 ,T2 の接続が可能となる。このため、従
来とは異なり、異なる径のフレキシブルチューブを接続
するためにその径に合った専用の管継手を用意しておく
必要がない。勿論、管継手の交換という面倒な作業も要
しない。
【0034】また、本実施例によると、第1の開放筒1
0を入口側に復帰させるための付勢手段として、金属製
のコイルばね11が設けられている。このため、押圧力
の付加をとり止めると、その付勢力によって第1の開放
筒10を確実に元の位置に復帰させることができる。よ
って、第1の開放筒10の押しっぱなし状態(即ち、第
1の環状チャック8の解除状態)になることが未然に回
避される。従って、小径のフレキシブルチューブT1 の
確実な抜け止めを図ることができる。さらに、本実施例
では付勢部材が金属製であることから、仮にゴムリング
等のような樹脂製のものを選択した場合に比べて、劣化
による弾性力の低下等が起こりにくいという利点があ
る。つまり、金属製の円筒コイルばね11は、ゴムリン
グ等に比較して耐久性が高い。これは、長期間にわたっ
て使用しても、小径のフレキシブルチューブT1 が抜け
やすくなることがないことを意味する。このように、本
実施例によるとフレキシブルチューブT1 の確実な抜け
防止を図ることもできる。 〔実施例2〕次に、実施例2の異径管体接続用の管継手
31について図5〜図8をもとに説明する。なお、実施
例1と同じ構成については共通の部材番号を付す代わり
に、その詳細な説明を省略する。
【0035】図5に示されるように、本実施例の異径管
体接続用の管継手31は、直列に配置された2つの管体
接続部C1 ,C2 によって構成されている。図5の上側
(入口側)には大径管体接続用の管体接続部C2 が配置
され、図4の下側(奥側)には小径管体接続用の管体接
続部C1 が配置されている。また、管体としてのフレキ
シブルチューブT1 ,T2 は、大径管体接続用の管体接
続部C2 側から管継手31の内部に挿入されるようにな
っている。なお、小径の管体である4mmφのフレキシブ
ルチューブT1 を接続するための管体接続部C1 の構成
については、実施例1のそれと殆ど変わるところはな
い。ただし、第1の継手本体2の外周面における構造に
若干の相違がある。即ち、この管継手31では、抜け止
め用突条14が小さくなっている。また、この抜け止め
用突条14とシール用嵌合溝13との間に、別に小さな
シール用嵌合溝32が形成されている。そして、このシ
ール用嵌合溝32には、第2の継手本体33とのシール
を図るためのシールリング34が嵌着されている。
【0036】次に、大径管体接続用の管体接続部C2 に
ついて説明する。本実施例の管継手31では、実施例1
のときとは異なり、第2の継手本体33の貫通孔35の
中程に小径部23bが形成されていない。従って、第2
の継手本体33の貫通孔35は、ほぼストレートな状態
になっている。また、この管継手31の第2の継手本体
33の肉厚は、実施例1の管継手1のそれに比較してい
くぶん薄く形成されている。
【0037】そして、もともと小径部23bが存在して
いた部分には、その代わりに、円筒状のスライドスリー
ブ36が軸線方向に沿って摺動可能となるように嵌挿さ
れている。従って、このスライドスリーブ36の外径
は、第2の継手本体33の内径よりも若干小さくなるよ
うに設計されている。また、同スライドスリーブ36の
内径は、大径のフレキシブルチューブT2 の外径よりも
若干大きくなっている。スライドスリーブ36の奥側端
面には、第1の開放筒10のフランジ部10bが当接し
ている。一方、スライドスリーブ36の入口側端面に
は、第2のシールリング25の基端面が当接している。
なお、本実施例における第2のシールリング25は、前
記スライドスリーブ36と同じく、軸線方向に沿って摺
動可能に設けられている。
【0038】図5に示されるように、第2の継手本体3
3の奥側端は、第1の継手本体2の入口側端に対して嵌
合されている。なお、前記抜け止め用突条14は、第2
の継手本体33の抜け止め用嵌合溝37に係止されてい
る。この抜け止め用嵌合溝37と抜け止め用突条14と
の間には遊びがないことから、本実施例では第2の継手
本体33は第1の継手本体2に対して摺動不能となって
いる。
【0039】次に、以上のように構成された本実施例の
管継手31の使用方法について説明する。図6,図7に
は小径のフレキシブルチューブT1 を挿入したときの状
態が示されており、図8には大径のフレキシブルチュー
ブT2 を挿入したときの状態が示されている。
【0040】大径のフレキシブルチューブT2 は、第2
の開放筒28を介して第2の継手本体33の挿入口へ挿
入される。そのままフレキシブルチューブT2 を押し込
むと、同フレキシブルチューブT2 の先端は、円筒部2
8aの内壁面に摺接しながら奥側へと進む。このような
押し込み動作を続けると、フレキシブルチューブT2の
先端は、第2の環状チャック26、第2のシールリング
25及びスライドスリーブ36の内壁面に摺接しながら
さらに奥側へと進む。なお、このとき第2の環状チャッ
ク26は、フレキシブルチューブT2 によって若干拡開
される。そして、さらに前記押し込み動作を続けると、
同フレキシブルチューブT2 は、最終的には第1の開放
筒10のフランジ部10bに当接することによってスト
ップする。このとき、各爪部26bがフレキシブルチュ
ーブT2 の外周面に若干くい込み、フレキシブルチュー
ブT2 が係止された状態となる(図8参照)。従って、
この状態ではフレキシブルチューブT2 を容易に抜去す
ることができなくなる。即ち、フレキシブルチューブT
2 が大径管体接続用の管体接続部C2 によって確実に把
持される。
【0041】また、第2の開放筒28を奥側に押圧する
と、爪部26bに当接している傾斜面28dによって、
爪部26bが奥側に押圧される。すると、弾性変形作用
によって第2の環状チャック26が若干拡開され、フレ
キシブルチューブT2 への爪部26bのくい込み力がな
くなる。このとき、第2の環状チャック26による係止
の状態が解除されることになり、フレキシブルチューブ
T2 を容易に抜去することが可能になる。
【0042】一方、小径のフレキシブルチューブT1
も、まず第2の開放筒28を介して第2の継手本体33
の挿入口へ挿入される。そのままフレキシブルチューブ
T1 を押し込むと、その先端は、円筒部28aの内壁
面、第2の環状チャック26、第2のシールリング25
及びスライドスリーブ36にほとんど摺接することなく
奥側へと進む。第1の開放筒10の部分まで到達したフ
レキシブルチューブT1 の先端は、第1の開放筒10を
介して第1の継手本体2の挿入口へ挿入される。そのま
まフレキシブルチューブT1 を押し込むと、その先端
は、円筒部10aの内壁面に摺接しながら奥側へと進
む。このような押し込み動作を続けると、フレキシブル
チューブT1 の先端は、第1の環状チャック8、第1の
シールリング7及び中径部3bの内壁面に摺接しながら
さらに入口側へと進む。なお、このとき第1の環状チャ
ック8は、フレキシブルチューブT1 によって若干拡開
される。そして、さらに前記押し込み動作を続けると、
同フレキシブルチューブT1 は、最終的には奥側の段部
5に当接することによってストップする。このとき、各
爪部8bがフレキシブルチューブT1 の外周面に若干く
い込み、フレキシブルチューブT1 が係止された状態と
なる(図6参照)。従って、この状態ではフレキシブル
チューブT1 を容易に抜去することができなくなる。即
ち、フレキシブルチューブT1 が小径管体接続用の管体
接続部C1 によって確実に把持される。
【0043】さて、この状態から同フレキシブルチュー
ブT1 を抜去するためには、第1の開放筒10を奥側に
押圧することにより、第1の環状チャック8が若干拡開
される必要がある。本実施例では第1の開放筒10が第
2の継手本体33の内部にあることに鑑み、それに対し
て間接的に押圧力を加えることとしている。
【0044】図7に示されるように、第2の開放筒28
は、第1の開放筒10とは異なり管継手31の外部に露
出している。従って、この開放筒28については、直接
的に操作することが可能なことは上述の通りである。さ
て、第2の開放筒28を押圧すると、その押圧力は、第
2の環状チャック26、第2のシールリング25及びス
ライドスリーブ36を介して、第1の開放筒10のフラ
ンジ部10bに確実に伝達される。つまり、第2の開放
筒28の押圧力は、両開放筒10,28間に設けられた
圧力伝達体(即ち、第2の環状チャック26、第2のシ
ールリング25及びスライドスリーブ36)を介して確
実に伝達されることになる。なお、第2の環状チャック
26、第2のシールリング25及びスライドスリーブ3
6は、このときの押圧力によっていくぶん奥側方向に移
動する。また、このとき第2の継手本体33は第1の継
手本体2に対して相対移動しないため、実施例1とは異
なり管継手1の全長が短くなることはない。
【0045】以上のようにして第1の開放筒10に押圧
力が伝達されると、第1の開放筒10は、円筒コイルば
ね11の付勢力に抗して奥側に押し込まれる。その結
果、第1の開放筒10が爪部8bに当接し、爪部8bが
奥側に押圧される。すると、弾性変形作用によって第1
の環状チャック8が若干拡開され、フレキシブルチュー
ブT1 への爪部8bのくい込み力がなくなる。このと
き、第1の環状チャック8による係止の状態が解除され
ることになり、フレキシブルチューブT1 を容易に抜去
することが可能になる。そして、フレキシブルチューブ
T1 の抜去後に押圧をとり止めると、円筒コイルばね1
1の付勢力によって、第1の開放筒10が再び元の位置
に復帰する。そして、第1の開放筒10が復帰すること
によって、第2の環状チャック26、第2のシールリン
グ25及びスライドスリーブ36も同じく元の位置に復
帰する。
【0046】さて、以上詳述したように、本実施例の管
継手31では、両開放筒10,28間に、圧力伝達体
(即ち、第2の環状チャック26、第2のシールリング
25及びスライドスリーブ36)を設けた構成を採って
いる。このため、実施例1と同様の作用効果を奏するこ
とは明らかである。
【0047】また、ここでは圧力伝達体が、押圧される
べき第1の開放筒10よりも入口側に配置された環状チ
ャック26等であり、これらの部材はそれを包囲する第
2の継手本体33に対して相対移動可能に収容されてい
る。言い換えると、前記押圧力は、第2の継手本体33
を介することなしに伝達されることになる。その結果、
この管継手31では、実施例1の係止・摺動構造(抜け
止め用突条14,抜け止め用嵌合溝24)を省略するこ
とが可能になる。従って、係止・摺動構造が要らない分
だけ、第2の継手本体33を肉薄にすることができる。
よって、管継手31全体の小型化(小径化)を達成する
ことができるという利点がある。 〔実施例3〕次に、実施例3の異径管体接続用の管継手
41について図9〜図12をもとに説明する。なお、実
施例1,2と同じ構成については共通の部材番号を付す
代わりに、その詳細な説明を省略する。
【0048】図9に示されるように、本実施例の異径管
体接続用の管継手41は、直列に配置された2つの管体
接続部C1 ,C2 によって構成されている。図9の上側
(入口側)には大径管体接続用の管体接続部C2 が配置
され、図9の下側(奥側)には小径管体接続用の管体接
続部C1 が配置されている。また、管体としてのフレキ
シブルチューブT1 ,T2 は、大径管体接続用の管体接
続部C2 側から管継手41の内部に挿入されるようにな
っている。なお、小径の管体である4mmφのフレキシブ
ルチューブT1 を接続するための管体接続部C1 の構成
については、実施例2のそれと全く変わるところはな
い。ただし、付勢部材としての金属製の円筒コイルばね
11の代わりに、金属製の円錐コイルばね42が使用さ
れている点のみが相違している。
【0049】次に、大径管体接続用の管体接続部C2 に
ついて説明する。本実施例の管継手41では、実施例1
と同じく、第2の継手本体43の貫通孔44の内部に、
奥側から順に奥側大径部44a、小径部44b及び入口
側大径部44cが形成されている。ただし、第2の継手
本体43は、実施例2と同様にいくぶん肉薄に形成され
ている。第2の継手本体43の奥側端は、第1の継手本
体2の入口側端に対して嵌合されている。なお、第2の
継手本体43は第1の継手本体2に対して摺動不能とな
っている。
【0050】そして、図9に示されるように、第2の継
手本体43の貫通孔44内には、第1の開口筒10を押
圧しうる奥側係止部材開放用の開放筒として、第3の開
放筒45が挿抜可能に設けられている。第3の開放筒4
5は、円筒部45aとその入口側端面に設けられたフラ
ンジ部45bとを備えている。前記円筒部45aは、第
2の開放筒28、第2の環状チャック26、第2のシー
ルリング25及び小径部44bを貫通している。そし
て、円筒部45aの先端は、第1の開放筒10のフラン
ジ部10bに当接することによってストップしている。
前記円筒部45aの外径は、小径部44bの内径、環状
チャック26の爪部26bがなす円の径及び第2の開放
筒28の円筒部28aの内径よりも、いくぶん小さくな
るように設定されている。従って、上記の部材44b,
26,28と円筒部45aとの間には、一定のクリアラ
ンスが生じる。ただし、第2のシールリング25は、円
筒部45aの外周面に係止しうるようになっている。ま
た、円筒部45aの内径は、4mmφである小径のフレキ
シブルチューブT1 の外径よりも若干大きくなってい
る。
【0051】次に、以上のように構成された本実施例の
管継手41の使用方法について説明する。図10,図1
1には小径のフレキシブルチューブT1 を挿入したとき
の状態が示されており、図12には大径のフレキシブル
チューブT2 を挿入したときの状態が示されている。
【0052】本実施例において大径のフレキシブルチュ
ーブT2 を挿入したい場合には、あらかじめ第3の開放
筒45を抜去しておく。この後、フレキシブルチューブ
T2は、第2の開放筒28を介して第2の継手本体43
の挿入口へ挿入される。そのままフレキシブルチューブ
T2 を押し込むと、同フレキシブルチューブT2 の先端
は、円筒部28aの内壁面に摺接しながら奥側へと進
む。このような押し込み動作を続けると、フレキシブル
チューブT2 の先端は、第2の環状チャック26、第2
のシールリング25及び小径部44bの内壁面に摺接し
ながらさらに奥側へと進む。なお、このとき第2の環状
チャック26は、フレキシブルチューブT2 によって若
干拡開される。そして、さらに前記押し込み動作を続け
ると、同フレキシブルチューブT2 は、最終的には第1
の開放筒10のフランジ部10bに当接することによっ
てストップする。このとき、各爪部26bがフレキシブ
ルチューブT2 の外周面に若干くい込み、フレキシブル
チューブT2 が係止された状態となる(図12参照)。
従って、この状態ではフレキシブルチューブT2 を容易
に抜去することができなくなる。即ち、フレキシブルチ
ューブT2 が大径管体接続用の管体接続部C2 によって
確実に把持される。また、第2の開放筒28を奥側に押
圧すると、爪部26bに当接している傾斜面28dによ
って、爪部26bが奥側に押圧される。すると、弾性変
形作用によって第2の環状チャック26が若干拡開さ
れ、フレキシブルチューブT2 への爪部26bのくい込
み力がなくなる。このとき、第2の環状チャック26に
よる係止の状態が解除されることになり、フレキシブル
チューブT2 を容易に抜去することが可能になる。
【0053】次に、小径のフレキシブルチューブT1 を
挿入したい場合には、まず、取り外しておいた第3の開
放筒45の円筒部45aを第2の開放筒28に嵌挿す
る。この後、フレキシブルチューブT1 は、第3の開放
筒45を介して第2の継手本体43の挿入口へ挿入され
る。そのままフレキシブルチューブT1 を押し込むと、
その先端は、第3の開放筒45の円筒部45aの内壁面
を摺接しつつ奥側へと進む。第1の開放筒10の部分ま
で到達したフレキシブルチューブT1 の先端は、第1の
開放筒10を介して第1の継手本体2の挿入口へ挿入さ
れる。そのままフレキシブルチューブT1 を押し込む
と、その先端は、円筒部10aの内壁面に摺接しながら
奥側へと進む。このような押し込み動作を続けると、フ
レキシブルチューブT1 の先端は、第1の環状チャック
8、第1のシールリング7及び中径部3bの内壁面に摺
接しながらさらに奥側へと進む。なお、このとき第1の
環状チャック8は、フレキシブルチューブT1 によって
若干拡開される。そして、さらに前記押し込み動作を続
けると、同フレキシブルチューブT1 は、最終的には奥
側の段部5に当接することによってストップする。この
とき、各爪部8bがフレキシブルチューブT1 の外周面
に若干くい込み、フレキシブルチューブT1 が係止され
た状態となる(図10参照)。従って、この状態ではフ
レキシブルチューブT1 を容易に抜去することができな
くなる。即ち、フレキシブルチューブT1が第1の管体
接続部C1 内に確実に保持される。
【0054】さて、この状態から同フレキシブルチュー
ブT1 を抜去するためには、第1の開放筒10を奥側に
押圧することにより、第1の環状チャック8が若干拡開
される必要がある。本実施例では第1の開放筒10が第
2の継手本体33の内部にあることに鑑み、それに対し
て次の方法で押圧力を加えることとしている。
【0055】即ち、図11に示されるように、管継手4
1の外部に露出している第3の開放筒45のフランジ部
45bを奥側に押し込む。すると、第1の開放筒10の
フランジ部10bに、第3の開放筒45による押圧力が
確実にかつ直接的に伝達される。なお、このとき第2の
継手本体43は第1の継手本体2に対して相対移動しな
いため、実施例1とは異なり管継手41の全長が短くな
ることはない。
【0056】以上のようにして第1の開放筒10に押圧
力が伝達されると、第1の開放筒10は、円筒コイルば
ね11の付勢力に抗して奥側に押し込まれる。その結
果、第1の開放筒10が爪部8bに当接し、爪部8bが
奥側に押圧される。すると、弾性変形作用によって第1
の環状チャック8が若干拡開され、フレキシブルチュー
ブT1 への爪部8bのくい込み力がなくなる。このと
き、第1の環状チャック8による係止の状態が解除され
ることになり、フレキシブルチューブT1 を容易に抜去
することが可能になる。そして、フレキシブルチューブ
T1 の抜去後に押圧をとり止めると、円錐コイルばね4
2の付勢力によって、第1の開放筒10が再び元の位置
に復帰する。
【0057】さて、以上詳述したように、本実施例の管
継手41では、挿抜可能な第3の開放筒45を用いて第
1の開放筒10を押圧しているものの、実施例1,2と
同様の作用効果を奏することは明らかである。つまり、
この第3の開放筒45も、機能的には一種の圧力伝達体
だからである。また、本実施例では、第3の開放筒45
の押圧力は、第2の継手本体43を介することなく直接
的に第1の開放筒10に伝達されることになる。その結
果、この管継手41では、実施例1の係止・摺動構造
(抜け止め用突条14,抜け止め用嵌合溝24)を省略
することが可能になる。従って、係止・摺動構造が要ら
ない分だけ、第2の継手本体43を肉薄にすることがで
きる。よって、管継手41全体の小型化(小径化)を達
成することができる、実施例2と同様の利点がある。
【0058】なお、本発明は例えば次のように変更する
ことが可能である。 (1)2段構成であった実施例2の管継手31を、図1
3に示される別例1の管継手51のように3段構成にし
てもよい。この管継手51では、大径のフレキシブルチ
ューブT2 を接続するための管体接続部C2 の入口側
に、もう1つ別の管体接続部C3 が直列に配置されてい
る。あらたに配置された管体接続部C3 を構成する各部
材は、前からある管体接続部C2 のそれらに比べて皆大
きなサイズになっている。即ち、この管継手51では、
最も入口側の管体接続部C3 が8mmφのフレキシブルチ
ューブT3 を接続するための管体接続部C3 となってい
る。このような構成の管継手51によると、径の異なる
3種のフレキシブルチューブT1 ,T2 ,T3 の接続が
可能となる。勿論、段数を4段、5段、6段、7段…と
いうようにさらに増やしてもよい。
【0059】(2)2段構成であった実施例3の管継手
41を、図14に示される別例2の管継手61のように
3段構成にしてもよい。この管継手61では、大径のフ
レキシブルチューブT2 を接続するための管体接続部C
2 の入口側に、もう1つ別の管体接続部C3 が直列に配
置されている。あらたに配置された管体接続部C3 を構
成する各部材は、前からある管体接続部C2 のそれらに
比べて皆大きなサイズになっている。即ち、この管継手
61では、最も入口側の管体接続部C3 が80mmφのフ
レキシブルチューブT3 を接続するための管体接続部C
3 となっている。このような構成の管継手61による
と、径の異なる3種のフレキシブルチューブT1 ,T2
,T3 の接続が可能となる。勿論、段数を4段、5
段、6段、7段…というようにさらに増やしてもよい。
【0060】(3)実施例2において、スライドスリー
ブ36を省略するとともに、シールリング25の基端部
を延ばし、それを第1の開放筒10のフランジ部10a
にじかに支持させてもよい。この構成であると、部品点
数の減少を図ることができる。
【0061】(4)円筒コイルばね11や円錐コイルば
ね42以外の金属製ばね(例えば板ばね等)を付勢部材
として選択してもよい。また、これらのばねは、セラミ
ックス製やプラスティック製などでもよい。なお、それ
ほど長期間の使用が要求されていないような場合であれ
ば、ゴムリング等を用いた構成としてもよい。
【0062】ここで、特許請求の範囲に記載された技術
的思想のほかに、前述した実施例及び別例によって把握
される技術的思想をその効果とともに以下に列挙する。 (1) マニホールドブロックに形成された複数の接続
口に、請求項1〜6のいずれかの管継手が嵌着されてな
るエアバルブ。この構成であると、管継手を交換するこ
となしに、径の異なる管体をエアバルブに確実に接続で
きる。
【0063】なお、本明細書中において使用した技術用
語を次のように定義する。「管体: ゴム製や合成樹脂
製のフレキシブルなチューブ等をいう。」
【0064】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜6に記
載の発明によれば、管継手を交換することなしに、径の
異なる管体を確実に接続することができる異径管体接続
用の管継手を提供することができる。請求項4,5に記
載の発明によれば、管体の確実な抜け止めを図ることが
できる。請求項6に記載の発明によれば、継手本体同士
を相対移動させるための構造が不要になるため、全体の
小型化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の異径管体接続用の管継手を示す断面
図。
【図2】マニホールドブロックに図1の管継手を嵌着し
た状態を示す部分破断斜視図。
【図3】図1の管継手に小径のチューブを挿入した状態
を示す断面図。
【図4】同管継手に大径のチューブを挿入した状態を示
す断面図。
【図5】実施例2の異径管体接続用の管継手を示す断面
図。
【図6】図5の管継手に小径のチューブを挿入した状態
を示す断面図。
【図7】同管継手に小径のチューブを挿入した状態を示
す断面図。
【図8】同管継手に大径のチューブを挿入した状態を示
す断面図。
【図9】実施例3の異径管体接続用の管継手を示す断面
図。
【図10】図9の管継手に小径のチューブを挿入した状
態を示す断面図。
【図11】同管継手に挿入された小径のチューブの係止
を解除した状態を示す断面図。
【図12】同管継手に大径のチューブを挿入した状態を
示す断面図。
【図13】別例1の異径管体接続用の管継手を示す部分
断面図。
【図14】別例2の異径管体接続用の管継手を示す部分
断面図。
【符号の説明】
1,31,41,51,61…異径管体接続用の管継
手、2,23,33,43…継手本体、8,26…係止
部材としての環状チャック、8b,26b…爪部、10
…第1の開放筒、28…第2の開放筒、45…奥側係止
部材開放用の開放筒としての第3の開放筒、11…付勢
手段としての円筒コイルばね、42…付勢手段としての
円錐コイルばね、C1 ,C2 ,C3 …管体接続部、T1
,T2 ,T3 …管体としてのフレキシブルチューブ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管体を挿入するための挿入口を有する筒状
    の継手本体と、 前記継手本体内に設けられるとともに、爪部によって前
    記管体の外周面を係止する係止部材と、 前記係止部材よりも入口側にて前記継手本体の軸線方向
    に沿って移動可能に設けられるとともに、前記係止部材
    の爪部を押圧することにより前記係止部材による前記管
    体の係止状態を解除する開放筒とからなる管体接続部が
    少なくとも2つ以上直列に配置されている異径管体接続
    用の管継手であって、 大径管体接続用の管体接続部ほど入口側にかつ小径管体
    接続用の管体接続部ほど奥側に配置するとともに、最も
    入口側に配置された管体接続部に属する開放筒による押
    圧力をそれ以外の管体接続部に属する開放筒に伝達する
    ための圧力伝達体を、前記両開放筒間に設けた異径管体
    接続用の管継手。
  2. 【請求項2】管体を挿入するための挿入口を有する筒状
    の継手本体と、 前記継手本体内に設けられるとともに、爪部によって前
    記管体の外周面を係止する係止部材と、 前記係止部材よりも入口側にて前記継手本体の軸線方向
    に沿って移動可能に設けられるとともに、前記係止部材
    の爪部を押圧することにより前記係止部材による前記管
    体の係止状態を解除する開放筒とからなる管体接続部が
    少なくとも2つ以上直列に配置されている異径管体接続
    用の管継手であって、 大径管体接続用の管体接続部ほど入口側にかつ小径管体
    接続用の管体接続部ほど奥側に配置するとともに、最も
    入口側に配置された管体接続部に属する開放筒内に、そ
    れ以外の管体接続部に属する開放筒を押圧しうる奥側係
    止部材開放用の開放筒を挿抜可能に設けた異径管体接続
    用の管継手。
  3. 【請求項3】前記開放筒を入口側に復帰させるための付
    勢手段を前記継手本体内に設けた請求項1または2に記
    載の異径管体接続用の管継手。
  4. 【請求項4】前記付勢手段はばねである請求項3に記載
    の異径管体接続用の管継手。
  5. 【請求項5】前記付勢手段は金属製のコイルばねである
    請求項3に記載の異径管体接続用の管継手。
  6. 【請求項6】前記圧力伝達体は、押圧されるべき開放筒
    よりも入口側に配置された係止部材であり、前記係止部
    材は、それを包囲する継手本体に対して相対移動可能に
    収容されている請求項1に記載の異径管体接続用の管継
    手。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017509846A (ja) * 2013-12-13 2017-04-06 マックール, ウィリアム ビー.MCCOOL, William B. パイプから流体を除去するツール

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