JPH09145048A - 燃焼装置 - Google Patents

燃焼装置

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JPH09145048A
JPH09145048A JP30871295A JP30871295A JPH09145048A JP H09145048 A JPH09145048 A JP H09145048A JP 30871295 A JP30871295 A JP 30871295A JP 30871295 A JP30871295 A JP 30871295A JP H09145048 A JPH09145048 A JP H09145048A
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JP
Japan
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flame
deformation
mouthpiece
air
mixing chamber
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Application number
JP30871295A
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English (en)
Inventor
Hideo Tomita
英夫 富田
Junichi Ueda
順一 植田
Shiro Takeshita
志郎 竹下
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面燃焼時の炎口体の熱変形を防止する。 【解決手段】 両端支持の平板の姿勢保持用梁15に固
設した炎口体20と、姿勢保持用梁15の裏面に取り付
けた変形センサー18と、変形判定手段28と、変形判
定手段28の判定により動作する空気比制御手段29と
から構成されている。何等かの原因で表面燃焼が開始し
た場合、炎口体20は熱膨脹する。この時に、剛性の低
い姿勢保持用梁15が集中的に変形するので、変形セン
サー18は感度がよい。変形判定手段28は変形センサ
ー18の出力と所定の変形限界値とを比較し、変形と判
定した場合、空気比制御手段29が空気比を大きくなる
ように制御するので、表面燃焼が解消されて炎口体20
の変形が元に戻る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス、石油等の燃
料を予混合燃焼させて水や空気等を加熱する燃焼装置及
びそこに用いる炎口体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の燃焼装置及びその炎口体は
特開平5−172314号公報に示すようなものが一般
的であった。以下、その構成について図10を参照にし
ながら説明する。図10に示すように、箱形状のケーシ
ング1の底面に開口した開口部2には、燃料を供給する
ノズル3を臨ませ、燃焼空気を送るファン4が連通され
ていた。また、ケーシング1の開放端には、四角平板形
状の炎口体5が固設され、ケーシング1と炎口体5から
混合室6が形成されていた。炎口体5には、丸穴形状の
丸穴炎口7を所定個数の炎口群8毎に開口し、また、炎
口群8を区画する無口部9を形成していた。混合室6に
は、多口の均一板10が内蔵されていた。なお、炎口体
5は合金からなる長繊維の焼結体であって、1200℃
以上の耐熱性をもついわゆる金属繊維マットが用いら
れ、長繊維は厚さ方向に積み重ねられている。
【0003】次に、燃焼動作を説明する。ノズル3から
噴出した燃料とファン4から吐出した空気とは、開口部
2から流入し、混合室6で混合して予混合気を形成す
る。この予混合気は均一板10の均一化により炎口体5
にほぼ均一に流入し、その後、予混合気は炎口7から噴
出し、点火して予混合火炎を形成する。この予混合火炎
は、低NOx、コンパクト等の長所があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
燃焼装置及びその炎口体では、予混合気の供給量を絞っ
たり、逆風等の通路抵抗の増加でファン4の送風能力が
低下し、空気比が理論空気比に近づいた場合、予混合火
炎は炎口体5の下流側の表面(以下、炎口体5の表面)
に形成され、いわゆる表面燃焼を開始する。この結果、
炎口体5の表面は全面で赤熱するので、赤熱した長繊維
が非常に大きく熱膨脹する。逆に、炎口体5の上流側で
は、予混合気に熱を奪われるので、炎口体5の上流側の
表面(以下、炎口体5の裏面)が着火温度に達して、逆
火するようなことはなく、また、炎口体5の裏面は熱膨
脹も小さい。そして、繊維方向の熱伝導率は非常に大き
いが、厚さ方向の熱伝導率が悪いため炎口体5はケーシ
ング1の開放端に固設されているので、図10の一点鎖
線に示すように、炎口体5の中央部は下流側へ突出する
ように変形するという課題を有していた。さらに、熱膨
脹の大きさは炎口体5の形状、長繊維の方向によって著
しく異なるので、変形が大きくなると、炎口体5にしわ
(塑性変形)が生じるという課題も有していた。
【0005】また、無口部9には炎口群8との速度差に
起因する負圧による保炎作用があるが、予混合気の空気
比が高くなると、リフトが発生しやすく火炎が不安定に
なる。この結果、燃焼特性が悪く、また、騒音値が大き
くなるという課題を有していた。
【0006】本発明は上記課題を解決するもので、変形
センサーにより空気比を制御して炎口体の変形としわの
発生を防止することを第1の目的とする。
【0007】また、第2の目的はフレームロッドにより
空気比を制御して炎口体の変形としわの発生を防止する
ことである。
【0008】また、第3の目的は炎口体自身の変形の防
止である。また、第4の目的は燃焼特性の向上と低騒音
化である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は第1の目的を達
成するために、混合室に開口し、燃料と空気を供給する
開口部と、混合室の開放端に設けた姿勢保持用梁と、姿
勢保持用梁に一辺を固設し、厚み方向に熱伝導率の異な
る機能材料からなる炎口体と、姿勢保持用梁の略中央に
設けた炎口体の変形を検知する変形センサーと、変形セ
ンサーの出力と所定の変形限界値とを比較して炎口体の
変形を判定する変形判定手段と、変形判定手段が炎口体
を変形していると判定した場合に予混合気の空気比を大
きくなるように制御する空気比制御手段を備えたもので
ある。
【0010】また、着火直前に変形判定手段が炎口体を
変形していると判定した場合、着火動作を停止するもの
である。
【0011】次に、本発明の第2の目的を達成するため
に、混合室に開口した燃料と空気を供給する開口部と、
混合室の開放端に設けた、厚み方向に熱伝導率の異なる
機能材料からなる口体と、炎口体の下流側に隣接して設
け、火炎電流を検知するフレームロッドと、フレームロ
ッドの検出した火炎電流と通常時の最大火炎電流値とを
比較して炎口体の変形を判定する変形判定手段と、変形
判定手段が炎口体を変形していると判定した場合に予混
合気の空気比を大きくなるように制御する空気比制御手
段を備えたものである。
【0012】また、フレームロッドの検出した火炎電流
の時間的変化と通常時の火炎電流の時間的変化値とを比
較して火炎電流の安定性を判定する安定判定手段と、安
定判定手段がフレームロッドの検出した火炎電流の時間
的変化を安定していると判断した場合に動作させる空気
比制御手段を備えたものである。
【0013】次に、本発明の第3の目的を達成するため
に、混合室の開放端に弾性材料からなる緩衝部を介して
設け、厚み方向に熱伝導率の異なる機能材料からなる炎
口体を備えたものである。
【0014】次に、本発明の第4の目的を達成するため
に、無口部により区画され、多数の長穴形状の長穴炎口
から形成された炎口群を開口した炎口体を備えたもので
ある。
【0015】また、長さの異なる多数の長穴形状の長穴
炎口から形成された炎口群を開口した炎口体を備えたも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明は上記した構成によって、
予混合火炎が炎口体の下流側の表面に形成され、炎口体
の下流側の全表面が赤熱した場合、炎口体が熱膨脹す
る。その際に、炎口体が姿勢保持用梁を変形させ、この
姿勢保持用梁の変形を変形センサーが検知する。変形判
定手段が、変形センサーの出力の方が所定の変形限界値
よりも大きいと判断した時に、空気比制御手段が予混合
気の空気比を大きくなるように制御した。この結果、予
混合火炎は炎口体の下流側の表面から離れた位置に移行
するので、炎口体の熱膨脹が解消し、炎口体は元に戻
る。
【0017】また、着火直前に変形判定手段が、変形セ
ンサーの出力の方が所定の変形限界値よりも小さいと判
断した時に、炎口体が塑性変形していると判断して着火
動作を停止する。
【0018】次に、予混合火炎が炎口体の下流側の表面
に形成され、炎口体の下流側の全表面が赤熱した場合、
炎口体の熱膨脹により炎口体は下流側へ突出するように
変形しようとする。そして、遂に炎口体がフレームロッ
ドに接触した場合、フレームロッドの火炎電流が通常時
の最大火炎電流値を越えてしまう。そして、変形判定手
段はフレームロッドの火炎電流が通常時の最大火炎電流
値を越えたと判断する。この判断を受けて、空気比制御
手段が予混合気の空気比を大きくなるように制御した結
果、予混合火炎は炎口体の下流側の表面から離れた位置
に移行するので、炎口体の熱膨脹が解消し、炎口体は元
に戻る。
【0019】また、タバコの煙りなどの小さいゴミや水
分を含んだ予混合気が燃焼した場合、フレームロッドの
火炎電流は不安定ではあるが、著しく増加する。変形判
定手段はフレームロッドの火炎電流が通常時の最大電流
値を越えたと誤って判定する。続いて、安定判定手段が
フレームロッドの火炎電流の時間的的変動の方が通常時
の時間的変動値よりも大きいと判断するので、空気比制
御手段の動作は許可されない。この結果、タバコの煙り
などの小さいゴミや水分による変形判定手段の誤判定が
防止できる。
【0020】次に、予混合火炎が炎口体の下流側の表面
に形成され、炎口体の下流側の全表面が赤熱しても、炎
口体自身の熱膨脹が緩衝部に吸収されるので、炎口体自
身の変形が防止できる。
【0021】次に、各長穴炎口に形成したスリット状火
炎の表面積は円錐状火炎に比べて広い分、燃焼反応に関
与する領域を拡大することができる。そして、予混合気
の供給量を増加させるにしたがって、近隣のスリット状
火炎と合体して無口部により区画されたスリット状火炎
群を形成する。一方、無口部には速度に起因する負圧に
よる保炎作用が生じ、火炎が安定する。なお、長穴炎口
は丸穴炎口に比べ無口部に接している距離が長いので、
スリット状火炎やスリット状火炎群は安定性がよい。特
に、長穴炎口の短辺側は三方が無口部に接しているの
で、保炎性が非常に強い。この結果、燃焼特性の向上と
低騒音化が図れる。
【0022】また、長さの異なる長穴炎口毎にスリット
状火炎の振動エネルギーが異なる。この異なった振動エ
ネルギーが互いに緩衝して振動エネルギーの減衰が有効
になされる。また、長穴炎群口では、予混合気の供給量
が増加すると近隣のスリット状火炎と合体して大きなス
リット状火炎群を形成するが、燃焼反応に関与する火炎
の表面積は形状が凸凹する分、広くなる。さらに、合体
しても長穴炎口の短辺側の無口部はスリット状火炎群か
ら露出しているので、保炎作用が維持できる。これらの
結果、さらに、燃焼特性の向上と低騒音化が図れる。
【0023】以下、本発明の第1の実施の形態を図1と
図2を参照しながら説明する。図1は本発明の第1の実
施の形態の正面断面図である。また、図2は本発明の第
1の実施の形態の側面断面図である。
【0024】図において、11は箱形状のケーシング
で、このケーシング11の底面には燃焼空気を送るファ
ン12が連通されている開口部13が開口されている。
14は燃料を供給するノズルで、ファン12の吐出側に
臨まされている。15は対向するケーシング面16、1
7に両端固定されている平板の姿勢保持用梁で、ひずみ
ゲージからなる変形センサー18が裏面に設けられてい
る。19は剛性のある姿勢保持用L型部材でケーシング
11内面に固定されている。20は厚み方向に熱伝導率
を可変した機能材料からなる四角平板形状の炎口体で、
姿勢保持用梁15と姿勢保持用L型部材19および蓋2
1でケーシング11の開放端に固設されている。炎口体
20には、丸穴形状の丸穴炎口22を所定個数の炎口群
23毎に開口し、また、炎口群23を区画する無口部2
4を形成していた。25はケーシング11と炎口体20
とから形成された混合室で、内部には連通口26を多数
開口した均一板27を設けている。
【0025】28は変形センサー18に接続されている
変形判定手段で、変形センサー18の出力と所定の変形
限界値とを比較して変形を判定する変形判定手段であ
る。29は変形判定手段28が変形していると判断した
場合、ファン12の回転数を可変する空気比制御手段
で、可変量は予混合気の供給量により係数を掛けてい
る。
【0026】上記構成において動作を説明すると、まず
最初にファン12が燃焼空気を開口部13から混合室2
5に送り、次にノズル14が燃料をファン12の吐出側
に噴出し、開口部13から混合室25に供給する。燃焼
空気と燃料は混合室25で十分に混合して予混合気を形
成する。そして、予混合気は均一板27に衝突し、連通
口26を通過する際に均一化されて炎口体20にほぼ均
一に流入し、炎口体20の下流において点火して燃焼を
開始し、予混合火炎を形成する。
【0027】本発明の第1の実施の形態によれば、予混
合気の供給量を絞ったり、逆風等の通路抵抗の増加でフ
ァン12の送風能力が低下し、空気比が理論空気比に近
づいた場合、予混合火炎は炎口体20の下流側の表面
(以下、炎口体20の表面)に形成され、いわゆる表面
燃焼を開始する。この予混合火炎の対流や熱輻射による
加熱の結果、熱伝導率が非常に大きい長繊維に覆われ、
かつ、熱容量が比較的小さい炎口体20の表面は全面で
急激に赤熱する。そして、赤熱した長繊維が非常に大き
く熱膨脹する。逆に、上流側では、予混合気に熱を奪わ
れるので、炎口体20の上流側の表面(以下、炎口体2
0の裏面)が着火温度に達して、逆火するようなことは
なく、また、炎口体20の裏面の熱膨脹も小さい。そし
て、炎口体20はケーシング11の開放端に固設されて
いるので、炎口体20の中央部は下流側へ、逆に、炎口
体12の周囲端部は上流側へ変形しようとする応力が発
生する。そして、炎口体12の周囲端部の変形応力は姿
勢保持用梁15と姿勢保持用L型部材19に作用する
が、特に、両端支持で、かつ、平板である姿勢保持用梁
15は剛性が低いので、変形応力が集中し、図1、図2
の一点鎖線に示すように、姿勢保持用梁15は上流側へ
変形する。この結果、変形センサー18は感度よく炎口
体20の変形を検知できる。
【0028】変形判定手段28が、変形センサー18の
出力の方が所定の変形限界値よりも大きいと判断した時
に、炎口体20を変形していると判定する。そして、直
ちに空気比制御手段29はファン12の回転数を予混合
気の供給量を考慮して増加させ、予混合気の空気比を大
きくする。この空気比制御手段29の動作により、予混
合火炎が炎口体20の表面から離れた位置に移行するの
で、炎口体20の熱膨脹が解消し、炎口体20は元に戻
る。
【0029】続いて、変形判定手段28が、変形センサ
ー18の出力の方が所定の変形限界値よりも小さいと判
断した場合、炎口体20を変形していると判定する。す
なわち、炎口体20の変形が解消されたので、直ちに空
気比制御手段29はファン12の回転数をステップ的に
元に戻して、空気比制御手段29は動作を休止する。
【0030】また、着火直前に変形判定手段28が、変
形センサー18の出力の方が所定の変形限界値よりも小
さいと判断した場合、炎口体20が塑性変形していると
判断して着火動作を停止する。
【0031】なお、変形センサー18はひずみゲージに
限らず、光センサーで反射光の有無を調べるなど炎口体
20の変形が間接的にでも分かるセンサーならばよい。
所定の変形限界値は事前に許容される炎口体20の変形
から求めたものである。また、姿勢保持用梁15は片側
支持でもよく、ようするに、姿勢保持用L型部材19よ
り剛性が低ければよい。
【0032】次に、本発明の第2の実施の形態を図3、
図4を用いて説明する。図3は本発明の第2の実施の形
態の燃焼装置の正面断面図である。図4は本発明の第2
の実施の形態の燃焼装置の側面断面図である。第2の実
施の形態において第1の実施の形態と相違するのは、次
の点である。30は蓋で、対向した、かつ、長い方の二
辺を下流側に少し突出するように形成されている。ま
た、フレームロッド31は炎口体32の略中央に向かっ
て設けたもので、フレームロッド31と炎口体32との
間に所定の定電圧を印可する。さらに、33はフレーム
ロッド31に接続された火炎検知手段で、フレームロッ
ド31の火炎電流から火炎の有無を判断する。34はフ
レームロッド31の火炎電流とフレームロッド31の通
常時の最大火炎電流値とを比較して変形を判定する変形
判定手段である。35は変形判定手段34が変形してい
ると判断した時に、ファン36の回転数を可変する空気
比制御手段で、可変量は予混合気の供給量により係数を
掛けている。
【0033】本発明の第2の実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様に、何等かの原因で空気比が理論空
気比に近づいた場合、炎口体32の表面は全面で赤熱す
るので、炎口体32は熱膨脹する。そして、炎口体32
はケーシング11の開放端に固設されているので、図
3、図4の一点鎖線に示すように、炎口体32は蓋30
の突出した形状に沿って下流側へ突出するように変形す
る。
【0034】そして、遂に炎口体32がフレームロッド
31に接触した、すなわち、炎口体32とフレームロッ
ド31とが短絡した場合、フレームロッド31の火炎電
流が通常時の最大火炎電流値を越えてしまう。当然、変
形判定手段34はフレームロッド31の火炎電流の方が
通常時の最大火炎電流値より大きいので、炎口体32を
変形したと判断する。この判断を受けて、空気比制御手
段35はファン36の回転数を予混合気の供給量を考慮
して増加させ、予混合気の空気比を大きくする。この空
気比制御手段35の動作により、予混合火炎が炎口体3
2の表面から離れた位置に移行するので、炎口体32の
熱膨脹が解消し、炎口体32は元に戻る。
【0035】続いて、変形判定手段34がフレームロッ
ド31の火炎電流の方が通常時の最大火炎電流値よりも
小さいと判断した時に、炎口体32を変形していないと
判定する。すなわち、炎口体32の変形が解消されたの
で、直ちに空気比制御手段35はファン36の回転数を
ステップ的に元に戻して、空気比制御手段35は動作を
休止する。
【0036】次に、本発明の第2の他の実施の形態を図
5を用いて説明する。図5は本発明の第2の他の実施の
形態の燃焼装置の正面断面図である。第2の他の実施の
形態において第2の実施の形態と相違する点は、安定判
定手段37が変形判定手段38と空気比制御手段39と
の間に設けたことである。この安定判定手段37はフレ
ームロッド40の火炎電流が時間的に安定しているかを
判定し、安定していると判断した場合のみ、空気比制御
手段36の動作を許可する。
【0037】本発明の第2の他の実施の形態によれば、
第2の実施の形態と同様に、何等かの原因で空気比が理
論空気比に近づいた場合、炎口体32の表面は全面で赤
熱するので、炎口体32は熱膨脹する。そして、炎口体
32はケーシング11の開放端に固設されているので、
図5の一点鎖線で示したように、炎口体32は蓋30の
突出した形状に沿って下流側へ突出するように変形す
る。
【0038】そして、第2の実施の形態と同様に、遂に
炎口体32がフレームロッド40に接触した時に、すな
わち、炎口体32とフレームロッド40とが短絡するの
で、フレームロッド40の火炎電流が通常時の最大火炎
電流値を越えてしまう。その際、変形判定手段38は当
然フレームロッド40の火炎電流の方がが通常時の最大
火炎電流値より大きいので、炎口体32を変形したと判
断する。続いて、この判断を受けて、安定判定手段37
がフレームロッド40の火炎電流の変動値の方が通常時
の火炎電流の変動値よりも小さいと判断したので、空気
比制御手段39の動作が許可される。続いて、空気比制
御手段37が予混合気の空気比を大きくなるように制御
した結果、炎口体32の熱膨脹が解消し、炎口体32は
元に戻る。
【0039】一方、ファン36に吸引されたタバコの煙
りなどの小さいゴミや水分が予混合気に含まれて炎口体
32で火炎を形成した場合、火炎のイオン化が活性され
てフレームロッド40の火炎電流は不安定ではあるが、
著しく増加する。その際、変形判定手段38は当然フレ
ームロッド40の火炎電流の方が通常時の最大火炎電流
値より大きいので、炎口体32を変形したと誤って判定
する。そして、この判断を受けて、安定判定手段37は
フレームロッド40の火炎電流の変動の方が通常時の時
間的変動値よりも大きいと判断するので、空気比制御手
段39の動作は許可されない。この結果、タバコの煙り
などの小さいゴミや水分による変形判定手段38の誤判
定が防止できる。
【0040】次に、本発明の第3の実施の形態を図6を
用いて説明する。図6は本発明の第3の実施の形態の燃
焼装置の部分拡大断面図である。第3の実施の形態にお
いて第1の実施の形態と相違する点は、混合室41の開
放端に弾性材料からなる緩衝部42を介して炎口43を
設置している。一般に弾性材料はシリコーン系液状ガス
ケットで、常温で硬化してゴム状の弾性体を形成するも
のである。
【0041】本発明の第3の実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様に、何等かの原因で空気比が理論空
気比に近づいた場合、炎口体43の表面は全面で赤熱す
るので、赤熱した長繊維が非常に大きく熱膨脹する。そ
して、炎口体43の熱膨脹が弾性材料からなる緩衝部4
2に吸収されるので、炎口体43自身の変形が防止でき
る。
【0042】次に、本発明の第4の実施の形態を図7、
図8を用いて説明する。図7は本発明の第4の実施の形
態の炎口体の部分拡大断面図である。図8は本発明の第
4の実施の形態の炎口体の部分拡大斜視図である。第4
の実施の形態において第1の実施の形態と相違する点
は、炎口体44に多数の長穴形状の長穴炎口45から形
成された炎口群46毎を開口したことである。炎口体4
4には、炎口群46を区画する無口部47を形成してい
る。一般に、長穴炎口45の短辺は0.5〜1.0m
m、長辺は3〜8mm程度である。
【0043】本発明の第4の実施の形態によれば、第1
の実施の形態と同様に、炎口体44に流入する予混合気
は炎口体44の横方向にも拡散するが、主に長穴炎口4
5から噴出する。この予混合気は、各長穴炎口45にス
リット状火炎を形成するが、このスリット状火炎の表面
積は円錐状火炎に比べて広い、すなわち、スリット状火
炎は燃焼反応に関与する領域を拡大することができる。
そして、予混合気の供給量を増加させるにしたがつて、
近隣のスリット状火炎と合体して無口部47により区画
されたスリット状火炎群を形成する。一方、無口部47
には長穴炎口45から噴出した予混合気との速度に起因
する負圧による保炎作用により火炎が安定する。さら
に、開口面積が同じ程度なら長穴炎口45は丸穴炎口2
2よりも保炎性のある無口部47に接している距離が長
いので、スリット状火炎やスリット状火炎群は円錐状火
炎や円錐状火炎群より安定である。特に、長穴炎口45
の短辺側は三方が無口部47に接しているので、保炎力
が非常に強い。この結果、燃焼特性の向上と低騒音化が
図れる。
【0044】次に、本発明の第4の他の実施の形態を図
9を用いて説明する。図9は本発明の第4の他の実施の
形態の炎孔体の部分拡大斜視図である。第4の他の実施
の形態において第4の実施の形態と相違する点は、炎口
体48に長さの異なる多数の長穴形状の長穴炎口49か
ら形成された炎口群50を開口したことである。この炎
口群50は長い長穴炎口49Aの回りを中の長穴炎口4
9Bで囲み、さらに、中の長穴炎口49Bの回りを短い
長穴炎口49Cで囲んでいる。炎口体48には炎口群5
0を区画する無口部51を形成している。
【0045】本発明の第4の他の実施の形態について説
明する。長穴炎口49の長さにより当然長穴炎口49の
擦係数λは異なるので、火炎の安定性を支配する長穴炎
口48の縁における速度勾配g(式1)も異なる(臨海
境界速度勾配理論)。
【0046】 g=λReU/8d (式1) λ:摩擦係数 Re:レイノズル数 U:平均流速 d:直径または水力直径 言い換えると、長穴炎口49の長さにより火炎の安定性
が異なる、すなわち、長穴炎口49A、B、C毎にスリ
ット状火炎の振動エネルギーが異なる。この異なったス
リット状火炎の振動エネルギーが互いに緩衝して振動エ
ネルギーの減衰が有効になされる。
【0047】また、長穴炎群口50では、予混合気の供
給量が増加すると近隣のスリット状火炎と合体して大き
なスリット状火炎群を形成するが、燃焼反応に関与する
領域する火炎の表面積は長穴炎群口46に比べて、形状
が凸凹する分、広くなる。さらに、合体しても長穴炎口
49の短辺側の無口部51はスリット状火炎群から露出
しているので、保炎作用が維持される。これらの結果、
さらに、燃焼特性の向上と低騒音化が図れる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の燃焼装置及びその
炎口体によれば次の効果が得られる。
【0049】(1)姿勢保持用梁に変形センサーを設け
たので、感度よく炎口体の変形を検知できる。
【0050】(2)また、着火時に炎口体の塑性変形を
検知できる。 (3)火炎電流から炎口体の変形を判定する変形判定手
段を設けたので、フレームロッドは一本で火炎検知と炎
口体の変形検知ができる。
【0051】(4)火炎電流の安定性を判定する安定判
定手段を設けたので、外乱による変形判定手段の誤判定
を防止できる。
【0052】(5)混合室の開放端に弾性材料からなる
緩衝部を介して炎口体を固設しているので、炎口体自身
の変形を防止できる。
【0053】(6)長穴形状の長穴炎口から形成した炎
口群を開口したので、燃焼特性の向上と低騒音化が図れ
る。
【0054】(7)長さの異なる長穴形状の長穴炎口か
ら形成した炎口群を開口したので、さらに、燃焼特性の
向上と低騒音化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の燃焼装置の正面断
面図
【図2】本発明の第1の実施の形態の燃焼装置の側面断
面図
【図3】本発明の第2の実施の形態の燃焼装置の正面断
面図
【図4】本発明の第2の実施の形態の燃焼装置の側面断
面図
【図5】本発明の第2の他の実施の形態の燃焼装置の正
面断面図
【図6】本発明の第3の他の実施の形態の燃焼装置の拡
大正面断面図
【図7】本発明の第4の実施の形態の燃焼装置の拡大正
面断面図
【図8】本発明の第4の実施の形態の炎口体の拡大斜視
【図9】本発明の第4の他の実施の形態の炎口体の拡大
斜視図
【図10】従来の燃焼装置の正面断面図
【符号の説明】
13 開口部 15 姿勢保持用梁 18 変形センサー 20、32、43、44 炎口体 25、41 混合室 28、34、38 変形判定手段 29、35、39 空気比制御手段 31、40 フレームロッド 37 安定判定手段 42 緩衝部 45、49 長穴炎口 47、51 無口部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料と空気を混合する混合室と、前記混合
    室に開口し、燃料と空気を供給する開口部と、前記混合
    室の開放端に設けた姿勢保持用梁と、前記姿勢保持用梁
    に一辺を固設し、厚み方向に熱伝導率の異なる機能材料
    からなる炎口体と、前記姿勢保持用梁に設け、前記炎口
    体の変形を検知する変形センサーと、前記変形センサー
    の出力と所定の変形限界値とを比較して炎口体の変形を
    判定する変形判定手段と、前記変形判定手段が前記炎口
    体を変形していると判定した場合に予混合気の空気比を
    大きくなるように制御する空気比制御手段を備えた燃焼
    装置。
  2. 【請求項2】着火直前に変形判定手段が炎口体を変形し
    ていると判定した場合に着火動作を停止する請求項1記
    載の燃焼装置。
  3. 【請求項3】燃料と空気を混合する混合室と、前記混合
    室に開口し、燃料と空気を供給する開口部と、前記混合
    室の開放端に設け、厚み方向に熱伝導率の異なる機能材
    料からなる炎口体と、前記炎口体の下流側に隣接して設
    け、火炎電流を検知するフレームロッドと、前記フレー
    ムロッドの検出した火炎電流と通常時の最大火炎電流値
    とを比較して炎口体の変形を判定する変形判定手段と、
    前記変形判定手段が前記炎口体を変形していると判定し
    た場合に予混合気の空気比を大きくなるように制御する
    空気比制御手段を備えた燃焼装置。
  4. 【請求項4】フレームロッドの検出した火炎電流の時間
    的変化と通常時の火炎電流の時間的変化値とを比較して
    火炎電流の安定性を判定する安定判定手段と、前記安定
    判定手段がフレームロッドの検出した火炎電流の時間的
    変化を安定していると判断した場合に動作させる空気比
    制御手段を備えた請求項3記載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】燃料と空気を混合する混合室と、前記混合
    室の開放端に弾性材料からなる緩衝部を介して設け、厚
    み方向に熱伝導率の異なる機能材料からなる炎口体を備
    えた燃焼装置。
  6. 【請求項6】無口部により区画され、多数の長穴形状の
    長穴炎口から形成された炎口群を開口した燃焼装置。
  7. 【請求項7】長さの異なる多数の長穴形状の長穴炎口か
    ら形成された炎口群を開口した請求項6記載の燃焼装
    置。
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